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【UFC ABC07】マゴメドフが多彩な打撃でオレキシェイジュクを翻弄。判定勝利で無敗記録を14に伸ばす

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

サウスポーのオレキシェイジュクに対し、マゴメドフが左のアウトローを蹴る。オレキシェイジュクがパンチで前に出てくると右とサイドキック。アウトローに左を伸ばす、バランス崩すけどすぐ立つ。

オレキシェイジュクが右フック、左ストレート。マゴメドフも右ストレートを当ててインロー、サイドキックとインロー、右のヒザ蹴り、アウトローと蹴りで試合を組み立てる。オレキシェイジュクは左ストレートで前に出るが、マゴメドフは右ストレートを返して、右ヒジとヒザ蹴りを合わせる。マゴメドフはサークリングして左フック。オレキシェイジュクはインローと左ストレートで前に出る。

マゴメドフは右のヒザ蹴りと左のサイドキック。オレキシェイジュクが左ストレートで入ってくるところに右ミドルと右ハイ、右ミドルでボディを狙う。オレキシェイジュクは変わらず左ストレートで出ていくが、マゴメドフが右のヒザ蹴りを合わせて、組みになっても距離を取る。

その後もマゴメドフが突っ込むオレキシェイジュクに右ヒジ、サイドキック、スピニングバックフィスト、ヒザ蹴りを合わせる。さらに左にサークリングして左フックを返し、インローと右ハイ。顔面にサイドキックも突き刺す。オレキシェイジュクは左フック。マゴメドフはヒザ蹴りとヒジ、右ボディストレート、サークリングして顔面にサイドキックを蹴る。

2R、マゴメドフは右ミドルと左ロー、オレキシェイジュクが前に出るとヒザ蹴りを突き上げる。オレキシェイジュクが左ストレートを打つと、マゴメドフは左に回り込みながら左フックを返す。さらにマゴメドフは左ヒジ、スーパーマンパンチ、組みつくオレキシェイジュクだが、マゴメドフは離れる。マゴメドフは左フックを当ててワンツー。これでオレキシェイジュクの足を止めてインロー、右ボディストレートと攻撃を散らす。

完全にオレキシェイジュクを見切ったマゴメドフはオレキシェイジュクの前進に合わせて左フック、タイミングよく右ストレートを突き刺す。さらにマゴメドフは右ストレートをボディにも散らして、サイドキックも蹴って、右ストレートのフェイントから右ハイ、インロー、右のスーパーマンパンチ、首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。オレキシェイジュクは左ストレートで出続けるが当たらない。マゴメドフが左フック、右の打ち下ろし、右ハイキック。オレキシェイジュクはこの蹴り足ををキャッチしてテイクダウンしてバックにつくが、時間がなくRNCの形までは作れない。

3R、マゴメドフは変わらず左に回って左フック、右のヒザ蹴り、右ストレート、左のサイドキック。ジャブとサイドキックでオレキシェイジュクの前進を止め、オレキシェイジュクのインローに右ストレートを合わせる。距離が開くとマゴメドフは右ミドルを蹴って、距離が詰まるとヒザ蹴り、サイドキックで突き放す。オレキシェイジュクは前には出るが攻撃が短調で距離を詰められない。左フックも空振りに終わる。

逆にマゴメドフは首相撲からヒザ蹴り、顔面にサイドキック、右のボディストレート、右ミドル、右ヒジ。サイドキックで止めてヒザ蹴り、左ハイと手数も増やす。続く右ハイをキャッチされてテイクダウンを許すが、ケージを使って立ち上がる。

オレキシェイジュクは四つからシングルレッグ。もう一度四つで組んで、ダブルレッグに入る。これを切ったマゴメドフが切ってすぐに左ヒジ。残り1分でオレキシェイジュクがシングルレッグでテイクダウンを奪うが、マゴメドフは下から殴ってオレキシェイジュクをクローズドガードに入れると、下からヒジを何発も入れる。オレキシェイジュクもパンチを落とすが、有効打がないまま試合終了となった。マゴメドフが打撃でシャラブジン・マゴメドフを圧倒して判定勝利。MMA無敗記録を14に伸ばした。


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【UFC ABC07】トニー・ファーガソンが対戦、マイケル・キエーザ「僕は日本で戦わなければならない」

【写真】さすがはカラーコメンテーター。非常に整理整頓された言葉が続いた(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナでUFC ABC07「Sandhagen vs Nurmagomedov」が開催され、マイケル・キエーアがトニー・ファーガソンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

