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【ONE】チャトリCEO 魔裟斗と那須川天心を国内レベルと発言

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昨日の記者会見で明らかになった武尊のONE Championshipとの複数試合独占契約。多くの元K-1ファイターがRIZINに集まる中、ひとりONEで戦う事を選んだ武尊の決断に最大級の拍手を送りたい。清々しく、晴れ晴れした気分で会見を見ていましたが、そんな中で水を差したのはONEのチャトリ・シットヨートンCEOの発言。

日本からONEに挑戦する武尊を讃える一方で、魔裟斗と那須川天心を引き合いに出して「彼らは日本で戦ってきた日本の王者。日本でいうところの巨人軍レベル。国内レベル」と評しました。

武尊を称賛したい一心で勢い余って口が滑ったのかもしれませんが、言わずもがなと言うか何と言うか。世界の強豪を相手に戦ってきた魔裟斗と天心に対してあまりにも失礼だし、完全にとばっちりを食らった巨人軍にも失礼すぎる。そして何より、その裏側にいる日本人ファンの怒りを買ったのは間違いないでしょう。

そもそも今後日本で武尊を擁した大規模イベントを開催するのであれば、わざわざ日本に来てまで日本人の反発を招く発言をする必要があるのか。UFCの代表ダナ・ホワイトが桜庭和志へのリスペクトを公言していたのとは真逆の対応。マーケティングの視点からも正直理解に苦しみます。

武尊との契約にテンションが上がって口が滑ったのかと言えば決してそうとも言えません。昨年も「この30年間で、日本の格闘技のレベルは下がっていってしまっているね。武道の文化、歴史があるのに世界レベルじゃないね。これは本当に残念です。キックもダメ、MMAもダメ、グラップリングもダメ。私は半分日本人、これは本当に悲しい結果です」と日本人選手に対して厳しい発言をしたばかり。根底に厳しい視線があるのは間違いなさそうです。

もちろん、この発言が的を得ているなら納得しますが、昨年から数えて30年前と言えば、PRIDEはおろか、修斗もパンクラスもDEEPも旧K-1ですら存在していなかった時代。一体何と比較してレベルが下がったと言っているのか。

そして猿田洋祐と青木真也がONEで王者になったのが2019年。内藤のび太は2018年。そして秋元皓貴は2022年におたくの王者になっていますよ?30年前の訳のわからない幻想を追い求めて不当な評価をするのは止めてもらいないなと。

そんな中、一矢報いてくれたのが会見後の武尊のツイート。「ひとつだけ今日の会見で納得いかなかったのは魔裟斗さんも天心くんも場所が日本だったというだけで世界と戦って結果を残してきている選手。そこへのリスペクトは持って欲しい」とつぶやきました。

さすが武尊。しっかり主張してくれて少しだけ報われました。あとはONEで結果を残すだけ。ロッタンに勝ち切ってチャトリの鼻を明かしてくれる事を期待しています。
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【UFC288】3年半振りのMMA。山男クロン・グレイシー「ずっと大自然のなかで暮らしたいと思っていた」

【写真】こういう話を聞かされると、クロンが山男に見えてくる (C)Zuffa/UFC & MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ニュージャージー州ニューアークにあるプルデンシャル・センターで開催されるUFC 288「Sterling vs Cejudo」で、クロン・グレイシーが約3年半ぶりのファイトで、シャルル・ジョーダンと戦う。

2019年10月にカブ・スワンソンに敗れ、MMAで初黒星を喫したクロンはコロナ禍でロサンゼルスのアカデミーを閉め、モンタナ州ベルグレイドに移り住んだ。この間、ほぼ音沙汰のなかったクロンに生活基盤の変化、ジョーダン──について尋ねた。


──クロンの言葉を日本のファンに伝えることができて嬉しいです。2019年10月のカブ・スワンソン戦の敗北以来、クロンの情報はパンデミックが起こりカルバーシティの道場を閉めてモンタナに移ったぐらいしか耳に入ってこなかったです。このタイミングでMMA、UFCで戦うことを決めたのも意外に思うほどでした。

「まず、日本のファンに感謝し続けていることを伝えてほしい。もう随分と日本で戦っていないけど、日本で戦っている時は本当に楽しかった。そうだね、UFCでの試合に関してはパンデミックが起こる直前に戦う準備をしていたんだ。でも、パンデミックが起こり、全てがシャットダウンした。世界がクローズし、ジムも閉鎖した。

モンタナに移り、ジムでの指導を再開したんだけど、MMAを戦う環境を整えるのに時間が少し掛かったんだ」

──モンタナという選択には驚かされました。

「モンタナは制限が少ない場所だからね。もの凄く自然が豊かだ。僕は山、自然の多い中で生活をしている。まるで日本の北部のような山間でね。LAのように人はいない。ずっと大自然の中で──そういう環境で暮らしたいと思ってきたんだ。ただ、当時はカリフォルニアを離れることはできなかった。ジムも凄く成功していたし、トレーニングパートナー、大切な人も周囲にいたから。ただパンデミックが起こり、ロサンゼルスを離れる機会になった。

ロサンゼルスでの生活は本当にうまくいっていたから、生活基盤を変えることはスマートじゃないと考えていた。でも2021年3月、モンタナに移りジムを開くことを決めた。コロナが決断する機会を与えてくれたんだ。再び世の中が動き始めても、やはりパンデミックの影響は残っている。今もカリフォルニアでは、人離れが続いているようにね。対してモンタナでは制限も少なく、人間として変わらない生活を続けることができている」

──とはいえ競技者として、リスクを感じなかったですか。トレーニング面に関しても。

「だから一から創り直したよ。最初は試合ができる練習もできなかった。この間に教え子のレベルも上がり、僕と柔術ができるようになってきた。ジムの経営も上手くいっているし、去年の12月ごろにMMAを戦うよう動き始めたんだ。それからは試合に集中して、ハードなトレーニングを積めるようになった。ここまで来るのに、幾分かの時間が掛かったということだよ」

──試合が決まってからも、モンタナで練習を続けてきたのですか。

「そうだよ。他のジムでは練習していない。ネイト・ディアズ、マック・ダンジグ、プロのボクサー達、ずっと練習してきたメンバーがモンタナに来てくれた。以前と同じメンバーで準備をしてきた。より良い環境になったとは言わない。でも、以前と全く同じトレーニング環境を整えることはできた。僕がMMAを戦うようになり、一緒にやってきた皆とこの試合に向けての日々を送ってきたんだ。皆、僕のことを誰よりも分かっている。もちろん、ここからもっと練習環境は拡充させることは可能だし、これからも前に進んでいくよ」

