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【Bellator272】「Fight is Fight」&「ベルトを持っているのは彼」堀口恭司がリモート会見で話したこと

【写真】いつも通り、まさに泰然自若──な、堀口恭司だった (C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272「Pettis vs Horiguchi」のリモート会見が1日(水・同)に行われた。

ここでは堀口恭司の会見の模様を抜粋してお届けしたい。

「I don’t get a nervous. I don’t get a pressure. Fight is Fight. It is a simple and normal. Ha ha ha ha ha 」と英語を駆使して会見に臨んだ堀口は、その言葉から想像がつくように非常にリラックスしていた。


──時差がない、長距離の移動がない米国での試合。体調や精神的に日本で戦う時と比較してどうでしょうか。

「う~ん、そうですね。自分はどこで試合をやるのも変わらないんで、コンディションも時差も関係なく良い感じです」

──マネル・ケイプはこの試合の予想で、堀口選手が100パーセント勝つと言っていました。この予想を受けて、どう感じますか。

「まぁ、しっかり勝てるように創ってきているので、それを実戦で試さないといけない。しっかり証明しないといけないので、実戦を見ていてください。ハイ」

──UFC以外でバンタム級のベストファイターの1人ですが、Bellatorで成功して、UFCに戻ることを考えていますか。

「まずはしっかりと次のベルトを巻くことを考えています」

──マイク・ブラウンがATTで最高の選手だと言っています。この言葉はどのような意味がありますか。

「彼らは僕を信頼してくれている。それは僕がいつもジムにいるからだとだと思います。アハハハハ」

──レスリングやスクランブルの練習をしていると思いますが、ペティスはグラウンドで柔術を使います。彼の柔術に対して、レスリングの成長を証明できると考えていますか。

「自信はあります」

──RIZINとBellatorではルールが違いますが、その辺りを頭に入れて調整してきましたか。

「もちろん、対戦相手が違うのでちょっとだけ変えたりしていますね」

──デメトリウス・ジョンソン、イアン・マッコール、マネル・ケイプというビッグネームと戦ってきましたが、これまでに戦ってきた対戦相手と比べると、セルジオ・ペティスはどれぐらいの相手だと思っていますか。

「彼はとても良い選手です。ベルトを持っているのは、彼です。そのベルトを取り戻します。イエス」

──セルジオ・ペティスとフアン・アルチュレタの試合で、アルチュレタは何を間違っていたのでしょうか。

「間違っていた? う~ん、分からないです(笑)」

──ベラトールの日本大会で戦いたいですか。数少ない、やり残していることだと思いますが。

「それは、そうしたいです。ただし、それはスコット・コーカーが決めることで、僕が決められることではないので。でも、僕は戦いたいと思っています

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■ Bellator274対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者] 堀口恭司(日本)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
ジャレッド・スコッギンス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
コリン・ハックボディ(米国)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)
ボビー・キング(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
ジョン・デ・ジーサス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ(ブラジル)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)
ジェイコブ・ボーン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
キリズ・モタ(ブラジル)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル(米国)
ダン・モレット(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー(米国)
オリバー・エンカンプ(スウェーデン)

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HALEO × KYOJI COLLAB LONGSLEEVE WHITE

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12月3日に開催されるBellator 272でセルジオ・ペティスの持つベラトールバンタム級王座に挑戦する事が決定している堀口恭司。その試合を記念してHALEO × KYOJI COLLAB LONGSLEEVEが発売されました。

フロントには堀口のモノクロ写真がプリントされたシンプルかつ漢気溢れるデザイン。飾りっ気がないのがまた自然体な堀口を表現していていいじゃありませんか。

ちょうど最近ロンTブームがなぜか到来中の私にとってはこれ以上ないプレゼント。堀口のベラトール王座戴冠を祝して装着するとしますか。運命のタイトルマッチまであと2日!
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【UFC ESPN31】オクタゴン4戦目、マネル・ケイプ「ロシアで戦っている時と別人」&「キョージが勝つ」

【写真】静かな口調で、言いたいことを忖度なく話してくれたケイプ。自信と好調ぶりが伺えた(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN31「Font vs Aldo」でマネル・ケイプがオクタゴン4戦目を戦う。

過去1勝2敗も前回の試合では、見事な跳びヒザ蹴りでKO勝ちを手にした。今回はカザフスタン人ファイター、ザルガス・ズマグロフに関して『ロシアで戦う時とは別人。ロシアで使っていたドラッグをUFCでは一切使えない』と言い切った。

そして自らの試合の前夜にBellator世界バンタム級王座に挑む、堀口恭司に関して言及してもらった。


──ザルガス・ズマグロフ戦が4日後に迫ってきました。今の心境を教えてください。

「最高だよ。しっかりとファイトキャンプで調子を上げることができた。この試合に向けて色々なことを試し、毎日が最高のシェイプで、最高のパフォーマンスを続けることができたんだ」

──今回のキャンプはどこで?

「ラスベガスだよ。エクストリーム・クートゥアーでキャンプをして、UFC PIでもトレーニングをしてきた」

──フライ級で戦うマネルに見合ったサイズのファイターが、エクストリーム・クートゥアーにも所属しているのですね。

「う~ん、だいたいフライ級からフェザー級、そしてライト級の選手たちかな」

──ライト級だと3階級も上になりますね。

「でも、ずっとライト級ぐらいの選手とは練習してきたからね。練習相手は僕より重いことは、何も特別なことじゃないよ。全く問題ない。全くないよ。アメージングな準備ができた」

──8月のオーデ・オズボーン戦で、ようやくマネルのクリスチアーノ・ロナウド風ポーズをオクタゴンの中で見ることができました。

「ハハハハ」

──日本のファンもホッとしたと思いますが、マネル自身が最も安堵したのではないでしょうか。

「そうだね。安心したよ。良い試合、短時間でのフィニッシュ勝利が必要だった。ミスをせず、前に出続けることが命題だったんだ。あの勝利は色々な意味でも大きい。前から考えていた高見に僕を再び連れて行ってくれることになる……そんな勝利だったよ。なんといっても、結果が全てだからね」

──跳びヒザでのKO勝ちにより、その前の接戦での敗戦は誰も忘れるようなインパクトを残したはずです。

「100パーセント、その通りだね」

──そして今回は、UFCで1勝2敗と戦績的には同等のズマグロフと戦います。

「ズマグロフと自分が同じ評価だとは思っていない。それに僕は1勝2敗じゃない、パントージャ戦はともかく、マテウス・ニコラウ戦は負けていない。試合を見た人なら、誰もが分かっているだろう。僕の戦績は2勝1敗だと思っている。

