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【ONE Empower】試合後の会見で涙を見せたザンボアンガ。ハム・ソヒは「左だけで戦ったのは作戦の一部」

【写真】 元は黄色だったハム・ソヒのファイトウェアが、ザンボアンガのバッティングによる返り血でオレンジ色に染まってしまっている……(C)ONE

3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONEにとって初めてとなるオンリー女子イベント= Empowerが開催された。

メインでシィオン・ヂィンナンが ミシェル・ニコリニを判定で下しONE世界女子ストロー級王座に防衛し、この日開幕した女子アトム級GPはハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、リトゥ・フォーガット、平田樹の4名が勝ち残り、補欠戦では山口VV. 芽生がジュリー・メザバルバに判定負けを喫している。

GPではザンボアンガの右目の周囲が腫れているということはあったものの、打撃で明確な差が見られず、2度のテイクダウンと最後はトップコントロールを許したハム・ソヒが判定勝ちしたことがファンの間でも論議の対象となっている。

試合後のリモート会見では先に登場したザンボアンガは、裁定に納得がいっておらず「彼女の攻撃で驚かされたものは何もない。コントロールして、打撃も打ち合った。次に戦えるならサブミッションを仕掛けてフィニッシュする。誰が勝ったか皆分かっているはず。私は全てを出して戦った。彼女は何もしていない。私は何もダメージも負ってない」というと、涙がこらえられなくなる場面も。

「私は打撃だって入れていた。勝ったと信じている」と懸命に言葉を続けたザンボアンガに続き、リモート会見を行ったハム・ソヒは、「この判定結果が問題になることが分かりません。顔を見てください。顔が結果を表しています。この裁定を疑問に思う人は、ONEのルールをもっと勉強する必要があると思います。デニス・ザンボアンガ選手が判定に納得がいっていないなら、彼女は先にONEのルールを勉強すべきです。彼女がルールを分かっていたら、この裁定に同意するでしょう」とコメントした。

以下、MMAPLANETが質問の機会を得たやりとりを再現したい。


──(※日本語で)おめでとう。お疲れ様。

「ありがとございます(笑)」

──ハム・ソヒ選手は個人的に過去10年、どのような時も取材依頼を受けてくれました。ただし、今回は初めて『試合に集中したいので』ということで、個別取材の機会がありませんでした。そして計量に苦労したという話も耳にしています。さらに今夜の試合、左手一本で戦っていました。コンビネーションすら使っていないです。何か試合前から体調不良、ケガをしていたということはないですか。

「う~ん……。正直なところ、今回が初めてのONE出場でハイドレーションテストは過去の減量とは全く違うモノでした。だから、これまでにできていたこともできないということがありました。ハイドレーションと計量は昨日で終わらせるつもりだったのですが、パスをしたのは今朝でした。リカバリーの時間は十分になかったです。

これも正直にいいますが、試合では100パーセントのコンディションではなかったです。左のパンチしか使っていないという質問ですが、それは作戦の一部でした。対戦相手の動き、彼女がどのように戦いたいのかを考えたうえでのメソットです。そして練習中から練ってきた動きでした」

──韓国に次ぎ、応援する人が多い日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「(※※日本語で)応援してくれて、本当にありがとございます。私が……いつか……日本で試合をやることが分からないけど、応援よろしくおねがいします」

──カムサハムニダ。

「フフフ、ありがとございます」

なおONEでは準決勝のマッチアップをファン投票で決定することを発表しており、見たいカードを実現するための一票はコチラから投票できる。

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【ONE Empower】これはもう恐怖判定。ダメージ無し、TD決めたザンボアンガがハム・ソヒに敗れる

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
Def.2-1
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

サウスポーのハム・ソヒが左ストレートを当てる。ザンボアンガの前進に距離を取り直したハム・ソヒは、ジャブの叩き合いから組まれヒザを入れる。ケージに押し込んだザンボアンガは、ボディロックからテイクダウンを狙う。金網を使って耐えたハム・ソヒは。正対してきたザンボアンガの頭を押してパンチを打っていく。

首相撲でヒザを入れたハム・ソヒだが、ザンボアンガも頭をつけてボディチェンジ──ダブルレッグへ。シングル、ダブルにしっかりと対応するハム・ソヒに対し、ザンボアンガもヒザを入れる。残り1分、ザンボアンガが押し込んだ状態が続き、ハイクロッチもウィザーで耐えたハム・ソヒだが、最後の最後にボディロックで尻もちをつかされた。

