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【UFC311】人間永久電池。序盤劣勢のデヴァリシビリがRが進むほどウマルを圧倒、3-0で防衛に成功

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

サウスポーに構えたウマル。デヴァリシビリと同様に、すぐに距離を詰めることはなく様子見で距離を取る。蹴りの間合いから、右ジャブを伸ばしたウマルはデヴァリシビリの左ローに左を合わせていく。直後に距離を詰めて、押し倒すように突っ込んだデヴァリシビリはすぐに起き上ったウマルにボディショットを入れる。続いてボディから左右のフックは空振りとなったチャンピオンは、続くシングルレッグを切られると同時に右フックを2発見せた。

ウマルが左ミドルを届かせ、右ミドルからワンツー。距離が近づくと、逆にシングルレッグを仕掛ける。反転して足を抜いたデヴァリシビリに、ウマルは跳びヒザを狙う。これは空を切り、ウマルは蹴りからテイクダウンへ。受けのレスリングも強いデヴァリシビリはパンチが届く距離で拳を振るう。しかし、間合いを取り直したところで右ストレートを被弾。インパクトで挑戦者がとってもおかしくないラウンドとなった。

2R、前足でハイを狙ったウマル。デヴァリシビリのジャブ後に、左を伸ばす。続いて組みにきたところでショートのコンビを入れる。それでも前に出るデヴァリシビリだが、ダブルは取れず未だにケージに押し込むこともできていない。と、右オーバーハンドからシングルを切ったウマルがスプロールからバックに回る。そのままワンフックでグラウンドに持ち込んだウマル。リストコントロールを切ったデヴァリシビリがスタンドに戻る。王者の右オーバーハンドからシングルにも足を掴ませないウマルは、逆に蹴りを見せて組みも仕掛ける。

デヴァリシビリはシングルを蹴って、ショートのワンツー。さらに左からボディを見せて、距離を詰める。ついに右を振って組んだデヴァリシビリが、ケージにウマルを押し込むことに成功する。ウマルは押し返してヒザ蹴り、オクタゴン中央に戻るとデヴァリシビリが離れた。ウマルは王者のステップインにカウンターを合わせようとして、右を当てる場面も。殴られても組もうとするデヴァリシビリを組ませないウマルが、この回も取った。

3R、ウマルは後ろ足だった右で前蹴りを見せ、そのまま前足としてサウスポーで構える。凄まじい圧とともに距離を詰めたデヴァリシビリのテイクダウン狙いも、姿勢こそ乱したが切ったウマルはスピニングバックフィストを簡単にかわす、デヴァリシビリは蹴りに右を合わせて、前に出る。そこに一発でなくコンビで待ち受けるチャレンジャーは、またもシングルレッグをスプロールする。

左インローが急所をかすめるが、試合は続きデヴァリシビリがショートを入れる。さらに右オーバーハンドで圧を掛けるなど、王者の勢いがウマルを上回り始める。ここでテイクダウンを狙ったウマルは、逆にシングルレッグで倒される。スタンドで待ち受けたデヴァリシビリは、いよいよエンジン全開となったかダブルレッグでテイクダウン──と思いきや、ウマルは後方にフリップしてスクランブルに持ち込む。

ケージに押し込まれながら笑顔を浮かべ、観客席を見やった王者はウマルが離れると右を振って前に出る。ウマルもカウンターの右フックを繰り出し、左インロー。そしてシングルレッグからバックに回る。尻もちをつかされたデヴァリシビリは、直ぐに立ち上がって観客席に右の拳を突き上げた……が、終盤にテイクダウンを許したことはどうジャッジに影響を与えるだろうか。

4R、圧を掛けるデヴァリシビリ。ウマルはカウンター狙いというよりも受け身となり──居着き始めたか。手数で上回るデヴァリシビリが、シングルレッグでテイクダウン。立たせて、ダブルレッグで尻もちをつかせる。懸命に立ち上がったウマルの顔には、完全に疲労の色が浮かんでいる。パンチ、テイクダウンと攻勢のチャンピオンが右ボディストレート。

ウマルは口が開いているが、それでもダブルをスプロールする。近い距離のパンチの打ち合いでも、圧で上回るデヴァリシビリが右をヒット。さらにボディを入れて、組みへ。対応したウマルは逆にシングルレッグも、序盤のような力強さはない。それでもカウンターを決めたウマルだが、勢い取り戻すことはできない。デヴァリシビリも当然疲れているが、能動的に動き続けている。チャンピオンの動きに反応するという動きが続くウマルは、シングルに出てヒザをついて動きを止めるシーンも。ならばと立ち上がったウマルに組みついたデヴァリシビリがテイクダウンを決めて、スクランブルでバックへ。組んでパンチを入れるデヴァリシビリは、完全に勢いでウマルを上回った。

最終回、ファンを煽ったデヴァリシビリは、すぐに距離を詰めることなく間合いを測る。スピニングバックフィストは空振りとなった王者は、直後にテイクダウンを狙う。ウマルは切って、ジャブを伸ばす──が、体が流れている。必死で続くシングルを切ったウマルに、連続でテイクダウンを仕掛けるチャンピオン。倒せなくとも、反応させパンチを見せて組んで一気にドライブ。ケージにウマルを押し込み、ボディロックへ。自ら離れたデヴァリシビリは左に回るウマルのシングルをスプロールし、右を届かせる、左を返したウマルも最後の力を振り絞る時間帯に入ったか。

ウマルは左ミドルを決め、真っ直ぐ飛び込んできたデヴァリシビリを押し返す。デヴァリシビリはシングルレレッグへ、腕を差して耐えたウマルが左を伸ばす。チャンピオンはニータップ、切ったウマルが左ハイを狙う。続いてジャブを当てたチャレンジャーは、シングルを切りスイッチで前に出る。残り40秒で、右をヒットさせたデヴァリシビリは動き止まったウマルをテイクダウン。そのままスタンドで待ち受けてファンに両手を広げてアピール。直後にダブルレッグで倒し、立ち上がったウマルをボディロックで後方に組み伏せたデヴァリシビリはパンチも落とさず、抑えもせずに観客に勝利をアピールして立ち上がって試合終了を迎えた。

凄まじいスタミナ、精神力。序盤は完全に試合をリードされながら、3Rで流れを変えて4Rと5Rは圧倒したデヴァリシビリ。ジャッジ48-47が2人、49-46が1人と王座初防衛に成功したデヴァリシビリは、ダナ・ホワイトに「言いわけしない。でもケガをしていたんだ。UFCは全てを与えてくれた。どれだけガッカリしたか……」と話し、ジョー・ローガンのインタビューへ。