──ところでカブ・スワンソン戦ですが、クロンはが終始立ち技で戦い判定負けを喫しました。あの時、なぜ柔術で勝負に出なかったのでしょうか。

「立ち技で戦うことに、問題はないからね。あの試合ではスタンドでファイトを続け、スワンソンを疲れさせようと思っていた。でも、時間がそれだけなかった。僕はずっと時間無制限を想定して練習してきたから。以前は対戦相手を疲れさせてきたけど、5分3R戦で時間切れになってしまい、十分な時間がなかった。5分3Rだと、自分の戦いに持ち込むことは難しい」

──とはいえ、今や5分3Rが世界標準ですし、アジャストは必要だと思われます。

「それを次の試合で見せたい」

──押忍。ではシャルル・ジョーダンの印象を教えてもらえますか。

「良い選手だ。オファーがあったなかで最高の相手だと思っている。つまりは僕にとっても最高のチャレンジになる。優れたストライカーで、良い相手だ」

──MMAは立ち技だけで15分間が費やされてもおかしくないです。ただし、クロン・グレイシーに関しては『なぜ、組まないのだろう?』と思われるのは事実です。もうMMAを柔術で勝とうとは思わなくなったのですか。

「僕の柔術はMMAでも、素晴らしい武器になるよ。だから柔術で勝つ姿だって皆に期待してほしいと思っているよ」

──クロン、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いできないでしょうか。

「イエス。凄く日本が恋しい。リングで10分1Rでの戦いが恋しい。人々、食事、日本の全てが恋しくて。日本のファンには、本当に感謝している」

──ケージで5分3Rだろうが、日本のファンもクロンの試合を見たいと思っているはずです。

「ありがとう。そこはダナ・ホワイトに掛け合ってくれないか」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午前7時00分~UFC Fight Pass
午前11時00分~PPV
午前6時30分~U-NEXT

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BELLATOR ECI06 MMA MMAPLANET o ONE YouTube エステヴァン・マルチネス キャメロン・メロット コール・アバテ ジオゴ・ヘイス ダナ・ホワイト デイヴィッド・テラオ ベラトール マイキー・ムスメシ マニー・ヴァスケス ライアン・ホール 高橋SUBMISSION雄己

【ECI06】身長149センチの猛者エステヴァン。D1AAレスラー、柔道&ノーギワールズ王者テラオに要注目!!

【写真】スーパーアグレッシブなエステヴァン・マルチネス。高橋はとんでもないグラップラーと相対することになるかもしれない(C)WNO/CLAYTON JONES

29日(土・現地時間)、ニューヨーク州シセロで開催されるEmerald City Invitational06のバンタム級トーナメント展望後編。
Text by Isamu Horiuchi

高橋Submission雄己が出場する32人制ワンデートーナメントには、日本では無名でもとんでもない力量を誇るグラップラーたちが参戦している。そんなECI06バンタム級T優勝候補筆頭と目されるのは、ベガス出身にしてZRチーム所属、21年のノーギワールズ最軽量級王者のエステヴァン・マルチネスだ。発表されている身長が4フィート11インチ(149.85センチ)と軽量級選手のなかでもことさら低く、太く低い手足を持つタンクのような選手だ。

<ECI06展望Part.01はコチラから>


戦い方はきわめてアグレッシブにしてダイナミック。スタンドでは積極的にダブルやシングル、ファイアーマンズキャリー、アームドラッグ等を繰り出し、たとえ潰されて下になっても簡単には抑え込ませず、動き続けてスクランブルでトップを取り返す力がある。

相手が下になれば側転、ニースライス、かつぎと矢継ぎ早にパスを仕掛け、上から滑り込んでのベリンボロでのバック取りや跳びつき三角、上からダイブしてのキムラやギロチンも狙う。リスクを厭わないスタイル故に相手にバランスを崩されることも多いが、持ち前の瞬発力と反応速度、ボディバランスと重心の低さをフル活用してトップをキープし攻撃を続け、相手を疲弊させてゆく。

ベイビーシャークが頭一つ大きいって──どういうこと?

何より特筆すべきは、体型も味方に付けての一本負けの少なさだ。

マイキー・ムスメシと対戦した際にも再三の足関節狙いを凌いで判定に持ち込んでおり、ジオゴ・ヘイスやコール・アバテといった、二回り大きい軽量級世界最高峰からも一本は許していない。6分という制限時間内にこの選手から一本を奪うのはきわめて困難だろう。

その上強烈なチョークを得意としていて、バックを奪われた状態からスピンして逃れる瞬発力にも長けているので、OTへの適性も悪くない。

階級上のキース・クレコリアンとのOT戦においては、四の字ロックを作ることができず3度連続で高速エスケープを許して敗れてはいるが──エステヴァンを誰が止めるのかが、この大会の第一の軸となりそうだ。

実は、このエステヴァンと一昨年の今大会フェザー級トーナメントにて対戦し、あと一歩のところまで追い詰めた選手がいる。20歳のキャメロン・メロットだ。

大会主催のエメラルドシティ柔術と同じヒカルド・アウメイダ・アソシエーション傘下にして、トム・デブラス率いるオーシャンカウンティ柔術所属。昨年のノーギワールズ紫帯ライトフェザー級3位と、帯色や実績では他のトップ選手には及ばないが、そのガードワークはまぎれもなく一級品だ。

前述のエステヴァン戦では、怒涛のアタックに対して下から足を効かせ続けてパスを許さず、逆に足を取りにゆく場面もあった。やがてクローズドから体をずらして見事にバックを奪うことに成功し、首に深く腕を食い込ませてあわや大金星かという場面まで作った。

執念でエスケープを果たしたエステヴァンの粘りの前に試合がOTにもつれ込むと、レフェリーから優勢と判断されて先攻後攻の選択権を与えられたのはメロットの方だった。結局OTの第2ターンでチョークを極められて敗退したが、見る側が──仮定の話をしても仕方ないとは知りつつも──「もしEBIルールでなければ…」と思ってしまうほどの大健闘だった。

このメロットのような、まだ世界的には無名だが大きな可能性を秘めた若手選手を見つけるのも、このトーナメントの見所だろう。

さらに他競技でも実績を挙げている選手として、ライアン・ホールの50/50柔術所属のデイヴィッド・テラオにも注目したい。「スタンフォード」というとても賢そうなミドルネームを持つこの日系人選手は、ワシントンDCにあるアメリカン大学在学中の16年に、NCAA Division 1のオールアメリカンに輝いている。

