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【ONE FN27】身長差12センチ、澤田千優対戦──モン・ボー「もうワンパンチ・ファイターじゃない」

【写真】計量前夜、動いて汗をかいていたモン・ボー。澤田とともども計量&ハイドレーションもクリア。セレモニアル計量とファイトを残すのみ(C)MMAPLANET

明日11 日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night27「Tang vs Abdullaev」が開催され、モン・ボーが澤田千優と対戦する。

11年と2カ月前のMMAデビュー戦で、ともにプロMMA初陣だった現UFC世界ストロー級王者ジャン・ウェイリを倒しているモン・ボーは、女子MMA界屈指のハードパンチャーだ。しかし、打撃主体の母国でのMMAではカバーできていた弱点=組み技の完成度の低さは、ONEで戦うと彼女の強ささえもスポイルするようになった。

そして一昨年11月に三浦彩佳にアヤカロックを極められると、タイのパタヤに拠点を移したシンジャン・ファイトジムを離れてなんか、プーケットのタイガームエタイで汗を流すようになった。徹底的にレスリングと柔術の強化に取り組んだモン・ボーは、澤田との対戦を前に「弱い自分を乗り越えることができた」と、この1年を振り返る。

身長差は12センチ、長所がハッキリした対戦は澤田、そしてモン・ボーにとって──MMAファイターとしての完成度の高さが問われるタフファイトになりそうだ。


――1昨年の11月に三浦彩佳選手のアヤカロックで敗れて以来、実に14カ月ぶりの試合となりました。この間、これだけ試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「そうね、長い間試合をしてこなかったわ。ONEから試合出場の要請がなかったこともあるけど、自分の方から急いで試合をしようとは思っていなかったのも事実で。私にはまだ組み技、寝技に穴があったから。

この14カ月の間にレスリングと柔術の練習をしっかりと積んできた。そして、ONEが私の相手を見つけてオファーがあった。新しいモン・ボーを見せる時がやってきたのよ」

──その1年強の間、タイで練習していたのですか。

「そうね。タイガームエタイで1年間、練習してきた。日本人選手とも練習してきたわ。リョースケ・ホンダとか。その甲斐もあって、今ではグラップリングやレスリングにも自信が持てるようになった。もちろん、打撃に関しては自分の力は把握している。弱点を克服しただけでなく、長所を伸ばすことができた。その成長を今回の試合で見せたいと思う。

私は自分の力を把握している。グラップリングも今では悪くない。何より、自信がついたことが大きい。以前は寝技の展開になることを恐れていた。でも今ではそういう……弱かった自分を越えることができた。まずは自分自身に勝てたと思っているわ」

──女子アトム級の最強のパンチャーが、より強い拳を持つことになったのですね。

「私のパンチは、一発で相手を倒すことができるわ。でも、それだけじゃダメだった。今ではコンビネーションを使えるし、レスリングも柔術もできる。ウェルラウンディット・ファイターになった。全ての局面で、進化できたわ。もうワンパンチ・ファイターじゃない」

──成長を感じるなかで、ONE女子アトム級最強のレスラーである澤田選手と相対します。

「彼女の試合は、全てチェックしたわ。とても気持ちの強い選手ね。1度でもテイクダウンを決めると、そこから攻撃を止めることがない。どれだけパンチを顔面に被弾しても、絶対に諦めない。本当に強いファイターで。それだけの覚悟を持って、私も土曜日には戦うつもりでいるわ」

──公称では身長差は12センチです。このサイズの違いをどのように捉えていますか。

「確かに彼女は背が低いわ。でも、凄く力強い。私は背が高いけど細い。どうなるか、試合が始まってみないと……」

──背の低い選手が、テイクダウンを得意としている。その点はどのように対策を?

「もちろん対策練習はしてきたわ。でも、彼女のような体格で、彼女のように強い練習相手を見つけることは簡単じゃないから(笑)。それでも、しっかりと作戦を立てて練習はしてきた。それに私の方が、リーチがある。距離をコントロールして、自分の間合いで戦いたい。

ファイトはファイト。本当に次の1秒で何が起こるか分からない。でも、ファンにKOを見せたいと思う」

■放送予定
1月11日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN27対戦カード
<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・カイ(中国)
[挑戦者] アクバル・アブデュラエフ(キルギス)

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)暫定王者決定戦/5分5R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ(米国)
コディ・ジェロム(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)
パルハム・ゲイラティ(イラン)

<サブミッショングラップリング・180ポンド契約/10分1R>
トミー・ランガカー(ノルウェー)
ダンテ・リオン(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
ジョン・リネケル(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
サンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アーロン・カナルテ(エクアドル)
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
モン・ボー(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49(タイ)
ドミトリー・コフトゥン(ロシア)