「僕はマシン。実は6日前に足をカットし、感染した。今日はまあ動けた。でも、しっかりと練習できなかった影響はあった。ウマルはタフ、良いファイターだ。彼は僕を年寄りだと言ったけど、確かに年寄りだ。でも毎日、ハードワークをこなしている。オールドスクールはハードワークを信じている。皆、自分を過小評価してイジメないでくれ。自分を信じよう。なんでも可能になるから。僕はアンダードッグだった。でも、自分を信じていた」と絶叫した。

対してウマルは「1Rが終わって、拳を折ったみたいだ。だから自分の戦いができなかった。ビデオを見てみるけど、僕は負けていないと思う。彼はタフだと分かっていたけど、とにかく拳をやっちゃったから」と話した。


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45 AB Breakthrough DEEP Gladiator HEAT KNOCK OUT MMA MMAPLANET NEXUS o Progress UFC YouTube キック ダナ・ホワイト パンクラス ブラジリアン柔術 プロレス ヘンリー・フーフト 中原由貴 中川晧貴 修斗 山口元気 森戸新士 海外 長谷川賢

【Banana Oil 2025─05─】ProgressとKNOCK OUT Unlimitedで強くなる日本のMMA─01─Progress編

【写真】昨年10月のBreakthrough Combat旗揚げ戦で組まれた中原由貴と中川晧貴、MMAファイター同士のProgress。MMAで強くなれるグラップリングの実戦だ(C)MMAPLANET

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」。ヘンリー・フーフトの言葉が呪文のように頭から離れない。日本のMMA界は社会構造として、選手が強くなること関して欠陥社会と表現せざるをえない。
Text by Manabu Takashima

ファイターが稼ぐには、強さ以外の要素が余りにも多く──当然のように──求められてしまっている。MMA、いや格闘技界は20年前の不祥事の影響で、未だにナショナル・クライアントが協賛企業となりえない。おかしなもので海外のMMA大会はスポンサードしている日本企業が、国内ではMMAとの距離を置いている。

メディアの変化で、PPVが最大に利益を求めることができる時代が到来したことの影響も受けている。地上波のように広く浅くというジェネラル層が対象でなく、SNS等の認知度を判断理由にスポンサーが集まるようになった。この構造はまさに貧富の格差が明白となるビジネスモデルで、地道に選手を育てるというプロモーションにその富が配分されることが少ない。

そもそも日本のMMA界は、プロレスの力を借り、それが世間に訴える方法論として成立してきたためエンターテイメントと勝負論を別軸に考えている。商売のために──と格闘技としてギリギリセーフ、ばかりか本来はアウトのことをして商売を成り立たせてきた。

UFCのように独占禁止法に触れるかというぐらいの巨大なパワーの持ち主が、Fight Passという媒体を持ち、中継料を支払って人材育成に役立っているのとは、ビジネスの根本が違う。

2020年、世界がコロナ・パンデミックに襲われた際にUFCはコンテンダーシリーズのグローバル化を一気に推し進めた。この際、ダナ・ホワイトが口にした「今、世界中で小規模の大会が立ち行かなくなっていることが本当に気掛かりだ。だから、ファイトパスで契約するスモールショーを増やして経営が成り立つようにしたい。タレントをクリエイトするために資金が必要だから」という言葉は涙が出た。

その資金があれば日本のMMA界が勝負論とエンターテイメントを同じ軸として回すことができるのか否かは別問題だが、とにかく「タレントをクリエイトするための資金」が日本のMMAプロモーションにはないのが実情だ。

強さを軸とするのか、しないのか。前者の姿勢を持ち年間5大会以上を開くプロモーションでは1つだけだと、個人的に理解している。

理想を追い求める分、苦労も多い。選手ファーストとならない現実もある。そうでない方が、選手の待遇が良い面もある。いずれにしても層が薄い中で、タイトルが持ち回りされ、国際戦が少ないのがJ-MMAの実情だ。北米との距離は広がる一方で、世界の頂点を目指すのは業界の力でなく、個人の力、ジムの力に頼らざるを得ない状況がもう20年も続いてきた。

ただ、日本のMMAファイターはMMAでない実戦で強さを磨くことができる。そんな気づきがあったのが、2024年の収穫でもあった。

その実戦とはProgressとUnlimitedという2つのルールだ。ここではUFCに絶対の価値をおくという思考のなかで、2つの戦いの活用法と現状を探ってみたい。


Progressは2021年の秋に長谷川賢が草案し、実行委員会を立ち上げたグラップリング戦だ。Gladiator、HEAT、NEXUS、Bloom FC、そしてProgress実行委員会が主催するBreakthrough Combatで実施されてきた。ケージ使用&ポイント制のグラップリングで、そのポイントの与え方に最大の特徴がある。

テイクダウンに2P、上を取り返すリバーサルとバッククラブにも同様のポイントが与えられる。特筆すべきは下になった者が立ち上がり、正対して離れる──つまりはスクランブルで1Pが挽回できる点にある。

加えてグラウンドではボディクラッチを禁じるなど、米国フォークスタイルレスリングの要素を取りいれ、ブラジリアン柔術ではポイントとならないテッポウ返しやバックで胸を合わせてトップを取る等の上下の入れ替えにも2Pが与えられている。加えて、引き込みは対戦相手に2Pを献上することなる等々、トップ重視のさながら打撃のないMMAというべきポイント方式になっている。

加えて、この柔術とMMAの中間地点といえるProgressではグラップリング界の頂点=ADCC世界大会出場を目指すグラップラーにとっても、後半のポイント無しルールを制するためのレスリング力、スクランブル力を養える要素が含まれており、森戸新士のように同ルールでMMAファイターを極めまくる柔術家も現れた。

柔術家・グラップラー×MMAファイター、柔術家×柔術家、MMAファイター×MMAファイター、レスラー×柔術家などマッチアップによって、試合内容も大きく変わる異種格闘技的感覚を持つProgress。現状、森戸に歯が立たたないMMAファイターたちは如何に寝技に付き合わず、トップでスコアリングして勝てるのかという戦い方をしている。

いうとレスリングだけでなく、北米のMMAファイターと比較すると日本のMMAファイターは柔術的な強さにも大きな課題が残っている。これだけ組み主体のファイターがいても、過去10年で高度に進化したグラップリングの技術に適応できる選手は多くない。

グラップリング技術の向上はレスリング、打撃と同様に日本のMMAファイターが世界で戦うために不可欠だ。ただし、道着ルールやノーギでもサブオンリーでは勝敗を争うという形で鎬を削ることは難しい。テイクダウン&スクランブル重視のProgressルールだからこそ、そこに勝負論が生まれ、実戦でトップ柔術家の技量を体感できる。

