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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o ソウル・ロジャース ティム・ワイルド

【Bellator287】3度のペルヴィアンネクタイは極まらず。ロジャースがワイルドのローとジャブに下る

<ライト級/5分3R>
ティム・ワイルド(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ソウル・ロジャース(英国)

前に出るロジャースが右を振るう。ワイルドは前蹴りから左ボディ、右ローを決める。スイッチし左右に回るワイルドに組みついたロジャースがダブルレッグからボディロックテイクダウンを決める。ケージを蹴ってスクランブルに持ち込んだワイルドをギロチンに捕え、がぶりからバックに回ったロジャースは、ここからトップに移行する。蹴り上げを捌きパスを狙うロジャースがハーフで抑え、もう一本足を抜く。スクランブルでがぶったロジャースはペルヴィアンネクタイへ。足のロックを外したワイルドは、2度目のペルヴィアンネクタイも防いでスタンドに戻った。ワイルドが前蹴りからワンツー、シングルを切って後ろ回し蹴りを狙ったところで初回が終わった。

2R、サウスポーから左ミドルハイを入れたワイルドが、スーパーマンパンチで右を伸ばす。右ローに組んだロジャースがダブルレッグを決めるも、ワイルドがすぐに立ち上がる。ボディロックテイクダウンを切って離れたワイルドに左を当てたロジャースは、右オーバーハンドを繰り出す。ギリギリのところでかわしたワイルドだが、ワンツーに下がるなど回るのとは違うステップを見せるように。

後ろ回し蹴りにバックを取ったロジャースだが、ワイルドが前転からトップを取る。ロジャースはクローズドガードを取り、下にステイする。オープン、ニーシールドからスイープを狙い、シングルに出たロジャース。ワイルドが立ち上がりスタンドに戻る。左ボディフックから右ストレートを伸ばすワイルドは、右のカウンターを決めワンツーへ。ガードの上から左ハイを2度蹴ったワイルドがラウンドを取り返した。

最終回、ワークリングからジャブを伸ばすワイルドが、リードアッパーを当てる、フックを返して組むロジャースだが、切られてワンツー&ローを被弾。ロジャースは目尻、ワイルドは鼻血を見せるなから、スタンドの打撃戦をリードするワイルドがジャブを決める。ダブルで押し込んでもテイクダウンが奪えないロジャースは厳しい展開に。それでも足払い狙いから右を当てたロジャースはローを蹴って回るワイルドを追いかけ、パンチを打たれながらも前に出て左右のフックを振るう。と、ワイルドの右ハイをキャッチしてテイクダウンい持ち込んだロジャースが、ここでもスクランブルでがぶってペルヴィアンネクタイへ。ワイルドは足を捌くが、バックを譲り両足のフックを許す。

ボディトライアングルを解き、トップ狙いのロジャースはここでスクランブルのワイルドを逃して時間に。ロジャースは最後のテイクダウンとペルヴィアン、バックグラブがローとジャブより評価を受けることができるか──。結果、ジャッジの裁定は割れワイルドに凱歌が挙がった。


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BELLATOR Bellator287 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC UAEW UFC   アダム・ピコロッティ キ・ウォンビン クォン・アソル サルバツホン・ハミドフ シモン・ビヨン ジャスティン・ゴンザレス ソウル・ロジャース ダニエル・スカティッツィ ティム・ワイルド デヴィ・ギャロン ニキータ・ミハイロフ パンクラス ファビアン・エドワーズ ベラトール マンスール・ベルナウイ ユ・スヨン

【Bellator287】計量終了 ベルナウイはRoad FC時代の強さを維持しているのか。タジキのハミドフにも注目

【写真】 強さを争う場ならカスピ海沿岸と中央アジアを掘らないと嘘(C)BELLATOR

29日(土・現地時間)、イタリアはミラノのかつてはパラリードの名で親しまれていたアリアンツ・クラウド・アリーナで開催されるBellator287「Piccolotti vs Barunaoui」の計量が、28日(金・同)に行われている。

今大会のメインはアダム・ピコロッティ×マンスール・ベルナウイのライト級マッチ。来年開催が予定されているライト級ワールドGPに向け、ベルナウイの査定試合という見方が出きる一戦だ。