さらに柔道でもハワイ州の高校王者であり、現在も米国チームの一員としてIJF主催の国際試合で活躍中。昨年チュジニアで行われたアフリカンオープンでは4試合を勝利して準優勝、さらに今年キューバで行われたパンアメリカンシニア(21歳以上)オープン大会では、4試合中3試合を一本勝ちで優勝に輝いている。

グラップリングでは、色帯時代には三角絞めや足関節で敗れる姿も見られたが、着実に戦績を伸ばしてゆき21年ノーギワールズの茶帯ライトフェザー級で優勝。

決勝は自らシッティングガードを取り、一瞬で相手を引き込む三角絞めで攻め込んだ。終盤は逆転を期した相手が下からワキを差して上を取りに来たところをウィザーからの内股で防ぎ、逆に小内刈りと相手の足を内からすくう合わせ技で倒して上をキープするという──レスリング&柔道の技術を存分に活かしての勝利だった。

なお、大会後に師のホールから黒帯を授与されたことを受けてテラオは、日本人である祖父が教えてくれたという「arigatai」という言葉を用いて、今まで格闘技で出会った人々に感謝の気持ちを表現している。

黒帯取得後も柔道と並んでIBJJF系の大会に精力的に出場しており、昨年12月のノーギワールズでは初戦を突破して準決勝で世界柔術準優勝のカーロス・アルベルトと対戦。残り数秒で三角に捕まるまでポイント0-0、アドバンテージ2-3の好勝負を展開し銅メダルを獲得している。

テラオのようなレスリングや柔道の強力なバックグラウンドを持つ選手が、細かい技術への対応を身に付けた時には脅威と化すのは間違いない。それがサブミッションオンリーという舞台で、他の柔術グラップリングベースの選手たちとどのような化学反応を見せるのか。またOTとなった時に、テラオが柔道で培った極めをいかに活かすのかもきわめて興味深い。

もう一人知名度のある選手として、マニー・ヴァスケスも注目したい。現在サウスカロライナ州の10th planet グリーンヴィル支部を主催するヴァスケスは、もともとはBellatorやダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(1stシーズン、第1週&第1試合に出場しジョビー・サンチェスに敗れる)にも出場した実績のあるMMAファイターだ。

18年5月までに12勝3敗の戦績を残しており、19年2月にはベラトール215で元王者のエドゥアウド・ダンタスとのキャリア最大の大勝負が予定されていたが、詳細未発表の負傷を原因に欠場。以降2年以上戦線から遠ざかっていたが、21年5月にコンバテ・グローバルで復帰戦が決まった際、実は悪性リンパ腫(がん)の治療を行なっていたことを明かした。

過酷な抗がん剤治療を乗り越えて臨んだこの試合に惜しくも判定1-2で敗れた後は、グラップリングに専念している。

MMA出身者らしくトップからの圧力で相手の攻撃を封じてゆく戦い方を信条とするヴァスケスは、昨年9月に行われたEBI形式の大会Midwest Finishers 9を制覇。決勝戦でも本戦で終始トップを維持する安定感のある戦いを見せ、OTでバックから極めた後にエスケープを果たしての優勝だった。

またその前の月には、今大会優勝候補筆頭のエステヴァン・マルチネスともワンマッチで対戦しており、敗れたものの最後まで極めさせず判定に持ち込んだ。後半はパスを許してバックも奪われてしまい、組技の地力はエステヴァンが勝っていることを印象付ける内容ではあったものの10th planet勢が研究を重ねるOTが採用されている今大会で再戦が実現した場合、どうなるかは分からない。

以前EBIでジョー・ソトがジョアオ・ミヤオをOTで下したことがあるように、MMA畑のファイターはOTへの適性が高いことが多い。

以上紹介した以外にも、さまざまなメンバーが顔を揃えたこのトーナメント。エントリー選手たちの所属道場を見るだけでも、アトス、AOJ、ヘンゾ系列、デイジー・フレッシュことペディゴ・サブミッション・ファイティング、ATT、10th planet各支部、普段はセルフディフェンスを中心に練習を行なっているホイス・グレイシー系列道場等、豪華絢爛にして百花繚乱、米国グラップリングシーンの裾野の広さが窺われる。この中にあって、今成柔術のバナーを背負って単身日本から乗り込む高橋が快進撃を見せてくれるなら、これほど痛快なことはない。

選手としてだけでなく、常に日本の業界全体の将来を視野に入れて活動する高橋。その彼が北米の最先端と触れ合うこの大会から、何を感じて何を持ち帰るのか。結果がどうあろうと、今後の日本のグラップリング界に少なからぬ影響を与えてほしいものだ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前6時00分~Flo Grappling

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【UFC288】ダナ・ホワイトが5月6日大会にドゥリーニョの2カ月連続PPV大会出場発表。モハメッドと対戦

【写真】短距離走で突っ走るかのようなドゥリーニョ(C)Zuffa/UFC

20日(木・現地時間)にダナ・ホワイトがインスタライブで、5月6日(土・同)のUFC288「Sterling vs Cejudo」のコメインイベントでベラル・モハメッド✖ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズの一戦を組むことを発表した。

同大会のコメインはシャーウス・オリヴェイラ✖ベニール・ダリューシュのライト級戦が組まれていたが、前者の負傷で消滅。今回のモハメッド✖ドゥリーニョの戦のアナウンスと同時に、オリヴェイラ✖ダリューシュが6月10日(土・同)のUFC289「Nunes vs Pena3」のコメインで実現することも明らかとなっている。


3年振りのニュージャージー大会で、驚きのドゥリーニョの連投だ。今月4日のUFC287でホルヘ・マスヴィダルを判定で下したばかりのドゥリーニョは、1月のUFC283でもダブルタイトル戦の一つ前の試合で、ニール・マグニーと戦い肩固めで一蹴している。

半年間で3度の試合、さらに全てがPPVイベントのメインカードで、次戦はタイトル戦でないのに5Rマッチが組まれる。今なぜか、オクタゴンでドリーニョ・ブームという風な登用のされ方だ。

対してモハメッドは昨年10月のショーン・ブレディ戦以来、約半年半ぶりの試合となる。驚愕のオクタゴン8連勝中のモハメッドは、打撃で突き放してテイクダウンに長けているファイター。とはいえドリーニョとしては組まれても構わないし、その前のジャブ多用のスタイルをインファイトで切り崩すことができれば、2021年2月以来の王座挑戦が見えてくる。

また今回のスペシャルアナウンスのなかで平良達郎が、クレイジソン・ホドリゲスとオクタゴン4戦目を戦う6月24日大会が、UFC ABCとしてフロリダ州ジャクソンビルで実施され、当然のように地上波ABCでフリー中継されることも決まった。ちなみに同大会のメインはジョシュ・エメットとイリャ・トプリアのフェザー級マッチが組まれる。

