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【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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o UFC ジム・ミラー ジャレッド・ゴードン

UFC on ESPN+78:第2試合・ジョー・ソレッキ vs. カール・ディートン

ライト級。

なぜか第2試合に組まれているUFC4勝1敗のソレッキ。極めの強いグラップラーで、12勝のうち7つの一本勝ちがある。ベテランのジム・ミラーからも判定勝ちしている。敗れた相手はジャレッド・ゴードン。前戦はアレックス・ダ・シウバから1Rにダウンを奪われ、2R以降盛り返したが、3Rは自ら引き込んでの判定勝ち。6歳の時、空手をやりたくて道場に入ったが、インストラクターが柔術を始めていて、クラスを全部グラップリングに変えてしまったため、ソレッキも柔術をやることに。当初は先週のUFNでブノワ・サン・デニと対戦予定だったが、サン・デニが欠場し、UFCデビュー戦のディートンとの対戦になったものの、計量当日で代役が決まったため、1週間後ろ倒しして今大会で行われることに。

カール・ディートン三世(あだ名はCD3)は本来は昨日行われるローカルイベントのWXCに出場する予定でスタンバっていたところ、急遽UFCとの契約が決まった。そのため、直前だが減量は十分に出来ている。ATT所属・33歳で17勝5敗。こちらも一本勝ちが多いグラップラーだが、オッズは今大会2番目のアンダードッグ。

いきなり出たディートン。ジャブ。しかしソレッキが逆にプレスして、ケージを背負わせたところでタックルへ。シングルレッグ。ダブルレッグに切り替えて尻餅をつかせる。背中を向けて立とうとしたディートンの背中に乗る。乗ったままチョークへ。なんとか防いでいるディートン。左右入れ替えて絞めるが顎の上。フェイスロックで絞めるも決まらず。ソレッキの足のロックが外れて降りた。なおもハーフバック。時間がない。そのままスタンドでバックキープを続けてホーン。

1Rソレッキ。

2R。ディートンが飛び込んでパンチ連打を打ち込むと離れる。またパンチで出たところにソレッキのカウンターのタックル。テイクダウン。ディートン下からキムラを狙う。しかし外れてハーフで固められる。ディートンが亀になった瞬間にバックマウントへ。チョークは防いでいるディートンだがバックから抜け出せないまま時間が過ぎていく。チョーク入った!残り10秒だったがディートン落ちた!

ソレッキ、力の差を見せて完勝。

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MMA o UFC UFC282   ジャレッド・ゴードン

デイナ・ホワイト「第3ラウンドを流して判定負けしたジャレッド・ゴードンは自業自得だ」


 『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でパディ・ピンブレットがジャレッド・ゴードンにユナニマスデシジョンで勝利した試合が物議を醸している件についてデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「ゴードンの第3ラウンドのゲームプランは酷かった。1、2ラウンドで勝ちを確信してたのか? ジャッジもか? どうしてそれが分かるんだ? なぜ第3ラウンドを全力で戦わずに流したんだ。誰がどのラウンドを取ったか分かってるというのなら、それはクレイジーだ。私はこの仕事を23年間しているが、あの連中(ジャッジ)が何を考えているのかは見当もつかない」

「彼は1、2ラウンドを取ったつもりでいるから、相手をフェンスに押し付けた。私もレフェリーを追及しないといけない。ビッグファイト、セミファイナル、第3ラウンド、観衆が熱狂しているのに、試合中ずっとフェンスに立たせたままにするつもりなのか? しかし、こういうことも起こり得る。そこからどうするかだ」

「ゴードンの酷いゲームプラン、レフェリーがそうさせて、彼は試合を流した。それまで良い試合をしていた。第3ラウンドは勝負に出るべきだった」


 デイナが以前から言ってるように「勝敗をジャッジに委ねるな」ということでしょう。さすがに「パディ・ピンブレットの判定勝ちで問題ない」とは言えませんでした。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC UFC282   ジャレッド・ゴードン

