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7.23『UFC Fight Night』はロンドンで開催/アレクサンダー・グスタフソンとニキタ・クリロフが対戦


 UFCが7月23日にイングランド・ロンドンのThe O2アリーナでFight Nightシリーズの大会を開催することを発表。同会場は3月19日に『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』が開催されたばかりで僅か4ヶ月での凱旋となります。この時は観衆1万7081人・ゲート収入450万ドルで、ゲート収入はFight Nightシリーズ最高でした。


 また、同大会ではアレクサンダー・グスタフソン vs. ニキタ・クリロフのライトヘビー級マッチとムハマド・モカエフ vs. チャールズ・ジョンソンのフライ級マッチが行われるとのこと。

 グスタフソンは2020年7月の『UFC on ESPN 14: Whittaker vs. Till』でファブリシオ・ヴェウドゥムに1Rアームバーで敗れて以来2年ぶりの試合で3連敗中。5月21日の『UFC Fight Night 206: Holm vs. Vieira』でベン・ロズウェルと対戦する噂がありましたが、その後ロズウェルがUFCをリリースされて消滅していました。ロズウェル戦はヘビー級の予定でしたがクリロフ戦はライトヘビー級なので、結局ライトヘビー級に戻ることにしたようです。

 クリロフは3月の『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』でポール・クレイグに1R三角絞めで敗れて以来の試合で2連敗中。

Charles Johnson(Sherdog)

 ムハマド・モカエフは3月の『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』で行われたUFCデビュー戦でコディ・ダーデンに1Rギロチンチョークで勝利して以来の試合。

 チャールズ・ジョンソンは現在31歳のアメリカ人でMMA戦績11勝2敗。近年はLFAを主戦場にしており、昨年7月の『LFA 110: Johnson vs. Horiuchi』では堀内佑馬に判定勝ちしています。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖モタ─02─「打ち合いなさいという打ち合い」

【写真】MMAに限らず、プロスポーツは観客の見たいモノ、求めるモノで変貌していくと思います。ビジネスとして拡大してきた今、MMAは変革期を迎えているのかもしれない(C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:チャールズ・ジョンソン✖カルロス・モタPart.01はコチラから>


──クローズドになって時間が過ぎたからではなく、クローズドになったからという風にも見えました。そういう意味ではBellatorでイスラム・マメドフがベンソン・ヘンダーソンに負けた試合など、もうテイクダウン・ディフェンスがしんどくてギロチンを仕掛けて下になり、立てないで下で勝った。アレが他の試合でも続けば、MMAは別物になってきますね。

「まだ初回のギロチンは分かります。ニアフィニッシュという風に捉えて、あの展開だとベンヘンにつくのは。ただし3Rはギロチンで引き込んで、極まらなかった足関節でポイントがつくというのは、これまでにはなかったことですね。

マメドフがケガをしたり、ヒヤッとしたモノでもなかったです。それで、あれが有効なのかと」

──観客の声に惑わされた一過性の裁定だと信じたいです。マメドフには気の毒ですが。

「これが続くと、やはりMMAが違ってきますよね。ギロチンで下になり、そのままで勝てるならレスリングの攻防がなくなるかもしれない。それはLFAやコンテンダーシリーズの戦い方を助長することもありえますね」

──我々が好きだったMMAは、もう無くなってくのかもしれない……と。

「いやぁ、寂しいです。そうなると。僕もやはり強烈なテイクダウン能力を誇る選手と如何に戦うかと、そこを考えて打撃をやってきたので。これってまた車のレースの話になりますけど……」

──ぜひともお願いします。そこに反応してくれるMMAファンがほぼほぼいないのですが(笑)。

「そうなんですよね。MMA好きって、レースが好きな人少ないですよね(笑)。テイクダウンの要素をなくしたMMAが存在するって……今のレースのオーバーテイクのシーンを感じさせるんですよね」

──と言いますと?

「ずっとレースって、前の車の後ろにつき空気抵抗を無くしたスリップストリームでオーバーテイクをしてきたじゃないですか。それが、空力を追求し過ぎて難しくなった」

──前者の真後ろにつくと、空気がなくなって引き寄せられていたのが、空力が複雑になり過ぎて乱気流が起こったり、空気の抜けがあってアンダーが出たり、今では近づけないという状況になっています。

「そこでパスを増やすためにオーガナイザーが採用した手段が、一時的にエンジンの出力を上げるプッシュ・トゥ・パス、もしくはウィングを可変させドラッグ(空気抵抗)を低減させるDRSでした。パスの瞬間だけ、前と後ろの車の特性を変えて後ろの車が前者を抜けるようにしたんです」

──前者がプッシュ・トゥ・パスを押せない、DRSを使えない場合は、エンジン出力と空力特性が違うようになり後者が圧倒的に有利なる。もう、駆け引き無しに抜けます。

「ハイ。どんどん抜けるようにした……。そこに別の駆け引きが生まれている。テイクダウンとコントロールを排除したMMAは、そこに通じているのかと思います」

──手っ取り早く打撃戦にするには、本来ある要素を抜くと。

「ハイ。打ち合いなさいっていう打ち合いって、なんか乗れないんですよ。そこにテイクダウンがあり、倒されないように戦って打ち合いになるなら分かりますけど」

──打撃で勝ってきた水垣さんが言うと、本当に重い一言です。

「僕はそこで勝負して、打ち勝つたないと勝てないから打撃戦をしていました。だから、そこで負けると試合も負ける。対して他に勝てる手、引き出しがある選手が打撃だけにしぼった戦いをするのは、勿体ないです。MMAを狭いモノにしている。そういう違和感が、ジョンソンがモタにテイクダウンを仕掛けられた時の反応の仕方に顕著に感じられました。

