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【ONE FN14】右ミドルを防がれたスタンプが、ボディブロー連打でハム・ソヒを沈めてベルトを奪取

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.3R1分14秒 by TKO
ハム・ソヒ(韓国)

試合前に正規王者のアンジェラ・リーがケージに入り、引退を発表。この試合が正規の新王者決定戦となった。

開始早々、サウスポーのハム・ソヒが距離を詰めた。前手で測るハム・ソヒに対し、スタンプが右インローを打ち込む。スタンプの右ミドルを払ったハム・ソヒが左ローを見せる。さらにスタンプの右ミドルが放つと、ハム・ソヒが軸足への左インローを合わせていく。全てのスタンプの右ミドルに左インローを合わせていくハム・ソヒ。レフェリーが両者にアクションを促す。

ハム・ソヒはスタンプがパンチのフォームに入ると左ストレートを打ち込んだ。左のダブルは2発目はスタンプの顔面をかすめる。さらにスタンプの右ミドルに左ストレートを合わせた。スタンプの右ミドルをブロックしたハム・ソヒが、さらにスタンプの右をヘッドスリップでかわす。ラウンド終了間際、スタンプのパンチが左目に入ったか、ハム・ソヒが左目を抑えた。

2R、ハム・ソヒが左ハイ、スタンプが右ミドルを繰り出す。続いてインローを打ち合う両者だが、スタンプがクイックの右ミドルを見せる。速い蹴りを当てるようになったスタンプが上下に散らすも、ハム・ソヒが距離を詰めてパンチを当てる。スタンプも離れ際に左ヒジを見せた。ケージ中央に戻ると、ハム・ソヒがスタンプの右ミドルに左ストレートを合わせた。するとスタンプもハム・ソヒの左に右ストレートを合わせていく。

ここからスタンプのペースが上がり、右ミドル、右ハイ、右前蹴りでハム・ソヒを削っていく。しかしハム・ソヒの左ストレートがクリーンヒットし、ダウンを奪った。すぐにトップに回ったハム・ソヒに対し、スタンプはクローズドガードを取る。スタンプが右腕をハム・ソヒの首に回すも、これは極まらず。頭を抜いたハム・ソヒの右腕を狙うスタンプ。これも凌いだハム・ソヒがラウンド終了間際、スタンプが再び腕十字を仕掛けたが、ハム・ソヒがリフトして防いだ。

3R、スタンプの右目下が腫れている。ハム・ソヒが距離を詰めてパンチを当てながらボディロックで組んだ。右腕を差し上げたハム・ソヒがスタンプをケージに押し込む。ここでハム・ソヒが離れるも、スタンプがヒザを突き上げた。ケージ中央に戻ったハム・ソヒのボディにスタンプの右ストレートが突き刺さる。ハム・ソヒの動きが止まるとスタンプがヒザとボディブローを連打してマットに沈めた。

勝ち名乗りを受けるスタンプに、前王者となったアンジェラ・リーがベルトを手渡し抱擁した。


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【ONE FN14】暫定世界女子アトム王座決定戦へ。スタンプ「腕は金網で傷だらけになってしまった」

【写真】もう半日後には戦っている両者(C)ONE

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――スタンプ、ハム・ソヒと暫定王座を賭けて戦います。今の気持ちを教えてください。

「2度目のタイトル戦だし、凄くエキサイティングしているわ。今回は絶対に勝ちたいから、プレッシャーも感じているけど(※英語で返答)」

――キャンプの出来栄えには満足していますか。

「ムエタイを含め、しっかりと調整してできたわ。ハム・ソヒは前に出て詰めてくると思うから、特にケージに押し込まれた時にいかに逃れることができるか。そこは重点的に練習できたわ」

――つまりケージレスリング、テイクダウンディフェンスを強化してきたということですね。その際、首相撲との融合などは考えていますか。

「リングだとコーナーを使っていたことを、今回はケージを使ってやってきたの。ケージに押し込まれた状態というのは、常に想定して練習してきているけど、今回はハム・ソヒのスタイルを考えてより力を入れてやってきたわ。だから今、私の腕は金網で傷だらけになってしまったの(笑)。

首相撲に関しては状況次第ね。MMAファイターは、しっかりと胸に頭をつけてくるので首相撲に取れるかどうか。でも、エルボーやヒザが大きな武器になるのは確かね」

――ではハム・ソヒの打撃に関しては、どのように評価していますか。

「彼女のパンチは常に効果的だし、とても危ない。私は過去6年、ほぼMMAの練習に専念したけど、彼女は私の人生ぐらいやってきたわけで。でも私は若くてエネルギーがあるから、彼女を倒すことができると思っている」

