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【LFA189】世界柔道で阿部詩に敗れ銀だったナターシャ・クジウチナが、元Bellatorのエレンを相手に防衛戦

【写真】2カ月前のデジャブ?? 今回は無事、実現する(C)LFA

2日(金・現地時間)、ニューヨーク州サラマンカにあるセネカ・アレゲイニー・リゾート&カジノでLFA189「Kuziutina vs Ellen」が開催される。メインはイベントタイトル名にあるように王者ナターシャ・クジウチナに、ブルーナ・エレンが挑戦するLFA暫定女子ストロー級選手権試合だ。
Text by Manabu Takashima

両者の対戦は6月のLFA185で組まれていたが、チャンピオンが計量にパス後で体調不良に陥り、試合はキャンセルされていた。そして──パリ五輪の様子が世界中に伝えられている時期に再度組まれたのも、なにやら運命的なモノが感じられる。というのはクジウチナは2016年リオ五輪の柔道53キロ級銅メダリストでロンドン、東京と3度のロシア代表だったファイターだ。


2019年に東京で開かれた世界柔道では銀メダルを獲得している(決勝で阿部詩に敗れた)世界のトップレベルにあった柔道家は、2022年11月にMMAデビューを果たして以来、一貫して米国でキャリアを重ねてきた。クジウチナは昨年12月にジュベニウ青帯などIBJJFで5度頂点に立っているジジ・カヌートを破り、LFA史上初のロシア人チャンピオンに輝いている。

レコード的には5勝1敗のクジウチナに対し、エレンはキャリア7勝4敗で、Bellatorで5勝4敗だったファイターだ。ヴェータ・アルテアガ、イララ・ジョアニというクラスには勝利していえるがイリマレイ・マクファーレン、ジュリアナ・ヴェラスケスという世界王者経験者には敗れている。

今回のタイトルマッチは、クジウチナにとってエレンは単にベルトを守るの相手ではなく、この後のステップに大きく影響する一戦となるだろう。

現状、このタイトル戦の勝者はジュリア・ポラストリのUFC昇格で暫定王者から正規王者に繰り上がったホージ・コンセイサォンに挑戦することが決まっている。とはいえコンセイサォンはコンテンダーシリーズ出場が内定しており、結果によってはクジウチナかエレンが正規王者となる可能性も高い。

なお昨日実施された計量でクジウチナは114.6ポンド、エレンは114.8ポンドでクリアしている。ところで6試合が予定されていたメインカードだが3試合で計量失敗があり、ミドル級のジェイク・ウッドリーとマルコ・ハッチの一戦は後者が9.8ポンドもオーバーし中止となっている。

■視聴方法(予定)
8月3日(土・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS
LFA189「Kuziutina vs Ellen」

■メイン対戦カード

<LFA暫定女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ナターシャ・クジウチナ(ロシア)
[挑戦者]ブルーナ・エレン(ブラジル)

<156.6ポンド契約/5分3R>
ジェイムス・ゴンザレス(米国)
イリョル・バフティヤル・ウルル(キルギス)

<140ポンド契約/5分3R>
アシーク・アジム(米国)
ミカイアス・ウレーニャ(ドミニカ)

<268.4ポンド契約/5分3R>
アレックス・マーロ(米国)
マークアリ・ルイス(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
エヴァレット・デシレッツ(米国)
スタンリー・ドアシンヴィル(米国)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 ジュリアナ・ヴェラスケス リサ・マールディン

【PFL2024#04】ワンサイドの展開でマールディンをパウンドアウトも、ヴェラスケスは5Pに終わる

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
Def.2R1分30秒 by TKO
リサ・マールディン(米国)

サウスポーのヴェラスケスがガードを固めて、ジワリジワリと距離を詰める。マールディンは左に回り、左ジャブを突く。右を振って前に出たマールディンだが、すぐに距離を戻して左を突く。ヴェラスケスが距離を詰めると、マールディンは右ミドルを打ち込んだ。ヴェラスケスがワンツーを伸ばす。さらに左ローを放ったが、マールディンが蹴り足をキャッチしてドライブした。しかしヴェラスケスが体勢を入れ替える。マールディンが差し返すと、ヴェラスケスが離れて左を伸ばす。顔面に受けたマールディンはダウン。すかさずトップを奪ったヴェラスケスに対し、マールディンは下から腕十字を狙うも潰されてしまう。

ヴェラスケスが立ち上がり、背中を着けたままのマールディンの足にローを浴びせる。マールディンは立ち上がったが、ヴェラスケスが上下にパンチを打ち分ける。離れたマールディンは右ミドルを打ち込む。シングルレッグは潰された。マールディンの右ストレートをかわしたヴェラスケスが、ケージまで追い詰めて左ボディを打ち込む。ダウンしたマールディンにヴェラスケスが連打を浴びせるも、ここはラウンド終了でクイックシックスは成らなかった。