『足を取ってテイクダウンしても良いよ、どうせスクランブルゲームになるでしょ。で、立っちゃえば打撃戦で行けるから』というようなところです、ね。1度テイクダウンを許せば、そのままラウンドを失うかもしれないっていう緊張感もMMAにあるんです。この試合はいくら打撃で打ち合っても、そういう緊張感がない戦いになっていました」

──ジョンソンからすると堀内佑馬選手に勝って暫定チャンピオンになった時、UFCから声が掛からなかった。だけど嘘か真か『もう1つ勝利が欲しい。ショートノーティスで見たい』というリクエストがあり、王座獲得から2カ月弱で初防衛戦を戦い、パウドアウトで勝った。それでもUFCは契約を結ばなかった……。

「あぁ、だからもうあの戦い方でアピールをするしか、選択肢がなかったのですね。しかもジョンソンがフェザー級の選手だったらPFLもBellatorもあります。バンタム級でもBellatorがある。でも、フライ級だからUFCしかない。もう、ああいう試合をやるしかないという心境だったとすれば……」

──いやぁ、切ないですね。それは。

「辛いですよねぇ。MMAファイターとしてジョンソンは今も成長しているし、強いです。スイッチワークも堀内選手と戦った時とは違って、スムーズになっていました。なぜUFCがジョンソンとサインをしないのか。

個人的にはUFCにいっても、ランキングに入れる力があるかと思うんです。そういう選手と堀内選手が次はどう戦うことができるのか。ジョンソンにはUFCという舞台で戦わせてあげたいという気持ちがある一方で、冷徹にも堀内選手と強いジョンソンとの再戦が見てみたいです」

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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖マタ「UFCに行くためにMMAが変わる」

【写真】正規王座のベルト、暫定王座獲得時のベルト、暫定王座防衛時と3本のベルトを持つ。毎回ベルトを創るって、凄い (C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「LFAフライ級選手権試合のチャールズ・ジョンソン×カルロス・モタの一戦ですね」

──おお、UFCへの登竜門でベルトが懸かった一戦で王者ジョンソンが最後は殴り勝った形でした。この試合を選んだ理由というのは?

「まさに、そこに関してなんです。コンテンダーシリーズでもそうですが、LFAもUFCから声がかかるためのMMAのスタイルというモノが出来上がっているように感じられます。

UFCと契約をするためにはただ勝つだけでなくはなく、プラスアルファが求められています。そのいう空気の中で、FAのタイトル戦やコンテンダーシリーズでは、テイクダウンからコントロールに徹する選手は少なくなりました」

──ダニー・サバテーロがTITAN FCで王者になり、コンテンダーシリーズでも勝利もUFCと契約できず、再びTITANの王座防衛もしましたが、最終的にはBellatorを選択しました。

「そういうことですよね。ジェイク・シールズやジョン・フィッチのような攻めをする選手はLFAやコンテンダーシリーズでは見られなくなるかもしれないです。

テイクダウンからコントロールして勝ってもUFCは取ってくれないでしょ──という思考になりますしね。それなら立ってドッグファイトをしようと。そこに関連してジョンソンも割と簡単にテイクダウンを取られますよね」

──差し返して粘ろうという展開ではなかったです。

「ハイ。テイクダウンされてもスクランブルが上手いので問題がないとしているのでしょうけど、スタンドの打撃戦の最中もテイクダウン・ディフェンスの意識は高くなかったです。倒されたとしてもモタもUFCを狙っているので、懸命にトップコントロールはしてこない。そういう風な選択はないとして、簡単に下になってもスクランブルに持ち込みやすいですから。

互いに漬けないという認識の下、スタンドで戦っていますよね。特にスクランブルが強い選手は、なおさらテイクダウンされても立てるという腹積もりで戦っている。この試合もそれが顕著で、MMAが変わったなと思いました」

──確かに私なども見ていて、何かスッキリしない打ち合いだったのは、そういうことだったのですね。

「彼らの試合はUFCへ行くためのスタイルというか……。LFAやコンテンダーシリーズは、倒されても抑えられないから立てば良い。だから思い切り打撃でアピールするというMMAになったんだと」

──ジョンソンが殴られても殴るというスタンスで試合をしていました。

「それもモタがそこまで打撃に力がないからできる戦いだったはずです。打撃に関しては差がありました。ただしジョンソンは本来、打撃一辺倒でなく違う選択ができる選手なんです。僕は彼もことをMMAファイターとして、打撃だけでなく何でもできる強い選手だと思っていました。

スクランブルでもアナコンダやダースという攻め方もあるにも関わらず、打撃戦に戻るチョイスが多かったです。ジョンソンはそこだけでなくても強い。興味深い選手のはずです」

──その違和感は本当に分かります。選択肢が多いMMAなのに、その選択肢を捨てて打撃戦をする。だから、こういうとアレなのですが、自分はこの試合がエキサイティングで手に汗握るものではなかったです。

「それは分かります(苦笑)」

──水垣選手は打撃が得意な選手でした。北米でも前に出て、パンチを打って勝つ。ただし、それはテイクダウンをされないで殴らないといけない。だから大学のレスリング部へいって、レスリングを学ぶという努力をした。

「そうですね(苦笑)」

──そうすると、テイクダウンを取れるようにもなりました。

「僕の場合はテイクダウンが取れた時は抑えて、漬けていましたしね。スクランブルをさせないために、スペースを与えていなかったです。打撃とテイクダウンをしたら漬ける。その2つの軸で戦っていました。ただし、LFAやコンテンダーシリーズでは漬けて勝っても先がない。MMAが変わりますね。同時に彼らがああいう試合で勝ってUFCにステップアップをしたら、あのままのスタイルだと勝てない。スタイルを変えないと勝ち残れないので」

