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【UFN248】左ジャブで寄せつけず、右を当て続けたシャオナンがヒッチをフルマークで下す

【写真】シャオナンが自分の距離を保ち続けた(C)MMAPLANET

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

サウスポーのヒッチに対し、シャオナンが左ジャブを突きながらプレスをかける。右に回るヒッチに右インローと左ミドル。右ストレートを伸ばして、ヒッチにケージを背負わせる。右に回って脱出したヒッチは、シングルレッグに入るも深追いはせず。しかし右ジャブを伸ばしたところに、シャオナンに右を狙われた。ワンツー、右前蹴りを伸ばすシャオナン。さらに右ストレートをボディへ。

シャオナンが右インローでヒッチの足を跳ね上げ、右ストレートで下がらせる。互いに決定打がないなか、ヒッチはヒット自体がない。声を上げながら右ストレート、右サイドキックを見せるシャオナンは、オーソドックスにスイッチしたヒッチに対し、右に回りながら右アッパーのモーションを見せ続けた。

2R、右に回るヒッチを、シャオナンが左ジャブで追う。ワンツーを見せたシャオナンに、組みつこうとしたものの離されてしまうヒッチ。しかし左ハイを放ったシャオナンをボディロックで倒し、バックを狙うがシャオナンが立ち上がった。シャオナンは距離が近くなると右を打ち込む。

ワンツーから左ハイに繋げるシャオナン。距離を詰めて右クロス、中間距離で左フックを見舞う。ヒッチはシャオナンの右ミドルをキャッチできず。手数が少ないヒッチに向けて、シャオナンはマットを指さした。残り30秒でマウスピースを吐き出してしまったシャオナン。再開後、残り10秒でヒッチがボディロックからケージに押し込むも、シャオナンはラウンド終了を待った。

最終回、互いに左ジャブを突き合う。右ストレートから左フックを振るうシャオナン。ヒッチが前に出て来ると右ストレートを合わせる。右ローを連打するシャオナンだが、右ストレートを突き刺したあとも追わない。シャオナンが距離を取ってワンツーを伸ばす。ヒットが強引に距離を詰めて首相撲を狙うも、シャオナンが離れた。左ジャブを突き続け、ヒッチが入ってくると右を合わせていく。右前蹴りでヒッチを下がらせると、一定の距離を保つ。

左ボディ2連打から、自分の距離を守るシャオナンーーこのラウンドは流すのか。ショートのパンチを振り、当てずとも近づけさせない。ヒッチのダブルレッグをスプロールしたシャオナンは、やはり距離を取って左ジャブを突き続ける。ヒッチの左ハイをスウェーでかわしたシャオナンは、左ジャブで距離をつくり、右を打ち込み、残り3秒で右サイドキックを顔面に当てた。

裁定は文句なく、シャオナンがフルマークで勝利。シャオナンは同国人の女子ストロー級世界王者ジャン・ウェイリへのリベンジをアピールした。


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【UFN248】打高組低=Road to UFCバンタム級決勝へ。ユン・スヨン「グラップリングで攻め続ける」

【写真】それでも自分を貫く。それが、勝利を手にする最善の策なのだろう(C)MMAPLANET

明日23日(土・現地時間)、マカオはコタイにあるギャラクシー・アリーナで開催されるUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」に組み込まれたRoad to UFC決勝戦。
Text by Manabu Takashima

そのバンタム級ファイナルで、ユ・スヨンがチィルイイースー・バールガンと戦う。Black Combatで3階級制覇。カザフスタンでもNIZAでバンタム級王者となり(昨年12月に王座陥落)、日本ではご存じのようにDEEPバンタム級のベルトを巻いた(Road to UFCに出場するために返上)ユ・スヨンは、初戦で野瀬翔平に組み勝った。

組み伏せることへの評価が減少したMMAにあって、ユ・スヨンは組み続けて勝つという――自分のスタイルを貫くことを決めていた。


――1週間後にRoad to UFCの決勝が迫ってきました(※取材は16日に行われた)。今の気持ちを話していただけますか。

「コンディションは凄く良いです。減量も順調ですし、作戦も出来上がりつつあります。このままいけば、大会当日は良い試合を見せることができると思います」

――米国では調整に苦労したと伺いました。今回はマカオですが、その辺りに関して気持ち的には楽ですか。

「長時間の飛行機の旅は、コンディションにも少なからず影響を与えると思います。でもマカオまでは4時間ほど、映画を2本でも視れば到着します。なにより時差が少なく、調整のために早く現地入りする必要もないので、気持ちは楽です。最後まで韓国で調整できますし。ただ減量に関しては、毎回違ってくるのでそこは慎重になっています」

――チィルイイースーを相手に完全アウェイとなることも考えられます。

「上海のPIで、チェ・ドンフン選手が中国人選手と戦った試合を見ていてアウェイだとは感じました。チェ・ドンフン選手も『良くない意味で特別でした』と話していました。実際にオクタゴンに立ってみて、どのように思うのか。それは分からないですが、今のところは気にしていないです。とにかく自分のやるべきことをやる。そこに集中したいと思います」

――Road to UFCでなく、UFCのイベントです。UFCファイターの中で戦うことになります。

「まだ決勝で勝ったわけでも、契約できたわけでもないです。なので、しっかりと気を引き締めて戦うだけで。Road to UFCだとか、UFCで試合が組まれたとかは関係ありません。ただマカオで中国人選手と戦うことで、注目度が高くなるはずです。そういう場で、中国の選手に勝つことで注目度が上がる。それはチャンスだと捉えています」

――ではチィルイイースーとの対戦に向けて、特別な対策練習などしてきましたか。

「相手云々よりも、自分の良さが出せるように仕上げてきました。Road to UFCの初戦、準決勝を経験して自分のグラップリングの強さを出して戦いたいと思うようになったので」

――それは過去2試合のデキには、満足できなかったということでしょうか。

「う~ん……。1回戦は打撃が足らなくて、準決勝は打撃だけでなく、もっとトップコントロールできたはずだと考えています。そこに悔いが残っているので、しっかりと修正し強くなったユ・スヨンを見てもらえると思います」

――ではチィルイイースーの印象を教えてください。

「気持ちが強く、技術的には右ストレートには気をつけないといけないです。ただ、そこを上手く戦うことができれば問題ない相手です」

――透暉鷹選手にも右を当てて、テイクダウンに入っていました。

「あれは透暉鷹選手が相手だから、できただけだと思います。自分は透暉鷹選手とは違い後ろ足重心になって、パンチからテイクダウンされても即スイープを仕掛けることができます」

――準決勝で原口伸選手が敗れた試合に代表されるようにテイクダウンとコントロールへの評価が下がっているなかで、試合の組み立て方をアジャストする必要を感じることは?

