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【PFL2024#10】フェザー級もロシア勢が制す! 大流血のラウネーンを完封したカイズリエフが100万ドル獲得

<フェザー級決勝/5分5R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46.
ブレンダン・ラウネーン(英国)

開始早々、ラウネーンが距離を詰めたが、カイズリエフが左ジャブで下がらせる。さらに右カーフを当てるカイズリエフ。右三日月蹴りを突いてから一旦ステップバックし、前に出ていく。ケージ中央では右の蹴り上げ、右ローからスイッチも見せた。ラウネーンはカイズリエフの左ジャブをダッキングでかわす。しかしカイズリエフが左フックから右ボディへと繋げ、右スピニングバックキックを放つ。ラウネーンの右スピニングバックキックをダッキングでかわしたカイズリエフが、そのままシングルレッグでグラウンドに持ち込んだ。

クローズドガードのラウネーンに対し、カイズリエフが相手の肩と腕を押さえつつ、パウンドとヒジで削っていく。背中を着けたまま下がるラウネーンの両足を引き、バックに回るカイズリエフ。シングルバックからパンチを入れる。正対して立ち上がるラウネーンを再びグラウンドに引きずりこんだ。尻もちを着かされたラウネーンは、ケージに背中を着けながらセコンドに笑顔を見せる。しかしカイズリエフがマットに背中を着かせ、パウンドで削り続けて初回を終えた。

2R、ラウネーンの左ジャブがカイズリエフの顔面を捉える。カイズリエフの前進は止まらず、左ジャブから右ストレートをボディに伸ばした。右に回るラウネーンのボディに、カイズリエフの右スピニングバックキックが突き刺さる。さらに右ボディが打ち込まれると、ラウネーンの動きが止まった。手数が減ったラウネーンを、カイズリエフがパンチで攻め立てる。左ジャブから左ボディ、そして右クロスと当てるカイズリエフは、ラウネーンのパンチをバックステップでかわした。

右クロスのヒット数が増えるカイズリエフーーこれが狙っているフィニッシュブローなのか。ラウネーンは鼻のあたりから大量の出血が見られるように。またもカイズリエフの右を受けて、ラウネーンが下がる。カイズリエフは無理にフィニッシュを狙わず、ジリジリとダメージを与える。しかしラウネーンの左の一撃で、カイズリエフも腰を落としかけた。

3R、カイズリエフが左ジャブを突き、下がるラウネーンを追い立てる。ダブルレッグからバックに回ったカイズリエフが、崩しながら顔面にヒザを連打するとラウネーンの動きが止まる。シングルバックから前方に回ってヒザを突き上げるカイズリエフ。その瞬間、ラウネーンが突き放したが、右目尻からもおびたたしい出血が……。左ジャブの突き合いで勝るカイズリエフ。左ジャブ、左フックから右カーフを打ち込むカイズリエフに、ラウネーンも右を突き刺すが止められない。

またもラウネーンの右スピニングバックキックをかわしたカイズリエフがテイクダウンを奪う。2Rと同様、ケージに背中を着けたラウネーンだが、ここでセコンドに向けた表情は明らかに2Rと異なる。そのラウネーンの背中をしっかりマットに着けたカイズリエフ。ラウネーンも体を起こして右ヒジを落とし、立ち上がった。ラウネーンは何度もマウスピースを吐き出すようになっている。左ジャブを突くカイズリエフは、ラウネーンの右を鮮やかにかわした。

4R、カイズリエフのワンツーがクリーンヒットする。ラウネーンの左をかわしたカイズリエフが、ニータップでクリーンテイクダウンを奪取した。カイズリエフがバックに回ると、ラウネーンが立ち上がりながら正対したため、カイズリエフが離れる。右スピニングバックキックを織り交ぜながらパンチとカーフで削り続けるカイズリエフ。左ジャブの突き合いが続く中、カイズリエフはペースを落としたか。それでも左フックでラウネーンを下がらせる。ボディ攻撃のフェイントも見せつつ、カイズリエフがラウネーンにクリーンヒットを許さなかった。

最終回、カイズリエフの左ジャブに対し、ラウネーンがインから右を当てる。カイズリエフがラウネーンの足をキャッチするも、すぐにラウネーンが離れる。ラウネーンの左をかわし、自身の左を当てるカイズリエフ。右ストレート、右アッパーも効かせる。残り2分でカイズリエフがニータップからアンクルピックで倒した。下がるラウネーンの足を押さえ、ケージに押し込む。これまでと同様、バックを見せて立ち上げて離れるラウネーン。左ジャブからテンカオもかわされる。カイズリエフはパンチをかいくぐってバックに回る場面も。ラウネーンがローから左を伸ばすが、体勢が崩れている。残り10秒でカイズリエフが距離を取り、試合終了のゴングを聞いた。

裁定は文句なくカイズリエフのユナニマス判定勝ち。2022年ウィナーのラウネーンを完封し、カイズリエフが優勝賞金100万ドルを獲得した。各階級優勝者の中に米国勢はおらず、ロシア、タゲスタン、中央アジア勢が猛威を振るい続けるPFLだ。