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45 AB ACA Black Combat Column Gladiator MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFC300 UFN UFN248 イェン・シャオナン キム・ドンヒョン ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ソン・ヤードン チェ・ドンフン デイヴィソン・フィゲイレド ピョートル・ヤン ユ・スヨン リー・ジンリャン 中村倫也 佐々木憂流迦 安西信昌 平良達郎 徳留一樹 手塚基伸 日沖発 朝倉海 木下憂朔 本野美樹 水垣偉弥 河名マスト 漆谷康宏 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった

【写真】本当にすさまじい盛り上がり方だった (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)にマカオのギャラクシー・アリーナで開催されたUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」。メインのピョートル・ヤン×デイヴィソン・フィゲイレドの激闘に沸き返る1万2000人超の館内をケージサイドから眺めて、「全然違う」と素直に思わされた。
Text by Manabu Takashima

何が違うのか。過去のマカオ大会とは、明らかに別モノだった。UFCが前回マカオでイベントを行ったのは2014年8月23日、もう10年以上も前になる。

ギャラクシー・マカオとアヴェニーダ・シダージ・ノヴァを隔てたザ・ベネチアン・マカオのコタイ・アリーナに7000人強のファンを集めたUFN48のメインは、奇しくも今大会でカラーコメンテーターを務めたマイケル・ビスピンが、カン・リーと相対した一戦だった。

マカオに初めてUFCが進出したのは、その2年前。2012年11月10日のUFC Macao(UFC Fuel TV06)で五味隆典、水垣偉弥、手塚基伸、漆谷康宏、福田力と日本人5選手も出場した。同大会での中国人ファイターの出場はジャン・ティエチュエンの1選手のみ。それでもコタイ・アリーナに8000人のファンを動員し、日本大会と並びアジアで定期的にイベントが行われるという期待が寄せられた。

この後、今はUFCを去ったマーク・フィッシャーを長とするUFCアジアは、TUF Chinaを軸とした中国人選手の育成という命題を挙げ引き続き2 度に渡りコタイ・アリーナ大会を取り行っている。2014年3月のTUF China Finale大会では、そのTUF Chinaウェルター級決勝戦でジャン・リーポン×ワン・サイが組まれ、ジュマビエク・トルスンと3人の中国人ファイターと共に日沖発と徳留一樹が参戦した。

上記にあるUFN48ではTUF Chinaフェザー級決勝ニン・グォンユ×ヤン・ジェンピン、ジャン・リーポンとワン・サイ&ヤン・ジークイと中国人選手は5人に増え、日本人出場選手は安西信昌と佐々木憂流迦の2人だった。

これら過去のマカオ3大会の集客数は6000人から8000人、コタイ・アリーナの一部を使用するスケールでイベントは実施された。3大会連続出場はキム・ドンヒョン。特に中国がフューチャーされるという風ではなく、アジア大会という空気感だったことが思い出される。

あれから10年、UFCにおける中国の存在感は比較にならないほど、重要になっている。

世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリは当然として、男子でもバンタム級のソン・ヤードンやウェルター級のリー・ジンリャンが北米要員として地位を確立。20人に及ぼうかという契約配下選手の多くは、上海PIで最先端のトレーニング環境が与えられ、現地のローカルショーからRoad to UFCという道を経て最高峰に辿り着いている。

フロリダのキルクリフFC、サクラメントのチーム・アルファメールと中国人選手が米国のジムで練習、所属することは何も珍しくなくなった。

今回のマカオ大会には上に名前を挙げた中軸ファイターの出場はなかったが1カ月に 3度から4度、世界のとこかで見られるUFCの日常的なイベントで、中国のファンたちはお祭り騒ぎ状態だった。

UFC300でジャン・ウェイリに挑戦したイェン・シャオナンを始めとする10人の同朋に、1万2000人越えの大観衆は「加油(チャーヨー」と、力いっぱい叫び続けた。特別でなく、ご当地ファンを応援する。そして世界のトップに声援を送るという──熱狂がギャラクシー・アリーナに渦巻いていた。

メディアの数は昨年、一昨年のシンガポール大会とは比較にならないほど多かった。プレスルームもそれだけ巨大だ。ざっと見まわして、中国メディアの数は80を下らなかっただろう。

それだけ投資をした結果といえばそれまでだが、お祭りでなく日常がビジネスになることは、大きい。何よりマカオ大会の熱狂は中国の人々のUFCを見る目が肥え、UFCを楽しめるようUFCが手を尽くしてきたからこその結果だ。

天文学的な額の投資やその勢いを買うだけの経済基盤が、かの国にある。だから時間を掛けることができた。投資を回収できないのであれば事業の見直すことになることも承知し、それだけ費やしてきた。残念ながら、我が国の経済はそのような余裕はない。プロモーターやファイター、ジム関係者、専門メディア、皆がそうだ。いうと一国全自転車操業状態。だから、目の前の利益を追求する必要がある。