Road FCライト級王座挑戦権が懸けられたライト級Tを経て、王者クォン・アソルに勝利した暁には100万ドル(※トーナメント優勝時点で20万ドルを獲得)を手にするという1年10カ月のロングランタイトル奪取劇から、3年5カ月──ついにベルナウイが実戦復帰を果たす。

Road FC王座奪取後、ベルナウイは大舞台で戦うことを念頭におき、RIZINからの出場交渉には首を縦に振ることなく長いバカンス期間に入ってしまった。コロナ禍で練習拠点をプーケットからパリに移し、ついに雌伏の時を終える。

ベルナウイはRoad FCではクォン・アソルを始め、カビブ・ヌルマゴメドフの盟友シャミール・ザハロフ、日本の下石康太、在韓モンゴリアン=ムングトスズ・ナンディンエルデン、キム・チャンヒョン、RTU出場でGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという7人から全て一本勝ちを手にしている。

しかも、下石とザハロフは3Rでそれ以外の選手は5分以内に仕留めているというフィニッシャーだ。とはいえザハロフと下石相手には盤石のコントロールということはなく、スクランブル戦を経て──特に下になったときの悦妙のスイープ奪取力でポジションを挽回して勝利に結びつけていた印象がより強い。

あの一瞬の機転と、集中力を切らさないファイトがこれだけのブランクを経て如何に維持できているのか。さらにいえば英&北米系ファイターとの対戦経験が少ないこと、ピコロッティとは上背の差がほとんどなくフィジカル的な優位さは求められない影響があるのか──も気になるベルナウイのワールドステージ初陣だ。

同じライト級でソウル・ロジャース、フェザー級ではジャスティン・ゴンザレスら注目選手が戦うメインカードに対し、プレリミで見逃せないのがオープニングファイトでジョゼ・マリア・トメと対戦するサルバツホン・ハミドフだ。

キャリア18年、元UFCファイターのブラジリアン・ファイター=トメは戦績40勝9敗3NCの40歳。対するハミドフは17歳でプロデビューを果たし、過去6年間で13の勝利を積み重ねてきた無敗のタジキスタン人選手だ。

ハミドフはUAEWではZEUSバンタム級王者でパンクラスにも来日経験のあるユ・スヨンをケージレスリングの消耗戦で下している。基本、シングルからケージにつめてテイクダウン&トップもしくはバックコントロールで試合を支配するスタイルだが、相手を削るなかでパウンドアウトや前後の絞めを持つ。

ベラトール・バンタム級戦線でケージレスリング&スクランブルの雄といえばタイガー・マゴメドフ。そのマゴメドフやニキータ・ミハイロフと北の勢力争いに割って入ることができるのか──楽しみな中央アジア(所属はロシアントップチーム)の俊英の初登場だ。

■視聴方法(予定)
10月30日(日)
午前1時00分~ U-NEXT

■Bellator287計量結果

<ライト級/5分5R>
アダム・ピコロッティ: 155.2ポンド(70.39キロ)
マンスール・ベルナウイ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ファビアン・エドワーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
チャーリー・ウォード: 185.2ポンド(84.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 155.3ポンド(70.44キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・ゴンザレス: 145.2ポンド(65.86キロ)
アンドリュー・フィッシャー: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155.8ポンド(70.66キロ)
ダニエル・スカティッツィ: 154.8ポンド(70.21キロ)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス: 185.4ポンド(84.09キロ)
カミル・オニシュチョク: 185.4ポンド(84.09キロ)

<ライト級/5分3R>
チボー・グッチー: 155.9ポンド(70.71キロ)
アルフィ・デイヴィス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.1ポンド(52.2キロ)
マヌエラ・マルコネット: 115.8ポンド(52.52キロ)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ヴァルテル・コグリアンドロ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・ビヨン: 205.8ポンド(93.34キロ)
ドラゴス・ズッコ: 203.4ポンド(92.26キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコロ・ソッリ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 204.8ポンド(92.89キロ)
ルーカス・アルシーナ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<181ポンド契約/5分3R>
スティーブン・ヒル: 179.9ポンド(81.6キロ)
アンドレア・フージ: 181ポンド(82.1キロ)

