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【UFC309】最終回にローを効かせたマルチネスだが時すでに遅し。1・2Rを手数で圧倒したマギーが判定勝利

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジョナサン・マルチネス(米国)

サウスポー同士の両者。マギーが右ミドルと左ロー、ジャブから左ミドルと左前蹴りで距離を取る。マルチネスも左カーフを蹴るが、マギーはパワフルなパンチで前に出る。一旦距離が離れるとマルチネスは左右のローを蹴って、ワンツーから右フック、ジャブをボディに振って、体を沈めての右ハイキックと手数を増やす。

マルチネスはじりじりと前に出て、マギーはジャブと左ロー、ワンツー、細かくジャブを突く。その後もマギーが距離を取りつつジャブから左ミドル、左ロー、インローと細かく攻撃を繰り返す。前に出るマルチネスもジャブと左ローを見せるが攻撃の数は少ない。逆にマギーはクリーンヒットはないものの、ワンツー、ジャブと前蹴り、左ストレートから右アッパー、左ロー、ワンツーと攻撃の手を休めなかった。

2R、マギーがジャブから左ハイ、ワンツー、左から右フック。マルチネスが左ローを返すも、マギーはジャブから細かいパンチで前に出ていく。その後も前には出るマルチネスだが、マギーが左ストレート、右ボディ、左ロー、ジャブ、ワンツーと攻撃を繰り出す。マルチネスがスピニングバックフィストを見せると、マギーはしっかりとブロックする。

マギーは前に出るマルチネスに対してパンチからヒザ蹴りを突き上げ、細かいパンチから左ロー、ボディブローにつなげる。マルチネスは左ストレートを振り抜き、マギーのパンチに左の縦ヒジを狙う。やや手数が増え始めたマルチネスだが、マギーは距離を取りつつジャブを返す。終了間際、マルチネスが強烈な左ローを蹴った。

3R、じりじりと前に出るマルチネス。マギーはジャブを顔とボディに打ち分けて左カーフ、ワンツー、左ストレートからパンチをまとめてボディブローにつなげる。なかなか手数が増えないマルチネスだったが左ローを蹴ると、この一発でマギーが大きくバランスを崩す。明らかに右足にダメージを追ったマギーはオーソドックスにスイッチし、右ストレートから前に出る。組みついたマルチネスは右腕を差してマギーをケージに押し込むと、マギーもテイクダウンを許さない。

試合がスタンドに戻るとマルチネスがすかさず左ロー。再びこれでマギーがバランスを崩す。踏ん張るマギーも右ストレートで突っ込んでマルチネスにローを蹴らせない。前に出るマルチネスに対し、マギーは細かいパンチで追撃を許さず試合終了。3Rにローを効かされたマギーだったが、1・2Rを手数で圧倒して判定勝利を収めた。


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【UFC309】展望 余人をもって代え難き存在=ジョーンズ×普通の男であることに価値を置くミオシッチ

【写真】持ち過ぎた才能が、人生を狂わせながら強さは絶対のジョン・ジョーンズ。そして強さを求めて、幸福な人生を歩むこととなったミオシッチ。対照的な強者の戦いだ(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにてUFC 309「 Jones vs Miocic」が行われる。由緒ある大会場におけるメインイベントは、事実上無敗で二階級制覇を達成したジョン・ジョーンズに、元王者のスタイプ・ミオシッチが挑むヘビー級タイトルマッチだ。
Text by ISAMU HORIUCHI

王者JJは、実に13年半前の2011年3月にマウリシオ・ショーグン・フアを3RTKOに下してライトヘビー級王座を獲得すると、6度の防衛に成功し長期政権を築いた。しかし、その後はコカイン使用、ひき逃げ、禁止薬物使用といったさまざまな問題行動を起こして3度に渡って王座を剥奪されてしまう。だがそのたびに復活しては、恐るべき強さで王座復帰を果たしてきた。

さらに2020年には飲酒運転&発砲事件による逮捕を経て、自ら王座を返上。ヘビー級への転向の意志を明らかにするが、その翌年にフィアンセへの家庭内暴力で再逮捕された。


それでも昨年3月には宣言通りヘビー級で復帰。シリル・ガンヌとの王座決定戦において1Rわずか2分でギロチンチョークで仕留め、二階級制覇を達成している。オクタゴン内での絶対的な強さにおいても、その内面に棲まうデーモンの巨大さにおいても余人をもって代え難き、格闘技の矛盾を最大限に体現する存在だ。

対するミオシッチは、8年半前の2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムを敵地クリチバで1RKOに下し、ヘビー王座を獲得。その後アリスター・オーフレイム戦ジュニオール・ドスサントス戦フランシス・ガヌー戦とヘビー級王座3連続防衛というUFC新記録を樹立した。その後ダニエル・コーミエに敗れるも、リマッチで勝利して王座奪還に成功。が、21年3月にフランシス・ガヌーとの再戦に敗れて再び王座を明け渡している。

ちなみにミオシッチは、以前からファイターであると同時に消防士としての職を持ち続けている。仕事で地域に貢献し、家庭でも妻と子供を大切にする「普通の男」であることに何よりも価値を置く、JJとはあらゆる意味で対照的な生き方を実践している。

2022年にはフルタイムの消防士となったことが報じられ、ミオシッチは幸せな引退を果たしたと考える向きも多かった。しかし昨年3月、上述のようにガンヌを倒したJJがオクタゴンの上で「みんな、俺がスタイプを倒すところが見たいか? スタイプよ、練習してくれていると嬉しいぜ。あんたは歴史上のグレーテイストヘビーウェイトだ。あんたと戦いてえんだ。ものすごくな!」と不敵な笑顔で宣戦布告。11月に復帰してJJへの王座挑戦が決まった。

だが、この大一番に向けての練習中にJJが胸筋断裂の大怪我を負ってしまい、手術と半年以上の治療期間を要することが判明し欠場を余儀なくされてしまう。ここでUFCは、当日のバックアップファイターとして用意されていたセルゲイ・パブロビッチとミオシッチの暫定王座戦を行うことはせず、パブロビッチとトム・アスピナルによる暫定王者決定戦を敢行し、1R1分でKO勝利したアスピナルが王座に就いた。