複数の日本人ファイターがUFCのメインカードに名を連ね、サッカーのプレミアリーグで活躍したり、MLBでレギュラーを務める選手のような名声を得るにはどうしたら良いのか。そのような日はやってくるのか。

強さを追求しているだけでは食っていけないという言い訳をやめて、格闘技の本質を曲げないでいられるのか。あるいは強さが絶対の価値観を持つMMA界とするために、投機できるビリオンネアーが現れるのを待つのか。ギャラクシー・マカオを闊歩する大陸からやってきた人達を眺めつつ、そんな現実離れした考えしか思い浮かばなかった。

それでも今、日本のMMA界に奇跡的な神風が吹こうとしている。朝倉海のUFC世界フライ級王座挑戦は、特別なことだ。9年振り9カ月振りの日本人のUFC世界王座挑戦が、デビュー戦。彼の日本における影響力の大きさとフライ級の現状が合致した特別な世界王座挑戦に加えて、このチャレンジに化学反応を示す下地が今は少なからずある。

格闘技・冬の時代と呼ばれた頃に、「UFCで戦いたい」と猫も杓子も口にしていたのとは違う──本気で強さを追求することで、選択肢がUFC一択となったファイター達が存在している。平良達郎、中村倫也、鶴屋怜、木下憂朔、風間敏臣、井上魅津希──そんな面子に、Road to UFCと同時開催なんてことがあるなら強さを追求する純度と強度が高まるイベントの実現も可能になるに違ない。

この動きを一過性でなく、恒常性とするには……強さが軸となるマッチメイクをプロモーターが組める仕組みを構築すること。それにはファイターとプロモーターが対等の立場になる環境創りが欠かせない。過去の慣例に縛られない。過去の成功例でなく、今の成功例に目をやること。

近い例でいえば、それこそ朝倉海の大抜擢だ。なぜ、デビュー戦&世界挑戦が現実のモノとなったのか。彼はRIZINが求めることをやり抜き、UFCが求めるモノを追求してきた。その姿勢を学ばずに「RIZINで戦いたい」、「UFCと契約する」と口にしても、正直どうしようもない。

Road to UFCも然りだ。入口に立つことが大切なのは、UFC本大会であってRoad to UFCではないはず。出場を目指してレコードを綺麗にするために、強い相手との対戦を避けるような姿勢では、豪州が加われることが予想される次回大会を勝ち抜くことができるだろうか。

今やコンテンダーシリーズもそうだが、Road to UFCという「勝てば官軍」的なトーナメントで生き残るのは綺麗なレコードは当たり前。それも強い相手を食って、綺麗なレコードである必要がある。

韓国人ファイターだが、ユ・スヨンは昨年12月のNAIZA FCの敗北後に1月にBlack Combatでキム・ミウ戦と戦った。結果はNCだった。この2試合を経てRoad to UFCに出場できなかったかもしれない。

と同時に、この2戦を経験していないと今の強さがなかったかもしれない。要はユ・スヨンはRoad to UFCで戦う権利を得るために、チャレンジをした。

チェ・ドンフンは強いが試合が面白くないという韓国内での評判を、Gladiatorの2戦で払拭した。日本での試合は、現状を変えるために必要だった。

倒せる武器があることを自認し、準決勝まで勝利を最優先とした。そしてファイナルは見事なKO勝ちを飾った。彼もまた昨年12月と今年の2月と日本で戦って、Road to UFC出場権を得ている。

レコードが汚れるリスクを冒して、戦績を積んだうえでRoad to UFCに出場しても勝てないこともある。実際に河名マストや本野美樹はそうだったと言える。だからこ、その姿勢を評価する業界になることが、日本が強くなる第一歩ではないだろうか。

頂きを目指すには、登山口がどこにあるのか。そのルートをしっかりと確認、精査しないと登山はできない。その挑戦が成功例も失敗談も将来に活かすことはできないままで終わる。

根本として、日本を強くするのはプロモーターではない。ジム、そしてファイターだ。それを評価するのがプロモーターの役割で、さらに商売にする才覚が求められる。中継パートナーも同様だろう。ではメディアの役割とは何か……正直、専門メディアの役割など、もうとうになくなったのではないかと思っている。

フォロワーが多いインフルエンサーに、しっかりと格闘技を伝えてもらう方がよほど、Yahooへの転載でPV数を増やしてGoogle広告で生き永らえようとする専門メディアより影響力があるはず。影響力のある有名人や中継局、大手メディアに対して、情報提供でなく知識の共有を目指した記事を書く。それが、実はネット時代になる以前と変わらぬ専門メディアが果たすべき役割だ。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN248 イェン・シャオナン キック ジャン・ウェイリ タバタ・ヒッチ