2R、ヴェラスケスがワンツーを伸ばす。マールディンの右ハイをかわし、プレスをかけ続けるヴェラスケス。マールディンのシングルレッグを潰したヴェラスケスは、立ち上がりマールディンにパンチを浴びせる。なおも食らいついてくるモールディンからトップを奪ったヴェラスケスがパウンドを連打する。ハーフガードのモールディンは防戦一方に。レフェリーがストップしてヴェラスケスがファブファイブ=5Pを獲得した。

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【PFL2024#04】シーズン2戦目、渡辺華奈戦へ。リズ・カモーシェ「カナから3Pを取るのは難しい」

【写真】非常に朗らか。ソフトな口調で、笑顔を絶やさす言いたいことは言ってくれるリズ姉でした!! (C)MMAPLANET

13日(木・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでPFL2024#04が開催され、ヘビー級と女子フライ級でシーズン2戦目が実施され、リズ・カモーシェが渡辺華奈と対戦する。
Text by Manabu Takashima

4月のシーズン初戦でジュリアナ・ヴェラスケスとの3度目の対戦を制したカモーシェだが、シェナ・ヤングを下した渡辺と同様に判定勝ちで獲得ポイントは3に留まっている。フィニッシュ重視、ボーナスポイント制を敷くPFL。初戦で彼女たち以外の勝者は初回フィニッシュ勝利を挙げており、6Pを獲得している。結果、カモーシェはプレーオフ進出圏内ギリギリの4位で、渡辺は5位という状況にある。判定勝ちでは計6Pまでしか積み上げがなく、他の試合結果にもよるが2人揃ってボーナスP──つまりフィニッシュが必要な状況に置かれている。

3年前に対戦経験のある両者、前回の試合ではカモーシェが僅か35秒で渡辺を下している。しかし、その後の渡辺の成長を誰よりも認めているのがカモーシェだった。ファイティング・エンタータイメント、公平性に欠く面も見られる渡辺との再戦を前にカモーシェに話を訊いた。


与えられた相手──つまりカナに勝つしかない

──ハロー、リズ。

「オハヨウゴザイマス」

──おはようございます(※取材は日本時間で5月29日の午前3時に行われた)。リズ、渡辺華奈選手と2週間後に戦います。今の調子を教えてもらえますか。

「心身ともにとても良い状態よ。カナのような才能があって尊敬すべき選手と戦えるのだから、凄く楽しみで。彼女とケージをシェアできることは光栄の一言ね」

──4月のジュリアナ・ヴェラスケス戦はしっかりと勝利を手にしましたが、PFLのシーズンフォーマットはポイントを頭に入れないといけません。特にリズは女子フライ級の最終試合で、既に3人の勝者がボーナス3Pを手にしていました。

「そうね(微笑)」

──この状況で、とにかく勝負を急いでいるようにも見えましたが……。

「私はこのシーズンフォーマットは気に入っているわ。フィニッシュを狙うということは、判定勝ち狙う試合よりもエキサイティングなモノになるから。ポイント制がファイターをよりプッシュするのも良いこと。ただし、このプレッシャーがストレスにもなるのは確かよ。

前回の試合が15分間続いてしまったことに関しては、納得していないわ。どのラウンドでも私はフィニッシュを狙っていたけど、できなかった。だから、今回のカナとの試合は少しでもポイントを多く取れる試合にしないと」

──対戦相手もフィニッシュを狙ってくると、逆にフィニッシュできるチャンスも増えます。対して、相手がサバイブに徹するとボーナスポイントを獲得することが難しくなります。

「私はUFCを離れてからは、以前よりずっとフィニッシュするというプレッシャーを感じて戦ってきたわ。UFCでは5試合で勝ったけど、4試合が判定勝ちだった。それがUFCをカットされた原因だと思っている。私にはフィニッシュが必要だった。Bellatorで戦うようになって、全ての試合でフィニッシュをすると強い気持ちで戦っているわ。

それもあってBellatorがPFLに買収されても、私は契約が切られることはなかった。より強い気持ちで、フィニッシュして勝とうと戦ってきたから」

──そんなシーズンフォーマットも2試合しかないので、ボーナスポイントの獲得を考えると、リズがジュリアナ・ヴェラスケスと初戦で戦うのは、不公平のように見えました。

「アハハハハ」

──個人名を挙げるのは避けますが、PFLは明らかにプレーオフ進出を期待しているファイターがいますね。

「アハハハハハ。まず、ジュリアナと3度目の戦いが初戦で組まれたことは凄く驚いたわ。彼女もずっとBellatorで戦ってきて、PFLのシーズンに参加するだろうと思っていた。でも、私の対戦相手になるということは頭になかったの。ファンの注目を集める試合だったら、カナかタイラ・サントスになるんじゃないかと予想していて。だからジュリアと3度目の対戦が組まれた時は、本当に驚いたわ。

多くの人が私とジュリアナのマッチアップは、アンフェアだと感じていたはず。そして、2戦目で私とカナが戦うことに関してもね(笑)。でも私たちは絶対に勝たないといけないし、フィニッシュしないといけない。より興味深い顔合わせになったという考え方もできるわ。そういう試合で勝てば、満足度も高くなるということを合わせて考えてもね」