『UFC 282』パディ・ピンブレット vs. ジャレッド・ゴードンを見たファイター・関係者の反応

実践 不正リスク対応ハンドブック: 内部統制の強化、不正会計の予防・発見・事後対応


 『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』パディ・ピンブレット vs. ジャレッド・ゴードンを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC282 キック ジャレッド・ゴードン

【UFC282】本人は接戦を否定も、ゴードンに押し込まれ続けたピンブレットがバック奪取で辛くも判定勝ち

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンブレット(英国)
Def.3-0:29-28.29-28.28.
ジャレッド・ゴードン(米国)

ピンブレットが距離を詰めてゴードンにケージを背負わせる。左ハイ2連発から右ストレート、左フックに繋げる。右ハイを繰り出して足を滑らせるゴードン。互いに右カーフキックを見せたあと、ピンブレットの左ジャブにゴードンが左ジャブを合わせて、さらにパンチを上下に散らす。ケージを背負ったピンブレットが前に出る。ゴードンの右ローがヒット。相手のパンチをかいくぐり、左右フックを当ててから右カーフをヒットさせる。ゴードンの右フックを受けるピンブレットも右カーフを返すが、パンチはゴードンにブロックされてしまう。

ピンブレットの右カーフが当たり。ゴードンの左フックに押されるピンブレット。左の蹴りを散らして相手を下がらせ、左ストレートで相手を追う。左ハイからゴードンの左ミドルをキャッチしたピンブレットが、左右ストレートと左ミドルハイで追い立てる。ゴードンも左フックを当てるが、打ち終わりに右アッパーを狙われてバランスを崩した。ピンブレットがパンチの打ち合いから距離を取り、ケージを背にしながらダブルレッグへ。しかしゴードンが左のオーバーフックで残り、トップに回る。下から足を上げていくピンブレットを、ゴードンが抑え込んだまま初回を終えた。

2R、ピンブレットが左インローを当てる。左ジャブを突き、左ハイに繋げるピンブレットが蹴りを散らしてコントロールする。ゴードンも前に出るが、ピンブレットの左前蹴りと左ハイに阻まれてしまう。右フックを当てて右に回るピンブレットに対し、ゴードンも左フックを上下に散らすが届かない。互いにローを出し合うなか、ケージを背負ったピンブレットがゴードンに押し込まれる。しかし左右ストレートを伸ばすピンブレットが、ゴードンのボディロックに対しギロチンを取りにいく。

そのままグラウンドに引き込んだピンブレット、しかしゴードンが頭を抜き、立ち上がったピンブレットを再びケージに押し込んでいく。ハイクロッチから持ち上げるゴードン、ピンブレットが残して相手の右腕をたぐるも、ゴードンの右フックを受けてケージ際から離れた。ミドルレンジになると打ち勝つピンブレット、右ローを連打で繰り出すも、ゴードンの勢いは止まらず組まれてしまう。しかしケージ際で耐えるピンブレットが右ヒジをゴードンの側頭部に突き刺した。

右腕を差し上げるゴードンに対し、差し返したピンブレットは離れるとアッパーを織り交ぜた連打で攻め込み、ハイキックも繰り出す。ピンブレットのアイポークがあり、ゴードンが離れて試合は中断。再開後、ゴードンの右ローの打ち終わりに、ピンブレット左右フックを打ち込んでいった。

最終回、ガードを固めて距離を詰めるゴードン。ピンブレットは左ジャブを打ち下ろしながら下がる。ケージを背負わせてから組みついたゴードンが、左腕を狙うピンブレットに対してハイクロッチに切り替えて、リフトアップ。そのままバックに回り、相手を揺さぶるゴードンに対し、会場からはブーイングが飛ぶ。ゴードンの左腕を取って、さらに正対するピンブレット。ゴードンはシングルレッグに切り替えたが、テイクダウンすることはできず。ピンブレットが左オーバーフックで耐える。