【UFN248】左ジャブで寄せつけず、右を当て続けたシャオナンがヒッチをフルマークで下す

【写真】シャオナンが自分の距離を保ち続けた(C)MMAPLANET

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

サウスポーのヒッチに対し、シャオナンが左ジャブを突きながらプレスをかける。右に回るヒッチに右インローと左ミドル。右ストレートを伸ばして、ヒッチにケージを背負わせる。右に回って脱出したヒッチは、シングルレッグに入るも深追いはせず。しかし右ジャブを伸ばしたところに、シャオナンに右を狙われた。ワンツー、右前蹴りを伸ばすシャオナン。さらに右ストレートをボディへ。

シャオナンが右インローでヒッチの足を跳ね上げ、右ストレートで下がらせる。互いに決定打がないなか、ヒッチはヒット自体がない。声を上げながら右ストレート、右サイドキックを見せるシャオナンは、オーソドックスにスイッチしたヒッチに対し、右に回りながら右アッパーのモーションを見せ続けた。

2R、右に回るヒッチを、シャオナンが左ジャブで追う。ワンツーを見せたシャオナンに、組みつこうとしたものの離されてしまうヒッチ。しかし左ハイを放ったシャオナンをボディロックで倒し、バックを狙うがシャオナンが立ち上がった。シャオナンは距離が近くなると右を打ち込む。

ワンツーから左ハイに繋げるシャオナン。距離を詰めて右クロス、中間距離で左フックを見舞う。ヒッチはシャオナンの右ミドルをキャッチできず。手数が少ないヒッチに向けて、シャオナンはマットを指さした。残り30秒でマウスピースを吐き出してしまったシャオナン。再開後、残り10秒でヒッチがボディロックからケージに押し込むも、シャオナンはラウンド終了を待った。

最終回、互いに左ジャブを突き合う。右ストレートから左フックを振るうシャオナン。ヒッチが前に出て来ると右ストレートを合わせる。右ローを連打するシャオナンだが、右ストレートを突き刺したあとも追わない。シャオナンが距離を取ってワンツーを伸ばす。ヒットが強引に距離を詰めて首相撲を狙うも、シャオナンが離れた。左ジャブを突き続け、ヒッチが入ってくると右を合わせていく。右前蹴りでヒッチを下がらせると、一定の距離を保つ。

左ボディ2連打から、自分の距離を守るシャオナンーーこのラウンドは流すのか。ショートのパンチを振り、当てずとも近づけさせない。ヒッチのダブルレッグをスプロールしたシャオナンは、やはり距離を取って左ジャブを突き続ける。ヒッチの左ハイをスウェーでかわしたシャオナンは、左ジャブで距離をつくり、右を打ち込み、残り3秒で右サイドキックを顔面に当てた。

裁定は文句なく、シャオナンがフルマークで勝利。シャオナンは同国人の女子ストロー級世界王者ジャン・ウェイリへのリベンジをアピールした。


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AB ACA F1 o UFC UFC Fight Night   アロンゾ・メニフィールド アンジェラ・ヒル カーロス・アルバーグ ジャン・ウェイリ ジョニー・ウォーカー ソン・ケナン ソン・ヤードン デイヴィソン・フィゲイレド ピョートル・ヤン マルロン・ヴェラ ムスリム・サリコフ

11.23 UFCマカオ大会のメインイベントはピョートル・ヤン vs. デイヴィソン・フィゲイレド/その他オーズデミア vs. アルバーグ等4カードも発表

D09 地球の歩き方 香港 マカオ 深セン 2024~2025


 UFCが11月23日に中国・マカオで開催する『UFC Fight Night 248』のメインイベントがピョートル・ヤン vs. デイヴィソン・フィゲイレドのバンタム級マッチを行うことを発表。

 ヤンは3月の『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』でソン・ヤードンに判定勝ちして以来の試合。現在UFCバンタム級ランキング3位。フィゲイレドは8月の『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でマルロン・ヴェラに判定勝ちして以来の試合で3連勝中。現在UFCバンタム級ランキング5位。


 他にも同大会ではヤン・シャオナン vs. タバサ・リッチの女子ストロー級マッチ、ヴォルカン・オーズデミア vs. カーロス・アルバーグのライトヘビー級マッチ、ソン・ケナン vs. ムスリム・サリコフのウェルター級マッチ、ワン・ツォン vs. ガブリエラ・フェルナンデスの女子フライ級マッチも合わせて発表されています。

 ヤンは4月の『UFC 300: Pereira vs. Hill』でジャン・ウェイリの女子ストロー級王座に挑戦し判定負けして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング2位。リッチは8月の『UFC on ESPN 62: Cannonier vs. Borralho』でアンジェラ・ヒルに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFC女子ストロー級ランキング9位。