強引な措置とも言えるが、デイナ・ホワイトUFC代表は「ミオシッチ対JJはレガシーファイト。歴史上最も偉大なヘビー級王者と、歴史上最も偉大なミックストマーシャルアーティストの激突だぞ。レジェンド二人の対決をファンも見たいし、私も見たいし、両者ともやりたがっている。スタイプに暫定王座戦を戦ってくれなどと頼むこと自体、まったくもって失礼な話だよ」と説明した。両者のカードは、競技の理屈をスキップしてでもUFCが実現させたいメガファイトということだ。

その後アスピナルがまたしても1分KOにて暫定王座を防衛する間に、正規王座のJJは手術を経てリハビリを完了。一年の延期を経て、今回──暫定王者として圧倒的に勝ち続けているにもかかわらず挑戦できない気の毒なアスピナルが「老いぼれどもによる、異議にまみれたタイトル戦だ」と毒づくのをよそに──ついにミオシッチとの防衛戦がついに実現することとなった。

長年パウンドフォーパウンドランキングのトップに君臨し、一年前には体にかなり脂肪が乗ったヘビー級としても圧巻の強さを見せつけた37歳のJJと、片や42歳にして3年8ヶ月ぶりの復帰戦となるミオシッチ。当然下馬評は圧倒的にJJ有利だ。

が、もしミオシッチが王者時代に劣らぬコンディションでJJの前に現れれば話は別だ。全てに卓越した王者JJだが、最大の武器はレスリングをベースとした圧巻のグラップリング力。相手が組みを警戒するからこそ、JJはスタンドでオクタゴン中央を取りプレッシャーをかけつつ、他の追従を許さない創造性に溢れた攻撃を交えて距離を支配することができる。

ただし体格に勝りレスリングにも長けたミオシッチは、JJのテイクダウンを恐れずスタンドで逆に圧をかけてくるだろう。仮にミオシッチがJJのテイクダウンや寝技を凌ぎ、スタンドで前に出る展開が生まれれば、俄然試合は興味深いものとなる。アルロフスキー、ヴェウドゥム、オーフレイム、ドスサントスといった名だたるヘビー級王者たちを沈めてきた一撃必殺の右を持つミオシッチの圧力を、手を開いた柔らかい構えと関節蹴り等独自の武器を用いて間合いを作る──しかしライトヘビー時代の機動力はないと思われる──JJがいかに捌くのか。

ここで忘れてはならないのは、苦境に陥った時の強さこそがJJの真骨頂だということだ。かつてJJは、1度目のアレクサンダー・グスタフソン戦ドミニク・レイエス戦で前半は思うようにテイクダウンを取れず大苦戦を強いられたことがある。が、いずれも後半に驚くべき精神力とスタミナを発揮。何より勝利への執着心が試される極限状況下にて、前に出て挑戦者を削り続けて圧倒して逆転勝利をもぎ取っている。

また、JJと組技の練習を重ねる世界最強のグラップラー、ゴードン・ライアンは、「グラップリングのみの練習でも、ジョンは展開に応じて直感的にゲームプランを変えることができるんだ。また、一つのことを教えると、たちまちそれを別の部分でも応用できてしまう」とJJの真の強さは試合中の適応力や応用力にあると語る。

試合が競った展開になればなるほど、JJの恐るべき勝利への執念、適応力、創造力を我々が目にする可能性は高まる。

今回、JJ自身も己の全てを出し尽くすフルラウンドの戦いを予期している模様だ。「お互いにとって長い夜になるだろう。相手の心臓を皿に盛りつけてみんなの前で食らうのは格別だ。奴を深海に引き摺り込んで溺死させてやる。スタイプの技術じゃなく、心臓に襲いかかるつもりだ」と、心にダークサイドを秘めた者ならではの発言でその覚悟を語っている。

相手を罵ることはもちろん、試合前には多くを語りたがらないミオシッチも「ライトヘビーで戦ってきたジョンは、俺のような相手と戦ったことはない。試合が開始すればすぐに体感するはずだ」と自信をのぞかせている。

適正階級ではない怪我上がりの38歳と、3年8ヶ月ぶりに戦う42歳の戦いでありつつも、まごうことなきMMAレジェンド二人による重量級スーパーファイトであるこの試合。UFCヘビー級最多防衛記録を持つミオシッチが、MMA史上最高のファイターと呼び声高いJJを追い詰めることで、その奥深くにさらに眠っている力が呼び覚まされる──そんな極限の戦いを期待したい。

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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【UFC309】UFC300の次はMSG、6勝6フィニッシュのNCAA3冠=ボー・ニコル「マッシブなポスチャーを」

【写真】とても穏やか。そして拙い英語へもPatienceしてくれます (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンでUFC 309「Jones vs Miocic」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会のメインカード、コメイン前でキャリア7戦目、UFCでは4戦目となるボー・ニコルがポール・クレイグと戦う。NCAAを制すること3度、MMAに転向後は5試合連続で初回フィニッシュ。前回のUFC300におけるコディ・ブランデージ戦で初めて2Rを経験も、全試合フィニッシュ記録は更新している。

ガードからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるクレイグ戦を前にニコルにインタビューをすると、MSGで戦うことの特別さが伝わってきた。


──今週末のポール・クレイグ戦に向けて、今の気持ちを教えてください。

「最高の気分だよ。ただ減量という一番気が滅入る時間帯を向けているけどね。そこ以外は何かも素晴らしいよ」

──NCAAを3度制したレスラーなので減量は手慣れたモノという印象があるのですが、それでもやはり気が滅入るものなのですね。当日計量だったレスラー時代と、前日計量のMMAとはまた違うものですか。

「そりゃあレスリング時代の方がきつかったね。試合まで時間もなくて、リカバリーもそれほどできない。と同時に、レスリングではMMAほど体重を落とさない。レスリングもMMAも直接比較すると楽な部分もどちらにもある。でも、全てをひっくるめるとレスリングの減量の方がしんどいね。とにかく計量後1時間で試合が始まる。これはタフだよ」

──ではMMAを戦うようになってリカバリーには、レスリング時代にない知識も必要になったということは?

