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Report UFC UFN ESPN+49 UFN191 ジャック・ショア ブログ リウドヴィク・ショリニアン

【UFN191】ジャブ&ロー、TD。ボディにアッパー。ジャック・ショア、完全支配で15連勝

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
リュドヴィク・ショリニアン(ウクライナ)

まずショアが右ローを蹴り、左ジャブを伸ばす。ステップを踏むとスイッチを見せるショアがショリニアンのジャブをかわして、ワンツー、左ハイを放つ。しっかりとブロックしたショリニアンはパンチの打ち終わりを狙っていく。左ジャブを当てたショアが右ロー、ワンツーと攻撃を散らす。ショリニアンは右ハイをキャッチされ、テイクダウンを奪われる。ショアはガードの中からエルボーを落とし、左エルボーを落とす。

殴りながら足を捌くショアは、もう一度クローズを取られると右ヒジを落とし、左足を抜いてハーフ。もう一本の足を抜くと肩固め&マウントに入る。ショリニアンは背中を見せて、立ち上がり胸を合わせてエスケープ。最後は体を入れ替えられたモノのショアは焦らず、力を使い過ぎることなく初回をリードした。

2R開始直後、ショリニアンが指をマットと並行に伸ばしていると注意を受ける。再開後、右ストレートを当てたショアは、前に出てきたショリニアンにジャブを当てて回る、左右に回る。力が入って左を振るったショリニアンは、ダブルレッグを合わされテイクダウンされる。すぐに立ち上がると、すぐに離れたショアがワンツーを入れ、左ジャブを的確にヒットさせる。さらに左ミドルを決めたショアが右ローからワンツーを打ち込む。

ショリニアンはダブルレッグに出るも、ケージを背にしたショアが簡単に切る。間合いを取り直し、前に出てくるショリニアンに右ローを蹴ったショアは、左フックにダブルレッグを合わされる。良い形で入ったショリニアンだが、ショアは上手く対応して右に回りつつ離れる。直後に右ストレート、ローを入れたショア。ショリニアンはローで体が流れ、最後に右を伸ばしたが届かず試合は最終回に。

3R、左ジャブを変わらず当てるショアが右ロー。ショリニアンも左ジャブを返したが、直後に右フックを受けそうになる。ニータップ狙いから右アッパーというコンビを見せ、ワンツーから左ミドルを蹴ったショア。ジャブを確実に入れ、そこにパンチを合わされずショリニアンを突き放すショアが、ダブルレッグへ。ケージを背にしたショリニアン、ショアは倒せないとみると離れて右ロー、左フック&右アッパーのコンビを決める。

ショリニアンはここで組んでケージに押し込むことを選択したが、ショアがいなして離れる。残り1分、ショリニアンは大振りに右を空振りし、左にはショアがダックからバックを伺う。ここは対処したショリニアンだが、残り30秒でアッパー、ワンツーを被弾する。動きが落ちたショリニアンに右ローを入れ、ジャブと最後まで試合したショアが、判定勝ちでキャリア15連勝を決めた。


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UFC on ESPN+49:第3試合・ジャック・ショア vs. ルドビク・ショリニアン

バンタム級

イギリスのショアはMMA14戦全勝。UFCでも前座戦線で3連勝中。今回は当初ロンドンで開催予定だっただけに、イギリスの選手が多い。UFCデビューから2試合続けてチョークで一本勝ちしたが、前戦はハンター・アジュールに接戦となり、キャリア2度目の判定となったが勝利。柔術黒帯でMMAの試合経験もある父のリチャード・ショアがヘッドコーチについている。ジャック・ショアも父から黒帯を授与されている。8つの一本勝ちのうち、7つがチョークでの勝利。