2R、サンボアンガが右を伸ばす。ハム・ソヒは左を入れ、ザンボアンガが右を返す。左から組みに行ったハム・ソヒ、切ったザンボアンガの組みをハム・ソヒも防ぐ。ハム・ソヒの左、ザンボアンガの右が交錯する。サンボアンガは臆することなくハム・ソヒと立ち合い、右を伸ばす。最小限のステップでかわすハム・ソヒは、左を当てる。ザンボアンガは右を返し、ハム・ソヒがダブルレッグを防ぐ。直後にダブルレッグから走ったザンボアンガが、テイクダウンを決める。

ハム・ソヒもすぐに立ち上がるが、ケージに詰められた状態が続く。必死でダブルレッグを防ぐハム・ソヒは、ヒザをボディに2つ受け、エルボーを打たれる。残り30秒でレフェリーがブレイクを命じる。ハム・ソヒの左、ザンボアンガの右とこれまでと同じ交錯が見られタイムとなった。

最終回、叩き合いからハム・ソヒが左、かわしたザンボアンガの右も当たらない。左と右を打ち合い、ザンボアンガが前蹴りを入れる。どちらもミドルを蹴らない展開のなか、ザンボアンガが左ジャブを届かせる。ハム・ソヒも左フック、右を返したザンボアンガはこの回は組みにはいかない。

コンビネーションがなく、ほぼ左だけで戦うハム・ソヒ。その左を振るって前に出ると、ザンボアンガも右からダブルレッグを仕掛け、両者の頭がぶつかる。ハム・ソヒは左目尻を切り、ザンボアンガは額から流血が見られる。

ザンボアンガにドクターチェックが入る。長引く中断後、再開するとザンボアンガ右を振るって前に出て、ダブルレッグからリフトアップしてテイクダウンを決める。ハーフからクローズドを取ったハム・ソヒだが、このままでは判定で厳しくなる。流血のザンボアンガがパンチを落とす。ハム・ソヒの顔が返り血で真っ赤に染まる。

サンボアンガはガードの中で、細かいパンチを落とし続ける。ハム・ソヒも下からパンチを入れるが、反撃ならず時間に。

ハム・ソヒのコスチュームが真っ赤になっているなか、ジャッジの裁定が読み上げられる。と、判定はスプリットに割れ──なんと、ハム・ソヒに凱歌が挙がる。この裁定は理解不能。パンチのヒット数に差があったのかもしれない。ただし、ダウンを奪ったわけでも、ザンボアンガにダメージもなかった。頭が当たった時も、ザンボアンガに非があるという指示も見られなかったはずだ。この試合展開でテイクダウンとトップが評価されないのであれば、これはもうMMAではない──ミステリー裁定、いや恐怖判定だ。


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【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に……

【写真】延期を知らせるオフィシャルのCGにリトゥ・フォーガットでなく、ブラジルのジュリー・メサバルバがモン・ボーの横に確認できる (C)ONE

21日(金・現地時間)、ONE Championshipが5月28日(金・同)にシンガポール開催予定だったONE120「EMPOWER」を延期することをオフィシャルSNSを通して発表した。

ONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、日本から平田樹が出場するアトム級女子ワールドGPの開幕戦が準々決勝が予定されていたが、シンガポールのロックダウンにより延期が決まった。

シンガポール政府では14日(金・同)に16日(日・同)から6月13日(火・同)まで4週間のロックダウン措置を取ることを発表しており、既にレストランでの外食は禁止、家庭外での人と人が対面することは2人までに制限されている。

近々の7日間での1日の新規感染者が平均32人、それでも増加傾向にあるということでこのような厳格な措置が取れるということは、いかにシンガポールではコロナを制御してきたのか。そのなかで国際大会を完全バブルを創った上でONEが開いてきたのかということに驚かされる。

とはいえロックダウンの発動宣言から、今大会の開催が危ぶまれていたことは明らかで本来では同大会に出場する日本勢は19日(水)に離日予定だったが、日曜日に21日(金)に変更されることが伝えられていた。

またPCR検査も事前でなく空港で受けるよう指示があったことで、大会が行えないことは選手も薄々感じ取っていたに違いない。それでもONE首脳はシンガポール以外で急遽イベント開催できないか協議に入っていたという情報も聞き伝わってきたが、もちろん時間も渡航条件も厳し過ぎることは明白だった。

ONEから今後については言及されていないが、来月16日にロックダウンが解けたとしても隔離措置などを考えると、18日は難しいことが予想され、早くとも仕切り直しは25日を睨むことになるか。

また今回の延期発表でONEが用いたグラフィックでは、モン・ボーの相手が先日のONE Dangalでビー・ニューイェンに敗れたリトゥ・フォーガットでなく、ジュリー・メサバルバが写っていることが確認できる。


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【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦

