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【RING C05】韓国でソン・ミンソォと対戦、和田教良「吉田君に教えてもらった距離感でーー」

【写真】チェ・ドンフン戦とオドゴンバートル戦を経て、リラックスかつ落ち着いているようにも見える(C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日・現地時間)、韓国はインチョンのサンサンプラットフォーム・ウェーブホールで開催されるRing Championship05で、和田教良がソン・ミンソォと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

「あの時、逃げなければよかったと後悔しながら生きるのは嫌で」――和田は今年7月、一度は断ったオトゴンバートル・ボルドバードル戦に挑み、KO負けを喫している。2月のチェ・ドンフン戦に続き2連敗となった和田が、再起戦の場所に選んだのは韓国のケージだった。漢・和田は言う。「やるしかない。結構、自信があるんです」。


――和田選手が韓国で試合に臨むと聞いて驚きました。今回のRING C出場は、どのような経緯で決まったのでしょうか。

「寒天(たけし)さんに『韓国でフライ級の試合に出る選手を探している』という話が来て、『僕がやりたい』と思いました。これで外国人選手との試合は4戦連続になりますが、とにかく楽しみです」

――今回は和田選手にとって初の海外試合で、しかも敵地で戦います。オトゴンバートル戦を一度断った時は「前回(チェ・ドンフン戦)は負けていて、今回は落としたくないと思った」とのことでした。その後、改めてオトゴンバートル戦のオファーを受けたわけですが、状況は同じというよりも現在2連敗中です。

「確かに今回の相手は2戦しかしていなくても、強いかもしれないですからね。そこは、やってみないと分からないです。ただ、やるしかない。今回は結構、自信があるんです」

――というと?

「オトゴン戦の前から、吉田開威君に距離の取り方を教えてもらい、だんだん分かりつつあるんですよ。でもオトゴン戦では、それを出すことができなくて。負けて少し休憩してから練習を再開し、距離の取り方が良くなってきています」

――そうだったのですね。試合前のインタビューではオトゴンバートル対策があると仰っていました。オトゴンバートルが距離を詰めて来ると右クロスやスピニングバックフィストを合わせていましたが、対策とはその距離の取り方だったのですか。

「そうなんです。負けちゃいましたけど。スピニングバックフィストは当たって、相手も耳から出血していましたね。僕も致命傷を与えた感覚はありました。でも吉田君みたいに上手くはいかんかったです」

――一昨日(※取材は10月8日に行われた)、吉田選手が右スピニングバックエルボーでKO勝ちしました。和田選手があのスピニングバックエルボーやスピニングバックキックの練習相手になっていたとか。

「アハハハ、そうなんですよ。吉田君、素晴らしかったですね。本当に良かったです。自分もその吉田君に教えてもらっている距離の取り方が身についてきて、自信になっています。2度も負けておいて言うのも何ですけど(苦笑)。オトゴン戦の試合映像を視返すと、通じていた部分もありました」

――なるほど。

「今までの試合は距離が設定できていなかったので、練習してきた技が生きないことが多すぎました。結局、組んだ時しか練習したことを生かせないという……。でもやっと練習してきた距離の合わせ方ができてきて。この間、福田龍彌の試合(瀧澤謙太戦)を視ながら『龍彌、足の使い方が巧いな』って理解できるようになったんです。だから、今は凄く格闘技が楽しいですね。細かいことは表に出せないけど、吉田君に試合と同じ距離感を教えてもらっています。彼は教え方も上手で」

――試合と同じ距離感、というのは……。

「以前の自分は、もっと距離が近かったんですよ。やっぱり練習と試合では、殴られる強度が違うじゃないですか。練習だと相手は100パーセントの力で殴ってこない。だから自分も打撃を出せていたし、組むことができていて。でも試合になると違う。その乖離を理解できてきたので、今は練習でもより楽に組めるようになりました」

――次の対戦相手、ソン・ミンソォはその距離をつくりやすいファイターでしょうか。

「相手どうこうより、今回は自分次第ですね。これは自分が勝たないといけない試合やと思っています。相手はレスリングも強いけど、組んできてくれたら僕が持っていける。いつもは、僕のほうが不用意な距離で突っ込んで行っていました。それがなくなり、しっかりと練習してきた動きができたら――あとは自分との戦いです。この試合で勝って、次は空手の試合に臨みたいです」

――……空手の試合!?