「何が正解かは分からないですが、殴って来れば組んでテイクダウンへ。距離を取ってくるなら、自分の方が詰めて殴る。そんな風に戦おうと思います。スタイル的にマラブ・デヴァリシビリのように力強いグラップリングで先手を取る。何度も、ぶつけることが必要だと思います。15分間、自分がグラップリングで攻め続けます。その自信はあります」

――日本人選手が決勝に残らなかった決勝戦。日本のファンはDEEPチャンピオンだったユ・スヨン選手を応援するかと思います。そんなファンに一言お願いできますか。

「Road to UFCの決勝まで進めたことで、ある程度はDEEPのチャンピオンとして強さを見せることができたのは嬉しいことです。日本人選手と戦ってグラップリングのレベルの高さは分かっています。そういう戦いを経験して、自分も強さを身につけることができました。毎試合、成長しているユ・スヨンを見せるつもりですので、楽しみにしてください」

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 135.5ポンド(61.46キロ)
デイヴィソン・フィゲイレド: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
タバタ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン: 126ポンド(57.15キロ)
ガブリエラ・フェルナンジス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア: 206ポンド(93.44キロ)
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス: 205ポンド(92.99キロ)
チャン・ミンヤン: 205ポンド(92.99キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 135.5ポンド(61.46キロ)
チィルイイースー・バールガン: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFC女子ストロー級決勝/5分3R>
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)
フン・シャオカン: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ: 126ポンド(57.15キロ)
ホセ・オチョア: 125ポンド(56.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン: 135ポンド(61.24キロ)
クァン・リー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニコラス・モッタ: 155ポンド(70.31キロ)

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45 AB Black Combat DEEP Grachan MMA MMAPLANET NEXUS o Road to UFC UFC UFN UFN248 YouTube   イェン・シャオナン オジー・ディアス カーロス・アルバーグ カーロス・ヘルナンデス ガブリエラ・フェルナンジス キル・シン・サホタ クァン・リー シャオ・ロン シー・ミン ソン・ケナン ソン・ヤードン タバタ・ヒッチ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チャン・ミンヤン デイヴィソン・フィゲイレド パンクラス ピョートル・ヤン フン・シャオカン ブラック マァフゥシャトゥ ムスリム・サリコフ ユライア・フェイバー ユ・スヨン ロナー・カヴァナ ワン・ソン

【UFN248】計量終了 続報女子握手問題&グータッチ禁止?! ジョーカーorオバQ、ブラックさん現れる

【写真】このメイクは正直、微妙。でも、そのやる気は買いたい(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、明日23日(土・同)にマカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」の計量が同地アンダース・ホテルのボールルーム16で行われた。
Text by Manabu Takashima

メインはピョートル・ヤンとデイヴィソン・フィゲイレドの元バンタム級&フライ級の世界王者対決。昨日の会見で「チーム・アルファメールで練習しているらしいけど、あのチームのファイターと俺はこれまで3度戦って3勝0敗だ。それが4勝0敗になるだけ」とフィゲイレドだけでなく、壁際で会見の様子を眺めていたユライア・フェイバーまで挑発したヤンだったが、計量後のフェイスオフでは互いに目立った挑発行為は見られなかった。

そのヤンは中国メディアのソン・ヤードンと再戦はないのかという問いに「俺はあいつを買っている。だから、もうあんな酷い目に合わせたくないんだ」と英語で返答。その英語が相当にスローモーだったため、逆に強烈な嫌味を発しているようにも見え――元ポルトガル領のマカオですっかりヴィランの役割を果たしていた。

ランク2位ながら10位との対戦を受けた理由を会見で「このオファーを受けたのは、ただ一つ母国のファンの前で戦いたかったから」と話していたコメイン出場のイェン・シャオナンも、タバタ・ヒッチと共に問題なく計量をクリアしていた。

2時間設けられた本計量、残り15分でワン・ソンと相対するガブリエラ・フェルナンジスがパスし全13試合、計26選手全員が計量失敗することなく終了した。

フェルナンジスが計量を終えた15分後に始まったフェイスオフ。その彼女と戦うワン・ソンはジョーカーの異名通りのメイクで登壇し、中国語でフェルナンジスを挑発する。しかし、笑顔を浮かべて若干オバQのようなワン・ソンに対し、「何を言っているのか分からない」とフェルナンジスは苦笑いを浮かべるのみだった。


それでもワン・ソンとフェルナンジスはしっかりと握手をして別れた。MMAPLANETが追い続けるファイスオフで女子選手は握手をしない問題――。今回は13試合中2試合で、フェイスオフ前後ともに握手がなかった。一つはRoad to UFC女子ストロー級決勝で同胞対決となるシー・ミン×フン・シャオカン。もう1試合はライトヘビー級=ヴォルカン・オズデミア×カーロス・アルバーグだ。

とはいえオズデミアとアルバーグの両者は向かい合うとグータッチをしようとし、拳を握っていたからか立会人のミック・メナードがスッと手を差し伸ばして両者の接触を避けた。つまり、事実上握手をしなかったのはシー・ミンとフン・シャオカンのみ。UFCマカオ大会でも女子は握手をしない説はまかり通ったことになる。

そんな計量でワン・ソンに次ぎ、気合が入っていたのがニャムジャルガル・トゥメンデムベレエルだ。モンゴルの民族坊を被り、胸の大きな虎のタトゥーの迫力が際立つニャムジャルガルに、UFCスタッフから「スーパークール」という声も聞かれた。

また計量会場にはBlack Combatのブラック代表の姿も確認されている。自らのプロモーションのバンタム級王者ユ・スヨンの戦いを見届けにきていたブラックさんに12月28日のコリョ大学でのイベントについて尋ねると、「日本から4選手が出場する」と明言。パンクラスのクリスマス決戦こそなくなった2024年だが、日韓MMAワールドは大晦日前の最後の1週間で未発表のイベントも合わせると4大会が実施される模様だ。それ以前に国内では上記にあるパンクラス、DEEP、NEXUS、GRACHAN、韓国ではZFNも行われ――まさにJ&K MMA界は僧侶こそ走り回ることはないが、大忙しの1カ月になりそうだ。