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【PFL2024#10】MENAバンタム級決勝へ、UFC級=アリ・タレブ「拳が爆発するところを楽しみにしてくれ」

【写真】UAEWバンタム級のベルトと。あのヴィニシウス・オリヴェイラに勝っている──弱いわけがない。MENAで優勝し、北米進出を目指すアリ・タレブ。果たしてバンタム級ファイターに、その機会は与えられるのだろうか (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。同大会では今年から活動を介したPFL MENAの決勝戦4試合も組まれている。
Text by Manabu Takashima

中東&北アフリカの地区リーグ=MENAは、当然のようにアラビック&ムスリム人選手が中心に活躍している。そして、その地を持ち当地で戦うファイターも少なくない。バンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦するアリ・タレブもその1人だ。

戦禍のイラクを逃れ、スウェーデンに移住したタレブはUAEW時代に吉野光を倒し、コンテンダーシリーズからUFCにステップアップしたヴィニシウス・オリヴェイラをKOしバンタム級のベルトを巻いた実力者だ。そのタレブ、PFLファイナルとの合体したビッグショーで、その名を世界に轟かせようと気概に満ち溢れていた。


(C)PFL

――PFL MENAバンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦します。

アリの国籍がイランだったりスウェーデンになっていたりするのですが、スウェーデン生まれのイラク系ということで宜しいでしょうか。

「いや、俺が生まれたのはイラクだよ。1997年に生まれて、2009年にスウェーデンに移住した。イラクは米国とサダム・フセインの間で紛争状態に陥り、逃れるために父、弟、妹と一緒にスウェーデンに移り住んだ。でも兄は今もイラクに住んでいるよ。より良い人生を求めて、スウェーデンにやってきたんだ」

──コンバットスポーツに出会ったのは、スウェーデンに移り住んでからですか。

「ブラザー。今、言ったように俺は5年間も紛争状態の国に住んでいたんだ。ガキのころから、頭の中も戦争状態だった。言葉が通じないスウェーデンにやってきて、拍車がかかった。でもスウェーデン語が分かるようになってから、落ち着いてサッカーにこうじるようになった。そのうち週に2度ほど、格闘技のトレーニングを始めるようになったんだ」

──どのようなスタイルの格闘技の練習を始めたのでしょうか。

「ノーギグラップリングだ。ただ楽しむために始めて、シリアスではなかった。でも2年、3年と練習をすると、真剣さが増してアマチュアの試合に出るようになった。プロデビューは2019年だ。2勝したらコロナになった。そして2021年の3月に10日前のショートノーティスでUAEWからオファーがあった。相手は7勝2敗のヌーラズ・アブザグだ。その試合に勝って、ブラザー。俺はそのままUAEWと契約をした。強い相手が続いたけど4連勝して5戦目で今はUFCで戦っているヴィニシウス・オリヴェイラとバンタム級王座決定戦を戦い、3RKO勝ちでチャンピオンになった。UAEWではほんとうに良い経験をさせてもらったよ」

──イラクの血もあってUAEWと契約したのですか。そのまま欧州でキャリアップということは考えずに?

「それは関係ない。チャンスがあったから、跳びついた。とにかく強い相手と戦いたかった。だからUAEWと契約して良かった。正直、それからCage WarriorsやUFCに進もうという考えは持っていた。でもオリヴェイラに勝った後に、PFLから連絡がきたんだ。PFLと契約できて満足している。彼らとはファミリーのような人間関係を築くこともできた」

──ただPFL欧州でなく、PFLレギュラーシーズンに参戦したいという想いはなかったですか。

「ブラザー、それはどうでも良かった。強いヤツと戦いたいというのが一番だったから。実際、PFLヨーロッパでキャリア初黒星を喫したわけだし。PFLはベストファイターを用意してくれ、俺は負けた。そして今年はMENAでのチャンスを貰ったんだ。

戦って稼いでいるんだ。文句はない。それにMENAにも良い選手が揃っている。なんといっても選手へのケアが違う。ヨーロッパの多くの大会は、ここまで選手ファーストのイベントを開くことはできない」

──MENAが活動開始をした。抜群のタイミングでしたね。

「中東のMMAは日々、成長している。サウジアラビアは多くのスポーツに投資をしていて、MMAやボクシングにも力をいれているんだ。レベル的にもUAEWが次々とUFCに選手を送りだしたように、中東のMMAはコンペティションとしても成長し続けている。ローカルファイターも力をつけているしね。ファンも熱狂的だ」

──今大会はMENAのファイナルだけでなく、PFL Globalシーズンの決勝戦も行なわれるビッグショーになりますね。

「ブラザー、これは大きな一歩だよ。ここで勝って、もっと前に進む。このショーで戦うことで、多くの人がアリ・タレブの名をその胸に刻み込んで欲しい」

(C)PFL

──では対戦相手の印象を教えてください。

「ブラザー、ラシッドは良い相手だ。でも俺の方が優れている。どこが優れているかは、試合を見てもらうと分かるだろう。ブラザー、俺の拳が爆発するところを楽しみにしてくれ。試合に関してベラベラと話すつもりはない。日本のファンにもファイトをしっかりとチェックしてもらえると、アリ・タレブがどういうファイターが分かってもらえると信じている」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午後11時15分~U-NEXT