──とはいっても最近はUFCでも、このタイミングでブレイクが掛るのかという試合もあります。

「この間のUFC270のジャスミン・ジュスダヴィチェスとケイ・ハンセンの試合とかそうでしたよね。下になっていたハンセンがハーフバタフライから、クローズドを取った時にブレイクでスタンドに戻ることができました。エルボーとか受けて、立ち上がることができなくて両足を閉じたのに、ブレイクでスタンドに戻れた」

<この項、続く>

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【LFA122】高い防御力からチャンスを逃さない攻撃力、王者ジョンソンがモタを最終回に沈める

<LFAフライ級選手権試合/5分5R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.5R0分45秒 by TKO
カルロス・モタ(ブラジル)

開始早々、モタが右バックスピンキックを繰り出す。ガードを高く構えて回るジョンソンに対し、モタが押し込んでテイクダウンを仕掛けた。ジョンソンは立ち上がってスイッチしながらサークリング、追ってくるモタに右カーフキックを当てる。オーソドックスに戻したジョンソンの左前蹴りに合わせて、モタが右ストレートを繰り出した。さらにモタがローを見せると、ジョンソンが蹴り足を掴んでテイクダウンを狙った。足を抜いたモタがグラウンドに引きづりこみ、バックマウントから腕十字、その腕を狙うと足を取りに行ったが、ジョンソンは立ち上がった。

スタンドに戻ると、モタの右ハイをキャッチしたジョンソンが右ストレートでダウンを奪う。背中を着けたままグラウンドに誘うモタ、しかしジョンソンは乗らず、試合はスタンドに戻る。モタの蹴りがジョンソンの下腹部を捉え、試合は一時中断したがすぐに再開。モタの右ストレート、左ミドルハイを見せながら、シングルでジョンソンに尻もちを着かせるも、ジョンソンはエスケープして立ち上がった。互いにパンチとミドルハイを見せ合うなか、モタはジョンソンの左飛びヒザをキャッチするも倒せない。残り10秒で、モタの左ミドルがヒット。下がるジョンソンを煽って1Rを終えた。

2R、プレッシャーをかけるモタに対し、サウスポーに構えたジョンソンが足を使う。モタはパンチからハイにつなげるもヒットせず。モタの左ローをチェックしたジョンソンが右カーフを当てる。モタはジョンソンの蹴り足をキャッチし、パンチを繰り出しながら押し込み、ジョンソンに尻もちを着かせるも、ジョンソンのエスケープが速い。ジョンソンの左ボディストレートが、モタのワキ腹にクリーンヒット。モタもパンチを見せるが、ジョンソンのジャブがモタの顔面を捉える。

打撃でクリーンヒットを許すモタが前に出て、左ボディアッパーを突き刺した。しかしジョンソンはイーブンペースで打撃を放っていく。やや疲れた表情を見せるようになったモタに、ジョンソンの右カーフがヒット。モタはジョンソンの蹴りを嫌がるようになったが、残り1分から左右フックと前蹴りでジョンソンをケージに追い込んだ。しかし、ここでもジョンソンがケージ際から脱し、パンチと前蹴りでコントロールしつつ、最後はテイクダウンに行く素振りも見せた。

3R、ジョンソンの右ローに右ストレートを合わせるモタ。さらにジョンソンを追いかけて左ボディを放つが、ジョンソンは足を使ってケージ際から離れる。モタのワンツーをブロックするジョンソン、大振りになったモタの右フックをかわしてダブルレッグを仕掛けるが、これはモタもすぐにカットした。優位に立ったか、ジョンソンがリズムに乗って手数を増やす。モタも負けじとパンチを繰り出すが、ジョンソンの顔面には届かない。ディフェンス力の高さを見せるジョンソンのペースになってきたか、モタに打ち疲れが見られる。

モタの右ストレートを肩でブロックしながら、前蹴りで距離を保つジョンソン。左ボディから組み付くも、倒せないと判断したか、すぐに離れた。パンチで前に出続けるモタの左ワキ腹に、ジョンソンの右ボディが突き刺さると、一瞬モタの動きが止まる。残り1分20秒で、ジョンソンのコンビネーションが連打でモタの顔面にヒットした。さらに猛攻をかけるモタに右飛びヒザを見せながら組み付いたジョンソンが、ケージ際でモタのバックに回る。そのままモタの足、ボディ、顔面へと右ヒザを当て続けた。

4R、前に出たジョンソンに対しモタはワンツー。ジョンソンは距離を保ち、左ストレートを見せる。アウトボクシングから左ストレートをヒットさせるジョンソン、モタは手数が減っている。蹴りよりもパンチが多くなったモタを前進を、足を使ってかわすジョンソン。モタが右から右ミドルを当てると、ジョンソンは下がるように。しかしすぐに体勢を立て直したジョンソンが、アウトボクシングでコントロールする。ここでボディブローから攻め込むモタ、ジョンソンも疲れたか手数が減り、足を使って回る場面が増えた。

モタは当たらずもパンチを出しながら、ジョンソンをケージに追い込む。そんなモタにパンチを当てるジョンソン、距離が詰まったところでジョンソンが組み付き、一度はエスケープされるも追撃のダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージ際でハーフガードのモタに、パンチとエルボーを落とすジョンソン。最後は起き上がり、モタの顔面に強烈なパンチを何発も当てていった。