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 135.5ポンド(61.46キロ)
デイヴィソン・フィゲイレド: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
タバタ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン: 126ポンド(57.15キロ)
ガブリエラ・フェルナンジス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア: 206ポンド(93.44キロ)
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス: 205ポンド(92.99キロ)
チャン・ミンヤン: 205ポンド(92.99キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 135.5ポンド(61.46キロ)
チィルイイースー・バールガン: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)
フン・シャオカン: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ: 126ポンド(57.15キロ)
ホセ・オチョア: 125ポンド(56.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン: 135ポンド(61.24キロ)
クァン・リー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニコラス・モッタ: 155ポンド(70.31キロ)

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【UFN248】「BMFタイトル戦には敗者はいない?」。マカオを訪れたジャスティン・ゲイジーに訊く

【写真】ショートインタビューだったが、早口で多くを話してくれたゲイジー。しゃべりも勢いがあります (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、マカオはコタイにあるギャラクシー・アリーナで開催されるUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」にジャスティン・ゲイジーが、ディエゴ・ロピスと共にゲストファイターとして訪れている。
Text by Manabu Takashima

もはや東洋のラスベガスといっても過言でないマカオ・コタイ地区のナイトライフを楽しんでいると公言するゲイジーに、そのファイトスタイルとBMF王座、そしてUFC世界ライト級タイトルの関係性について尋ねた。


――ジャスティン、実はWSOF時代に日本のGONGマガジンのインタビューをラスベガスでさせていただいたことがありました。もう10年も昔の話になりますが……。

「10年っていうことはないだろう。15年は昔だよ(※ゲイジーのMMAデビューは2012年)」

――とにかく大昔ですね。お父さんやおじいさんが銅の採掘をしていたという話をしてくれました。

「あぁ、アリゾナのモレンシー銅山で穴を掘っていたんだ」

――あの時、D-1オールアメリカン・レスラーのジャスティンに「なぜ、テイクダウンを使わないのか」を尋ねました。そうすると「レスリングじゃない。プロのファイトはファンをエキサイトさせないといけない」という風にジャスティンが返答してくれた記憶があります。

「それが俺のファイトだからね。レスリングをやるためにMMAファイターになったわけじゃない。ファイトをして稼ぐためにMMAを戦ってきたんだ」

――ハイ。そのスタイルをWSOFで3年間続けてUFCに転じた時は、正直なところジャスティン・ゲイジーもいよいよ戦い方を変える時がきたと思っていました。世界最高峰であの戦いを続けることはできないだろうと。それが……。

「ノー。俺は変わらない。これまでも、これからも。心配しなくて良いよ。俺はずっと、このままだ(笑)」

――いや、体のことは心配しますよ(笑)。

「アハハハハ。そこも心配しなくて構わない。なぜなら、俺が選んだことだから。レスリングは疲れる。レスリングをやると、バテて試合も勝てない。だから、殴り合っているんだ。それが俺の勝ち方で。レスリングをやっても、俺は勝てない」

――D-1オールアメリカン・レスラーが、本当にそうなのでしょうか。

「ファンだって、こっちの方が良いだろう? 俺もこっちが好きなんだ。レスリングじゃない、ファイトが」

――もちろんファンも、プロモーターもその方が良いです。では家族はどうでしょうか。

「おお、そっちか……。でもさ、マムが双子の俺たちにレスリングをやらせたんだ。4歳の時にゴルフキャップを持ってきて、ゴルファーになるか、レスリングをやるのかって尋ねられた。俺たちはゴルフを選ぶ気は一切なかった。でも、こうやって自分のスタイルを続け、いつだって求められた試合をしてきたことで今の俺がある。ファイトしてきたから、皆が俺を認めてくれたんだ」

――確かに普通のUFCファンは、世界王者を全て知っているわけではないですしね。

「でも、俺のことは忘れないだろ。それは俺があの戦いを続けてきたからだ」

――そこでジャスティンに尋ねたいことがありました。BMFのタイトル戦を戦う時と、UFC世界ライト級選手権を戦うときは気持ちの面など違いはあったのでしょうか。

「う~ん、リアルベルトが掛かっている時はプレッシャーがより大きかった。だって、勝つしかないだろ? チャレンジャーは。1試合、1試合がそれぞれしっかりと経験になるのは絶対だ。ただし勝って手にしてきてモノは、負けると全て奪われる。だからこそ、全ての試合で新しい経験ができる。そして、試合が終わると自分が何者が再確認できるんだ。全てが経験値を高めてくれる。それでも、世界タイトル戦のプレッシャーは群を抜いている」

――その点でいえば、BMFタイトル戦は戦う意思を見せ続ければ試合に負けても、敗者はいない。そんな印象を与えることができる戦いになります。

「うん、その意見は正しいな。ファイトはファンが喜ぶためにあるからね。そうだな……逃げずに、真っ向から戦う姿を見せることができればファンは文句を言わない。そして俺は自分がやりたいように戦っている。俺のファイトを、俺のことを皆がいつまでも覚えてくれるような戦いを続けたい。それには、インパクトのあるフィニッシュが欠かせない。

俺はマックス・ホロウェイでKOされた。ただし、そこには勝敗を超越した何かがあって……その何かを皆に見てもらうことはできたはずだ。それでも勝者と敗者は違う。負け喜んでいるヤツはない。ただし、ファンに認められているなら敗者はいないという意見は正しいと思う」

――ではジャスティンはUFC世界王座挑戦と、BMFタイトル挑戦を二者択一ということが起こった時には、どちらにチャレンジしたいと思うのでしょうか。

「もちろんライト級のワールドタイトルだ」

――それでも戦い方は変えない?