■PFL2024#10対戦カード

<フェザー級決勝/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<女子フライ級決勝/5分5R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
インパ・カサンガネイ(米国)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<ライト級決勝/5分5R>
ブレント・プリマス(米国)
ガジ・ラバダノフ(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス(オランダ)
ジョアォン・ヴィトー・ダンタス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジョウジ(フランス)
ホセ・ペレス(米国)

<MENAウェルター級決勝/5分5R>
ムハマド・アラクラー(クウェート)
オマール・エル・ダフラウイ(エジプト)

<アマチュア女子アトム級/3分3R>
ハッタン・アルセイフ(サウジアラビア)
リリア・オスマニ(アルジェリア)

<MENAバンタム級決勝/5分5R>
アリ・タレブ(スウェーデン)
ラシッド・ハズ(スペイン)

<MENAライト級決勝/5分5R>
ムーセン・ムハマドサイファイ(イラン)
ジョージ・エイド(レバノン)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
アルフィー・デイビス(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
スリム・トラベルシ(チュニジア)
アブラハム・バブリー(英国)

<MENAフェザー級決勝/5分5R>
アブドゥルラフマン・アリヤサット(ヨルダン)
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)

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45 MMA MMAPLANET PFL PFL2024#09 Report ガブリエル・ブラガ チムール・カイズリエフ ブログ

【PFL2024#09】ボディ攻撃でブラガを単発にさせた無敗カイズリエフ。猛追を振り切り判定勝ちで決勝へ

<フェザー級準決勝/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29.
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)

ジワリジワリとプレスをかけるブラガ。しかしカイズリエフが左フックからニータップを狙う。これを突き放したブラガが右ローを見せた。スイッチしたブラガが左ローを蹴る。カイズリエフは左ジャブを上下に散らすも、右カーフを受けた。ブラガの右カーフにカイズリエフが右ストレートを合わせる。左ジャブから右ボディに繋げたカイズリエフに対し、ブラガは右カーフを軸に攻め立てていく。

右ボディを突き刺したカイズリエフ。ブラガはサウスポーにスイッチする。しかしカイズリエフが右ストレートを伸ばすとオーソドックスに戻した。カイズリエフがケージ中央から飛び込む、ニータップからケージに押し込む。スタンドに戻るとパンチを当ててから再び飛び込んだが、これはブラガが切った。互いに蹴り合いで初回を終えた。

2R、ブラガが左ジャブを伸ばす。右カーフは空振り。カイズリエフが右ショートを打ち込んだ。ブラガの攻撃を空振りさせるカイズリエフが左ジャブを突き続ける。ブラガは右カーフから左フックに繋げた。手数が少ないブラガに対し、カイズリエフが右ボディアッパーを突き上げる。ボディを食らうとサウスポーにスイッチするブラガ——このボディ攻撃のために攻めづらいか。

ローを蹴り合う両者。カイズリエフは右アッパーを見せる。ブラガの左フックに、カイズリエフも左を合わせる。大きなアクションが見られない展開に、場内からブーイングも聞こえる。ラウンド終了間際、ブラガがヒザで攻め立てて、バランスを崩したカイズリエフはマットに手を着いた。

最終回、カイズリエフがシングルレッグで組みつく。下がるブラガをケージに押し込み、組み手を切り替えるがブラガに突き放された。ブラガはケージ中央からパンチを振るって距離を詰めるも、ここは再びカイズリエフが捌く。右カーフを当てるブラガ。カイズリエフがバランスを崩す場面も。しかしブラガに後続打がない。

左ミドルを当てるも単発で終わってしまうブラガ。左ジャブを突いてサークリングするカイズリエフ。ブラガはその左ジャブに右ストレートを合わせるも、カイズリエフの顔面には届かず。カイズリエフもニータップを狙うが、ブラガに切られてしまう。イーブンペースで捌き続けるカイズリエフが、逆転を狙うブラガを振り切った。

1名のジャッジが29-28でブラガの勝利としたことには疑問しかないが、カイズリエフが自分のペースを保ちトーナメント決勝に進んだ。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#09 アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ エリック・アレキン ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ シャミル・ムサエフ タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ムハメド・ベルハモフ ルカ・ポクリ レイ・クーパー3世 ローガン・ストーリー

【PFL2024#09】躍進のカマカ3世がラウネーンに挑むフェザー級。ウェルター級は4人揃って初ベスト4

【写真】カイ・カマカ3世が番狂わせを起こすことは──??(C)PFL

23 日(金・現地時間)、ワシントンDCのジ・アンセムでPFL2024#09が開催される。PFL2024年プレーオフも最終戦を迎え、フェザー級とウェルター級の準決勝が組まれている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級準決勝はブレンダン・ラウネーン×カイ・カマカ3世とガブリエル・ブラガ×チムール・カイズリエフ。ウェルター級はハメド・ウマラトフ×ネイマン・グレイシー、シャミル・ムサエフ×ムラッド・ラマザノフという組み合わせだ。