最終回、スイッチを繰り返しながらも他のパンチをかわすジョンソンが、左ストレートと右ジャブを当てる。激しい打ち合いを見せる最終ラウンド、ジョンソンの左ストレートフックがクリーンヒットし、モタが下がり始めた。前に出てくるジョンソンの顔面に、モタも右フックを返すが、ジョンソンの前進は止まらない。すかさず連打で追い立てるジョンソン。モタは効いたか明らかに表情が変わり、勢いが落ちる。そしてジョンソンの右ボディから顔面へパンチを受けたモタがダウン。ジョンソンがパンチを追撃すると、レフェリーが試合を止めた。


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【LFA122】堀内佑馬のターゲットは? LFAフライ級タイトル戦=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ

【写真】貫禄は既にUFC級のモタとジョンソン。もちろん、両者揃って勝ってUFC行きを目指す(C) LFA

21日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのザ・ファクトリー・アット・ザ・ディストリクトでLFA122「Johnson vs Mota」が開催される。

2022年UFCに先んじて2度目のイベントとなるLFAのメインはフライ級選手権試合だ。昨年7月に堀内佑馬をスプリットの僅差で下し、同級暫定王者となったチャールズ・ジョンソンが、ヴィクター・アルタミラノのUFC契約を機に正規王者となり、暫定時代から含め2度目の王座防衛戦で、カルロス・モタの挑戦を受ける。


コロナで帰国を余儀なくされたが、タイガームエタイで修得したムエタイの組みをMMAに上手く融合させ、遠い距離も近い距離も戦えるチャンピオンは、スクランブルゲームでのアナコンダやギロチンも得意としている。

暫定チャンピオンになってからも、翌月にジョアオ・カミーロの挑戦を受け2Rパウンドアウトで暫定王座を防衛。この時はショートノーティスでも戦えることをUFC首脳に見せるために防衛戦を行い、結果も内容も十分であった──にも関わらず世界最高峰との契約に至ってない。

そんなジョンソンに挑戦するモタはデビュー以来6勝0敗で土無し、LFAでも2連勝中で三日月蹴りによるセンセーショナルナルなKO勝ちもある。ワイドスタンス、背中をやや丸めた猫背のスタンスからパワフルな蹴り、接近戦での回転数の速いパンチを繰り出すのがモタの特徴だ。

とはいえ蹴りは蹴り、パンチはパンチという別個の攻撃が目立ち、上中下の散らしはそれほどない。反面、接近戦で打撃の応酬のなか、巧みに蹴り足や前足を前手でとりつつ、右のパンチを振って倒すテイクダウンは秀逸だ。

と同時に、そのエリアはジョンソンがフロント系のチョークをセットする空間でもある。打撃から組みという流れで、自分の庭で戦えると試合を有利に進めることができるだろう。ここから寝技になると、モタの柔術はチャンピオンを上回る。他方スクランブルではジョンソンが上、だ。

堀内の標的になるのは、どちらから。そういう観点でも、視ておかなければいけない選手権試合だ。

■視聴方法(予定)
1月22日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA122対戦カード

<LFAフライ級選手権試合/5分5R>
[王者]チャールズ・ジョンソン(米国)
[挑戦者]カルロス・モタ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ブレント・ムーア(米国)
アルトゥル・エストラスラス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ウィリアム・スタークス(米国)
グラシコ・アエイシアリオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フレッド・フリーマン(米国)
AJ・カニングハム(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
ダン・モーリアーティ(米国)
ジェット・シェル(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・カートライト(米国)
セレック・シールズ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ブリトニー・クラウディ(米国)
アネット・ニコルズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
エルマル・ウマロフ(ロシア)
ターナー・ウィリアムス(米国)

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【LFA117】堀内佑馬と対戦、マーク・クライマコ「ベースはMMA。全てにおいてアドバンテージがある」

【写真】静かに、穏やかに、絶対的な自信の言葉を続けたクライマコ(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)、カリフォルニア州ヴァイセイリアのヴァイセイリア・コンベンションセンターで開催されるLFA117「Dias vs Tanaka」。同大会のコ・メインで堀内佑馬と対戦するのが、キャリア6勝0敗のマーク・クライマコだ。

UFCを目指し、カリフォルニアを拠点に置く堀内と生まれ育ったベイエリアでUFCを目指しトレーニングしてきたクライマコは、MMAファイターとして全てで堀内を上回ると静かに語った。


──堀内戦が明日に迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「計量もスムーズに終わったし、練習もしっかりと行えた。ユーマのような良い相手と戦うことは自分への挑戦でもある。戦う準備はできているよ」

──計量を終えたということですが、堀内選手の仕上がり具合をどのように見ましたか。

「良い感じに見えたよ。彼の戦い方は分かっているし、フィジカルで気にすることはない。ベストのユーマと明日の夜は戦うことができるだろう」

──では堀内選手の印象を教えてください。

「立っても寝ても危険なファイターだ。どの局面でもしっかりと戦うことができる」

──マーク自身はムエタイがベースだと言われているのですが、ここ数戦は相当レスリング力を見せています。もともとのバックグラウンドは何になるのですか。

「僕のバックグラウンドはMMAだよ。子供の頃から、ずっと規律を守って練習してきた。柔術の練習をして成長し、レスリング、そしてムエタイのトレーニングを積んできたから、オールエリアで戦うことができる。コンプリート・ミックスマーシャルアーチストだと思っている。立ち技でも、寝技でもどこでも戦える」

──AKAでMMAを始めたのでしょうか。

「違うロケーションのAKAでトレーニングを始め、今もメインで練習しているのはAKAだよ。その裏でたくさんのジムで多くの選手と練習してきた。ベイエリア中のジムで色々なタイプのストライカー、グラップラーと練習し、多くのコーチの指導を受けてきた」

──既に暫定王座決定戦に出場している堀内選手との試合をどのように捉えていますか。

「タイトルショットを経験しているファイターから挙げる勝利は意味が大きいよ。そういう選手と戦うのは初めてだしね。経験値を上げるという意味で大切な試合になる。でも全てにおいて僕にアドバンテージがある試合だ。

