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【UFN243】ブリトのパンチを見切ったゴミス。TDは奪われたが、打撃の攻勢でスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

サウスポーのゴミスが、前に出てくるブリトに前蹴りを入れる。三日月のゴミスは、組みつかれると体を入れ替えてケージにブリトを押し込む。腿にヒザを入れるゴミスに対し、股をくすってテイクダウンしたブリトがバックを伺う。ゴミスは前方に落とし、右足を抜いてハーフで抑える。ブリトはバタフライガードからスクランブルを狙ったが、ゴミスが腰をコントロールして立たせない。

ブリトは腰を切って十字狙い。反応したゴミスだが、ブリトはレッスルアップで立ち上がる。ケージ際でヒザを蹴り合う両者、押し込まれたゴミスは態勢を入れ替える。もう一度、押し込み返したブリトのボディロックをゴミスは内股で投げようとしたが耐えられる。左腕を差したゴミスが一瞬持ち上げるも、やはりテイクダウンは奪えず離れる。と、強烈な圧を掛けて前に出るブリトに対し、ゴミスは左ミドル。続くテイクダウン狙いに、ギロチンを合わせて引き込むと時間となった。

2R、圧を掛けるブリトがミドルを蹴られても、右を当てる。ここから打撃戦を続けず、組んだブリトが左を差し上げてテイクダウン。そのままサイドで抑える。背中を譲って立ち上がろうとしたゴミスは、半身の状態で肩固めに入られるもサムアップで大丈夫だとアピールする。

ブリトはハーフで肩固めを続けるが、諦めて左のパンチを打って行く。ウィザーで立ち上がったゴミスは離れ、ブリトのインローに左を合わせていく。ブリトも右を返し、このまま前に出てクリンチ。ゴミスはヒザをボディに突き上げて離れると、左前蹴り。さらに左ミドルを蹴り、三日月、左インローと続けてタイムアップを迎えた。

最終回、直ぐに左ミドルを入れたゴミスが左ストレート。ブリトは右を振りまわす。インローのブリトに対し、ゴミスは右を当てて前蹴り。さらに右フックを入れる。ミドルから左ストレートを当てたゴミスは、またも左を当てる。ブリトのインローに、ゴミスは組みを選択。クリンチでケージに押し込み、腿にヒザを突き刺す。間合いを取り直す、左ストレートを当て左ミドルを決めたゴミスは、ブリトのパンチはほぼ見切っている。

その打撃戦は長く続かず、ブリトがケージに押し込んでシングルを仕掛ける。ダブルに切り替えて倒したブリトはウィザーのゴミスを右で殴る。そのままバックコントロールのブリトは、腰にヒザを入れる。前方に崩され、すぐに立ち上がったゴミスはケージに押し込まれた時間が続く。残り30秒、レベルチェンジでダブルに来たブリトをギロチンに捕えたゴミス。背中をつけて防御したブリトが、スタンドに戻るタイミングでゴミスがハイを狙うもクリーンヒットはせず、試合は終わった。

打撃では全ラウンドでゴミス、2Rは明確に取ったか。ブリトの組んで倒してからの加撃が見られた1Rと3Rをどのようにジャッジはどのように判断するか。結果、ゴミスがスプリット判定勝ちを手にした。


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【UFN243】ブリトと対戦、UFCで3勝0敗のウィリアム・ゴミス「MMAは禁止はモチベーションになった」

【写真】スマートさと、自分への信頼度の高さがインタビューを通して伝わってきた (C)MMPLANET

28日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN243:UFN on ESPN+101「Moicano vs Saint Denis」に、2022年9月のオクタゴンデビュー以来3連勝中のフランス人ファイター=ウィリアムス・ゴミスがメインカードに出場する。
Text by Takashima Manabu

ジョアンデウソン・ブリトと対戦するゴミスは、散打出身でスピードとレンジコントロールが武器の打撃系ウェルラウダ―だ。MMAが解禁されてまだ3年9カ月のフランスだが、既に欧州のMMA強国に成長している。サッカー代表と同じようにアフリカ系、アラブ系の活躍が目立つフランスMMA界フェザー級最強ファイターに初インタビューを試みた。


──今週末に母国でジョアンデウソン・ブリトと戦います(※取材は24日に行われた)。今の気持ちは?

「最高だよ。あとは減量だけ。もうウォーの準備はできているよ」

──ここまでオクタゴン3連勝ですが、まだまだ日本のファンはウィリアムスのことを知りません。UFCに辿り着くまで、どのようなキャリアを歩んできたのかを教えてください。

「MMAを始めたのは19歳の時で、それ以前は武術散打をやっていてヨーロピアン・チャンピオン、フランチ王者には何度もなっているよ。それから柔術、レスリング、ムエタイ、ボクシングとあらゆるコンバットスポーツをやりMMAを戦う準備をしてきたんだ」

──MMAを始めようと思ったのは?

「叔父の1人がMMAファイターのグレゴリー・バベンなんだ」

──Bellatorミドル級で戦っていた?