さらに7月22日にはロンドンO2アリーナでUFC FNが行われることも言及されている。4月から5月20まで5連戦、1週間のブレイクを挟んで(この間にRoad to UFC開催)6月3日から現時点で6連戦が予定されるUFCだが、この間に平良以外の日本人ファイターの試合がどこに組み込まれるか、楽しみだ。

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o UFC クリス・カーティス ケルヴィン・ガステラム ダナ・ホワイト ヤン・ブラホヴィッチ ロブ・フォント

UFC287:ポストファイトボーナス/総評

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトイスラエル・アデサニヤ、ロブ・フォント

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ケルヴィン・ガステラム vs. クリス・カーティス

メインはアデサニヤがリベンジ達成。両者グラウンドに持ち込むことを考えているのかと予想していたが、その場面にならずに終わった。ペレイラが前回同様、ケージに詰めてラッシュした時は、アデサニヤが対策できていないと思ってしまったが、直後に用意してきたカウンターでKO。

今回の結果を踏まえて、今度はペレイラが対策した上での再戦というのも見てみたいが、次の試合ではない。さすがに3連戦はもう勘弁。特にペレイラは別のランカー相手に実力を試される必要がある。が、ペレイラはそもそもミドル級への減量がかなり厳しいらしく、ダナ・ホワイトはライトヘビー級に転向するだろうと予測しているとのこと。ミドル級は再びアデサニヤとウィテカーにタイトルコンテンダーが潰され続け、挑戦者不足の時代に。

アデサニヤがライトヘビー級に上げた際に対戦し、初黒星を喫したヤン・ブラホヴィッチが、アデサニヤの勝利後にミドル級に落としての再戦をアピールするリプライを送っていたが、どこまで本気か(そもそもミドルまで落とせるのか)不明。

セミで勝ったバーンズは次戦でのタイトル挑戦をアピールし、試合後の記者会見では、タイトル戦が組まれないならリリースしてほしいとコメントしている。ハムザト・チマエフに敗れているのでそのイメージはなかったが、チマエフがミドルに上げるなら、エドワーズともコビントンとも対戦していないバーンズは、確かに有力候補の一人ではある。

一方で、バーンズより上のランキング4位のベラル・ムハマドも、エドワーズ戦のノーコンテストを挟んで8連勝中。ムハマドもまた、タイトル挑戦できないなら、階級を上げてミドル級でハムザト・チマエフと戦いたいとのこと。個人的には連勝しているムハマドの方が候補にふさわしいと思うが。

18歳ロザスJrは1勝1敗の相手に初黒星。今回は特別扱いだったが、スタンドの打撃などはまだまだ発展途上なので、次からは前座クラスでやり直しか。同じように若くして抜擢されたセイジ・ノースカットは、結局トップに上がれないままUFCを去った。ロザスJrもタイトルまでたどり着くだけの潜在能力はありそうだが、順調に成長できるかは本人次第。

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MMA o UFC キック ダナ・ホワイト ダニエル・ラセルダ

UFC on ESPN43:第1試合・ビクトル・アルタミラノ vs. ヴィニシウス・サルヴァドール

フライ級。

メキシコ出身のアルタミラノは開催地のテキサス在住。UFCデビュー戦はスプリット判定負け。昨年8月の2戦目は次の試合に出場するダニエル・ラセルダと対戦し、パンチでダウンを奪われたが、直後にテイクダウンを奪うと立ち上がったところからパウンドを落としていってKO勝ちでUFC初勝利を挙げた。32歳。

ブラジルのサルヴァドールは昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約。10月に早速デビュー戦が組まれたが欠場。12月に仕切り直しで組まれたデビュー戦では、相手のダニエル・ラセルダが3ポンドオーバーした上に、ドクターストップがかかり試合消滅。今回、次の試合にダニエル・ラセルダは出場するが、シウバに勝ったアルタミラノとの対戦となる。キャリア14勝4敗で、14勝のうちKOが13、一本勝ちが1の全フィニッシュ勝利。コンテンダーシリーズでKO勝ちした際には、勝利直後にダナ・ホワイトがケージに入って勝利を祝福するという異例の行為を見せるほどインパクトを残した。母親がアマンダ・ヒバスの父親のジムで働いていたことをきっかけにしてトレーニングに誘われたのがMMAを始めたとのこと。フライ級で179cmの長身。26歳。

長身のサルヴァドール。トリッキーな蹴りを見せる。アルタミラノが組んでいくが自ら離れた。またタックル。受け止めたサルヴァドール。離れるアルタミラノ。左ボディを入れるサルヴァドールサルヴァドール、打撃がかなり大振り。アルタミラノタックル。今度はタイミングが良く来れずに下になったサルヴァドール。ガード。アルタミラノがインサイドから殴っていく。ケージ際に移動し頭をケージに押し付けるアルタミラノ。サルヴァドールはケージを使って立つ。オーバーフックで払い腰を狙ったが投げられず離れた。センチャイキックを見せたサルヴァドール。さらにスライディングカーフキック。サルヴァドール、自らケージ際に移動し来いとアピール。アンデウソンリスペクトか?しかし付き合わないアルタミラノ。サルヴァドール大振りのパンチで出るがアルタミラノシングルレッグ。こらえつつパンチを入れるサルヴァドール。ホーン。

1Rアルタミラノ。

2R。サルヴァドールスライディングカーフ。大振りのパンチで出る。サルヴァドールのバック肘に合わせて組み付いたサルヴァドールがテイクダウンを狙うが倒せず。振りほどいて離れたアルタミラノ。サルヴァドールが出るタイミングでタックルをあわせたが、サルヴァドールはオーバーフックからの投げで凌ぐ。ケージに押し込むアルタミラノ。サルヴァドール内股で投げたが、勢いが付きすぎて立たれる。しかしまた内股で投げた。しかしグラウンドにこだわらず立つ。また大振りのパンチを打ち込むサルヴァドール。左ミドル。アルタミラノのタックルは止められる。出てくるサルヴァドール。アルタミラノ後退。残り1分。首を振ってパンチをかわそうとするアルタミラノ。しかし圧されている。アルタミラノハイ。ホーン。