立ち技、グラップリングと同様にレスリング、そしてスタミナ。全て僕が上回っている」

──フライ級王者ビクター・アルタミラノがコンテンダーシリーズからUFCとサインをし、暫定王者のチャールズ・ジョンソンは今もLFAに残っています。堀内選手との試合もそうですが、LFAでどのようにステップアップを果たそうと思っていますか。

「そりゃあビッグプロモーションで戦いたいけど、1試合、1試合、勝利して時間が掛かるモノだと考えている。まずは目の前にある明日の試合に勝つこと。それまで将来のことは考えない。以前はそういう風にこれからのことを考えて試合を戦っていたことがあるけど、今は1試合ごと、常に次の試合に集中するようになったんだ。そうやって1つ、1つ経験値を上げていこうと思う」

──LFAからベトナム系のタン・リー、日本人一家の養子として育ったジェイムス・ナカシマがONEというアジアのプロモーションと契約しました。両親がフィリピンから移住してきたマークは両親の祖国で戦いたいという気持ちはないですか。

「将来的にそういう風に思うかもしれない。でも今はUFCで戦いたいとしか思っていない。そのためにやってきたから。ただ、どうなるのかはこれから次第。僕は経験を積み、成長していきたい。そしてビッグプロモーションで戦いたいと思っている」

──では堀内佑馬戦、どのような試合がしたいですか。

「ミックストマーシャルアーツを見せたい。良いパフォーマンスをして、エキサイティングを試合になるよう心掛けるよ。15分間の試合になろうが、ユーマをフィニッシュしようが、良い動きを見せる。ケージのなかで真価を発揮したい」

──マーク、最後に日本のファンに一言お願いします。

「ハロー。コンニチワ。良い試合をするよ。きっと皆はユーマの勝利を願っているだろうけど、ベストな方が勝つから試合を楽しんで欲しい」

■視聴方法(予定)
11月6日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC Fight Pass
午前11時00分~ABEMA格闘チャンネル

■LFA117対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
田中路教(日本)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
マーク・クライマコ(米国)

<160パウンド契約/5分3R>
エミリオ・ウィリアムス(米国)
バットスムベレル・ダグワドルジ(モンゴル)

<150ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
ホブソン・ジュニオール(ブラジル)

<175ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・アヴァロス(米国)
ジェフリー・クレイグ(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
アルバート・ゴンザレス(米国)
ドミニク・サマー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブロック・ディアス(米国)
カーロス・フィゲロア(米国)

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【LFA117】クライマコと対戦、リアル・シン日本人=堀内佑馬「田中選手、平良選手。俺が全てを掻っ攫う」

【写真】気合が入りまくっていることが伝わってくるインタビューだった(C)t.SAKUMA

5日(金・現地時間)、カリフォルニア州ヴァイセイリアのヴァイセイリア・コンベンションセンターで開催されるLFA117「Dias vs Tanaka」で、堀内佑馬がコ・メインに出場しマーク・クライマコと対戦する。

UFCを目指し、カリフォルニアを拠点に置く堀内は、7月に暫定王座決定戦で惜敗。今回が再起戦となる。対戦相手のマーク・クライマコは6勝0敗の新鋭だ。UFCに行くために毎試合、しっかりと勝つと断言する堀内は、リアルにこだわる。


──クライマコ戦を6日後に控えています(※取材は現地の10月30日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「イィ感じできています。明日の朝に練習すると、あとは減量ですね」

──リモートや試合映像よりも実物の方が大きく感じられる堀内選手ですが、上背よりもフレームが大きくて減量はなかなかハードなのかと。

「そうなんですよね。これまで水抜きをしないできたので、今回はこれからのために水抜きを試そうと思っています」

──最後のドライアウトなしで、あの大きさからフライ級に落としていたのですか!! だから計量の時は筋肉まで落ちているように見えたのですね。

「体が結構小さくなっているので、『ヤバいね』って驚かれます。結構、無理な減量はしてきたかと……。厚着して走って落としていたので、水抜きは水抜きですね。LFAの場合はホテルに入る時には、もう体重を落としていました」

──計量前夜からのドライアウトでなく、それ以前に走って徐々に落としていたらリカバリーも少なくないですか。

「だから今回は色々な人のアドバイスを受けて、ホテルに入ってから水抜きをすることにしました。ただこれまでの試合で力負けを感じたことはないので、体格的には恵まれていると思っています」

──LFAの場合、現地入りは試合の何日前なのですか。

「計量の1日前なので、試合の2日前ですね」

──なるほど、そこはビッグプロモーションとは違いますね。

「ハイ。今回は飛行機で移動できる他の州での大会でなくて、(コリン)オーヤマ・コーチの運転で、もう1人出る選手と一緒に4時間のドライブで現地に行きます。けっこう、きついですよね」

──そして7月の暫定王座決定戦の厳しい判定負け以来の試合です。この間、タイトルを賭けて戦ったチャールズ・ジョンソンは初防衛に成功して、正規王者のヴィクトー・アルタミラノはコンテンダーシリーズからUFCへステップアップを果たしました。

「コンテンダーシリーズって時期が集中しているし、あの一発勝負の博打的な試合よりも、普段のLFAで毎試合しっかりと良い勝ち方をして、ショートノーティスだろうがUFCの空きをつく方が良い──というのがオーヤマ・コーチの考えなんです。