<バンタム級/5分3R>
サルバツホン・ハミドフ: 135.8ポンド(61.59キロ)
ジョゼ・マリア・トメ: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR F1 o ONE ROAD FC UFC   ジャスティン・ゴンザレス ティム・ワイルド ファビアン・エドワーズ ベラトール 金原正徳

『Bellator 287: Piccolotti vs. Barnaoui』オッズ/視聴方法

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 5Dimesの『Bellator 287: Piccolotti vs. Barnaoui』メインカードのオッズを紹介。

▼ライト級/5分5R
アダム・ピコロッティ+115(2.15倍)
マンスール・ベルナウイ-135(1.74倍)


▼ミドル級/5分3R
ファビアン・エドワーズ-485(1.21倍)
チャーリー・ワード+385(4.85倍)


▼ライト級/5分3R
サウル・ロジャース-380(1.26倍)
ティム・ワイルド+315(4.15倍)


▼フェザー級/5分3R
ジャスティン・ゴンザレス-260(1.38倍)
アンドリュー・フィッシャー+220(3.20倍)



 開始時刻、視聴方法は上記を参照。なお、『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』が日本時間午前5時開始なので完全に被っていることから、当サイトでは速報せずに結果のみの紹介となります。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC YouTube   イスラム・マカチェフ クォン・アソル ケビン・リー ジャスティン・ゴンザレス ティム・ワイルド ファビアン・エドワーズ マテウス・ガムロ リョート・マチダ

10.29 ミラノ開催の『Bellator 287』でアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイ、ファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワード等全カードが決定

Bellatorが10.29ミラノ大会を発表(2022年07月21日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAは10月29日にイタリア・ミラノのアリアンツ・・クラウド・アリーナで開催する『Bellator 287』の対戦カードを発表。メインイベントはアダム・ピコロッティ vs. マンスール・バルナウイのライト級マッチ、他にファビアン・エドワーズ vs. チャーリー・ワードのミドル級マッチ、サウル・ロジャース vs. ティム・ワイルドのライト級マッチ、ジャスティン・ゴンザレス vs. アンドリュー・フィッシャーのフェザー級マッチがメインカードになります。

Adam Piccolotti(Sherdog)

Mansour Barnaoui(Sherdog)

 アダム・ピコロッティは2月の『Bellator 274: Gracie vs. Storley』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。



 マンスール・バルナウイは現在29歳(試合時は30歳)。チュニジア生まれのフランス人でMMA戦績19勝4敗。元BAMMA、M-1Challenge、ROAD FCライト級チャンピオン。19勝のうち18勝がフィニッシュ勝利。4敗は全て判定負けでケビン・リー、イスラム・マカチェフ、マテウス・ガムロといった後の大物選手ばかり。

【Road FC53】マンスール・ベルナウイ、クォン・アソルに圧勝。RNCを極め100万ドルとベルトをゲット(MMAPLANET)

 2019年5月の『ROAD FC 53』でクォン・アソルに勝利しライト級王座を獲得していて以来試合をしておらず、今回が3年5ヶ月ぶりの試合でBellatorデビュー戦となります。

 ファビアン・エドワーズは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でリョート・マチダに1R KO勝ちして以来の試合。現在Bellatorミドル級ランキング3位。チャーリー・ワードは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアラン・カルロスに判定勝ちして以来の試合。

 サウル・ロジャースは昨年9月の『Bellator 266: Romero vs. Davis』でジョージ・カラカニャンに判定勝ちして以来の試合。ティム・ワイルドは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』で行われたアルフィ・デイヴィス戦がマジョリティドローになって以来の試合。

 ジャスティン・ゴンザレスは4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でカイ・カマカ3世に判定勝ちして以来の試合。アンドリュー・フィッシャーは5月の『Bellator 281: MVP vs. Storley』でアッティラ・コクマスに判定勝ちして以来の試合。

Lightweight Bout: Davy Gallon (21-7-2) vs. Daniele Scatizzi (11-6)
Light Heavyweight Bout: Simon Biyong (8-2) vs. Dragos Zubco (3-1)
Lightweight Bout: Alfie Davies (14-4-1) vs. Thibault Gouti (16-5)
Strawweight Bout: Chiara Penco (7-3) vs. Manuela Marconetto (3-1)
Featherweight Bout: Yves Landu (17-9) vs. Walter Cogliandro (11-3-1)
Middleweight Bout: Costello van Steenis (13-2) vs. Kamil Oniszczuk (9-1)
Welterweight Bout: Nicolò Solli (3-1, 1 NC) vs. Bourama Camara (5-1)
Middleweight Bout: Steven Hill (5-0) vs. Walter Pugliesi (9-3)