──とはいえ、プレーオフのトーナメント戦ではランキング1位とランキング4位が戦い、2位と3位が戦う。そこをベースに2試合も1位と10位が戦い、2位と9位が戦う。5位は6位と──というような感じで組まれるという話も聞かれていました。

「それだと私は7位のチェルシー・ハケットと戦い、カナはジュリアナとの試合になったということね」

──ハイ。ところが蓋を開けてみると、リズが5位の渡辺選手と。ばかりか2位のタイラ・サントスは3位のジェナ・ビショップと潰し合う。でも1位のダコタ・ディチェバは7位とチェルシー・ハケットが相手になりました。まぁ、全く公平性はないですよね。

「アハハハハハハ。ホンットにそうね。私も困惑したわ。でも、こういうものなのよ。ポイントシステムとかランキングシステムって、ポイントや順位が別に反映されないもので。レスリングでも、凄く似ている状況だったし。拮抗した試合を組もうとするところは、レスリングのトーナメントととても似ているわね。だからそこの文句を言ってもしょうがないし、私がコントロールできるモノでもない。だからこそ、与えられた相手──つまりカナに勝つしかないわけで」

フィニッシュを狙うだけ。それこそが今の私のファイトスタイルだから

(C)BELLATOR

──前回の渡辺選手との試合は3年前、35秒で勝利しました。

あの敗戦後の渡辺選手の成長について、どのように感じています。

「カナは本当に強くなっている。あの時のような試合になることは絶対ないと、私も気を引きしめているわ。カナはそれだけの結果を残してきたし、判定負けした試合も私からすれば彼女が勝っている試合だった。おかしな裁定で、負けたに過ぎない。

カナはスタンドが成長することで、グラウンドもリラックスして戦えているし、元々のベースだった柔道までもがMMAでより強くなっている。苦手な部分と、得意だった部分が揃って成長できるファイターって本当に少なくて。でも彼女はソレがきている。だからこそ、前回のようにはいかないという覚悟を持っているわ」

──ただし、この試合は両者とも3Pでは十分でないという状況で戦うかもしれないです。もちろん、それまでに終わっている他の試合の結果にもよりますが。

「私はフィニッシュを狙うだけ。でもカナから3Pを取るのは難しいと思っている。それでも2Rでも、3Rでもフィニッシュを狙う。それはポイントを取るためだけでなくて……結果としてボーナスポイントを得てプレーオフに近づけるだろうけど、それこそが今の私のファイトスタイルだから。Bellatorに移ってから、前回の試合まで判定勝ちは2度しかしていないように。

その2つの試合相手はヴェネッサ・ポルトとジュリアナだったけど、彼女たちは勝負どころで勝負を避ける。そういう試合をしてきたから判定になってしまった。でもカナもフィニッシュを狙ってくるから、今回の試合は判定にはならない。試合を終らせる、フィニッシュするわ」

──ポイントを狙うのは渡辺選手も同じでしょう。その上で打撃だけでなく、組みの面も踏まえて防御面の大切さをどのように考えていますか。

「テイクダウンからネガティブ・トップという試合になることが、一番嫌がれると思う。と同時に、カナが私に打撃戦を仕掛けることはないはず。立ち技でも寝技でもアドバンテージは私にある。それを証明するファイトにしてみせるわ」

──自信は十分過ぎるほどある……ようですね。

「カナほど成長著しいファイターはいないわ。でも、勝つのは私。それは、前の試合からの成長度合は私の方が上だと思っているから」

──日本人ファンとしては、リズと渡辺選手のファイトはファイナル、せめて準決勝で見たかったという心情かと思います。

「私もそうよ。カナとは決勝で戦いたかった。本当に彼女のことをリスペクトしているから。それに私は沖縄で育った。ファイナルで日本をバッグラウンドに持つ2人が戦うことで、あの素晴らしい、ファイターをリスペクトする文化を世界の人達に伝えることができたはずだから。

でも、私たちの試合がファイナルで行われることはない。私がファイナルに進んでも日本の一部を共有している人間……沖縄で成長し、日本のカルチャーが体に沁み込んでいる人間が決勝を戦うんだと思って、日本のファンの皆には楽しんでほしいと願っているわ」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
6月14日(金)
午前6時15分~U-NEXT

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【PFL2024#01】べラトール王者カモーシェがヴェラスケスとの3度目の対戦に判定勝利、3P獲得で4位発進

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

サウスポーのヴェラスケスに対し、カモーシェは右を振って組みつく。右腕を差してヴェラスケスをケージに押し込んだカモーシェがヒザ蹴り。ヴェラスケスは態勢を入れ替え、距離を取ろうとするがカモーシェは離れない。ヴェラスケスもテイクダウンを許さず、距離を取ってヒザ蹴りを突き刺す。

カモーシェはインローと右ストレート。ヴェラスケスも左ストレートと右フックを返すが、カモーシェが右を振って前に出る。ここも先にカモーシェが組みつくが、ケージに押し込むのはヴェラスケスだ。カモーシェは首相撲からボディにヒザ蹴りを入れてシングルレッグへ。これでヴェラスケスをケージに押し込むと、ヴェラスケスがラウンド終了のホーンのタイミングでテイクダウンを決めた。