タイトル戦で負けてからの再起戦で6勝0敗っていう良い相手を当ててくれたので──、田中選手の相手もオーヤマのコンテンダーシリーズに出ているデスモンド・トーレスに勝っているので、『凄い相手とやるな』って思っていたら、自分にも強いのがきて(笑)。最初は12日だと聞いていたのに、契約書には5日になっていて。でも良い相手だし、良い勝ち方をしてここから先に繋げたいですね。それを想像すると、楽しくてしょうがないです」

──クライマコ、日本では当然のように無名ですが、どのような印象を持っていますか。

「ムエタイベースなのに、テイクダウンをよく使っていますよね。オファーが来た時はムエタイで打撃が強いっていう情報だったのが、最近の試合を見るとがっつりレスラーで(笑)。まぁ何でもできますね。

打撃は普通に上手くて、クリンチからのテイクダウンとそこからバック奪取してRNCですかね。ただし粗いです。僕も日本からも戻ってきて全てを見直してきたので、結構手応えを感じています。スクランブルで削って、削って……極めたいです。そうですね……ジャパニーズMMAを見せたいです」

──ジャパニーズMMA?

「僕が子供の頃に見ていたMMAは、寝技で仕留めることができるけど打撃も使う。それが日本人が創り出した究極のMMAなのでそこを見せたいと思います」

──確かに一本勝ちもありますが、堀内選手は圧倒的に打撃のイメージが強いです。今回の相手は打撃のサウスポーの構えから、テイクダウン狙いは右手前一本槍。左ワキを取らせず、組みへの準備を怠らないで打撃で削るのかと思っていました。

「最近、寝技の調子が良くて。ONE柔術のジヴァ・サンタナのところで練習していて、極める数も増えてきました。グラップリングとMMAのグラップリングはフットサルとサッカーぐらい違うと思います。リチャード・アラルコン……レッドってメチャクチャ強いんです。それがマイキー・ムスメシに足関節で秒殺されるし。どうなっているんだって」

──別物です、ね。

「ハイ。寝技は奥が深すぎます。それだけやっている人と、MMAファイターはやはり違っていて。ジヴァさんのテクニックも本当に凄いです。体格差はあるのですが、アレックス(ペレス)とか極められるし、力でなく技術で僕も取られまくっています。レッドにもボコボコにされますが、オーヤマではUFCファイターと極められ、極めるこという感じになっています。

だから今回の試合は全部対応して、なんかチョット成長したなってところを見せたいです。ここからリアルになりたくて。リアルになるためには全部できるようにならないといけないですし……。リアルな選手になることを目標にやっています」

──リアル……ですか。暫定王者はまだUFCと契約しておらず、正規王者になる見込みです。

「今度の試合、無傷で勝って12月も勝って、ジョンソンにはやり返さないと気が済まないです。アイツには絶対にリベンジをします」

──今回、日本ではLFAから修斗、そしてVTJと中継が続きます。VTJのメインは同じフライ級の平良達郎選手です。嫌らしい見方ですが、若い選手も多く出場する。この日は堀内選手も含め、誰が一番期待できるのかというショーケースだと思っています。

「VTJも修斗もありますけど、僕はリアルなところを見せたいです。田中選手、平良選手が話題にならないような試合をして、全てを搔っ攫うつもりで戦います。正直な話、平良選手の相手の試合映像を見た時、俺がやる選手の方が強いと思いました。そこで俺が良い勝ち方をして、全ての視線を俺にもって来させたいです。それは田中選手にしても平良選手にしても、同じことです。

田中選手の試合が見たくてABEMAを視る人が多いだろうから、そこで俺が全部を掻っ攫います」

──では日本のファンに一言お願いします。

「頑張ります」

──ホントに一言じゃないですか!!

「あっ……もうちょっとの辛抱、気合が凄く入っていて。俺が一番、リアルだということを見せたいと思います」

──今回リアルという言葉が多いですが、前にいっていたシン日本人というのは?

「リアル・シン日本人で、お願いします(笑)。絶対良い試合をして、リアル・シン日本人を皆に見せたいです。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
11月6日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC Fight Pass
午前11時00分~ABEMA格闘チャンネル

■LFA117対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
田中路教(日本)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
マーク・クライマコ(米国)

<160パウンド契約/5分3R>
エミリオ・ウィリアムス(米国)
バットスムベレル・ダグワドルジ(モンゴル)

<150ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
ホブソン・ジュニオール(ブラジル)

<175ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・アヴァロス(米国)
ジェフリー・クレイグ(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
アルバート・ゴンザレス(米国)
ドミニク・サマー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブロック・ディアス(米国)
カーロス・フィゲロア(米国)

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LFA LFA114 MMA UFC ジョアオ・カミーロ チャールズ・ジョンソン

【LFA114】ジョンソン、カミーロに圧勝=暫定王座防衛。「UFCには俺のようなファイターはいない!!」

<LFA暫定フライ級選手権試合/5分5R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.2R4分07秒by TKO
ジョアオ・カミーロ(ブラジル)

UFCタレントリレーションのミック・メイナードの「もう1つ勝利が欲しい。そしてショートノーティスで戦えるところが見たい」という言葉を受け、王座獲得から2カ月弱で暫定王座の防衛戦を決意したジョンソン。

右ジャブを当てるジョンソンが、右ローでカミーロの姿勢を乱す。カミーロのジャブは届かず、ジョンソンが前蹴りやジャブで圧を高める。続いてワンツーを入れたジョンソンが右ミドルから左ローと手数でカミーロを圧倒する。パンチを受けて下がる一方のカミーロはケージに詰められると、ジョンソンが構えを変えながら右を伸ばす。