――ハム・ソヒは「年齢はただの数字。若い選手よりスマート」と言っていました。

「確かに年齢は、ただの数字という意見には同意するわ。どれだけ練習できているのかが大切になってくるわけだし」

――ではハム・ソヒに対し、スタンプのアドバンテージは何だと考えていますか。

「さっきもいったけど、若さ。それから、打撃は私の方が上ね。彼女のパンチは危険だけど、私はエルボーを織り交ぜて戦うことができるから」

――昨年3月にアンジェラ・リーに挑み敗れました。あれから18カ月、MMAファイターとして最も成長した部分はどこだと考えていますか。

「BJJとレスリング、テイクダウンのディフェンス面ね。アンジェラ・リーに負けてから、ディフェンスの練習に重点を置いてきた。防御面が伸びたことで攻撃がより強力になり、安全に戦えるようになったわ。でもハム・ソヒと戦うにあたっては、打撃に対するディフェンスも強化してきたの。彼女のパンチに対して、ね」

――ムエタイ、キックに続き、MMAの世界のベルトを巻く。この試合はどれだけ重要でしょうか。

「MMAのベルトを巻けば、世界で初めてキックボクシングとムエタイ、MMAのメジャーな世界タイトルを獲得した女性になり、歴史を創ることになるわ」

――ONE FFが始まり、賭けの無いファイトをムエタイ・トップファイターが歓迎の意を表しています。この変化をスタンプはどのように捉えていますか。

「今、ムエタイはリアルスポーツに昇華している最中にあるわ。ルンピニー・スタジアムで賭け事が行なわれないONEルンピニー大会は最高よ。見ている人は賭け事でなく、スポーツとして、アスリートとムエタイの技術を追うようになった。それは凄く嬉しいことよ。ONEルンピニーが賭け事を禁じたことで、ムエタイはスポーツとしての価値が上がったのは絶対よ」

――ムエタイのタイトルをルンピニーで再び手にしたい?

「もちろんっ!! またムエタイのベルトをこの腰に巻きたい」

――ではルンピニーでのムエタイ世界戦、米国でのMMA。今はどちらを選ぶでしょうか。

「今は米国でMMAを戦うことを選ぶわ。タイは私の母国で、試合をする機会も多い。でも米国での試合は、そうじゃない。だから今は米国で試合をしたいと思っている」

――では、土曜日のお昼。何を世界に見せたいと考えていますか。

「ベルトを頭の上に高々と掲げているところかな(笑)」

■放送予定
9月30日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

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【ONE FN14】スタンプと暫定王座を賭けて戦う、ハム・ソヒ「36歳にして、辿り着いた」ベルトの意義

【写真】本当にいつも礼儀正しく、こちらを尊重して話してくれるハム・ソヒ。と同時に、しっかりと自分の意見を口にしてくれます(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――ハム・ソヒ選手、今週土曜日にスタンプ・フェアテックスと暫定女子アトム級王座を賭けて戦います(取材は27日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「凄く調子は良いですが、どの試合でもナーバスになるもので。今回もそういう緊張を乗り越えてきました」

──ここまで経験があっても、試合前にナーバスになるモノなのですか。

「確かにこれだけやってくると練習している日々のなかで、毎日のようにナーバスになるということはなくなりました。でも入場しているところ、ケージに入る瞬間を考えるとやはり緊張してしまいます。同時に適度に緊張することは大切で、全くリラックスしていると集中力が落ちるとも考えています。だからこ、この緊張している状態も戦う上でとても大切だと捉えています」

──3月に平田樹選手に完勝し、それから半年間試合がなかったです。これだけ試合が空いたことをどのように感じていますか。

「本来6カ月間も試合がないことは、私にとっては長すぎるインターバルです。ただ今回はこの半年の間に小さなケガを直し、家族との時間を創ったことで気持ちを休めることができました。それにこの試合は暫定王座が懸かった試合です。その分だけしっかりと休み、しっかりと準備ができたのでポジティブな期間でした。今回の6カ月間は、これまでのレイオフ期間とは違う意味合いでした」

──そのトレーニングキャンプの手応えは?

「私は年を重ねました。それだけ練習をしなければいけないです。年を取った今、若い頃より練習量は増えています。そうすることによって、常に自信を持ち続けることが可能になります。なので今回の試合は、凄く自信があります」

──今も韓国MMAは女子選手が多くなったとは言い難いです。そのなかでハム・ソヒ選手は女子選手とどれぐらい練習しているのですか。

「以前も今も同じです。韓国で女子選手が少ないという事情は変わっていないです。今回のトレーニングキャンプでも、男子のチームメイトと練習してきました。ただ、つい2年前まで韓国の女子MMAの状況に悲観的で、もっとレベルの高い女子選手が増えて一緒に練習したいという想いでいました。でも今は違います。自分がどういう風に練習すれば良いのか、しっかりとシステム化できるようになったんです。だから男の選手との練習で、十分な準備ができているようになっています」

──もう10年ぐらい前ですが、プサンに行ってチームMADの練習を取材させていただいた時に、ハム・ソヒ選手が男子選手とのグラップリングのスパーリングでヒジをケガした場面に出くわしました。そのまま病院に行き、練習も終了というあのシーンが忘れられなくて。

