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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#07 ティム・ジョンソン デニス・ゴルソフ

【PFL2024#07】ゴルソフが初回にジョンソンをパウンドアウト。ヘビー級決勝はロシア対決に

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
Def.1R2分26秒 by TKO
ティム・ジョンソン(米国)

サウスポーのジョンソンが、パンチから一気に組みに行った。ケージに押し込まれたゴルソフが離れる。ゴルソフが左ジャブを突き、ジョンソンが組んで来るとボディへのヒザ蹴りで迎え撃つ。ケージ際でボディロックからグラウンドに持ち込んだゴルソフは、ハーフガードのジョンソンをパウンドで削る。さらにマウントを奪取したゴルソフは、パウンドと鉄槌でレフェリーストップを呼び込んだ。

これでヘビー級トーナメント決勝はゴルソフ×ポポフのロシア対決に。試合後、ケージでは両者によるフェイスオフが行われた。


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AB BELLATOR MMA o PFL UFC ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ティム・ジョンソン リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

PFL2024#7:メインカードオッズ

デニス・ゴルツォフ 1.14
ティム・ジョンソン 5.25
ダコタ・ディッチェバ 1.20
ジェナ・ビショップ 4.25
タイラ・サントス 3.50
リズ・カモーシェ 1.28
オレグ・ポポフ 1.36
リントン・ヴァッセル 3.05

PFLプレーオフ1週目はヘビー級&女子フライ級のトーナメント準備期間が試合がメインカードで組まれている。プレリムは通常のワンマッチ。

ヘビー級は元Belltor暫定王者モルダフスキー、Bellator10位ポポフ、PFL5度目の出場となるゴルツォフらロシア人ファイターと、UFC・Bellatorをリリースされローカル落ちしていたが、欠場選手の代役で2戦目だけに出場して決勝トーナメント進出を決めたティム・ジョンソンの4人。ポポフ vs. モルダフスキーのロシアンBellator対決は、元暫定王者モルダフスキーよりもポポフがフェイバリット

女子フライ級は無敗のロシアンストライカーでPFL激推しのディッチェバと、36歳でMMAデビューした元トップグラップラーのビショップ、新旧UFCランキング1位のサントス vs. カモーシェの組み合わせ。予選は明らかにワンランク落ちる相手に勝ち上がったディッチェバが大きくフェイバリットになっているが、ビショップもリーグ戦ではサントス相手にテイクダウンしてグラウンドに持ち込んだ後は圧倒していたので、どちらか自分の土俵に持ち込むことが出来た方がそのまま試合を決めるか。

第1試合開始は7日朝7時。10時開始のメインカードから速報します。

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MMA o PFL   オレッグ・ポポフ ガジ・ラバダノフ ガブリエル・ブラガ クレイ・コラード シャミル・ムサエフ ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ ティム・ジョンソン ドン・マッジ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ロブ・ウィルキンソン

PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表



 PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表。

 8月2日にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催する『2024 PFL 7』はヘビー級と女子フライ級のプレーオフが行われ、デニス・ゴルツォフ vs. ティム・ジョンソン、ダコタ・ディチェバ vs. ジェナ・ビショップ、オレッグ・ポポフ vs. リントン・ヴァッセル、リズ・カモーシェ vs. タイラ・サントス等が行われます。

 8月17日にフロリダ州ハリウッドのハードロックライブで開催する『2024 PFL 8』はライトヘビー級とライト級のプレーオフが行われ、インパ・カサンガナイ vs. ジョシュ・シルベイラ、ロブ・ウィルキンソン vs. ドブレトジャン・ヤグシムラドフ、ガジ・ラバダノフ vs. マイケル・デュフォート、ブレント・プリムス vs. クレイ・コラード等が行われます。

 8月23日にワシントンD.C.のザ・アンセムで開催する『2024 PFL 9』はウェルター級とフェザー級のプレーオフが行われ、ブレンダン・ラフネイン vs. カイ・カマカ3世、マゴメド・ウマラトフ vs. ドン・マッジ、ガブリエル・ブラガ vs. ティムール・ヒズリエフ、シャミル・ムサエフ vs. ムラド・ラマザノフ等が行われます。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 オレッグ・ポポフ ティム・ジョンソン ボクシング リントン・ヴァッセル ヴァレンティン・モルドフスキー