カミーロは乾坤一擲のダブルレッグで尻もちをつかせ、立ち上がってもボディロックテイクダウンを決めるが、すぐにジョンソンが立ち上がる。ケージに詰められた状態でエルボーを落とすジョンソンは背中に乗り、足首を掴んでテイクダウンを許さない。クラッチを組んでいるカミーロを崩し、スタンドに戻ったジョンソンがローを蹴っていく。試合がスタンドに戻ると、ジョンソンが左三日月を入れる。カミーロはシングルレッグを決めたが、ネルソンからマウントを許し、ギロチンで絞められながら時間となった。

2R、遠い距離からテイクダウンを狙うカミーロ。切って殴るジョンソンは、組みながら下を選ぶカミーロに付き合わず、スタンドで待ち受ける。徹底してテイクダウン狙いのカミーロは、シングルから潜ろうとするがジョンソンは頭を押して許さない。スタンドに戻ったジョンソンは右ジャブからテイクダウン狙いに右アッパーを入れ、続く左ヒザでカミーロが倒れる。懸命に立ち上がったカミーロは、シングルからハーフも立ち上がったジョンソンが強烈なエルボーからパンチを落とす。

徹底してガードを取るカミーロは、パンチ受けてついに背中を見せてしまう。顔面にパンチを入れ、ワキ腹にヒザを突き刺したジョンソンが左右の鉄槌連打によりレフェリーストップで圧勝──暫定王座の防衛に成功した。

ホームタウンでの完勝に喜ぶジョンソンは「セントチャールズMMAはベスト柔術アカデミーで、レスリングを交えて戦うから全く柔術黒帯は問題じゃない。俺は飢えているんだ。UFCの誰とでも戦う、UFCには俺のようなファイターは1人もいない」と話した。


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ABEMA BELLATOR LFA LFA114 MMA UFC キック ジョアオ・カミーロ チャールズ・ジョンソン ハビエル・ガルシア ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA114】マチダ空手の伝承者=ソウザがフェザー級王座挑戦。堀内のライバル=ジョンソンは初防衛戦

【写真】松濤館空手、JKAでも結果を残しているソウザがLFAを制すか(C)LFA

27日(金・現地時間)、ミズーリ州セントルイス郊外チェスターフィールドのライブ会場ザ・ファクトリーでLFA114「Souza vs Garcia」が行われる。

今大会のメインではジャスティン・ゴンザレスのBellatorへのステップアップに際して、空位となったLFAフェザー級のベルトを賭けてブルーノ・ソウザとジョアオ・カミーロが相対する。


ソウザはシンゾー・マチダの内弟子といって良い存在で、マチダ空手の伝承者だ。ワイドスタンス、前蹴りとボディへの中段突きに伝統派空手らしさが伺えるソウザだが、ローや顔面へのパンチはキックキックボクシングだ。

ノーガード、遠い位置からステップインするソウザの打撃は、接近戦ではスウェイやヘッドムーブが使う──からこそ、自らがパンチを放つタイミングで相手の攻撃受ける場面もある。

ガルシアはエリック・パーソン率いるCSW所属の打撃中心のオールラウンダーだ。レスリングでテイクダウン、トップからポジション奪取、下になってもサブミッションを持つガルシアとソウザの対戦は、マチダ空手につきものの接近戦と組み対策が最重要視される。

さらに今大会では7月に日本堀内佑馬に辛勝し、暫定フライ級王者となったジョンソンが王座初防衛戦を行う。

正規王者ヴィクター・アルタミラノがコンテンダーシリーズと契約しており、UFCと契約できればタイトル返上。そうでければと正規王者として、今回の暫定選手権試合の勝者と統一戦ということになるだろう。

挑戦者のカミーロは正規王者のアルタミラノに敗れて以来、2年振りのLFA出場で、この間はCombate AmericasとCombate Globaで2勝1敗だった。パンチ力は強いが、ディフェンスとキックの連動にやや難のあるカミーロは、打撃よりもねちっこい組技が持ち味だ。

ジョンソンとしてはジャブで突き放し、ストレートを打ち込みたい。打撃で削って勝負を決めるために、カミーロのテイクダウンに狙いにタイガームエタイで磨いたヒザ、そして首相撲からの攻撃を効果的だろう。

■視聴方法(予定)
8月28日(土・日本時間)
午前10時00分~UFC Fight Pass

■LFA114対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
ハビエル・ガルシア(米国)

<LFA暫定フライ級選手権試合/5分3R>
[王者]チャールズ・ジョンソン(米国)
[挑戦者]ジョアオ・カミーロ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンソニー・ギャレット(米国)
ジミー・ローソン(米国)

<200ポンド契約/5分3R>
ドゥエイン・ディッグス米国)
ジョセフ・ホームズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
エルマル・ウマロフ(ロシア)
ベンジャミン・ベネット(米国)

<163ポンド契約/5分3R>
イルファン・ムラビティノビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ウィリアム・スタークス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コリン・パー(米国)
ラヒーム・フォレスト(米国)

<フライ級/5分3R>
ダン・モーリアーティ(米国)
ジョーイ・スキャンラン(米国)

<バンタム級/5分3R>
アイラ・ルコウスキー(米国)
アレックス・マチアス(米国)

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LFA LFA110 MMA UFC クリスチャン・ナティヴィダッド チャールズ・ジョンソン 堀内佑馬

【LFA110】タイトル戦で惜敗、堀内佑馬に訊く─03─今後。「LFAで戦っているプライドもある」

【写真】 8月の第3週頃まで、日本に滞在する予定の堀内。今回の試合を今後に生かして欲しい(C)LFA

2日(金・現地時間)にLFA暫定フライ級王座決定戦でチャールズ・ジョンソンに惜敗を喫した堀内佑馬インタビュー最終回。

今大会タイトル戦の舞台裏や、振り返りをしてもらった堀内に今後について尋ねると──LFAで戦う自負、LFAへの想いが伝わってきた。

<堀内佑馬インタビューPart.02はコチラから>


──随分と昔の話ですが、渡部謙吾選手がMMAを戦えない体調で引退を決めていた時に、日本の大手プロモーションから試合のオファーがありました。謙吾さん自身は最後の舞台として戦いたいという気持ちがあったようですが、オーヤマ・コーチが「私はケンゴに試合に出て勝ってほしいけど、それよりもケンゴの人生が大切なんだ。だから、今の体調で試合を受けてはいけない」と伝えたという話を聞きました。それ以来、私のなかでコリン・オーヤマは絶対的に信頼がおける人物なんです。