上下に揺さぶるも倒せないゴードンに、ピンブレットが右ヒザ2発を顔面に突き刺した。ヒジも連打するピンブレット。レフェリーがアクションの指示をかける。ピンブレットが離れて、左ミドルハイ。しかしゴードンが再び組みつき、観客からブーイングを浴びることに。バックコントロールを狙うゴードンに、右腕を差して潰していくピンブレットが、払い腰を仕掛けた瞬間にゴードンが後ろへ返して背中を着かせる。すぐに体勢を立て直したピンブレット、バックに回って左足を差し込み、そのままバックマウントを狙ったところで試合終了のホーンが鳴った。

ピンブレットが確実に取ったのは2Rだろう。ゴードンが押し込み続けた1Rと3Rをどう判断するか--。裁定は、ジャッジ3者とも29-28でピンブレットの勝利を支持した。「接戦じゃなかった。ずっと自分が押していた。1Rに足を痛めていた」と語るピンブレットは、会場に詰め掛けた自身の熱狂的なファンの声援に応えた。


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MMA o UFC イリー・プロハースカ クリス・カーティス ジャレッド・ゴードン ダニエル・ラセルダ ダレン・ティル ヤン・ブラホヴィッチ

UFC282:オッズ/予想と展望

ヤン・ブラホヴィッチ 3.35
マゴメド・アンカラエフ 1.36
パディ・ピンブレット 1.41
ジャレッド・ゴードン 3.05
サンチアゴ・ポンジニッビオ 1.56
アレックス・モロノ 2.55
ダレン・ティル 2.55
ドリカス・デュ・プレシ 1.56
ブライス・ミッチェル 2.15
イリア・トプリア 1.74
ラウル・ロザスJr. 1.43
ジェイ・ペリン 2.95
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク 1.59
クリス・ドーカス 2.45
エドメン・シャバージアン 1.34
ダルチャ・ランギアムブーラ 3.45
クリス・カーティス 2.40
ホアキン・バックリー 1.61
ビリー・クアランティー1.61
アレクサンダー・ヘルナンデス 2.40
T.J.ブラウン 1.91
エリク・シウバ 1.91
ヴィニシウス・サルヴァドール 1.41
ダニエル・ラセルダ 3.05
キャメロン・サーイマン 1.27
ティーブン・コスロウ 4.00

今年最後のPPVイベント。

当初は6月に行われ、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補とも言われたイリー・プロハースカ vs. グローバーテイシェイラのダイレクトリマッチが予定されていたが、プロハースカが肩を負傷し、長期の欠場が必要となったためタイトルを返上。UFCはマゴメド・アンカラエフとテイシェイラの間で王座決定戦を組む意向だったが、テイシェイラは来月のブラジル大会での試合を要望。しかしそうすると今回のメインのタイトルマッチがなくなってしまうので、UFCはブラホヴィッチとランキング4位で9連勝中のアンカラエフで王座決定戦を組んだ。

両者の対戦は、もともとノンタイトル戦としてメインカードで組まれていたので、急な試合決定や対戦相手変更で準備ができていない状態ということがない試合(3Rから5Rに変更にはなったが)。

元王者ながらアンダードッグのブラホヴィッチ。タイトルを獲得した試合から、5試合で4度のアンダードッグ(唯一フェイバリットだったのは、王座を奪われたテイシェイラ戦)。タイトルから陥落した後は、UFC6勝1敗のアレキサンダル・ラキッチと対戦。互角の展開だったが、ラキッチが膝を負傷してのアクシデント的な勝利だった。柔術黒帯で、アマチュアムエタイの世界王者でもあるオールラウンダーだが、同じ黒帯のテイシェイラには、テイクダウンを奪われた後、マウントを取られてパウンド→背中を向けてのチョークでのMMAベーシックワンで敗れている。

アンカラエフはUFCデビュー戦でポール・クレイグと対戦し、終始圧倒していたが残り1秒で三角絞めに捕まって一本負け。現在のところ、これが唯一の敗戦となっている。コンバットサンボがバックボーンで、一本勝ちはないが、テイクダウンしてからのパウンドも大きな武器となっており、前戦ではアンソニー・スミスをパウンドアウトしている。

