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ジョン・ドッドソン「2023年はBKFCの王座を獲得してRIZINで堀口恭司を倒したい」

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 2月17日の『BKFC: Knuckle Mania 3』でジャロッド・グラントと対戦するジョン・ドッドソンが以下のコメント。

「この3試合契約により僕はベアナックルファイターになることができたし、早急にタイトルマッチを行わない理由はない。BKFCの対戦相手はジャロッド・グラントだが、考えてみれば(BKFCデビュー戦だった)ライアン・ベノワの方が確立されたファイターだった。彼はUFCに出場しているし、ノックアウト・パワーもあるし、Bellator王者のセルジオ・ペティスにも決定的な勝利をしてるしね」

「僕としては、タイトルを獲得してベストファイターと戦い続けたい。 彼らは、ボクシング、MMA、ムエタイ、どの打撃種目であっても、僕を超えられると思えば、誰にでも挑戦させることができる。どのような挑戦も歓迎する」

「ジョニー・ベッドフォードが早期引退を決めた理由は、僕のBKFCデビュー戦を見て、このペースと動きに付いていくことができないと思ったからだと思う。彼が引退したと聞いて、もう一度ノックアウトしたいと思ったよ」

「堀口恭司の最近の試合(『RIZIN.40』の扇久保博正戦)を見たけど、彼には僕の動きは速すぎると思う。前にも言ったけど、グラウンドでもレスリングでも打撃でも、ゲームのあらゆる面で僕は彼より優れていると思う。楽しい戦いになるだろう」

「僕は最高のフライ級ファイターの一人だと思う。デメトリアス・ジョンソンとは1勝1敗だと思っているが、記録上は彼の2勝なので、彼が1位、僕が2位だと思う。その観点から、僕と彼はプロモーションや団体に関係なく、最高のフライ級ファイターの2人だ」

「この試合に勝って、グランプリで戦って、RIZINで勝って、戻ってきてBKFCのタイトルを獲得したい。2つの異なるファイトスタイルでタイトルを獲得し、その分野でコントロールできるという事実から、今年は自分にとって重要な機会になる思ってる」

「僕がより支配的であることを示すだけでなく、デメトリアス・ジョンソンがロッタン・ジットムアンノンとの試合でMMAとムエタイの二刀流を見せたけど、僕はベアナックルとMMAで頑張りたい」
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【Bellator&RIZIN40】キム・スーチョルと対戦、熱血風ファイター=フアン・アルチュレタの真実「賢明さ」

【写真】スペイン系とメキシコ系という紹介が多いが、自身はネイティブアメリカンの血にも重きを置いており、チチカカ(ネイティブアメリカンの刺繍)が施された衣装を会見でも身にまとっていた (C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦に出場するチーム・ベラトールの一員としてBellator元世界バンタム級王者フアン・アルチュレタが来日。キム・スーチョルと戦うことが発表された。

アルチュレタといえば、全力ファイト。そして最後まで攻撃を続けるアグレッシブなスタイルという印象が強い。会見前にアルチュレタに話を聞くと、熱い言葉でその信条を以下のような言葉で語った。

「勝敗は時の運、どっちに転ぶかは分からない。だから、僕は自分のパフォーマンスを一番に考えている。全力を尽くす、そこが一番重要なんだ。ただし、セルジオ・ペティスと戦った時は足と右の拳を試合の序盤に負傷してしまった。ラフェオン・スタッツとのGP戦は御覧の通り、確実に勝利に向かって戦えていた。けど左ハイでKO負けした。

人生で100万回キックと向き合ってきて、あのタイミングでヒザが顔面に当たるなんてなかった。なぜ、あのキックが顔面を捕らえたのか──何か理由があるはずだ。今なら分かる。あの一発で、僕はGPで上位進出できなくなった。そして、日本で戦う機会を得た。100万回に1度しか起こりえない状況でのKO負けは、僕を日本に向かわせるためだったんだよ。

あの試合で、あのまま勝っていたら日本で戦う機会を得ることはできなかったからね。スタッツに敗れ、エンリケ・バルゾラ戦を戦うことになった。そして、あの試合のパフォーマンスを認められ、夢だった日本で戦うことが実現したんだ」

アルチュレタの言葉を字面で見ると、まさに熱血漢そのもの。それは一見、彼のファイトスタイルに通じるモノがあるかもしれない。ただし、その言葉は非常に冷静な口調で話されており、決して彼が感情に引っ張られる性格の持ち主でないことが理解できた。この点こそ、フアン・アルチュレタというファイターの真実であり、その点について尋ねてみた。


──とにかく死力を尽くして、全力で戦う。今の言葉を額面通りに受け取ると、フアンは常に伸るか反るか、乾坤一擲のファイトを心掛けているように皆が思いがちです。

「フフフフ。その通りだね」

──それでいてフアンの試合をしっかりと見ると、実に距離のコントロールとタイミングを測るのが絶妙です。ステップを踏み、ダブルレッグのフェイクから右を伸ばし、または右ストレートのフェイクからダブルレッグに入る。相手をおびき出してのカウンターショットも実は一発目でなく、続く2発目や3発目をヒットさせるように打っているように見受けられます。決して、当たって砕けろという戦いでなく計算されつくした動きかと。