「あぁ……あの時にケガをしたヒジは、今も痛いです(笑)」

──おお、なんてことですか。

「若い時って、自分がずっと若いままだと想いがちです。だから体のこと、ケガのことなど気にしていなかった。すぐに直る、だからハードに練習する──そんな感じでいました。年を取ったり、体が弱くなるなんて考えたこともなかったので。でも、今ではトレーニングを一度するたびに、体が痛いです(笑)。さきほど、今の方がトレーニング量が増えたと言いましたが、それはスマートにトレーニングするようになったからです。体のことはしっかりとケアしていますし、休息も取るようにしています。だから練習量も増え、つまりは効果的な練習ができているということですね」

──スタンプは、まさに年を取るなんて思っていないでしょうね。

「きっと、後悔する日が来るでしょうね(笑)。小さなケガが続き、そんな風に練習毎に感じるはずです。まさに、今の彼女はあの頃の私のようで(笑)。スタンプのベースはムエタイで、キックとムエタイで世界チャンピオンになった後、MMAを戦うようになりましたが、スムーズに移行できたようには思えなかったです。

今も彼女はムエタイファイターであって、MMAファイターになり切っていない。だからといって私に明白なアドバンテージがあるわけではなくて。でも、この試合はMMAだし、MMAでいえば私の方がより完璧に近い。MMAは本当に予期できないことが起こるので、私はどのような状況にも、より自然と的確に対応ができると思っています」

──スタンプのフィジカル、フレームをどのように思いますか。

「えっ、彼女の方が大きいですか? 公式プロフィール的には違いがないはずですが」

──きっと彼女がナチュラルで、ハム選手はこの体重で戦うために大きくしてきたので、そんな風に思い込んでしまっているのかもしれないです。

「う~ん、公称で違いないですし、フィジカルやサイズの違いを気にすることはないです。試合の準備をしている時も、そこは考えてこずにやってきました」

──押忍。では女子MMAがまだ形になっていなかった頃から、このスポーツと共に人生を歩んでいたハム・ソヒ選手が、36歳になって挑むONE暫定世界アトム級王座の意味とは何なのでしょうか。

「確かに私がMMAを始めたころと比較すると、今は多くの若い選手が世界中で育っています。スターが生まれ、新しいチャンピオンが出てきます。だからこそ、36歳になってチャンピオンになるということに意味があります。私の周囲には引退を話題する人が多いです。そして実際に引退を考える、既に引退する人がいる年齢になりました。でも、このベルトを取ると、そういう空気を私の周りから取り払うことができます。

それが私のモチベーションにもなっています。年齢はただの数字です。36歳はまだ若いです。年齢に関わらずパフォーマンスに納得がいかずに敗北を重ねたり、自分が望む結果を手にすることができない選手には、私が戦ってベルトを取ることでモチベーションを保てるはずです。『まだまだ時間はある』、『やれる』、『諦めない』と。私は36歳にして、ここに辿り着いたのだから。そういう風に今、上手くいっていない選手に好影響を与えることができる。それこそが、今回ベルトを取る意義です」


■放送予定
8月5日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

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F1 Fairtex MMA o ONE ONE Championship   アンジェラ・リー キック クリスチャン・リー スタンプ・フェアテックス チャトリ・シットヨートン ハム・ソヒ ボクシング ヴィクトリア・リー 平田樹

9.1『ONE Fight Night 14』でスタンプ・フェアテックス vs. ハム・ソヒのアトム級暫定王座決定戦

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アンジェラ・リー、クリスチャン・リーの妹ヴィクトリア・リーが死去、享年18/チャトリ・シットヨートンCEOが追悼コメント(2023年01月09日)

 こちらの続報。


 チャトリ・シットヨートンCEOがフェイスブックでアンジェラ・リーとクリスチャン・リーについて以下のコメント。

「アンジェラの復帰はまだ決まっていないが、このまま引退するかもしれない。 スタンプ(フェアテックス) vs. ハム(ソヒ)の(アトム級)暫定王座決定戦を行うだろう」

「クリスチャンと話したところ、彼は100パーセントで戦いたいと思っているが、年内は休養するつもりだ。来年復帰するだろう。我々は今年、全てを前進させるためにも両方の階級で暫定王座決定戦を行うつもりだ」



 その後、ONE Championshipが9月1日に開催する『ONE Fight Night 14』でスタンプ・フェアテックス vs. ハム・ソヒのアトム級暫定王座決定戦を行うことを発表。

 スタンプは5月の『ONE Fight Night 10』でアリセ・アンダーソンに2R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。ハムは3月の『ONE Fight Night 8』で平田樹に判定勝ちして以来の試合で9連勝中(ONE戦績3勝0敗)。ONEアトム級ランキング1位と2位の対戦です。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 アリス・アンダーソン スタンプ・フェアテックス

【ONE FN10】打撃から組みに切り替えたアンダーソンをスタンプが右ミドルでKO。次はタイトル挑戦か

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.2R2分27秒 by KO
アリス・アンダーソン(米国)