 オーズデミアは6月の『UFC on ABC 6: Whittaker vs. Aliskerov』でジョニー・ウォーカーに1R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFCライトヘビー級ランキング6位。アルバーグは5月の『UFC on ESPN 56: Lewis vs. Nascimento』でアロンゾ・メニフィールドに1R KO勝ちして以来の試合で6連勝中。現在UFCライトヘビー級ランキング10位。

 ソンは8月の『UFC 305: Du Plessis vs. Adesanya』でリッキー・グレンに判定勝ちして以来の試合。サリコフは7月の『UFC on ESPN 59: Namajunas vs. Cortez』でサンチアゴ・ポンジニービオに判定勝ちして以来の試合。

 ワンは8月の『UFC on ESPN 62: Cannonier vs. Borralho』で行われたUFC本戦デビュー戦でヴィクトリア・レオナルドに1R KO勝ちして以来の試合でプロデビュー以来6連勝中。フェルナンデスは6月の『UFC on ESPN 58: Perez vs. Taira』でカルリ・ジュディスに判定勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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45 AB F1 MMA o UFC   アザマット・ムルザカノフ アレッシャンドリ・パントージャ エドゥアルダ・モウラ エリク・アンダース カリーニ・シウバ クリス・ワイドマン コルビー・コヴィントン ジャン・ウェイリ ジョン・ジョーンズ タティアナ・スアレス ダスティン・ポイエー デイヴィソン・フィゲイレド ニュース ピョートル・ヤン 朝倉海

11.16『UFC 309』アレッシャンドリ・パントージャ vs. 朝倉海の画像が出回る/朝倉海「フェイクニュースが多いから正式発表をもう少し待ってね」

革命のアウトサイダー [ 朝倉海 ]


朝倉海、UFCデビュー戦から「レベルの高い選手」と対戦することを示唆(2024年08月15日)

 こちらの続報。


 MMA UNCENSOREDというアカウントが11月16日にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催する『UFC 309』の対戦カードとして以上の画像をアップ。上の方が切れていますが、メインカードがジョン・ジョーンズ vs. スティペ・ミオシッチのヘビー級タイトルマッチ、アレッシャンドリ・パントージャ vs. 朝倉海のフライ級タイトルマッチ、ジャン・ウェイリ vs. タティアナ・スアレスの女子ストロー級タイトルマッチ、コルビー・コヴィントン vs. ダスティン・ポイエー、デイヴィソン・フィゲイレド vs. ピョートル・ヤンとなっています。

UFC 309 - Nov. 16(Sherdog)

 しかしSherdogでは今のところ判明しているのは、ニキタ・クリロフ vs. アザマット・ムルザカノフ、ジョナサン・マルティネス vs. マーカス・マクギー、カリーニ・シウバ vs. ヴィヴィアニ・アラウージョ、ヴェロニカ・ハーディー vs. エドゥアルダ・モウラ、クリス・ワイドマン vs. エリク・アンダースの5試合のみです。

 当サイトは基本的にSherdogの他にいくつか信用できるサイトやアカウントの情報を紹介していますが、これはさすがに無視できないので一応紹介しました。MMA UNCENSOREDは信憑性の低い噂も含めて掲載しているのでしょう。



 この噂に対し、朝倉海はXでこんなコメントをしています。

カイ・カラ・フランス「UFCがカイという男(朝倉海)を連れてくるらしいが本物のカイは俺の方だ」「いきなりビッグネームと戦うなんて甘い考えは良くない」(2024年08月20日)

 しかし、朝倉海自身がUFCデビュー戦から「レベルの高い選手」と対戦することを示唆したり、先月カイ・カラ・フランスが「UFCが日本からカイ(朝倉)という男を連れて来ようとしていると聞いたが、本物のカイは俺の方だ」「俺とパントージャには歴史がある」とコメントしていることから、あながちデマとも言い切れません。続きを読む・・・
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F1 MMA o UFC UFC Fight Night   カーラ・エスパルザ ケイラ・ハリソン ケトレン・ヴィエイラ ジャン・ウェイリ ソルト ティーシャ・トーレス ホーリー・ホルム

10.5『UFC 307』でケトレン・ヴィエイラ vs. ケイラ・ハリソン、カーラ・エスパルザ vs. ティーシャ・ペニントン



 UFCが10月5日にユタ州ソルトレイクシティで開催する『UFC 307』でケトレン・ヴィエイラ vs. ケイラ・ハリソンの女子バンタム級マッチが行われるとのこと。

 ヴィエイラは昨年7月の『UFC Fight Night 224: Aspinall vs. Tybura』でパニー・キアンザドに判定勝ちして以来1年3ヶ月ぶりの試合。現在UFC女子バンタム級ランキング2位。ハリソンは4月の『UFC 300: Pereira vs. Hill』で行われたUFCデビュー戦でホーリー・ホルムに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。現在UFC女子バンタム級ランキング3位。