「ファイトに欠かせないのは、アジャストする能力はなんだ。戦っている現状に対し、適切に変化させ、今ある状況に適した動きをしなければならない。それは賢明さという表現ができるかもしれないね。MMAに必要な知恵、戦いのなかで必要な分別という領域で如何に相手の知恵や分別を打ち破ることができるのか。

それがあって初めて、自分をコントロールできるんだよ。時には自分の戦いに綻びが見られることがある。そういう状況も相手に見せることになるのがMMAだ。そんな時、綻びやガタつきを追い払わなければいけない。それって、もうほとんどマジックだよ。そこを乗り越えてウォリアーは勝利を手にする。

その踏ん張りは……両親の支え、コーチの支えがあって可能になる。戦いとは決して、強さと強さのぶつかり合いではないんだよ。真っ直ぐ戦い過ぎても、自分の攻撃よりも被弾することが多くなる場合は往々にしてあるよね」

──その通りだと思います。

「Art of Warだよ。だからこそ今、君が指摘したようにダブルレッグのフェイクや、パンチと見せて組みつくこと。1発目でなく、2発目、3発目で顔面を打ち抜くんだよ。ファイトのスピード、リズムを変えること。それがあってこそ、攻撃は成り立つんだ。ぶっちゃけ、視線だってそうだよ。視線の先を攻撃しない。拳は違うところを狙う。それこそが、自由な攻撃になるんじゃないだろうか。攻撃するという観念から放たれた攻撃だよ」

──参りました(笑)。きっとファンだけでなく、過去の対戦相手もフアンのことを見誤っていたと思います。

「その通りだ。ファンも対戦相手も僕を誤解してきたんだ。それが僕の戦いだ。それが僕の愛するマーシャルアーツなんだよ。僕は口では戦わない。その必要はない。お喋りには自信がない。ファンに僕の話を聞いてもらうことがMMAじゃない。ケージの中の動きをファンに見てもらうことが、僕のMMAだ。本当にマーシャルアーツが好きなファン、マーシャルアーチストなら僕の戦いを理解してくれるだろう。皆に戦いの科学を楽しんでもらいたくて戦っている。それがマーシャルアーツだから」

※日本への憧れ、RIZINという場でキム・スーチョルと戦うこと、そして今後の日米でのキャリアップなどをフアン・アルチュレタが存分に話してくれたインタビューは、11月22日(火)発売のGONG格闘技#323に掲載されます。

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o UFC アンソニー・ペティス キック セルジオ・ペティス ラフェオン・スタッツ 北野一声 海外 田上こゆる

【ABEMA】武者修行プロジェクトから帰国、田上こゆる─01─「気持ちに自信がつきました」

【写真】ルーファスポートで得た自信が発揮される次戦は、いつになるのか(C)MMAPLANET

ABEMA海外部者修行プロジェクト第2期生、田上こゆる。北野一声と共に行ったウィスコンシン州ミルウォーキーにあるルーファスポートでの出稽古を終え、帰国した。

その田上を帰国後直後に所属するBLOWSでインタビュー。米国での練習の成果と、これからについて尋ねた。


──ルーファスポートでの武者修行プログラムを終えた田上選手です(※取材は9月23日に行われた)。自分は最初の3日間ほど一緒にいさせてもらったのですが、あれ以降は宿泊先なども変更されたそうですね。最初の宿泊先はジムまで相当な距離があったので、そこは実は気になっていました。

「そうですね、歩いて30分は掛からないところに移って。でも、途中から自転車とスケートボードがあったので、僕が自転車に乗ってスケボーの北野(一声)君を引っ張るような感じで通うようになっていました(笑)。それにルームメイトが車に乗せてくれることもありました」

――ルームメイトは何人いたのですか。

「4人ですね。プロ間近のトップアマという感じの選手が2人、プロが2人でした」

――ところで今回、BLOWSには戎橋から宗右衛門町を歩いてきたのですが、田上選手のような年頃の若い子たちが楽しい気にたくさん歩いていました。ミルウォーキーの郊外を自転車とスケボーでジムに通うとはえらい違いですね。

「アハハハ。僕がそっちにあまり興味ないというのもありますけど、遊ぶとしたら同じように見えると思いますよ。まぁ、こことは別世界ですよね(笑)」

――誘惑に負けることはないですか。

「う~んなんも感じないです。朝から仕事して、夜はここで練習するのが日常なので。とにかく練習を終えたら飯食って、寝て、体を休めようとしか考えていないので」

――なるほど。では、よりMMAに集中していたミルウォーキーの生活に関して教えてください。さぞかし充実の日々だったと思います。

「そうですね。月曜日から木曜日は午前中に2時間の選手クラスがあって、夜は普通に会員さんのクラスに出て。金曜日は午前中が一般クラスのグラップリング、夜は自主練習。それか車でサウナに行って、リラックスしたり。土曜日はレスリングの技術とスパーリングをガッツリやる。そういう練習を続けていました。途中でデューク(ルーファス代表)さんが風邪をひいてしまって、思っていたよりマンツーマンのミット打ちの数が少なかったので、そこはもっとやり込みたかったです。

そうですね、やっぱりグラップリングが凄く勉強になりました。技術もそうですが、ガンガン行けるっていう気持ちを創れたんかなって。日本に戻ってきて練習をしたら、そう思えました。ルーファスポートに行くまでのプロ練習では入っていけなかったところでも、自分からテイクダウンをしかけることができるようになっていました。そういう風に動くことができる自信をつけることができたかなって思います」

――1カ月の武者修行で組みに自信がついた、と。

「ハイ。気持ちに自信がつきました」

――気持ちに自信がつくというのは?

