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45 AB C-MMA MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE UFC UFN UFN242 アンドレ・リマ イェン・シャオナン イー・チャア カイル・ネルソン ガブリエル・サントス コディ・ダーデン ショーン・ブレイディ ジェシカ・アンドラーデ ジャケリン・アモリン ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ スティーブ・ガルシア スムダーチー ソン・ヤードン ディラン・バドカ トレヴァー・ピーク ナタリア・シウバ マット・シュネル ヤナル・エシュモズ リー・カイウェン ロン・チュウ ヴァネッサ・デモパウロス 松嶋こよみ

【UFN242】躍進中国MMAのシンボル、イー・チャアがガブリエル・サントスとUFC初陣「上海PIの存在」

【写真】足を踏み入れた最高峰で、どのような戦いを見せてくれるか(C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN242:UFN on ESPN+100「Burns vs Brady」が開催され、イー・チャアがガブリエル・サントスを相手にUFCデビュー戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

2022年のRoad to UFCは準優勝も初戦でSASUKE、準々決勝で松嶋こよみと日本人の夢を打ち砕いたイー・チャアは、2023年のRoad to UFCで同朋のリー・カイウェンを腕十字で一蹴し、UFCとの契約を果たした。

成長著しいC-MMAの象徴ともいえるイー・チャアにデビュー戦に向けてン心境と、躍進中国MMAの要因を尋ねた。


──UFCデビューを控え、今はどのような心境でしょうか(※取材は4日に行われた)。

「もう、準備は整っている。いつでも戦えるよ」

──UFC A PEXで既に試合をしていますが、Road to UFCとUFC本戦で戦うのとでは何か違うところはありますか。

「Road to UFCの時よりも、自分の力を証明するためによりエキサイティングな気持ちになっている。ただファイトウィークの過ごし方は、Road to UFCの時と変わらない。スケジュールも同じだしね」

──今はデビュー戦に集中しないといけないのは理解していますが、2週間前のRoad to UFC準決勝大会について話を聞かせてください。

「もちろんだよ」

──4試合の日中戦が組まれ、中国人選手が全勝と日本のファンにとっては強烈なショックな結果となりました。中国勢の勝因をどのように考えてますか。

「もう、それは上海PIの存在以外に考えられないだろう。中国人選手はPIであらゆるサポートと、最高のトレーニング環境を与えられているから、成長が著しい。上海のPIでは、ラスベガスのPIと同じだけの待遇を受けているからね。コーチの指導も、行き届いている。

実際、フェザー級と女子ストロー級の決勝は中国人同士になる。今回のRoad to UFCは中国人ファイターの成長が如実に表れた結果になっている」

──それでもイー・チャアがチーム・アルファメールで練習をするのは、どういう理由からなのでしょうか。

「基本的に上海のPIがあれば、長い移動をして米国でトレーニングをする必要はないという見方もできる。それでも多くの中国人選手が米国で練習するのは、ソン・ヤードンやイェン・シャオナン、スムダーチーたちが米国で練習をしてきた過去があるからだよ。

僕自身、PIでは3年、4年と練習してきたので、新しい環境に身を置きたいということもある。そこで新しいモノが学べるかもしれないからだ。アルファメールで練習をするのはソン・ヤードンやイェン・シャオナン、スムダーチーがいるからだ。皆がアルファメールにいて、互いのことをケアし合えるしね」

──そのような練習環境に身を置いているイー・チャアですが、デビュー戦の相手の印象を教えてもらえますか。

(C)Zuffa/UFC

「ガブリエル・サントスはウェルラウンディット・ファイターでレスリングもグラップリングも強い。

でも、スピードで僕が上回っている。そこが焦点になってくるだろう」

──ペースも勝負の鍵を握ってこないでしょうか。

「それは試合を見て、判断してもらおうかな。Road to UFCで戦った2年間、合計6試合を連続で戦ったことで、体のダメージも蓄積してしまっていた。試合が7カ月空いたことで体のケアがきたことも大きい。しっかりと休息を取り、自分の戦いを見つめ直すことでより強くなることができた。だから、次の試合が楽しみでならないよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFN242対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ショーン・ブレイディ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<フェアー級/5分3R>
カイル・ネルソン(米国)
スティーブ・ガルシア(米国)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
コディ・ダーデン(米国)