ズマグロフに関してはロシアで戦っていた時の方が、印象深い試合をしていた。ボクシングが強くて、テイクダウンもできていた。今では、ロシアで戦っている時とは別人だ。ロシアで戦うのとUFCで戦うのは違う。パフォーマンスは下降する一方だ。33歳か34歳(※実際は33歳)になって、年を取った。エネルギーも感じられない。

まぁ、ロシアで使っていたドラッグをUFCでは一切使えないということだよ。UFCは自分の力で戦わないといけない。パフォーマンス向上のアイテムは使えないからね。そりゃあ、動きは悪くなるよ。UFCではクリーンな状態で戦わないといけないんだ。

確かに前の試合では勝っているけど、何も特別な試合じゃなかった。対戦相手も大して強くなかったしね。今回の試合はUFCでの過去の試合と比較すると、もっともイージーなファイトになることは間違いないよ」

──パンチ力がありますが、テクニカルではない。レスラーのようで、テイクダウンも奪われる。UFCではマネルの言った通り、コレといったストロングポイントのない印象の薄いファイトをしてきました。

「クリスマスを過ごすには、最高の相手さ(笑)」

──では日本のファンは、マネルからのギフトを期待しないといけないですね(笑)。その日本のファンだけでなく、世界のMMAファンに何を見せようと思っていますか。

「世界中のファンに、素晴らしいギフトを贈るよ。2Rで勝つ。100パーセント、そうなるから期待してほしい。KOか一本はどちらでも構わない。とにかく2Rでフィニッシュする」

──つまり初回はズマグロフの動きを観察するというわけですね。

「そうだよ。彼の動きをチェックして、2Rに終らせる」

──もちろんマネルはこのズマグロフ戦に集中しないといけないですが、1日前に堀口恭司選手がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦します。この試合に関して、コメントをもらうことは可能でしょうか。

「キョージが勝つよ。キョージは打撃もグラップリングも、セルジオ・ペティスを上回っている。良い試合になるだろう。でも勝つのはキョージだ。100パーセント、キョージが勝つ。断言するよ」

──なるほど。かつてのライバルはUFCでなくBellatorを選択しました。返上したベルトを取り戻し、しっかりと仕事をするのが先決だと堀口選手は言っていました。Bellatorでやるべきことをやり終えると、UFCにやって来るかもしれないです。

「来れば良いよ。僕はRIZINで戦っていた時は違う。あの頃は何もサポートがなく、アフリカで1人のパートナーと練習するだけだった。その状態で、僕はカイ・アサクラに敗れる前までのキョージのキャリアで、最も厳しい試合をした。キョージも、ソレは分かっているはずだ。今の僕は全てが揃っている。UFCに来るという判断をキョージがするなら、それは間違いだ。でも来たいなら、来れば良い」

──凄い自信ですね。では、最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕のオールドファンたち、アリガトウゴザイマス。今も日本のファンからのツイートにエネルギーを貰っている。僕の身の内にある日本のファンに、次の試合も100パーセント勝つことを約束するよ。この試合の勝利は、2022年に飛躍するための踏み台になる。いつも、応援ありがとう」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC EPSN31対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ロブ・フォント(米国)
ジョセ・アルド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ(米国)
レオナルド・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジミー・クルート(豪州)
ジャマール・ヒル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン(米国)
クリス・カーティス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ダリアン・ウィークス(米国)

<ミドル級/5分3R>
マキ・ピトロ(米国)
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
ジェレマイア・ウェルス(米国)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<女子ストロー級/5分3R>
マロリー・マーチン(米国)
シャイアン・ヴリスマス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
ウィリアム・ナイト(米国)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス(ペルー)
クリス・グラッツマーカー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ(米国)
ミッキー・ガル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ(ペルー)
ヴィンス・モラレス(米国)

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【Bellator272】ペティス✖堀口恭司の見所、平本蓮─02─「俺流に言えば『黙って、見とけ!!』って感じ」

【写真】平本蓮にとってミルウォーキーがMMAを戦う上のホームになっている。右隣りのデューク・ルーファスへの信頼は絶対のようだ(C)REN HIRAMOTO

3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で堀口恭司の挑戦を受ける、Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスのコーナーマンを務めることとなった平本蓮インタビュー後編。

9月から3カ月のウィスコンシン州ミルウォーキーでの生活で、セルジオ・ペティスやデューク・ルーフォスと確かな人間関係を育んだ平本にとって、ルーファスポーツでの日々はキックボクシング出身、MMAファイターとしての気付きの日々となった。

平本がセルジオから得たモノ、そしてセルジオに平本が与えたモノが何であったのか──、黙って、セルジオ・ペティス✖堀口恭司を見て探りたい。

<平本蓮インタビューPart.01はコチラから>


──格闘技に集中できて、セルジオ・ペティスと信頼関係が結ばれたと。

「セルジオの存在は、めちゃくちゃデカいです。例えば堀口選手ってステップやフェイントを多用して、テンポが速いじゃないですか。そこからパーンと飛び込んで、基本リズムが速いですよね。あれって強靭なフィジカルとスタミナがあってこそのスタイルだと思うんです。

僕は攻撃する以外は、極力スタミナは使いたくないです。無理をせず、最後まで武器を残しておく──じゃないですけど、打撃でも組み技でも疲れると判断力が鈍ります。キックの頃は、そういうことって考えたことなかった。でもMMAだと萩原戦を終えて、凄くそこを考えるようになりました。組み技で疲れて、打撃を打てなくとなると意味ねぇじゃんって」

──ハイ。その通りですね。

「それからMMAを戦ううえで如何に疲れずに、安心して自分の打撃を打っていけるのかを考えてきました。でも日本で解決できなかった。それがこっちで、セルジオとスパーリングをして彼の中に自分のやりたかったことが見えたんです」

──それはどういう部分ですか。

「重心の置き方やリズムですね。それで僕のなかでテンションが上がっちゃって、セルジオに『だったら、こういう攻撃も使えるんじゃない』とか提案をするようになって。とはいっても、あくまでもセルジオのリズムに合ったものです。僕が余りにもキックの打撃、打撃している技を教えて彼の形を変えてしまうのは、絶対に意味がないので。ちょっとセルジオの引き出しが増えれば良いなってぐらいの打撃を提案してみたんです。そうしたらセルジオが、その技術を凄く気に入ってくれて」

