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【BRAVE CF63】9月30日にカザフ大会、計39勝2敗のフライ級スリートップの出場はあるのか!?

【写真】左からアズ・アルマバエフ、アザット・マクスン、ダミール・トレノフのカザフ・フライ級スリートップ(C)MMAPLANET & BRAVE CF

1日(日・現地時間)、BRAVE CFが30日(金・同)にカザフスタンはアルマトゥイのアルマトゥイ・アレナでBRAVE CF63を開催することを発表している。

6月にウズベキスタン、7月はバーレーン、8月6日にはドイツ大会を開いてきたBRAVE CFが4カ月連続のイベントで、3カ月ぶりに中央アジアへ。

今大会は現地のOCTAGONと合同開催だが、ローカルプロモーションとの共同開催が基本軸のBRAVE CFだが、中央アジアでのイベントはその共催という形を強調している。イベント名もウズベキスタン大会のBRAVE CF59&ATF11に倣い、今回もBRAVE CF62&OCTAGON35とダブルブランドとなっている。


OCTAGONはナンバーシリーズでは11度目のイベントだが、人材発掘大会を合わせると40以上の大会を主催しており、カザフのドメスティック・メジャー、リーディングMMAプロモーションといえる。

そして昨年8月以来のアルマトゥイ大会はイベントまで1カ月を切った時点で対戦カードの発表はなかったが、リリースでは中央アジアのタレントに国際的な舞台を用意すると記されている。

UFCではシャクハト・ラクモノフ、ONEでカイラット・アクメトフを輩出しているカザフスタンだが、BRAVE CFでは16勝2敗のアズ・アルマバエフ、15勝0敗でオクタゴンのエースであるアザット・マクスン、そして現オクタゴン・フライ級王者で8勝0敗のダミール・トレノフと56キロの人材が秀でている。

中央アジアでいえばキルギスにはライト級暫定王者アブディサラム・クバチニエフ、ウズベキスタンにはスーパーウェルター級でタイトル戦線に食い込むヌルスルタン・ルジボエフらも在籍しているが、上記のファイターの出場はあるのか。対戦カードの発表が待たれる。

なおカザフスタンはBRAVE CFにとってバーレーン、ブラジル、インド、スウェーデン、ルーマニア、UAEに続き3度以上のイベントが開かれる国となる。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN40 イアン・ギャリー グンナー・ネルソン シャクハト・ラクモノフ ブライアン・バトル ベラル・モハメッド マット・ブラウン マフクアンドレ・バリユー ミッキー・ガル リー・ジンリャン 佐藤天

【UFC ESPN40】バトル戦へ、3年ぶりの2カ月のキャンプ―佐藤天―01―「イチから心も体も創っていける」

【写真】2カ月の調整期間を得た佐藤。必勝のバトル戦だ(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、佐藤天がTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルと対戦する。

UFCと再契約も3月のグンナー・ネルソン戦で乾杯を喫した佐藤は、今回3年ぶりにフルキャンプを敢行してオクタゴンに足を踏み入れる。スクランブル発進に備えたトレーニングと、今回のように2カ月に及ぶ準備期間ではどのような違いがあるのかを佐藤に尋ねた。


──8月6日のブライアン・バトル戦に向けて、久方ぶりにフルでファイトキャンプを行うことができたのではないでしょうか。

「ベラル・モハメッド戦以来なので、もう3年ぶりぐらいですよね。ミゲール・パエザの時も2、3週間前のオファーだったので。今回は7、8週間のファイトキャンプができて、今が最後の1週です(※取材は7月25日(現地時間)に行われた)」

――いつでも準備しておけという状況と、2カ月のファイトキャンプでは調整度合いも変わってきますか。

「違いは試合に向けて、1からしっかりと心も体も創っていけることですね。もちろん、ショートノーティスで試合に挑む場合も、創ってはいました。でも、少しずつ出来上がっていく、感覚が研ぎ澄まされていくという部分では違いますよね。

緊急オファーに備えていると1年以上の間、83キロとか1週間で落ちる体重をずっとキープしていました。気持ちの部分も切らさずにやっていかないといけないのですが、試合が決まっているのとは違います。そういう意味でも、今回はしっかりとできています」