「そんな話があったのですか!! そのコーチが僕には行くべきときに行けというのは、本当に冷静に分析してくれているということですよね。今回の試合を通して、試合前の練習や試合が終わってからのアドバイスにしても、コーチはこの世界での経験値が凄く高いです。それが伝わってきました。だから、コーチが行くべきだったというのは、その通りだと思います」

──ストリーミングの画面で視るのと、ケージサイドで見るのではジョンソンのパンチの印象が違っていたのかもしれないですね、コーチにしてもジャッジにしても。

「5Rは前に出てないといけないと思って出たのですが、相手の攻撃を貰ってしまいました。あの時は焦りはありました」

──ABEMAの解説を務めていた水垣偉弥さんが、メッセージをくれて堀内選手を絶賛していました。その水垣さんが実況中にも、5Rには関してはパンチを受けて印象が悪いと指摘していましたね。

「水垣選手はそうやって戦っていた選手ですし、そうやって言ってもらえることが嬉しいです」

──足立区界隈の格闘家のSNSも、この試合を見て感じ入ることが多くあったような風でした。

「アハハハ。やっぱり足立区って繋がりが強いんです。本当に面白いです」

──平本蓮選手は「ミルウォーキーに早く行きたい」と呟いていたそうですね(笑)。

「蓮とは試合をしたこともありますし、日本に戻ると会う仲なんです。そうやって皆に試合を視てもらえた。でも勝てなかった……。試合が終わった直後は、絶望感しかなかったです。それでも友人や家族が電話をくれて、元気づけてくれて。視てくれた人にベルトを巻く姿を見せることができなかったのは、やっぱり悔しいです。

でも今はそういう人たちのためにも頑張りたいし、自分ももっと強くなりたいという気持ちになっています」

──あとはチャールズ・ジョンソンがUFCと契約できるか。そうなれば堀内選手もUFCと契約できる力があるということになります。

「あぁ、そういう考え方もあるのですね。コーチと話していてベスト・シナリオは、ジョンソンがUFCと契約できずにリマッチをして勝つということだったんです。僕はダイレクトリマッチでも勝てる自信は、絶対にあります。もっと削ることができると思いますし。それでも、ダイレクトリマッチよりも他の選手と戦って、より経験を積みたいと思っています」

──クリスチャン・ナティヴィダッドやクレイトン・カーペンターら楽でなく相手がいます。

「いやぁ、そこなんですよ。やっぱりLFAを知らない人は簡単に勝てると思っているところがあって……。そういうことをツイッターで言っていた人もいました」

──あぁ……そういう風に思う人もいて然りですよね。今の世の中、発言する権利は誰もが平等に持っているので。

「ただ試合後で、カチンときちゃって。『舐めんな』ってリアクションしてしまったんです……結構、それがバズってしまって」

──ありゃりゃ、気持ちは分かります。でも、気にしないことですし。それこそ堀内佑馬という選手が認知されるプロセスでもあるのかもしれないです。そうやって考えると、ファンの意見は有難く耳を傾けるということで良いかもしれないです。

「今からすれば本当にアホなことをしてしまったと思います。あれを書いてしまったことで、せっかくの作品に汚点を残してしまったなと思います」

──画竜点睛を欠くを地で行ってしまったわけですね。でも分かる人は分かりますから。試合の翌日に修斗の大阪大会で『ああいう経験を今の日本ではできない。凄く良い経験になっている』という意見も聞かれましたよ。

「あぁ、そういう事を言ってもらえると本当に嬉しいです。やはり『舐めるな』っていう気持ちや、LFAで戦っているプライドもあるし。無敗、1敗、2敗の選手ばかりで、8勝6敗とか11勝8敗とかの選手っていないんです。そういう選手たちの気合の入り方が凄くて。勝つのは当たり前で、どうフィニッシュするか。そういう部分で戦っています。

僕からすれば本当にレベルが高いと思っているので、LFAが日本人で戦っている選手が無双できるという風には思われたくはないです」

──ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリックス、ケイシー・ケニー、3人ともLFAのフライ級王者ですからね。ところで試合を終えたばかりですが、次というのは?

「実は明日から8月の途中まで、日本に帰国するんです」

──おっ、そうなのですね。元々予定していたのですか。

「いえ、試合でケガをしてしまって。1カ月ほど練習できないので、なら日本に戻って休もうかと。頭も痛いし、5分✖5Rの代償ですかね(笑)。それと運転免許の更新をしないといけないので、このタイミングで帰国することにしました。

本音をいえばアーバインに残って練習していたいですけど……。アレックス(ペレス)もアスカル・アスカロフとの試合が決まっているから、凄く気合が入っていて。ここで勝てば、またタイトル挑戦が見えてくるでしょうし。僕もそんなゆっくりなんてしていられないっていう気持ちはあるのですが、今は体を休めようと思います」

──ではリフレッシュ帰国前に、MMAPLANETの読者の方たちに試合後を終えてのメッセージをお願いします。

「いつも応援ありがとうございます。試合は……チョット負けてしまったのですが、色々と改善するところが見つかったので……これからもシン日本人を見せられるように頑張ります」

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