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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN243 テイラー・ラピルース ヴィンス・モラレス 元谷友貴

【UFN243】左右、上中下と打ち分け、TDをほぼ切ったラピルースが、ヴィンス・モラレスを3-0で下す

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

昨年の大晦日に元谷友貴を破ったモラレスが、通算5連勝でUFCに復帰もパリのファンは大ブーイングで彼を迎える。反対に大歓声を受けたラピルースは、サウスポーの構えで右ジャブを伸ばす。左ハイを狙い、肩口を蹴ったラピルース。モラレスが左を振って前に出るが、ラピルースは左ストレートを返し、右ジャブを当てていく。蹴り足を掴んで左を打ち込んだラピルースは、バランスを崩したモラレスを立って待つ。

モラレスがワンツーも、ヒジを入れたラピルースが左インローを蹴って行く。さらにラピルースは左ミドルを決め、攻撃を散らす。三日月蹴りのモラレスだが、左インローで体が開く。ラマルセイエーズの大合唱をバックに、軽快に動くラピルースが左の蹴りを腹に決める。左ヒザも突き上げ左ストレートを入れたラピルースは、右目尻をカットしたモラレスの動きをほぼ受けずに、モラレスの前進にテンカオを決める。腹ばいに崩れたモラレス、初回は完全にラピルースのラウンドとなった。

2R、ラピルースはジャブを当て、左ストレートをヒット。モラレスはテイクダウンを仕掛けることができず、打撃で劣勢が続く。それでも右を振って、シングルに出たモラレスがテイクダウンを奪う。ラピルースはすぐにスクランブルに持ち込み、正対した形で立ち上がる。ケージを背負ったラピルースがヒザ、ヒジを入れる。ヒザ合戦になると、ラピルースはエルボーを打っていく。離れたモラレスは、ラピルースの圧に下がりジャブから左ストレートに、右ミドルを蹴る。ラピルースはテンカオを返し、右フックもバランスを乱す。

即スタンドに戻ったラピルースは、間合いの測り合いのなかでヒザを顔面に突き刺す。頭を抱えてのヒザと多彩な攻撃を見せたラピルースだが、モラレスがシングルレッグでドライブしたがテイクダウンを奪えず、逆にワンツーを浴びた。

最終回、右オーバーハンドから組んだモラエスがシングルレッグを仕掛ける。足を振り上げるようにテイクダウンも、ラピルースはすぐにスクランブルに持ち込む。離れたモラレスに左ヒザ、左エルボーを決めたラピルースは、リードジャブをほぼ受けない。逆に左ストレートを入れたラピルースが前に出てワンツー。モラレスは左フックを空振りし、テイクダウン狙いも未遂に。笑いながら左を伸ばすラピルースだが、ここで細かい左右のフックを打たれる。ラピルースは距離を取り、左で前に出つつヒザを決める。

尻もちをつかされ両足を束ねられたラピルースは、バックを許さずに立ち上がることに成功する。残り1分を切りパンチで前に出るモラレスが、ケージにラピルースを押し込んでクリンチの展開へ。スピニングバックフィストをかわされバックを許したモラレスは、正対するがラピルースが逆にスピニングバックエルボーを狙う。このまま決定打はなく、試合は終わりラピルースがフルマークの判定勝ちを手にした。


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【UFN243】ブリトと対戦、UFCで3勝0敗のウィリアム・ゴミス「MMAは禁止はモチベーションになった」

【写真】スマートさと、自分への信頼度の高さがインタビューを通して伝わってきた (C)MMPLANET

28日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN243:UFN on ESPN+101「Moicano vs Saint Denis」に、2022年9月のオクタゴンデビュー以来3連勝中のフランス人ファイター=ウィリアムス・ゴミスがメインカードに出場する。
Text by Takashima Manabu

ジョアンデウソン・ブリトと対戦するゴミスは、散打出身でスピードとレンジコントロールが武器の打撃系ウェルラウダ―だ。MMAが解禁されてまだ3年9カ月のフランスだが、既に欧州のMMA強国に成長している。サッカー代表と同じようにアフリカ系、アラブ系の活躍が目立つフランスMMA界フェザー級最強ファイターに初インタビューを試みた。


──今週末に母国でジョアンデウソン・ブリトと戦います(※取材は24日に行われた)。今の気持ちは?