【PFL2024#04】モルドフスキーがプレーオフ進出も、試合はヒザを効かせたヴァッセルがスプリットで制す

<ヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

モルドフスキーが左インローで攻める。距離を詰めていたヴァッセルが下がる。サウスポーにスイッチしたヴァッセルが右ジャブから詰めていくも、モルドフスキーの右ストレートが当たる。左ハイからオーソドックスに戻したヴァッセルに対し、モルドフスキーが左ジャブを上下に散らす。またもサウスポーにスイッチしたヴァッセル。モルドフスキーはサークリングしながら一気に距離を詰めてケージ中央に戻る。ヴァッセルがニータップで入るも、これをカットしたモルドフスキーが逆にダブルレッグでケージに押し込み、グラウンドに持ち込んだ。

尻もちを着いたヴァッセルが立ち上がり、ウィザーで耐える。なおもダブルレッグで倒したモルドフスキーが、アンクルピックでヒザを着かせた。立ち上がったヴァッセルも自分から組みに行ったが、モルドフスキーにケージへ押し込まれてしまう。右腕を差し上げたモルドフスキーの右ヒザがヴァッセルの下腹部を捉える。倒れこむヴァッセル、モルドフスキーは「入っていない」とアピールするが、完全に下腹部を捉えている……。休憩が与えられているヴァッセルに、モルドフスキーが近づいて謝罪する。

再開されると、ヴァッセルが一気に距離を詰める。モルドフスキーは足を使って左フックを当てるが、ヴァッセルがダブルレッグで飛び込む。スプロールしたモルドフスキーがローを放つと、ヴァッセルは蹴り足をキャッチした。テイクダウンされないモルドフスキーは、反対にボディロックからグラウンドに持ち込んで初回を終えた。

2R、モルドフスキーの右ローにヴァッセルが右ストレートを合わせる。さらにモルドフスキーの右ローをキャッチしようと試みるヴァッセルだが、逆にダブルレッグで組まれて倒されてしまう。立ち上がるヴァッセルをダブルレッグから押し込むモルドフスキーが、そのままリフトアップして尻もちを着かせた。ヴァッセルはケージに背中を着いて左オーバーフックで耐える。立ち上がったヴァッセルに対し、ダブルレッグとダーティボクシングで押し込み続けるモルドフスキー。しかしモルドフスキーが離れた瞬間、ヴァッセルの右ヒザが顔面に直撃した。背中から倒れたモルドフスキーに、ヴァッセルがトップからパンチで削っていく。モルドフスキーはハーフガードでラウンド終了まで凌いだ。

最終回、サウスポーに構えたヴァッセルが、モルドフスキーのローをキャッチして左ストレートを当てる。モルドフスキーはダブルレッグでドライブしたが、左腕を差し上げたヴァッセルに切り返されてしまう。グラウンドに持ち込んだヴァッセルは、バックマウントを狙う。しかしモルドフスキーが前に振り落としてトップへ。ヴァッセルは下からブリッジでスイープする。バックを狙うヴァッセル、ガードに戻すモルドフスキー。うつ伏せになるモルドフスキーに対し、ヴァッセルはバックコントロールから殴る。

モルドフスキーはケージ際まで下がり、ケージを使って立ち上がりダブルレッグで押し込んだ。ヴァッセルはモルドフスキーの左腕を取ってキムラを狙うも、そのまま引き込んで下になってしまう。スタンドに戻った両者は首相撲の展開になるも、やはりモルドフスキーがダブルレッグで押し込む。残り15秒で尻もちを着かせたモルドフスキーが、左右のパンチを打ち込んで試合を終えた。

判定はスプリットでヴァッセルの勝利に。ヴァッセルはプレーオフ進出ならずも一矢報いた形に。これでモルドフスキーは3位でプレーオフに進むことととなり、トーナメントでは2位のオレッグ・ポポフとのロシア対決に。もう一つのヤマはデニス・ゴルゾフとティム・ジョンソンが対戦することとなった。


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BELLATOR o キック ティム・ジョンソン リントン・ヴァッセル

PFL2024#4:第5試合・マルセロ・ゴルム vs. タイレル・フォーチュン

ヘビー級リーグ戦。ゴルム9位・0点、フォーチュンは2戦目からの出場。

リーグ初戦で組まれていたフォーチュン vs. ダニエル・ジェームス戦で、フォーチュン欠場の代役として出場したゴルム。序盤はテイクダウンしてからの打撃で攻勢だったが、ジェームスに上を取られてからは防戦一方となり、パウンドを打たれまくりKO負け。Bellator最終ランク7位。

当初、リーグ2戦目にゴルムの名前はなく、初戦を欠場したフォーチュンが改めてダニエル・ジェームスとの仕切り直しの試合が組まれていたものの、今度はジェームスが欠場し、再度ゴルムが負傷者の代役として出場する。