2R、カモーシェが右フックからダブルレッグに入り、そこから四つの攻防へ。カモーシェがヴェラスケスを持ち上げるようにテイクダウンする。カモーシェはハーフガードで上体にプレッシャーをかけ、ヴェラスケスもフルガードに戻す。

立ち上がって距離を取ったカモーシェは、ヴェラスケスの左足をまたいでハーフに移行。カモーシェはヴェラスケスの奥の腕(右腕)にアームロックを狙いつつ腕十字へ。ヴェラスケスが腕をクラッチして耐えると、カモーシェは顔面にパンチを落とした。

3R、すぐに組む両者。ヴェラスケスがケージに押し込む形で四つの攻防になると、カモーシェはボディにヒザ蹴りを入れて距離を取る。カモーシェがインロー、ヴェラスケスが左ストレートを当てると、カモーシェはヴェラスケスの前足にシングルレッグに入ってテイクダウンする。

一度離れたカモーシェは担ぎパスでサイドに出ると、そこからマウントポジションへ。ヴェラスケスはカモーシェの体に両足を絡めてTKシザーズでポジションを返すと、カモーシェが強引にヒールを狙った。試合は判定3-0でカモーシェが勝利し、初戦を終えての上位5選手は以下の順位となった。

■PFL2024女子フライ級(4月4日時点)
1位:ダコタ・ディチェバ(6P/1R3分54秒)
2位:タイラ・サントス(6P/1R3分57秒)
3位:ジェナ・ビショップ(6P/1R4分15秒)
4位:リズ・カモーシェ(3P)
5位:渡辺華奈(3P)


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【PFL2024#01】女子フライ級シーズン参戦、渡辺華奈─01─「バケモノばっかですよね(笑)」

【写真】練習仲間たちは、まさに渡辺を送り出す。そんな空気に包まれていた(C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)、テキサス州サンアントニオのボーイングセンターでPFL2024#01が開催される。Bellatorを買収し、世界第2位のMMAリーグを形成したPFLの本丸シリーズでは初めて女子フライ級が採用され、日本から渡辺華奈が出場する。
Text by Manabu Takashima

2019年12月、コロナ前のBellator日本大会から4年。サークルケージで6勝2敗の戦績を残しタイトルコンテンダーの地位にあった渡辺は、買収後もBellatorでの戦いとフライ級王座を目指していたがPFLは彼女のシーズン希望を望んだ。その結果、Bellatorで世界戦を経験しているファイターが3人、さらにUFCのタイトル挑戦経験のある選手が出場する激戦に渡辺は身を投じることとなった。

PFL参戦、出場メンバー、そしてシーズンフォーマットを渡辺はどのように考えているのか。シェナ・ヤング戦に向け、渡米前日の渡辺をFIGHT FLOWに尋ねインタビューを試みた。


――前回のMMAPLANETのインタビューでBELLATORへの拘り、そしてUFCへの興味を話されていた渡辺選手ですが、PFL2024年シーズン女子フライ級に参戦することとなりました。PFK参戦が正式に決まったのはいつ頃なのでしょうか。

「PFLで戦うことになりそうだという話を聞いたのは、2月の中旬でした。それまではBellator Champions Seriesという方向だったのですが、ケイラ・ハリソン選手がUFCと契約することで、女子フェザー級ではなくて女子フライ級のシーズンをするようになった感じで」

──なるほど。そういうことだったのですね。PFLはシーズンでいえばトップ4と契約更新、そしてBellatorの配下選手は契約を全うする必要がある。となれば必然的にBellatorの選手の方が配下選手としても多くなり、Champions SeriesだけでなくPFLレギュラーシーズンにも進出する。その結果、女子フライ級に関してリズ・カモーシェがいて、ジュリアナ・ヴェラスケスがいます。

「皆、言い方は悪いけどバケモノばっかですよね(笑)。ただ対戦相手が決まったのも1カ月ぐらい前で(※取材は3月27日に行われた)。4月4日に開幕戦がある。そこに出ることになる。そんな感じで、シーズンに参加する選手がどのようなメンバーになるのかも分かっていなかったです。出場選手が誰なのかはSNSで知りました(笑)。スコット・コーカーさんのやり方とは、色々と変わってくるのだろうなと思っています」

──ただ現地でのホスピタリティとか、PFLは相当にプロフェッショナルだと聞きます。減量食やホームサウナが用意されたいたりなど。

「そうなんですね。とにかく、あのなかに自分が入るということは遣り甲斐もあるし、自分が劣っているとも思っていないです」

──おおっ!! 力強い言葉です。

「このメンバーがいることが分かって、逆にモチベーションが上がりました。UFCタイトルコンテンダーのタイラ・サントスまでいて。Bellator Champions Seriesに残るよりも全然メンバーも上ですし。それこそUFCに引けを取らないぐらいレベルの高いシーズンだと思います。ここで優勝すれば、世界一にかなり近いのは絶対で。凄いチャレンジになります」