ネイマンはシーズン5位だったが、3位のドン・マッジの負傷欠場により繰り上がりでセミファイナル進出を果たしている。


2022年のフェザー級王者ラウネーンはボーナスだけでも5Pの荒稼ぎで、11Pで堂々のシーズン1位通過。対するカマカ3世はアダム・ボリッチの脱落というのは大きなファクターになっただろうが、バッバ・ジェンキンスとペドロ・カルバーリョから連勝して4位通過というのは、想像できなかった躍進といえる。

カマカ3世はスイッチを織り交ぜ、オーソでも左右のどちらにも緩急をつけてサークリングし、一瞬の左リードフックや右を合わせるタイミングが非常に良くなっている。その左フックをテイクダウンの踏み込みにシャープに振り、相手の姿勢を崩させて好印象とダメージという2つのゲインがある攻撃も得意になってきた。

それでもさすがにジェンキンスにテイクダウンは奪われたものの、背中を譲って立ち上がるというスクランブルに即持ち込んでマイナス評価を与えない動きも徹底されていた。ラウネーンとは近い距離でやり合うことも増えそうだが、一発のKOパンチだけでなく、打撃の神経戦で精神とスタミナを削ることができた者が決勝に近づきそうだ。

昨年準優勝で引退報道から一転、シーズン参加を果たしたブラガは2位で、3位に入ったチムール・カイズリエフとファイナル進出を賭けて戦う。他方ウェルター級ではネイマンはBellatorから、ラマザノフはONEから、ムサエフはRCC経由でKSWからと、ウマラトフ以外はPFL参戦経験がない選手たちがベスト4に残ったことになる。

ウマラトフも昨年はシーズン途中で欠場を強いられ今回が初のプレーオフ進出だ。結果としてはアンドレイ・コレシュコフ、ゴイチ・ヤマウチ、ローガン・ストーリー、ブレナン・ワード、ルカ・ポクリというBellatorベテランが、PFLのニューフェイス&ロシアンの軍門に下った形ともいえる。

そんななかプレリミメインのウェルター級で組まれたレイ・クーパー3世✖ムハメド・ベルハモフのウェルター級戦も見逃せない。

連敗中の2度のウェルター級世界王者ブラダボーイが、15勝1敗という鳴り物入りでBellatorと契約も際立った印象を残せていないベルハモフを相手に、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか。下手をすると、結果次第ではブラダボーイは、このままフェードアウトしかねない状況だけに、息の良さが戻っているのか気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ3世: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 146ポンド(66.22キロ)
チムール・カイズリエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムラッド・ラマザノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・アレキン:──
ルカ・ポクリ: 170.2ポンド(77.2キロ)
※アレキンが計量を行わず、この試合はキャンセルとなった

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェシー・スターン: 145.6ポンド(66.04キロ)
ホゼ・ペレス: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マックススウェル・ジャントォ・ナナ: 263.8ポンド(119.65キロ)
ケント・マフィーレオ: 248ポンド(112.49キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シトー・ボリ・エスペランカ: 170.8ポンド(77.47キロ)
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#06 エンリケ・バルゾラ キック チムール・カイズリエフ

【PFL2024#06】カイズリエフがバルゾラに判定勝利して16連勝。勝ち点を6に伸ばす

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

バルゾラがジャブを見せながら細かくステップする。カイズリエフはそこにワンツーを見せて右の三日月蹴り、スピニングバックキックも繰り出す。さらにカイズリエフはジャブ、右フック、右カーフと手数を増やし、飛び込んでの左フックを当てる。バルゾラもジャブと右ストレートを返し、バックステップしながら左フックを狙う。

パンチから右ハイキックにつなげるバルゾラ。カイズリエフはジャブを伸ばして関節蹴りと右カーフ。バルゾラはジャブ・左フックを打ち返す。カイズリエフはパンチから足をかけるようなテイクダウンを狙い、距離が離れるとジャブを突く。バルゾラは変わらずジャブ・左フックを見せ、カイズリエフは右のボディストレート。終盤、バルゾラが立て続けに右ストレートを放ち、ダブルレッグでテイクダウンを狙う。切ったカイズリエフは右ローを連続で蹴る。

2R、カイズリエフがプレッシャーをかけて左ハイキック。バルゾラが距離を詰めてくるところに右ストレートを打ち下ろす。バルゾラも右ハイキックを蹴って、パンチで前に出ていこうとするが、カイズリエフはジャブと右カーフを当てる。徐々にカイズリエフが前に出る時間が長くなり、バルゾラのジャブに右をかぶせ、右のヒザ蹴りから右ストレート、右カーフを当てる。