<ライト級/5分3R>
トレヴァー・ピーク(米国)
ヤナル・エシュモズ(イスラエル)

<ライト級/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
クリス・パディーリャ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アイザック・ドルギャリアン(米国)
ブレンダン・マロッテ(米国)

<フライ級/5分3R>
アンドレ・リマ(ブラジル)
フィリッピ・ドス・サントス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・サントス(ブラジル)
イー・チャア(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャケリン・アモリン(ブラジル)
ヴァネッサ・デモパウロス(ギリシャ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキ(米国)
ディラン・バドカ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジギマンタス・ラマスカ(リトアニア)
ネイサン・フレッチャー(英国)

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DWCS MMA MMAPLANET o UFC ジアン・シウバ ジオニ・バルボーザ セルヒー・サイディ ダナ・ホワイト ディラン・バドカ ブルーノ・ロピス ブレンジソン・ヒベイロ

【DWCS S07Ep05】アップセット勝利のヒベイロを始め、5人の勝者全員がUFCにファイターに

<ライトヘビー級/5分3R>
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)
Def.1R3分47秒by TKO
ブルーノ・ロピス(ブラジル)

鋭い右カーフを蹴ったロピス。ヒベイロは左足を蹴られて、右を繰り出す。続いてワンツーからローのヒベイロだが、スイッチしたロピスの左フックにまっすぐ下がる。ロピスは間合いを取り直し、オーソに構えるとハイをブロックして前蹴りに左右のフックを振るう。スイッチして左ミドルを効かせたロピスはジャブの相打ちに「訊かない」と指を立てるが、直後に右を被弾する。続いて左ジャブを当てるヒベイロだが左フックを打たれ、ステップインに組みに行く。

ロピスは逆にケージに押し込むが、すぐに離れる。掛け率+1000のヒベイロは左ジャブを伸ばすが。右フックを打たれる。ワンツー、左ジャブを受けながら右オーバーハンドで前に出るロピスは、遠い距離から右を打たれる。さらにロピスは左ハイから距離を詰めて左を伸ばすが、体が流れる。ここにヒベイロが右を打つ。ロピスはしたパンチを放つロピスに、右ロングフックを見せた直後にワンツーの右を打ち抜く。腰から崩れ落ちたロピスに鉄槌を振り下ろしたヒベイロが番狂わせの勝利を挙げた。

ヒベイロは「13年のキャリアの結晶だ。力を見せることができた。ダナ、俺は26歳だ。俺を見てくれ」とバックステージで話した。

運命の時──「1週間前のオファーで、腕十字での一本勝ち。それ以外にサブミッションを試みていた。UFCへ」とジオニ・バルボーザがまず契約を告げられる。第2試合に関して、ダナ・ホワイトは敗れたケヴィン・パジェホスを褒め称え、ジアン・シウバに触れる。「エルボー、パンチを打ち込み強いアゴの持ち主だ。パンチの速さは驚異的。視ていて楽しめるドッグファイトをやってのけた。26歳、まだキャリアの頂点じゃない。UFCで彼の試合を見るのが楽しみだ」という言葉に、シウバは大粒の涙を見せ咽び泣いた。

そしてディラン・バドカに対しては、「全く、この試合は好きじゃない。コンテンダーシリーズ史上、最悪の試合だ」と触れ始めたダナだが、「ディランはミドル級で戦うべきじゃなかった。2週間前(※8月26日)にヘビー級で試合をしている。彼は絶対的にウェルター級の選手だ。ヘビー級で戦った後、1週間前に試合を受けた。大きくて強い相手に勝った。PIでウェルター級として、しっかりとトレーニングを積む機会を与えたいと思う。キッド、君のことを尊敬している。試合内容は全くもって最悪だったけど、こっちに来い」と契約へ。バトカも一瞬にして、顔をグシャグシャにして涙を見せた。