アンダーソンがフェイントから左ジャブを突く。ガードを高く構えるスタンプが右ミドルから右ストレートへ。アンダーソンの右をバックステップでかわしたが、アンダーソンもスタンプのローに右を合わせている。頭を振って中に入るアンダーソンに対し、スタンプが左フックを合わせた。アンダーソンの動きが止まる。

ここで組みに行ったアンダーソンは首相撲から首投げを打つも、グラウンドではスタンプにトップを奪われてしまう。アンダーソンは下から横三角で組むも、スタンプが頭を抜いて立ち上がる。レフェリーもブレイクをかけた。スタンドで再開されると、アンダーソンが前に出る。下がりながら左右のヒジを合わせるスタンプ。アンダーソンも右スピニングバックフィストを決める。

スタンプのパンチを受けたアンダーソンがダブルレッグで飛び込んだ。スタンプはケージを背にしながら、首相撲でヒザを突き上げていく。ケージから離れた両者、アンダーソンがパンチを放ちながら前に出続け、カウンターを狙うもスタンプは下がり続けた。

2R、アンダーソンが距離を詰める。左ジャブを突きながら距離を取るスタンプ。アンダーソンはスタンプの右ミドルをキャッチしてテイクダウンを狙ったが、ここでスタンプがアンダーソンのバックに飛び乗った。スタンドの状態でバックマウントを奪われたアンダーソンが、スタンプをケージ際まで運ぶ。展開できずにスタンプが自らバックから降りた。

ケージ中央に戻ると、前に出るアンダーソンに対しスタンプは左ジャブとカウンターを狙う。アンダーソンがボディロックからスタンプを押し込んだ。そのアンダーソンが離れたところで、スタンプの左ヒザと右ミドルがアンダーソンのボディにクリーンヒット。この一撃でアンダーソンが蹲り、スタンプのKO勝ちとなった。

試合後、タイトル挑戦について聞かれたスタンプは「MMAのベルトが欲しい」と答え、5万ドルのボーナスも獲得した。


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【ONE FN10】MMA王者デリダー組み技戦、タイ・ルオトロ─02─「コンバット柔術ルール? 悪くない」

【写真】ナチュラルでも、こうなれる (C)ONE

既にイベントが開始されているONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でONE世界ミドル級王者ライニア・デリターと対戦するタイ・ルオトロ・インタビュー後編。

若年層にも蔓延しつつあるステロイド使用に警鐘を鳴らしたタイ&ケイドのルオトロ兄弟がアグレッシブなグラップリングに関して熱弁を振るった。

<タイ・ルオトロ・インタビューPart.01はコチラから>


──と同時に参加型のグラップリングや柔術ですら、勝利を手にするために禁止薬物に手を染めるなか、タイやケイドたちはグラップリングがプロスポーツとしてよりメジャーになり、競技生活によって得るモノを増やそうと努力をしている。そして、そのような世界が実現するとより禁止薬物を使用する選手が増えることも容易に想像できます。

「だから、僕らのようなナチュラルな選手がジューサーを破ることで、子供達の手本になりたい。僕らが子供のとき、いつだって好きな選手はディアス兄弟だった。彼らは爆発力がもっともある選手じゃなかった。でも、ストロイドを打っている選手を相手に最高のパフォーマンスを見せていたから」

ケイド 今の柔術界はジュベニウでもステロイドを使用しているティーンがいる。僕らはステロイドを使わず、自分の力でもやれることを彼らに見せたいと思っている。

──ところで柔術家同士の対戦は両者が防御力に優れ、重厚な攻防になる一方で取られないことを第一に考える選手が多い。そのためにONEでは柔術家とMMAファイターやサンビストとの対戦を増やしているようにも見受けられます。柔術家同士の対戦が、一般受けするようなエキサイティングな試合になることは難しいでしょうか。

セレモニアル・フェイスオフでシングルレッグを仕掛けて、大笑いしたタイ。楽しんでいる

「柔術は退屈な試合にいくらでもある。

それは今言ったように守り重視だからだ。対してMMAファイターはより攻めてくる。今回の試合でもライニアは絶対に攻めてくるだろう。だから僕は彼をコールアウトしたんだ。観客の皆にとって、良い試合ができる相手だから。彼の攻めのプレッシャーのなかで、僕はベストを尽くして戦う」

──ケイド、6月にはトミー・ランガカーを相手にライト級王座の防衛戦が控えています。ランガカーもサンビストやMMAファイターと戦う時はアグレッシブに攻めるかと思います。その一方で、ケイドを相手になるとそのリスクを背負ってくるのか。

ケイド 僕らはいつだってフィニッシュして、エキサイティングな試合をしたいと心掛けている。だから、そこがいつも問題になってくるんだ。トミーは柔軟で強いガードファイターだ。マテウス・ガブリエル戦と似てくることも十分にある。でも、僕が一本勝ちを狙うことは間違いないよ。