カイズリエフは右ヒザから右ストレート、テイクダウンも仕掛ける。完全にペースをつかんだカイズリエフはジャブと右カーフ、バルゾラの前進に右のカウンターを合わせつつ、バルゾラのダブルレッグを切って、そのままバックにつく。スタンドでバックコントロールしながらバルゾラの足にヒザ蹴りを入れ、バルゾラが正対すると無理せず離れた。ラウンド開始前、左目尻をカットしたバルゾラにドクターチェックが入る。

3R、カイズリエフは右カーフを蹴って、右ストレートを打ち下ろす。右の前蹴りを当ると、ダブルレッグでテイクダウンを奪い、腰をコントロールしてトップキープする。そのままバックへ回り、立ち上がるバルゾラをケージに押し込む。バルゾラが正対すると、カイズリエフは自ら離れた。試合が打撃戦になるとカイズリエフはジャブを細かく当て、パンチで前に出ていくバルゾラをバックステップでかわす。

カイズリエフはシングルレッグに入り、バルゾラをケージまで押し込むとダブルレッグに切り替えてテイクダウンに成功する。バルゾラが背中を見せて立ち上がると、カイズリエフは深追いしない。必死にパンチで前に出ていくバルゾラ。右アッパーと左フックを当て、カイズリエフのダブルレッグを切ってギロチンを狙うが極まらない。カイズリエフは無理にフィニッシュは狙わずに試合終了を迎える。試合はカイズリエフが判定勝利し、3Pを獲得。勝ち点を6に伸ばすと共に無敗記録を16とした。


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【PFL2024#06】計量終了 残念過ぎるボリッチの離脱。混戦フェザーと、ウェルター級は消化試合も??

【写真】この身長差があるうえで、大幅に計量失敗(C)PFL

28日(金・現地時間)、サウスダコダ州スーフォールスのサンフォート・ペンタゴンで開催されるPFL2024#06の計量が26日(木・同)に行われた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズン最終戦はフェザー級とウェルター級の2階級の2戦目が実施される。しかしフェザー級で2位で、6位のバッバ・ジェンキンスと戦うガブリエル・ブラガが150.6ポンド(68.31キロ)と1Pオーバー規約からも4.6ポンド──2キロもオーバーに。獲得Pから1Pをペナルティで失うが、これだけ体重オーバーでポイント獲得できるのは、如何ともしがたい。

現在ポイントのないジェンキンスは不戦勝の3Pではプレーオフ進出は果たせないので、計量失敗したブラガとの試合に臨むしかない状況下にある。とはいえ少しでも対等な条件で戦うというコンバットスポーツの前提から、大きく逸脱しているといっても良いだろう。


そのフェザー級、プレーオフ出場権圏内の4位(3P)につけていたアダム・ボリッチが負傷欠場で、残念ながらシーズン終幕を迎えた。SNSでボリッチは電動キックボードのような乗り物に台を置き、その上に固められた右足を乗せてヒザ立ち状態で欠場を報告し、再起を誓っていた。

残念すぎるボリッチの離脱、代役はリザーブ戦で勝利したテイラー・ダイヤモンドが務め、8位のブレット・ジョンズと対戦する。

1位のブレンダン・ラウネーンは9位のジャスティン・ゴンザレスと。3位(3P)のチムール・カイズリエフは無得点=7位のエンリケ・バルゾラと。5位(3P)のカイ・カマカ3世は最下位のペドロ・カルバーリョと戦う。

そして下位のファイターが上の選手を食う力を持っているなか、ブラガは勝利Pから1Pが差し引かれることもあり、プレーオフ進出の行方は最後まで予想がつかないフェザー級だ。

対してウェルター級は1位のドン・マッジと、0点で6位のネイマン・グレイシーとの対戦はウェルター級の初戦で組まれている。

結果マッジは3Rまでにフィニッシュをすれば、早々にプレーオフ進出が決まる。

この他、2位のムラッド・ラマザノフが3位のシャミル・ムサエフ、4位のマゴメド・ウマラトフは9位に甘んじるブレナン・ワードと。

3Pを持ち、5位のゴイチ・ヤマウチは7位のアンドレイ・コレシュコフと相対する。8位のローガン・ストーリーは最下位ラウレアノ・エスタロポリの欠場で、代役ルカ・ポクリとウェルター級最終試合で戦う。

その他の試合結果次第、特に2位と3位の潰し合いがあるなかで、プレーオフ進出のボーラーラインが何ポイントになっているのか。ローガン×ポクリは消化試合になる可能性もある。

なお今大会はレギュラー戦でなく、Bellatorからロレンツ・ラーキンがワンマッチでアラン・ドミンゲスとPFLデビュー戦を戦うことが決まっている。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#06計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ルカ・ポクリ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ブレナン・ワード: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 150.6ポンド(68.31キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 170.8ポンド(77.47キロ)
アラン・ドミンゲス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 146ポンド(66.22キロ)
エンリケ・バルゾラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ2世: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ: 169.8ポンド(77.01キロ)
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブレット・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#03 RIZIN UFC アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ オットー・ホドリゲス ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゲイジー タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ローガン・ストーリー