──そしてコーナーに就くまで、関係が深まったと。

「そうなんです。でも、最初は意味が分からなくて……。『試合を見に来る?』ぐらいのことかなって思っていたら、コーナーに就いてほしいということで。凄く、嬉しかったです。尊敬にしている人に、そんな風に言ってもらって。もう人生で初めてのことで」

──そこでより堀口選手対策が、2人のなかで進んで行ったわけですね。

「堀口選手は伝統派空手出身ですけど、別にMMAの試合を見てもわかるように空手、空手しているわけじゃないです。試合間隔も空いているし、去年の朝倉海選手との試合の動きで判断すると、今は違う選手になっている可能性もあります。だから、イメージしづらいです。それでも僕なりにセルジオが、こういう風に創っていけば割と対処できるんじゃいかとか、自分のなかで考えて。でも余計なことをするんじゃなくて、ちょっとしたスパイスを効かしてもらうぐらいの感じでサポートできればなっていうのがありました」

──セルジオにはMMAの打撃のリズム、土台があるからこそ、平本選手の持つ打撃の知識が生きるような感じでしょうか。

「ハイ。セルジオも本当に目に見えて良くなりました。MMAの打撃をここ何年と追及してきて、まだ完成しているわけじゃないですけど、僕の考えのなかでパンチ力が上がるとかっていう理論にセルジオは耳を傾けてくれました。そしてヘッドギアをつけないと危ないようなスパーリングで、それを試し合うこともできています。

日本と海外のMMA、なんで日本人は打ち負けちゃうのか。堀口選手は別ですけど、ここを考えた時に日本のMMAの選手はボクシングを綺麗にやり過ぎだと思います。凄く上手いし、僕より綺麗なボクシングができる人もいるかもしれない。でもMMAはボクシングから一番離れているスポーツだと僕は思っています。

距離もキックボクシングに慣れている方が有利なはずです。蹴って、殴ることができる。それと……ズルができないというか、怖い距離があります。マックス・ホロウェイが強かったりする距離感とか、ガチで打ち合う距離感とか。こっちの選手は皆、そこが強いです。全然有名じゃない選手とでも、スパーリングでヘッドギアをつけてバチバチに殴り合っています。

技術的にキックボクシングが上手いわけじゃなくて。でも、俺を相手にガチガチに殴ってしっかりと組んできます。日本では貰わなくて、当てるとか組みつくのが主流で。でも、ルーファスポーツでやっているのは『殴って来いよ』みたいな感じなんです(笑)。普段から、アレをやっていないと試合になってからそうはできないですよ。

それが当たり前だから、強いんだろうなって。骨のあるスパーリングだから、実になるというか……だから、キックで持っていた技術も使えるし、打撃を磨くことになるんだと思います」

──その違い……平本選手は本来持っていたことを、MMAを身につけようとしてきたことで、忘れてしまっていたということでしょうか。

「そうなんですよ。こっちに来てから、打撃の距離感が合わなくてメッチャ、パンチ貰っちゃって。『なんでだ? 俺、昔だったらあんなカウンターなんて絶対に貰わなかった』って焦ってしまって。日本でMMAの練習を重ねている間に、あの貰わない距離に慣れてしまっていたんだなって気付きました。

ホント最初はショックでしたけど、それから楽しくなりました。そして、セルジオに話したように色々と考えることで、自分のスタイルも出来上がってきた感じがします。キックの頃の技術ももちろん出せますけど、それ以上に自分が考えてきたことと人間の力の出し方の構造が違うことが分かりました。

組み技での力の出し方とか、寝技での極め方が違っていて。なら、打撃でも俺の考えてきたことは違ったんじゃないかと疑問を持つと、何か一つに繋がりました。言葉が通じない部分があって、それを体で確認していくとレスリングにも、キックにも共通している体の動かし方があることに気付いて。で、セルジオが打撃で戸惑っている時に『あの時、教えてくれたレスリングの動きと同じだよ』って伝えると、一発でデキるようになったりして。それから僕自身、打撃もそうだし、レスリングでも全然やりあえるようになったんです」

──いやぁ、まさにマーシャルアーツ・コミュニケーション。何よりも言葉の節々から充実している感が伝わってきます。

「ハイ。日曜日は本来は練習は休みなんですけど、セルジオがレスリングを教えてくれたりして」

──まさにセルジオのインタビューで、『家にいる時以外はずっとジムにいたい』と言っていたライフスタイルが存在しているわけですね。

「ホント、そうやってきたんで、次の試合で皆に見せたいです!! 自分がやりたかったスタイルをセルジオがやっています。キックボクシングができて、レスリングもでき、下になっても柔術ができる。どこの局面でも、不安要素がない。それが僕の理想で、セルジオが実践しています。どこが強いか分からない、でも強い──それがセルジオじゃないですか?」

──確かに秀でたモノがある選手ではないです。それにしても平本選手の感性と、セルジオの感性の合体。堀口✖セルジオ・ペティス、そして平本選手の次戦でぜひとも確認したいです。

「これは堀口選手にもセルジオにも共通しているのですが、力が抜けているから威力があります。だから2人の試合は本当に面白くなると思いますよ」

──日本ではU-NEXTでの配信が決まりました。日本のファンに、セルジオ陣営としてどこを見所にしてほしいということはありますか。

「この試合はトラッシュトークも何も必要のない、本当に価値がある試合です。だから、本来は俺なんかが語れるような試合じゃないと思うんですけど(笑)、まぁ俺流に言えば『黙って、見とけ!!』って感じです(笑)」

──アハハハハ。そう来ましたか。では平本選手自身、今後に関して腹積もりは?

「ESTAで米国に来ているので、12月5日に帰国しないといけなくて。そこからは、暫らく日本で調整することになると思うので、ルーファスポーツでやってきたことがどこまで通じるのか……強い選手とスパーリングをするのが凄く楽しみです。僕のMMAがどれだけ上がっているのか、まずは練習で試したいですね。

試合に関していえば、僕はデューク・ルーファスにセコンドに就いてもらいたいというのはあります。安心感が違います。これまで父親がセコンドに就いてくれていて、それが安心感になっていたのですが、MMAではそうもいかないですし。コーナーに戻る安心感、デュークがいてくれると全く違ってくると思います。

セルジオもそうですし、ここで練習をしていると僕のことを信じてくれていることが伝わってきて、凄くやりこめます。皆といると刺激になりますし、またここに戻って来たいです」