「そうだよ」

──正直、凄く記憶にあるとは言えないですが、パワフルでラフなストライカーだったようなイメージがあります。

「アハハハ。だから、僕も叔父の活躍を見ていると、自分もできる。僕の方ができるって思ったんだ(笑)。僕は色々な格闘技経験があるからね。MMAに転向するのは、ごくごく自然な流れだったと思う」

──散打は投げや崩しのある競技ですが、MMAに生きることはありましたか。

「足の動きだね。素早く動けるようになったことだ。それがMMAファイターとして、僕のアドバンテージにもなっている。それに散打にはテイクダウンもある。殴って、足を使ってテイクダウンすることはMMAで最も重要なことだから。そこから先は柔術を習うようになって解決したよ」

──足の動き……それはキックなのか、ステップなのか。どちらでしょうか。

「両方だよ。キックもフットワークも」

──散打はバランスを崩し、足の裏以外がつくとポイントを失います。ただ打撃から入る競技形態で、打撃の交換なしに組んでくる相手もMMAにはいるかと思います。そういう組みのスペシャリストに戸惑いはなかったですか。

「近づいて来る相手には、パンチを打ち込めば良いだけだよ(笑)。まぁ、簡単じゃなかったけど。ハハハハハ。だから、僕の足の動きが武器になるんだ。近づいて来る相手に対して、距離をコントロールできるからね。そして、顔面にパンチを当てる間合いを創るんだ。

それに倒されても、今の僕は十分に寝技で戦える。グラウンドでもマネージメントできるよ。100パーセントの自信を持っている」

──フランスは長い間、MMAが禁じられていました。その影響は受けましたか。

「そうだね、逆境を跳ね返してやろうとモチベーションになったよ。結果としてMMAが解禁されたタイミング、UFCがフランスにやってきたタイミングと僕にとってはパーフェクトになった。今や、フランスでMMA人気は絶対的に上がっているからね」

──そのなかでUFCデビューから3連勝という最高の形でキャリアを積んできました。

「3連勝できたことは良かった。でも、もっとやれる。僕は自分のことが分かっているから、あんなものじゃないと信じている。それを今回の試合で証明するよ」

──では対戦相手ブリトの印象は?

(C)Zuffa/UFC

「強いよ。

でもスマートじゃない。僕のようにね(笑)。気持ちは強いけど、彼の攻撃が僕に当たるとは思えない。ちょっと力に頼っている。技術はない。前に出て、殴ろうとするだけだ。同じ打撃でも、僕の打撃は彼とは違う。

その違いを土曜日の夜には見せたい。だいたい、彼は防御力が低い。ベストファイターは自分の攻撃を当てても、相手に攻撃は受けないモノだ。そうでないと、試合は危なくてしょうがない。彼は全く身を守ることに頭が行っていない。

そういう相手だからパンチを当てることもできるし、テイクダウンを奪うことだって容易い。思うがままに、戦うことができるだろう。MMAはスマートでないと勝てない。彼はストロングかもしれないけど、僕はスマートでストロングだから。この試合は僕が勝つことは間違いない。2Rには勝てるかな、いや1Rかもしれないね」

──トップ10、トップ5となるために今後はどのようなファイターと戦わないといけないと考えていますか。

「ジエゴ・ロピスだ。僕のゴールはトップ5でなく、UFC世界フェザー級チャンピオンだから。ブリトはテクニカル判定だけどロピスに勝利している。僕が初回でブリトを倒すと、ロピスより上という見方もできるだろう? そのためにも、しっかりとブリトを倒すよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前1 時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFN243対戦カード

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
ブレンダン・アレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
ブライアン・バトル(米国)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
マット・フレヴォラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
イワン・エルスラン(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウマル・シ(フランス)
チョン・ダウン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・バレス(スペイン)
ヴィクトル・アルタミラノ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
クリス・ダンカン(米国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC301 キック ジャック・ショア ジャック・ショアー ジョアンデウソン・ブリト

【UFC301】ブリトがフルスイングのカーフキックを連発。ショアーの左スネを切り裂いて2RTKO勝利

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
Def.2R3分35秒by TKO
ジャック・ショアー(英国)

ブリトがジャブを伸ばして右カーフを蹴る。ショアーが右ストレートを返すと、ブリトがジャブ&カーフで前に出る。ショアーもジャブ・左フックを返して右につなげるが、ブリトが強烈な右カーフを蹴る。これでバランスを崩したショアーだったが、すぐに組みついてブリトをケージに押し込む。ブリトは態勢を入れかえると両差しでテイクダウンを狙いつつ、離れ際に左右のフック、右カーフを蹴る。

距離が離れるとブリトがすぐにパンチで前に出て、組みつくショアーをケージに押し込む。ショアーもブリトの体を振ってダブルレッグに入るが、ブリトもすぐに反応して深く組ませない。ケージ際で四つ組みの攻防になると、ブリトがテイクダウンを仕掛けてショアーをケージに押し込む。

2R、ブリトがジャブから右ストレートと右カーフ。ショアーもワンツーを返すが、組んで右腕を差したブリトがショアーをケージに押し込む。ブリトが一度テイクダウンしてバックを取りかけると、ショアーも立ち上がって離れる。ブリトが前進して右カーフ、ショアーもパンチを返すが力がない。組んだブリトがショアーをケージに押し込み、パンチとヒザ蹴りを入れる。ここで左スネから出血しているショアーにドクターチェックが入ると、ショアーが試合続行不可能となり、ブリトがTKO勝利&UFC5連勝となった。


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