今やファイターだけでなく、UFC中継の解説者としても活躍中のキエーサに解説業とファイター人生を尋ねた。「自由になれれば強くなれる」という彼の言葉はオクタゴンの内外で当てはまる。非常に穏やかでキエーザだが、日本のファンへの一言という紋切り型の締めに対し、それまで以上に声が籠るという一面が見られた。


――トニー・ファーガソン戦が今週末に行われます(※取材は7月30日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

(C)Zuffa/UFC

「凄く良いよ。

2016年にトニー・ファーガソンと試合が組まれたけど実現しなかった。僕はウェルター級に階級を上げたし、もう戦うことはないかと思っていたんだ。たけど、トニーがウェルター級に転向して僕を指名した。あの時は凄く興奮したよ。トニーは素晴しいファイターで、将来は殿堂入りするだろう。そんな彼と彼と戦うことができて本当に嬉しい」

──マイケルは3連敗、トニーは7連敗中です。この状況は勝利を目指すためにモチベーションになるのか、それともプレッシャーになるのでしょうか。

「3連敗もしていたら、本来はプレッシャーを感じるものだろうね。でも、今の僕は人生で一番大切なモノは何かが分かったから、プレッシャーを感じていないんだ。家族、友人たちとの関係は勝ち負けに左右されるものじゃない。勝とうが負けようが、彼らは僕を愛してくれている。

以前は試合に負けてファンがSNSに書き込む悪口や無神経な言葉に影響を受けることがあった。でも年を重ねて、人として成熟するとSNSの声なんて、何も重要でないと思えるようになった。僕には愛する人達、僕を愛してくれる人たちが近くにいてくれる。そんな愛すべき人々の存在が、僕からプレッシャーを取り除いてくれた。

何も縛られることなく戦うよ。そのために練習でベストを尽くしてきた。トニーが今、どのような心境で戦うのかは知る由もないけど、今の僕はそんな感じなんだ」

──自分の大切な人が理解してくれていると、顔も名前もしらない人間の書き込みなんてどうでもよくなりますよね。

「正直、今朝も色々と言われているよ。トニーは、多くのサポーターがいるからね。トニーを崇拝している分、僕に口撃をしてくるんだ(笑)。でも、僕がやるべきことはオクタゴンに上がって、勝利を得るために戦うだけだから。

家族を信じて生きるって、実は生き方を楽にしてくれるんだ。だって、それ以上に大切なモノは存在しないんだから。26歳の頃は、勝敗を生死のように捉えていた。でも、そんな風に考えることがなくなって、ファイターとしても成長していると感じている。自由でいることは競技者を強くする。今、僕は3連敗中だけど、人生においてその差は収入の差でしかない。勝てば、もっと収入が増えていたんだけどね(笑)」

──ハハハハ。そんなマイケルですが、もう6年ほど現役ファイターでありながら、UFC中継で解説者としても活躍しています。解説という仕事をすることが、MMAファイターとして役に立つことはありますか。

「もちろん、あるよ。絶対的にね。中継で解説をすることで、ファイトをするだけの自分とは違うビジョンが見えてくるようになった。ファイターの多くは自分の試合と対戦相手の試合しか、真剣にチェックしないものだ。

でも、少しでも良い解説者になろうとすればあらゆる選手のことを知らないといけない。そのためにチェックする試合の数が劇的に変わった。その結果、MMAについて理解が深まったよ。MMAは99パーセントの精神力と1パーセントの体力で戦うスポーツだ。解説の仕事をして、精神的に良い影響が出るようになった。ほとんどのファイターが、僕のような環境下で過ごしていないからね」

──TV解説は一般層にMMAを理解してもらうのに、とても大切な役割を担っていると思います。ただ殴り合いが見たいという視聴者に、MMAが何たるかを伝えることができる。そんな解説という仕事で、マイケルはどのようにMMAをジェネラル層に届かせ、より理解を深めてもらえるよう話していますか。

「まずファイトのストーリー性を伝え、興味を持たれるように心掛けている。DJは話しが面白いけど、知性を持ち合わせた解説をしている。ドミニク(クルーズ)は、技術の説明が秀でている。カラー・コメンテーターにも、それぞれ特徴がある。UFCの解説者に同じような人間はいない。ローラ(サンコ)は凄くエネルギッシュだけよね。マイケル・ビスピンはリズムよく、視ているファンの気持ちを上げている。そして、分かりやすい話し方だ。