理想をいえば、引き込んだ柔術家から距離をとるのではなく、逆に距離を潰す。足を一本抜きハーフで固め続けたり、ケージに押し込み続けることができる技量を身につけたい。

同時にMMAファイター同士のProgressルールでは、打撃のない=ケガのリスクが減った状態で、グラップリングだからこそ可能となるプロモーションの壁を無くした対戦が実現しやすくなる。そこでテイクダウン&スクランブル能力を養い、生きた技術の蓄積も可能となるだろう。

なぜ、米国のレスラーは殴って相手をコントロールできるのか。彼らはボディクラッチ禁止のフォークスタイルで、相手の体の軸を自らの根幹で抑え、枝葉となる四肢のうち片方の腕、両足もしくは片足を制することでコントロールすることに慣れている。つまり片手が自由になるわけだ。

その余った方の手は、フォールや支配するために使われてきたが、MMAでは自由となる方の手で相手を殴ることができる。スクランブル&拳の攻撃は、相手を動かして体力を奪い、ダメージを与えるという点においてMMAで素晴らしく効率的だ。

前述したようにProgressは柔術家、グラップラー、レスラー、MMAファイターの異種格闘技的な面白さを持ち、柔術家の極め感覚を養い、スクランブルの強化にも役立つルールだ。そしてUFCに絶対の価値をおく、そうでなくてもMMAファイターとして強さを追求するうえで、打撃のないMMAという意識を持って戦うことで、テイクダウン&コントロール力の向上が見込まれる。MMAでなくても、実戦で強くなれる。それがProgressルールだ。

同様にKNOCKOUTの山口元気さんが、キックボクサーやムエタイ選手がMMAを目指す上でワン・クッションとなる──そんな位置づけで始めたUnlimitedルールも、MMAファイターは強さを磨くことができる。MMAファイターがユニファイドルールで勝つ、強くなるためのUnlimitedルールの活用法と現状を次回、考察したい。

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45 AB K-MMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ZFN02 キック キム・インソォン キム・ハンスル ジャン・イクファン ジャン・ユンソン ダナ・ホワイト チェ・ソンヒョク ドロブショク・ナホトフ ナンディンエルデン・キム・インソォン パク・チャンス ファン・インス ヘイナウド・エクソン ホン・ジュンヨン マテウス・カミーロ ユン・チャンミン ユ・ジュサン 佐藤天 倉本拓也 河名マスト 清水俊一

【ZFN03】河名マストと対戦、ユ・ジュサン「試合映像をチェックするたびに安心してしまって」

【写真】こんなに丁寧かつ、穏やかでいて辛辣。K-MMA界の慇懃無礼男だ(C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02で河名マストと対戦するのは、第1回大会でヘッドライナーを務めたユ・ジュサンだ。
text by Manabu Takashima

キャリア7勝0敗、負け知らずだが世界レベルで戦う力を持っているのかは不明だ。それでも河名に対して「楽勝できる」と歯牙にもかけない様子で断言した。

さらにLookin’ for a Fightだからといって特別なことをしないで、いつもように戦う姿勢を貫くユ・ジュサン。その言葉も全く気負いがなく、落ち着いた表情で口にしていた。心の底から自信があるのか。それとも根拠なき自信なのか。HEATフェザー級王座決定戦=倉本拓也戦前のインタビューの時とデジャブのような落ち着きよう。その倉本戦は、言葉の通りとなった。果たして、河名マストに対して同じことができるのか。明日、ハッキリする。


――パブリック計量と会見の終了直後にインタビューを受けていただいてありがとうございます。

「自分の方こそ、インタビューをしていただいて感謝しています」

――計量と会見がドッキングし、明日には対戦する選手と言葉を交換する。選手によってはとてもナーバスになるシチュエーションかと思うのですが、凄くリラックスしていましたね。

「前回大会は普通に計量だけでした。まぁ、これをやるのは嫌な相手の時はあると思います。でも、マスト選手なら問題ないです」

――というのは?

「自分の相手にはならないからです(笑)。楽勝できる相手だからプレッシャーもないので」

――凄い自信ですね。

「マスト選手の武器は、グレコローマンレスリングです。でも、それだけです。ワンツールで。試合映像をチェックするたびに安心してしまって。このままでは油断をしてしまうので、試合を視るのもやめました」

――……。実は2年前の12月30日のAngel’s FCを取材していて、ユ・ジュサン選手は清水俊一選手とフェザー級王座決定戦で戦った時、試合後に立てないほど足にダメージがありました。聞くと試合前に負傷していたということで。でも試合中に足関節を仕掛けられてもまるで痛みを顔に出していなかったです。相当に気合の入った選手だと感じました。

「痛みを顔に出さない。それは上手くできていたと思います(笑)。実はZFNの第1回大会のヘイナウド・エクソン戦前も練習中にカーフキックを蹴られ、骨にがひびが入っていました。まぁ殴り合って、手術しないといけなくなったら手術をすれば良いという気持ちで戦いました。

でも明日の試合は、我慢強さでない自分の強さをお見せしたいと思っています」

――リモートですが、Lookin’ for a Fightということで自ずと求められていることは分かります。そのなかで、ダナ・ホワイトのお眼鏡にかなうためにライバルになりそうな選手は誰だと考えていますか。

「正直、そういうことは気にしていないです。なるようになるだけで。なれば、良いなぐらいの感覚です(笑)。だから明日の試合もこれまで通り、自分ができることを全て出して勝つだけです。

自分はもともと勝ち続けて、直接UFCと契約したいと考えていました。でもRoad to UFCが出来てしまって、そういうステップアップは難しくなりました。ついていなかったです。

だからLookin’ for a Fightで戦う機会が巡ってきたのは、ラッキーといえばラッキーです。でも別に明日の試合で、何かが変わるとかは期待していないです。このまま勝ち続けていれば、いずれはUFCと契約できるので。明日の試合も、そんな未来に近づくための一歩になれば良いです。

インパクトを残すためにわざわざ危険を冒す必要は、まだないです。このタイミングじゃない。安定した強さを見せる自信はあるので、よろしくお願いします」

――ユ・ジュサン選手の言葉を聞いていると、UFCと契約することでなく、UFCと契約したあとを見据えているように思えます。

「その通りです(笑)。自信はあります」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC308 ZFN02 キム・インソォン キム・ハンスル ジャン・イクファン ジャン・ユンソン ダナ・ホワイト チェ・ソンヒョク ドロブショク・ナホトフ ナンディンエルデン・キム・インソォン パク・チャンス パン・ジェヒョク ファン・インス ホン・ジュンヨン マテウス・カミーロ ユン・チャンミン ユ・ジュサン 佐藤天 河名マスト

【ZFN02】計量&記者会見の融合。佐藤天&河名マスト、計量パス――そして堂々の英語で会見を乗り切る

【写真】赤コーナーも青コーナーもUFCへの道が閉ざされないように勝つのみ (C)MMAPLANET

明日14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02のパブリック計量&記者会見が、13日(金・同)にキンポ市のホテル・マリナベイ・ソウル・アラで行われた。
Text Manabu Takashima