【写真】トーナメント出場選手のなかでいえば、アンダーソンは怖くはないが不気味な相手だ (C)INVICTA FC & MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS上で5月28日(金・同)にシンガポールでONEにとって初の女子だけのイベントONE120「EMPOWER」を開催することを発表した。

メインはONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、またこの日から開幕するアトム級女子GPの準々決勝とトーナメント枠も明らかとなっている。


日本から出場の平田樹の相手は、米国のアリス・アンダーソンに決まった。アンダーソンはキャリア5勝1敗、Invicta FCで2勝1敗と勝ち越している。エクストリーム・クートゥアー所属のアンダーソン──シンガポールから米国に戻ったミーシャ・テイトが同所で練習をしており、みっちりと平田対策をこうじてきそうだ。

なお平田と同じ山でモン・ボー✖リトゥ・フォーガットが組まれ、インドMMA界の勝利のエースにキャリア5戦目の試練が与えられた。

(C)ONE

注目のONEデビューを迎えるハム・ソヒは、一度はアンジェラ・リーへの挑戦権を獲得していたデニス・ザンボアンガに。残る1試合はアリョーナ・ラソヒーナとスタンプ・フェアテックスで1月22日大会からのダイレクトリマッチとなる。

当日は女子のみの出場ということで、メインカード扱いであろう上記の試合以外のリードカード等も男子の出場はないのか、気になるところだ。

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【ONE】女子アトム級GPが5月28日に開幕。ハム・ソヒ、スタンプ、サンボアンガ、平田樹ら8名が出場決定

【写真】JEWELS、ROAD FC、RIZINと頂点に立ったハム・ソヒのGP出場がついにチャトリCEOが認めた(C)ROAD FC

24日(水・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長がSNSで女子アトム級GPに関して5月28日(金・同)にスタートすることを発表した。

出場選手はアリス・アンダーソン、平田樹、デニス・ザンボアンガ、アリョーナ・ラソヒーナ、リトゥ・フォーガット、ハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、モン・ボーの8選手だ。


月曜日に中村未来を2Rでパウンドアウトしながら、自信のパフォーマンスが許せないで涙した平田が日本人唯一の出場となり、8名の出場選手は米国、日本、中国、韓国、タイ、フィリピン、インド、ウクライナと全て国籍が違うこともあり、山口VV芽生、アトム級転向を視野に入れている三浦彩佳は選外となり、また噂に上がっていたストロー級王者シィォン・ヂィンナンの出場もなかった。

スタンプは直近の試合でラソヒーナに敗れながら、共に当確となり、ONEが力を入れて市場を開拓しているインドからは、平田と並びプロキャリア4勝0敗と最も少ないフォーガットの参戦が決まっている。

そして公然の秘密とされていた、ハム・ソヒのエントリーがようやくオフィシャルでリリースされたことになる。

意外な人選は米国のアンダーソンだ。キャリア5勝1敗のアンダーソンはInvicta FCで2勝1敗と勝ち越しているもののパラエストラ八王子に在籍していた紫乃バンフーズにスプリット判定負けを喫している。

優勝者は11月に現アトム級王者アンジェラ・リーに挑戦することも明らかとされており、トーナメントを制するには5カ月強で3試合、タイトル戦を含めると半年で4試合を戦うハードスケジュールとなりそうだ。

ズバリ本命はハム・ソヒ、対抗はモン・ボー、穴はスタンプ・フェアテックス、大穴がデニス・サンボアンガといったところか。また負傷者が出ることも考慮するのであれば補欠戦も行われることも考えられる。仮に補欠戦が組まれるのであれば少ないとも1人は日本選手にチャンスを与えてほしいものだ。

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ONE ONE111 A New Breed Report デニス・ザンボアンガ ブログ

【ONE111 A New Breed】デニス・ザンボアンガ、ガオコーを寄せつけずアメリカーナで圧勝

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
Def.1R by アメリカーナ
ワシャピニャ・ガオコー(タイ)

身長差、リーチ差もあるなかミドルを繰り出すガオコーに対し、ザンボアンガは左ジャブを伸ばし、ワンツーへ。さらに左右のフックを連打したザンボアンガは首相撲からヒザをボディに連続で蹴り上げる。胸を合わせてきたガオコーにダブルレッグを決めたサンボアンガは、サイドからアメリカーナを極め圧勝した。

「兄のドレックスと同じ日に戦って勝てて嬉しい」とザンボアンガは話した。


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【ONE111 A New Breed】最終計量結果 全選手、体重&尿比重問題なし。MMAは視られるか!?