「そこに関しては、凄く科学的な減量方法を取り入れているから問題ないよ。確かに細かい失敗はあったけど、全ての経験が生きてきている。毎回、しっかりとその時に合ったカットとリカバリーをしてきたしね」

──ところで前回の試合は初めて2Rを経験しました。5分以上戦ってどのような印象を持ちましたか。

「ハハハハ。いう間でもなく、良い経験になったよ。ケージの中に以前より長くいることができたのは良かった。9分間戦っても何も問題はないばかりか、より動けることが確認できたんだ。フレッシュなままだったよ。コンディションとスタミナに自信が持てるようになった」

──押忍。前回のUFC300は誰もが認める歴史的なショーでした。そして今回はMSGでのファイトになります。28歳のボーにとって、MSGで戦うことは特別なのでしょうか。

「そりゃあそうさ。この機会を得られたことは、最高に光栄に感じている。ものすごく歴史のある会場……MMAだけでなくバスケットボール、アイスホッケー、ボクシングの名勝負が繰り広げられた来た。ガーデンに一歩足を踏み入れると、その伝統と威厳が感じられるんだ。そういうエネルギーを得て、今週末は戦えると思うとワクワクしてくるよ。

ただ大観衆の前で戦うのとは、違う。なんというのか、特別な感覚……それを心の底から感じられそうだ。確かに米国にはもっと大きくて、近代的な会場も増えている。スフィアなんて、その最たるものだよね。

ただニューヨーク、マンハッタンのど真ん中で戦うことは特別だ。アリーナの壁に飾れた数々のポスターからも、あの場で何が行われたのかが伝わってくる。その歴史の重みは皆が共有しているんだよね。今回の試合にサインしたことを伝えると、皆が『おぉ!! MSGで戦うのか!!』って興奮していたから」

──米国の人は格別、その感覚を持っているのでしょうね。そのMSGで戦う相手ポール・クレイグは、ボトムからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるファイターです。

「危険な相手だ。UFCにおける戦績を見ても、それが証明されている。経験に裏付けされたサブミッションの使い手で、僕としては冷静かつ自信を持って戦う必要がある。焦って戦いたくない。過去に経験したたことがない試合になるだろうから、我慢強く戦うことが自分を助けてくれると思う。それでも、しっかりとポジションを考えて戦うと、サブミッションの餌食なることはないだろう」

ポール・クレイグはUFCで9勝8敗。4試合が三角絞めで勝っている(C)Zuffa/UFC

──ボーも既に仕留め方を心得ているかと思います。

ただし、ボーはレスラーです。テイクダウンからトップコントロールという常套手段が、クレイグの望む戦場になるということが特異な状況です。

「アームバーやトライアングルをセットするまでに、上手くパンチやエルボーを使っている。辛抱強く、三角絞めや腕十字の機会が訪れるのを待つことができるファイターだ。その時が来たら、全力でフィニッシュに掛かる。その機会を与えない。それが僕に必要になってくることは間違いない。あのハイガードを取れないと、彼にはチャンスはない。そのためのコントロールを僕ができるのかだよ」

(C)Zuffa/UFC

──ボーのポスチャーに要注目です。

「そこはしっかりと、やってきた。ポスチャーが悪くて、頭が下がっていることを僕らはデンジャーゾーンと呼んでいるんだ。しっかりとポスチャーができていれば、打撃を叩きこむことができる。ポスチャーに関しては、トレーニングキャンプの軸だったといえる。徹底的に考え、対策をこうじてきた。マッシブなポスチャーを見せるよ」

──ただ寝技に付き合わない戦いもMMAには存在しています。

「つまりは打撃だよね。今回のファイトキャンプ以前から、最高のコーチの下でストライキングを学んできた。打撃に関しては、僕にアドバンテージがある。彼の方が経験値は高いけど、僕の方が若くて速く、パワーもある。スタンドでの勢いのある打撃のある攻防は、ポールの弱点だ。立ち技は絶対的に僕の方が上だよ。

テイクダウンの機会があればするし。そうでなかったとしても、どの局面でも問題ない。それだけファイトキャンプで準備は整えてきたからね」

──ボー、今週末の試合を楽しみにしています。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「UFC309を日本のファンにも楽しんでもらいたい。いつか日本を訪れて東京、地方、富士山に行きたいんだ。僕はMMAもそうだし、日本のレスリングの大ファンでもあるんだ。レスリング時代はタツヒロ・ヨネミツ(米満達弘。2012年ロンド五輪フリースタイル66キロ級金メダリスト)、今はリンヤ・ナカムラ、キョージ・ホリグチという友人がいる。日本のファンの応援に感謝しているよ」

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC301 キック ジョゼ・アルド ジョナサン・マルチネス

【UFC301】アルドが鋭い打撃と抜群のTDでマルチネスを翻弄。約1年9カ月ぶりのUFC復帰戦で判定勝利

<バンタム級/5分3R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョナサン・マルチネス(米国)

サウスポーのマルチネスが左の前蹴りとインロー。アルドはガードを高く上げて右のインローを蹴り、右ストレートを伸ばす。マルチネスはアルドの前足に左右のローを集め、ジャブで距離を取る。アルドもジャブを突いて右ストレートから左フック、マルチネスはシングルレッグのフェイントも見せる。アルドが右ミドルを蹴ると、マルチネスも左ミドルを返す。アルドがワンツー、互いにインローを蹴り合い、アルドがパンチから右ミドル。マルチネスも右手を伸ばして左ミドルを蹴る。

アルドが右ボディストレート、そこから左フックを返す。マルチネスが距離を取って左ミドルを蹴ると、アルドは右ストレートから左ボディにつなげる。マルチネスはアルドの右ストレートに右のフックを返すが、アルドは右ストレートから左ボディまでつなげる。マルチネスが左ミドルを蹴ると、アルドは右ヒザでカットし、逆に右のインローを蹴る。マルチネスがパンチで前に出ようとすると、アルドは左の前蹴りで突き放した。