──そのなかで対戦相手のシェナ・ヤングですが、これだけのメンバーが揃ったなかでどのような印象を持っていますか。

「基本、強い選手しかいないと思っています。それは間違いないのですが、初戦の相手として悪くない」

──正真正銘のリーグ戦だと全員と当たることが前提なのに対し、10人の参加選手がいてレギュラーシーズンは2試合。これはPFL首脳の匙加減が凄く関係してくるだろう、と。今年でいえばダコタ・ディチェバを残したいんだろうな、と(笑)。

「アハハハハハハ。可愛いですしね、米国の選手が多いなか、唯一の英国人選手で。その裏でカモーシャとヴェラスケスが最初に当たって(笑)。ヴェラスケスなんて、3試合連続でカモーシェ戦ですし」

──負けた方を2戦目でサントスと当てるかもしれないです(笑)。準決でディチェバと当たる選手を少しも易しい相手にするといような。そういうなかで渡辺選手は、ヤングを悪くないという相手と表現をしました。もちろんプレーオフ進出に向けて──という意味かと思いますが。

「2戦目の相手で状況は変わってくるのでしょうが、そこでもどういう風にしたいのかが見えますよね(笑)」

──F1で予選がなくて、スタート順位を主催者が決めるような(笑)。

「そういう要素はあると思います(笑)」

──ただ潰し合わされるグループでもなく、プロテクトされてもいない。いわば勝てば、残ることができるポジションに渡辺選手はいるかと。

「カモーシェとヴェラスケスより、良いです。ダコタ・ディチェバほどじゃないですけど(笑)。彼女を残したいというのは感じますが、ただダコタ・ディチェバも強いです。試合を見る限り強い。どういうレベルの対戦相手だったか、2戦目とかの選手もいて。それでも、弱くないと思っています」

──ではPFLのシーズンフォーマット、レギュラーシーズンで2試合を戦い上位4人がプレーオフへ。そして秋のファイナルまで半年から7カ月で最大4試合を戦うことに対しては、どのように感じていますか。

「シーズン制は試合間隔が短いですよね。その一点だけで、イメージとしてやり辛いというのはあります」

──つまり試合間隔を空けたいと?

「結構ファイトスタイル的にも消耗していくタイプなので、試合間隔はもう少し欲しいです」

──フライ級で戦うのに、渡辺施主は何キロほど体重を落としているのでしょうか。

「減量は大体6キロぐらいです」

──それが、どれだけのしんどさかは分からないというのが正直なところです。男子の場合だと、水抜きだけで落としてしまう選手もいるだろうし、4キロほどの水抜きだとそれまでに減らすのは2キロ。ただ、女性の場合はまた違うかと思いますし。

「私にとっては、かなりしんどいです。2カ月ぐらい前から徐々に体重を落とし始めるので、試合のスパンが短くて連続するのは嫌だなってなります。それと直ぐに次の試合が組まれると、地力をつける時間がなくなってしまうので。まだまだMMAファイターとして至らないところが残っているので、そこができなくて対策練習の繰り返しになりそうで」

──なるほど。とはいっても、今日のスパーリングではストロー級のトップだった人よりも、フィジカルも充実して圧倒していたように見えました(笑)。

「(鈴木)隼人さんですか? もう、それは明日からテキサスに向かうので良いイメージを創れるように攻めさせてくれていました(笑)。接待スパーですね。ハハハハ。いつもはボコボコにされています。泣きそうになるぐらいやられているのですが、今日はRNCを極める感覚を養わさせてもらっていました(笑)」

──つまりは鈴木隼人選手の『極めて来い』というエールだったのですね。

「ハイ。『そろそろ。もう、そろそろ極めて来いよ』という(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 UFC アンテ・デリア シェナ・ヤング ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス スティーブ・モウリー タイラ・サントス タイレル・フォーチュン ダコタ・ディチェバ ダニエル・ジェイムス デニス・キルホルツ デニス・ゴルソフ ブルーノ・カッペローザ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ルーカス・ブレナン ヴァレンティン・モルドフスキー 渡辺華奈

【PFL2024#01】渡辺華奈がヤングと対戦。PFLレギュラーシーズンはBellator勢が多数派!!

【写真】昨年7月以来となる試合が、ようやく決まった(C)MMAPLANET

11日(月・現地時間)、PFLが2024年シーズン序盤3大会=4月4日(木・同)=テキサス州サンアントニオのボーイング・センター大会、12日(金・同)=ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)=イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナ大会の対戦カードを一挙に発表した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級と女子フライ級が初戦が組まれたシーズン開幕戦は、渡辺華奈のPFLデビューが決まり、昨年のPFL Challenger Seriesで本戦契約した元UFCファイターのシェナ・ヤングとの対戦が決まった。


大会メインはヘビー級のアンテ・デリア×ヴァレンティン・モルドフスキー、コメインも同じくヘビー級のデニス・ゴルソフ×リントン・ヴァッセルのPFL × 元Bellatorファイターのマッチアップとなった。

この他、ブルーノ・カッペローザ✖セルゲイ・ビロシチェニもPFL ✖ Bellator対決となったが、タイレル・フォーチュン✖ダニエル・ジェイムス、スティーブ・モウリー×オレッグ・ポポフという残りの2試合はBellator勢同士が激突する。