「実は硬式空手の試合に出る予定です。寝技のために柔術の試合に出るような感覚で、打撃を磨くために空手の試合に出てようと。硬式空手はMMAに近い距離ですし。今教わっている空手の距離感を掴めているかどうか確認したいので出場します。その前に次の試合は、しっかりフィニッシュしてきます。これからは塩漬けファイターを卒業して、フィニッシュを増やします!」

■RING C05 視聴方法(予定)
10月20日(日)
午後7時00分~ RING Championship YouTubeチャンネル

■RING C05対戦カード

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
キム・ウンソン(韓国)
國頭武(日本)

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
シン・ユミン(韓国)
ボォレット・ザマンベコフ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
ユン・ジェウン(韓国)
マクシム・ミクティプ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ソン・ミンソォ(韓国)
和田教良(日本)

<ライト級/5分3R>
ムン・ジュンヒ(韓国)
パク・ジフワン(韓国)

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【RING C05】伝説の再興?! 國頭&和田が参戦、K-MMA大会の注目はシン・ユミン&ソン・ミンソォ

【写真】左がシン・ユミン、右がソン・ミンウォ。玉石混交・日韓MMA交流が盛んとなっているが、彼らの実力のほどは? (C)RINC C

20日(日・現地時間)、韓国はインチョンのサンサンプラットフォーム・ウェーブホールでRing Championship05が開催される。
text by Manabu Takashima

第4回大会から半年の間に人材育成大会=Challenge League、9月にはバンコクでフェアテックスと合同イベントを開くなど将来性を重視するRing C本戦は、4月大会から引き続きRING Championshipバンタム級王座決定トーナメントの準決勝が実施され、初戦がパク・サンヒョンの計量失敗で不戦勝となった國頭武がキム・ウンソンと戦う。

また和田教良も同プロモーション初出場となり、フライ級戦でソン・ミンソォと相対することも決まっている。そんななか、ここでは新興プロモーションに出場する韓国勢の注目株にスポットを当てたい。


(C))KMF

1人目は、シン・ユミンだ。

國頭とは別山の準決勝でカザフスタンのボォレット・ザマンベコフと戦うシン・ユミンは、11月にRoad to UFC決勝を控えたチェ・ドンフンのスパーリングパートナーで、Team MADポハン所属。同ジムのキム・インス監督は「実直な人間で体力が優れている。MMAファイターとしては何でもできるウェルラウンダーで、ステップが良くグラウンドも上手い」と愛弟子を評している。

実際、戦績は5勝0敗で、既にKMF(Korea Mixed Martial Arts Federation)のフェザー級のベルトを巻いている。5勝のうち3試合がパウンドでのKO勝ちで、パワフルな寝技が持ち味だ。

もう一人、注目したいのが和田と戦うソン・ミンソォだ。MMA自体はまだ3戦目(2勝0敗)だが、キックボクシングでは韓国の国家代表でテイクダウンの防御を見につけてMMAに対応している。

ハイペースで打撃を繰り出し、クリンチになってもヒザ蹴りを駆使してケージレスリングを戦い、自らテイクダウンを奪う姿勢も持つ。和田としては2月のチェ・ドンフン、7月のオトゴンバートル・ボルドバートル戦の経験がどう生きるのか、興味深い一番だ。

今大会は1933年7月8&9日にインチョンで開催された京仁対抗武道演技をオマージュしたイベントとして、大会前日には同所でブラジリアン柔術等の他の格闘技の試合も行なわれる。京仁対抗武道演技は柔道、ボクシング、フェンシングなどさまざまな武術や体育技能が披露された大会だったという言い伝えがあり、なんでも韓国で初めてボクシング✖柔道の異種格闘技戦が組まれた伝説の格闘技大会らしい。

1933年といえば日本による日韓併合、韓国からすれば日帝時代に当たる。同国の教科書では日帝強占期とされる時代に行われた格闘技の祭典を振り返る。民間レベルでは友好でしかない両国の関係がある今だからこそ、あの時代の格闘技を我々も探求し、触れる機会となるだろう。

■ RING C05対戦カード

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
キム・ウンソン(韓国)
國頭武(日本)

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
シン・ユミン(韓国)
ボォレット・ザマンベコフ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
ユン・ジェウン(韓国)
マクシム・ミクティプ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ソン・ミンソォ(韓国)
和田教良(日本)

<ライト級/5分3R>
ジョン・ジェイル(韓国)
イ・フンソク(韓国)

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