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【ONE FF92】ONEデビュー戦でアニッサと対戦。KANA「ここで決まるのは運命。だからこそ乗り越える」

【写真】大会2日前にセコンド陣とも合流。アニッサとの決戦に挑む(C)HITOSHI TSUKAKOSHI

20日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 92で、日本のKANAがアニッサ・メクセンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

新生K-1の女子部門をけん引し、2019年12月に初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝。新生K-1の女子王者として海外の強豪と戦い続けてきたKANA。2023年12月にアントニア・プリフティに敗れて王座陥落となると、新たな戦いの舞台にONE Championshipを選んだ。

その理由は明白、長年対戦を希望していたアニッサ・メクセンと戦うためだ。そのメクセン戦がKANAのONEデビュー戦でいきなり実現。KANAはカード決定からタイに渡ってアニッサ戦に向けて準備を続けている。キャリア最大の決戦を直前に控えるKANAに話を訊いた。


――ONEデビュー戦、そして対戦を熱望していたアニッサ・メクセンとの試合が近づいてきました。今はどんな心境ですか。

「K-1時代からずっと対戦したいと思っていた相手で、ONEに来て試合が決まってからは不思議な感じなんですよね。本当にアニッサとやるんだなって。アニッサと顔を合わせれば現実味が出てくると思いますが、今はまだイメージしかないですね」

――ONEと契約した時点で、初戦がアニッサになることも想定はしていましたか。

「そうですね。アニッサとやりたくてONEに行ったわけですし、初戦からオファーがあってもやろうと決意していました」

――前回(11.9ONE169)のアニッサとジャッキー・ブンタンの試合をリングサイドで観戦していましたが、あの試合を見てどう感じましたか。

「正直どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。蹴りでアニッサ、パンチならジャッキーという印象で、リングサイドで試合を見ていた時はアニッサがジャッキーの圧力で押されている印象だったんですね。だからややジャッキー優勢かなと思っていました。でもあとで映像を見直したらアニッサが蹴りで勝っている印象だったので、現地と映像では違いがあったのかなと思います。結果はアニッサの判定負けでしたが、明確な差はなかったと思います」

――僕も当日この試合を解説していて、改めてアニッサの強さが伝わってくる試合でした。

「入場の時から独特の雰囲気とオーラがありましたし、蹴りとパンチのテクニックがめちゃくちゃあって、技術・レベルが高くて穴が見つからない選手だと思いました。本当にバランスがいい選手なので、何かこれをやったら勝てるというものがあるわけではないので、こちらもトータルバランスで勝負しないといけないと思います」

――タイにはいつから入っているのですか。

「2カ月前からですね。10日間だけ日本に帰っていましたが、それ以外はずっとタイで練習を続けています」

――タイではどんな準備を続けてきましたか。

「試合間隔が空いてしまったので、スパーリングを増やそうと思ったのもタイで練習している理由です。タイではずっといいスパーリングが出来ていて、試合が近づくに連れて(対戦経験がある)オロール・ドスサントスが来てくれたり、一階級上でスミラ・サンデルとムエタイのタイトルマッチをやったナタリア・ディアチコワともスパーリングをやったり。ナタリアはめちゃくちゃ強くて顔にあざができたんですけど(苦笑)、日本にいるとどうしても強度が高いスパーリングが出来ないですし、タイにいると欧米の選手とやることにも慣れることが出来ます。そうは言っても試合になって、やってきたことが出せるかどうかは不安です」

――そのくらいアニッサは強敵だということですね。

「はい。世界的な評価で言っても7:3か8:2でアニッサが有利の試合ですし、こっちは当たって砕けろの真っ向勝負。技術も気持ちもフルに使って、さらにそこを超えた試合をしたいです」

――どんな試合になるかはイメージできていますか。

「そうですね。どう試合を組み立てていくか。それがハマれば勝つというイメージはあるし、自分が悪いパターンになることもイメージしています。今回は3分3Rマスト判定で、アニッサも(連敗で)あとがない状況ですし、確実に勝ちに来ると思うんですね。僅差でも相手にポイントをとられると厳しいと思うので、そこも意識して戦います」

――あとはリングに上がった時に自分がどうなるか、ですね。

「ONEデビュー戦ですし、どこまで動けるか分からないので、思いっきりやろうと思います。アニッサはK-1時代からずっと戦いたいと思っていたのに戦えなくて、もう少しで戦えそうだったのに戦えなくて。その相手とこうやって試合が決まるのは運命だと思いますし、だからこそ乗り越えたいです」