Bellator勢同士の対戦でいえば女子フライ級のリズ・カモーシェ✖ジュリアナ・ヴェラスケスの両者は過去2度、Bellator世界女子フライ級のベルトを立場を代えて争っており、2度ともカモーシェが勝利している。

今回が3度目、そして初めて3回戦で拳を交えることとなった。この他、女子フライ級は前述した渡辺の初陣=ヤング戦とジェナ・ビショップ✖チェルシー・ハケット戦がBellator × PFLとなっている。

加えてBellatorタイトルコンテンダーのデニス・ホルキンツは、UFCタイトルンコンテンダーからPFLと契約したタイラ・サントスと戦い、今大会唯一のPFL X PFLの顔合わせとなったのは、ダコタ・ディチェバ×リサ・マールディンというカードだ。

PFL2023欧州リーグ王者のディチェバは、PFLが猛プッシュしているファイター。PFL CS経由&本戦で1勝したマールディンとの対戦は、カモーシェとヴェラスケスが潰し合うことと比較すると、余りも厚遇されている。そういう意味では渡辺も初戦では相手に恵まれているといえるだろう。それだけに3PだけでなくボーナスPを稼いでおきたい。

またショーケースバウトではBellatorからフェザー級無敗のルーカス・ブレナンが登場するなど、実に11試合中Bellatorファイターの出場は13人を数え、PFLの7選手を大きく上回り、過半数を超える勢力となる。とはいえPFLはBellatorファイターとの契約を全うする必要があり、PFLはシーズ・ベスト4が再契約されることを考えると、後者が少数派となることは自明の理ともいえる。

先の対抗戦でもPFLを圧倒したBellator勢、PFLによるBellatorの買収はBellator ファイターのPFL侵攻の鏑矢となったかもしれない。

■視聴方法(予定)
4月5日(日・日本時間)
午前6時30分~U-NEXT


■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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BELLATOR Bellator294 o ONE UFC キック ジュリアナ・ヴェラスケス

Bellator294:メインイベント・リズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット

女子フライ級タイトルマッチ5分5R。ベネットの計量失敗により、カモーシェは防衛戦となるが、ベネットが勝った場合、王座は空位となる。

カモーシェはUFC最初の女子戦をロンダ・ラウジーと戦ったパイオニアUFC女子フライ級タイトルマッチで敗れた試合を最後にリリースされるとBellatorに参戦。3連勝でジュリアナ・ヴェラスケスのタイトルに挑戦すると、2Rにダウンを喫したが、4Rにクルスフィックスからの肘連打でKO勝ち。しかしそれまで劣勢だったのと、4R残り時間がわずかだったこともあり、ダイレクトリマッチが組まれた。再戦では2Rにテイクダウンを奪うと、マウントから腕十字で一本勝ちで完勝。

ベネットはカモーシェとBellatorデビュー戦同士で対戦し、3Rチョークで敗れたが、そこからアレハンドロ・ララ、ジャスティン・キッシュ×2に勝利し3連勝でタイトル挑戦が回ってきたが、体重オーバーでタイトル獲得のチャンスを失ってしまった。

パンチの打ち合い。カモーシェがバックスピンキックを放つが、そのまま押し倒したベネット。ハーフで固めるが、フルガードに戻したカモーシェ。ケージに首を押し付けるベネット。上からパウンド・肘。カモーシェも下から仕掛けようとするが、上から潰すベネット。残り1分。距離を潰して殴るカモーシェ。下から今度はキムラを狙おうとするが、スペースを作らないベネット。ゴング。

1Rベネット。

2R。ベネットがパンチを打ち込みながら出ていく。カモーシェ下がってかわす。シングルレッグ。しかしベネットがスイッチで上を取り返した。亀になったカモーシェ。バックを狙うベネットだが、ケージに背をつけてバックに回らせずに立った。スタンド。カモーシェスーパーマンパンチで突っ込み組んだ。しかしベネット差し返して入れ替えるとシングルレッグへ。ベネットはキムラを狙っていたが放した。ベネットテイクダウン。ゴング。

2Rベネット。

3R。打撃戦。ベネットが積極的にパンチを入れていく。ベネットタックルに入る。ケージに押し込みダブルレッグで倒した。ハーフで固めるベネット。パウンド。カモーシェフルガードに戻して足で距離を作ろうとするが、それを潰して上をキープするベネット。ゴング。

3Rもベネット。

4R。パンチで出ていくベネット。カモーシェがカーフキックでスリップダウンさせたが、すぐに起き上がりタックルに入るベネット。カモーシェギロチン。ベネットケージに押し込んでテイクダウンへ。ダブルレッグからシングルレッグへ。カモーシェは足でタックルに来たベネットの左腕をホールドしリバースクルスフィックスの体勢。その体勢から肘。バックに回ろうとするベネット。カモーシェこらえて上をキープ。マウント!残り1分。肩固め。しかし肘を立ててディフェンスしているベネット。ケージ際でスペースもない。しかし絞め続けタップアウト!

苦しんだカモーシェ、逆転勝利!