スタンド・グラウンドともにアンカラエフ有利に見える。打撃で打ち負けた時に、グラウンドに持ち込みたくても、ブラホヴィッチのテイクダウン能力ではテイクダウンも難しそう。

アンカラエフKO勝ち。

メイン消滅でセミに昇格したのはライト級ノーランカーのパディ・ピンブレット。同郷のランカー・ダレン・ティルを差し置いてのセミネクストマクレガーを自称する、未来のスター候補ではあるが、ここまで3戦は全試合1Rフィニッシュ(全試合パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している)とはいえ、相手も同じ前座クラスで、それでさえ攻め込まれる場面があった。今回の相手は7勝4敗(ライト級2勝1敗)のジャレッド・ゴードン。ようやく前座戦線を抜け出し中堅クラスとの対戦となる(試合順セミだが)。

同じく抜擢されているのは、第7試合でUFCデビューするバンタム級のラウル・ロザスJr.。9月のコンテンダーシリーズで勝利し、最年少の17歳でUFCと契約。10月に誕生日を迎え、18歳でのデビュー戦でいきなりナンバーシリーズのプレリム・セミでの出場となる。ペリンは2019年にコンテンダーシリーズに出場したが判定負けで契約ならず。ローカルでキャリアを積みながらチャンスを待ち、今年2月に負傷欠場選手の代役としてUFCと契約したが、ここまで0勝2敗。試合順とは裏腹に、UFCはロザスJr.をじっくり育てる方針の模様。

第1試合開始は11日朝8時から。速報します。

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Column MMA o ONE UFC   イリー・プロハースカ ジャレッド・ゴードン ヤン・ブラホヴィッチ

イリー・プロハースカが12.10『UFC 282』欠場、ライトヘビー級王座返上について声明を発表「少なくとも6ヶ月は試合ができないことを知り返上を決めました」

12.10『UFC 282』イリー・プロハースカが肩の負傷によりライトヘビー級王座を返上、メインイベントはヤン・ブラホヴィッチ vs. マゴメド・アンカラエフの新王座決定戦に変更(2022年11月24日)

 こちらの続報。



 12月10日の『UFC 282』でグローヴァー・テイシェイラを相手にライトヘビー級王座防衛戦を予定していたものの、肩の負傷により欠場、タイトルも返上したイリー・プロハースカがインスタグラムで以下の声明を発表。

「UFC 282でベルトの防衛戦をしないことを発表するのは非常に残念です。UFCライトヘビー級王座防衛戦の準備のために、ラスベガスでトレーニングをしていた時に負傷してしまいました。肩を負傷し、手術が必要なため、少なくとも6ヶ月は試合ができないことを知り、UFCのマネージメントと相談した結果、この時間的な制約からライトヘビー級王座を返上することにしました。医師から戦う許可が出たら、すぐにUFCのベルトを獲りに行きます。誰がベルトを持っていようと、必ず獲りに行きます。最高のパフォーマンスをして、自分をベストに高めることは、私にとって常に最も重要なことです。誰がそこにいようと最高のショーをします。6ヶ月後に戻ってきて、誰が持っていようとタイトルを取り戻します。チケットを購入し、私をサポートするためにラスベガスに来る計画を立てていたファン、友人、家族に申し訳なく思っています。また、グローヴァーにも謝りたいです。ヴィクトリー!」


 なお、セミファイナルに予定されていたヤン・ブラホヴィッチ vs. マゴメド・アンカラエフがメインイベントに昇格したことを受けて、パディ・ピンブレット vs. ジャレッド・ゴードンがセミファイナルに変更されます。続きを読む・・・
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Flash MMA o ONE UFC   ジャレッド・ゴードン レオナルド・サントス

12.10『UFC 282』でパディ・ピンブレットとジャレッド・ゴードンが対戦

フラッシュ・ゴードン [Blu-ray]


 UFCが12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282』でパディ・ピンブレット vs. ジャレッド・ゴードンのライト級マッチを行うことを発表。