 プレリミナリーカードは以上の試合が決定しています。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA MMAPLANET o キック ティム・ワイルド

【Bellator281】ティム・ワイルドが金網掴んで、スプリット判定を逃す。デイヴィスは命拾いのドロー

<ライト級/5分3R>
アルフィ・デイヴィス(英国)
Def.1-0:29-27.28-28.28-28
ティム・ワイルド(英国)

リーチで優るワイルドに前足のハイ、ミドルを軽く蹴るデイヴィスが左に回る。ワイルドはボディを狙い、左ジャブを届かせる。ワンツーで前に出たワイルドにデイヴィスが右カーフを蹴る。素早い上段後ろ回し蹴りを見せたデイヴィスは、右をヒットさせる。ワイルドもハイキックから左右のパンチを振るうと、デイヴィスが組んでケージに押し込む。離れた両者、デイヴィスはワイルドの蹴りに左フックを合わせる。ケージを背負ったデイヴィスが左に回る。ワイルドは右ミドルから右ストレート、左フックと圧で上回る。デイヴィスも左ハイ、後ろ回し蹴り──から、ダブルで組みつく。

ケージを利して耐えるワイルドは、ボディロックで持ち上げらえるとケージを掴み、一発で1Pの減点を受ける。試合はスタンド、デイヴィスがワイルドを押し込んだ状態で再開となり、すぐに体を入れ替えたワイルドが離れ時間となった。

2R、前に出るワイルド、回るデイヴィスが蹴りを放つ。ワイルドは右を振るって前に出ると、デイヴィスもスラッピーなワンツーフックを空振りする。両者、振りが大きくなりワイルドが右ストレートからスピニングバックフィストを繰り出す。パンチをまとめたワイルドは左ジャブをダブルで被弾しながら、前に出る。ワイルドが後ろ回し蹴りで突破口を開こうとするなど手数で優る。ローをキャッチしたデイヴィスはケージに押し込んで、足をリリースすると後ろ回し蹴りを狙う。

さらにスピニングバックアックスキックを蹴ったデイビスは、クリンチから離れると頭を背けたような大振りのパンチを打ちつつ、ワイルドの攻撃をかわして右フックをヒットさせた。後ろ回し蹴り、カカト落とし、さらに跳びヒザと大技でデイヴィスは、ポイントを稼ごうとしたかのような終盤戦だった。

最終回、観客を煽る両者。ワイルドが右オーバーハンド、ローを入れる。デイヴィスはその場スーパーマンパンチで左を当て、ローをチェックする。圧をサークリングでかわすデイヴィスがジャブから左ハイを繰り出す。ワイルドもサイドキック、スピニングバックキック、そして内回し蹴りを狙う。

デイヴィスは飛び込んで右の大振りフックを当てると、ミドルを蹴る。殴られる時に、横を向いて視線が外れるデイヴィスがそのタイミングで左フックをヒット。ワイルドは前に出るが、左フックを被弾しそうになる。左ボディフックを入れたワイルドは、左フックから右フックで殴られ、後ろ回し蹴りを受けそうになる。

飛び込んでパンチを見せたワイルドは、最後に右をヒットさせる。終盤は下がったデイヴィスが中盤は精度で上回ったものの積極的に見えたのはワイルドだ。果たしてジャッジの判断は1人が29-27でデイヴィス、残り2人が28-28でドローに。ワイルドはケージ掴みで勝利を掴みそこなった。


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【Bellator281】計量終了 MVP、いよいよベルトに手を掛ける。渡辺華奈のキルホルツ越えはMMA化がカギ