――終着駅が見えているのと、そうでないのとでは気持ちの創り方やペース配分に違いが出来てきそうです。

「ハイ。スクランブル出場に備えていると、いつでも試合ができるコンディションではいるのですが、ピークの創り方が難しいです」

――気持ちの面でオンとオフにするのも変わってきますか。

「プレッシャーをずっと感じているというのはないです。でも試合後はしっかりとオフにできますが、緊急オファーを待っているときは思い切って3日休もうとかすると、そのタイミングでオファーが来るので(笑)。そういう部分でも、しっかりと2カ月前とかに試合が決まっている方が良い。それに越したことはないです」

――と同時にスクランブル発進の時は、短期間で気持ちを高め続けているかと思うのですが、8週間あると浮き沈みが逆にないですか。

「疲れが溜まって動きが悪くなる。体重も落ち始めた5週目、6週目に厳しい時が来ます。だからこそ、そういう時にコーチと話して2日ぐらい中休みを取ったりします。それだけボディケアもできるといことですし、疲れているときには疲れている時の調整方法がありますしね。結果、良い練習ができます」

――キャンプだと対戦相手も決まっていて、ルーチンとは違う練習が増えるということでしょうか。

「そうですね。全体練習をするのは変わらないですけど、プラスアルファで全体練習の時間外にミットを持ってもらったり、パートナーを選んで個別の時間があります。今回も次の相手はミドル級から落としてきて、リーチも少し長いのでミッキー・ガル、ミドル級のマフクアンドレ・バリユーが対策練習のためのパートナーになってくれました。自分より少し大きい選手と多くやってきました。でも相手のことを考えすぎず、そういう相手に自分をぶつけられるように、ですね」

――対戦相手のブライアン・バトルは、UFCでは一番底辺にあるファイターだと言っても過言でないと思います。つまりUFCの佐藤選手の評価がそこにあるのかと思うと、悔しくもあります。

「そこは……僕も連敗中ですし、名前のある選手と戦うチャンスを貰ってモノにできなかったので。今回はこういう新しい選手とやらないといけないです。ただマット・ブラウンとの試合のオファーもあったので……。そこはUFCが考えてやっていることで、僕がどうこう言えることではないです。当てられた相手にしっかりと勝たないといけないのは、他の試合と変わりないので」

――3月のグンナー・ネルソンは、思い通りにならない局面で試合の組み立て方などにおいても、アジャストができませんでした。

「試合でやられたことは、課題として克服していないといけないです。そこは常にやってきました。自分がやられて嫌な攻撃……例えば打撃でも嫌な距離で戦う練習もしてきたので、そういう部分をしっかりと見せることができればと思っています」

――良い距離、良い組み方、嫌な距離、嫌な組みをカリキュラムとして克服してきたのか、練習のなかで自分の考えで意識して状況を創ってきたのか。どちらでしょうか。

「どちらも、です。ドリルでそこを埋めて、スパーリングで試す。そこは自分で凄く意識してやってきました」

――ところで連敗中で落とせないというプレッシャーは?

「そういうプレッシャーはないですね(笑)。自分にプレッシャーは掛けますが、それで萎縮しないですし。崖っぷちであることは十分承知しているなかで良いメンタルでやってきています」

――イアン・ギャリー、シャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャンとアイルランド、カザフスタン、中国からやってきたチームメイトがUFCで堂々の勝利を挙げています。

「チームメイトが勝つのを見るのは、力になる。それだけです。一緒に練習していて、肌を合わせているメンバーですし、こっちに来た当初よりチームメイトに近づいている実感があります。彼らの豪快な勝利を見ると、そりゃあ『俺も結果を残さないとダメだろう』とは思います。やはり練習と結果につながっていかないといけないので。皆の勝利は、凄く刺激になっています」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN38 キック シャクハト・ラクモノフ ニール・マグニー

【UFC ESPN38】止まらない無敗街道。ラクモノフがマグニーをギロチンで斬って落としMMA16連勝

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.2R4分58秒 by ギロチン
ニール・マグニー(米国)

マグニーが左右のロー、ラクモノフは相手の前進を左前蹴りで止める。マグニーの蹴り足を掴んでグラウンドに持ち込んだラクモノフは、トップからパウンドを連打。そのままハーフガードのマグニーを抑え込む。ラクモノフはケージ際でマグニーの右腕を自身の右ヒザで抑えにかかるが、これはマグニーが腕を抜いた。ラクモノフがニーオンザベリーからパウンドへ。離れたマグニーを再び抑え込んだラクモノフはマウントを奪取した。