──高い防御力を生かして攻める。それが一番の理想かと思いますが、前回のタミー・ムスメシとビア・バシリオ戦ではレフェリーが一瞬のスクートにブレイクを掛けるシーンが続きました。あれはあれでレフェリーが試合に介入し過ぎで、見ていて気持ちの良いモノではなかったです。

「座っている選手を立たせるのは、悪いことじゃないと思っている。僕らはアルティメット・スク―ティング・チャンピオンシップを戦っているわけじゃないから(笑)」

──アハハハ。

ケイド そうでしょ?(笑)。座って、何も起こらないモノを見たがる人はいない。

「確かにガードワークからは素晴らしい技が繰り出される。そこからアタックする場合はね。そういう美しい動きが見られるのは楽しいよ。でも、何をしないのならレフェリーが立たせることは問題ないと思う。なぜ、皆がガードを取るか。それはパスガードが難しいから。安全に戦いたいんだ」

ケイド だからガードって呼ばれているんだよ。

「多くの選手がガードを駆使し、時間とにらめっこという退屈極まりない試合をしようとする。テイクダウンでなく、座った選手を立たせるのは悪くない。ただし、そこに至るまでにレフェリーももう少し展開を見ても良いんじゃないかと思う」

──ハーフを取って足に触れているのに、ブレイクを命じたこともありました。そうやって立たされ続けるということは注意が入っているのと同じで。でも勝ったのはタミーだった。これはもう見ている人が戸惑うばかりです。なぜ、評価された動きをしているのにブレイクが入るのかと。

「それはそうだね。ガードから攻撃も柔術の醍醐味だから」

ケイド 攻めようとガードを一方が取り、また上の選手も攻めようとすることで攻防が生まれる。そうでない展開なら、ブレイクを命じるべきだよね。攻める気がないなら、立たせれば良い。

──ADCCでは逆にスクートした選手から、上の選手が3歩以上離れるとペナルティが与えられています。

「そうペナルティだ。MMAだと下になった選手が、ただ柔軟性を生かして防御に徹するなら──上の選手はパンチを落とせるよね。柔術はそれが許されない。だからさ、コンバット柔術のように下の選手が何もしないなら、掌底をバンバン入れてやれば良いんだよ(笑)。そうすれば、上の選手はもっと攻めやすくなる。僕らはエキサイティングな試合がしたいから、防御に徹せられるとイライラすることは確かだからね」

──ルオトロ兄弟はコンバット柔術の実現をチャトリに提言しますか(笑)。

「それは悪いアイデアじゃないよ(笑)」

ケイド ライニア・デリダーとコンバット柔術で戦えば良いんだよ(笑)。

──タイ、ケイド、いつもありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「モシモシ。アリガト。いつも、応援ありがとう」

ケイド アリガト。サヨナラ!!

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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【ONE FN10】米国デビュー、アジアの顔スタンプ・フェアテックス「しっかり踊って、打撃も見せる」

【写真】アジアン・グッドシェイプなスタンプに対し、アンダーソンのバキバキさがアメリカン (C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで開催されるONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でスタンプ・フェアテックスが、アリス・アンダーソンと対戦する。

アジア在住アジア人MMAファイターとして、今大会唯一のメインカード出場となるスタンプ。いわば米国路線で、アジアの顔として活躍するスタンプは米国デビューに向け、相当にダンスに力を入れていることが伺えた。


今回はいつにも増して「マイペンライ」さが目立っていたスタンプ

──アリス・アンダーソンと今週土曜日に対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は1日に行われた)。

「ONE初の米国大会で戦うこと、米国で初めて試合をすることが凄く嬉しいわ」

──アジアの時間帯から、時差の大きな米国での試合に向けてコンディションの方はいかがですか。

「標高の高いデンバーに慣れるために、4月9日にやってきて。試合まで1カ月をデンバーで過ごしてきたけど、最初の1週間は時差ボケが大変だった。一晩中眠ることができなかったり。それに息もすぐに切れて、練習に慣れるのが大変だった。そこも2週目から徐々に大丈夫になってきて、今では普段と変わりなく練習できるようになったわ」

──試合前、最後の調整をデンバーで行ってきたということですが、どのジムで練習してきたのでしょうか。

「イーストン・ハイ・アルティトゥードMMAで練習させてもらって。UFCファイターも多くいて、私に必要な技術なんかを指導してもらった。スパーの相手が、私に何が必要かも指導してくれた。レスリングに関してテイクダウンはできないけど、私も懸命にやれば倒されなくなったし。レスリングに対応できるという自信がついた」

──食事の方はどうですか。体重を落とすには、米国は糖質が多い食事が溢れていますが。

「スーパーマーケットで買い物をして、自炊していたから問題なかったわ。この1カ月はトレーニングとスーパー、ダンスの練習、そして料理の連続で1日が終わった感じだった(笑)」