2R、マルチネスがジャブ、アルドがインロー。マルチネスが左ミドルを蹴ると、アルドも右ミドルを蹴ってジャブ・右ボディストレートを返す。マルチネスは左ストレート、アルドは右ストレートから左ボディ、右のテンカオ。マルチネスはシングルレッグで組んで、右腕を差してケージに押し込む。

ブレイク後、マルチネスはここも左ストレート。アルドが右ハイキック、右ストレートから左フック、右アッパー、インローと手数を増やす。マルチネスも左ストレートから前に出ていくと、アルドはジャブで止めつつ、マルチネスの左を空振りさせて奥足ロー、右ボディストレート・右のテンカオ。マルチネスは左ミドルとスピニングバックフィストを見せ、やはり左ストレートで前に出ていく。終了間際、アルドが右のヒザ蹴りとワンツーフックを見せた。

3R、マルチネスが左ストレートと右のアウトロー。アルドも右ストレートを打ち返し、ダブルレッグも見せる。スタンドの攻防に戻ると、マルチネスがジャブ・ワンツー、距離が詰まると右ヒジ、左の縦ヒジも見せる。アルドは左右のボディとテンカオを返す。マルチネスが左フック、アルドはブロックして右ストレート。マルチネスは左のヒジも交え、スピニングバックフィストを繰り出す。

左ミドルを蹴るマルチネス。アルドが右アッパーからの左フックを当てて右のテンカオ、ヒザ蹴りを連打する。ここでアルドがダブルレッグでテイクダウンを奪い、マルチネスの右足をまたいでハーフガードへ。マルチネスも足を一本戻すが、アルドがトップキープを続けて試合終了。鋭い打撃と絶妙のタイミングで決めたテイクダウンでアルドが約1年9カ月ぶりのUFCで判定勝利を収めた。


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45 o UFC UFC301 アンソニー・スミス カイオ・ボハーリョ ジョゼ・アルド ジョナサン・マルチネス ブログ 観戦速報

【UFC】速報中!UFC 301: Pantoja vs. Erceg

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ゴールデンウィーク後半戦3日目も格闘技。ブラジルのリオデジャネイロ ファーマシィ・アリーナでUFC 301: Pantoja vs. Ercegが開催されます。ついこの前300回の記念大会で盛り上がったばかりですが、UFCの回転の速さたるやなんと言ったらいいか。今回はブラジル大会だけあってブラジル人ファイターをズラッと並べるラインナップ。メインではアレクサンドル・パントーハがフライ級の王座防衛戦に臨み、セミではジョゼ・アルドが復帰戦を迎えます。本日もU-NEXTで観戦しつつ電波と充電の続き限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ミドル級】
×ポール・クレイグ
(2R KO)
○カイオ・ボバーリョ
打撃の交差からクレイグがタックルで組み付く。しかしボバーリョはケージを背にして堪える。さらにクレイグが自ら寝転んで下から足関節を狙うがボバーリョは素早く反応。その後もクレイグは引き込む動きを見せるがボバーリョは全く付き合わない。スタンド主体の展開になるとクレイグのミドルに合わせてボバーリョがフック、ジャブをヒットさせる展開でラウンドを終えた。
2R、やはりミドルを多用するクレイグ。対するボバーリョはそれにパンチを合わせる。さらに飛び膝!これでクレイグはダウン。しかしボバーリョは深追いしない。スタンドに戻るとボバーリョの左右のフックがクリーンヒット!クレイグが大の字になってレフェリーが試合を止めた!


【ミドル級】
○ミシェル・ペレイラ
(1R フロントチョーク)
×イーホル・ポティエリア
1R、開始直後の打撃の交差。ペレイラの左ジャブでポティエリアはダウン。ペレイラはすかさずバク宙パスガード。立ち上がろうとしたポティエリアの首を捕らえるとスタンディングのギロチンチョーク!これがガッチリ極まってポティエリアはタップ!ペレイラが鮮やか過ぎる一本勝ち!試合後レフェリー陣が集まって協議。ペレイラのバク宙パスガードの時に膝がポティエリアの顔面に当たった事か。。。しかし裁定は変わらず。


【ライトヘビー級】
○アンソニー・スミス
(1R フロントチョーク)
×ビトー・ペトリーノ
1R、開始直後からフックを振り回すペトリーノ。あまりの圧力にスミスは後退。ケージに追い込まれるとペトリーノはタックル。抱え上げてテイクダウンするがスミスはギロチンチョーク!下になりながらタイトに絞め上げるとペトリーノはタップ!スミスが一本勝ちです!ペトリーノの連勝を止めた!


【バンタム級】
○ジョゼ・アルド
(判定3-0)
×ジョナサン・マルチネス
1R、プレスを掛けるアルドに対してマルチネスは得意のインロー、カーフ。アルドはある程度受けながらボディを交えたパンチを返す。中盤に入るとマルチネスはミドルを多用。しかしアルドもパンチを的確に当て、ジリジリした緊張感のあるままラウンド終了。手数では若干アルドが上手か。
2R、アルドがマルチネスのお株を奪うインローをヒット。さらに細かいパンチを集中。嫌ったマルチネスはタックルで組み付いてケージに押し込む。会場からはブーイング。アルドの腰は重く、ブレイクがかかる。再開すると至近距離での打ち合い。アルドは左右のボディから膝蹴り。さらにアッパーも含めたパンチで畳みかける。マルチネスもフックを返すが有効打はアルド。終了間際には間合いを詰めるマルチネスに対してアルドは距離を取ってラウンド終了。
3R、引き続き至近距離での打撃戦。アルドはボディに左ジャブ、右ストレート、膝蹴りと多彩な攻めを見せる。マルチネスは得意のインローは影を潜めてパンチに肘、時にはバックハンドブローを見せるがクリーンヒットはない。中盤に入るとアルドの猛攻。左右の連打にボディを交えるとマルチネスは千鳥足。あと一発でKOというところまで追い込むが冷静に胴タックルでテイクダウン。上から削って試合終了。判定はもちろんアルド。経験の違いを見せつける完勝です。これでUFCと契約終了のアルド。再契約か別プロモーションに進むのか。