「MMAってクレイジーなんだ。俺が(シャーウス)オリヴェイラにレスリングを仕掛けてどうなる? ヤツの庭に自分から飛び込んでいくようなモノだろ?  一発、アイツの頭にパンチをぶち込んだら勝てる。殴り倒してからも、寝技をさせないためにパウンドにもいかなった。オリヴェイラが背中をつけていたから。それでも、俺は負けた。クレイジーだよ」

――オリヴェイラがスタンドで待つジャスティンに右を当ててダウンを奪ってから後ろ三角、そしてRNCで逆転勝ちでした。となると、さきほどレスリングをすると疲れると言っていましたが、例えばダゲスタンのレスラーとレスリングを使って戦うのも手ではないでしょうか。

「そりゃあ、使うだろう。ただしテイクダウンを奪うことだけがレスリングじゃない。テイクダウンを切るのもレスリングだ。レスリングはオフェンスとディフェンスがある。俺はレスリングを立って戦い続けるために使う。KOするために。足を蹴って頭を殴って倒すために、ね」

――そんなジャスティンの試合を次に見られるのは、いつ頃だと期待して良いですか。

「3月だ。俺は3月に戦いたい。相手は分からないけど、UFCが決めることだ」

――またビッグファイトになりそうですね。

「そりゃあ、そうだ。俺はいつだってビッグファイトをやってきたから」

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
ムスリム・サリコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
ガブリエラ・フェルナンジス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス(米国)
チャン・ミンヤン(中国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国))
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ(英国)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
シー・ミン(中国)
フン・シャオカン(中国)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ(英国)
ホセ・オチョア(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ(中国)
ニコラス・モッタ(ブラジル)

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45 Interview UFC UFN ESPN+106 UFN248 イェン・シャオナン タバタ・ヒッチ ブログ

【UFN248】タバタ・ヒッチ、イェン・シャオナン戦へ「存在を明白にして、次のタイトル挑戦権を手にする」

【写真】ジオゴ・ヘイスと同じベイビー・シャークの愛称を持つタバタは、そのベイビーシャークを手に取材を受けていた (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、マカオはコタイにあるギャラクシー・アリーナでUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」が開催される。同大会のコメインでタバタ・ヒッチがイェン・シャオナンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2017年に道着着用変則MMAイベント=SEI☆ZAで戦うために来日し、長期滞在の経験もあるヒッチはこの間に小見川道大の指導を受けて講道館柔道黒帯も巻かれている。紫帯時代にノーギワールドで準優勝の経験もあるタバタは、アンジェラ・ヒルとの一戦で殴り合い上等ファイトで勝利し、アウェイの地で8位もランク上位のイェン・シャオナンと戦う機会を手にした。

日本の第二のホームと公言してならないヒッチが、アジアに戻って大一番に挑む心境と自信のほどを語った。


――ついにアジアに戻ってきましたね。

「アジアに帰ってくることができて、凄く嬉しいわ。日本は私の第二のホームみたいなものだから。この湿度の高さも懐かしいし(笑)、マカオだけどアジアっていうだけで凄く居心地が良いの」

――とはいえ現在カリフォルニア在住のタバタにとって米国での試合と違い、時差や天候の違いもある土地での試合です。

「実は2週間前にバリに入って、時差の調整をしてきたの。3日もいれば時差ボケは解消されて。マカオに着いてからは、普通に米国の試合をするファイトウィークのように過ごせているわ」

――押忍。凄く体調もよさそうです。そんなタバタですが、UFC初戦はショート―ティスでフライ級でした。そしてマノン・フィオフォに敗れましたが、その後はストロー級で6勝1敗というレコードを残しランクも10位まで上げてきました。

「マノンとの試合のオファーを受けたのは、3日前だったの(笑)。クレイジーよね。でも、私はずっとUFCと契約することを考えてMMAのトレーニングをしてきて、あの機会をみすみす逃すことはできなかった。世界一になるための戦いに身を投じるために、あの敗戦は必要だったの。それにUFCからの急なオファーに応じることができないなら、普段のトレーニングは意味をなさないから」

――それでも柔道&柔術が主武器で、LFAではほぼグラップリングだけで勝っていたタバタがストロー級という適正階級であっても、これだけの成績を残せるとは正直思っていなかったです。スミマセン。

「ハハハハ。本当に急激に私の環境も私のファイトも変わったわ。でも、それが可能になったのも常にハードトレーニングを課してきたから。継続こそ、私がUFCで結果を残せるようになった最大の要因だと思う。試合をして、ジムに戻り。また試合をして、ジムに戻る。その繰り返しが私を成長させてくれた。レスリング、ストライキング、そしてフィジカル&ストレングスとずっと自分と向き合ってきたから」

――と同時に打撃ですが……。タバタやマッケンジー・ダーンもそうで……殴られても平気な打ち合いをしてしまいますよね、これがブラジル人女性の怖さと感じるのですが(笑)。

「アハハハ。アンジェラ・ヒルとの試合はやり過ぎてしまったわ。あんな殴り合いをするつもりはなかったんだけど。ただ殴って倒すっていうことでなく、MMAにはファイトIQが必要で。そんなことは百も承知だし、そのために日々練習してきて。打撃にも自信がついたし、打撃に自信があることで余裕を持ってグラウンドも戦えるようになったわ。

打撃でしっかりと相手を見て、組みつくタイミングを理解しないといけない。日々めいっぱいグラップリングをしているタイミングで、立ち技に戻ってテイクダウンから攻めるというスパーリングを繰り返してきたわ。色々なシチュエーションを考えて、何度も何度も立ち技とテイクダウン、グラップリングを続けて。打撃も体力も強化したからこそ、今の私は色々なアプローチがあるから、自信を持って攻めることができる。

もちろん、私のルーツは柔術よ。全てといっても良いわ。グラウンドワークを忘れることはないわ。絶対に」

――パラゴン柔術のフランジーニャ(ヒカルド・ミラー)が、今もタバタのコーナーにいる。それが全てを物語っていると思います。

父と呼び敬愛するフランジーニャと

「フランジーニャはDay 1からずっと私を支えてくれているわ。

彼はただプロフェッサー、マスターというだけでなく、師匠であり、ダディよ(笑)。フランジーニャが私に全てを与えてくれたの」

――そんななかで今週末、ランク2位のイェン・シャオナンと対戦します。

「イェンはプロとして自分に厳しく接し、素晴らしい人格者よ。彼女と戦うことができるのは光栄だわ。でも過去の試合をチェックしてきたし、しっかりと自信を持って臨むことができる。4月に彼女が世界王座に挑戦した時も、最前列で試合を見せてもらったし。