フォーチュンはレスリングエリートで、Bellatorが青田買いして育成していた選手。ティム・ジョンソンやリントン・ヴァッセルら、タイトル圏内の選手には敗れているが、Bellator通算で13勝2敗2NC。ダニエル・ジェームスとは2022年に対戦し、2RでKO負けしたが、ジェームスの禁止薬物使用によりノーコンテストとなっていた。昨年4月の前戦は、リーグ初戦で勝って5位となっていたセルゲイ・ビロステニー(2戦目は欠場)と対戦し、後頭部にパウンドをもらって反則勝ちしている。また、昨年11月にはゴルム戦も組まれていたが、フォーチュンの体調不良で流れた。33歳。

フォーチュンがタックルへ。ケージに押し込む。ゴルム入れ替えて離れた。ゴルム前蹴り、カーフキック。フォーチュンまたタックル。切られる。右ボディを入れたゴルム。ワンツー。プレスしていく。またタックルに行くフォーチュンだが切られあ。左ミドル。効いたフォーチュン。前かがみになる。ケージに詰めたゴルム。フォーチュン右フックをヒットするが、すぐにまた詰めるゴルム。ケージ際まで後退するフォーチュン。残り1分。ジャブを目にもらい、目を気にするフォーチュン。ケージを背負ったおTKO頃でゴルムがコンパクトなパンチ連打を入れていく。首相撲から膝。フォーチュン入れ替えた。残りわずかでフォーチュンがパンチを打ち込むと効いた!フォーチュンパンチのラッシュ!ゴルムがダウンしバックから殴る。レフェリー割って入るが1R終了。

1Rフォーチュン10-8。

2R。ゴルムパンチをヒットさせるが、フォーチュンのタックルを切れずに倒された。ガードからフォーチュンが担ぎパスへ。後方回転させられ亀になったゴルムにバックからパウンド。ゴルム正対するがハーフで背中をべったり付けている。フォーチュンヒジ。体を起こしてパウンド連打。凌ぐだけのゴルム。なんとかガードに戻した。フォーチュンも攻め疲れしてガードの中で休んでいる。ゴルム腕十字を狙ったが、スッポ抜けてパスされた。残り10秒。亀になったゴルムにパウンドをいれるフォーチュン。ゴング。

2Rフォーチュン。

3R。フォーチュンすぐニータップでテイクダウン。ゴルムタックルが切れなくなっている。またハーフで固めたフォーチュン。ガードに戻したゴルム。上半身を起こしてケージを使って立とうとするが、フォーチュンまた寝かせてハーフからパウンド。亀になって立とうとするゴルムだが、フォーチュンにバックから殴られてまたハーフに。フォーチュンもフィニッシュを狙える状況だと思うが、疲れているのか押さえ込みながら殴るのみ。残りわずかでようやく体を起こしたが、ゴルム凌いでタイムアップ。

判定30-27×2、30-26の3-0でフォーチュン勝利。

  1. *ワレンティン・モルダフスキー・6点
  2. ティム・ジョンソン・6点
  3. *オレグ・ポポフ・5点
  4. ダニエル・ジェームス・5点
  5. *デニス・ゴルツォフ・4点
  6. タイレル・フォーチュン・3点
  7. セルゲイ・ビロステニー・3点
  8. *リントン・ヴァッセル・0点
  9. *チアゴ・サントス・0点
  10. *デヴィオン・フランクリン・-1点
  11. マルセロ・ゴルム・0点
  12. ダニエル・マルケス・0点

現在の得点状況。*はこの後試合予定。

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【PFL2024#04】プレーオフ進出へ、カモーシェと再戦。渡辺華奈「リーグ戦を超えた大きな意味を持つ」

【写真】ポジティブな空気と日差しの恩恵を受けているような渡辺。良い空気感です (C)TAKAO UEDA

13日(木・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでPFL2024#04が開催される。今大会ではヘビー級と女子フライ級でシーズン2戦目が実施され、渡辺華奈とリズ・カモーシェが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

PFL2024年シーズンの初戦となった今年4月のシェナ・ヤング戦では、計量オーバーの相手に判定勝ちを収めて3Pをゲットした。プレーオフ進出を賭けた2戦目で、3年前に敗れているリズ・カモーシェと対戦することに。ここでまさかの再戦が実現するとは――改めて渡辺にPFL初戦の感想と、念願ともいえるカモーシェ戦への想いを訊いた。


『まさかココで当たるのか』と(苦笑)

――今回がPFL2戦目となります。4月の初戦では、まず対戦相手であるシェナ・ヤングに計量オーバーがありました。ペナルティとしてヤングはリーグ戦のポイントがマイナス1、そしてファイトマネーの一部が渡辺選手に与えられる……そこはリーグ戦のポイントが与えられないのかと思いました。