午前11時20分から始まった計量では、アンダーカード出場選手が一通りスケールに乗り、フェイオフを終える、そしてアンダーカード最後の試合に出場するチェ・ジェフンとヤン・ジェグンの両者が席につき、司会者の代表質問に答える形で会見が実施された。

メインカード出場選手はスケール、代表質問、記者の質疑応答、フェイスオフという流れをカード単位で続ける(しかも休憩が途中で入る)という珍しいスタイルの公開計量&会見が見られた。


メインカード第3試合のライト級戦に出場するタジキスタンのドロブショク・ナホトフはUFC308の公開会見のファンの質問時間に、ダナ・ホワイトにUFC出場をアピールし今大会の試合出場とLookin’ for a Fightを実現させた張本人だ。

ブラジルのマテウス・カミーロとのマッチアップは、他のカードとは明らかに色合いが違い、興味深いものとなった。

続いて赤コーナーから佐藤天が登場、英語で「UFCの最後の方は良い試合を見せることはできなかったので、ここで良いパフォーマンスをダナ・ホワイトに見てもらって、UFCに戻りたいと思っている。フィニッシュを狙っているけど、彼は良いファイター。でも自分を信じている。韓国人選手は日本人選手よりUFCで成功している。ここにいるコリアンゾンビのように。でも日本人選手も負けていない。と同時に日本のMMA界は韓国のMMAのことをしっかりと認識しないといけないと思っている」とコメントした。

河名マストは青コーナー・ファイターとして、今大会に挑む。ユ・ジュサン戦を前にして、彼もまた英語で「ダナが試合を見ているのは、凄く嬉しい。RTUの決勝のつもりで戦う。これまで韓国の選手と何度も試合をしてきたけど、タフでパワフル、常に難しい試合だった。韓国での試合は初めてでもケンチャナヨ。ノープロブレム。自分のスタイル、レスリングを貫きたい。これまで対得した韓国人選手で印象深いのはパン・ジェヒョク選手。距離の取り方などが巧みで5分間、常に前に出る練習を繰り返すことで成長できた」と司会者の質問に答える。

さらに質疑応答では青コーナーで戦うこと、UFCと契約することに挑戦し続けることを問われ、「この試合はユ・ジュサン選手をステップアップさせるためのものだと理解しています。でもケージのなかでコーナーは関係ないです。僕だけの特別なステップアップの場にします。レスリングをやってきて、目標は五輪でした。MMAで世界のベストファイターが揃っているのはUFCです。だからUFCで戦いたい」と話した。

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ メインカード計量結果

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル:81.1キロ
ファン・インス:81.5キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:66.5キロ
ユン・チャンミン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:66.25キロ
河名マスト:66.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン:77.2キロ
佐藤天:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ:70.65キロ
マテウス・カミーロ:70.3キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン:70.0キロ
ホン・ジュンヨン:71.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン:66.2キロ
チェ・ソンヒョク:65.7キロ

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AB o PANCRASE Pancrase350 UFC UFC310 エイドリアン・ヤネス カマル・ウスマン ギャリー ダナ・ホワイト パンクラス フェルナンド マネル・ケイプ

UFC on ESPN63:オッズ/予想と展望

コルビー・ コビントン 3.40
ホアキン・ バックリー 1.34
カブ・ スワンソン 2.36
ビリー・ クアランティロ 1.62
マネル・ケイプ 1.28
ブルーノ・ シウバ 3.85
ビトー・ ペトリーノ 1.32
ダスティン・ ジャコビー 3.50
エイドリアン・ヤネス 2.70
ダニエル・ マルコス 1.49
ナバホ・ スターリン1.14
トゥコ・ トコス 6.00
マイケル・ ジョンソン 1.49
オットマン・ アザイター 2.70
ヨエル・アルバレス 1.24
ドラッカー・ クロース 4.30
ショーン・ ウッドソン 1.60
フェルナンド・ パディーヤ 2.40
マイルズ・ ジョーンズ 3.00
フェリペ・ リマ 1.41
ミランダ・ マーベリック 1.18
ジェイミー・リン・ ホース 5.10
デイビー・ グラント 1.91
ラモン・ タヴェラス 1.91
ジョセフィン・ クヌットソン 1.42
ピエラ・ ロドリゲス 2.95

2024年UFC終戦。以前は年末または年始の年越しに最も近い週末にイベントを開催していたUFCだが、2018年の年末大会を最後に、12月半ば~1月半ばまで1ヶ月近い年末年始休みを挟むことが恒例となっている。

メインのウェルター級トップ対決は、両者ともに、先週のUFC310の防衛戦を王者ベラルが欠場した際に、代役での暫定王座決定戦に名乗りを上げていた選手。バックリーの場合は、すでにイアン・マシャド・ギャリー戦が発表されていた。結局暫定王座戦は組まれなかったが、ノンタイトル戦とはいえ、ラフモノフ vs. ギャリーの無敗対決がUFC310で組まれ、相手がいなくなったバックリーの相手をコビントンが務めるというカードシャッフルが行われた。

暫定王者コビントンは2019年に当時の王者カマル・ウスマンと対戦し敗戦すると、その後は年1試合ペースで、昨年末にはレオン・エドワーズのタイトルに挑戦したが、特に見せ場なく判定負け。ダナ・ホワイトからも「歳をとって遅くなった」と酷評された。ここ2戦勝った相手は、いずれも年上のウッドリーとマスヴィダル。そろそろトップクラスで戦うのは厳しくなってきており、この試合で負けるようだと、タイトル戦線からは大きく外れることになる。

KOアーティストのバックリーは、ウェルター級に落としてから5連勝中。特に前戦は、キャリアで1度しかKO負けのないディフェンスの固いスティーブン・トンプソンを飛び込んでのパンチでKO。ようやくトップ10ランク入りし、今回が初のメインとなる。

加齢とブランクで反応が鈍っているコビントンに、若くスピードのあるバックリーは厳しそう。バックリーKO勝ち。

セミ前にはマネル・ケイプが登場。UFCデビュー年の2021年は4試合したケイプだが、22年・23年は1試合ずつ。今年も7月のムハンマドモカエフ戦と、この試合でようやく2試合目となる。試合消滅が多いが、自身の体重オーバーや怪我によるものもあるので、あまり強く文句は言えない。

2連敗のあと4連勝していたケイプが、今年7月にムハンマドモカエフと対戦した際には、勝った方がタイトルマッチ挑戦か?とも思われていたが、勝ったモカエフがまさかの再契約されずでリリース。ケイプとしては、負けた相手がいなくなったことで、実質負けをなかったことにできるかもと思ったが、しっかり評価が落ちて、下位ランカーとの対戦に。