 同じく『UFC 307』でカーラ・エスパルザ vs. ティーシャ・ペニントン(ティーシャ・トーレス)の女子ストロー級マッチが行われるとのこと。

 エスパルザは2022年11月の『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でジャン・ウェイリに2Rリアネイキッドチョークで敗れて女子ストロー級王座から陥落して以来1年11ヶ月ぶりの試合。ペニントンは5月の『UFC on ESPN 56: Lewis vs. Nascimento』でタバサ・リッチに判定負けして以来の試合で2連敗中。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN60 アマンダ・レモス ジャン・ウェイリ ヴィルナ・ジャンジローバ

【UFC ESPN60】ジャンジローバがレモスに腕十字で一本勝ち!4連勝で王者ジャン・ウェイリーに挑戦表明

<女子ストロー級/5分5R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.2R4分48秒 by 腕十字
アマンダ・レモス(ブラジル)

両者ともに構えを細かくスイッチする。ジャンジローバはレモスがオーソッドックスになったところにダブルレッグに入り、レモスが右腕をジャンジローバの首に手を巻いてギロチンを狙う。

ジャンジローバはレモスの右足を超え、頭を抜いて両脇を差してハーフガードでトップキープする。レモスの上体をがっちりと固めるジャンジローバ。レモスがケージサイドまで移動すると、腰を上げてパスガードを狙うが、レモスがブリッジを効かせてジャンジローバを後方に返してトップポジションを取り返し、バックを狙う。

ジャンジローバも左手をついて身体を起こして中腰になり、レモスの身体を前方に落とそうとする。ここでレモスは自らハーフガードに引き込むような形で、右腕で股をすくって上のポジションを取る。ジャンジローバはすぐにレモスの右足をとってヒザ十字へ。

レモスがジャンジローバの左足にアンクルホールドを仕掛ければ、ジャンジローバもレモスの左足にアンクルホールドを狙う。レモスが足を抜いてトップキープしてヒジを落とし、ジャンジローバはレモスの足元に潜ってバックへ。レモスが立ち上がると、ジャンジローバがスタンドでバックをキープし、ラウンドを終えた。

2R、ここも両者が小刻みに構えをスイッチする。サウスポーのレモスが左ミドルと左ストレート、オーソドックスに戻して右ミドルを蹴る。レモスがサウスポー、ジャンジローバがオーソドックスの喧嘩四つになると、ジャンジローバが前足を踏みにいく。距離を取ったレモスが左ストレートを伸ばすと、ジャンジローバはパンチからダブルレッグへ。レモスをケージまで押し込むと左足にシングルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

レモスは倒れ際にジャンジローバの身体を後方に返しつつ立ち上がり、ジャンジローバの左腕にキムラロックを狙う。ジャンジローバが後方に倒すようにテイクダウンを狙い、一度は下になるも右腕を差して立ち上がる。レモスも左腕を小手に巻いて上を取ろうとするが、ジャンジローバがバックを取ることに成功する。

ここからジャンジローバは右腕を深く入れてRNCを狙いつつ、残り30秒を切ったところで左腕に腕十字へ。これをがっちりと極めて、レモスからタップを奪った。これで4連勝となったジャンジローバは王者ジャン・ウェイリーへの挑戦をアピールした。


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AB F1 MMA o UFC UFC300   ジャン・ウェイリ

『UFC 300: Pereira vs. Hill』ジャン・ウェイリ vs. ヤン・シャオナンを見たファイター・関係者の反応

面白いほど語彙が増える 中国語の語源図鑑 [ 西 香織 ]


 『UFC 300: Pereira vs. Hill』ジャン・ウェイリ vs. ヤン・シャオナンを見たファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC300 イェン・シャオナン キック ジャン・ウェイリ

【UFC300】王座戦初の中国勢対決はバック×ダウンの奪い合い。王者ウェイリがシャオナンを判定で下す

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
ジャン・ウェイリ(中国)
Def.3-0:49-45.49-45.49-45.
イェン・シャオナン(中国)

ともに頭を振って距離を詰め、ローで探る。ウェイリが左ハイを見せると、シャオナンが中に入って右を当てた。ウェイリが右カーフを当てる。さらに左ローを繰り出したが、シャオナンは蹴り足をキャッチしてドライブした。しかしウェイリも切り返してから離れる。上下に蹴りを散らすウェイリは、シャオナンが中に入ってくると右ショートを合わせていく。ウェイリが左ミドル、カウンターの左を当てたが、突撃してきたシャオナンに背中を着かされてしまった。すぐに立ち上がるウェイリ。左で探り合いながら、ウェイリがシャオナンにケージを背負わせる。前に出たシャオナンがパンチでフラッシュダウンさせる。