「最高だよ。あとは減量だけ。もうウォーの準備はできているよ」

──ここまでオクタゴン3連勝ですが、まだまだ日本のファンはウィリアムスのことを知りません。UFCに辿り着くまで、どのようなキャリアを歩んできたのかを教えてください。

「MMAを始めたのは19歳の時で、それ以前は武術散打をやっていてヨーロピアン・チャンピオン、フランチ王者には何度もなっているよ。それから柔術、レスリング、ムエタイ、ボクシングとあらゆるコンバットスポーツをやりMMAを戦う準備をしてきたんだ」

──MMAを始めようと思ったのは?

「叔父の1人がMMAファイターのグレゴリー・バベンなんだ」

──Bellatorミドル級で戦っていた?

「そうだよ」

──正直、凄く記憶にあるとは言えないですが、パワフルでラフなストライカーだったようなイメージがあります。

「アハハハ。だから、僕も叔父の活躍を見ていると、自分もできる。僕の方ができるって思ったんだ(笑)。僕は色々な格闘技経験があるからね。MMAに転向するのは、ごくごく自然な流れだったと思う」

──散打は投げや崩しのある競技ですが、MMAに生きることはありましたか。

「足の動きだね。素早く動けるようになったことだ。それがMMAファイターとして、僕のアドバンテージにもなっている。それに散打にはテイクダウンもある。殴って、足を使ってテイクダウンすることはMMAで最も重要なことだから。そこから先は柔術を習うようになって解決したよ」

──足の動き……それはキックなのか、ステップなのか。どちらでしょうか。

「両方だよ。キックもフットワークも」

──散打はバランスを崩し、足の裏以外がつくとポイントを失います。ただ打撃から入る競技形態で、打撃の交換なしに組んでくる相手もMMAにはいるかと思います。そういう組みのスペシャリストに戸惑いはなかったですか。

「近づいて来る相手には、パンチを打ち込めば良いだけだよ(笑)。まぁ、簡単じゃなかったけど。ハハハハハ。だから、僕の足の動きが武器になるんだ。近づいて来る相手に対して、距離をコントロールできるからね。そして、顔面にパンチを当てる間合いを創るんだ。

それに倒されても、今の僕は十分に寝技で戦える。グラウンドでもマネージメントできるよ。100パーセントの自信を持っている」

──フランスは長い間、MMAが禁じられていました。その影響は受けましたか。

「そうだね、逆境を跳ね返してやろうとモチベーションになったよ。結果としてMMAが解禁されたタイミング、UFCがフランスにやってきたタイミングと僕にとってはパーフェクトになった。今や、フランスでMMA人気は絶対的に上がっているからね」

──そのなかでUFCデビューから3連勝という最高の形でキャリアを積んできました。

「3連勝できたことは良かった。でも、もっとやれる。僕は自分のことが分かっているから、あんなものじゃないと信じている。それを今回の試合で証明するよ」

──では対戦相手ブリトの印象は?

(C)Zuffa/UFC

「強いよ。

でもスマートじゃない。僕のようにね(笑)。気持ちは強いけど、彼の攻撃が僕に当たるとは思えない。ちょっと力に頼っている。技術はない。前に出て、殴ろうとするだけだ。同じ打撃でも、僕の打撃は彼とは違う。

その違いを土曜日の夜には見せたい。だいたい、彼は防御力が低い。ベストファイターは自分の攻撃を当てても、相手に攻撃は受けないモノだ。そうでないと、試合は危なくてしょうがない。彼は全く身を守ることに頭が行っていない。