──平本選手的のRIZINでの試合出場は、当然ナンバーシリーズなのでしょうが、TRIGGERも始まりました。

「ケージですよね。朝倉未来とか、地上波のビッグショーでやって大金稼ぐみたいな感じでしょうけど、ケージでやってみたいですね。『舐めんじゃねぇぞ』って、そういうのは見せたいです。打撃も僕は角があるよりも、回っている方が戦いやすいというのがあって。それにロープは押し込んだ方がクラッチを組めちゃうし。ケージのように、ズル休みできる時間があるのも、ストライカーとしては変わってきますしね。

来年は何試合かしていくことになると思いますが、TRIGGERもガンガン出ていければ良いなぁって思っています。ただし、練習はできる限りこっちでやります。日頃はこっちにいて、試合の時に日本に戻るというような形でやっていきたいですね。ルーファスポーツにいると、安心感が違うので。

米国に住み、UFCへの登竜門で戦う堀内佑馬も平本に刺激を与えている存在だ(C)LFA

それと米国に住んでいるので、こっちの時間帯でできる試合が一番の理想だし、日本でも戦いたいですけど、こっちでも戦ってみたいですね。僕はMMAで世界を獲りたいから。

こっちの試合も出ていくということでは、僕の先輩の堀内佑馬君がLFAで戦っていて、あの試合を視たことで凄く勇気を貰えました。俺もやってやろうっていう闘志がわきましたね。

日本人だってできる。こっちに来てメキシコの血が入っている選手は、強いなって感じたんです。セルジオもそうですけど。そうしたら『ボクシングが強い国は限られている』って話になって。それってメキシコもそうだけど、日本だってボクシングは強いじゃないですか。力だって、強いってこっちでも言われているし、別にフィジカルで劣るとか思っていないです。日本人はどんどん米国に来て、強くなれば良い。それは練習していて感覚で掴めました。

だから、それを試合で証明していけば──米国で練習をする日本人が増える。それだけの完成度の高さを見せる自信はあります。それだけのクオリティの高い試合を見せることが出来れば良いなっていうのは、心の中で思っています」

■視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■ Bellator274対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者] 堀口恭司(日本)

<フェザー級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
ジャレッド・スコッギンス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
コリン・ハックボディ(米国)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)
ボビー・キング(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
ジョン・デ・ジーサス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヴィニシウス・ジュゼズウ(ブラジル)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)
ジェイコブ・ボーン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
キリズ・モタ(ブラジル)

<160ポンド契約/5分3R>
スパイク・カーライル(米国)
ダン・モレット(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー(米国)
オリバー・エンカンプ(スウェーデン)

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【RIZIN】RIZIN王者堀口恭司がブルース・リーと戦ったら?PS4で戦わせてみた! – EA Sports UFC2 シミュレーション -【総合格闘技/UFC】

RIZINバンタム級王者堀口恭司vs伝説のブルース・リー! 「堀口恭司 VS. セルジオ・ぺティス」を前に、ありえない対戦をPS4『EA Sports UFC 2』でシミュレーションしてみました!

UFCの試合を中心にPS4「EA Sports UFC4」を使ってシミュレーションしています。
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0:00 1ラウンド
3:00 2ラウンド
7:00 3ラウンド
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#RIZIN #堀口恭司 #UFC

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【Bellator272】セルジオ・ペティスのセコンドを務める平本蓮─01─「ここで死に物狂いでやっていれば…」

【写真】サンクスギビング・デーのディナー前の時間を拝借して、平本蓮に米国での日々を話してもらった(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で堀口恭司の挑戦を受ける、Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス。世界チャンピオンはこの防衛戦のコーナーマンに9月からルーファスポーツで練習している平本蓮を指名した。

K-1から鳴り物入りでMMAに転向も、昨年の大晦日のRIZIN26で萩原京平にTKO負けを喫した平本は、9月から僅か3カ月間の米国生活でペティスから絶対の信頼を得た。

デューク・ルーファス率いる米国のMMAトップアカデミーで平本は何を体感し、経験を積んできたのか。そしてセルジオ・ペティスによって学んだMMAにおける自らの打撃の生かしたかと、MMAファイターとしての成長を訊いた。


──なにか周囲から楽しそうな声が聞こえてきますね。

「ハイ、デューク・ルーファス(ルーファスポーツMMAのヘッドコーチ及び経営者)のファミリーにサンクスギビングデー(感謝祭)の食事に誘われて。今日がそういう日っていうのも知らなかったので、インタビュー時間と重なってしまってスイマセン」

──いえいえ、そこまで馴染んでいることに逆に安心感を覚えます。

「ホント、皆が良くしてくれます。暖かくて迎え入れてくれて、嬉しいです」

──先日、セルジオ・ペティスのインタビューをした際に自分としては、どこかで平本選手はどのような感じですか──ぐらいで質問をしようと思っていたところ、彼が平本選手をベタ誉めして。

「アハハハハ。メチャクチャ嬉しいです」

──この短期間にここまで信頼関係を築けたことに驚きました。

「実は僕が米国で練習しようって思ったのって、去年Fight&Lifeでハセケン(長谷川賢)さんとインタビューしてもらった時に、高島さんが『アメリカは行かないとわからない』って強い口調で言っていたからなんですよ」

──ホント、軽々しく強調してしまって申し訳ないです。

「アハハハ。そんなことないです。それで去年の大晦日に萩原(京平)戦で負けて、本当に悔しくて。このまま分からないんじゃなくて、米国に行ってMMAが分かりたいって思ったんです。結果、ミルウォーキーに来て米国の生活に馴染んでいます(笑)」

──米国の有名ジムに行けば良い練習はできると思います。ただし、馴染めるかどうか別で。馴染めることで練習もより成果があるのではないかと。普段が楽しくないのに、練習が日本より良くなるわけがないと自分は思っています。

「ファッションとか音楽とか趣味的なことでも話が合いますし、人間関係のストレスがないのも大きいです。格闘技のことだけを考えて日々を過ごすことができていて」

──平本選手は思ったことを面と向かって、ストレートに言葉にする。そこで相手のリアクションがあるのは、英語を操る文化圏にフィットしやすいのかと。

「ホントにストレスがなく過ごせています。この3カ月でイチから人間関係を構築してきて、その中で気持ちが伝わればOKみたいなところがあるなって。格闘技は幸いなことに世界共通語があって、練習はもう全く問題なく日本以上に飲み込めている気がします」

──英会話は段階がありますが、まずは恥ずかしがらずに気持ちをぶつけること。時制の一致なんてどうでも良いと思います。こちらの気持ちを受け入れて、聞き取ろうしてくれる人には通じるかと思います。

