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【DWCS S07Ep05】初回フィニッシャーのシウバ、11連勝中のバジェホスに3Rのタフファイトで合格WIN

<フェザー級/5分3R>
ジアン・シウバ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ケヴィン・パジェホス(アルゼンチン)

ワイドスタンスで前後にステップするシウバが、勢いのある左ハイを見せる。続いてスイッチして左ミドルを入れたシウバに対し、パジェホスが圧を掛ける。サークリングのシウバは、カウンターで右を当てるが逆に左フックを被弾する。シウバのサークリングに正面に立つように動くパジェホスが右を振るう。パジェホスは強いローを蹴り、ワンツーをヒット。さらに踏込みに右を狙う。シウバの跳び蹴りの着地に右を入れたパジェホスはジャブをブロックすると右ローを蹴る。

インローが鋭いパジェホスは、左ストレートを打たれるが思い切り踏み込んでワンツー&右ミドルを決めた。回るシウバに右を当て、ボディにワンツーを入れたパジェホスは右をブロックし、力強いワンツーを打っていく。残り10秒でシウバがテイクダウンを狙ったが、倒すことはできず初回はパジェホスが取ったか。

2R、パジェホスがまず左ボディストレートを入れ、さらに左アッパーを繰り出す。シウバも右ボディストレート、左エルボーを見せる。飛び蹴りで尻もちをついたシウバの腹を抉ったパジェホスは、シウバの左縦ヒジを見えずにやや慎重に戦う。そこに右を当てたシウバは、左ボディから右にも初回とは違い圧を掛けていく。パジェホスもステップインに左を合わせるも、右ボディを被弾するなど初回の勢いは感じられない。

シウバは左エルボー、左ジャブを使い分け右を伸ばす。左アッパーのパジェホスはワンツーから右を被弾してケージ際に下がる。一度は前に出たパジェホスだが、右を受けて下がるとパンチからヒザ蹴りのコンビで顔面を射抜かれる。腰が落ちたパジェホスが右の追撃を受け、さらにシウバは首相撲からのヒザで攻める。一旦距離を置いたシウバは右を当ててワンツー、左エルボーを打ち込む。流血のパジェホスに左ハイを2発とラッシュをかけたシウバがラウンドを取り返した。

最終回、前のラウンドの圧を持続するシウバは、頭を振るパジェホスに左ハイを狙う。パンチとヒザのコンビのシウバは距離が近づくと、首相撲&ヒザを繰り出す。ヒジを受けてからローがなくなったパジェホスは、初めてダブルレッグを仕掛ける。バックを許さずはなれたシウバは左ボディ、パジェホスも手数を増やし右オーバーハンド、左フックも右を被弾する。踏み込んでボディから右をヒットさせたシウバは、左ボディを被弾しても構えを変えてワンツー、左ミドルを決める。さらにワンツーからヒジ、ボディショットと攻めるシウバは、ワンツーはガード、シングルも切る。そのタイミングでワンツーとMMAらしい動きを見せたパジェホスだが、右オーバーハンドを打たれる。

残り1分のダブルレッグが決まらなかったパジェホスだが、シングルレッグからリフトして後方に投げるという派手な投げを見せる。抑えることはなく、スタンドに戻り跳びヒザからボディのシウバは、パジェホスの右を受けても右を思い切り振るって最後の最後まで激しい打撃を交換──ダナ・ホワイトらUFC首脳は大きな拍手を両者に送った。

結果はジャッジ3者とも29-28でシウバを支持した。キャリア初の判定勝ちも、試合内容的に合格間違いなしのファイトにシウバは「バウ、バウ、バウ!!」と吠え、「この試合のためにハードトレーニングをしてきた。自分が何者を証明するファイトで、多くの人がサポートしてくれたことに感謝している。初回でKO勝ちすることが大好きだけど、コーチから3Rハードに戦うと言われてきた」と言葉を続けた。


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【DWCS S07Ep05】10勝2敗、全てフィニッシュのシウバ✖アマ4連勝、プロ11連勝のバジェホス

【写真】相手のペースになった時に、どのような戦いを見せるのか──そこが気になるシウバ✖バジェホスだ(C)Zuffa/UFC

5日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Seriesシーズン7の第5週が行われる。
Text by Manabu Takashima

「過去は関係ない、火曜日の夜に全てを賭けて、私に『イエス』と言わせるんだ」と明白にリスクを背負って攻めること、勝利でなくフィニッシュを目指せという指針を示したダナ・ホワイト。また今シーズンは何度なく「本来は30歳以上のファイターには期待していないが……」と口にしつつ、Over30の選手との契約も実現させている。

そんななか今週も、メイン出場のブルーノ・ロピス、第3試合出場のチャド・ハネコム、そして第1試合で戦うジオニ・バルボーザとレイン・グェレーロと、出場10選手中4人が+30となっている。


過去は関係なく、その日のパフォーマンスが問われつつも、「本来は……」という言葉に関係のない20代、そして20代前半のファイターが勝利すれば、より契約の可能性は高いだろう。そんななか今大会の20代同士のマッチアップは第4試合のバンタム級=セルヒー・サイディ✖ラモン・タヴェラス。そして第2試合のジアン・シウバ✖ケヴィン・パジェホスのフェザー級の2試合だ。

カナダのサイディ✖米国のタヴェラスは27歳✖29歳、対してブラジル✖アルゼンチンという南米対決となるシウバ✖バジェホスは26歳と21歳の顔合わせとなる。

10勝2敗、全ての勝利がフィニッシュという──まさにコンテンダーシリーズに適したシウバ。

KOパンチは勿論だが、首相撲やクリンチでのヒザやヒジを有効に使いこなす。

一方のパジェホスはアマMMAで4連勝、プロで11連勝と負け知らずのファイターだ。ローキックで相手を削り、グラウンドでも爆発力のあるパンチを繰り出す。その結果が、プロで8つのKO勝ちと1つの一本勝ちとフィニッシュを量産している。

当然のように対戦相手はどのようなファイターか分からないが、人を倒す力を両者とも有していることは間違いないだろう。

ここまでブラジルとアルゼンチンでキャリアを積んできた違いも両者には見られ、シウバは相手の組みを切り、クリンチ中に打撃を交えて戦うが、バジェホスはテイクダウンをイージーに許す面もある。

過去の試合ベースではスピードではシウバ、パワーではバジェホスという見方もできる。が、シウバはライト級から階級を落としてきており、この試合でフィジカル的にバジェホスが優位という見方も簡単には成り立たない。

加えてフィニッシュ決着必死だからこそ、粘りを見せればグダグダの試合展開にもなりかねない。自分の得意でない場面、劣勢の時に如何に耐えて、逆襲に出ることができるか。過去に競り合いが少ない両者が、一段上のレベルで戦えるかどうかを見極めるためにも、10分以上の戦いが見てみたい一戦だ。

■視聴方法(予定)
9月6日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S07 Ep05

<ライトヘビー級/5分3R>
ブルーノ・ロピス(ブラジル)
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
セルヒー・サイディ(カナダ)
ラモン・タヴェラス(米国)

<ミドル級/5分3R>
チャド・ハネコム(南アフリア)
ディラン・バドカ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
ジアン・シウバ(ブラジル)
ケヴィン・パジェホス(アルゼンチン)

<女子バンタム級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
レイン・グェレーロ(米国)

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