【フライ級タイトルマッチ】
○アレクサンドル・パントーハ
(判定3-0)
×スティーブ・エルセグ
1R、開始直後に間合いを詰めるパントーハ。パンチを振るってからタックルで組み付く。しかしエルセグは突き放して回避。しばらくスタンドの展開が続く。するとパントーハがタックルで組み付いて足を掛けてテイクダウンに成功。立ち上がるエルセグに対してすぐにパンチを打ち込んで倒すと、バック→サイドとポジションを移行。強めのパウンドを打ち込むがエルセグは身体を動かして回避。何とかラウンドを終えた。
2R、やはりパントーハが間合いを詰める。一気に組み付くと倒しにかかるがエスセグは脱出。スタンドの展開。パンチの交差からパントーハが組み付くと投げでテイクダウンに成功。簡単にマウントを奪取。しかしエルセグはスイープに成功。スタンドの脱出するとエルセグのパンチをヒットし始める。嫌がったかパントーハもパンチを振るってタックルに行くがエルセグはこれを切ってスタンドの展開。パントーハは嫌な展開だったが終了間際にも組み付いてテイクダウンしてラウンド終了。エルセグの打撃が何とも不気味だ。
3R、これまでに比べるとやや静かな立ち上がり。スタンドで距離を置いてプレスをかけるのはエルセグだがなかなか手数が出ない。パントーハも組み付くがエルセグはすぐに突き放す。このままいくかと思いきやパントーハがパンチを効かせてからのタックルでテイクダウンに成功。すかさずバックに周ってポジションをキープしてラウンドを終えた。このラウンドもパントーハか。
4R、後がないエルセグは自分からタックルに行くが簡単に切られてしまう。スタンドの攻防が続くとプレスを掛けるのはエルセグ。パントーハは額をカットして出血。中盤に入ってエルセグが再びタックルに行くがパントーハはこれも切ってスタンドの時間が続く。互いに大きな展開を作る事が出来ないままラウンド終了。
5R、前に出るパントーハに対してエルセグがタックルでテイクダウン。しかしパントーハはすぐにスイープしてバックに周る。立ち上がるエルセグの背中に張り付いてコントロール。またしてもグラウンドに引き込む。しかしエルセグはスタンドに脱出。エルセグはアッパー、フックを単発ながらヒットさせて反撃。さらにエルセグがタックルでテイクダウンしかけるがパントーハは身体を入れ替えて上を奪取。パウンドを当てて勝利を印象付けて試合終了。判定はもちろんパントーハ。王座防衛に成功です。
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MMA MMAPLANET o UFN UFN230 エイドリアン・ヤネツ ジョナサン・マルチネス

【UFN230】マルチネスがインローでヤネツの足を破壊してTKO勝利。「次はトップ5と戦いたい」

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
Def.2R2分26秒by TKO
エイドリアン・ヤネツ(米国)

サウスポーのマルチネスに対し、ヤネツはマルチネスの外側にサークリングする。マルチネスはインローを蹴り、ヤネツは左から右フックとパンチを見せていく。確実にインローをヒットさせるマルチネス。ヤネツは右ミドルと右ストレートを見せるが、マルチネスのインローで右足が流れ、明らかにダメージを負った素振りを見せる。

ヤネツも必死にパンチを振り回すが、マルチネスのインローが当たると動きが止まる。そこにマルチネスはインローを蹴り続け、たまらずヤネツは寝転び、グラウンドに引き込もうとする。事実上のダウンとも言える状況で、もちろんマルチネスは付き合わない。

2R、マルチネスのインローがローブローとなり、試合が止まる。再開後、ヤネツが前に出てマルチネスは首相撲へ。組みついたヤネツはマルチネスをケージまで押し込み、離れ際にスピニングバックエルボーを見せる。

距離が離れるとマルチネスはインロー。ここでヤネツが2度目の引き込みを見せ、レフェリーもヤネツのダメージを確認しつつ、試合はスタンドに戻って続行となる。マルチネスは左ストレートとインロー。ケージを背負うヤネツにインローを蹴り込むと、ヤネツは苦悶の表情で崩れ落ち、レフェリーが試合を止めた。

試合後、マルチネスは「彼は良いボクサーだったから、足を狙うゲームプランだった」とインローによるKO劇を振り返り「次はトップ5と戦いたい」と上位ランカーとの対戦をアピールした。


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MMA MMAPLANET o UFN UFN230 アラテンヘイリ クリス・グティエレス ジョナサン・マルチネス

【UFN230】構えを変え、アラテンヘイリの左足を削り、拳の距離を創らせなかったグティエレスが快勝

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アラテンヘイリ(中国)

まず左インローを蹴ったサウスポーのグティエレスが、インとアウトのローを散らしつつ左ストレートを伸ばす。グティエレスは構えを変えながら間合いを測り、アラテンヘイリは左リードフックから前に出る。右ハイをかわしたアラテンヘイリは前足を蹴られながらも、ステップインしてワンツーを繰り出す。

様子見のまま初回は半分が過ぎ、近い距離でグティエレスが左ハイ、アラテンヘイリがブロックする。グティエレスは左右の蹴りを打ち分け、時折りジャブや後ろ回し蹴りで距離を創ろうとする。アラテンヘイリは蹴りの距離を崩せず、ローとジャブを被弾しパンチの距離が長くなることでクリーンヒットがないまま5分が終わった。

2R、オーソでスタートしたグティエレスは、右カーフから一瞬、テイクダウン狙いのフェイクを織り交ぜる。アラテンヘイリもワンツーで前に出るが、バックステップでかわされる。グティエレスは初回と同様に、良い打撃を貰わず手足を出し続けることができるか。右アウトローを2発受けたアラテンヘイリは、足が揃って止まりそうになる。グティエレスのスピニングバックフィストをブロックしたアラテンヘイリは、左ローを急所に受けて試合が中断する。

再開後、左に回るグティエレスは、圧を高めると左をローに合わせる。グティエレスのスタイルは、一発でも姿勢を乱すようなパンチを受けるとラウンドを落とす可能性がある──なかで、グティエレスは前足を削り、左をヒットさせる。2度目のダブルレッグのフェイントを見せたグティエレスがカウンターの左を入れ、左インローから左フックを決めた。さらに奥手の左を打った直後に、左ヒザを繰り出したグティエレスは右カーフでこの回を締めた。