「そうですよね、分かります。エリックっていうキックのトレーナーがいるんですけど、今日のパーティにもいる人で、僕より2カ月前にこっちに来たばかりだから、知り合いも少ない者同士でいつも一緒にいるんです。車で色々なところに連れて行ってくれたりして。

とにかくエリックには翻訳機も使って何かを伝えようと話してきたから、他の皆には通じない言葉も分かってもらえるんです。で、『レンはこういうことを言っているんだ』と英語から英語にエリックが通訳をしてくれて(笑)。

日本にいる時は打撃のことを尋ねても、『打撃は平本君の方が分かるから、自分を信じれば大丈夫』っていう風に遠慮されることが多かったです。それがこっちではデュークとかも『キックはこうだけど、MMAはこうだ』っていう風にバシバシ言ってくれます」

──デュークが元キックボクサーで、GLORYの解説者をするほどでしたから、キックへの造詣もありますし。とにかく言葉にする文化ですよね。間違っていたら、ゴメンと言って。全てがそうじゃないですが、日本よりは少なくとも口にする文化だと自分も思っています。

「ハイ。だから、僕はここに来るべくして来たんだと感じました。日本だとMMAの練習をしていて、僕の打撃はビビられていると思います。でも、こっちは関係ないんですよ。K-1もキックボクサーも関係なく、ガンガン来ます。久しぶりに殴り合ったなって、逆に新鮮でした。結果、殴り合ったことで皆の見る目が変わって。それで認めてくれました。

で、時差ボケが直ったぐらいの時に、初めてセルジオとスパーリングをしたんです。正直、日本での練習ではMMAスパーでもテイクダウンを警戒して、打撃を意識するということはなかったです。

でもセルジオとかになると、そうはいかないです。普通にキックボクサーで。『しっかりガードしないと危ない』と思いました。そのうえでテイクダウンも速いわけじゃないですか。初めてセルジオとぶつかり合いを経験した時に、凄く感動して。『ここで死に物狂いでやっていれば、間違いなく強くなれる』と思い本当に練習が楽しくなりました。

他の選手も組んでいる最中でも、いきなり殴ってきますしね(笑)。躊躇ないです。でも、殴ってくる相手に殴られて冷静にいられるようにもなって」

──大丈夫だと思っているとカッとしますが、そうじゃないから冷静になれるということでしょうか。

「ハイ。そういう感じです。それもセルジオがすぐに『リラックス!!』って声を掛けてくれたのも大きいです」

──いやぁ本当にハマったのですね。ルーファスポーツが。

「米国に来るまでに組み技の方は、相当に練習をさせてもらっていて、自分のなかでは基礎は身に着けたと思ってやってきたのですが、レスリングのクラスの後もセルジオとUFCファイターのジェラルド・マーシャードが色々とアドバイスをくれます。最初の頃は本当にきつかったんですけど、今、気付いたら自分は総合格闘家になっている。そんな自分にビックリしている感じです(笑)」

──平本選手は自分で色々と考えることができる選手なだけに、練習と合致させるという部分で難しいこともあるのではないかと、実は思っていました。ただ米国に行く前に相当にMMAとして基礎が身についているとも練習仲間から聞いていました。

「シンプルに言って、デビュー戦を戦った頃は寝技に関して僕は素人でした。あの試合後にテイクダウンディフェンスだけでなく、パンチの技術も含め全部変えていかないといけない……一旦全て白紙にしようと思いました。

自分の拘りを捨ててストライカーだ、どうだということでなくてMMAを戦う上で一番強くなれるスタイルを創っていこうと。そこから組み技や寝技に関しても、色々と練習をし、質問をして知識を増やしてきました。結果UFCとか見ていて、自分だったらどうなるかとか考えることができるまでにはなっていたと思います。

ただ教えてもらったことを組み合わせていくのは自分の作業だったのが、こっちに来ると打撃、テイクダウン、スクランブル、寝技、それらの組み立て方と答えがあって。そこを鍛えてもらうことで、強くなれている。大晦日の試合では寝かされるとヤバイから、とにかく打撃を当てないといけなかったですが、今はテイクダウンも切ることができるし、寝かされても立てば良い。そして一から殴って、蹴ってとやっていえば良いという考えになりました」

──そうなると、余計に打撃が生きますね。

「ハイ。本当にステップアップできていると思います。だから試合をしたいですね。試合をして分かることってあるので。小さい頃からキックの練習と試合を続けてきましたけど、今、ここにいて初めて努力していると感じないで、努力することができるようになりました。なんか全然疲れないんですよ。明るい明日があるから、追い込んでも疲れないのか。ここまで追い込んでいるのに、なぜ疲れないのか分からないです(笑)」

──ゾーンですかね(笑)。

「あるとすれば格闘技に集中できているから、そこかなと」

<この項、続く>

■BELLATOR272視聴方法(予定)
12月4日(土)
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【Bellator272】堀口恭司戦へ。好漢セルジオ・ペティス─02─「兄が日本で戦った時、僕は高校生だった」

【写真】タイトル奪取後に、前王者のアルチュレタと健闘を称え合う。その言葉通り、対戦相手をリスペクトしているセルジオだ(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で、Bellator堀口恭司を相手に世界バンタム級王座防衛戦を戦うセルジオ・ペティス・インタビュー後編。

平本蓮とのタッグで、堀口戦に挑むセルジオは想像をはるかに超えた物静かで、重みのある言葉を紡いでくれた。

<セルジオ・ペティス・インタビューPart.01はコチラから>


──マーシャルアーツに専念しているから、トレーニングキャンプでなく常日頃から試合に出られる状態を創っている……もう生き方ということですね。

「そう、僕の人生だよ。とてもシンプル。ジムから家に戻り犬を抱き、フィアンセと過ごす。またジムへ行き、家に戻る。食事をして、ジムへ行く。それを毎日繰り返しているんだ。ファイトキャンプ期間だろうが、そうでなかろうかずっとジムにいる。

そうしていたいんだ。これから先の4~6年をいかに戦っていくか。そのためには常に自分のことをケアしていかないといけない。白髪が増えていくなかで良い環境に置き、自分を癒していくことがキャリアを長く続けるうえでアドバンテージになってくる。そしてファイターだけでなく、人間として成長していきたんだ」

──素晴らしいです。ところでBellatorがRIZINとの協力関係により2019年には日本大会を開き、選手の交流もありました。今後、このクロスプロモーションを発展させていくとスコットやRIZINの榊原代表が公言しています。この件について、セルジオはどのように考えていますか。