「そうなんですよ。相手がマイナス1ポイントなら、そのポイントを私に欲しかったです(笑)。相手がマイナス1ポイントだと、私以外のファイターも得するわけじゃないですか。私は体重オーバーの相手と戦うことで損をするのに」

――ファイトマネーの一部を貰えても、その金額が何百万円になることは稀でしょう。一方、優勝賞金100万ドルが賭かっているわけで。

「アハハハ、ファイトマネーの額なんて選手によって違いますしね。でも、そういうルールなので仕方ないと思うことにはしましたけど。柔道だとトーナメントで計量オーバーだと、その時点で終了ですよ。でもこの試合だけキャッチウェイトで、リーグは引き続き出場できるんだなって(苦笑)」

――試合で相手の計量オーバーの影響、たとえば「重いなぁ」と感じましたか。

「若干ですけど『重いな』って感じました。でも思っていたほどは重くなかったです。ヤングが上になった時、いつもの試合よりも相手が重いなと感じたぐらいですね」

――相手がギリギリまで体重を落としているか、それとも途中で諦めているかによっても、試合当日に何キロ戻っているかも変わってくるように思います。

「計量前日、ヤングのSNSを見たら『63キロあり、今から地獄の減量が始まる』みたいなことを書いていたんですよ。その投稿からSNSが更新されずに……だから計量当日は『やりやがったな』と思いました(苦笑)」

――それでも試合は出場できますし、海外の場合は『試合が成立したのだから何なの?』という割り切り方も凄いです。良くも悪くも、それが海外で戦うということなのだなと。

「凄いですよね。最近はビックリするぐらい、MMAでも計量オーバーが多いじゃないですか。選手も『お金を払えば良いんでしょ』みたいな感じで」

――柔道というオリンピック競技をやってきた渡辺選手からすると信じられませんか。

渡辺が125.75ポンド、カモーシェが126ポンドで計量クリア。左が本計量、右がセレモニアル。渡部はメイクが変わったぐらいしか変化がない? 対してカモーシェの腰回りにリカバリー感を感じるのは考え過ぎか(C)PFL

「信じられないです。

私たちの時代は、計量オーバーだと試合に出場できないのはもちろん、日本では一発で全日本強化選手から外されていました。柔道も今は大会前日の夜に計量が行われていて。でも大会当日にランダム計量があるんですよ」

――ランダム計量とは、大会中に抜き打ちで計量が行われるのですか。

「試合直前に各階級で何人かランダムに選ばれて計量するんです。『自分の階級の5パーセントまでしか増やしてはいけない』というルールがあって。だから体重を戻そうとリカバリーもできないし、過度の水抜きもできないです。水抜きをすると、どうしても大幅に体重が戻ってしまうことがありますからね」

――MMAと柔道、プロとアマを単純に比較することはできませんが、それがオリンピック競技に臨む選手たちの考え方なのですね。

「柔道では水抜きをしている選手はいないと思います。最後の1キロとかはあるかもしれないけど、MMAファイターのように3~5キロを水抜きで落とすことはないですね。自分も今でも、それほどの水抜きはやっていないです。試合が決まった時から減量を開始して、2カ月ぐらい掛けて落としていきますから。

私もMMAを始めて一度、体重調整では大変だった時があったんですよ。ホテルにバスタブがなかったり、アップ会場もメチャクチャ冷房が効いていて。その時は試合間隔が短くて減量も大変でした。それ以降は結構、余裕を持って体重を落とすようにしています」

――いつ試合があるか分からないのも大変ですが、PFLのように短いスパンで定期的に試合があるのも難しいのですね。どちらが適しているのかも人によって違うようですし。

「自分の場合は、試合間隔が空いていたほうが良いんです。今回は4月の次に6月なので、減量という減量はせずに体重を維持していました。前回の試合が終わって、帰国後からすぐに練習を開始して。しかも追い込み練習をしていたので体重も増えなかったです」

――なるほど。PFLの話に戻すと、3Pスタートという点については…。

「やはり6Pを取っておきたかったです。1Rから狙いに行って、まず1Rで極めることができなかった。2R、3Rも取り切れず、消耗してどんどん極めづらくなっていきました。相手のディフェンスも巧かったですね。細かいポイント――たとえばバックコントロールの時の位置などをズラされていました。

ただ、ぶっちゃけポイントについては、そこまで深くは考えていなかったです。PFLのフォーマットとしてリーグ戦であり、プレーオフはトーナメントですけど、自分にとってはあくまで一つの試合であって。あまり周りのことは考えず、自分のベストを尽くすことを考えていました。だから一つの試合として考えて、一本を取れなかったことが悔しいです」