【PFL2024#03】カルバーリョと対戦、ブレンダン・ラウネーン「エルボーの有無でゲームは別モノになる」

【写真】エルボーのない試合の経験差が、ラウネーンの言う通りに出るのか(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。フェザー級2024年シーズンの開幕戦でBellatorから転身のペドロ・カルバーリョと対戦するブレンダン・ラフネーン。
Text by Manabu Takashima

2022年シーズン・ウィナーは、PFLの日程とルールセットに対面するBellator勢の苦戦を断言。彼自身にはマッシブ・アドバンテージがあると話した。


──PFL2024シーズがスタートし、ペドロ・カルバーリョと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「アメージングだ。また戦いの時が来た。やってやるよ」

──ところでPFLがBellatorを買収した時、ブレンダンはどのような想いでしたか。

「最高じゃないか。新しいコンペティターが参入してくることは、皆にとって素晴らしいことだからね」

──日本でもUFCに次ぐ世界第2位のプロモーション=Bellatorと第3のプロモーション=PFLが一つになることは大きな話題になりました。

「ノー、ノーノーノ―。PFLがナンバースリーなんて、勘弁してくれ(笑)。そして、いつの日かPFLがナンバーワンになることを願って僕らは戦っているんだ。Bellatorも素晴らしいプロモーションだったし、そこのファイターがPFLに合流することで目新しいマッチメイクが増える。

バッバ、ブレットと共にフェザー級のロースターとして今シーズンをPFL出身として戦えることが凄くハッピーだ。何しろ僕とバッバ以外は皆が新顔で、本当にどんな試合が実現していくのか。心の底から楽しみでならない」

──知名度のBellator、実力のPFLというイメージも実は持たれていたのですが、リヤドの大会ではPFLは大敗を喫してしまいました。

「PFLからはチャンピンが出場できない試合がいくつかあった。だからPFLが負けたという言われ方は心外だ。ピネドもマゴメドケリモフもあのショーでは戦っていないからね。ベストメンバーが揃えば、PFLが勝っていたはずだよ。

Bellator勢がシーズンに参戦してくるけど、僕らが如何にハードな戦いをやってきたのか身をもって知ることになるだろう。7カ月で4試合、この大変さは経験しないと理解できない。試合のたびに、色々と別の個所をケガする。その状態で試合は続く。目が腫れていようが、すぐに練習に戻らないといけない。これから実力がハッキリすることになる。そして、次のチャンプ・チャンプ決戦ではPFLが勝ち続けるよ」

──ではカルバーリョ戦に向けて、どのような試合になるとイメージしていますか。

「ペドロは凄く堅実なファイターだ。ただしレスリングでも、柔術でも僕の方が優れている。もちろん、打撃に関してはことさら強調する必要もない。僕の方がオールラウンダーだと証明するよ」

──ところでPFLで戦うようになったBellatorファイターは、エルボーが使えないことを危惧している選手が多かったです。ブレンダンは既にエルボーなしを4シーズンで11試合戦ってきました。エルボー無しで、勝ちパターンを構築したかと思います。

「エルボーの有無でゲームは別モノになる。寝技のポジション、スタンドでのクリンチは全く違う。それに何か無いところから増えるのはアジャストしやすいんだ。でも、有ったモノが無くなるのは調整が凄く難しい。つまりBellator勢は、この事実にすぐに直面することになる。

特にグラウンド&パウンドでエルボーがないことで、PFLではレスラーが上手く相手をコントロールして、殴ることができている。ぴったりと頭をつけていると、パンチのスペースがなくなるからね。さっきもいたけど、ずっとやってきた武器がなくなる。新顔にはタフな状況だよ」

──ではカルバーリョ戦でも、その点は有利になると?

「エルボーが使えないことだけでなく、僕にはアドバンテージだらけだよ。とにかくPFLで4年間戦ってきた僕にはマッシブ・アドバンテージがある」

──ところでBellatorはRIZINとクロスプロモーションというMMA界で稀なショーを開いてきました。11月にファイナルが終わった後、ニューイヤーイブ・ショーに出場する機会があれば実現させたいですか。

「とにかくファイトスケジュールによるよ。ただし、引退前に必ず日本で戦いたいと思っている。日本か中国、僕の知らない世界を目にしたいんだ」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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【PFL2024#03】1年半振りの復帰はPFL、ヒザ神=アダム・ボリッジ「ザ・キッドは生まれ変わった」

【写真】溌溂としていたアダム・ボリッチ(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。2024年シーズン、最後に開幕を迎えるのはウェルター級とフェザー級だ。
Text by Manabu Takashima

例年、一・ニを争う混戦となる両階級にBellator勢が加わり、さらにタフになることは間違いない。そんなフェザー級にアダム・ボリッチが参戦、実に1年半振りのファイトでエンリケ・ベルゾラとBellator対決を戦う。長いレイオフから復帰するザ・キッドにPFLで戦う心境を尋ねた。