──アハハハ。ところで前回の試合はミックスファイトで戦う予定から、スーパーガールとキックボクシング戦に急遽変わりました。2年5カ月振りの立ち技のみの試合を戦ってみて、どのような想いでいましたか。

「私はアトム級で、彼女はストロー級だから違いはあったけど、練習でずっとムエタイを続けているから問題はなかった。ただ急にルールも相手も変って、少しナーバスにはなっていたけど。ムエタイのトレーナーもいないなかで勝てたので、私にとっては凄く意味のある試合になったわ」

──ところでタイではローマ・ルックンブンミー、ジヒン・ラズワンと一緒の写真をSNSにアップしていましたね。両者とタイを出るまでは練習していたということでしょうか。

「今回の試合のため、2人はフェアテックスに来て私をサポートしてくれた。ローマは10日間、ジヒンとは1カ月一緒に練習をし、練習以外の時間でも彼女たちのトレーナーも交えて色々と話すことができて凄く良かった」

──UFCのローマとONEのスタンプの合体は、タイMMA界のドリームタッグです。

「ローマは経験豊かだし、学ぶべき点も多かった。指導者が違うから別のテクニックを持っていて。私の方が少し小さいけど、本当に良い練習ができたわ」

──米国で戦うことでもアドバイスがありましたか。

「米国で戦うことに関してアドバイスはしてもらっていないけど、戦い方についてはフットワークをもっと使った方が良い、動きを止めないでというアドバイスをしてもらった。あっ、それと米国は税金が高いから大変だって教えてくれた(笑)」

──アハハハハ。ではアリス・アンダーソンの印象を教えてください。

「身長が高くて、リーチも長い。グラウンドでも戦えて腕十字が得意ね」

──スタンプは、どこにアドバンテージがあると考えていますか。

「ダンスよ。私の方がずっと上手く踊れるから(笑)」

──……(苦笑)。

「それは冗談で。背が高く、リーチも長い彼女と戦うには打撃に代わる攻撃も考えているわ。スタンプ・フェアテックスとは何者なのか。米国のファンに覚えてもらえるよう、しっかりとダンスを踊って(笑)、打撃のスキルを見てもらう。米国だけでなく、タイのファンも絶対にガッカリさせたくないので。ダンスの練習もしっかりとやってきたから」」

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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【ONE FN06】計量終了 メクセンが失敗=ミックスファイトは消滅。スタンプはスーパーガールとキック戦

【写真】セレモニアル計量ではエカテリーナ・ヴァンダリエヴァも姿を見せ、両者の対戦はキャッチウェイトで行われるという風に実況も伝えていた。一方アニッサ・メクセンの姿は計量に姿はなく、「戦うことを許されない」とコールされていた(C)ONE

14日(土・現地時間)にバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06の計量結果が、13日(金・同)に発表された。

そしてミックスファイトで、スタンプ・フェアテックスと戦う予定だったアニッサ・メクセンが、体重及びハイドレーションテストに参加せず試合出場不可となり、両者の一戦はキャンセルされた。

またジドゥオ・イブと対戦するロッタン・シットムアンノンはハイドレーションをパスするため、体重が136.5ポンドとなり、キャッチ戦で両者の対戦が実施されることに。


さらにポストリミでスーパーガール・ジャルーンサックムエタイとムエタイ・ストロー級で戦うはずだったエカテリーナ・ヴァンダリエヴァが、ハイドレーションをパスした状態で体重は0.5ポンド・オーバーとなった。リリースによると、スーパーガールがキャッチウェイト戦を拒否。

その結果、スタンプとスーパーガールがストロー級キックボクシングで対戦することとなったが、写真の説明にあるようにセレモニアル計量では両者はキャッチウェイト戦で戦うという風に説明されていた。それが計量結果のリリースでは、スーパーガールが拒否と書き記されている。

憶測でモノゴトを論じるのは良くないが、仮にスタンプの出場が欠かせず、ポストリミのカードがキャッチウェイトで組まれるよりも、ショーがより良い形で実施されるためにスーパーガールにスタンプ戦を要請したのなら、そのような発表で構わないと思われるのだが。セレモニアル計量と、計量結果の食い違いの方が要らぬ憶測を外野がすることになる。

なお日本から出場する佐藤将光、対戦相手のキム・ジェウンは2週間のショートノーティス出場ながら、150ポンド契約マッチでしっかりとハイドレーションもそれぞれが1.0074と1.0099という低い数値でクリアしている。

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【ONE FN06】マイキー、世界戦と無差別級について語る。「今は階級に専念。いつかクレイジーな挑戦を」

【写真】微笑みの国バージョンのマイキー・ムスメシです(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06で、ONEサブミッショングラップリング世界フライ級王者マキシー・ムスメシがガントゥルム・バヤンドォーレンの挑戦を受ける。

マイキーは昨年のサンボ世界選手権58キロ級優勝のサヤン・ヘルテックが挑戦予定だったが負傷欠場となり、バヤンドォーレンと戦うことになった。

コンバットサンボの世界王者が、マイキーに太刀打ちできるのか。そんな見方があったが、マイキーはこの挑戦者の変更を歓迎していた。よりタフ、よりコンペティティブになるという意味で。