技術、体力、経験、全ての面で今、彼女と戦うタイミングになった。これまで積んできたことを全て試合に活かして勝つつ――絶対に」

――サイドキックで突き放す。そんなタイプのイェン・シャオナンをいかに柔術ゲームに持ち込むことができるのか。

「遠い距離よね。蹴りもパンチも。ただ、彼女の拳は胸の前にある。あそこからパンチは使う選手は、レンジとタイミングを掴みやすくしてくれるはず。カウンターのパンチ、テイクダウン――スピードも鍵を握ってくるわね。そして、我慢。さっきも言ったけど、絶対にアンジェラ戦のようなクレイジーなファイトはしない。イェン・シャオナンがスマートな選手だから、私にもスマートな組み立てが欠かせないから」

――ただホームで、ランクで8つ下のタバタと戦うイェン・シャオナンはいつも違うかもしれないです。

「そう。そうなの。きっと多くのファンの声援が、彼女にはプレッシャーになるはず」

――中国のファンは日本のファンと違って、相当にエキサイトする。そんな印象があります。特に他プロモーションの試合では日本人選手相手にはブーイングが止まらないという異様な雰囲気をケージサイドで経験したこともあります(笑)。

「そうなの!! でも、逆にブーイングの中で試合をしてみたくなったわ。これまでそんな経験はしたことがないから(笑)。でも、ブーイングも彼女にプレッシャーを与えることになるわね。私は全然、ブーイングされても構わないから。

土曜日の試合で、私の名前を世界中のファンに覚えてもらう。存在を明白にして、次のタイトル挑戦権を手にするつもりよ。タイトルコンテンダーだった中国のイェン・シャオナンに勝って、中国人チャンピオンのジャン・ウェイリに挑戦するというストーリーラインもできるわけだし。

しっかりとイェン・シャオナンに勝って、ウェイリへのチャレンジを宣言するわ」

――タバタ、今日は公式会見がある前にワン・オン・ワンでインタビューを受けてくれてありがとうございます。

「こちらこそ、インタビューをしてくれてありがとう。SEI☆ZAの時から応援してくれた日本のファンは私にとっていつまでも特別だから。もう7年もサポートしてくれる皆に全力で戦うことを約束するわ。ムイト・オブリガーダ」

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
ムスリム・サリコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
ガブリエラ・フェルナンジス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス(米国)
チャン・ミンヤン(中国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国))
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ(英国)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
シー・ミン(中国)
フン・シャオカン(中国)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ(英国)
ホセ・オチョア(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ(中国)
ニコラス・モッタ(ブラ

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INVICTA o UFC キック タバタ・ヒッチ

UFC307:第2試合・カーラ・エスパルザ vs. テシア・ペニントン

女子ストロー級

初代女子ストロー級王者エスパルザはこの試合が引退試合になることを公言している。2010年にプロデビューし、その後、Invictaでストロー級王座を獲得すると、2014年にUFC女子ストロー級のスタートとなるTUF20初代女子ストロー級王座決定トーナメントに大本命として出場し、決勝でローズ・ナマユナスを破り優勝。しかし初防衛戦でヨアンナ・イェンジェイチックに敗れて王座から陥落すると、それ以降は戦績も振るわず、試合機会もなかなか得られなくなり、経済的に困窮してTUF優勝賞品のハーレーを売りに出したこともあった。それでもテイクダウンを武器に戦う泥臭いファイトスタイルで2019年から5連勝。王者となったナマユナスのタイトルに挑戦する機会を得ると、両者見合いが続く凡戦ではあったが、スプリット判定勝ちで2度目の王座を獲得した。2022年にジャン・ウェイリーに2R門脇チョークで敗れて、またも防衛を果たすことはできず。昨年は妊娠・出産に伴い休業し、ランキングからも外れていた。母として最初で最後の試合となる。36歳。

ペニントンはセミで防衛戦を行うパートナーのラケルとの同日参戦。テシアもランカーだったが、昨年娘を出産しており、休業中にランク外となった。5月の復帰戦では、元SEI☆ZAのタバタ・ヒッチと対戦。ヒッチのテイクダウンを防いで打撃をヒットさせる試合内容となり、ヒッチのコントロールとペニントンの打撃のヒットのどちらを評価するか難しい展開の末、スプリット判定負けした。バックボーンは空手・キック・テコンドー。35歳。

両者は10年前のTUF20の2回戦で対戦しており、エスパルザが2R2-0で判定勝ちしている。

右で飛び込みヒットさせたペニントン。左右のパンチを打ち込む。下がり気味のエスパルザ。また飛び込んで右を入れたペニントン。エスパルザが距離を詰めようとしたところでカウンターのヒザを入れたペニントン。ペニントンが出てきたタイミングでエスパルザタックル。しかし小手に巻いて防いだエスパルザ。が、再度タックルへ。今度はタイミングよく入ってテイクダウン!下から蹴り上げるペニントンだが、エスパルザは立たせず足をサバいてパス。サイド。押さえ込みながらヒジを入れる。下から足を絡んでハーフにしたペニントンだが、足を抜いたエスパルザがクルスフィックスで固定しパウンド。ペニントンブリッジで暴れる。クルスフィックスは外れたが、がっちりと押さえ込んで逃さないエスパルザ。ノースサウスからパウンドを入れる。ホーン。

1Rエスパルザ。テイクダウンまではけっこう苦労したが、倒してからの押さえ込みの強さは変わらず。

2R。テイクダウンを警戒して手数が減るペニントン。エスパルザが飛び込んで単発の打撃を入れる。ペニントンは間合いを詰めることもできない。エスパルザが右をヒット。ペニントンカーフキック。タックルのフェイントから左を打ち込むエスパルザだが空振り。さらに飛び込んで右を入れるとペニントンもパンチを返し相打ちに。ペニントンまたカーフ。エスパルザが飛び込もうとするとバックステップでかわすペニントン。エスパルザのパンチの打ち終わりに飛び込んでパンチの連打を入れたペニントン。大きな展開がないまま残り1分半。ペニントンインロー、カーフキック。エスパルザタックルへ。受け止めて切ったペニントン。さらに飛び込んでパンチを入れたエスパルザだが、ペニントンがまたパンチを返す。エスパルザまたタックル。切ったペニントンだが、エスパルザさらに魂のタックルでテイクダウン。すぐに立ちに行くペニントンのバックに回りパンチを入れる。立って正対したペニントン。離れた。打撃を入れるペニントン。ホーン。