――今はアニッサに勝つことがすべてだと思いますが、これからONEで戦っていく上での目標はなんですか。

「ONEに来た以上、ベルトは狙っています。アニッサに対してペッディージャー(・ルクジャオポーロントン)やジャッキーより良い勝ち方が出来たら、次のチャンスにもつながるだろうし、3分3R以内にダウンを取って勝ちたいです。もし自分がダウンを取るなら右フックか左ハイキック。そのどちらかだと思います」

――これからはONEという舞台で女子格闘技の道を切り開いていきたいですか。

「今までは日本の格闘技やK-1を引っ張ってきて、これからは日本からONEに行く選手の架け橋になりたいです。日本の女子選手でもONEで活躍できることを証明したいし、まだ女子でチャンピオンになった日本人はいないので、それを自分が成し遂げたいです。日本でやってきたことの世界版をONEでやる、ONEの女子を引っ張るつもりで戦いたいです」

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 スミラ・サンデル ナタリア・ディアチコワ ブログ

【ONE FN22】体重超過のサンデルが左ボディからの連打で2RKO勝利。ムエタイ女子ストロー級王座は空位に

<ムエタイ・126.5ポンド契約/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
Def.2R2分59秒 by KO
ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

当初予定されていたサンデルとディアチコワのONEムエタイ女子世界ストロー級王座統一戦は正規王者のサンデルがハイドレーションテストをクリアしたものの公式計量を1.5ポンド=680gオーバー。

これによりサンデルは王座剥奪となり、試合は126.5ポンドのキャッチウエイトとして行われることとなった。なおこの試合はディアチコワが勝利した場合のみタイトルを獲得するONEムエタイ女子ストロー級タイトルマッチとして行われ、サンデルが勝利した場合、王座は空位のままとなる。

サンデルがジャブと前蹴りで前に出る。ディアチコワもサンデルの右に右フックを合わせ、前に出るサンデルにワンツー・右フックを当てる。サンデルはガードを固めて前に出て、首相撲になると鋭いヒザ蹴りを突き刺す。

ディアチコワはジャブと前蹴り、右ストレートのカウンターを狙う。ここからディアチコワがパンチ前に出てサンデルをロープに後退させる。ここを首相撲で脱出したサンデルは再びガードを上げて前進した。

2R、サンデルが前蹴り・左ミドルのフェイントで前に出るが、ディアチコワはワンツーが当たる。首相撲になるとサンデルを綺麗に崩した。再開後、サンデルがジャブを突くと、ディアチコワが右フック、スピニングバックキックもヒットさせる。

サンデルは距離を潰して左ボディを打ち込み、ヒザ蹴りと首相撲でディアチコワを消耗させる。サンデルはガードを上げて前進し、ディアチコワのパンチの打ち終わりに組みついて首相撲に持ち込む。

そしてサンデラがディアチコワをロープに詰めると強烈な左ボディを打ち込む。この一発でディアチコワの動きが止まり、サンデリがボディと顔面に左フック、そしてヒザ蹴りを連打。ディアチコワがロープの外に出る形となり、レフェリーが試合を止めた。試合はサンデルが勝利したため、ストロー級王座は空位に。試合後、サンデルは体重超過を謝罪し、フライ級への階級アップを示唆した。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 World kicks スミラ・サンデル ナタリア・ディアチコワ ブログ

【ONE FN22】サンデルが計量オーバーで王座剥奪。ディアチコワ戦は変則タイトルマッチに変更

【写真】メインのONEムエタイ女子世界ストロー級王座統一戦は正規王者サンデルの体重超過により試合形式が変更された(C)ONE

明日4日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22の公式計量・ハイドレーションテストが行われた。
Text by Takumi Nakamura


ONEから公式計量・ハイドレーションテストの結果が届き、ONEムエタイ女子世界ストロー級王座統一戦に出場する正規王者スミラ・サンデルがハイドレーションテストをクリアしたものの公式計量を1.5ポンド=680gオーバー。これによるサンデルは王座剥奪となり、試合は126.5ポンドのキャッチウエイトとして行われることとなった。

この試合はディアチコワが勝利した場合のみタイトルを獲得するONEムエタイ女子ストロー級タイトルマッチとして行われ、サンデルが勝利した場合、王座は空位のまま。サンデルの報酬の30%がディアチコワに渡される。

またモーリス・アベビがハイドレーション検査を合格するも体重超過。そのためキャッチウェイト=174ポンド契約で実施となる(アベビの報酬の30%がディアチコワに渡される)

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FN22対戦カード

<ムエタイ・126.5ポンド契約/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ナタリア・ディアチコワ(ロシア)
※ディアチコワが勝利した場合のみONEムエタイ女子ストロー級王座を獲得
※サンデルが勝利した場合はONEムエタイ女子ストロー級王座は空位

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<174ポンド契約/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グランジャン(タイ)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーンPK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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