本来サイード・ヌルマゴメドフと対戦予定だったがヌルマゴがビザの問題で2週間前に欠場が決まり、代役の選手が一旦決まったものの負傷欠場。先週になりUFCデビュー戦となるショリニアンとの対戦が決まった。ウクライナのショリニアンはTUF29に出場し、チームオルテガのドラフト3位(バンタム級2位)でピックされ、トーナメントでは準決勝で優勝したリッキー・トゥルシオスに判定負けした。TUFは準決勝敗退した選手も3位決定戦的試合でUFCデビューできる場合があるが、ショリニアンには声がかからなかったものの、代役でUFCとの契約を果たした。MMA9勝1敗の31歳。

ジャブの打ち合い。ショアワンツー。左ハイ。ショリニアンが間合いを詰めると距離を外す。ショアまたワンツー。ロー。ショリニアンの蹴りをキャッチして倒した。ショリニアンのガード。インサイドから肘を入れるショア。足を超えてパスした。サイドで上半身を固めるとマウントで肩固め。逆サイドに出て絞める。ショリニアンが耐えるとマウントに戻る。亀になり立ったショリニアン。またテイクダウンを狙うがショリニアンこらえた。離れ際にショアが肘を入れる。ホーン。

1Rショア。

2R。ショリニアンが間合いを詰める。近い。しかしショアのワンツーがヒット。詰めていくショリニアンに下がりながら打撃をヒットさせるショア。ショリニアンが左を放つとかいくぐってタックルへ。テイクダウン。亀になったショリニアン。一本足を絡めるショアだがショリニアン立った。なおもテイクダウンを狙っていたショアだが膝を入れ離れる。詰めていくショリニアン。しかし距離を取られ、ショアの間合いに入ったところでパンチを打たれるため手が出ていない。ショアカーフキックからワンツー。しかしケージを背負わせたところでタックルに入るショリニアン。が、離れた。また出ていくショリニアン。タックル。切りきれずボディクラッチされたショアだがケージでこらえる。離れた。ジャブ、カーフキックを入れていくショア。ショリニアン出ていくが攻撃をもらうだけの展開が続く。ホーン。

2Rショア。

3R。また出ていくショリニアンだが、相変わらずショアに距離を取られ打撃を打ち込まれる展開が続く。ジャブ。圧を強めるショリニアンだがまっすぐ追うだけなのでショアがサークリングしながら距離を取り続ける。ショアタックルへ。こらえたショリニアン。ケージに押し込み膝の打ち合い。離れた。ショリニアン出ていくがショアがパンチを打ち込むとすかさずタックル。四つでクラッチしてテイクダウンを狙うが差し返してこらえたショリニアン。逆にタックルに入りテイクダウンを狙ったが、倒せず離れ際にハイをもらう。圧をかけていくショリニアンだが距離を取られ続ける。打撃をヒットさせるショアだがフィニッシュを狙いに行く様子はない。タイムアップ。

判定三者フルマークでショアがUFC4連勝。

以前は打撃戦で劣勢な場面も見せていたショアだが、今回は打撃のレベルも上がっていた。全く危なげはなかったものの、急遽出場が決まった本来UFCに参戦するレベルではない選手が相手と考えると、フィニッシュを狙いに行かないのはやや不満が残る。

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【UFC ESPN02】計量終了 最強女子姓=ヌネスになったアンサロフがマッケンジーと。ミラーは37戦目!!!!

【写真】ユニオンジャックを手にフェイスオフに挑んだアーノルド・アレン。名前と顔を一致させてほしいグッドファイターだ(C)Zuffa/UFC

9日(金・現地時間)、10日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ABC02「Vettori vs Holland」の計量が行われた。

ライト級期待のチリ人ルーキー=イグナシオ・バハモンデスは、1ポンドオーバー規約からさらに0.75ポンド重くキャッチウェイト戦でジョン・マクデッシと戦うこととなった。