──アダム、実に1年半振りの試合がBellatorではなくPFLになりました。それにしても長いレイオフでしたね。

「パトリシオ・フレイレ戦の直後にACLの手術をして、回復するまで本当に長い時間がかかった。ようやく、戻ってくることができた。心の底から嬉しいよ」

──心身ともにリフレッシュできたと捉えて良いでしょうか。

「そうだね。でも去年は少しストレスを感じていた。手術後、ハンガリーに戻って、1年間は向うにいたよ。少しでも早く復帰したかったのに、1年以上も時間がかかってしまって。12月になってようやくトレーニングに戻ることができた。そこからはヒザの調子も良いし、心身ともに過去最高の状態にあるよ。なんていうのか……生まれ変わったような気分なんだ。

でもフロリダに戻って、驚いたよ。凄く日本のファイターが増えていた(笑)。皆、礼儀正しくて『アリガト』っていつも言ってくるよ(笑)」

──アハハハハ。ところで、この間にBellatorがPFLに買収されました。

「何が起こっているから分かっていなかったから、ちょっと怖かった。これは事実だ。結果、Bellatorも継続して活動できることになり、MMA界にとって良かったと思う。その上で僕自身はPFLで戦うことになった。しかも長い間、実戦を経験していない状況でのPFLでの試合だから新しいチャレンジになる。

とにかく戦えることが嬉しい。別に試合前にゴチャゴチャ言い合うとか、そういうことはどうでも良いから。最後の試合のデキが良くなくて、あのままのイメージを引きづってしまっている。体調はあの時とは全く違う。これで、ようやくあの時の記憶を上書きできると思うとホッとしているよ」

──ではPFLとの対抗戦でBellatorが5勝1敗と大勝したことに関して、どのように感じましたか。

「そりゃあ、嬉しかったよ。でも、その強いBellatorファイターがPFLに大挙参戦する。つまりPFLの選手が強くなるということになる」

──これまでは2カ月、3カ月間、1人の相手に集中して調整できました。そして試合が終わると休息をし、次の試合が決まるまでは対策練習でなく自身の技量を上げるトレーニングができた。PFLのシーズンフォーマットは、まるで違います。

「ハードになる。それは絶対だ。だからこそ、新しいチャレンジになるんだ。だって、これまでにやったことがないんだから。ノウハウもない。ただケージの中でフィニッシュをし、ケガをしないこと。それってこれまでと何も変わらない。フィニッシュを狙わないことはなかったし、ケガをしても構わないなんて気持ちで戦うこともなかったから。

フィニッシュが多くなるのは、ファンにとっては良いだろう。僕自身は目の前の相手に集中すること。シーズンフォーマットだからって、この先のことを考えてケージに上がるなんてことはない。4月19日のエンリケ・バルボサとの試合しか、頭にないよ。違いは試合が終わってもハンガリーに戻らず、フロリダで次の試合に備えること。それで100万ドルを狙うことができるんだ。最高だよ。凄くタフなテストになるけど、だからこそ遣り甲斐があるってもんだよ(笑)」

──では、そのバルゾラの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCとBellatorで、その強さを見せてきた。良い選手──だけど、チャンピオンになるような能力はない」

──アダム・ボリッチのカムバックとニューチャレンジ、楽しみでしょうがないです。

「ありがとう。ザ・キッドは生まれ変わった。この世界でベストの1人であることを証明したい。前回の世界タイトル戦は、コンディションに問題があった。あれがアダム・ボリッチの真の姿ではない。体調さえ100パーセントなら、僕はチャンピオンになれる力が十分にある。そう皆が思える試合を、次は見せたい」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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【PFL2024】PFL2024シーズンに現Bellator世界王者カモーシェやパトリッキー参戦。渡辺華奈の動向は??

【写真】24日大会の結果を経て、Bellator勢の株が上がったのは事実。されどBelloator International Champions Seriesもあり、どのように振り分けられるのか楽しみだ(C)BELLATOR

PFL Champions vs Bellator Championsにわき、その世界観を拡大させたPFLが、2024年の活動に関してPFL EURO及びMENA、PPV Super SeriesとBellator International Champions Seriesに続き20日(火・現地時間)に本丸PFL レギュラーシーズンの開幕について公式発表を行っているので、ここでまとめておきたい。
Text by Manabu Takashima

4月4日(木・同)にテキサス州サンアントニオのボーイング・センターで開幕し、12日(金・同)はネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナとレギュラーシーズン序盤戦の日程が確定した。


サンアントニオ大会はヘビー級と女子フライ級、ベガス大会はライトヘビー級とライト級、シカゴ大会はウェルター級とフェザー級が実施される2024年のPFL。そのスローガンはザ・タフエスト・テスト・イン・MMAとなっている。

つまりは買収したBellatorのファイターがPFLレギュラーシーズンに参加するということだ。現状、各階級の出場確定が発表されたファイターは以下の通りとなっている。

女子フライ級

ダコタ・ディチェバ(C)PFL


ダコタ・ディチェバ(英国※2023年欧州リーグ王者)
リズ・カモーショ(米国※現Bellator世界王者)