相手のブルーノ・グスタボ・ダ・シウバは、UFCデビューから3戦は勝ち星がなかったが、そこから4連続フィニッシュ勝利・4連続ボーナス獲得。前戦でランカーのコーディ・ダーデンを破ってランキング入りしたばかり。軽量級ながら打撃が重く、一発で試合の流れを変えられる。ケイプとは手が合いそう。

フライ級は挑戦者候補が不足しているだけに、この試合で勝った方に、次の試合で次期挑戦者決定戦が組まれてもおかしくない。

第1試合開始は15日朝9時から。メインカードは12時から。当日は12時30分からPANCRASE350があるので、それ以降の試合はパンクラスの速報終了後になります。

 

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45 DWCS F1 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ZFN02 ジョン・チャンソン ソン・ヨンジェ ダナ・ホワイト ユ・ジュサン 河名マスト

【ZFN02】RTUからの再起。ユ・ジュサンと対戦する河名マスト「UFCへの道はまだ終わっていない」

【写真】RTU準決勝敗退に終わった河名だが、UFCを目指すという想いは変わらない(C)TAKUMI NAKAMURA

14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7AホールでZFN02が開催され、河名マストがユ・ジュサンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

8月のRoad to UFC準決勝でシェ・ビンに敗れ、今シーズンでのRTUからUFC参戦という道が断たれた河名。再起の場に選んだのはジョン・チャンソンが主宰し、UFC Fight Passでの生中継されるZFNだった。年齢的にも決して残されたチャンスが多くはない河名は、それを自分でも理解したうえで「僕のUFCへの道はまだ終わっていません」と語った。


――8月のRTU準決勝以来の試合が決まりました。まず復帰戦は年内にやりたいという希望があったのですか。

「そうですね。ダメージもあったので、 八隅(孝平)さん的には年越したぐらいに試合を組んでもらうかということだったのですが、マネージャーから『12月にZFNがあるけどどう?』と話を振られて、僕としては一刻も早く今年の汚れは今年のうちに落としておきたくて、試合を組んでもらいたかったという感じでした」

――RTUが準決勝敗退に終わり、RTUからUFC本戦を目指すという道が断たれてしまい、次はどんな舞台で試合をするか。そこを考えている時期だったと思います。そのなかでZFNという選択をしたのはどういった心境からですか。

「以前、DWCSでダナ・ホワイトが2年連続出た選手に『お前は去年の方が良かった。俺は30歳までの選手じゃないと契約しないって言ってるだろう。それなのに今回のパフォーマンスはなんだ!』と言っているのを見て、明確に定められているわけではないですが、やはり30歳というのがUFCと契約する上で一つの足切りラインだと感じました。で、僕は今年30歳になる年で、来年は31歳になっている。だったらこの1年はもう少しもがこうと思い、とにかくUFCに出るための道を探して、ZFNに出るという選択をしました」

――ただシェ・ビン戦がKO負けということで、ダメージを含めたコンディション面での不安はなかったですか。

「それはありました。普段の試合だったら大体1カ月ほど休んで練習を再開するのですが、今回はダメージもあったので約2カ月はフルで休んでから再開したので。あとは初めてのKO負けで、なんて言うんですかね、 3Rフルにやって力を出し切ったけどやられたという負け方ではないじゃないですか。どこか不完全燃焼的なところもあったので、そこはもう早く試合したいという気持ちでした」

――八隅さんからは年明けの復帰を勧められていて、そこは自分の意思を押し通したところですか。

「そうですね。僕自身も年内にオファーがくるとは思っていなかったので、強制的に休む時間を作ることができるなと思っていたところに、ZFNの話が飛んできたんで。試合のオファーがあるからには受けたいなということは伝えました」

――改めてシェ・ビン戦のKO負けはどこに敗因があったと思いますか。

「シェ・ビン自体がフレームも大きかったし、そう簡単にテイクダウンできるとは思っていなくて。そんな気持ちの中で試合が始まって、試合序盤で一発でいいパンチが当たったんですね。思いっきりパンチを振りましたけど、僕自身は当たって倒れると思って振ってないんで、当てた自分が1番『うわ!当たっちゃった!』みたいな感じで、当てて倒す心の準備ができてなかったんです。だからパンチを当てて効かせたんだけど、逆に『どうしよう?』という気持ちの迷いが生まれてしまいました。そこで(スタンドで)体が開いてしまったり、テイクダウンに行くことができずに立ち会った結果、 相手の1番得意な形でパンチをもらってしまいました」

――ある意味、先にパンチのクリーンヒットがあった故に色々な狂いが生じてしまった、と。

「これまでは自分がやるべきことが1つ定まっていて、それをやるしかないと決めて戦っていたのに、パンチが当たったことで他の要素が入ってきて、 選択肢が増えたから迷ってしまうという」

――例えばパンチが当たったとしても、そこは無視して組みに行こうっていうマインドにはなれなかったですか。

「そうですね。パンチも先に当たったし、思ったよりもシェ・ビンのパンチも早くないと感じて…」

――KOできそうな予感があったのですか。

「なんか(パンチが)当たるなって。ただそれでエラーが起きた感じですね。体の動きと頭の動きがずれて、やるべきことが1つに固まっていませんでした」

――KO負けのダメージもあったと思いますが、試合後は率直にどんな心境でしたか。

「本当にもう…何もかもなくなった、何もねえなって感じでした」

――大きな喪失感や虚無感というか。

「実際試合が終わって意識が戻って我に返ったのが、ストレッチャーに乗せられて、救急車に乗る直前くらいからなんです。その時にUFCのスタッフから『今どこいるか分かりますか?』と聞かれて『RTUの試合で、アジアのどこかです』みたいなことは答えたのですが、対戦相手が誰で、どんな試合だったかは全く分からなくて。その状況のまま病院に行って色々と検査を受けているなかで、だんだんと記憶が戻ってきました。検査結果は異常なく、KOされた瞬間以外の記憶はあるのですが、改めて自分が負けたということだったり、負けた実感や喪失感が出てきましたね」

――練習を休んでいた期間はどんなことを考えて過ごしていましたか。

「これが挫折か…って感じですよね(苦笑)。まさに大きな挫折だなっていう。打ちひしがれた感覚は確実に自分の中にあったので、そこをどう乗り越えるかじゃないですけど、どうやって次にステップを踏んでいくのかっていうところで、試合が終わって色んな人たちとお会いして、自分がインタビュアーみたいな感じで『今までの人生の中で味わった一番大きな挫折はなんですか?』とか『挫折を味わったときにどう乗り越えましたか?』と質問して、みなさんから人生経験を聞かせてもらっていました。僕にとっては大きな挫折でしたが、みんなもそういう挫折を味わってるし、悲劇のヒーローなんていないじゃないですか。 結局やるしかない、やるしかないよなと思って戻ってきました」