2Rは僅差。ヒット数ではアルタミラノだが、下がってもらっているので印象が悪い。

3R。パンチで出たアルタミラノがタックル。テイクダウン。サルヴァドールのガード。下から足で距離を作り立った。アルタミラノのバックブローにハイを合わせた。ヒットしスリップダウンしたアルタミラノだがタックルで凌ぐ。離れた。アルタミラノシングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ケージに首を押し付けてパウンド。肘。立ったアルタミラノ。四つから膝を入れる。サルヴァドール雑に投げを狙うが倒せず離れた。またセンチャイキックを見せるサルヴァドール。アルタミラノのバックブローがヒット。タックル。しかしこれは切られた。出て大振りのパンチを振るうサルヴァドール。頭を下げたアルタミラノに膝。大振りの左。顔面にヒット。アルタミラノ下がる。バックブロー。またバックブローを放つがスリップダウン。タイムアップ。

三者29-28でアルタミラノ勝利。

サルヴァドールはすべての攻めが雑。アグレッシブで派手なので、観客は盛り上がるかもしれないが、これでは安定した成績は望めない。

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【UFC285】NCAA優勝3度、MMA3戦の平均試合タイム49秒!! ボー・ニコル「MMAファイターとして勝つ」

【写真】現世界ミドル級王者アレックス・ポアタンのキャリア8戦目、UFC4戦目で王座挑戦という記録を打ち破る可能性も (C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC285「Jones vs Gane」でボー・ニコルが、UFCデビュー戦でジェイミー・ピケットと対戦する。

ペンステート時代にNCAA D-1優勝3度、東京五輪出場は逃したが、MMA転向後は3戦3勝、1試合平均の試合タイムは驚愕の1分切り、49秒だ。レスラー時代にグラップリングでライアン・ゴードンと対戦し、最終的には三角絞めで敗れたが、それまでカニバサミからヒールを防ぎ続けていた。

東京五輪を目指していた時期に、これだけの対応力を見せていたニコル。MMAのコアの部分では、すでに世界トップクラスにあるスーパールーキーはUFCで戦うことに自信しか持っていなかった。


──コンテンダーシリーズの圧倒的な2連勝からUFCデビュー。現時点で世界王者アレックス・ポアタンと対戦しても、無傷で組んで倒すことができれば勝利する力がある。そんな風に思わせるだけの圧勝劇を続けています。

「アハハハハ。そんな風に言ってもらって、最高だよ。サンキュー・ソーマッチ」

──そして今週末、オクタゴン初陣が控えています。今の気持ちを教えてください。

「楽しみでならない。素晴しい機会を得ることができたと思っている」

──ところでコンテンダーシリーズ初戦では3勝0敗の相手に62秒でRNCを極めたにも関わらず、サインはならずシリーズ最終戦でもう1試合を組むという結果となりました。同シリーズに出場権を得た時点で、経験云々は不問にすべきだと思うのですが、ボー自身は理不尽だと感じなかったですか。

「もちろん最初の試合でUFCと契約したかったよ。でも、またコンテンダーシリーズで戦う機会をダナ・ホワイトから与えられたのだから、凄く燃えた。より経験を積むチャンスを得られたわけだし、UFCでデビューする準備になると思ったからね」

──そうなのですね。いやぁ、でも次の試合がUFC本戦の方がよりセンセーショナルナルじゃないかと。

「まぁ、UFCで戦いたいと思わなかったわけじゃない。そのつもりだったし。ただし、このプランの変更は全てが良い方向に働いたんじゃないかな。実は僕は多くの対戦相手から、試合を拒否られてきたんだ。だから、あそこでもう1試合約束されたことは良いことだったよ」

──やはりボーのレスリングの実績が、そうさせるのでしょうか……。ところで日本にはフォークスタイルレスリングは行われていないのですが、試合を見るとパンチのないMMAと言っても過言でない。ずっとそう思ってきました。

「その通りだ。全てのレスリングがMMAで戦うことに役立つよ。でもカレッジ・フォークスタイルレスリングは、どの格闘技と比較してもMMAに転向したときに技術の応用がきく。テイクダウンをしてからも、エスケープという攻防がある。そこにたくさんの技術が詰まっているんだ。子供の頃からフォークスタイルレスリングをやってきたから、どんな相手が来てもコントロールして、抑えることができる自信がある」

──両手をホールドすることなく相手をコントロールできる。つまり、片手が自由になっています。

「MMAになるとコントロールして、殴れるってことだからね(笑)」

──米国のMMAには本当に多くのカレッジレスリング出身のファイターがいますが、NCAA D-1で3度優勝、残りの1回も1年生次の準優勝という結果を残しているファイターは、ほとんどないかと。

■NCAA D-1レスリングで複数回優勝し、MMAで一定以上の活動をして結果を残しているファイター

2回:マーク・コールマン、マーク・ケアー、ケヴィン・ランデルマン、ロイス・アルジャー、ジョニー・ヘンドリックス、スティーブ・モッコ、コール・コンラッド、ベン・アスクレン

3回:ジェイク・ロショルト、エド・ルース、スティーブン・アバス、

※3度優勝はこの他マーク・シュルツ(MMAは初期UFCで1戦1勝のみ)、カールトン・ハセルリグ(3勝2敗、ローカルショーとEXCのプリレミ出場が1度)。スティーブン・ジョーゲンス(活動1年3カ月。エクストリーム・チャレンジで3勝0敗)

「3度、NCAAで優勝したことに関して達成感はあるよ。現状、MMAファイターで僕と同じだけの達成感を持っている選手はいないだろう。まぁ、もう今ではそうやって文字にして伝えられるだけのことでしかないけどね。

ただし、これからUFCで活躍することで僕に続いて多くのカレッジレスラーがMMAで活躍してほしい。特に僕の母校のペンシルバニア州立大のレスラーたちがね」

──フォークスタイルレスラーは、大学を卒業すると長年トレーニングしてきたルールで戦う大舞台はないのですか。

「ないね。五輪スタイルに転向するしかない。レスリングを続ける者の多くは、フリースタイルで戦うようになる。僕自身、TOKYO2020のトライアルに出て2位だった。この結果を受けて、MMA熱の方が大きくなったんだ」

──やはり五輪を逃した時が、キャリアの分岐点になるのですね。

「五輪は大きいよ。オリンピックの金メダルは、ずっと僕の夢だった。だから2024年のパリ五輪を目指すという選択もあった。家族とも話したけど、MMAの方が燃えられると感じたんだ。簡単な決断じゃなかったよ。でも僕は今、とても楽しめている。あの時の判断は間違っていなかったと思っている」