3Rまでのジャッジは3者とも30-27でベネットを支持していた。

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BELLATOR Bellator289 MMA MMAPLANET o ジュリアナ・ヴェラスケス リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【Bellator289】腕十字で前王者ヴェラスケスを返り討ちしたカモーシェが、渡辺華奈の名前を挙げる

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.2R4分24秒 by 腕十字
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

サウスポーのカモーシェが右ジャブを繰り出しながら、一気に距離を詰めた。四つで組み、ヴェラスケスをケージに押し込むカモーシェ。ヴェラスケスは右腕を差し上げ、左のオーバーフックで耐える。カモーシェは組んだまま左右に揺さぶるが、ヴェラスケスは倒れない。相手の足を踏んで削るヴェラスケスと、右ヒザを打ち込んで削っていくカモーシェ。会場からは両者にブーイングが浴びせられる。

ケージ際で体勢を入れ替える両者。カモーシェは腰を落として組み替えたが、ヴェラスケスも差し返して相手をケージに押し込み、左の拳を叩きつける。四つで組み、押し込み続けるヴェラスケス。カモーシェはパンチを打ち込むが、ヴェラスケスは離れず足技を仕掛けていく。ケージを背にしながら右ヒザを返すカモーシェ、ヴェラスケスは離れずブレイクが掛けられた。

残り30秒、一旦距離を置いたカモーシェがダブルレッグで飛び込み、ヴェラスケスに尻もちを着かせたあと、マウントまで奪っていった。

2R、ヴェラスケスが左ストレートを伸ばす。左右フックを振り回しながら前に出たカモーシェが、ケージ際でダブルレッグで組みつき、ヴェラスケスに尻もちを着かせた。すぐに立ち上がるヴェラスケス、カモーシェは右腕を差し上げてケージに押し込む。ヴェラスケスは差し返して体勢を入れ替えた。カモーシェが押し返すと、ヴェラスケスは首相撲からヒザを突き上げる。

今度はシングルレッグで組みついたカモーシェが、ヴェラスケスに尻もちを着かせてケージまで押し込んだ。相手の両足を畳み、胸を合わせて固定するカモーシェ。場内からは、またもブーイングが飛ぶ。ヴェラスケスはカモーシェの頭を抑えにかかるが、カモーシェがパスしてマウントに移行した。

しっかりとポジションを整え、パンチを落としていくカモーシェ。しかしヴェラスケスがブリッジで相手を跳ね上げる。するとカモーシェがマウントから三角で固め、ヒジを落とした。さらに右腕を取って伸ばすカモーシェが、ヴェラスケスの右ヒジに体重をかけてタップを奪った。

ヴェラスケスはヒジを冷やしながら、すぐにケージを後にした。今年4月にヴェラスケスを破って世界女子フライ級王座を獲得していたカモーシェが、ダイレクトリマッチでヴェラスケスを返り討ち。ベルトの初防衛に成功したカモーシェは、次に戦いたい相手として渡辺華奈の名前を挙げた。


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BELLATOR o キック ジュリアナ・ヴェラスケス 渡辺華奈

Bellator289:第7試合・デニス・キーホルツ vs. イララ・ジョアニ

女子フライ級。キーホルツ3位、ジョアニはランク外。

キーホルツは昨年7月にジュリアナ・ヴェラスケスのタイトルに挑戦し判定負け。5月の前戦は渡辺華奈に一本負け。柔道・キックがバックボーンで、10月にはキックの試合に出場し勝利している。

ジョアニは2019年のBellator日本大会で渡辺華奈と対戦し3RパウンドでKO負け。ここまで2勝2敗。

飛び込んできたジョアニにキーホルツがパンチの連打をヒット。また飛び込んできた。ジョアニの左がヒット。常に飛び込んで先手を取っていくジョアニだが、キーホルツも入ってきたところにパンチ合わせている。パンチで出たキーホルツにジョアニが四つに組んだ。脇を刺されたジョアニ。首投げを狙ったが、キーホルツこらえる。残り10秒でブレイク。両者何もせずゴング。

1Rジョアニ。

2R。キーホルツ出てきた。ジョアニ圧されて下がり気味に。逆に入ってくるところにパンチを合わせるジョアニ。しかしじわじわ下がってケージ際に。ジョアニがタックルへ。シングルレッグ。オーバーフックでこらえるキーホルツ、そのままバックを狙ったが、下に落とされた。ガードで頭を起こさず殴っていたジョアニだが、レフェリーかなり早めのブレイク。残り時間的に見てもいいところのはずだが。出ていくキーホルツにジョアニのバックブローがヒット。ホーン。

2Rは微妙。

3R。キーホルツの右が入ってジョアニスリップ気味にダウン!すぐ立った。しかしまたキーホルツの右がヒット。ジョアニタックル。オーバーフックしたこらえたキーホルツが、またバックマウントを狙うが、また下になってしまう。ジョアニ、2Rと同じように密着したままコツコツ殴る。出た、高速ブレイク。また出ていくキーホルツ。ジョアニのボディロック。強引に首投げを狙うキーホルツだが、こらえているジョアニ。首を抜いてバックマウント奪取。残り1分。バックキープしているジョアニ。しかし後ろからしがみついているのみ。タイムアップ。