──マイキー、いつもインタビューを受けてもらってありがとうございます。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。今、トレーニングから戻ってきたばかりなんだ。僕の方こそ、インタビュー時間をずらしてもらって助かったよ。バンコクに就いて、すぐに練習したいと思っていたから空港から直接練習してきたんだ。だけど飛行機の予定自体が変わってしまっていたから、予定された時間にインタビューを受けることができなかったんだよ」

──ラスベガスから、今日バンコクに入ったということですか。

「違う、違う。シンガポールからバンコクに来たんだ。シンガポールに1週間いて、時差を調整していたから。シンガポールとバンコクの時差はたった1時間だからね」

──今回、ガントゥルム・バヤンドォーレンの挑戦を受けることになりました。もともとは、スポーツサンボの世界王者と戦う予定でしたが、負傷欠場になりコンバットサンボの世界王者がチャレンジャーになった形です。

「僕としては対戦相手が代わったことで、よりチャレンジングになったと思っている。彼は柔術をやっているから。茶帯の柔術家で、MMAのようなコンバットサンボを戦っている。より柔術ベースなんだ。サンビストとの試合は、彼らに柔術の経験がないことが大きな問題になっている。いくら世界チャンピオンで、サンボの技を使いこなせても柔術を知らない。

スポーツサンボの選手って、すぐに背中を見せる。だから、今回バヤンドォーレンと戦うことは、サンボ界から最高の相手が出てきたと思っているんだ」

──確かにトップ・サンビストがONEの組み技ルールで戦っても、柔術に対応できていないので柔術家が有利なことは明白になっています。実際、マイキーがサンボの世界王者と戦うことに関しても、もう柔術家のデモンストレーションのような試合には食傷気味でした。

「サンボと柔術は違うからね。でも今回の対戦相手は柔術の経験があって、ハイレベルなサンビストだから楽しみなんだよ」

──とはいえ世界のトップクラスのマイキーに対して、紫帯の柔術という見方もできます。

「茶帯だよ。茶帯(笑)」

──あっ、申し訳ありませんでした。

「柔術を分かっていることが大切なんだ。バックを取っても、チョークの防御方法を知っていることが。スポーツサンボだけの人はチョークがないからディフェンスできない。だから、いつもワンサイドの試合になってきた。今回の試合は、そういう過去の柔術家✖サンビストよりもコンペティティブになると期待しているんだ。サンボと柔術の技術が分かっている相手だから」

──加えて打撃有りで戦っている選手は、グラップリングマッチではナーバスにならず平常心で戦えているように見えることも多いです。技術レベルは別にしても、彼らのグラップリングに臨む時のメンタルをどのように考えていますか。

「パンチでダメージを受けたことがある選手は、そういう痛みのないグラップリングは戦いやすいだろうね。MMAファイターのメンタルは、幅広いという部分で強い。彼らはより肉体にダメージを受ける戦いを経験しているから。そういう意味でも、今回の試合はタフになるんじゃないかと思っているんだ。

そんな試合で僕がやるべきことは、完璧なポジショニングを取ってフィニッシュすること。今言ったようにMMAを経験して、タフなメンタルの持ち主をしっかりと仕留めたいんだ。僕は今でも一つのポジションにステイすることがある。どうしてもそこに拘ってしまうんだけど、そうでないもっと視野の広い試合をしたい。

今回のキャンプでは、オープンマインドで色々なポジションにスイッチすることを心掛けてきたんだ。そこからサブミッションを仕掛けていく。一つのことに固執しないよ。最初にとったポジションをずっと維持するんじゃなくて、もっと多角的に攻める」

──勝敗の行方に対し、どちらかに期待するなどということはメディアとして書けないですけど、マイキーにはファブリシオ・アンドレイやコール・アバテ、ベイビーシャークらと肌を合わせてほしいと思っています。

「う~ん、彼らは僕より階級が上なんだよね。彼らはバンタム級で、僕はフライ級だから。ただし、今名前が挙がった選手たちのようにどんどん手強いグラップラーが出現しているよ。そういう選手達の存在が、僕にもっと練習して成長しないといけないというモチベーションを与えてくれるんだ。彼らは僕より若くて、ポテンシャルがある。それだけ成長が早いということだからね。だから、僕もハードに練習できるんだ」

──ところでムエタイ、キック、MMA、ミックスルールとサブミッショングラップリングが見られるONEのケージで、これら打撃のあるスタイルでは提供できないファンが喜ぶ試合が、グラップリングでは可能だと思っています。

「……」

──それは無差別級です。2020年のヨーロピアン・オープン……。

「イエス、イエス。僕がモハメド・アリーと戦った時だね(笑)」

──ヘビー級のアリーに対して、マイキーが50/50からスイープを決めて、同点に追いついた(結果はP2-2、A1-2で敗れた)時の盛り上がり、小よく大を制す。この醍醐味が見られるのは、グラップリングだけです。そうADCC2005の……。