「一番自信につながったのは、向こうに行って外国人選手とやるとテクニック的にもボコられると思っていたのが、それほどでなくて。一本を取ることができたり。日本でやってきたことに関して、向こうでも通じたから自信になったということですかね。向こうで体感できたから、気持ちにつながって自信を持てました。

理由は分からないんですけど、あっちでは自分から組みにいくことができたんです。結果、組みの攻防ができた。組みから逃げるんじゃなくて、組んで戦うことができたので自信になったんやと思います」

──自分の滞在中にはビッグネームは夏休み中でしたが、UFCやBellatorファイターと交流はできましたか。

「いえ、ファイト前でなかったのかラフェオン・スタッツはジムに来なかったです。セルジオ・ペティスは帰国する2週間前から、ジムには来るようになっていました。ただ、ヒザのケガがあるからスパーリングはせずにミットとかやっていましたね。正直、セルジオとかアンソニー・ペティスとかに本気で打撃でぶつかったらどうなるのかというのは、楽しみしていたので。そこがデキなかったことは、少し心残りですね」

――なるほど。では強くなったという反応は帰国後にありましたか。

「中蔵(隆志BLOWS代表)さんから、直接は言われていないです(笑)。ただBLOWSには三角(みかど)さやかさんという関西大学の大学院に在学中で、健康学の修士を取得し、健康運動指導士の方がいまして。フィジカル……食事を中心に健康面というのか、体のことを見てくれるコーチなのですが、その女性から落ち着いて動くようになったと言ってもらえました。以前は場面、場面で焦っていたところが落ち着いて対処できていると。

今回、ABEMAのおかげであんな経験ができたので、今練習で感じているように試合でも結果として、その成果を出したいです。結果……ただ勝つだけでなく、一本を取るとか成長の跡を見せられるような内容を伴った結果を残したいと思っています」

──また海外での練習をしたいという気持ちは?

「行きたいです。行きたい気持ちはあります。ルーファスポートにも行きたいですし、他のジムをことは知らないのですが、経験したいというのはあります」

──他のジムのことを知ってから行く方が良くないですか。こういうジムで、こういう軽量級の選手がいて、こういう練習がしたいと自分で想えるようになってからの方が効果的かと。

「あぁ……確かに、そうですね。……」

──まるで歯が立たなかった。そういう経験をしてみたいという想いも海外武者修行のなかにはなかったでしょうか。どれだけできるか試してみたいという気持ちの裏側には。

「あっ、そうですね。キックをずっとやってきて、『この人には敵わない』って直感で思うことってありました。そういう経験がMMAではあまりなくて、そういう経験がしたいという気持ちがあって米国に行ったというのもあります。今回は、そこまで感じるものがなかったので、やっぱり経験してみたいですね」

<この項、続く>

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ABEMA GLORY K-1 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN Special UFC アンソニー・ペティス イスラエル・アデサニャ キック セルジオ・ペティス デューク・ルーファス ボクシング ラフェオン・スタッツ

【Special】名将デューク・ルーファスに訊く、米国キックボクシング事情「練習はキック。視るのはUFC」

【写真】現役キックボクサー、MMAコーチとして成功しているだけにキックとMMAの現状を語らせても抜群の説得力だ(C)MMAPLANET

アンソニー・ペティス、セルジオ・ペティス、ラフェオン・スタッツらが所属するミルウォーキーの名門ジム=ルーファスポーツ。ヘッドコーチであり経営者のジェフ・ルーク・デューファスは米国を代表するキックボクサーから、MMAの指導者となった。

今から9年前、2013年8月にルーファスをインタビューした際、GLORYのSpikeでの中継が始まることで、米国でキックボクシング人気が高まることに興奮を隠せず、期待している彼がいた。

現在、GLORYは米国でのイベント開催から撤退し、ヨーロッパに戻った。同時にコロナにより、MMAはさらに家庭で視るスポーツ・エンターテインメントとして発展した。なぜ米国にキックボクシングは根付かず、またMMAのさらなる発展には何が必要かとルーファスに尋ねた。


――9年前にデュークにインタビューをさせてもらった際、GLORYがSpikeでの中継が始まる直前でした。そしてコメンテイターになることが決まっていたデュークは、SpikeがTUFを中継した時のようにキックボクシング人気が全米規模で高まるという期待をしていました。が、GLORYは2019年に米国から撤退しました。これだけMMAではストライキングが歓迎されているのに、キックはなぜ米国に根付かなかったのでしょうか。