続いてフェリーのストップをこき下ろした第4試合だが、「君の責任じゃない。良い戦いをした。もう1試合、トライしてもらうけどUFC入りだ。おめでとう」とセルヒー・サイディも契約が決まった。ヒベイロも「100パーセントのフィニッシュ。ウェルカムUFC」とステップアップが決まり、5人の勝者全員がUFCファイターとなった。


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MMA MMAPLANET o チャド・ハネコム ディラン・バドカ

【DWCS S07Ep05】ディラン・パドカが、チャド・ハネコムとのケージレスリング合戦を制し判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
ディラン・バドカ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チャド・ハネコム(南アフリア)

33歳のハネコムが右カーフ、そして右前蹴りからジャブを伸ばす。バドカは左ボディストレートを伸ばすも右カーフを蹴られる。右オーバーハンド、そして右カーフを繰り返すハネコムは慎重な立ち上がりのなかでバドカのパンチを受けずに、前足を削っていく。右を打ち下ろしたバドカは、ダブルレッグを切る。ハネコムは右オーバーハンドを繰り出し、カーフへ。バドカの前進に真っ直ぐ下がったハネコムは組まれてケージに押し込まれるも、体を入れ替える。ケージを背負ったバドカが、シングルから体を入れ替える。ハネコムはギロチンを仕掛けて、またもポジションを変えるとダブルレッグを仕掛ける。シングルに切り替えるが、首を取られて背中をつけたハネコムは左を差し切れなかったが、立ち上がることに成功した。残り20秒、バドカがダブルレッグでハネコムを抱えてスラム。ハネコムのギロチンはサイドを取られており効力はなかった。

2R、バドカが右を当てて組みつき、ケージにハネコムを押し込む。ヒザ蹴りを見せて、レベルチェンジのバドカがダブルレッグでテイクダウンを決める。差してくる腕をハーフネルソンで捕えたバドカだが、ハネコムはレッスルアップしダブルでケージに押し込む。シングルに切り替えたハネコムだが、ウィザーに阻まれテイクダウンを奪えずバックにも回れない。それでも執拗にシングルを続けるハネコムの頭部に、バドカがエルボーを落とす。

ウィザーでなく抱える形から首を取って、体を入れ替えたバドカはネッククランクを仕掛けて背中をつかせると肩固めへ。サイドで抑えるバドカに、バギーチョークに入りかけたネムコムは鉄槌で背中を見せる。バドカはサイドバックにとって立ち上がり、ネムコムが胸を合わせる。バドカのヒザが急所に入ったとして、ラウンド終了2秒前にブレイクが入った。3分30秒のインターバルを置いて試合再開も、何も起こることはなかった。

最終回、距離を詰めてきたバドカにワンツーを入れたハネコムだが、組まれてテイクダウンを許す。スクランブルからケージにハネコムを押し込むバドカ──この試合展開になると、コンテンダーシリーズとしては厳しい。一方で勝負として見ると、シングルを仕掛けてギロチンを許さないバドカは危なげない試合を続ける。ケージ際の攻防は2分半以上続き、体を入れ替えたハネコムがシングルで懸命にテイクダウンを狙う。

逆にケージを背負ったバドカは、ウィザー&リストコントロールで倒されない。残り90秒でレフェリーがブレイクを命じる。ハネコムは即組み直してケージにバドカを押し込む。このまま時間となり──バドカが3-0の判定勝ちを収めた。

「ダナが気に入るか知らないけど、自分はやるべきことをやった。3年前、俺はホームレスだった。契約できれば、ハッピーな人生だよ」とサラっと凄まじい過去を口にした。


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