「素晴らしいことだよ。僕のキャリアはほとんどを米国で過ごしてきた。まずメキシコで戦ったけど、この世界の他の地域で戦いたいと思っている。その地を訪れ、街を見て、人と触れ合い、文化を知る。僕の兄は東京で戦っているけど(2012年2月26日、さいたまスーパーアリーナにおけるUFC144でのジョー・ローゾン戦)、僕もそういう経験をしてみたい。地球の反対側で、いつもと違う相手と戦ってみたいんだ」

──アンソニーがジョー・ローゾンを左ハイキックでKOした時、セルジオは日本に一緒に来ていなかったのですか。

「僕はまだハイスクール・スチューデントだったんだ(笑)」

──本当ですか。つい先日のようにも感じるのに、もうそんなに昔の話になるのですね。

「そうだよね(笑)。高校で授業を受けないといけないから、日本に行けなかった。確かジュニア(3年生=11年生)か、シニア(4年生=12年生で最上級)だった。あの時のアンソニーは美しいパフォーマンスを見せていたよね」

──これこそ本場のUFCだと日本のファンも多いに盛り上がりました。

「アンソニーは『コーナーの声がメチャクチャ聞こえるんだ。凄くファンがファイターを尊敬してくれていて。本当に会場が静かなんだ』って僕に話していたよ。米国の会場やファンと日本の会場の雰囲気と比較して、日本の会場がどういうものかアンソニーが教えてくれた。

スポーツとして、素晴らしいよね。そういうところで戦いたい。僕はトラッシュトークをして、相手選手を必要以上に貶めるとか嫌なんだよ。僕たちはアスリート、マーシャルアーツの有り方として普段から良き人間であるべきだと考えている。確かに僕らはファイターでケージのなかで戦う。でも、最後は人間性が大切だし、行き着くところはそこだと思っている」

──米国MMA界のメインストリームを歩んできたセルジオが、そういう考えの持ち主だとは思っていなかったです。

「アハハハ」

──ところでBellatorが次にワールドGPを開催するなら、それはバンタム級になるという噂です。

「その話は僕の耳にも入って来るよ。きっとGPが行われるってね。GP系の試合は経験がないから、凄く楽しみだよ。100万ドルを手にするチャンスでもあるしね。バンタム級の選手にとって、良い話だ。タイトルマッチを戦うまでに至らない選手にも、タイトル挑戦の機会が与えられ、優勝賞金を手にするチャンスが巡って来るんだから。

短期間に3試合、4試合と戦う。それが僕にとってアドバンテージにあると思っている」

──そうなのですか。とはいえばベラトールのGPスタイルは5分✖5回戦、王者は毎回防衛戦と他で見られるGPよりハードです。実際、ウェルター級ワールドGPでローリー・マクドナルドは心身ともに疲弊し、フェザー級GPでもパトリシオ・フレイレは王座を失いました。

「ローリーもピットブルも、それまでの試合数が多い選手達だ。ローリーはUFC時代に確実にダメージを蓄積している。パトリシオも37とか38戦目だった。僕はまだ26試合しか戦っていない。幸運にも大きなケガもせずにキャリアを重なることができた。

骨折したこともないし、後を引くようなカットもない。僕に戦い方はGPフォーマットに合っている。しっかりと相手の動きを見て動き、体にダメージを受けていない。それでいてアグレッシブに戦っているし、本当に僕のファイティング・スタイルは、GPを勝ち抜くにはパーフェクトさ。

まずは12月3日、キョージ・ホリグチとの試合に勝ってからだけどね」

──堀口選手との世界戦、どのような試合を世界に発信したいですか。

「これまで通りアグレッシブに戦う。フアン・アルチュレタ戦も悪くなかった。でも、もっと良い試合ができる。今回の試合にむけてオフェンス、ディフェンスともに磨いてきた。レスリングゲームも柔術ゲームも含め、全ての局面で進化している。別の世界のチャンピオンを相手に、自分を試すことができる。最高に楽しみだよ」

──セルジオ、今日は色々と話していただきありがとうございました。日本でこの試合を視るファンに一言お願いします。

「ホリグチという世界のベストファイターを相手に、最高の試合をしたいと思う。僕らの試合に楽しみにしてほしい。日本のファンにも、世界中のファンにとっても最高の戦いをしたい」

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12月4日(土)
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【Bellator272】Bellator本格参戦、世界バンタム級王座挑戦へ。堀口恭司「いつも通り、大丈夫です(笑)」

【写真】2019年6月以来のベラトール参戦。本場での戦いは、やはりワクワクする(C)BELLATOR

12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で、堀口恭司がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦する。

昨年大晦日の朝倉海戦から約10カ月、米国及びBellatorで戦うのは2019年6月のMSG大会=ダリオン・コールド戦以来となる。いつも通りATTで調整中の堀口にリモート・インタビューを行うと、大一番を前にいつも通り──和而不同の堀口恭司がいた。


──お久しぶりです。

「スイマセン、朝早くから」

──全く問題ないです。9月にBellatorとの契約が発表され、その40日後に初戦がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦することが明らかになりました。今の調子はいかがですか。

「まぁ、いつも通りという感じですかね。いつも通り、大丈夫です(笑)」

──まずはなぜBellatorだったのか、ここでUFCという選択肢はなかったのかを教えていただけますか。

「Bellatorに1試合だけ出場して、バンタム級のベルトを獲り、ケガのために返上しました。それでRIZINでカムバックし、そのままUFCへ行くのは筋が通っていない。次の舞台に行くにしても、ちゃんとベルトを獲り返し、チャンピオンとして仕事をやり切る。その方がスッキリしているじゃないですか。自分の気持ちとしてもBellatorの王者として、やるべきことをしたいと思いました。

きっとRIZINの大晦日で勝って、ベルトを巻いた時点でUFCと契約することはできたはずです。でも、それって何か違う。BellatorがRIZINと提携して、初めて両方の団体のベルトを獲った。そして、両方の団体のベルトを返上した。それでRIZINのベルトを獲り戻し、バイバイというのはちょっと違います。UFCに行くなら行くで、Bellatorのベルトもさっき言ったように獲り返して、仕事をして『ありがとうございました』というのを見せてからですよね」

──その仕事するなかに年に1度、日本で試合をすることが含まれている。それがBellatorを選択した理由の1つになっていますか。

「日本で1試合する云々もBellator次第です。今はBellatorの契約下にあるので。そこは榊原さんとスコットが決めることで、自分は関与きないのが本当のところです」