「今、UFCを見てもイスラエル・アデサニャを代表するように、キックボクシングで活躍した選手がトップファイターになっており、ジムにキックボクシングの練習をするために入会する人々は決して少なくない。でも本当に奇妙なモノで、視て楽しむという部分では、アメリカ合衆国の文化は、どうしても手を使ったスポーツになるんだと思う。インターナショナルフットボール……サッカーじゃなくて、アメリカンフットボールだろう? 皆が楽しむのは。バスケットボールもそう、ベースボールだってそうだ。

それにこの国では誰かを殴る行為は容認されていても、蹴る行為は忌み嫌われる。MMA、ケージの中は殴って、蹴って、レスリングもできるタフガイの戦場だ。きっとキックボクシングは、この国においてはMMAとボクシングの間になる中途半端なモノに感じられているんだろう。

私は独特のBGMが流れ、タイを代表するカルチャーであるムエタイのことも大好きだ。でも、ムエタイが米国でタイのような人気を誇ることは永遠にないだろうね。日本でも、それにONEチャンピオンシップですら、ムエタイをタイで行っているままのフォーマットでは実施していない。ONEのムエタイとして試合を組んでいる。

キックボクシングをリングではなくて、ケージで行うのは素晴らしいアイデアだよ。MMAグローブでムエタイを行うことも、そう。あの変則的なキックやムエタイなら、新しいモノとして受け入れられるかもしれない」

──日本ではMMAが好きなファンは、普通にキックやK-1を見て楽しめる人が多いと思います。「あの距離の殴り合いは苦手だ」とか「組みがあったらああはいかない」という方が少数派で。何よりMMAファンでキックを見ない人よりも、キックファンでMMAに興味がないファンの方が多いかと思います。

「う~ん、米国のファンにとってMMAの打撃戦はワイルドに映るんだろうね。ボクシングはよりテクニカルで、パワーレス。MMAはよりパワフルでアグレッシブという感覚で、対局にあると思って打撃戦を楽しんでいる。

対してキックボクシングは、よりテクニカルに思われているのか。GLORYはKOも多く、見ても楽しめるスポーツだった。そうだね……結局はビジネスだし、この国ではマーケティングが何よりも重要になる。コカ・コーラは一番美味しいソーダではなく、最もマーケティングが成功した飲み物なんだ。マクドナルドが一番のハンバーガーなのも、そういうことだ。味が一番なわけじゃない(笑)。

だからUFCなんて珍しい例だよ。ワールドトップファイトで、マーケティングも一番。で、他のプロモーションはUFCのコピーをしている。階級からルールからUFCの後追いだ。何か違うことで勝負し、マーケティングでUFCを凌駕するということはない。だから、全てのプロモーションはUFCの後塵を拝している。

PRIDEやRIZINは違うフォーマットで、マーケティングも違う方向でいるよね。ONEも米国のファンからするとUFCとは違うスポーツに見えるはずだ。MMAもユニファイド・ルールではなく、グラウンドでのヒザ蹴りが認められている。正直ね、ああいうルールの違いは練習状況を難しくしている。サッカーボールキックが許された日本のルールもそうだ。

僕は好きだけど、同じジムで違うルールの試合に出る選手が同時に練習するのは簡単ではない」

──ではMMAでムエタイの技術や蹴りが見られることで、キックやムエタイを知らない人々には、蹴りやヒザ蹴りのある競技を知る入口になることはないでしょうか。ホイス・グレイシーにより、皆が柔術を知ったように。

「UFCは本当にマーシャルアーツ市場を食えるモノにしてくれた。素晴らしい仕事をやってのけたんだ。でも、この国は本当に多くのプロフェッショナル・スポーツが存在している。カレッジですらフットボール、バスケットボール、ベースボールの人気の高さは凄まじいよ。もちろんNFLやNBA、MLBにNHLにいうは及ばずレーシング、テニス、ゴルフもある。TVではとてつもない数のスポーツ中継がされている。とんでもない状況なんだ。

キックボクシングは私のジムでも、一番人気だ。これはずっと変わらない。ルーファスポーツには素晴らしい柔術のプログラムもある。でも一般会員の人気が高いのはキックボクシングだ。普通の人はMMAの練習はハードルが高過ぎる。MMAは見て楽しむもので、キックボクシングはやって楽しむもの

この国の感覚は『トレーニングはキックボクシング、視るのはUFC』ってことなんだろうね」

──キックはDoスポーツなのですね。

「その通りだね。ムエタイもそうだよ。アマチュア・トーナメントは盛んに行われている。でも、プロのムエタイはない。そういう意味では柔術と近いかもしれないね。柔術のトーナメントはこれだけあっても、PPVで視ようとは思わない。やはり見る人間に、戦いを理解するだけの知識が必要だからね」

──MMAとボクシングも、実はそうで。でも、そのように深い造詣がなくても楽しめてしまうというのが、他のコンバットスポーツとの違いなのでしょうか。

「MMAはこれからももっと人気が出るだろう。そして、さらにこの人気を伸ばし、定着するためにはさきほど言った練習する人間の少なさ、ハードルの高さを考えていかなければならない。その解決策は五輪スポーツにすることだよ。GAMMAが、IOCに働きかけている」