またエリン・ブランクフィールドと女子バンタム級で戦う予定だったノルマ・ドゥモントが 139.5ポンドと4.5 ポンドもオーバーしており両者の試合は中止となった。


ブランクフィールド✖ドゥモントなキャンセルされてなお13試合組まれたロングラン・イベント、コ・メインのフェザー級戦ではUFCで7連勝、通算戦績16勝1敗の英国人ファイター=アーノルド・アレンが抜擢されソディック・ユースウと対戦する。

ボディフック、ストレートと奥手となる左のパンチ力が抜群のアレン。ギルバート・メレンデスやニック・レンツを勝利しているが、7勝のうち判定勝ちが5試合という選手が、この試合順を任されるのは珍しい。

また女子ストロー級戦でマッケンジー・ダンと戦うニナ・ヌネスとは、女子バンタム級&フェザー級2冠のアマンダ・ヌネスと同性婚し、昨年9月に女児を出産したニーナ・アンサロフのこと。

ヌネス姓、そして母となり始めてケージで戦うが、ブランクは1年10カ月あり、同じくママとして活躍しているマッケンジーに柔術をさせると厳しい戦いになるだろう。

プレリミに目をやると、アジア系から2選手がラインナップに加わっている。

第2試合では韓国から元HEATライトヘビー級王者のチョン・ダウンがUFCで4戦目、そして3連勝を目指す。前回は今大会のメインカード出場のサム・アルヴィーとドローだっただけに、次は上位進出を目指したい。

そしてオープニングマッチに香港在住でAngels FCミドル級王者サーシャ・パラトニコフが出場する。韓国からUAEを経てオクタゴンでデビュー戦でTKO勝ちしており、米国初陣でインパクトを残したい。

そんなプレリミでは上位3試合のライト級が見ものだ。

上記にあるようにバハモンデスは契約体重戦となったが、KSWチャンプ・チャンプからUFCと契約も、初陣を落としたマテウス・ガムロが負けられないスコット・ホルツマン戦に臨む。

UFC最多出場記録36でドナルド・セラーニと並んでいたジム・ミラーは今回のジョー・ソレツキ戦で、単独記録となる37戦目を迎える。2019年のコンテンダーシリーズからUFCと契約したそれ突きは、オクタゴンで2連勝中のグラップラーだ。

トップからパウンド、下から三角、スクランブルでギロチン──ケージで道着柔術も経験しており、極めやポジション奪取への位置取りも巧妙だ。ミラーとしては新記録を勝利で飾りたいが、タフなファイトになることは間違いない。

■視聴方法(予定)
4月11日(日・日本時間)
午前0時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ABC02計量結果

<ミドル級/5分5R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 186ポンド(84.37キロ)
ケビン・ホランド: 183.5ポンド(83.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ソディック・ユースウ: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
サム・アルヴィー: 186ポンド(84.37キロ)
ジュリアン・マルケス: 186ポンド(84.37キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ニナ・ヌネス: 115.5ポンド(52.38キロ)
マッケンジー・ダーン: 115ポンド(52.16キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ペリー: 170ポンド(77.11キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジョー・ソレツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
スコット・ホルツマン: 155.5ポンド(70.53キロ)
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント: 139.5ポンド(63.27キロ)
エリン・ブランクフィールド: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ: 153.5ポンド(69.62キロ)
イグナシオ・バハモンデス: 156.75ポンド(71.1キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヨーガン・デ・カストロ: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャルジス・ダンホー: 255.5ポンド(115.89キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
ハンター・アジャー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジョーダン・グリフィン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン: 205.5ポンド(93.21キロ)
ウィリアム・ナイト: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ウェルター級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 170.5ポンド(77.34キロ)
サーシャ・パラトニコフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

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Interview Special UFC アーロン・フィリップス ジャック・ショア ブログ 岡田遼

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─07─ジャック・ショア✖アーロン・フィリップス

【写真】多彩な攻撃、やるべき主題があるなかで、選択肢が多いことは絶対的に優位性を保てる要素になる(C)Zuffa/UFC

修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ。

ここでは16日(木・現地時間)のUFC ESPN13で行われたバンタム級戦=ジャック・ショア✖アーロン・フィリップス戦について話してもらった。


ファールカップを力点として

──過去1カ月、岡田選手が気になったUFCプレリミ1試合目は?