そんななかで系統としては、僕はドミニクのような解説者になりたいと思っている。ドミニクって言葉をただ発するだけでなく、理に適う知識を持って言葉にできるんだ。試合を視ながら、そこで必要な知識をさりげなく話している。結果、ファンのMMAへの理解力が深まっている。そんなドミニク・クルーズの良さを受け継ぐような解説者になりたい」

──解説者は視聴者のことを100パーセント考える仕事で、ファイターは自分が勝つために我儘を通さないといけない。まるで別モノですね。

「どちらもスイッチを入れることが大切だよ。自由になれると、戦いやすくなる。そこが土曜日の試合でも大切になってくるだろう。自分にプレッシャーを与えることなく、戦いたい。そうやって戦うと、新しい自分になっている。きっと土曜日の試合で、ファンの皆が見たことがない戦いができるだろう。その機会を得られたのだから、存分に楽しみたいと思っている」

──マイケル、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「このスポーツから足を洗う前に、僕は日本で戦わなければならない。以前、UFC日本大会を訪れた時に、『こんなファンの前で戦いたい』と心底思った。僕はPRIDEを見て育ったし、今でもRIZINをチェックしている。日本のファンこそ、世界でベストのファンだ。日本の人達はマーシャルアーツへの造詣が深い。『いつかの日か、さいたまスーパーアリーナで戦いたい』と神に祈っているよ」

──嬉しい限りの言葉です。

「それに日本でUFCが行われる日は、近づいている。タツロー・タイラはフライ級のトップランカーに成長し、カイ・アサクラがUFCにやってくる。僕はウェルター級だから、手の合う日本のスーパースターはいないかもしれないけど、対戦相手は見つかるはずだ。UFCが日本に戻った時、絶対にその場に一緒にいたい」

■視聴方法(予定)
8月4日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■ UFC ABC07対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
マイケル・キエーザ(米国)

<女子ストロー級/5分3R
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ヨエル・アルバレス(スペイン)
エルビス・ブレネウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
カウエ・フェルナンジス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・ガジエフ(バーレーン)
ドンテイル・メイス(米国)

<ライト級/5分3R>
グラム・クタテラデス(ジョージア)
ジョーダン・ブシニック(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)
サム・ヒューズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート(英国)
ロランド・ベドヤ(ペルー)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC06 アントニオ・トロッコリ キック シャラブジン・マゴメドフ

【UFC ABC06】シャラ・マゴメドフ、トロッコリのTD狙いを徹底して切り、パンチのラッシュで快勝

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
Def.3R2分27秒by KO
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)

ケージを背負って回るシャラに対し、トロッコリが右を連続で振るって組みつく。左腕を差してケージにシャラを押し込むトロッコリが、細かいパンチを入れる。シングルをケージを背負って耐えるシャラ。レフェリーがブレイクを命じる。シャラは右ストレートをヒットさせ、サイドで関節蹴りを4連続で見せる。

思い切り右カーフを蹴るシャラは、ワンツーで右を打ち込む。トロッコリは組んでケージへ。ボディロックからアンクルピックにも倒されないシャラ、そのままラウンドが終わった。

2R、サイドキックを腹といれ、顔面を狙ったシャラ。鋭い右カーフを蹴ると、トロッコリが姿勢を乱す。待っすく組まれても回って離れたシャラが、右カーフを続ける。さらにサイドキックで腹を蹴り、トロッコリのワンツーを左に回ってかわす。スイッチしたシャラが、ステップインしながら左を決める。トロッコリは初回と同じように組んでクリンチも、シャラはケンケンで防御する。と、テイクダウンされそうになり思わずケージを掴んでしまう。レフェリーが流し、両者が離れるとシャラは右で圧を掛ける。ダブルレッグを切り、殴ったシャラはこの回も取った。

最終回、「1回のテイクダウンで、全て変わる」という指示を受けたトロッコリだったが、サイドキックから前足を蹴られる。シャラは左の蹴りから、左リードフックを当てる。ステップインを受け止めたトロッコリだが、直後にワンツーを被弾する。シャラは右ロー、スイッチして後ろ回し蹴りやスピングバックフィストを繰り出し、ダブルレッグを切ると右を当てる。下がってケージに詰まったトロッコリにボディから左右のパンチを纏めると、最後は左を打ち抜下KO勝ちした。


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