【写真】去年の10月に来日しWarrior Seriesで戦っているシールド。この時は打撃主体だったが基本はグラップラーだ (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)にタイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE111 A New Breedの最終計量及びハイドレーション結果が発表された。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


スーパーシリーズ4試合とMMA3試合の7試合からなる今大会。オープニングマッチに出場するアレックス・シールド✖ヨッカイカー・フェアテックス、ドレックス&デニスのザンボアンガ兄妹の試合は7月のNo Surrenderシリーズで見られたほぼ打撃戦という内容にならないMMAが視られるか。

■ONE No Surrender III計量結果

※赤字の選手の名前をクリックすると、インタビューページに移動します。

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者]スタンプ・フェアテックス:52.2キロ/1.0095
[挑戦者]アリシア・エレン・ホドリゲス:52.2キロ/1.0083

<ムエタイ・バンタム級準決勝/3分3R>
ロドレック・PKセンチャイムエタイジム:65.45キロ/1.0074
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ:64.9キロ/1.0009

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ:51.9キロ/1.0095
ワシャピニャ・ガオコー:50.65キロ/1.0124

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス:56.55キロ/1.0136
KC・カルロス:56.25キロ/1.0070

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ドレックス・ザンボアンガ:60.95キロ/1.0229
ディッチャディン・ソンシリスッパティン:60.9キロ/1.0156

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン:61.05キロ/1.0095
ソク・ティー:61.05キロ/1.0210

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス:61.1キロ/ 1.0120
アレックス・シールド:61.2キロ/1.0210

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【ONE111 A New Breed】アンジェラ・リーへの挑戦権を持つデニス・ザンボアンガ「ちょうど良かった」

【写真】東南アジアの女子MMAファイター、髄一のウェルラウンダー=デニス・ザンボアンガ (C)SEXY KWANG/ONE

今日28日(金・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナでONE Championshipの本格的な活動再開──第2弾=ONE111「A New Breed」でデニス・ザンボアンガが、ワシャピニャ・ガオコーと対戦する。

2月28日にシンガポールの無観客大会で山口芽生を破り、アンジェラ・リーの持つONE世界女子アトム級王座挑戦権を手にしていたザンボアンガだったが、その後の新型コロナウィルス感染拡大で彼女の巡る世界は一変してしまった。


──ワシャピニャ・ガオコーとの対戦が金曜日に迫ってきました。今の調子は?

「とてもエキサイトしているわ。でも、少しナーバスにもなっているかな。兄のドレックスが私の前に試合をするんだけど、これまで同じ大会で戦ったことはなくて、互いにサポートしあってきたから。それにドレックスはONEで初めての試合だから」

──2月のシンガポール大会で山口芽生選手を下し、アンジェラ・リーへの挑戦が決まっていました。ただし、コロナ禍でアンジェラ戦は実現せず、今週末の試合を迎えます。

「アンジェラに挑戦できることが決まって驚いたけど、凄く嬉しかったわ。でもCOVID19のパンデミックで多くのことが変わってしまって。アンジェラはハワイにいて、ONEチャンピオンシップは大会が開くこともできなくなっていた。それでも今回の大会があることで、私は戦うことができて嬉しいわ。この試合はアンジェラ戦に向けて打撃、寝技ともにテストになるから、ちょうど良かったと思っている」

──山口芽生選手に勝ったあと、ONEはイベントが開くことができなくなりましたが、デニスは一度フィリピンに帰国し、隔離処置を伴うバンコクへの入国を果たしたのですか。

「いいえ、メイ・ヤマグチに勝った時はフィリピンで感染が広がっていたので、タイに残って騒ぎが収まってから帰国しようって帰国をずらしたの。そうしたら、すぐに感染は欧州、米国と広がりタイもロックダウン常態になっちゃって。そのままタイに留まることにして……それ以来、ずっとタイにいるわ」

──では2月の試合から母国に戻っていないということなのですね。

「そうなの」

──フィリピンはより深刻な状態ですし、ご家族が心配ですね。

「本当に心配で心配でしょうがなかったわ。だってフィリピンは世界でも最も多くの感染者を出している国だから。幸い私の家族は大丈夫だったけど、逆に遠く離れていることで両親は私や兄のことを凄く心配しているわ」

──ロックダウン中や解除後は、どのような練習が可能だったのでしょうか。

「ロックダウンが始まってからは、ジムを開くことはできないから皆で練習をすることはできなくて。ただ私はドレックスが一緒だったから、滞在先で2人で体を常に動かすようにはしたわ。アンジェラとの試合が決まっていたから、ただ家にいて休んでいるなんて心境にはなれなかったし」