「一番印象に残っているのはジャック・ショアとアーロン・フィリップスの試合における──ショアですね。個人的な好みなんですけど、ケージレスリングが強い。壁際で崩せるし、強いパウンドも打てる。スタンドで四の字バックを取った時も、自ら解除してサイドバックに戻って良い形を崩さない。

そしてサイドバックから顔面にヒザも入れる。金網際であれだけ多彩な攻撃を出せるというのは素晴らしいと思いました。あの辺は上手かったですねぇ。選手って僕もそうだけど、バックを取れると拘ってしまうので、そこを切り替えることができるのはクレバーです。

しかもあの時、四の字フックが相当に上手く入っていて。あのままでも落ちなかったかもしれない。でも角度が変わると、すぐに解除した。これかぁ、そうくるのかぁと思いました」

──ショアのことは元々注目していたのですか。

「いえ、全然知らなかったです(笑)」

──アハハハ。私も全くノーチェックでした。Cage Warriorsのバンタム級王者で、UFCで2勝目を挙げた。ケージウォリアーズはフォローしていなくて……。

「ウェールズ出身ということですけど、ウェールズ出身のMMAファイターって聞かないですよね」

──そこはもうなぜMMAは英国=イギリスでなく、イングランド、ウェールズ、スコットライト、北アイルランドという国籍を残しているのか。同君連合としてエリザベス女王を君主としている豪州、ニュージーランド、カナダは独立した政府がありますが、英国は単一国家でイングランドやウェールズらとの連邦国家ではないのに……。

「なんか難しい話ですね」

──5教科7科目の相手に合わせました(笑)。

「アハハハ。サッカーとかラグビーとかも、そうですよね。アイルランドは独立しているから分かるのですが……」

──格闘技大会って、国籍を増やしたい傾向があるような気がします。いずれによせ、そのウェールズからショアのような選手が出てきたと。

「本当にどこで練習しているのかも分からないんですけど、英国勢は強くなっていますよね。ショアの2Rに左に合わせてダブルレッグを決めた──あの動きは最高でした。それまでに誘いのミドルを蹴っていて、フィリップスを動かせてテイクダウンを決める。フィリップスがクローズドガードを取ると金網まで押し込んで、エビをできなくして殴る。

そしてガードが割れると、背中を取ってRNCというのは最高の流れですね。フィリップスが横向きでいると、両足フックでなく、一本で背中を潰した。まさに支点・力点・作用点です」

──でたっ!! MMAに学習用語を用いる男。

「アハハハ。ダブルフックでなく、片足をかけているだけで背中を伸ばすことができる。

アレは一本入れた足をフィリップスのヒザ裏において伸ばす。それでフィリップスの足が伸びて、背中も伸ばした。きっとファールカップを力点として使っています」

──ファールカップを押し付けると、痛いものですか。

「痛いですし、一点に釘や杭を打つようにすると、梃子の原理のように力が入ります。自分でも試合でやってみたい流れをショアはやっていました。良い選手だと思いませんでしたか?」

──正直なことを言いますと、この試合は良かったです。でも、相手はどうなんだろうと。ファイトアイランドの4連戦はUFCとしては出場選手の質にバラつきがあった。だから、次が大切というのはあります。

「なるほど。フィリップス相手では査定できないということですね」

──岡田選手、ご自身とフィリップスが戦うとどうなると思いますか。

「正直、この選手なら俺もUFCで勝てると思いました(笑)。相手はお粗末だというのはありましたが、ショアの組みのなかでの距離で凄くえげつないパンチとかは、本当に凄いです。第1試合でこの試合ですからね……。ショアはこれで13連勝のようですし、次の試合を期待して視てみたいと思います」