立ち上がったウェイリがプレスをかけ直すが、シャオナンもローから右ストレートを狙う。組んだウェイリは右腕を差し上げてシャオナンをケージに押し込み、そのまま投げてクリーンテイクダウンを奪った。パスからサイドに移行したウェイリは、反転するシャオナンからバックマウントを奪いRNCで絞め上げる。ここでラウンド終了までシャオナンが耐えたように見えたが、レフェリーが分けた瞬間にシャオナンは落ちていたように見えるものの、試合は続行されることに。

2R、ウェイリが左サイドキックを見せる。シャオナンはワンツーでウェイリを下がらせるが、距離を詰めたところで組まれてしまった。ウェイリがバックコントロールからグラウンドに持ち込むと、トップからパウンドを落としていく。シャオナンはスクランブルに持ち込むも、ウェイリの右オーバーフックで阻まれ、ボトムを強いられる。パスしたウェイリがサイドで抑え込むと、シャオナンはケージキックを狙ったが返せず。

シャオナンの右腕を抱えながらバックもうかがうウェイリに対し、シャオナンはハーフガードで守る。またもバックマウントを奪ったウェイリがシャオナンの体を伸ばし、パウンドを連打する。シャオナンが防戦一方になるも、レフェリーはストップしない。ならばとウェイリは自ら背中を着けてRNCを狙うか。しかし反転するシャオナンに対し、ウェイリは肩固めの体勢に入る。反転してトップを奪い、立ち上がるシャオナン。スタンドに戻ると、ウェイリの右ローにワンツーを合わせた。

3R、互いに距離とタイミングを計るなか、シャオナンの左サイドキックを受けたウェイリがマットに手を着く。すぐに立ち上がったウェイリが距離を詰めるも、シャオナンの右を受けてフラついた。さらにノーモーションの右カウンターでダウンを奪ったシャオナン。ウェイリはマットに背中を着けたまま、スタンドのシャオナンに対して足を効かせる。会場から大ブーイングが飛ぶと、レフェリーがブレイクを掛けた。

スタンドで再開後、ウェイリが距離を詰めるも右ストレートは届かない。反対にペースを掴んだシャオナンが打ち終わりにローを合わせる。右ヒジに右ストレートを合わされたウェイリは、腰を落としながら組み付く。しかしシャオナンがテイクダウンした。ウェイリが体を起こしたシャオナンのボディを蹴り上げて立ち上がった。シャオナンはウェイリの蹴り足をキャッチして再び背中を着かせるも、グラウンドでの勝負にはいかない。やや疲れたか、シャオナンはゆっくりと手を動かしながら、組んできたウェイリに対して右腕を差し上げ、ケージに押し込んだ。

4R、シャオナンの右ストレートにウェイリが左ミドルを合わせた。しかし次はウェイリの左ミドルにシャオナンが右ストレートをカウンターで当ててダウンを奪う。立ち上がったウェイリがテイクダウンを狙うも、シャオナンが切り返した。なおもトップあるいはバックを狙うウェイリは、左足を差し入れてシャオナンの右腕を抑え、パンチを打ち込む。パンチと鉄槌で削りながらバックマウントを整えたウェイリが、シャオナンの体を伸ばす。一度マウントになるも、バックマウントに戻ったウェイリがパンチを落としていく。ウェイリが左パウンドを連打し、シャオナンを仰向けにさせたが凌がれた。

最終回開始前、レフェリーがシャオナンに何か注意を与えた。ラウンドが開始されると、ウェイリが左ミドルから左ハイを当てる。さらにニータップでシャオナンに背中を着かせたが、シャオナンもハーフガードから潜っていく。ウェイリは右オーバーフックからパスを狙うが、ここはシャオナンが立ち上がった。スタンドに戻ると、シャオナンの左サイドキックがウェイリの顔面を捕らえる。しかしウェイリが左ハイからニータップでグラウンドに持ち込みバックマウントへ。反転するシャオナンを抑え込み、マウントを狙う。シャオナンのハーフガードが固いため、相手の足を固定したウェイリがパウンドに切り替えた。

パウンドを嫌がったシャオナンからバックマウントを奪うも、キープは難しい。ウェイリはシャオナンの左腕を取って腕十字の体勢に。これを防がれるとバックマウントからマウントを狙うも、シャオナンはハーフガードで守る。腕を差し上げたウェイリがパウンドを落とし続け、トップをキープしたまま試合終了のホーンを聞いた。

ジャッジは3者とも49-45でウェイリ。UFC史上初の中国勢同士によるタイトルマッチは、王者ウェイリが世界女子ストロー級王座の2度目の防衛に成功した。


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【UFC300】ケイラ・ハリソンと対戦、女子格レジェンド=ホーリー・ホルム「少しでも成長しようと」