――続く2戦目の相手が、リズ・カモーシェになると思っていましたか。

「できればプレーオフ決勝で当たりたかった――とは思います。プレーオフまではリーグ戦だけど総当たりではない、という時点でどうなるかは分かりませんでした。それにしても『まさかココで当たるのか』と(苦笑)」

――初戦で渡辺選手もカモーシェも3Pを獲得しています。対して上位3人はいずれも6Pという状況のなか、3P同士を当てるとは……。

「もう主催者のさじ加減ですよね(苦笑)。潰し合いさせられているのかな、とは思います。あわよくば二人とも消えてほしいのかな――って。完全に推されている選手が一人いるじゃないですか。みんな『今回のマッチメイク、どうなの?』と言われることも多くて。

私とカモーシェが試合をして、どちらが勝つにせよ判定決着なら3P……合計6Pでプレーオフに進めない可能性が高いです。ここで負けても6P、という選手もいますからね。0P同士の試合もあるし、なかなか面白いですよ(笑)」

――渡辺選手とすれば、次は6Pの選手と対戦すると思いますよね。

「はい、6Pの選手と試合したかったです。それがまさかのカモーシェが相手で」

ジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるよう

――次の試合はクイックシックスでないと、プレーオフ出場は厳しくなります。もちろん上位3選手の試合内容次第ではありますが。

「私もカモーシェも、フィニッシュしないといけない。当然クイックシックスのことも頭にはあります。でもそれ以上に、私の中ではリーグ戦を超えた大きな意味を持つ試合なので。この試合に全てを賭けるつもりでやってきました。フィニッシュを狙うことはもちろんですけど、何が何でもカモーシェに勝つという気持ちのほうが強いです」

――Bellator時代とPFL時代で、カモーシェのファイトに変化はありましたか。

「ヴェラスケス戦ではクイックシックスを狙っていたことも大きいのでしょうけど、雑なところが多いと思いました。あとは今までの試合を視ていると、下になると苦手ですよね。上になると強いけど、テイクされて下になると巻き返せなかったりすることもある。そこがウィークポイントかなと思っています。あとはカモーシェ自身が前に出て来るので、逆に前に出て来る相手も嫌なのかもしれません」

――対して、渡辺選手は初戦から何が変わりましたか。

「全部ですね。変わっていないところがない、というぐらいですよ。打撃もまず構えから変わっていて、レスリングのテイクダウンも向上してきたので。

3年前、カモーシェに負けて『もっと打撃をしっかりやらないといけない。テイクダウンもバリエーションを増やさないといけない』と思って、ここまでやってきました。……とにかく組みたいです。前回は組めなかったので。組んでカモーシェの強さを感じたいです」

――3年前は1ラウンド35秒TKO負けで、渡辺選手としては『出し切れなかった』という想いが強いですか。

「それは強いです。内容は何も言えないぐらいの完敗でした。同時に自分がやってきたことを出し切れなかった悔しくて、そこからマインドを変えたんです。勝つことはもちろん、出しきる。出しきったうえで負けたら、それは仕方ないから。とにかく自分がやってきたことを出し切る、ベストを尽くすというマインドに変えてきました。

この試合に関しては、いろんな想いがあります。日本で練習していては海外で勝てない、という人もいるじゃないですか。海外では練習していない自分が勝つことで、日本で格闘技をやっている人たちが『日本で練習していても勝てるんだ』と思ってもらいたい。特にジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるような、道になりたいです。日本のMMAを明るくできるように、全力を出し切って勝ちます」

■視聴方法(予定)
6月14日(金)
午前6時15分~U-NEXT

■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
チェルシー・ハケット(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
渡辺華奈(日本)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
デヴィオン・フランクリン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ゴルム(ブラジル)
タイレル・フォーチュン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
シェナ・ヤング(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
リサ・マールディン(米国)

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
サライ・オロスコ(メキシコ)

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BELLATOR Bellator294 MMA MMAPLANET o サッド・ソウマ ティム・ジョンソン

【Bellator294】ソウマが右の蹴りで削るも、前に出続けたジョンソンが判定勝ちで連敗を脱する

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
サッド・ソウマ(米国)

ジョンソンはサウスポー、右手を伸ばして様子をうかがう。ジョンソンの左ローをかわしたソウマが、続く左ストレートに右テンカオを合わせた。ジョンソンは左の打ち下ろしから組みつき、ボディロックでソウマをケージに押し込む。右腕を差し込んだジョンソンに対し、ソウマも右を差し上げてケージづたいに移動すると、ジョンソンが離れた。ソウマの右ミドルがヒット、さらに右ミドルハイと続ける。