「マルセリーニョ・ガウッシアとリコ・ロドリゲスだ(笑)。将来的にいつか、そういう戦いもしてみたいよ。でも今は自分の階級で戦っていきたい。やっぱりオープンウェイトは体へのダメージが大きいから。アリーとの試合後も、1日ちゃんと歩けなかった(笑)。僕は心身ともに健康でいたいから。今はフライ級で戦っていたいけど、あのクレイジーさもやっぱり経験したいんだよね(笑)」

──チャトリCEOに無差別級で戦う時のファイトマネーの保障をしてもらえるよう皆で掛け合いましょう。ONEのセールスポイントになるはずです(笑)。

「アハハハ。興味深いよ、小さな選手が、大きな選手に勝つことは。それは柔術の素晴らしさを分かってもらえる一つの手段であることは間違いない。凄くビューティフルなことだよね。でも、危険がともなうことは覚えておいてほしい。それでも、いつかまたそういう試合にチャレンジしたい」

──楽しみに待っています。それでは、ぜひともムエタイ王国のファンにグラップリングでショックを与えてください(笑)。

「柔術を知らない人に、柔術の良さを分かってもらう。プレッシャーが掛かるけど、このプレッシャーがあるから強くなれる。それとバンコクのファンの前で戦うことも凄く楽しみだけど、僕としてはやっぱり日本で戦いたいんだ。チャトリにも『日本で戦わせて欲しい』と伝えているんだ。きっと今年中にONEは日本大会を開くから、絶対にそこで戦いたい。そしていつの日か、道着トーナメントを日本で戦ってみたいと思っているよ」

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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【ONE FN06】マイキーに挑戦、草原の馬鹿正直者バヤンドォーレン「全く意味が分からなかったです」

【写真】バヤンドォーレンの受け答え、実は通訳さんが2度、3度と質問の仕方を変えてようやく得た返答です。インタビュー中はそよ風のようですが、ケージの中で爆弾低気圧となるか期待です (C)ONE

14日(土・現地時間)、バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06でモンゴル人コンバットサンボ世界王者ガントゥルム・バヤンドォーレンが、マイキー・ムスメシの持つONEサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑戦する。

当初の予定では昨年のサンボ世界選手権58キロ級優勝のサヤン・ヘルテックが挑戦予定だったが負傷欠場となり、代役として白羽の矢が立ったのがバヤンドォーレンだった。打撃、そして頭突き有りのコンバットサンボで戦うバヤンドォーレンは、この一戦にどのような勝機を見出しているのか。バカ正直──草原のそよ風ばりに無口なチャレンジャーにインタビューした。


──マイキー・ムスメシの持つサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑戦します。今の心境を教えてください。

「グラップリングの世界王座に挑戦できて、とても嬉しいです。この機会を与えられたので、自分の力を試したいと思います」

──マイキーが他の選手との試合がキャンセルになり、バヤンドォーレン選手を指名した時はどのような気持ちでしたか。

「なぜ指名されたのか、全く意味が分からなかったです。最初はそういう話があったことも知らなかったので」

──それでも、オファーを受けたのは?

「偉大なチャンピオンだからです。彼のような偉大なファイターに指名され、戦うことができるのは光栄でしかないので」

──サンボ世界王者といっても、バヤンドォーレン選手はコンバットサンボの世界王者です。打撃なしで、どれだけマイキーとやり合える自身がありますか。

「僕は自分を100パーセント信じています。マイキーはチャンピオンです。でも、僕もチャンピオンです。負けないです。技術的にも、手の届かない相手ではないですから。僕もグラップリングには自信があります」

──その自信となるバヤンドォーレン選手のベースとなる格闘技は?

「柔道とサンボです。そして7年前から柔術をやってきました。MMAは4勝1敗で、その多くを米国の小さな大会で戦ってきました」

──サンボはスポーツサンボの練習もされてきたのでしょうか。

「柔道と同時にスポーツサンボをやっていました。そこからコンバットサンボを始め、モンゴル王者に3度なりました。5年前に世界選手権に初めて出て銅メダルを獲得しました。21歳の時です。サンボで結果を残しているのは、全てコンバットサンボです」

──この試合は世界にバヤンドォーレン選手の名前を広める最高の機会かと思われます。そんな試合で、どのような戦いをしたいと考えていますか。

「チャンピオンになって、僕が本当のチャンピオンだと証明します」

──さきほども言われたようにMMAも戦っています。この組み技世界戦を機に、ONEでMMAファイターとして活動していくという考えもありますか。

「いえ、今はMMAの試合をONEで戦いたいとは思っていないです。UFCが僕の目標なので」

──何と、そこを思っていてもここで発言するとは……思いもしなかったです(苦笑)。では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「米国人世界王者に対し、アジアの代表として挑戦します。日本の人たちにも、僕の応援をお願いしたいです」

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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