最終回、左足が真っ赤になっているアラテンヘイリは左のインロー、右ローカーフから右ジャブ、左ストレートから左ハイを蹴られそうになる。急所を蹴られたという仕草を見せたアラテンヘイリに対し、「ノー。ノー」と駆け寄り、再開を促すグティエレス。直後にアラテンヘイリのコンビが初めてグティエレスの顔面を捕える。拳の伸びるようになったアラテンヘイリ、それだか踏み込めているのだが右ローを蹴られ、体が流れる。

左フックに組みついたアラテンヘイリがボディロックからバックに回る。一度、ケージを掴んだグティエレスは前方に崩されてテイクダウンを許す。すぐにケージを使って立ち上がったグティエレスが、体を入れ替えて離れる。アラテンヘイリの距離でもヒザ蹴り、左を当てたアラテンヘイリが右カーフを蹴る。それでも左足を前のまま踏み込むアラテンヘイリに対し、なんとグティエレスがイマナリロールから足関節を狙う。

しっかりと反応したアラテンヘイリは跳びヒザをかわし、パンチの交換から最後にテイクダウンを決めたものの──0-3でグティエレスに下った。「こういうことは言いたくないけど、僕はランク15位だ。次はメインカードで戦いたい。何より今はジョナサン・マルチネスをしっかりとサポートしたい」と勝者は話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN230   アラテンヘイリ アンドレ・ペトロスキー エイドリアン・ヤネツ エジソン・バルボーサ エドガー・チャイレス エミリー・ダコーテ キャメロン・サーイマン クリスチャン・ロドリゲス クリス・グティエレス ジェニファー・マイア ジミー・フリック ジョナサン・マルチネス ダニエル・ラセルダ ダレン・エルキンス チムール・ヴァリエフ フランキー・エドガー ペドロ・ムニョス マルケル・メデロス ミシェウ・ペレイラ ヴィヴィアニ・アロージョ

【UFN230】アラテンヘイリ戦へ、グティエレス「止まった状態でエネルギーを養成? 力は身の内で興すモノ」

【写真】キャリアの序盤にチムール・ヴァリエフと1勝1敗、ベンディ・カシミールに勝利。なぜかジミー・フリックにムエタイで勝っているのも興味深い (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexで開催されるUFN230:UFN on ESPN+88「Yusuff vs Barboza」にクリス・グティエレスが出場し、中国のアラテンヘイリと対戦する。
Text by Manabu Takashima

キャリア19勝4敗2分、32歳のクリス・グティエレス。フランキー・エドガーに勝ち、前戦ではペドロ・ムニョスに8連勝を阻まれたとはいえ、第2試合に出場するファイターでは決してない。そんな冷遇にもファイトを楽しむ精神状態が、グティエレスから伝わってきた。


──クリス、土曜日にアラテンヘイリと対戦しますが、今の調子はいかがですか。

「実は今、コンテンダーシリーズでチームメイトの試合を見てきたばかりで(※取材は10日に行われた)。マルケル・メデロスが、UFCと契約できて凄くエキサイトしているんだ」

──素晴らしいヒザ蹴りでのKO勝ちでした。クリスも週末に試合に向けて、弾みがつきましたね。

「イエッサー! チームメイトの勝利にはいつも元気づけられるし、しっかりとファイトウィークをやり切れそうだよ!!」

──ところで昨年11月にフランキー・エドガーの最後の試合相手を務めました。あのような経験は、クリスに何を与えてくれるのでしょうか。

「UFC殿堂のフランキー、一番最近のペドロ・ムニョス戦はトップ10ファイターで、ケージの中での経験値、知識と僕よりずっと多い選手との試合だった。僕もこれまでやってきたことを全てぶつけて、自分がもっと上で戦えることを証明しようと思っていた。勝っても、負けても、そこで見つかった課題をしっかりと克服してきたから、今回の試合で成長したところを見せたいと思う」

──ペドロとの試合はカーフを蹴り、良いパンチも入れていました。ただ左を被弾してダウンしてから、試合の流れが変わりました。

「あの試合でどうやってプレッシャーを止めるのか。違うやり方があることを学んだ。だからこそ、アラテンヘイリというパンチ力があってレスリングも強い相手に、その成果を発揮できるんじゃないかと期待している。オクタゴンを共有する対戦相手のことは、誰だって尊敬しているけど、自分の存在を証明する試合にしたいと思っている」

──日本の空手マスターが、クリスは移動してパワーを創るのでなくて、止まった状態でエネルギーを養成できると指摘していました。そういう選手はUFCでも稀だと。

「いや、全ての力は身の内から興すモノだろう。ただ、その言葉には感謝している。土曜日も、この体の中で養成したパワーで戦うよ」

──ところで今、中国のMMA界の発展はすさまじいです。経済力があり、人口も多く、上海にはUFC PIもあります。クリスは中国人ファイターの成長をどのように感じていますか。

(C)Zuffa/UFC

「中国のMMAはもの凄いことになっているよ。

だからこそ、中国で戦ってみたいんだ。そして中国の文化に浸ってみたいと思っている。いつの日か実現させたいね」

──そのような背景があって、アラテンヘイリというファイターが存在していますが、クリスはどのように戦いたいと思っていますか。

「僕の過去の対戦相手は、アラテンヘイリが戦ってきた相手よりレベルが高かった。そんな相手にも僕は勝っている。試合の度に成長しているとも思っている。前回の試合──ペドロ・ムニョスとのファイトで、僕は負けたけど……あの敗北は必然。いや、あの試合で僕は負けないといけなかったんだ」

──えっ? どういうことですか。

「7連勝をしていて、僕はきっと自信過剰になっていた。調子に乗っていたんだよ。あの試合で負けたことで、また原点に戻ることができた。自分にはまだまだ学ぶことがあって、前回の試合で見えた穴を埋める練習を懸命にやってきた。この気持ちを思い出させるためには、あの敗北が必要だったと思っている。あの経験を経て、今の僕が何をできるのか皆に披露したい」