2Rもテイクダウンを取ったエスパルザだが、コントロールされた時間は短く、打撃のヒットで上回ったペニントンのラウンドか。

3R。ローで攻めるペニントン。カーフキック。前蹴り。慎重なエスパルザに対し、手数は多くはないが蹴りを入れていくペニントン。エスパルザはタックルも打撃も出ない。ペニントンが淡々と打撃を入れていく展開に。またカーフ。残り半分。エスパルザ飛び込むとパンチ3連打を打ち込む。今度は飛び込みからタックルを狙うが、ちょっと間合いが遠い。ステップもなくなってきたエスパルザ。飛び込みからワンツーを入れたエスパルザ。さらにニータップからパンチを入れる。残り1分。また飛び込んで連打を入れるが、さらに飛び込んだところで右をもらった。カーフを効かされて飛び込みのスピードもなくなっている。残り30秒でテイクダウン。パウンド。下から蹴り上げるペニントンの足をサバいてハーフにするとヒジ!タイムアップ。

エスパルザ、最後にテイクダウンからパウンドで見せ場があったが、ちょっと遅かったか。

29-28×2、30-27の3-0でペニントン勝利。

会場はペニントンにブーイング。1Rもペニントンに入れたジャッジはどうかと思うが、29-28ペニントンは妥当。エスパルザ有終の美を飾れず。

試合後のインタビューで、エスパルザの現役生活を振り返るVが流される。

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 アンジェラ・ヒル タバタ・ヒッチ ボクシング

【UFC ESPN62】タバタ・ヒッチが、ワンツー&クリンチ時々テイクダウンでアンジェラ・ヒルを下す

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンジェラ・ヒル(米国)

ワンツーで前に出たヒッチが、組んでケージにヒルを押し込む。ヒルは押し返してヒザをボディに。ここで離れたヒッチが右をヒット。さらにワンツーから同じように組んでいく。ヒルも首相撲&ヒザを返し、両者が離れる。ヒッチは右を多用し、パンチから組んでクリンチという展開を続けるが、テイクダウンは奪えない。逆にヒルが離れ際に右を当て、打撃から組むタイミングを読むようになる。打撃の攻防のなかでヒッチはダブルアンダーフックでケージにヒルを押し付けるが、この展開を続けることでスタミナのロスを警戒してか、すぐに距離を取り直す。

続く打撃の展開からは、ヒルの方が組んでクリンチへ。ここもテイクダウンに至らず、離れたヒッチがショートの左フックを入れた。

2R、ジャブを伸ばすヒルに対し、ショートの連打を見せたヒッチが右腕を差して一瞬にして投げを決める。初めてトップを取ったヒッチはヒルの三角絞めに立ち上がる。ヒッチは続いて立ち上がろうとしたヒルのボディを蹴り、クリンチから首を抱えた状態で離れる。ヒット数で上回るヒッチは、右を当てジャブをさす。ヒルは蹴り足を掴んでフックを入れて組みつくと、バックを狙う。許さず正対したヒッチが、離れてワンツーからスリーフォーで前へ。一瞬のクリンチ後にヒザ、ミドルを蹴ったヒルが右を入れ、前蹴りでヒッチを突き放す。

ならばと飛び込んでエルボーを狙うヒッチが、右フックをヒット。打撃とクリンチが短い時間で繰り返させるなかで、ヒルが右を打ち込む。ヒッチも殴り返し、シングルレッグでテイクダウンを決める。ヒルの蹴り上げから両者が立ち上がり、時間となった。

最終回、右を当てたヒッチに対し、ヒルがスピニングバックフィストを当てると、続いて右を打ち込む。すぐに態勢を整え直したヒッチは左ミドル、構えを変えて打撃を続けるも疲れてきたか。それでもシングルレッグでヒルを倒したヒッチ。その刹那、ヒルは蹴り上げから立ち上がる。ヒッチはパンチから組んで、右を差した状態でケージにヒルを押し込む。ここで時間を使ったヒッチは、残り2分45秒で離れると、左から右を放つ。細かいパンチの応酬で、スピードでやや上回るのはヒルの方か。

そのヒルがスピニングバックフィストを狙ったが、ヒッチはしっかりと見ており間合いを外す。ダーティボーボクシングでアッパーを入れたヒッチが、ワンツーを繰り返して前に出る。シングルを切ってがぶったヒルはだが、そのままホールドはできない。動き続け、手を出し続ける両者。ヒルの縦ヒジは届かず、ヒッチも自らの右ローで軸が乱れている。ヒザを入れて組んだヒルが、ヒザを続けて離れる。最後まで手を出し合った両者──ダメージのある攻撃はなかったが、的中度はヒッチが上回り、テイクダウンの数も多かった。

結果、ヒッチが29-28×3でヒッチは判定勝ちし歓喜の声を挙げた。「自分がネクストレベルに進めるのかをテストした試合で勝てた。打撃の練習を凄くしたの。今後? 年内にタイに行って練習をして、来年に備えたい」とヒッチは話した。


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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN62 UFC305   アンジェラ・ヒル イスラエル・アデサニャ エドマン・シャバジアン カイオ・ボハーリョ ジャレッド・キャノニア ジャレッド・キャノニアー ジョシアニ・ヌネス スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ デニス・ブズーキア ドリキュス・デュプレッシー ニール・マグニー ハメ・ジョントップ ホセ・メディーナ マイケル・モラレス マイロン・サントス 食事

【UFC ESPN62】キャノニアーと対戦、カイオ・ボハーリョ「過度な減量はしない。明日は水を11L飲む」

【写真】眼鏡からサングラスに変えて、計量をパス (C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN62「Cannonier vs Borrlho」が開催される。
Text by Manabu Takashima

イベント・タイトルにあるようにメインはジャレッド・キャノニアー×カイオ・ボハーリョというライトヘビー級戦が組まれている。通算戦績16勝1敗、2021年にコンテンダーシリーズからUFCに昇格したボハーリョは、オクタゴンでも8連勝中だ。そのボハーリョ、実はLFAブラジル大会でコメンテーターを務めており、英語で同朋のファイターたちの試合の模様を解説している。眼鏡姿がトレードマーク、インテリジェンスさもセールスポイントといえるボハーリョに、コメンテイターとMMAファイターの兼業の利点を尋ねた。


──週末にジャレッド・キャノニアーとメインで対戦します。今の調子はいかがですか。

「過去最強のコンディションだよ。ファイトウィークは、常にそうなんだ。ハードな練習をしても、リカバリーに細心の注意を払っている。減量のことも常に頭にいれていて、極端な体重の落とし方はしない。そのために食事も摂っているし、水を大量に飲んで体重を調整しているんだ」

──ウォーターローディングを気に掛けているということですね。

「そうだね、凄く多くの水を飲んでいるよ。今日も6リットルほどの水運補給を行ってきた」

──6リットル!!