──五輪が夢だと、カレッジまでフォークスタイルを続けるのは遠回りではないでしょうか。ずっとフリースタイルに集中している方が、有利ではないかと。

「きっとそうだろうね。フォークスタイルとフリースタイルは凄く違う。ピリオド、タイム、ルールとまるで別だからね。それでもアメリカン・レスラーは、五輪で活躍し続けているよ。何よりカレッジでのフォークスタイルレスリングは、本当にエキサイティングだからね。あのコンペティションの盛り上がりを知れば、大学に進まずフリースタイルに専念することなんて僕はできないな(※ヘンリー・セフードは大学に進学せず、コロラドのオリンピック・トレーニングセンターでフリースタイルに集中し、金メダリストとなった)」

──それほどレスリングに没頭していたボーですが、いつ頃からMMAファイターになることを考えるようになったのですか。

「子供の頃、8歳や9歳の時からUFCを見ることが大好きだった。レスリングを続けていても、将来的にはMMAに進む気持ちでいたよ。そしてカレッジの2年と3年の時、少しだけど柔術も習い始めていた。あの時、MMAを戦いたいという気持ちからMMAを戦わないといけないという風に意識が変化したんだ。

柔術、ボクシング、ムエタイと違うマーシャルアーツを学ぶことは凄く楽しいよ」

──レスラーがMMAで成功するか否かは、レスリングの能力以上に殴ること、何より殴られることにどれだけ耐久性があるかだと思われます。

「打撃には自信を持っているよ。プロ初戦はKO勝ち、コンテンダーシリーズの2戦目でもパンチでダウンを奪っている(※組むと見せて、左オーバーハンドを決めた)。殴るタイミングや距離は、僕にとっては新しい経験で新鮮だった。だからこそ、可能な限り時間を割いて練習している。今だって一番自信があるのはレスリングだけど、僕の打撃は日に日に良くなっているよ」

──ATTには堀口恭司選手が所属していますが、親交はありますか。

「実は初めてATTに練習に行った時、ドーム(ドミトリー=寮)で一緒だったんだ。キョージは最高だよ。ベストガイさ。ペンシルバニアの自分のジムからATTに練習に行くとき、キョージに会うのが楽しみでならない。

キョージのカラテ・スタイルで見せるパンチ、そして蹴りからテイクダウンという流れが大好きなんだよ。キョージのMMAを見るのが、楽しみでならない。彼は絶対的に世界のベストの1人だ。いくつかキョージのような打撃を自分のファイトのなかに採り入れることができればなって思うよ。本当にキョージは最高のヤツだから」

──それは楽しみです。ではUFC初戦の相手、ジェイミー・ピケットの印象を教えてください。

「喧嘩屋……喧嘩ボクサーだけど、経験豊かで何でもできるファイターだよ。運動神経も良いし、体も強い。ただし、アドバンテージを持っているのは僕の方だ。圧倒的にレスリングでは僕の方が上だから。テイクダウンから寝技に持ち込んで、僕の柔術がどれほどのモノか披露したい。彼をサブミットしてね。

まあKOでも、サブミッションでもフィニッシュして、どでかいインパクトを残すつもりだ。僕はただのレスラーじゃない、MMAファイターとして勝つ。もちろん勝利は大切だけど、それ以上にファンの皆がまた見たいと思うる試合をするつもりだ」

■視聴方法(予定)
3月5日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

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o UFC キック ギガ・チカゼ ダナ・ホワイト

UFC284:第4試合・ジャック・ジェンキンス vs. ドン・シェイニス

フェザー級

昨年9月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCとの契約を決めた地元のジェンキンス。コンテンダーシリーズではテイクダウンからのパウンドで攻め続け、残り30秒でバックからパウンドを打ち続けてKO勝ち。しかしフィニッシュしてUFCとの契約を決めたにも関わらず、ダナ・ホワイトには一芸のみの「ワン・トリック・ポニー」と評されている。29歳で10勝2敗。

シェイニスは昨年10月にギガ・チカゼの代役としてUFCと契約し、いきなりランキング12位のソディック・ユサフと対戦。スタンドで膝をもらい、タックルに入った所をギロチンに捕まって30秒一本負け。まったく力を見せられなかった。

詰めたシェイニスにジェンキンス首相撲から膝を入れる。しかしシェイニスそのまま詰めてケージに押し込む。が、押し込んで膝を入れるとローブローに。離れた状態で再開。タックルに入るシェイニス。こらえたジェンキンスが膝。離れた。ジャブから左ボディを入れたジェンキンス。シェイニスタックル。切ったジェンキンスがカーフキック。もらってぐらついたシェイニス。ジェンキンスジャブで出る。またカーフ。リーチに勝るジェンキンスが自分の距離で打撃を入れていく。シェイニスは飛び膝などを出すがかわされる。残り10秒でシェイニスが逆にカーフキックを当てるが、ジェンキンスがカーフを打ち返しワンツー。ホーン。

1Rジェンキンス

2R。詰めてきたシェイニス。踏み込んで右フックをヒット。ジェンキンスのカーフ。が、シェイニスが四つになり膝を出すとまたローブローに。再開。組んでいくシェイニスだがジェンキンスが投げてテイクダウン。ハーフ。ケージ際まで移動し上半身を起こしたシェイニスだが、そのバックに回るジェンキンス。バックマウントになるがシェイニス反転して上に。ジェンキンスすぐ立ってスタンドへ。シェイニスケージに押し込んでパンチを入れるが、離れたジェンキンス。ボディ・カーフキックを入れる。効いているがまた四つに。四つからテイクダウンしたシェイニス。マウント!一気に形勢逆転か。肘を落とす。しかしジェンキンスハーフにすると下からはねのけて立ち上がり逆にバックにつく。テイクダウンするとバックマウント。チョーク。が、また反転したシェイニス。ホーン。

2Rもジェンキンス

3R。シェイニス出たがジェンキンスがかわしてスタンドバック。バックマウントに入る。マウントに移行するがシェイニスはねのけて立った。ジェンキンスすぐに組むとまたテイクダウン。シェイニスカーフが効いているのか、簡単に倒されるようになっている。ハーフで下からキムラを狙うシェイニス。けっこう腕が曲がっていたがこらえたジェンキンス。ハーフで押さえ込む。ブリッジで返そうとするシェイニスだがマウントに。ガードに戻したシェイニスだが残り1分。またハーフにしたジェンキンス。パウンド。亀になるシェイニスにバックからパンチ連打。シェイニス立って出て行くが顔面にパンチを貰った。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0で地元ジェンキンスUFCデビュー戦勝利。

カーフを効かせ、グラウンドでも攻勢で完勝。グラウンドでバックを取ったところから逃げられる場面が多かったのがもったいなかったが。

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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN218   ダナ・ホワイト 中村倫也 木下憂朔 河名マスト 風間敏臣