──なるほど。というのもメジャーのBellatorと契約して、年に1度は日本で戦えるという契約はMMA業界において画期的で、それはBellatorとRIZINの関係があるからこそ可能になったと思います。クロスプロモーション自体、メジャーではほぼあり得ないことでしたし。

「セルジオ・ペティスも自分と戦ってBellatorだけでなくRIZINのチャンピオンにもなりたいと言っているみたいですし、そうやってBellatorとRIZINで交流戦が実現すればファンが喜ぶ試合も増えますよね。本当はBellatorとRIZINだけでなくてUFCや他の団体も、そんな風になっていけばもっとMMAは面白くなる。自分はそういうことを目指しているので、今回Bellatorを選択したのも、その一歩という感じです。

スコット・コーカーと榊原さんが話し合った結果、クロスプロモーションが実現した。そういう意味では、自分には良いタイミングだったと思います」

──堀口恭司という存在だからこそ、それを成しえることができた。そこに続けとばかり、Bellatorを戦いながら年に1度日本で戦うだとか、BellatorとRIZINのパートナーシップにより、日本でBellatorのトップファイターに勝つという気持ちでいても、日本人選手の現状としてそんな甘くはないはずです。Bellatorで勝つこと、Bellatorのトップ選手に勝つことは。

「まぁ、そうですね。だからこそ若い選手に対して、強くなればこういう風に道も開ける。そこを先頭に立って見せたいです」

──その一歩となるセルジオ・ペティス戦。ペティスの印象を教えてください。

「もちろん、強い選手です。大まかに言えばキックボクシング主体で、柔術もできる選手。あまり自分の方からの仕掛けは強力ではなくて、カウンタータイプですね」

──強大な武器、特徴があるわけではない。全てそつなくこなせる。だから、そこまで怖くないと思っていたのですが、だからこそ結果を残せているようにも感じます。

「あぁ、穴が無いからですね。これだって言う抜きんでたモノがなくて、だから怖くないと思っていると、穴の無い強さで勝つ……みたいな。だからバランスが良いですよね。テイクダウンも取られないし、キック独特の体幹の良さもあります。同時にフィジカルに優れているわけでもない。背も自分より、少し高いぐらいで。まぁフィジカルに関しては、デカかろうが、小っちゃかろうが別に関係ないって感じですかね」

──勝負の鍵は、やはり出入りとレベルチェンジでしょうか。

「MMAですし、自分も新しい技術を身に着けています。相手ができないことを仕掛けたり、自分の前のスタイルにないことを見せて意表を突く……突くことができれば良いですね」

──昨年の大晦日から11カ月、ATTでどこを伸ばしてきましたか。

「全体的に伸びています。打撃でもフェイントだったり、小細工ができるようになりました。ただ打撃だ、レスリングだ、寝技だという風に個々の部分ではなくてMMAとしての使い方。そういう部分ですかね、やってきたことは。選択肢は他の選手より、全然多いと思います」

──組みが受けも攻撃も強くなっているのは、ここ数年顕著でした。その部分でも攻めることができるようになっています。

「まぁどんなポジションでも、そこが危険な場所であっても対処方法が分かっているので、変にスタミナを失くすこともないです。『アッ、ヤバい』と思うことがそんなにないので」

──4年半の間はリングが主流でしたが、ケージでも強いという戦い振りでした。

「まぁ戦ううえで、場所がどうのこうのというつもりもないですけど、自分はケージの方が戦いやすいです。リングはパンパン、外に出てしまうので……あれはどうしようもないですよね。戦い辛いといえば、戦い辛いです」

──それだけケージ際のクリンチの攻防に自信があると。

「う~ん、まぁ日本にいた時よりは上手くなっています」

──打撃だとサークルよりも、四角いリングはコーナーに追い込める。逆にケージだと、対戦相手も足を使って回りやすい部分はあるかと思いますが。

「いや、ケージの方が追い詰めるのは簡単ですよ。相手が回ろうが、足は自分の方が速いので。足の使い方は自分の方が上手いから、問題なく捕まえることができます」

──セルジオ・ペティス戦に向けて、今回はどのようなメンバーと調整してきましたか。

「ペドロ・ムニョス、アドリアーノ・モライシュ、パウロ・サントス、柔術ができてキックボクシング系のブラジリアンと結構やってきましたね。パウロは試合ではバンタム級なんですけど、普段は160ポンドとかあってデカいんですよ。そういう選手ともやってきたので力負けをすることもないという感じですかね」

──堀口恭司が戦うことで、Bellatorに興味を持つファンも多いと思われます。そんなファンにバンタム級戦線で気になっているファイターの名前を挙げてもらえないでしょうか。

「まぁ、強い選手はいますよね。名前は良く分からないですけど(笑)」

──出たぁ(笑)。

「あのレスラーとか……」

──それはレフェオン・スタッツではないでしょうか。

「あっ、そうそうそう。そいつです(笑)。そのスタッツが勝ったロシア人……」

──マゴメド・マゴメドフですね(笑)。

「そうそう、そいつ。その2人にダニーとか」

──ダニー・サバテーロ、Bellatorでも同門に強豪がいますね。

「それが嫌なんですよね。まだ花開いていない感じじゃないですか」

──だからこそ、チームメイトだろうが食ってやろうという風になりそうです。

「上を食ってやろうとはしていますよね。嫌ですけど、やるとなったら自分もやるしかないです」

──以前からチームメイトと戦うのはタイトルマッチだけという風に堀口選手は言っていましたが、サバテーロと戦うのも当然ベルトを賭けた場合ということですね。

「Bellatorは自分がチャンピオンになったら、タイトルマッチしか組まないでしょうし。だから、逆にそこしかやる道はないですよね」

──では最後に日本でU-NEXTを視聴して、堀口選手を応援してくれるファンに一言お願いします。

「海外でも日本人が熱くなる、日本人は強いんだぞっていうのを見せたいと思うので応援よろしくお願いします」

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【Bellator】セルジオ・ペティス「レン・ヒラモトがホリグチのスタイルに関して、深く細部にわたって分析してくれた」

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334: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/11/23(火) 15:01:50.74 ID:2nhn8+6P0
ペティス弟の最新インタビュー
完全に平本はルーファスのトレバーウィットマン的な存在になってるな


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【Bellator272】堀口恭司の挑戦を受けるセルジオ・ペティス─01─「僕には平本蓮という練習仲間がいる」

【写真】既に頬がこけている感もあったセルジオ。非常に落ち着いた口調が印象深かった(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で、Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスが堀口恭司の挑戦を受ける。