ジョンソンがパンチを話しながら距離を詰めていく。しかしソウマはケージ中央に戻り右ハイを当てた。ジョンソンは強引に追いかけ、ボディロックからリフトアップしてグラウンドに持ち込んだ。ソウマの左手首を抑えたジョンソンだったが、立ち上がられてしまう。左腕を差し上げたソウマはジョンソンをケージに押し込むも、優位に立つことはできず。オーソドックスへのスイッチを見せるジョンソンに対し、ソウマは右の蹴りを散らしていった。

2R、ソウマが右ハイを繰り出す。ジョンソンは左ストレートを狙いながら左ローを見せる。さらに左を繰り出しながら組み付いたジョンソンは、そのまま右腕を差し上げてソウマをケージに押し込む。押し返すソウマだが、相撲のような展開でジョンソンが押し返す。そしてダブルレッグに切り替えたジョンソンだが、グラウンドに持ち込むことはできず、ソウマが離れた。

ソウマの右ハイがヒットする。ジョンソンはソウマのパンチをかわしてボディロックで組むも、ソウマが離れた。蹴りを散らすソウマ、右ローを食らったジョンソンは一瞬動きが止まるも、すぐに押し込んでケージ際へ。離れたソウマは右ロー、右ミドルを見せる。やや動きが落ちたジョンソンに対し、ソウマは左右の前蹴りで削っていく。ジョンソンが距離を詰めるとパンチを放ちながらサークリングし、蹴りで削り続けた。

最終回、ジョンソンはローから右ジャブを突いて組みついた。ケージに背中を着けたソウマに対し、ダブルオーバーフックから相手を揺さぶるジョンソンだったが、テイクダウンすることはできず。ソウマが離れ際に右ヒジを見せた。再び組みついたジョンソンが、ボディロックでクリーンテイクダウンを奪う。サイドに回ったジョンソンだったが、ソウマが回転して立ち上がる。

スタンドに戻ると、ソウマが前蹴りで削る。ジョンソンの左ストレートは届かず。ジョンソンのパンチを捌くソウマが右ローでダメージを与えると、ジョンソンが組みついてケージへドライブする。しかしソウマが両腕を差し上げ、ボディロックでケージに押し込んだ。残り1分40秒でソウマが前に出て、パンチを当てる。左テンカオ、左ストレートのカウンターを当てるソウマを、ジョンソンはケージに押し込んだ。

そこから展開できず、離れたジョンソンがパンチから組みつくも、ソウマがカットする。残り10秒で飛び込んだものの、シングルレッグで組みつきながらテイクダウンを奪うことはできなかった。

裁定は――ダメージを与えているかに見えたソウマの蹴りよりも、ジョンソンの前に出る姿勢と3RのクリーンTDを評価したか。ジャッジ3者とも1ポイント差でジョンソンを支持した。2021年から続いていた連敗を脱する勝利となった。


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BELLATOR Bellator294 LFA MMA MMAPLANET o   アリ・ファリアス アーリーン・ブレンコウ ジョシュ・ヒル タイレル・フォーチュン ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット マルコ・ブエノ リズ・カモーシェ レヴァン・チョクヒリ 田中路教

【Bellator294】計量失敗 体重オーバーのベネットを相手に、カモーシェがリスクだけの王座防衛戦へ

【写真】なぜ、ノンタイル戦ではないのか。王者が望めば、体重オーバー相手の挑戦を受けて負けるとベルトを失うタイトル戦が実現するのか。ちょっと理解不能だ(C)BELLATOR

21日(金・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイスデール・センターで開催されるBellator294「Carmouche vs Bennett 2」の計量が20日(木・同)に行われている。

Bellator恒例のハワイ2days、初日は米軍慰問大会として実施される。


そんなトゥループ大会のメインに相応しく米国海兵隊出身のリズ・カモーシェがBellator世界女子フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネット相手に戦うワールドタイトル戦がマッチアップされていた。

2年半ぶりの再戦となったこの世界戦だが、前回同様にベネットが計量失敗。1ポンド・オーバー規約がないタイトルマッチにおいて、126.2ポンドと1.2ポンド・オーバーだったディアナは本来タイトル戦を戦う権利はない。

しかしBellatorの発表によるとカモーシェがタイトル戦を望んだため、両者の1戦はベルトが懸けられることに。カモーシェは敗れた際には王座が空位になるというリスクのある戦いを王者が望んだ理由は不明だ。

いずれにせよ、王座決定戦でこの手の変則タイトル戦が組まれたり、王者の計量失敗で挑戦者が勝った場合のみ新王者誕生というケースは珍しくはないが、防衛戦で体重オーバーの相手と戦い、負ければベルトを失う試合を王者が行うのは極めて異例といえよう。