【写真】視線を外さない両者をインスペクターが別けた(C)LUCAS NOOAN/BELLATOR

13日(金・現地時間)、英国はロンドンのSSEアリーナで開催されるBellator281「MVP vs Storley」の計量が12日(木・同)に行われた。

メインはサークルケージ在籍8年2カ月、18戦目で遂にMVPがベルトに挑むBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー戦だ。MVPは当初の予定ではヤーソラフ・アモソフに挑戦予定だったが、ウクライナ人世界王者はロシアの同国侵攻により欠場となった。


本計量を終え、モック計量後のフェイスオフでいつものポーズを取ったMVPは余裕の笑顔を浮かべていた。

メインカードでデニス・キルホルツと対戦する渡辺華奈は真っ赤に染めた長髪と赤いファイティングショーツでセレモニアル計量で登壇し、大胸筋クッキリのミス・ダイナマイトとフェイスオフでは視線を外さす、握手をすることなく左右に分かれた。

昨年6月にクリス・カモーシェを相手に35秒TKO負けで初黒星を喫した渡辺が、再起戦でタイトルコンテンダーに挑む。その渡辺が柔道ベースなら、キルホルツもユース時代にオランダを代表する柔道家だった。その後キルホルツは、キックに転向しWMTA世界スーバーバンタム級王者とBellatorキックボクシング世界女子フライ級王座を獲得している。

渡辺は強靭なフィジカルを武器に、打撃と柔道を組み合わせた立ち技で勝利してきたが──カモーシェには打撃の防御力の低さをつかれ敗れた。

打撃単体ではキルホルツのそれはカモーシェを上回る。よって渡辺が如何に課題を克服し、得意の組みの展開に持ち込むことができるか。とはいえキルホルツもMMAファイターとして打撃の落とし込みが上手く進んでいるわけではなく、まだ打撃と組みがバラバラという見方がデキるファイターだ。

それは柔道から寝技のトランジッションにも当てはまり、その寝技でリードする渡辺がダメージを最小限に抑えて、組んでテイクダウンという流れに持ち込めば十分に勝機はある。加えて寝技に持ち込めなくても、クリンチ&打撃という融合を渡辺が見せることがあれば、それもMMAファイターとして大きな進歩であり、この試合で勝利する鍵にすらなるテクニックといえるだろう。

ウェルラウンダーが当然、そのなかで局面、局面でさらに上を行く技術力が求められる男子MMAと違って、女子はよりベースとなる技術とMMAを戦うために手にした技術を融合させ、そのベースである格闘技の強さを利した戦いこそがアドバンテージとなる。

渡辺がカモーシェ政権となったBellator女子フライ級戦線で再浮上できるか、攻守ともに柔道+打撃=MMA化がキーワードとなる一戦だ。

メインカードではリョート・マチダ、ポール・デイリーという古豪が戦う今大会。

プレリミではライト級の英国ドメスティック最強決定戦といえるキャリア14勝4敗同士のアルフィ・デイヴィスとティム・ワイルドのマッチアップが注目される。

■視聴方法(予定)
5月14日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■BELLATOR281計量結果

<Bellaotr暫定世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
マイケル・ペイジ: 168.6ポンド(76.47キロ)
ローガン・ストーリー: 169.4ポンド(76.83キロ)

<ミドル級/5分3R>
リョート・マチダ: 185ポンド(83.91キロ)
ファビアン・エドワーズ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
渡辺華奈: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 174.4ポンド(79.1キロ)
ヴェンデル・ジアコモ: 174.2ポンド(79.01キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 205ポンド(92.99キロ)
シモン・ビヨン: 205.2ポンド(93.07キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル: 145.2ポンド(65.86キロ)
ロバート・ホワイトフォード: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 168.8ポンド(76.5キロ)
マーク・レミンガー: 170.2ポンド(77.2キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイト・ジャクソン: 125.6ポンド(56.97キロ)
エリーナ・カリオニドウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
アルフィ・デイヴィス: 155.8ポンド(70.66キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
アンドリュー・フィッシャー: 145.4ポンド(65.95キロ)
アッティラ・コクマス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ワード: 184.8ポンド(83.82キロ)
アラン・カルロス: 189.2ポンド(85.81キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
リー・チャドウィック: 205.4ポンド(93.16キロ)
マチェウ・ルザインスキ: 204.8ポンド(92.89キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.2ポンド(52.25キロ)
ランチャナ・グリーン: 115ポンド(52.16キロ)

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