そういう相手だからパンチを当てることもできるし、テイクダウンを奪うことだって容易い。思うがままに、戦うことができるだろう。MMAはスマートでないと勝てない。彼はストロングかもしれないけど、僕はスマートでストロングだから。この試合は僕が勝つことは間違いない。2Rには勝てるかな、いや1Rかもしれないね」

──トップ10、トップ5となるために今後はどのようなファイターと戦わないといけないと考えていますか。

「ジエゴ・ロピスだ。僕のゴールはトップ5でなく、UFC世界フェザー級チャンピオンだから。ブリトはテクニカル判定だけどロピスに勝利している。僕が初回でブリトを倒すと、ロピスより上という見方もできるだろう? そのためにも、しっかりとブリトを倒すよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前1 時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFN243対戦カード

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
ブレンダン・アレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
ブライアン・バトル(米国)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
マット・フレヴォラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
イワン・エルスラン(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウマル・シ(フランス)
チョン・ダウン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・バレス(スペイン)
ヴィクトル・アルタミラノ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
クリス・ダンカン(米国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック テイラー・ラピルース

【UFC ESPN57】リーチ差を生かし、ジャブ&足技のラピルースがステーマンを(30-27)×3で破る

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
コディ・ステーマン(米国)

ステーマンの右ミドルに、ワンツーを放ったサウスポーのラピルース。重心が低い構えのラピルースは、ステーマンの前進に距離を取りボディストレート、左インローを入れる。リーチで上回るラピルースが、ステーマンの前進にも首相撲&ヒザを突き上げる。と、ステーマンが左目に指が入ったとアピールして試合が中断するが、ラピルースは拳を握っていた。

再開後、ステーマンが右ハイで前に出て、続いて右ミドルを蹴る。左斜め前に出て、右ハイという動きを見せたラピルースだったが、ステーマンが組んでケージに押し込む。回って離れたラピルースは、ステーマンのステップインに右の蹴りも合わせるが姿勢を乱してしまった。間合いを測るなか、左ミドルを入れたラピルースが直後に組まれる。離れてヒジを入れたラピルース。ステーマンは組みにヒザを合わされ、左ハイを顔面に受けそうになる。ステーマンの右ハイに対し、ラピルースが左ハイから右ハイというコンビネーションを見せて初回が終わった。

2R、ステーマンはスイッチを織り交ぜ流れを掴もうとするが、左ミドルを決められる。ラピルースがジャブを伸ばし、左ストレートからの組みには首相撲&ヒザ蹴り。そのまま押し込み、離れたところでヒジを狙う。オクタゴン中央に戻って、ローを蹴りあった両者。ステーマンはオーバーハンドで距離を詰める。この動きを見ているラピルースが、テイクダウン狙いに機敏に反応を示してジャブを伸ばす。さらに左ミドルを決めて、ステーマンの組みも切り返してケージに押し込んだラピルースがエルボーを入れて離れる。

残り100秒、ラピルースの左の蹴りが急所に入ったとしてステーマンがブレイクを要求する。「アイポークに急所蹴り、クリーンに戦え」と注意を受けたラピルースは、再開後に拳を固めてステーマンの目の前に置く。そしてインローを決めるが、ステーマンが左オーバーハンドから組んでシングルレッグへ。ウィザーで耐えたラピルースがヒザの蹴り合いから離れて左フックを当てる。最後にワンツー、左ストレートをラピルースが決めた。

最終回、右前蹴りにもパンチで前に出るステーマン。右ミドルを蹴られたラピルースが、ワンツーを返すもインローで姿勢を乱す。圧を高めるステーマンに、ラピルースはヒザをボディに入れる。スピニングバックエルボーは空振りとなったラピルースは、組まれてボディロックテイクダウンを奪われる。スラムのようにラピルースを叩きつけたステーマンは、そのままサイドで抑える。右腕を差してニーイン狙いのステーマンがクルスフィックスにとって、エルボーを落とす。ケージキックから反転して、スクランブルに持ち込んだラピルースはバックも許すも、クルスフィックスから逃れたことは大きい。