――コンディション的な不安はあるにせよ、年内に試合オファーが来たことは気持ちを前向きにするきっかけになったかもしれませんね。

「それは間違いないです。僕らファイターの仕事は試合をすることだし、自分のことを必要としてくれる場所がある、仕事が来るんだったら『やるでしょ!』という感じでした」

――この試合に向けてはどんなことを意識して練習してきましたか。

「原点回帰というか、あの試合は自分に迷いが出たことが敗因だったと思うので、じゃあ俺は試合で何がしたいんだ?と考えたら、 とにかく組んで組み伏せて殴るのか、押さえて1本取るのか。そこにとにかく進んでいくことだと思うので、そこにフォーカスして練習してきました」

――ファイターとして出来ることが増えても、自分がやるべきことを明確にする、と。

「そうです。確かにMMAは上手になってるのかもしれないけど、上手になることが強くなることじゃないんだなというのは改めて感じました」

――対戦相手のユ・ジュサンにはどんな印象を持っていますか。

「テコンドーっぽいというか、前後のステップが早くて、相手を誘い出して誘い出して、 前手で仕留めてくる感じの選手だと思います。あとは組みに関しても、自分が攻める側の組み手に自信があるから、スクランブルもちゃんとやってるなという印象でした。ガードを下げて足さばきで動く感じなので、そこも含めて相手のペースを崩していこうと思います」

――先ほどの話にもつながりますが、河名選手としては組みを混ぜて削り勝ちたいですか。

「特に相手の試合の雰囲気を見てると、なんか 自分に自信がある感じというか。俺はどこでも勝負してやるぜっていうのは見て取れるので、 組み手を受けてくれたら、そこはめちゃくちゃチャンスですよね。もし組み手を切ってこられたら、それはそれでこいつやるじゃんとは思いますね」

――RTU敗退後、再びUFCを目指す戦いが始まります。ここからどんな試合を見せていきたいですか。

「改めて自分のやるべきこと、やらなきゃいけないことをとにかく突き通して、ぶつけて、なおかつ決着つけて勝ちたいと思います。今回はダナも試合を見に来るという話なので」(※取材後、韓国の非常戒厳令のためダナの訪韓見送りが発表された)

――それはUFC出場を目指す選手たちにとっては大きいですね。

「ダナが来るというのは試合が決まった後に聞いたんですけど。団体側からしたら無敗のジュサンをプッシュして、RTUに出したり、ZFN自体を大きくして、そのままダイレクトでUFCに送り出したいと思うんですよ。彼はそのくらいのタレントだと思うので。でもそうはいかないよ、というのをぶつけたいと思います。僕はRTUでソン・ヨンジェを倒して、今回の相手も韓国内では推されてる期待の選手だと思うので、そんな選手をやっつけたら、またそこで自分の株も上がると思います」

――今回の試合も含めて、ここからはUFCにつながる試合を選択していきたいですか。

「そうですね。特にこの1年は数字として30歳という一つの条件・ラインがあるので、だったらUFCにいく可能性がある間に勝負したいです。毎年RTUに出る年齢の条件みたいな話も出るし、若い選手の方が今後の可能性が高いのはもちろん理解したうえで、自分が出来る期間でUFCに向けて最短ルート・最善のルートを選んで戦っていきたいです」

――それではUFCへ向けて最終発する河名選手からファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「僕のUFCへの道はまだ終わっていません。マイ・ライフ・イズ・リベンジ。必ずUFCまで到達します」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

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45 LFA LFA197 MMA MMAPLANET o UFC ショーン・シェルビー ダナ・ホワイト フィリッピ・オリヴェイラ

【LFA197】16勝、14度目の初回フィニッシュ。マーシオ・バルボーザが左アッパーでオリヴェイラを倒す

<149.6ポンド契約/5分3R>
マーシオ・バルボーザ(ブラジル)
Def.1R2分45秒by TKO
フィリッピ・オリヴェイラ(ブラジル)

オリヴェイラの体重オーバーでキャッチ戦となった一戦。大きく手を広げた構えでスイッチするオリヴェイラが、ジャブを伸ばす。バルボーザは右ロー。オリヴェイラも左インローからパンチのコンビへ。足だけでなく上への蹴りを見せたオリヴェイラに対し、バルボーザが距離を詰めていく。ケージを背負わせたバルボーザは右ハイ。さらに頭を振ってパンチのコンビで左、続いて右ストレートを入れる。

右に回るオリヴェイラもダブルジャブを繰り出すが、バルボーザは前に出続ける。前蹴りからジャブ、そして左アッパーでオリヴェイラの腰が落ちる。立ち上がり際に左フックを効かせたバルボーザは倒れたオリヴェイラにパウンドを纏めてTKO勝ちを決めた。

キャリア16勝2敗、14回目の初回フィニッシュ勝利に「今日は母の誕生日。チーム、家族、娘に感謝している。ダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、UFCもコンテンダーシリーズも声が掛からなかった。ずっと待っている。僕の左腕には祖母の力が宿っている」と話した。


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45 F1 MMA o WWE ダナ・ホワイト

【UFC】ダナ・ホワイト代表、トランプ大統領勝利宣言スピーチに登壇

634: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/11/06(水) 16:27:34.70 ID:NEbxld5q0
トランプ大統領勝利宣言スピーチにダナ・ホワイトも一緒に登壇


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45 MMA MMAPLANET o Special UFC アルジャメイン・ステーリング ウマル・ヌルマゴメドフ コナー・マクレガー コリー・サンドハーゲン シャーウス・オリヴィエラ ショーン・オマリー ジョゼ・アルド ダナ・ホワイト ネイト・ディアス ピョートル・ヤン ボクシング マラブ・デヴァリシビリ ライカ 大沢ケンジ 柏木信吾 水垣偉弥 良太郎

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:9月 マラブ×オマリー「マラブは変な人。だからあれをやりきれる」

【写真】ファイトスタイルそのものは疲れるスタイル。それを5Rやりきってしまうのがマラブの強さだ(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾、良太郎というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年8月の一番──9月14日に行われたNOCHE UFC 306のマラブ・デヴァリシビリ×ショーン・オマリーについて語ろう。


――9月の一番はマラブ・デヴァリシビリ×ショーン・オマリーの一戦を選んでいただきました。この試合はマラブの強さが目立った試合だったと思います。

「色々と僕の中でも見どころがあった試合で、マラブのようなタックルマシーンに対して、オマリーのようなストライカーがどう戦うのか。そこは自分自身の現役時代からの永遠のテーマでもあり、この試合でもそこを主に見たい、もっと言うならオマリーがどういう戦い方をするのかを見たかったんですね。結果的にはオマリーがストライカー病というか、マラブのタックルを警戒して手が出ないという、よくあるパターンにハマっちゃったなっていう感じでしたね。と同時に、このテーマはまだまだ続くなと思ったのが正直な感想です」