【写真】落ち着き払っているホルムだった (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 300「Pereira vs Hill」で、ホーリー・ホルムがケイラ・ハリソンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2017年にボクシングの殿堂入りを果たしたホルムだが、ボクシングでの活動が9年間だったのに対し、MMAは13年目を迎える。そしてボクシングよりも、キックの印象が強い被弾しないMMAストライカーは42歳になっても衰えることを知らない。

ハリソンと戦うことで、ロンダ・ロウジー戦が思い起こされるホルムだが、日進月歩の女子MMAで2011年から戦い続けてきたホルムこそ、今はベルトを巻いていなくともUFC300で戦う相応しいファイターに違ない。


――今週末UFC300という大舞台で戦うこと、どのように考えていますか。

「現役チャンピオンと元チャンピオンが揃って出場している大会に参加できて、本当にワクワクしているわ。この大会で戦うメンバーの1人に選ばれて光栄よ。でも、出場するからにはしっかりと勝たないといけないから」

2009年、MMAデビューの2年目にジャクソンズMMAでMMAファイターとスパーリングをしていたホルム

──ボクシングで世界のベルトを15本も巻いた。

そんなホーリーが、Legacy FCに出場し始めた頃からファイトを見させてもらってきましたが、あの頃ここまでMMAにのめり込むと思っていましたか。

「こんなに長く戦うなんて、思っていなかったわ。ファイト毎に自分の限界を見極める必要があると思って戦ってきて、それが1年、1年と続いてきた感じね。それにしても、ここまで長いキャリアになるとは全く想像もしてなかった」

──ここまで戦うことができる要因はどこにあると思っていますか。

「やっぱり精神面の影響が大きいと思うわ。ファイトでも、ビジネスでもフィジカルよりもメンタルに依るところが大きいから。もちろん肉体的にヘルシーでないといけないけど、メンタルもそうね。心身ともに健康で、しっかりと考えることができる状態でいないと。それに他の選手が負ったような大きなケガとは無縁というのも、やっぱり大きいわね。だからこそ、前進できる。今も、前を見続けて戦うことができているわ」

(C)Zuffa/UFC

──ところで今回のケイラ・ハリソンとの一戦は、多くの人がロンダ・ロウジーとの戦いを連想しているかと思います。

「2人ともバックグラウンドは柔道だから。皆が、あの2人を比べるのはしょうがないこと。でもロンダとケイラは全然違う。ロンダの方が立ち技で戦いたがっていた。それにロンダは柔道で戦っていたけど、ケイラはレスリングで戦っている。何よりロンダはオーソドックスで、ケイラはレフティ。そこからして違っているわ。だから、ロンダ云々でなくケイラの動きに集中する必要があるの。

同時にロンダと戦ったことで、私は本当に色々なことを手にすることができたのは事実よ。メンタル的にもあんなに凄いプレッシャーのなかで戦ったことはなかった。それでもポジティブに乗り越えることができた。ケイラは、MMAでそういう経験していないでしょうね。何よりロンダと戦った時と比べると、MMAは凄く進化している。それは私も証明してきたし、多くのガールズがケージのなか見せてきた。今もそう。少しでも成長しようと、練習を続けているから」

──では、ケイラとの試合でカギを握る攻防はどこになると思いますか。

「とにかく集中することよ。ケイラの想うような試合展開にさせないためにも、集中して戦うこと。ファイターなら誰もそうだけど、距離のコントロールは絶対よ。望むような試合をするには、絶対的に自分の距離で戦わないといけない。

どれだけ相手との間に距離があるのか。そして、どれだけ空間をコントロールできるのか。それがMMAというゲームで、自分のパズルで埋めていく必要があるの」

──簡単に伝わることではないでしょうが、そこも踏まえてどのような試合をファンに見せたいと考えていますか。

「今も私がこの階級の実力者だと、証明したい。私の持つ、全ての技術を駆使して戦うわ。とにかくケイラとの試合はビッグファイトよ。この試合で勝利を手にすれば、またタイトルに挑戦できると思っている。どうなるかしらね」

■視聴方法(予定)
4月14日(日・日本時間)
午前7時分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■UFC300対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ポアタン・フェレイラ(ブラジル)
[挑戦者] ジャマール・ヒル(米国)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジャン・ウェイリ(中国)
[挑戦者] イェン・シャオナン(中国)

<BMFタイトルマッチ・ライト級/5分5R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
マックス・ホロウェイ(米国)

<ライト級/5分3R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
コディ・ブランデージ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)

<フェザー級/5分3R>
カルヴィン・ケイター(米国)
アルジャメイン・ステーリング(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ホーリー・ホルム(米国)
ケイラ・ハリソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
ジエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジェイリン・ターナー(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
ジム・ミラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
コディ・ガーブラント(米国)

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