またプレリミでもクリス・レンチオニがフェザー級戦でありながら 152.4ポンドと理解不能の体重オーバーで、1.2ポンドオーバーのブレイク・スミスとキャッチウェイト戦を戦うことも決まっている。

酷い計量失敗が目立つ今大会、バンタム級ワールドGPでワイルドカードから準決勝に進出したダニー・サバテーロが、マルコ・ブエノと戦う一戦は要注目だ。

ブエノは昨年12月大会でジョシュ・ヒルを下してBellator初陣を飾っているが、それ以前もLFAでは田中路教を下しているアリ・ファリアスを56秒でKO。ARES FC、TKO、RCCとブラジルからカナダ、フランス、米国と世界を股にかけて戦ってきた雑草ファイターだ。戦績的にも13勝2敗と米国国内で15勝2敗のレコードを積み重ねてきたサバテーロと遜色ない。

フェイスオフではサングラスを触れようとしたブエノをサバテーロがのど輪のように首をやって、突き放すというエキサイトした場面も。空前の戦国絵巻が繰り広げられているBellatorバンタム級戦線で、ブエノはここで勝つとダークホースに躍り出ることになる。

■視聴方法(予定)
4月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■ Bellator294計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ディアナ・ベネット: 126.2ポンド(57.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ティム・ジョンソン: 262ポンド(118.84キロ)
サッド・ソウマ: 239.2ポンド(108.49キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ: 146ポンド(66.22キロ)
サラ・マクマン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルコ・ブレノ: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)
マイケル・ロンバルド: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ: 156ポンド(70.76キロ)
ケネス・クロス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン: 259.6ポンド(117.75キロ)
セルゲイ・ビロシチェニ240ポンド(108.86キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオニ: 152.4ポンド(69.12キロ)
ブレイク・スミス: 146.2ポンド(66.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・アダムス: 185.6ポンド(84.18キロ)
シャラフ・デヴラトムロドフ: 185.4ポンド(84.09キロ)

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BELLATOR Bellator295 F1 LFA MMA o ONE PANCRASE YUKI   アーロン・ピコ イリマレイ・マクファーレン オットー・ホドリゲス ジェレミー・ケネディ ジョシュ・ヒル ダニー・サバテーロ ティム・ジョンソン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス パンクラス マーク・レミンガー ライカ リズ・カモーシェ ローマン・ファラルド 堀口恭司 手塚裕之 村山暁洋 渡辺華奈 菊入正行

堀口恭司、渡辺華奈出場の4.22『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲス、菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が追加発表

Bellatorが第14代ウェルター級キングオブパンクラシスト菊入正行と契約(2022年09月15日)

Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦(2023年03月09日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月21日と22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』と『Bellator 295: Stots vs. Mix』の追加カードを発表。

 『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』のメインカードはリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネットの女子フライ級タイトルマッチ、ティム・ジョンソン vs. サイド・ソウマのヘビー級マッチ、アーリン・ブレンカウ vs. サラ・マクマンの女子フェザー級マッチが既報でしたが、今回ダニー・サバテーロ vs. マルコス・ブレノのバンタム級マッチ、レヴァン・チョケリ vs. マイケル・ロンバルドのウェルター級マッチが追加発表されています。

 ダニー・サバテーロは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』で行われたバンタム級グランプリ準決勝でラウフェオン・ストッツに判定負けして以来の試合。現在Bellatorバンタム級ランキング5位。マルコス・ブレノは昨年8月の『Bellator 284: Gracie vs. Yamauchi』で行われたBellatorデビュー戦でジョシュ・ヒルに判定勝ちして以来の試合。

 レヴァン・チョケリは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』でローマン・ファラルドに判定勝ちして以来の試合。マイケル・ロンバルドは昨年12月の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』でマーク・レミンガーに1R KO勝ちして以来の試合。





 そして、『Bellator 295: Stots vs. Mix』のメインカードはラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックスのバンタム級ワールドグランプリ決勝戦&暫定王座戦、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈の女子フライ級マッチ、堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが既報ですが、アーロン・ピコ vs. オットー・ホドリゲスのフェザー級マッチが追加発表。さらにプレリミナリーカードに菊入正行 vs. アレクセイ・シュルケヴィッチ等が発表されています。

Otto Rodrigues(Sherdog)

 アーロン・ピコは昨年10月の『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』でジェレミー・ケネディに1R TKO負けして以来の試合。試合中に左肩を脱臼しインターバル中に入れ直して2Rに挑もうとしましたがドクターストップで終了しています。現在Bellatorフェザー級ランキング3位。オットー・ホドリゲスは現在34歳(試合時は35歳)のブラジル人でMMA戦績13勝1敗。2021年7月の『LFA 112』でカルロス・アウグスト・サントス・ダ・シウバに判定勝ちして以来の試合で今回がBellatorデビュー戦。