【UFN218】ダナ・ホワイトも飛び入り参加、RTU制した中村倫也「ここからスタート、本レースが始まる」

【写真】今回ベガスに同行し、セコンドも務めた実弟の中村剛士と兄弟ショット(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFN218で、中村倫也が風間敏臣を33秒でKOしRoad to UFCバンタム級を制した

自らの試合を終えて5時間、イベント終了から2時間を経てビデオ通話でインタビューを行った。間を開けず、UFCファイターになったばかりのフレッシュな中村の心境を話して貰っている最中に、なんとダナ・ホワイトと遭遇。ダナの日本への想いとともに、UFCファイター中村倫也の声をお届けしたい。


──今、現地は午前2時半かと思います。

「ハイ。スミマセン、これから全く外に出ていなかったので、ラスベガスの街を散策したいと思っていて。移動しながらでも良いですか」

──ハイ。もちろんです。Road to UFC決勝から5時間半ほどが経ちました。試合前のインタビューでは内密ということで作戦としては、『左のパンチを意識してくると思うので、左の蹴りで決めたい』という発言がありました。試合開始直後に左2発から、左の蹴りも見せていました。

「ハイ。出しました(笑)。蹴りでKOできるかと思っていたのですが……。左を意識してくるだろうと予測していたので、序盤に右でインパクトのあるパンチを当てたいという気持ちもありました」

──その右フックで、最初のダウンを奪ったということは狙い通りだったのですか。

「右を見せて当たればそれで良いし、驚いてくれればそれでも良い。とにかく意識させようと思って出したパンチが、予想していたよりしっかりと当たりダウンまでいきました。やっぱり左を意識していたからだと思います。

ああなると左が当たると思って……でも、風間選手はこのタイミングで組んでこないんだということが2度ほどありました」

──パンチで来て、ダウンを喫しても打撃を続けた。ここは意外でしたか。

「そうですね、河名マストのように殴られても良いから組む。ジャブを被弾しながら、来るだろうというぐらいに思っていました。なら、そこに合わせようと。それも試合開始から3秒ぐらいで、そういう風に仕掛けてくると考えていました。でも、組んでこなかったですね。

最初は大きく外を取って、詰めてきたところで内側に入って左ハイ。それが思い描いていていた試合展開でした」

──組むことを予測して戦っていたということですが、今成ロールなどの仕掛けも心の準備は?

「(※30秒ほど音が途絶える)……でいました」

──スミマセン。エレベーターに乗っている間、声が聞こえなかったです。

「スミマセン。今、ロビーに下りてきました。今成ロールに関しては対策練習もしてきたし、自分の反応速度を信じていたので警戒はしていなかったです。仕掛けてきたら、対処する。反応できるので入られないという気でいました。あっ、ダナがいるので挨拶させてください」

──おお、もちろんです。

ダナ・ホワイトとダメだし大好き鬼木氏

「ハァイ、ダナ!!」

ダナ・ホワイト おお、おめでとう。みんな調子はどうだい? あれ──(携帯の画面を見て)、おお久しぶりだね。

──お久しぶりです。待望の日本の新しい才能がUFCにやってきましたね。昨年8月のコンテンダーシリーズで木下憂朔選手の試合後、『UFCには一つ、足らないピースがある。それは日本のスーパースターだ。それを今夜、手にした』というダナの発言は日本のMMA関係者、若いファイターたちを奮い立たせてくれました。ありがとうございます。

ダナ そういって貰えて、私の方こそ感謝しているよ。我々は日本が以前のように力強くなることを待っているんだ。分かるだろう?

──ハイ。その言葉に感謝します。

ダナ また、やっていこう。昔、サクラバが活躍していた時代のように日本を強くしていこう。彼らとともに。いや、話せて良かったよ。また会おう。ありがとう。

──こちらこそ、です。

「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選んでくれて、ありがとうございました」

ダナ いや、素晴らしい動きだった。おめでとう。日本まで気を付けて。See you。

「いやぁ、アメージングですよ(笑)。こんなところで会えるなんて。このタイミングでインタビューしていたから、ダナと話せて。高島さん、凄い引きの良さですね」

──犬の散歩に行っていて、全然家に戻りたがらなくて開始時間が遅れてしまったことに感謝しています。

「わっはっはっはっは。幸運を呼ぶ犬ですね(笑)」

──それも倫也選手のおかげです。いやぁ、ダナから言葉も掛けられましたが、改めて今回の勝利はどのような意味を持っているでしょうか。

「MMA第一章、完。そういう感じですかね。ここからスタートです。予備レースでなく、本レースが始まります」

──実は日本で戦っている時も、Road to UFC準決勝大会までも感じなかったのですが、UFC Fight Nightという場所で戦うと──正直、バンタム級としては小さいという風に直感的に思いました。

「そこはスゲェ自分でも感じているところです。試合の3週間前ぐらいから体重が65、66キロぐらいで。自分のなかでも引っ掛かっていることなんです。体重を増やそうと思ったんですけど、試合前に3度ぎっくりをやってしまって(苦笑)。

これから一旦時間を掛けて……。そうですね、半年ぐらい時間を使って『誰が相手でも構いません』と言えるぐらいのフレームをしっかりと創って、ガンガンやっていこうかなと思います。コンディションが整えばヒリヒリしたなかの斬り合いも……まぁ、33秒の試合でも反省点もあるので。2回ぐらい、見てられねぇっていうシーンがありました。これから戦っていく選手を相手に、あんなことをしていると……」

──いや、今晩ぐらいはそこも大目に見ましょうよ。

「ハハハハ。『今日ぐらい距離の詰め方をされると、あの戦い方になるのも仕方ない』って回りも言ってくれたので、その言葉に甘えようと思ったんですけど……。ダメだし大好きな鬼木(貴典)さんが許してくれなくて(笑)。しっかりと良かった点と悪かった点を洗い出そうと思います」

──MMAPLANETは本当にMMAが好きな読者にチェックしてもらっているサイトです。そんな最高のMMAファンに向けて勝利の報告とこれからの意気込みのほどをお願いします。

「同志の皆さん、応援ありがとうございます。テクニック的には物足りない試合になったかもしれないですけど、互いに人生を賭けた一戦っていうのは、今夜のようなことが起こり得ます。それがMMAの面白さだったりすると思うんで……今回はこれはこれで楽しんでいただけていたら嬉しいです。今後はもっとテクニカルな部分が必要になってくるはずなので、そういう勝負をする自分も楽しんで欲しいです。期待してくださいッ!!」