──……。

「五輪競技になるということは、政府の後ろ盾を得るようなものだからね。USAボクシング、USAレスリング、USAテコンドー、USA柔道という連盟があることで、保険など色々な面で優遇措置がある。MMAが五輪競技になれば、このスポーツを大いに発展させられるだろう」

──そうなると3分✖2R、ポイント制だとか色々とMMAの本質が変わることはないでしょうか。

「あくまでもアマスポーツだよ。3分✖3R、ヒザ蹴りやエルボーは禁止。アマチュアMMAグローブにシンガードの装着は必要になるだろうね。そこで結果を残して、プロにステップアップすれば良い。今、米国のアマチュアMMAは州のアスレチック・コミッションが掌握していている。でも五輪スポーツになれば、もっと開催が簡単になるだろう。

アンソニー・ペティスFCでもエルボー無し、少し大きめのグローブを使ったアマチュアMMAの試合も組んでいるけど、今後は今言ったようによりアマチュア、プロルールとは差別化された五輪ルールといえるアマMMAの試合を組んでいくことになるだろうね。

そうすれば、もっと細かくルールを規制して、安全に戦える防具を装着したキッズMMAが普及する。もちろん安全第一でしっかり休息をとるなど、そういうレギュレーション面でも整備がなされた時、底辺から頂点までMMAのヒエラルキーが完成し、永遠に発展し続けるよ。

6歳からこのスポーツを楽しめるようになった時、MMAは変わる。ただし、キッズにハードなことを強要してダメだ。セルジオ(ペティス)も子供の頃から、ジムに通っていたけど一番大切なことは楽しむことだった。18歳、プロになってからしか追い込み練習はしていない。そしてアマチュアに過度な減量はさせないこと。本当に危険だからね」

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o RIZIN UFC YouTube   セルジオ・ペティス ブランドン・モレノ マネル・ケイプ 堀口恭司 金太郎

【RIZIN】堀口恭司 フライ級再転向を視野!?


微妙がカードが並ぶ超RIZINに対して後半に開催されるRIZIN.38。こちらは一転して本格的なRIZINナンバーシリーズというべき対戦カードが並びました。楽しみなのはやはり久しぶりに日本に帰還する堀口恭司の試合。RIZINで結果を出していない金太郎をぶつけるマッチメイクには違和感がありますが、見たくないはずがありません。

総合力、実績では堀口が圧倒的に上なのは理解しているものの、どうにもこうにも最近の打たれ弱さが気になります。セルジオ・ペティスの裏拳、朝倉海のカウンター。不意打ちで致命的なダメージをもらっており、一発のある金太郎とのマッチアップは心臓に悪い。勝てばスターダムが約束されている金太郎はモチベーションも高く、血気盛んにKOを狙ってくるでしょう。それに対して堀口はテイクダウンに行くのか打ち合うのか。想像しただけで手に汗をかいてきました。

そんな堀口。個別インタビューで「食べても食べても太らないんですよ」とフライ級に階級を戻す事も視野に入れている事を吐露したそうです。確かにバンタム級では一回り小さいのは明確。フライ級の方が本来の動きを取り戻す可能性はあるでしょう。しかしべラトールにはフライ級がない現実。どう対応するのか。

完全な私見ですが、UFC再上陸という芽はないんですかね。。。堀口がFAでUFCと契約を解除した当時と比べると、現在のUFCフライ級戦線は充実。王者のデイブソン・フィゲイレードにブランドン・モレノ、そしてかつて激戦を繰り広げたマネル・ケイプまでいます。ここで結果を残すのはぶっちゃけ厳しいと思いますが、フライ級の堀口恭司inUFC、ちょっと見てみたい。
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BELLATOR Bellator279 o UFC キック スコット・コーカー セルジオ・ペティス ベラトール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【ベラトール】堀口恭司敗戦 今後の動向を考える

日本人の昨日開催されたBellator279。バンタム級ワールドGP準々決勝でマッチー・ミックスと対戦した堀口恭司。開始直後から寝技師のミックスに背中に張り付かれる苦しい展開。何とか脱出してカーフキックで見せ場を作ったものの、ビッグヒットがないまま試合を終え、判定負けを喫しました。

堀口はセルジオ・ペティス戦に続いての敗戦。キャリア初の連敗という事実は本人にとっても、関係者にとっても、ファンにとっても、とても厳しく、悲しい現実を突きつけられたと言っていいでしょう。最強のメイドインジャパンの連敗。一夜明けても消化し切れない人が多いのも無理はありません。

でも個人的な事で言うと、残念で仕方ないですが、KOや絞め技で失神する事なく試合を終えた事に安堵している自分がいます。こういう感情は桜庭和志以来かな。堀口が勝てば全ての日本人が喜び、負ければ全員が悲しむ。やっぱり堀口はスーパースターだと改めて痛感させられました。

そんな堀口の今後。ベラトールの代表スコット・コーカーは年末、堀口自身は夏くらいと復帰戦の時期について語りました。復帰の時期がいつになるかはさておき、ベラトールの強豪を相手にどこまで渡り合う事が出来るか不安は付きまといます。