――試合全体を通して見ると、1Rに2回組まれてテイクダウンを許してしまったことが、2R以降の試合展開に影響を与えたと思います。

「ずばりそれだと思いますね。1Rが始まってテイクダウンされるまでのオマリーは、割と前蹴りだったり攻撃が出ていたんですよね。逆にマラブはいつもよりちょっとな控えめで、タックルに行きにくそうに見えました。でもそこで1回マラブがテイクダウンを取ったことで、徐々にオマリーの手が出なくなってきて。オマリーからすると打撃を出すとマラブに触れる、警戒して打撃を出せないというパターンにハマっていった印象です」

――仮に組まれたとしてもマラブのクリンチをはがしたり、完全には寝かされない状況を作っていれば違ったと思うのですが、しっかり組まれてしまった印象があります。

「そうなんですよね。結構ちゃんと組まれてしまって、その後のラウンドもすぐに立ち上がることができない展開になってましたよね。それだけ1Rにテイクダウンされた時に、もうテイクダウンされたくないなというのがオマリーの中で出てきちゃったんだと思います。マラブは割とテイクダウンしても相手を立たせるタイプなんですけど、オマリーは一度組まれて尻餅をつかされると、そのまま動きが止まったり、下になる展開が長かったように見えました」

――もちろんオマリーもレスリング・組み技への対応はできる選手だと思いますが、マラブのような超トップ選手との対戦は少なかったと思います。

「まさにそれもあって、正直過去の対戦相手を見ると、あまりマラブのようなタイプとはやってないんですよね。アルジャメイン・ステーリングとやった試合が初めてレスリングが強力な相手とやった試合だと思うんですけど、アルジャメイン戦も2R開始直後にパコーン!と一発で倒しちゃったので、レスリングや組みの技術をちゃんと見ることが出来ないままだったんですよね。そういう部分で、マラブとやってどうなのかなと思っていたのですが、 やや安易にグラウンドで下になったり、ガードポジションを取ったりしていて。オマリーはグラウンドで下からガンガン戦えるタイプでもないと思うのですが、そこで立ちに行く感じでもなかったので、組まれる・テイクダウンされるとキツいというのが見えちゃいましたよね」

――どうしてもマラブクラスのレスリング力がある選手と対戦すると、その部分で差が出てしまいますよね。

「そこは相性の問題もあると思います。ストライカーとレスラーは、単純に言うとどうしてもストライカーは相性が悪くて、その相性の悪さがもろに出ちゃったのかなと。例えばジョゼ・アルドやピョートル・ヤンがマラブとやった時、アルドは下がりながらテイクダウンに対処する感じで、テイクダウンは許さなかったんですけど、その代わりにケージに押し込まれ続けたんですよね。で、ヤンはスイッチを使いながら対応しようとしたのですが、マラブにそこを上回られてしまうという試合でした。じゃあオマリーはどうなんだ?というところだったのですが、結果的にオマリーはアルドやヤンのところまではいかなかったなというのが正直なところですかね」

――見ている側からすると、テイクダウンをディフェンスできないなら、打撃を思い切り当てにいくという選択肢はなかったのかと思うのですが、そこはファイター側からするとどうなのでしょうか。

「あとは一発を当てに行きたいは行きたいんですけど、結局そこで組まれちゃうんで。一発を当てるタイミングを探っているうちに結局(試合が終わる)なんですよね。ようは一発を当てるための距離になる=組まれる距離なので、行ったら組まれるという感覚もあるんですよ、タックル系の選手に対しては。だから一発を当てるための行き方が難しいんですよね、単純に思いっきりいけないという」

――その一発を当てるためには組み立ても必要だし、そうしているうちに組まれるリスクが大きいということですね。

「一発にかけるということは、ある程度の強打を当てて、その一発でKOするなり、ダウンさせるなり、大ダメージを与えるのが欲しいじゃないですか。リスクを追う分の見返りが欲しいというか。それに見合う一発を当てる距離まで詰めるというと、またそこですごく難しくなってきますよね」

――あとマラブの方もテイクダウン以外でかなり細かいパンチのフェイントを入れたり、目線を散らしたり、体を上下させたり、常に動き続けていますよね。

「動きそのものが多いですよね。絶対打撃が届かない距離でもシャドーボクシングやスイッチしたり、地味な動きなんですけど、それをずっと繰り返している。ただタックルだけ狙っているより、こういう動きをやられると嫌ですよね」

――相手からすると、あれだけちょこちょこ動き続けられると、フェイントだと分かっていても引っかかってしまうものですか。

「あとはやっぱりああやって動いている中で、本物と偽物の(動きの)違い、本当に来る時と来ない時って、 何もしないでバッ!と来るより、色々と動いてる中でバッ!と来る方が、対応も遅れると思うんですよね。そういう部分はあると思います。だからあれだけ目の前で動き続けられていたら、やりにくいと思いますね」

――オマリーも5Rに三日月蹴りを効かせる場面がありました。メラブは試合後に「効いていない」と言っていましたが……。

「あれは効いていたと思います。分かりやすくお腹をさすってましたからね」

――右の三日月蹴りをもらったあとのシーンですが、あの前の左の三日月蹴りも効いていたと思います。

「あれも絶対効いてましたね。ボディが効いたかどうかは本人しか分からないし、効いていても『効いてない』って言い張ると思うんですけど、セラ・ロンゴ・ファイトチームで一緒に練習していた(井上)直樹くんの話だと、練習でもマラブは腹を効かされていたことが結構あると言っていたんで、マラブは腹が弱いんじゃないか説も出てますね。だから試合展開や相性もあるんですけど、あれがもっと早い段階で来ていたら、面白かったのかなという気もしますよね」

――それまでの打撃とは違い、明らかにオマリーのプレッシャーがかかっていた時間でした。

「そうですね。あれはオマリーが5Rに判定で勝つのがほぼダメだろうと思っていた中での開き直りがあったから、また前に出始めたんだと思います。もうテイクダウンされてたとしてもしょうがないって気持ちがあったからこそ、もう1回(打撃を)作り直したんじゃないかなと思います」