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ABEMA LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218 アダム・ヒューギット アブドゥル・ラザク イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク ダナ・ホワイト チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ ボクシング マイケル・モラレス 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】木下憂朔と戦うアダム・ヒューギット「試合で、僕の言っていることの意味が分かるはず」

【写真】スターのオーラなんてない。それでもコツコツ、コツコツとやってきてUFCファイターの称号を得た(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」。プレリミでRoad to UFC決勝、そして平良達郎のオクタゴン3戦目が組まれた同大会のメインカードで、UFC初陣となる木下憂朔の相手をアダム・ヒューギットが務める。

22歳、ダナ・ホワイトがネクスト・サクラバ候補に挙げた木下とは対照的に、ヒューギットは33歳7カ月でUFCと契約を果たした雑草ファイターだ。オレゴンの無名ジムからローカル大会、LFAの秒殺KO後にショートノーティスで世界最高峰に辿り着いたヒューギットにとっても、UFCは人生を賭けた夢の舞台であり、その夢はトップ戦線で戦うという次なる夢に昇華した。

国籍、年齢、バックボーン、習慣が違ってもオクタゴンで戦う選手たちの想いは同じ。勝って、先に進むためにヒューギットも木下と相対する。


──木下選手と今週末に戦います。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。過去一番のキャンプで培ったモノ、どれだけしっかりと準備してきたかをオクタゴンのなかで見せたいと思う」

──今大会の準備はどこで?

「オレゴン州ユージーンにあるアート・オブ・ウォーMMAだよ。MMAの練習を始めてから、ずっとこのジムでやってきた」

──木下選手は日本のMMAファンの期待を一身に背負った22歳の新鋭です。対して34歳になったアダムのプロMMAデビューは7年前、26歳の時です。

「MMA自体、トレーニングは2012年、23歳の時に始めていたんだ。アマチュアで3年間戦い、それ以前もレスリングをやってきた。だからずっと長い間、トレーニングに明け暮れる日々を送ってきている。

確かに今はとても若い時期からMMAを始めることが多くなっている。とはいってもMMAはまだ新しいスポーツだ。他に仕事をしながら戦っていくという状況は今も続いている。でも、僕はこのスポーツを愛し、全てを捧げてきた。今は仕事も辞めて110パーセント、トレーニングに集中するようにしたんだ」

──34歳でUFCと契約というのは、ずっとUFCを目標にしてきた30歳以上の日本人選手にも希望を与えるものです。

「でも、それで満足しているわけじゃないよ。UFCと契約したことで、達成感を感じるのではなく、ここで勝ち上がって世界のトップファイターと戦う。そのために、これまでハードな練習をし続けてきたんだからね」

──とはいっても30歳を過ぎ、社会の厳しさを知った大人が夢を追い続けることは、若者たちが夢を語り、追いかけるのとは別次元の意志の強さが必要だと思います。アダムは昨年7月のマイケル・モラレス戦にショートノーティスで声が掛かり、試合には敗れはしましたがUFCと契約を果たすことができました。

「そうだね……うん、僕自身UFCからオファーを貰った時のことは忘れられないよ。あれは水曜日だった。水曜日はオフにしていて、家で愛犬と遊びランチを食べていたんだ。そしたら電話が鳴って、『おい、この試合を受けることができるか?』って言われてね。

『はっ? 何の話だ』って返答したよ。そうしたらUFCで戦えるのかと確認された。この日のために毎日、ハードな練習を続けていた。ただし、試合に向けて練習できるのは9日間っていうのは問題だったよ。でも、そういう機会が訪れることを一心に願って生きてきたんだ。『ノー』なんて選択肢はなかったよ」

──「とにかく契約するんだ。今回の試合は落としても、次からしっかりと準備期間を置いて結果を残す」。そんな気持ちにはならなかったですか。

「勘違いしちゃ困る。どの試合だって、僕にとって最大のチャレンジだった。どの対戦相手もキャリア最強の相手だと思ってチャレンジしてきた。だから、自分に厳しく生きることができた。UFCで戦うことは、長い間、人生を賭けた夢だったんだ。

さっき言ったことと矛盾しているけど、UFCで戦うことが目標だった。ずっと追いかけてきた夢だった。でも、今は違う。UFCと契約したのだから、UFCで戦うことを終着点にしていない。ここで勝ち上がって、上にいくんだ。それが今の僕の夢だよ。そして、全試合が僕にとって最大のチャレンジになる。

だから今の僕にとってはユーサク・キノシタが人生最大のファイトの相手で、全力で彼との戦いに取り組んできた。最高に集中しているよ」

──では木下選手の印象を教えてください。

「素晴らしい才能を持った選手だ。輝かしい将来が、この世界で待っているに違いない。ただし、まだ22歳だ。MMAの全ての局面においてハイレベルに戦えるだけの技量は、現時点では備わっていない。これからいくらでも成長するファイターだよ。現時点でも彼はそのボクシング力に絶対の自信を持って、僕の前に立ち塞がるはずだ。ほとんどの試合で相手をKOしているからね。ただし、僕は自分のペース、そしてスペースで戦う。キノシタにとって新しい経験になるだろう」

──アダムは常に積極的に攻める。過去の試合映像で、そういう風に感じました。

「ハイペースで戦い、対戦相手を消耗させる。そして嫌がることをする。少しぐらい自分が痛い目にあっても、相手にとって嫌がることを続けることで攻略の糸口が見つかる。見つかったら、そこに付け込むんだ。土曜日の試合で、僕の言っていることの意味が分かるはずだ」

──ハマれば、日本のファンにショックを与えることになりますね。

「そうなる自信はあるよ。キノシタは急激に注目度を高めた才能あるファイターだけど、僕は長い年月をかけて一歩一歩進んできた。そうだね、日本のファンにとって悪者になる準備はできているよ(笑)。

でもね、日本の皆にも分かって欲しいのは──キノシタとUFCで戦う僕が、こうやって存在している。なぜ、俺はUFCの目に留まらないんだって思ったことは何度でもあった。でも、ようやくこの機会を手にした。UFCファイターであること、今の状況を手放すわけにはいかない。前に進むため、努力し続けてきた。だからキノシタに負けることはできないんだよ。

できれば、この試合を終え再びUFCが日本でイベントを開くなら、日本で戦いたい。UFCで戦えるようになった次は、日本で戦うという夢を叶えたい。高校時代、レスリングをやっていて文化交流を目的とした交換留学生で日本に行けるというシステムがあった。当時はそうではなかったけど、今の僕なら文化交流の本当の意味が分かると思うんだ。ぜひとも、UFCと共に日本を訪れたい」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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