ミックスも堀口の打撃やフェイントにも動じずプレッシャーを掛けてきたし、堀口の試合後に対戦したフアン・アーチュレッタとラフェオン・スタッツの強靭なフィジカルを見ると本当に堀口と同じバンタム級かと。もはやモンスター、化け物です。彼らを相手に勝星を積み重ねるのは至難の業です。

堀口も既に31歳。アスリートとしてのピークは過ぎたのかもしれません。しかも打撃をもらって失神する場面を見ると経年劣化の可能性もあります。さらに言うと、反射神経や反応速度、動体視力が生命線の堀口にとって、年齢を経る事で今までと同じような動きをするのは厳しくなってくるでしょう。

悲観的な内容を並べてしまいましたが、堀口にさらなる進化を期待してしまうのは私だけでしょうか。今まで堀口にはたくさんの奇跡を見せてもらったし、UFCのチャンピオンになるという夢も見せてもらいましたもん。フルモデルチェンジになるかマイナーチェンジになるかわかりませんが、堀口恭司第2形態があるんじゃないかと。

何はともあれまずはダメージからの回復。じっくり静養して来るべき復帰戦に備えてもらいたい。復帰戦が12月だとすると、噂されているベラトール日本大会の可能性も十分。堀口恭司の復活を楽しみにしています。
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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング マネル・ケイプ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【UFN205】【Bellator279】UFC欠場のマネル・ケイプが語っていた──パッチー・ミックス✖堀口恭司

【写真】かつてのライバルは、この試合をどう見ていたか…… (C)BELLATOR

現在、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX でイベント進行中のUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」に出場予定だったマネル・ケイプ。

ファイトウィークに入り、禁止薬物トリナボルの使用問題が起こり欠場──スムダーチーとの試合がキャンセルされた彼をMMAPLANETでは19日(火・現地時間)にインタビューを行っていた。

ここでは、イベント開始直前──ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで行われるBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」で組まれているバンタム級GP準々決勝パッチー・ミックス✖堀口恭司戦に関して、ケイプが話した部分のみ切り取ってお伝えしたい。

かつてのライバルと練習仲間の対戦について、ケイプが何を語っていたか。


マネル・ケイプ
「僕がUFCで戦う時には、キョージもBellatorで戦っている。面白いことだ。前回の試合で僕の予想が間違っていた? 間違っていないよ。確かにあのセルジオ・ペティスのフィニッシュはラッキーパンチじゃなかった。MMAにラッキーなんてない。でもキョージは試合に勝っていた。ただ、フィニッシュにいかなかっただけだ。

時にはフィニッシュするためにプッシュする必要がある。でも彼は試合を完全にドミネイトした。僕は間違っていないよ。

パッチーとはラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習してきた。彼は良いヤツで、とてもデンジャラスなファイターだよ。試合がグラウンドになれば、きっとパッチーはキョージを極めるだろう。彼は本当に寝技が強いからね。

でも……もちろん、キョージの打撃はパッチーの寝技と同様に強力だからね。まあ、そういう試合だよ」

■視聴方法(予定)
4 月24日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o RIZIN   セルジオ・ペティス パッチー・ミックス ベラトール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司

【Bellator279】世界と戦う日本人(03)堀口恭司─後編─「日本だけに留まっていると夢は見られない」

【写真】さぁパッチー・ミックス戦まで1週間を切った。昨年12月、ファンにあんな想いを2度とさせたくない──日本を離れても日本のファンへの想いは変わりない堀口だ (C)BELLATOR

23日(土・現地時間)に開催が迫ってきたBLLATOR279。ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで行われる同大会で、パッチー・ミックスとフェザー級ワールドGP準々決勝を戦う堀口恭司インタビュー後編。

何が起こるか分からないトーナメント戦を前に、自身でコントロールできないことに気にすることははいというシンプルな強さの源=精神性を改めて話した堀口だが、Bellatorで世界王座に返り咲くことに関してはそれが、日本のMMA界を盛り上げることに通じるという強い意志を持っていることが伝わってきた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第3弾─後編─、堀口恭司の話に耳を傾けたい。

<堀口恭司インタビューPart.01はコチラから>


──明快ですね!! ところでラフェオン・スタッツとの試合が決まっていたセルジオ・ペティスが負傷でGPから撤退しました。

「自分に勝って、あそこで運を使い果たしたんじゃないかと思っています(爆)。まぁ、ケガをしたことによってスタッツとも戦わず、チャンピオンのままでいられる。ペティスとしては、それが良い方向に働いていますよね。多分、スタッツと戦っていたら──テイクダウンされて、そのまま負けていたと思います。自分の時の3Rまでのように」

──でも返上にはならないのも、MMAビジネスの妙ですよね。

「まぁ、自分もそういう感じでしたからね」

──堀口選手はBellatorとRIZINの二冠王時代に、ヒザを手術することになり返上したではないですか。

「アレは返して欲しいって言われたんです、RIZINから。そうしたらベラトールもRIZINのベルトを返上するなら、ベラトールのベルトも返上してくれということになって。なら『ハイ、そうします』と。きっとダダをこねれば、ずっと持っていることができたと思います。そんなことをする気もなかったですけどね」