Masayuki Kikuiri(Sherdog)

Alexey Shurkevich(Sherdog)

 菊入正行は現在27歳で千葉県出身。MMA戦績8勝2敗1引き分け。全てパンクラスでの試合。昨年10月の『PANCRASE 324』で行われたウェルター級暫定王者決定戦で村山暁洋に判定勝ちし王座獲得。その後、手塚裕之がタイトル返上したことから正規王者になっています。昨年9月にBellatorと契約したことが確認されていましたが、この度ようやくデビュー戦です。アレクセイ・シュルケヴィッチは現在30歳のロシア人でMMA戦績13勝5敗。2021年10月の『Bellator 269: Fedor vs. Johnson』で行われたBellatorデビュー戦でグラチック・ボジンヤンに1R KO勝ちした後、昨年2月にロシアで開催された『SFC 3』でヘナート・ゴメス・ガブリエルに2R KO負けして以来の試合。続きを読む・・・
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【Bellator294&295】今年も4月にハワイ2連戦。渡辺華奈がマクファーレンと対戦。菊入&ISAOの出場あるか

【写真】渡辺は嬉しいビッグマッチ出場、そして日系人の多いハワイだがアウェイでのマクファーレン戦が決まった(C)BELLATOR

15日(水・現地時間)、Bellatorが今年も4月にハワイ2daysイベントとなるBellator294とBellator295の開催を発表している。

そして295大会には渡辺華奈が出場し、地元のヒロイン=イリマレイ・マクファーレンと対戦することも明らかとなった。


ハワイはオアフ島ホノルル、同地のMMAのメッカといえるニール・ブレイズデールセンターで行われるBellatorの2日連続興行は、コロナを経て12月から4月にシーズンこそ変わったが健在だ。

今回の発表では、まずこれも恒例の軍慰問の性格上、一般客にチケットが販売されない金曜日の294大会で米国海兵隊出身のリズ・カモーシェが自らの持つBellator世界フライ級王座防衛戦をディアナ・ベネットと戦うことがアナウンスされている。

両者は2020年9月に対戦経験があり、この時はベネットの体重オーバーで131.7ポンド契約戦となった試合でカモーシェがRNCで一本勝ちを収めている。その後、ベネットは3連勝でタイトル挑戦権を掴んではいえるが、うち2度が体重オーバーで、まずはしっかりとウェイトを創ることを願いたい。

同大会ではコメインでティム・ジョンソン✖サッド・ソウマのヘビー級戦、そしてサークルケージ初陣となるサラ・マクマン✖アーリーン・ブレンコウの女子フェザー級戦も決まっている。

土曜日=Bellator295はメインでバンタム級GPファイナル&暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックス戦が決定した。1年を費やして実施されたワールドGP、ハワイで始まりハワイで幕を下ろすこととなる。

Bellator✖RIZINの対抗戦出場が期待されたが実現しなかった渡辺は、昨年5月のデニス・キルホルツ戦以来の実戦でランク的には下だが、実績的には格上といって良いマクファーレンに臨むこととなった。

元女子フライ級王者のマクファーレンはサンディエゴ在住だが、生まれも育ちもハワイのホノルル。熱烈なファンの声援をバックに戦うことになる。昨年のホノルル大会でジャスティン・キッシュに判定負けを喫したマクファーレンも、ホームで2年連続の敗北は許されない。

渡辺としてはベラトールに転じて以来、いやMMAデビューから始めて遭遇する打撃を使いこなす──本格的な柔術家との対戦。その柔術もマクファーレンの場合は10thPlanet系の技術を習得しており、トップを取ってからのフィジカル&柔道の寝技を発展させてきた渡辺にとって未知の領域となる。

トップを取ることを前提として、足を越すことができるのか。また下になった場合の対処方など、渡辺のポテンシャルが試される大切な一戦だ。

また295大会ではカイ・カマカ3世、ボビー・キング、スミコ・イナバらローカルヒーローの登場など6試合のプレリミとメイン計8試合が現時点で発表されており、294大会はメインカードの3試合のみ。

昨年の実績でいえば金曜日大会は8試合、土曜日は13試合が組まれていた。このままの試合数が今年も実現するのであればまだ10試合=20名の選手に出場枠が残されている。米本土の日本の中間、日系人も多い土地柄だけに菊入正行&ISAOのパンクラス王者コンビの登場にも期待したい──が、果たして。

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