間合いを取り直したラピルースが、左ストレートをヒットさせる。ステーマンはスウェイでラピルースのパンチをかわそうとするが、ジャブを被弾する。ワンツーからのテイクダウン狙いを切られたステーマンは、ステップインにヒザを顔面に受ける。最後は距離を取ったラピルースに、ステーマンは握手を求めて時間となった。

結果はフルマークの判定で、ラピルースがステーマンを下した。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN234 キック テイラー・ラピルース ファリド・バシャラット

【UFN234】ファリド・バシャラット、打&TDのコンビでラピルースから判定勝ち。兄弟で26勝0敗に

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
テイラー・ラピルース(フランス)

バシャラット兄弟の弟ファリドが、蹴りを散らすながら間合いを測る。左ロー後の着地と同時に構えを変え、ここからカカト落としを見せたバシャラットが右ローを蹴り込む。と、前蹴りからシングルレッグに出たバシャラットが、スクランブルのラピルースからバックを奪う。自ら倒れ込んで上を取りに掛かったバシャラットに対し、ラピルースの冷静に反応して立ち上がる。バシャラットはボディロックテイクダウン狙いがバックを取り返し、正対するとシングルレッグへ。エルボーを入れたラピルースが、ニンジャチョークへ。反転して逃れたバシャラットがボディストレートを伸ばす。

ラピルースも左ストレートを狙うが、バシャラットの右ハイがその頭部をかすめる。続く右ハイをブロックして左ボディストレートを返したラピルースだが、その左に右のカウンターを受けそうになる。バシャラットはローからシングルレッグという超即チェンジレベルを見せてケージに。離れたバシャラットがサイドキック、左ジャブから右ストレート。右を振ってからのテイクダウン狙い──もフェイクで、しかもラピルースは引っ掛からずワンツーを打っていく。残り20秒、ダブルレッグで尻もちをつかせたバシャラットが両足を束ねてポイントメイクにも成功した。

2R、ラピルースの右ローに、バシャラットが右ハイを同時に狙う。左ストレートから右ハイのラピルース、互いにハイキックを放つなかでバシャラットが組んでシングルレッグへ。ラピルースも切るが、ここはバシャラットが能動的に動くことができている。左アウトローとスピニングバックフィストというコンビにも引っ掛からなかったラピルースがテンカオも、バシャラットはシングルレッグへ。振って尻もちをつかせると、ヒザをついて耐えようとしたラピルースをボディロックに捕える。半身で立ち上がろうとしたラピルースは、バックに回ろうとするバシャラットを前方に落としてスタンドに戻る。

右&左のワンツーを繰り出すラピルースが圧を高めるが、バシャラットがダブルレッグで遮断してついに背中をマットにつかせる。残り45秒、ハーフで抑えたバシャラットはしっかりと抑え、下からのアメリカーナ&キムラを防いで時間を迎えた。

最終回、前手を殺し合う両者。さらにハイを蹴り合い、スイッチしたバシャラットが左オーバーハンドを見せる。左ストレートで距離を詰めたラピルースは左ローを蹴られ、真正面の位置取りが続くなかで、ここもダブルレッグで尻もちをつかさせる。ケージを背負う形で座らされたラピルースはオクタゴン中央に引きずられたが、すぐにケージ際に戻して立ち上がる。ワンツーの左をクリーンヒットさせたラピルースに対し、パンチを散らしたバシャラットがダブルレッグから即サイドに回って横四方で抑え込む。

残り90秒、マウントを狙う仕草を見せたバシャラットが、しっかりとサイドをキープする。バシャラットは上四方に展開し、頭を跨ごうとする。スクランブルのラピルースにアナコンダをセットしたバシャラットは、そのままマウントへ。ラピルースが股間をすり抜けたところでタイムアップを迎えた。

絶妙の打撃の散らしから、テイクダウンという流れて最後はポジションを取り切ったバシャラット弟が、3-0でキャリア12連勝を達成。兄ジャビッドと合わせて、MMAレコードを26勝0敗とした。


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