 ピンブレットは7月の『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でジョーダン・レヴィットに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で5連勝中(UFC戦績3勝0敗)。3試合連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得しており、デイナ・ホワイトも次はナンバーシリーズに出場させることを明言していました。

 ゴードンは8月の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』でレオナルド・サントスに判定勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC278 キック ジャレッド・ゴードン レオ・サントス

【UFC278】ゴードンがボディを効かせ、スタミナ切れのサントスをフルマークの判定で下す

<ライト級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
レオ・サントス(ブラジル)

ガードを高く構えるゴードンに、ジワリジワリと近づくサントス。サークリングするゴードンが右クロスを見せた。サントスは左の三日月蹴り。サウスポーにスイッチしながら左ミドルも見せる。右ローを当てるサントス、ゴードンがパンチを打ちながら前に出ると、サントスはバックステップで自分の距離を保つ。ここでレフェリーが試合を中断。サントスが手を開いて突き出す点を注意した。

再開後、前蹴りを放つサントスに対し、ゴードンが前に出る。すると首相撲からヒザを突き上げるサントス。ゴードンは左フック、左ジャブを繰り出すとサントスの顔面をかすめ、サントスの顔面からは出血が見られる。右のカーフキックを当てたゴードン。サントスも左ミドルを返した。次第に距離を詰め始めたゴードンのパンチを食らったサントスが、ケージに追い込まれる。組みついたゴードンを首相撲で捉えるサントス、ゴードンは首を取られながらボディへ左右のフックを連打する。いったん離れて再び組みついたゴードンがサントスの顔面に左の拳を叩きつけていった。

2R、サントスが右の前蹴り。ゴードンは足を使って様子をうかがう。サントスの蹴り足をキャッチしようと試みるゴードン。サントスは距離が近くなると首相撲を狙う。しかしゴードンがボディロックで組みつき、ケージへドライブする。サントスは首相撲からヒザ、さらに離れても右ヒザをゴードンのボディに突き刺した。これでゴードンは中に入るも組みつけず、パンチを打ち込むこともできない。

サントスの右ハイがゴードンの頭をかすめた。ゴードンはインサイドからパンチ、さらに右ヒジを打ち込む。距離を取ったサントスが低空で飛び込み、足を触ってゴードンをこかした。そのままバックを狙ったサントスだったが、立ち上がったゴードンに右腕を差し上げられてしまう。ボディロックでサントスをケージに押し込むゴードン。首相撲を狙ったサントスのバックに回ったゴードン、サントスはすぐに正対して体勢を入れ替える。

離れたサントスに対し、再びゴードンが組みつく。サントスは右ヒザで迎え撃つも、ゴードンが左右のボディをヒット。離れたサントスが下がり、ゴードンに右クロスを当てたが、明らかに疲労が見えるサントスが足を使ってラウンドを終えた。

最終回、左ジャブを突きながら前に出て来るゴードンに対し、サントスは下がりながら右の前蹴りを放つ。近くなるとパンチを上下に打ち分け、距離を取られると左右のローを細かく打ち込むゴードン。サントスの左ジャブに自身の左ジャブを合わせ、さらに縦ヒジを見せる。ケージを背負ったサントスに左右のパンチを振るっていくゴードンは、押し返してきたサントスに右ボディストレートを当ててから、再びプレッシャーをかけてサントスを追い詰めていく。

左右のフックを上下に散らしながらケージに押し込むゴードン。サントスは組みつき、首相撲から押し返していくも、ゴードンのボディブローが効いているのか動きが重い。ケージを背負う場面が多くなったサントス、ゴードンはボディから組みつく。手数が少ないサントス、ケージを背負いながらダブルレッグを仕掛けるも、ゴードンがスプロールした。シングルに切り替えたサントスの顔面に鉄槌を浴びせるゴードン。立ち上がりケージに押し込まれるも、右のオーバーフックでディフェンス。サントスは離れ際に右のバックスピンエルボーを見せたが、これはゴードンがブロックした。

判定はフルマークでゴードンへ。サントスはこれでUFC3連敗となった。


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