「イエース。明日は5リットル増やして、11リットルだ。そして明後日には、水分をカットする」

──何とも壮絶に感じるのですが……。それがカイオにとっては厳しいことにならないのですね。ところでカイオはLFAブラジル大会のUFC Fight Pass中継で英語を駆使してコメンテーターをしていますね。ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーでないのに、凄く度胸があるなと最初に視た時は驚きました。

「確かに簡単じゃなかったよ。最初の時は怖かった。でも、与えられた役割をしっかりとこなすことを考えて頑張った。6度、7度と続けていると、自信もついた。それに引退後のことを考えても、いや現役中でもそうだ。ファイター以外の仕事に就くのは良い経験になるからね。

実際にファイターとしてオクタゴンを眺めるのとコメンテーターとして、あの場にいるのとではまるで違う。他の選手の試合をしっかりと見ることになって、ファイターとして視野が広がった。コメンテーターの仕事は、色々なことを習うことができて、選手としても役立つことばかりだ」

──コメンテーターは、ファイトを楽しんでもらうために試合について語る必要があります。解説者目線で、UFC305のメインで行われたUFC世界ミドル級選手権試合=ドリキュス・デュプレッシー×イスラエル・アデサニャを振り返ってもらえないでしょうか。

「ハハハハ。良い試合だったよ。両者、自分の戦いをしようと凌ぎ合っていた。アデサニャは下がりながら、距離をマネージメントしてカウンターを狙っていた。この距離感は良かった。ただ、デュプレッシーにはそういう計算高いファイトも関係ない。

そして、奇妙な技術を持つ。その奇妙な技術が、有効なんだ。自分の世界を創り、世界のベストと戦ってしまう。それで彼は勝った。それでも、全ての対戦相手を倒してきたアデサニャが偉大なファイターであることは変わりない。誰も彼のような成績をミドル級で挙げることはできないだろう」

──ではトップを倒すことが使命といえるミドル級コンテンダーの目線で、あの試合を印象を話してもらえますか。

「アデサニャは、疲れていた。体を大きくして、体重を重くし過ぎたようだ。とはいってもデュプレッシーのゲームは、穴だらけあんだ。闇雲に前に出て、パンチを当てることしかできない。しかも殴ろうとしたときに、相手の攻撃を受ける隙ができる。それだけ対戦相手はアドバンテージを握ることになる。

それでもテイクダウンからバックを奪うのは、効果的だ。グラップリングで、相手を削って行く。そういう局面になると、力強い攻撃ができる。それでもスタンドに戻ると、攻撃の精度が落ちているので、スタンドで倒すことは可能だ。そう感じた。

デュプレッシーが優れたアスリートであることは間違いない。なんせ、UFCで負け知らずだ。良い試合をしてきた。そうだね……あの世界戦はファンにとってはエキサイティングで、グッドファイトだったに違いない。ただし、技術的にはベストファイトではなかった。あの世界戦を見て、僕の技術力は全局面において世界のベストの1人だと自信を持っている。僕は彼らよりレスリングができ、打撃もグラップリングも併せ持つウェルラウンダーだ。全ての要素を融合させることで、相手にとっては予測困難な戦いが可能になる。ハードトレーニングを続けることで、誰と戦ってもアドバンテージを持って試合に臨むことができるんだ」

──その言葉をキャノニアー戦で立証できるのか。期待して見させてもらいます。

「キャノニアーはタフな相手だよ。経験豊かで、彼のやりたい試合をされると厄介だ。既に5R戦も経験しているし、僕の実力がこのスポーツの頂点にあることを証明するのにベストな相手といえる。

間違ってもイージーファイトになるなんて、口にすることはできない。でも、彼を疲れさせてからパンチを顔面に集中させる。ダウンを奪うと、サブミットだ。キャノニアーは過去に一本負けしたことがないけど、柔術、グラップリングと引き出しが多い僕には、それを可能にするだけのスキルが身についている。

勝負の鍵は、どれだけプッシュして戦えるかだ。キャノニアーはもう40歳、ラウンドの中盤にはペースが落ちる。対して、僕は31歳になったばかりでハイペースで戦い続けることは何も問題にならない。彼には居心地が悪い時間を創り、疲れさせる。そうすると、もう僕のファイトになる」

──ファンが見る上で、注目してほしいところは?

「接近戦で戦うことだ。彼と戦う相手は、そのパワーを警戒して距離を取りたがる。でも僕は、そういう危険なゾーンで戦うことを問題視しない。目の前に立ち、思い切り顔面にパンチをくれてやる。そしてキャノニアーに勝って、その次の試合も勝ってトップ5入りを傍すよ」

■視聴方法(予定)
8月25日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時15分~U-NEXT

■ UFC ESPN62対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ジャレッド・キャノニアー(米国)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<TUF32ミドル級決勝/5分3R>
ライアン・ロダー(米国)
ロバート・ヴァレンティン(スイス)

<TUF32フェザー級決勝/5分3R>
カーン・オフィリ(豪州)
マイロン・サントス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R
マイケル・モラレス(エクアドル)
ニール・マグニー(米国)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン(米国)
ジェラルド・マーシャート(米国)

<ライト級/5分3R>
デニス・ブズーキア(米国)
フランシス・マーシャル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホセ・メディーナ(ボリビア)
ザック・リース(米国)

<ライト級/5分3R>
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
タジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
ジギマンタス・ラマスカ(リトアニア)
ネイサン・フレッチャー(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
ヴィクトリア・レオナード(米国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 タバタ・ヒッチ テシア・ぺニントン

【UFC ESPN56】ケージ際でのTDの攻防、トライし続けたヒッチがスプリット判定で勝利

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28.
テシア・ぺニントン(米国)