──7月31日にONEはNo Surrenderショーを開催しましたが、デニスは試合の機会はありませんでした。当初、試合に出るような噂も聞いていたのですが。

「私も最初は7月に試合をする話があったけど、でも結局実現しなくて。でも、今月は試合ができることになって嬉しかったわ」

──ワシャピニャ・ガオコーの印象を教えてください。

「最初は違う相手と戦う予定だったけど、彼女に代わってあまり分かっていないの。この期間で試合を受けたことをリスペクトしているわ。皆は彼女がアンダードックだというけど、とにかく彼女は母国で私を倒すために全ての力と情熱をぶつけるでしょうね」

──金曜の夜、世界に何を見せたいですか。

「作戦に関係してくることは何もいえないけど、とにかくベストを尽くすわ。アンジェラ・リーに挑戦するのに相応しいファイターだと、世界中のファンに分かってもらうために」

■ONE111 A New Breed対戦カード

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者]スタンプ・フェアテックス(タイ)
[挑戦者]アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ムエタイ・バンタム級準決勝/3分3R>
ドロレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
ワシャピニャ・ガオコー(タイ)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
KC・カルロス(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
ディッチャディン・ソンシリスッパティン(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン(中国)
ソク・ティー(カンボジア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
アレックス・シールド(米国)

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【ONE111 A New Breed】MMAは3試合──ザンボアンガ兄妹、揃い踏み。シールドはヨッカイカーと

【写真】レスリングもできるのが強みのザンボアンガ(C)MMAPLANET

24日(月・現地時間)、ONEチャンピオンシップより28日(金・同)にタイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE111「A New Breed」の対戦カードが発表された。

メインとセミはNo Surrender=3大会と同じようにムエタイの試合が組まれ、スタンプ・フェアテックスがONE女子ムエタイ・アトム王座の防衛戦をプーケット・ファイトクラブ所属のブラジル人選手アリシア・エレン・ホドリゲスを相手に行う。ホドリゲスのムエタイ戦績は30勝5敗とのことだ。

セミはNo Surrenderシリーズで組まれてきたムエタイのバンタム級トーナメントの決勝戦で、ドロレック・PKセンチャイムエタイジムがクラップタム・ソーチョーピャッウータイと相対する。そしてMMAマッチは3試合組まれた。


一番の注目は2月のシンガポール大会で山口芽生を破り、女子アトム級王座挑戦権を手にしていたデニス・ザンボアンガだろう。ONE女子、特に東南アジア系の選手では珍しいウェルラウンダーのザンボアンガに対し、ワシャピニャ・ガオコーは肩書としてタイの柔道王者で、ムエタイも46勝12敗の戦績を持っているが──MMAの実力は未知数だ。

さらにタイトル挑戦権を持つザンボアンガを支える、兄のドレックス・ザンボアンガがディッチャディン・ソンシリスッパティンを相手にONEデビューを迎える。URCCバンタム級王者で、修斗ではフェザー級で斎藤裕、バンタム級で石橋佳大に敗れているが、ONEの階級制の下フライで戦うということは、ナチュラルでユニファイドのバンタム級の体格の持ち主だったのか。

いずれにせよ、ザンボアンガ妹がウェルラウンダーなのも、ドレックスがフィリピンの武芸百般と言ってよりキャリアの積み方をしてきたからだ。極真空手、ブラジリアン柔術、グラップリング、ムエタイ、草キックボクシング、そしてMMAと多くのイルールで戦ってきた。素質的には非常に面白いザンボアンガ兄と戦うのは、ディッチャディン・ソンシリスッパティンだ。どういう組織で結果を残したのか不明だが、タイのアマMMA王者で、キャリアは8勝5敗、立ち技中心のMMAが多いバンコク・シリーズのなかで、MMAらしい試合になることを期待したい。

またオープニングファイトのMMAは、昨年のONE Warrior東京大会で内藤頌貴と対戦したタイガームエタイの所属選手アレックス・シールズが、コロナ禍でONEとの契約を果たした。

対するヨッカイカーは14日中継のNo Surrender IIでジョン・シンクを左ストレートでKOしたばかり。

テイクダウンされても、体のバネでスクランブルに持ち込んでいたヨッカイカーに対し、シールドはそれこそMMAらしい総合力で対抗したいところだ。

■ONE111「A New Breed」対戦カード

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者]スタンプ・フェアテックス(タイ)
[挑戦者]アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ムエタイ・バンタム級準決勝/3分3R>
ドロレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
ワシャピニャ・ガオコー(タイ)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
KC・カルロス(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
ディッチャディン・ソンシリスッパティン(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン(中国)
ソク・ティー(カンボジア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
アレックス・シールド(米国)