――5Rに弱みを見せたメラブですが、あのテイクダウンを軸にしたファイトスタイル&無尽蔵のスタミナは真似できないですよね。

「あのスタミナは異常ですね。ファイトスタイルそのものは疲れるスタイルだと思うんですよね。今回の試合はトップを取ってからキープする時間が長かったですが、他の試合では結構立たせるんです。で、また倒す。倒して、立たせて、倒して…を繰り返して倒してテイクダウンの数で印象つけるみたいな、めちゃめちゃしんどい戦い方をしているので、それが出来るスタミナは尋常じゃないですね。対戦相手=タックル受ける側としては、やっぱりしつこくタックルを切って切って、マラブが疲弊してきてタックルに入れなくさせるというのも1つの作戦としてあると思うんですよね。ただマラブは疲弊しないから、その希望がなくなってしまうという」

――あれだけスタミナがあるとテイクダウンの攻防でマラブを疲れさせるという作戦もチョイスできません。

「テイクダウンそのものもバーン!と入って綺麗に倒しちゃうじゃないですか。一回ケージに押し込んで、低い姿勢でケージレスリングを頑張って倒すという展開が少ない。テイクダウン能力の高さも、マラブがバテにくい要素だと思います」

――水垣選手はどういうタイプだったらマラブを攻略できると思いますか。

「攻略法がなかなかないですよね(苦笑)。それこそシャーウス・オリヴィエラみたいに打撃があって、グラウンドで下になっても戦えるとか。そういうファイターだったら可能性があるのかなっていう気はするんですけどね」

――マラブとレスリング勝負できるか、レスリングそのものを捨てて勝負するか。

「そうなんですよ。さっきも話したようにジョゼ・アルドはほとんどテイクダウンを許していないんですけど、テイクダウンディフェンスするためにずっと押し込まれたままで判定負けしているんです。テイクダウンされないことに集中すると打撃が出せないし、相手がバテない限りは押し込まれ続けるので、ポイントを取られちゃいますよね。だからメラブ攻略は本当に難しいです。

あと試合とは関係ないですけど、メラブってちょっとおかしいじゃないですか。試合が始まった瞬間、オマリーのセコンドと言い合ったり、試合中にオマリーにキスしてハーブ・ディーンにめちゃくちゃ怒られたり。あとは試合前にインスタグラムで氷が張ってる湖に飛び込んで、練習でカットしたところを縫ってる動画をアップしてダナ・ホワイトに『アイツはレベルが違うバカだ』ってキレられてましたよね。普通はあんなことしないですよ(笑)」

――大分変わっていると言えば変わっていますね…。

「基本的に変な人なんだと思います(笑)。でも、だからこそああいうファイトスタイルをやりきれちゃうというか。普通は5Rマッチでああいう試合はやろうと思わないし、それをやっちゃうというのは何かぶっ飛んでる新しいタイプですよね」

――敗れた方のオマリーについても一言いただけますか。

「あと僕の中でオマリーとコナー・マクレガーを重ねていて、マクレガーもここで負けるだろうと思われている試合で勝ち続けて、オマリーもそういうキャリアだったと思うんですよ。マクレガーはネイト・ディアスに負けてライト級に上げてタイトルを獲っていますけど、最後はハビブ・ヌルマゴメドフにやられて、それからスーパーファイトを中心にやっていくスーパースター路線に行ったじゃないですか。じゃあオマリーはここで負けて、これからどうなっていくのかなと。そこにも凄く注目しています」

――さてマラブの次の挑戦者にとしてウマル・ヌルマゴメドフが噂されています。

「そこは僕、すごく楽しみなんですよ。ウマルもレスリング力があるから、そこでも勝負もできるし、打撃という部分ではウマルの方が上だと思うんですよね。だから打撃+レスリング力でどこまでマラブに対抗できるのかっていうところですよね」

――前回水垣さんにウマル・ヌルマゴメドフ×コリー・サンドハーゲンを解説していただきましたが、マラブよりもウマルの方が技の引き出しは多い印象です。

「例えばウマルが一回・一発のテイクダウン勝負で負けたとしても、そこからのスクランブル勝負で後ろに回るとか、下からでも組み勝つみたいなものを見せてくれたら面白いなと思います。何度か言っているようにマラブが立たせるタイプなので、仮にマラブに3回テイクダウンされても立ち続けて、逆にウマルがテイクダウンもしくはスクランブルで上を取ってキープする。それをしつこくやれば、ウマルも強いと思います。あとはクリーンテイクダウンできなくても、スタンドバックの攻防に持っていければ、ウマルがマラブにヒザをつけさせて殴って、もう一回立って打撃をやるとか、そういうことが出来れば、ウマルにもチャンスが出てくると思いますね。この試合はぜひ実現させてほしいです!」

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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep10 MMA MMAPLANET o UFC ジョナサン・ミカレフ ダナ・ホワイト ドミニク・クルーズ ニック・クレイン フリエタ・マルチネス ヤディエル・デルヴァリエ ルイス・グールレ

【DWCS S08 Ep10】37秒一本勝ちのクレインら、4人が昇格。マルチネスは「若すぎる」と見送りに

<ミドル級/5分3R>
ニック・クレイン(米国)
Def.1R0分37秒by RNC
ヘラルド・ソウザ(ブラジル)

右前蹴りのクレイン、ソウザは左をフックもダブルレッグでテイクダウンを許す。スクランブルでバックに回ったクレインは、ソウザの前転にポジションを失いそうになりながら、RNCを支点にバックを取り直して両足をフックする。そのままソウザの背中を伸ばしたクレインが、RNCを極めきりタップを奪った。

そして2024年、最後の結果発表。ジョナサン・ミカレフのサインアップに続き、フリエタ・マルチネスは「どれだけ君のことを気に入っているか、表現のしようがない。信じられない才能の持ち主だけど、まだ20歳になったばかりだ。ベイビーだ。この階級ではまだ小さい。君はこのスポーツの未来だ。ドミニク・クルーズのコーチにも期待している。ここで契約して苦労するよりも、PIメキシコで引き続き練習して、試合経験を積んで欲しい。その時が来たら、即サインをする。我々は君の望んでいる。私たちは君を愛している」という最大の賛辞と受け取られる評価にも、表情は固まっていた。

「クソみたいな決定だろ。でも、自分が正しいと信じている」とはいうものの……大絶賛した勝者が若いから契約できないなら、これはもう出場させなければ良かったと指摘したくなる。マルチネスは気の毒でならない。

「試合が始まってから、なぜか分からないけどメチャクチャ気に入った」とヤディエル・デルヴァリエはUFCと契約に。そしてルイス・グールレ、「ニック(ピッチニーニ)のカムバックを尊敬している。勝つために戻って来たけど、不幸にも勝てなかった。ロイヴァルのコーナーでやってきた、1週間で契約した。君はUFCの漢だ」とステップアップが決定。そして「ショートノーティス出場、1分以内で紫帯の君が黒帯の相手を決めた。UFCにやってこい」とクレインも昇格に。そして、「最高のTVショーは、火曜日の夜だ」とダナ・ホワイトは2024年のコンテンダーシリーズを振り返った。


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