5月にフアン・アルチュレタを下し、UFCからBellatorに転じて3戦目でサークルケージの頂点に立った。UFCとの契約最終戦で勝利し戦う場所を変えてのベルト獲得は、堀口にも似たプロセスといえる。

堀口戦が迫ってきたセルジオにインタビューを試みると、この試合に向けて所属するルーファスポートのチームメイトとなった平本蓮が彼を大いにサポートしていることが分かった。


──セルジオ、今日はインタビューの機会を設けてくれてありがとうございます。

「こちらこそ。どうだい? 調子は……ちょっと待って……アレ、以前にルーファスポートで会ったことがない?」

──実は2013年8月にアンソニーがベンソン・ヘンダーソンをUFCで破った前日にミルウォーキーでルーファススポートを訪れ、セルジオのインタビューをさせてもらったことがあります。

「そうだよね。なんか見覚えがあるなぁって思ったんだ(笑)。もう8年も前かぁ。今もずっと、この仕事を?」

──そうですね。変わらず、やっています。それにしても、あれほど前のことを覚えてもらっていて感激です。と同時に本題に入らせてください(笑)。12月3日に堀口恭司選手の挑戦を受け、Bellator世界バンタム級王座初防衛戦を戦います。日本でも多くのMMAファンが注目する一戦に向け、今の気持ちを教えてください。

「しっかりとこの試合に向けて調整してきたから、体の調子も凄く良いよ。体重も良い具合に落ちてきていて、かつ体力的にも全く問題ない。この間のトレーニングの成果が如実に表れているね。このビッグファイトの機会を得ることができて、ワクワクしているよ」

──堀口選手はよく似たスタイルの選手を挙げるのが難しい、独特なファイターです。どのように対策を練ってきたのでしょうか。

「素晴らしいことに、僕にはレン・ヒラモトというトレーニングパートナーがいる。RIZINで戦っているK-1ファイターの彼がホリグチのスタイルに関して、深く細部にわたって分析してくれたんだ。レンのアドバイスこそ、この試合に向けて僕に必要なモノだった。このタイミングで、日本のキックボクサーがチームメイトになって一緒に練習し、キョージ・ホリグチのことを徹底して解析してくれたのは幸運でしかないよ」

──平本選手はちょっとしたパーティガイのようでいて、戦いにおける分析力はインタビューを通してですが、素晴らしいと感じたことがあります。K-1ファイターだったからこそなのか、MMAの距離や使うべき技術の違いをしっかりと考えていました。

「そうなんだよ。レンとキョージ・ホリグチの距離は違う。でも、レンはスパーリングの時にずっとコーナーにいてくれて、本当にタメになるアドバイスを送ってくれるんだよ。レンはロングディスタンスの相手に、どのように僕が戦えば良いか分かっているんだよね。

キョージ・ホリグチという距離感の違うファイターを相手に、本来は武器もレンジも違うレンは本当によく似た動きもできるんだ。そして最高のアドバイスをくれる。アメージングというしかないね

レンってまだ23歳なんだよ。でも、マーシャルアーツに関してはめちゃくちゃ成熟していて。本当にシリアスに向き合い、ハードにトレーニングしているんだ。彼は君も言ったようにK-1キックボクサーだ。でも、レンはMMAに自分の打撃をアジャストできる。彼が僕を助けてくれるように、僕もレンがMMAに適応できるようにサポートできる」

──なるほどぉ、これはもう平本選手にもセルジオ評を尋ねたいところですね。ところでセルジオと堀口選手は同じ時期にUFCで戦っていました。その後、堀口選手は拠点を米国に移し、試合は日本で戦ってきました。UFCで戦っていた当時と、今の堀口選手を見て一番の違いはどこにあると感じますか。

「とにかくUFCで戦っていた時は、若かったよ(笑)。あの当時からしっかりと戦っていたけど、きわめてワイルドだったよね。そしてデメトリウス・ジョンソンと戦った時、その部分の修正がきなかった。まぁ、あの時のデメトリウスはフィジカル的にもキャリアの最高潮にあった時だけど……あの試合の時のホリグチと、今のホリグチは随分と違うよ。

もちろん、スタイル的に大きく変わったということはない。そのなかでトライ&エラーを繰り返してきたんだろうけど、随分とメンタル面が違うように見えるよ。マーシャルアーチストとして成長している」

──堀口選手は遠い距離からの飛び込みに代表されるフットワークの良さは変わらず。接近戦でのボクシングという面で成長があったように感じます。

「ボクシングで来るなら、大歓迎だよ。そこは僕の方が経験値は高い。そうだね、そういう部分で僕のスタイルと、ホリグチのスタイルが真っ向勝負すればエキサイティングな試合になることは間違いないだろう。

僕自身、自分のゲームプラン、自分の戦い方にアジャストも加えてきた。そういうなかでホリグチという洗練されたスタイルの持ち主と戦う。ホリグチは空手家じゃない。彼はミックスマーシャルアーチストだ。テイクダウンもできるし、サブミッションで一本勝ちもできる。そして殴れる。思い切り殴れるんだ。体は決して大きくない。でも、体全体の力を拳に溜めて殴ることができるんだよ。

来週の金曜日、僕とホリグチは拳を交えることになるけど、ここまでの日々は似たようなところがある。僕らはUFCを離れて、彼はRIZINで。僕はBellatorで成功を収めた。まぎれもなく世界のトップだし、彼と戦えることは素晴らしいよ」

──そういえば最初に聞くべきことでしたが、5月にフアン・アルチュレタを破りBellator世界王者になったことで、人生が変わったということはありますか。

「正直、僕の人生が大きく変わることはない。そうなることを望んでもいないんだ。そりゃ経済的には豊かになったよ。より多くのマネーが手に入ることにより、よりこのスポーツに専念できる。そこが以前との違いだよ。栄養士をつけることができるようになったし、ジムで過ごす時間が増えた。でもMMAに対する想いは変わらない。10代から始めて、25歳の時にMMAで生きていくことを決めた。

ジムから離れたくないし、パーティにも行きたくない。もうフィアンセもいる。家にいる時はリラックスしてリカバリーに努めている。家にいない時以外は、ジムにいる。チャンピオンになって経済的に恵まれるようになったことで、そうやって想い通りに生きることができている。

今の僕にはトレーニングキャンプとトレーニングキャンプ以外という練習状況は当てはまらなくなっているんだ。常にベストな練習ができているから、いつでも戦えるような状態になっている。トレーニングキャンプをして試合に備えるんじゃなくて、今の僕はマーシャルアーツに専念できているから、いつでも試合で戦うことができるんだよ」

<この項、続く>

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