──再びトップ10ファイターと戦うために、非常に大切なファイトとなります。ここで披露したいモノとは何でしょうか。

「成長したところを見せたい。キャリア的には少しステップバックになったけど、色々と学ぶことができた。自分を一度バラバラにして、創りなおしてきたんだ。そのうえでファンの皆が楽しめるエキサイティングな試合にしたい。

この試合は僕だけでない、アラテンヘイリにとっても自己証明の場だと分かっている。今日、マルケルが見せたように自分の存在価値をぶつけ合うような試合だ。コンテンダーシリーズのような戦いは僕にも経験がある。それに勝者と敗者の明暗が明白になる経験もしてきた。土曜日もそういう試合になる。そして僕がアラテンヘイリを料理するよ」

──クリス、今日はありがとうございました。最後に日本のMMAファンにメッセージをお願いします。

「僕に話を聞いてくれて、この声を日本のファンに届けてくれることを感謝しているよ。僕は日本と中国のカルチャーに凄く興味を持っているんだ。試合だから、勝つか負けるか分からない。でも僕とアラテンヘイリの試合を心から楽しんでほしい」

■視聴方法(予定)
10月15日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN230対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ソディック・ユースウ(米国)
エジソン・バルボーサ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
エイドリアン・ヤネツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・ペトロスキー(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
エドガー・チャイレス(メキシコ)
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
キャメロン・サーイマン(南アフリア)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
TJ・ブラウン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
タイナラ・リスボア(ブラジル)
ハヴェナ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
テランス・マッキニー(米国)
ブレンドン・マロッティ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
イリナ・アレクシーワ(ロシア)
メリッサ・ディクソン(英国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

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MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN UFN230 アラテンヘイリ アンドレ・ペトロスキー エイドリアン・ヤネツ エジソン・バルボーサ エドガー・チャイレス エミリー・ダコーテ キック キャメロン・サーイマン クリスチャン・ロドリゲス クリス・グティエレス ショーン・シェルビー ジェニファー・マイア ジョナサン・マルチネス ダニエル・ラセルダ ダレン・エルキンス テレンス・ミッチェル ボクシング ミシェウ・ペレイラ ヴィヴィアニ・アロージョ 中村倫也

【UFN230】クリス・ロドリゲス戦へ、キャメロン・サーマン「バンタム級の未来が開かれる」

【写真】アジアンと変わらないぐらい童顔のキャメロン。しかし、強いです(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFN230:UFN on ESPN+88「Yusuff vs Barboza」が開催され、キャメロン・サーイマンがクリスチャン・ロドリゲスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

南アフリカの23歳、サーイマンはコンテンダーシリーズからUFCにステップアップし、現在3連勝中だ。まだあどけなさが残るサーイマンは、MMAに関して話すことが大好きな好漢で──その受け答えはケージのなかと同じように溌溂としている。


──キャメロン、クリス・ロドリゲスと週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「最高の気分だよ。過去一番のキャンプができて、ケガも全くなかった。体重も順調に落ちているし、全てがパーフェクトに進んでいるよ。UFC APEXの少ない観客の前で、最高のパフォーマンスを披露したいと思う。それに、凄く多くの南アフリカの人々がこの試合を見るだろうからね。ただフィニッシュするだけでなく、ボーナスを手にするためにオクタゴンで戦うよ」

──今、まさにUFC APEXで戦うことに触れていましたが、過去3戦はPPVショーでした。PPVイベントとFight Nightショーではファイトウィークの過ごし方も含め違いを感じることはありますか。

「まず、今回のUFC APEXでの試合は、コンテンダーシリーズを思い出せるものだよ。コーナーマンの2人と3人だけでやってきて、そこもコンテンダーシリーズに似ているよね。もちろん大観衆の前で試合をすることも好きだけど、ショーン・シェルビーからの申し出がFight Nightショーだったことで、気持ちが落ちることは一切なかった。良い対戦相手だし飛びついたよ。なんといっても、僕にとっては初めてメインカードで戦う機会が訪れたわけだしね。

僕らは試合の2週間前にやってきて、ファイターズホテルでなくパームス・ホテル&カジノに宿泊していた。そして、ファイトウィークになるとPPVショーとは違う、より専門的なメディアからのインタビューを受けているよ。こうやって色々な舞台を経験していくことが、チャンピオンになるための道のりだと理解している」

──前回のテレンス・ミッチェル戦は初回でTKO勝ちを収め、UFCデビューから連勝が3になりました。

「何もダメージがなくて速攻で勝つことができたから、よりやる気が増したよ。特にケガをすることなく試合に勝てたことは最高だ。今週末の試合も、全く同じような戦いにしたいと思っている」

──ロドリゲスはアグレッシブで、ウェルラウンダー。凄く良いマッチアップだという風に聞かされると、正直どのように思いますか。

「対戦相手は25歳で、僕は12月に23歳になる。2人の若い選手の試合に関して、そんな風に言ってもらえるなら嬉しいよ。この試合は将来のタイトル・コンテンダーが生まれる試合になるからね。クリスチャン・ロドリゲスもしっかりと準備をしてきているだろうし、僕と同じようにフィニッシュを狙ってくるに違いない。どちらのファイターの手が挙げられるのか──。僕の一番の武器は、スタミナだ。試合が最終回までいっても、全く問題ない。でも、最初の一打で勝負を決める。それが僕の狙いだよ」

──「僕とロドリゲスはレベルが違う。一方的な試合になる」というような返答ではなかったですね。

「しっかりと準備をしてきたし、キャンプにもコーチにも自信を持っている。そして、試合ではやるべきことを全てを出し切る。ハードワークの成果を見せるよ。10カ月で4試合目、継続的にハードトレーニングをしてきたし、土曜日には答えがハッキリするから──そんな風にいう必要もないよ」

──ところでキャメロンが戦うバンタム級戦線には、中村倫也選手という日本のMMA界から久しく輩出されなかった──UFC首脳が期待するファイターがデビューしました。彼のことは視野に入っていますか。

「チームメイトのマーク・ホルムが8月にUAEWで試合をした時に、アブダビで会場に向かうバスのなかでUFC Fight Passでシンガポール大会をチェックしていたんだ。そうしたら、途中でWi-Fiの調子がおかしくなって(笑)。でも、彼の動きはしっかりと見たよ。あのパフォーマンスは圧巻だった。次の試合が決まって、またリンヤ・ナカムラの戦いを見てみたい。なにより、いつの日か彼と戦いたいと思う。