フェザー級

ヘスス・ピネド(C)PFL


ヘスス・ピネド(ペルー※2023年シーズン世界王者)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

ライト級

クレイ・コラード(C)PFL


クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル※元Bellator世界王者)

ウェルター級

マゴメド・ウマラトフ(C)PFL


マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア※元Bellator世界王者)

ライトヘビー級

ヤコブ・ネドー(C)PFL


インパ・カサンガネイ(2023年シーズン世界王者)

ヤコブ・ネドー(2023年欧州リーグ王者)

フィル・デイヴィス(米国※元Bellator世界王者)

ヘビー級
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア※元Bellator暫定世界王者)

まだロースターの半分も明らかになっていないが、ウェルター級、ライトヘビー級、ヘビー級にBellator世界王者経験ファイターが出場しており、特筆すべきは女子フライ級は現役王者のカモーシャがラインナップに加わっている点だ。

新階級だからこそPFLには世界王者が存在しておらず、Bellatorの現役チャンピオンの参戦となったのであれば、気になるのは渡辺華奈の動向だ。Bellator王座奪取を目標に掲げていた渡辺だが、王座不在のBellator International Champions SeriesよりもPFL参戦の可能性がグンと高まったのではないだろうか。

さらに彼女以外に日本人選手のPFLレギュラーシーズン投入は見られるのか、引き続きオフィシャル発表を待ちたい。

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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ジャスティン・ゴンザレス チムール・カイズリエフ

【Bellator301】右前蹴りを効かせ、足をキャッチされてもバク転で回避。カイズリエフがゴンザレスを下す

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

カイズリエフがガードを固め、スイッチしながらプレスをかける。左ジャブを突くゴンザレスに、カイズリエフが右を打ち下した。カイズリエフはゴンザレスの左ジャブから右フックをブロックし、右ローを放つ。ゴンザレスにケージを背負わせたカイズリエフがシングルで組むも、すぐにゴンザレスが離れた。ケージ中央に戻り、カイズリエフは右クロスでダウンを奪うと、そのままトップへ。ゴンザレスがハーフガードで守る。右腕を差し上げたカイズリエフは、パスできないとみたか立ち上がって右を振り落とす。

足を利かせるゴンザレスの顔面にパンチが届きにくい。しかしゴンザレスが下がったところに強烈なパウンドがヒットし、カイズリエフが足を畳んでケージに押し込む。立ち上がったゴンザレスに対し、カイズリエフはバックコントロールからリフトアップして再びグラウンドへ。立ち上がるゴンザレス、ヒザで削りながら寝かせるカイズリエフという展開のまま初回が終わるかと思われたが、押し返したゴンザレスが右ヒザをカイズリエフの顔面に突き刺した。

2R、サークリングするゴンザレスをカイズリエフが追い、右ローを当てる。ゴンザレスが距離を詰めると下がるカイズリエフは、反対にゴンザレスが下がったところで右の前蹴りを顔面に叩き込んだ。これが効いたかゴンザレスが下がる。組んだカイズリエフはボディロックで倒すも、すぐにゴンザレスが立ち上がる。打撃戦に戻ると、ゴンザレスが右ボディストレートを伸ばす。カイズリエフは左ジャブを突き、ゴンザレスを下がらせてからテイクダウンを奪う。しかしゴンザレスも背中を着かされず立ち上がる。

ゴンザレスもシングルレッグのフェイントから打撃に繋げるが、テイクダウンを奪うことができず。ここから幾度もシングルレッグを仕掛けるものの、グラウンドに持ち込むことはできない。しかしゴンザレスのパンチがカイズリエフの顔面に届くようになったか。するとカイズリエフは左ではなく右から入るように。ゴンザレスは左ジャブをカイズリエフの顔面に叩き込み、カイズリエフの右フックをかわす。ゴンザレスの右ヒザにカイズリエフが右ストレートを合わせた。

最終回、頭を下げたゴンザレスの顔面にカイズリエフが右を伸ばす。スイッチしながらローを散らすカイズリエフに対し、ゴンザレスはパンチを繰り出しながら組み付こうとしたが失敗。カイズリエフがダブルレッグからケージに押し込んだが、ここも倒せず。離れたカイズリエフの右の蹴り足をキャッチしたゴンザレスが押し込んでいくと、カイズリエフがバク転で逃れようとする。ゴンザレスがトップを奪いに行くと、カイズリエフがスクランブルからバックコントロールへ。ここはゴンザレスが離れた。

互いにパンチを繰り出すも、クリーンヒットはない。ゴンザレスが左ミドルを放つと、カイズリエフがカウンターで右ストレートを合わせた。ゴンザレスがシングルレッグからドライブしたが、カイズリエフがケージに押し込まれながら払い腰でテイクダウンし、立ち上がるゴンザレスをダブルレッグから再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークでカイズリエフが勝利。カイズリエフはこれでMMAレコードを14戦全勝とした。


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