29-28ジョアニ、30-27キーホルツ、30-27ジョアニ。スプリットでジョアニ勝利。

真逆に割れている。2Rはまあ微妙だったが…。あとレフェリーのブレイクが早すぎ。

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BELLATOR Bellator289 LFA MMA MMAPLANET o   イララ・ジョアニ カイル・クラッチマー サバウ・ホマシ ジャリール・ウィリス ジャレッド・スコッギンス ジュリアナ・ヴェラスケス ダニー・サバテーロ ダルトン・ロスタ デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ベラトール マイケル・ロンバード マゴメド・マゴメドフ マーク・レミンガー ムハメド・ベルハモフ ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 菊入正行

【Bellator289】計量終了 世界戦&ドGP大会で、プレリミ・ウェルター級クラッチマー✖ウィリスに注目

【写真】菊入にはこの対戦の勝者辺りをターゲットにしてほしい(C)BELLATOR

9日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator289「Stots vs Sabatello」の計量が8日(木・同)に行われている。

今大会のメインはバンタム級ワールドGP準決勝を兼ねたBellator暫定世界バンタム級選手権試合=王者ラフェオン・スタッツ✖ダニー・サバテーロだ。

ワイルドカードから堅実な試合と、派手なトークで成り上がってきたサバテーロのレスリング力とバックコントロール力に王者が、如何に対応するのかが注目される。

そしてコメインには女子世界フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ✖挑戦者ジュリアナ・ヴェラスケスという立場を変えた再戦と、2つの世界選手権試合が組まれている。

さらにバンタム級ワールドGP準決勝のもう1試合ではマゴメド・マゴメドフ✖パッチー・ミックスがマッチアップされ注目カードがズラリと並んだ同大会。

ここでは、プレリミのとある一番に注目したい。


それがカイル・クラッチマー✖ジャリール・ウィリスのウェルター級戦だ。菊入正行がベラトールとサインしたことで、より注目されるサークルケイジのウェルター級戦線で、ランク的に8位のクラッチマーとランク外のウィリスは現実的に考えて、菊入がトップ5と戦うために確実に乗り越えたい相手といえる。

とはいってもクラッチマーはオクラホマ州立大時代にD1オールアメリカンに輝いており、個人成績でも5位と7位に入賞したこともある日本にはいないフォークスタイルレスラーだ。レスリングと打撃、そしてサブミッションを融合させたスタイルでオクラホマ州タルサのXtream Fight Nightでキャリアを積み、コロナ前の2019年11月にベラトールと契約を果たした。

当時無敗だったケムラン・ラチノフに判定負けを喫したが、クラッチマーはサークルケイジのプレリミ戦線で4勝1敗の戦績を残し、通算9勝1敗のレコードを持つ。キャリア序盤は一本勝ちも見られたが、ベラトールではレスリング&コントロールで4勝のいずれもが判定勝ちとなっている。

対するウィリスはコロナ禍から活動再開したばかりのLFAでウェルター級チャンピオンになりベラトールにステップアップしたファイターで、2連勝後にムハメド・ベルハモフ、サバウ・ホマシという実力者に遅れを取り、現状は2勝2敗とイーブンの星取り状況だ。

レスラーのクラッチマーに対し、ウィリスはマネージメントタイプのウェルラウンダーで、手数の少ない打撃戦で競り勝つイメージが強い。結果、突破力のある選手と戦うと後手に回りディフェンスも甘くなり、ここ2試合は上記のファイターを相手に一本負けを喫している。

ズバリ勝敗予想ではクラッチマーが有利と見られる一番。菊入の対戦相手候補として両者を見るのであれば、クラッチマーのテイクダウン&コントロール、ウィリスのスコアリング打撃に焦点を当てたい。そして菊入がレスラー&ボクサーという北米基準のファイターと戦う際には、ウィリスの戦い方が参考になる──かと思われるウェルター級マッチだ。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時00分~ U-NEXT

■Bellator289計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.4ポンド(60.96キロ)
[挑戦者] ダニー・サバテーロ: 135ポンド(61.24キロ)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]リズ・カモーシェ: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者] ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.2ポンド(56.33キロ)

<バンタム級ワールドGP準決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドフ: 134.4ポンド(60.96キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.6ポンド(84.18キロ)
アンソニー・アダムス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
イララ・ジョアニ: 124.8ポンド(56.6キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジャリール・ウィリス: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ: 145.4ポンド(65.95キロ)
クリス・レンチローニ: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・ボーム: 145.1ポンド(65.81キロ)
カイ・カマカ3世: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マーク・レミンガー: 170.8ポンド(77.47キロ)
マイケル・ロンバード: 169.8ポンド(77.01キロ)

<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 185.8ポンド(84.27キロ)
クリスチャン・エコールス: 185.4ポンド(84.09キロ)

<バンタム級/5分3R>
キャス・ベル: 136ポンド(61.69キロ)
ジャレッド・スコッギンス: 135.2ポンド(61.32キロ)

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