MMAを戦う上で、何かベースとなるファイトスタイルを身に着けている場合、それが彼にょうにレスリングだとベストだよね。UFCのチャンピオンも元々はレスラーだったファイターがどれだけ多いか。レスリングは最高のベースだよ、MMAにおいて。南アフリカの子供達がMMAをやりたいと言えば、僕ならレスリングと器械体操をその前に経験させる。

キックボクシングからMMAに転じると、打撃の技術を伸ばすだけでなくレスリングとグラップリングを身に着けることは絶対だ。僕のベースはキックボクシングだけど、試合中に打撃戦で劣勢の場合は、上手くレスリングとグラップリングを使う取り入れることができた。僕は打撃の基礎があって組み技を消化できているから、レスリングに絶大な力を誇る選手に対しても、アドバンテージを持っている。そうなれたのもヘッドコーチ、アシスタントのコーチのお陰だ。彼がいなければ、僕は今ここにいない」

──レスリングと器械体操ですか。いやぁ、興味深いですね。

「僕がこんな話ができる機会を与えてくれることを、心から感謝している。ホント、日本で戦うことは僕にとって一つの夢なんだ。その機会が訪れ、十分に資金があったら日本中を回って、日本の人々とこんな風にMMA談義をしたいね」

──円安がどんどん進んでいるので、自分たちからすると笑いごとでないですが、キャメロンの日本旅行は難しくないと思います(笑)。

「OK。それは楽しみだ。日本のファンも含め、皆に土曜日のファイトでバンタム級の未来が開ける瞬間を見せたいと思う。フィニッシュをして、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得することを約束するよ」

■視聴方法(予定)
10月15日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN230対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ソディック・ユースウ(米国)
エジソン・バルボーサ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
エイドリアン・ヤネツ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・ペトロスキー(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
エドガー・チャイレス(メキシコ)
ダニエル・ラセルダ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
キャメロン・サーイマン(南アフリア)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
TJ・ブラウン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
タイナラ・リスボア(ブラジル)
ハヴェナ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
テランス・マッキニー(米国)
ブレンドン・マロッティ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
イリナ・アレクシーワ(ロシア)
メリッサ・ディクソン(英国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

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MMA MMAPLANET o UFN221 キック サイド・ヌルマゴメドフ ジョナサン・マルチネス

【UFN221】縦ヒジでサイド・ヌルマゴメドフの鼻を攻撃、動きを落とさせたマルチネスが辛勝

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)

左に回るヌルマゴメドフが右ロー、右ハイを繰り出しスピニングバックフィストへ。さらに前蹴りを見せ、カーフを蹴る。マルチネスは蹴り足を掴まれ、スピニングバックフィストを受けそうになる。続いてハイが頭をかすめたマルチネスは左ローを蹴る。ヌルマゴメドフは軌道の代わりハイキックからミドル、捌いたマルチネスはローを蹴るが、続くテイクダウン狙いにバックを許しRNCで追い込まれる。

2度に渡り、強引なチョークに対して角度をずらして防御したマルチネスが立ち上がってケージにヌルマゴメドフを押し込む。ヒジを見せるマルチネスは、ボディロックテイクダウンを防がれ体を入れ替えられてしまう。それでもヒザをボディに突き刺して離れたマルチネスは、ブラジリアンキックからスピニングバックフィストを被弾し、ハイキックにもクリンチでエルボーを被弾する。

シングルからクリンチのマルチネスは、ここで縦ヒジを入れ、ヌルマゴメドフが鼻血を流す。そのヌルマゴメドフの内股を耐えたマルチネスが、ボディロックへ。首を抱えて投げたヌルマゴメドフだが、そのままマルチネスが立ち上がり、ケージにヌルマゴメドフを押し込み縦ヒジを決めた。

2R、右ローを蹴ったヌルマゴメドフ。続いてサイドキックを見せ、右を当てる。マルチネスはスピニングバックフィストをガードするが、シングルレッグで簡単にテイクダウンを奪われる。ヌルマゴメドフはしっかりと抑えて足を抜くが、マルチネスもパスにリバーサルを合わせてスタンドに戻る。

打撃戦のなかでスピニングバックフィストを被弾したマルチネスだが、シングルレッグを切ってサイドバックからエルボーを頭部に入れ、ヒザをボディに突き刺す。ケージにヌルマゴメドフを押し込んだ状態が続き、残り50秒で両者が離れる。ヌルマゴメドフの向こうを張ってスピニングバックキックを見せたマルチネスは、左カーフを蹴る。鼻への攻撃で、呼吸しずらくなったのか──疲れが見えるヌルマゴメドフはラウンドが終了すると両手をヒザに置いた。

最終回、マルチネスが左カーフを連続で蹴り、その蹴り終わりにスピニングバックフィストをヌルマゴメドフが狙う。左ミドルを入れたヌルマゴメドフは、回転バック拳がガードしたが蹴り足を掴まれ、スリップしたように下になる。

トップで抑えるヌルマゴメドフは枕で抑え、マルチネスの三角からの腕十字で左腕が伸ばらされる。立ち上がってヒザを置いて腕を抜いたヌルマゴメドフは担ぎパスへ。スクランブルで背中を見せたマルチネスのバックを取ったヌルマゴメドフが、四の字フックでグラウンドに持ち込みRNCへ。アゴの上からの仕掛けをたえたマルチネスはロールから立ち上がり、着地したヌルマゴメドフに対して胸を合わせ逆にテイクダウンを狙う。

残り90秒、払い腰を潰したマルチネスはクリンチを続ける。細かいヒザを見せるマルチネスだが、ここはよりインパクトが必要か。左のパンチを入れたマルチネスは最後の10秒でも打撃戦から組みつきタイムアップに。両手を挙げるマルチネスは最終回を取ったという計算か。

結果、ジャッジ3者とも29-28でマルチネスを支持した。組みで負けず、縦ヒジで流血に追い込んで接戦をものにした。


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