──GPは暫定王座を争う、事実上チャレンジャー決定トーナメントの様相を呈してきました。

「GPで勝った選手が暫定王者になって、統一戦。ベラトールにとっても良い流れですよ。自分はどこで戦おうが、やり返すだけです。だから優勝して、ペティスにやり返せば良い」

──なるほど。ではその一歩となる準々決勝、対戦相手がミックスに決まるまでの練習とは、どういうモノだったのでしょうか。

「コンディション、そして自分の動きを高める練習をしてきました。ATTにマウリシオ・ゴメスっていう凄く寝技の強い柔術家が来て、本当にピュアなグラップリングが強いです。力じゃなくて、タイミングで攻めるような感じで。MMAを始めて、まだプロでは戦っていないけど一緒に練習するようになりました。本当に強くて……まだMMAは全然大したことはないですけど、グラップリングは強いです。ミックス戦に向けて、対策練習を一緒にしてアドバイスを貰っています。

さっきも言いましたけど、アドリアーノが今は休んでいるので……。彼はずっとケガをしていたんです。それもあって、今はマウリシオをやることが多いです」

──アドリアーノはそれでも若松選手を相手に、しっかりと勝ち切れるのですね。

「まぁ、ああなるとは思っていましたよ」

──あの試合、MMAの打撃の展開としてイエローが出されたことを堀口選手はどのように思いますか。

「アレは何なんですか。イエローカードで減点して、ファイトマネーを没収しているのかなって(爆)」

──それはないと思うのですが……。間合いの取り合い。打っても打たれる位置だと手を出さす。出すと、カウンターを受けないように移動する。そこに組みがあるのだから、あの間合いになっても然りではないかと……。

「あれでイエローっていうのは……あのレフェリーはMMAの素人なのかって思いました。あんなことをしていると、ただの殴り合いになって終わってしまいますよ。ああいうレフェリングは嫌ですね。だからといってアドリアーノが、強引に動くことはないですけど。もうアドリアーノのやり口に掛かっていますからね。打撃の距離にならないから、若松選手は組んでいったと思います。そこをギロチンで待つのはもうアドリアーノの試合ですよね」

──前回の試合で3Rまでテイクダウンを奪い、試合を支配していた堀口選手が『メインだし良い試合をしないといけない』という気持ちになったと言われていたではないですか。今回のGPに向けても、そのような気持ちはありますか。

「う~ん、今は……そうですね、しっかりと勝ちにいきたいです」

──プロセスはともかく、結果が伴わないと堀口恭司も落ちた──という声が挙がってくるのが世の常です。私自身はやはり距離が近くなったことは、腑に落ちないままなんです。正直なところ。ただ勝っていれば、そういう風に思わなかったかもしれないです。

「近い距離というか、どこでも戦える武器を身に着けてきたということなので。近い距離でも、組みでも勝負していこうかと思っています。トーナメント戦でも、目の前の試合に集中して。次のことは、勝ってから考える。だから、しっかりと勝たないとダメです」

──連敗は許されないと。

「う~ん、連敗とかも考えていないです。前の試合で負けていようが、連勝していようが目の負けの試合に勝つだけなので」

──一貫していますね。堀口選手が出場することで、Bellatorへの注目度は過去最高です。

「そうなんですか。嬉しいですね。昔、夢を貰ったMMAという舞台で、自分が今度は皆に夢を与えることができれば。だからこそ、しっかりと勝たないといけないなという気持ちになります」

──堀内選手の試合を視て、Bellatorで戦いたいと思うようになる選手も現れるでしょうし、そこに期待したいです。

「世界を舞台に戦っていないと……日本だけに留まっていると夢は見られない。世界を相手に戦える日本人の姿を見せたいです」

──勝手な話ですが、堀口選手が勝ってくれないと『堀口恭司でも勝てないのか』という重い空気になってしまいます。

「そうならないように、しっかりとGPで優勝してベルトを巻き、ペティスにやり返して日本でも盛り上げる。それしかないとは思っています。前回、日本のファンの皆にガッカリさせてしまいましたが、今回は倍の歓びを返したいです。楽しみにしてほしいですね」

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Bellatorバンタム級GP、ジョシュ・ヒル欠場を受けてニキタ・ミハイロフがワイルドカードでエンリケ・バルゾーラと対戦

Bellatorバンタム級GP、セルジオ・ペティス&ジェームズ・ギャラガーに続いてジョシュ・ヒルも欠場(2022年04月06日)

 こちらの続報。


Nikita Mikhailov(Tapology)

 ベラトールMMAが4月22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 278: Velasquez vs. Carmouche』でバンタム級ワールドグランプリのワイルドカードとしてエンリケ・バルゾーラと対戦予定だったジョシュ・ヒルが欠場することを受けてニキタ・ミハイロフが代わりにバルゾーラと対戦することを発表。