ヒッチが右ストレートを伸ばし、前蹴り・右ローで前に出る。テシアも右ストレートを打ち返して譲らない。ヒッチはテシアの前足のローを蹴って組みに行くが、ヒッチはそれを許さない。距離を取りつつワンツーで飛び込むテシア。少しずつテシアの打撃のヒット数が増え、飛び込んでの右も当てる。ヒッチも前に出て右スレートとと右ロー、組みつく。

離れたテシアはワンツーと右ロー。ヒッチは首相撲に持ち込むが、テシアはパンチを振って離れる。右ストレートと左ボディのテシア。ヒッチはサウスポーにスイッチして左ミドルを蹴って、首相撲からケージに押しこむが、ここもテシアは離れる。テシアは右ロー、右ストレート、右フックから左、右ストレート。終了間際、ヒッチがダブルレッグから組むと投げでテイクダウンに成功した。

2R、テシアがジャブと左右のロー、構えをサウスポーにスイッチしてステップする。ヒッチは前に出ながら前足へのロー、ジャブや右のスーパーマンパンチを見せる。ダブルレッグから組んだヒッチは、テシアをケージに押し込んで右腕を深く差して、ボディロックからテイクダウンを狙うが、テシアは倒れない。ならばと左足にシングルレッグに入るヒッチだが、テシアはこれも対処。

一旦離れると、ヒッチもすぐに左足にシングルレッグに入って、右腕を差して押し込む。ケージ際でテイクダウンの攻防が続くが、残り1分でテシアが離れる。テシアは右ストレートから前進。ヒッチも下がりながら右を返す。テシアは手数を増やして前に出て、スピニングバックフィスト、右ハイも見せた。

3R、テシアはジャブを見せつつ、右ストレートを放つ。ヒッチは右カーフを蹴る。テシアは右ストレートを伸ばし、ヒッチが前に出ると右ストレート・ヒジを合わせる。構わず組んだヒットが両差しでテシアをケージに押し込む。テシアは左腕を差し返し、ヒッチは首相撲からヒザ蹴り。シングルレッグにも入りつつ、再び右腕を差してテシアをケージに押し込む。

ヒッチがダブルレッグに入ってテイクダウン仕掛けるが、ここも粘ってテイクダウンさせずに離れる。ヒッチは右ストレートと右ミドル、テシアは飛び込んでの右ストレートと右フックを放つ。ヒッチも距離が詰まるとヒザ蹴り、テシアは前後の小刻みなステップからパンチを当てる。細かい打撃戦からヒッチが組みつくが、ここはテシアが小手を巻いて2度投げを試みる。判定は2-1と割れ、ヒッチに軍配が上がった。


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45 AB Cage Warriors JJ・オルドリッチ LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 アラン・ナシメント アレックス・カサレス アロンゾ・メニフィールド エステバン・リビヴィクス カーロス・アルバーグ カーロス・キャンデラリオ コディ・ダーデン ザルガス・ズマグロフ ジェイク・ハードリー ジミー・フリック ジョアキン・バックリー スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ チェイス・フーパー チャールズ・ジョンソン テレンス・マッキニー デリック・ルイス ヌルスルタン・ルジボエフ ビリー・ゴフ ホドリゴ・ナシメント

【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?!

【写真】平良達郎と鶴屋怜がいる階級は、どの試合も興味深いが――この試合は世界フィーダーショーの比較という点でも興味深い(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのエンタープライズ・センターでUFC on ESPN56「Lewis vs Nascimento」が開催される。2018年1月以来のセントルイスでのUFC、メインはイベントタイトルにあるようにヘビー級のデリック・ルイス×ホドリゴ・ナシメントが組まれている。
Text by Manabu Takashima

メインカードが7試合、プレリミが6試合と試合数が逆転した感もある大会で、注目なのはプレリミのジェイク・ハードリー×チャールズ・ジョンソンの一戦だ。


南アフリカのEFC、英国のCage Warriorsのフライ級王者からコンテンダーシリーズに挑んだハードリーは、まさかの計量失敗。それでもミッチ・ラポーソをRNCで一蹴し、UFCは契約という判断をした。体重オーバー勝利での契約は論議を呼んだが、ハードリーは「ダナの目が間違っていないことを証明する」と世界最高峰への戦いに臨んだ。

しかし、デビュー戦でアラン・ナシメントの組みに圧倒され判定負け。その後はカーロス・キャンデラリオ、マルコム・ゴードンをフィニッシュし調子に乗るかと思われたが、前戦ではコディ・ダーデンにフルマークの判定負けと波の乗り切れていない。

対してLFAフライ級王者からUFCにステップアップしたチャールズ・ジョンソンも――ハードリーが、異様にライバル視する――ムハマド・モカエフに完敗という形でオクタゴンでのキャリアを踏み始めた。

2戦目をザルガス・ズマグロフにスプリット勝利と競り勝ち、3戦目のジミー・フリックとのLFAフライ級王者対決を制したジョンソンだったが、ここから悪夢の3連敗を喫してしまう。

今年の2月に組まれた相手はデビュー以来17勝0敗のアマット・マクスンと、完全に土俵際にあったジョンソンは初回のダウンを跳ね返し、ショートのコンビとヒザ蹴りの連係で大逆転。生き残りに成功した。

とはいってもUFCの戦いは毎試合がトーナメント枠のないトーナメント戦が続く。未だ黒星先行のジョンソンと、ポテンシャルを発揮できない……あるいは、それが実力だったのかと判断を下されかねないハードリー。そんな両者の戦いは打撃と組み、両局面で削り合いが続くことが予想される。

フィニッシュ能力ではハードリーが上回るという見方もできるが、ジョンソンがマクスンに粘り勝ちした勢いを持続していれば、それこそハードリーは気持ちの勝負に持ち込まれるだろう。

また去年の8月に木下憂朔を下したビリー・ゴフ、再起を図るタバタ・ヒッチなど日本所縁のファイターも出場している。さらには勝っても負けてもフィニッシュ決着=テレンス・マッキニー、UFC在籍が13年となったアレックス・カサレス等々、中堅どころの豊富さが実感されるUFCセントルイス大会、だ。

■視聴方法(予定)
5月12日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFC ESPN56対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
マテウス・レンベツキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
ショーン・ウッドソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ロベリス・デスパイネ(キューバ)

<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
エステバン・リビヴィクス(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
テシア・トーレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
トレイ・ウォータース(米国)
ビリー・ゴフ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)

The post 【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?! first appeared on MMAPLANET.