 ニキタ・ミハイロフは現在23歳のロシア人でMMA戦績9勝1敗(Bellator戦績2勝0敗)。1月の『Bellator 273: Bader vs. Moldavsky』でブレイン・シャットに3R TKO勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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【Bellator279】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(03)堀口恭司「ミックスは戦い辛い相手ではあります」

【写真】少し伸び掛けのレアな髪形──無頓着ではない泰然自若な堀口だ (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBLLATOR279で堀口恭司がパッチー・ミックスとフェザー級ワールドGP準々決勝を戦う。

昨年12月のまさかの逆転KO負けをセルジオ・ペティスに喫してから4カ月。そのペティスの負傷欠場で、ワールドGPは暫定バンタム級王座を争う場となった。ペティス欠場も対戦相手の決定が後手後手だったことも、全てをポジティブに捉える肯定脳──こそ、堀口の強味だ。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第3弾は、BELLATORバンタム級ワールドGP制覇と、世界バンタム級王座返り咲きを狙う堀口恭司に話を訊いた。


──堀口選手、バンタム級ワールドGPの初戦パッチー・ミックス戦があと2週間強と迫ってきました。「!」、 少し髪の毛が伸びていませんか。

「ハイ。もう、全然気にしていなかったので。ちょっと伸びてしまって(笑)」

──でも米国で髪の毛を切ると、角刈りみたいにならないですか。

「ハイ、なんかカクってなりますよね(笑)」

──いやぁ、でもこういうとアレですがヘルメットを被っているみたいになっていますね(笑)。

「ホントですか、アハハハハ。本当に全然気にしていなかったので」

──ところでハワイでのGP初戦、相手はミックスというのはいつ頃に聞かされていたのでしょうか。

「オファーがあったのは……2カ月前ぐらいですかね。でも、対戦相手はなんか、米国のサイトで発表されて、そこでパッチー・ミックスになるんだって。で、その翌日にBellatorから正式に連絡が来た感じでした。なんか、どういう順番なのかも分からない感じで」

──でも気にしない……と。

「そうですね、全く気にならなかったです(笑)」

──やはり。ところでハワイのニールブレイズ・センターは2003年に山本KID徳郁選手が、ジェフ・カーランを相手に戦った場所です。

「へぇ、そうだったんですか」

──それを聞いても、特に響くモノはないですか。

「う~ん、どこで誰が戦ったから何かあるかってのはないです。それをいうなら、さいたまスーパーアリーナでもKIDさんは戦っていたし」

──確かに、そうですね。ではハワイという場所で戦うことにも何も感じるモノはない?

「ないですね。でもハワイは……」

──ハイ、ハワイは?

「初めて行った海外なんです。高校の時の修学旅行で」

──……。しかし、高校の修学旅行がハワイですか!!

「ヨーロッパとか5つぐらい候補があって。その中の一つを選んでいくんですけど」

──作新学院、どんなお坊ちゃん学校なのですか!!

「お坊ちゃん、アハハハハ。そんなことはなかったですよ。自分はただ、どんなところだろうって思ったのがハワイだったんです」

──何かハワイでの思い出はありますか。

「あのファイヤーダンスってあるじゃないですか、アレを見に行った時に、ろくすっぽ見ていなくて友達と喋って笑っていたら、踊っている人が『バカにしてんのか?』みたいなに怒ってきて、銛か槍みたいなのを向けられました(笑)。他のヤツも笑っていたのに、なんか自分にだけにやってきて。ショーの一環かなって思っていたら、ガチ切れしてきて」

──アハハハハ。ふてぶてしい笑顔だったのですよ。

「言葉も分からないし、もう何も反応もできないスよ。何をあんなに怒っていたのか、今も分からないです」

──微妙なハワイの思い出はともかく、パッチー・ミックスと戦うことが決まった時はどういう風に思いましたか。

「まぁ寝技の強い選手ですよね。柔術系っていう感じで」

──打撃が苦手な風もあるかと思いますが。

「ただ、こっちに打撃をさせないリーチの長さや背の高さがあるので……パッチー・ミックスは、戦い辛い相手ではあります」

──極めの強さにも警戒は必要です。

「手足の長い選手は、やはりバックコントロールが巧いです。そこは対策を練っていく必要がありますね」

──長身のグラップラー、アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュやダニー・サバテーロという力強い味方がいるのではないですか。

「アドリアーノは試合に勝ってからは、練習に来ていないです。それでも寝技の対策も含めて、ミックスの強い所と弱い所は研究して、そこを頭に入れた練習をしています」

──スタイルは全く違いますが、サブミッションは10秒あれば逆転できるという部分を考えると、今回の試合に向けてペティス戦の逆転負けから生かせることもあったかと。

「そうですね、どの選手が来ても気を抜いたら負けます。だから相手云々でなくしっかりと決められない、自分が決める試合をしたいです」

──トーナメント戦の特徴もあり、相性的にも最初に戦っておきたかった相手などいましたか。

「ないですね。相手を決めるのはベラトールで。自分に決める権利がないので、そういうことを考えても意味がないじゃないですか。意味がないことに時間を使うのは勿体ないです(笑)。だから全然、誰と戦いたいとかは考えなかったです」

<この項、続く>

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