マグニーもガードに戻すも、ラクモノフのパウンドが強い。嫌がるマグニーの首を取ったラクモノフだったが、ギロチンは極まらず。ラクマノフは左ヒジを落とした。フィフティフィフティからラクモノフの左足を取りに行くマグニー。しかしラクモノフもマグニーの右足を抑えてディフェンスする。マグニーの外ヒールをかわしたラクモノフは、そのままトップをキープして初回を終えた。

2R、距離を詰めたマグニーに左ジャブを突くラクモノフ。マグニーはジャブをもらって体を反らしながらも、自身も左ジャブを打ち込む。ラクモノフが右バックスピンキックで相手にケージを背負わせ、組みついて右腕を差し込みケージに押し込んでいく。左の小内刈りでテイクダウンを奪ったラクモノフは、またもフィフティフィフティで左足に絡みついてくるマグニーにパウンドを落とす。

そのままサイドから抑え込むラクモノフ。マグニーの左腕を狙いながら、相手が反転するとバックへ。さらにラクモノフは、ハーフガードから潜りに来たマグニーの首を取ってダースチョークを狙う。これは極まらずも、ハーフから潜りに来るマグニーに対し、トップをキープ。上半身を起こしたマグニーに左のパンチを落とし、さらに背中を着かせて左ヒジを叩き込んだ。立ち上がって強いパンチを落とすラクモノフ、マグニーは再びハーフから潜りに行く。しかしラウンド終了直前にラクモノフが左腕で相手の首を取り、背中をマットに着けてギロチンでタップを奪った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN38   アラン・ボドウ アルマン・ツァルキャン イスラム・マカチェフ ウマル・ヌルマゴメドフ カーロス・アルバーグ クリストス・ギアゴス シャクハト・ラクモノフ セルゲイ・モロゾフ チアゴ・モイゼス ニール・マグニー ネイサン・メネス パウリアン・パイヴァ ブライアン・ケレハー ホドウフォ・ヴィエイラ マテウス・ガムロ

【UFC ESPN38】計量終了 粒ぞろい。メイン=ツァルキャン×ガムロ、バンタム級の3試合にホドウフォ

【写真】UFCジッターといえる初戦のみ敗退を経験しているが、以後は負けなしのツァルキャン×ガムロの注目の一戦がメインだ(C)Zuffa/UFC

25日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN38「Tsarukyan vs Gamrot」の計量が23日(金・同)に行われた。

メインはライト級のアルメニア×ポーランド対決=アルマン・ツァルキャン×マテウス・ガムロ戦。キャリア18勝2敗、UFCでは5勝1敗で敗れた相手はイスラム・マカチェフだけのツァルキャンとKSWからUFCに転じ、4勝1敗のガムロの両者は揃って156ポンドで計量を終えている。


キャリア15連勝中のシャクハト・ラクモノフがニール・マグリーに挑むウェルター級戦。

ランク外にも実力者がひしめくバンタム級の3試合=ウマル・ヌルマゴメドフ×ネイサン・メネス、パウリアン・パイヴァ×セルゲイ・モロゾフ×マリオ・バウティスタ×ブライアン・ケレハー。さらにはミドル級のホドウフォ・ヴィエイラなど、出場全24選手が問題なく計量をクリアしている。

■視聴方法(予定)
6月26日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN38計量結果。

<ライト級/5分5R>
アルマン・ツァルキャン: 156ポンド(70.76キロ)
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン: 265.5ポンド(120.42キロ)
アラン・ボドウ: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ネイサン・メネス(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・カーティス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ホドウフォ・ヴィエイラ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 206ポンド(93.44キロ)
カーロス・アルバーグ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 145.5ポンド(66.0キロ)
シャ・イラン: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
パウリアン・パイヴァ: 136ポンド(61.69キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)
JP・ベイス: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ブライアン・ケレハー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユ・フレイ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ヴェネッサ・デモパウロス: 115.5ポンド(52.38キロ)

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Column MMA MMAPLANET UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジェイソン・ウィット ジャイルトン・アルメイダ ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ジョン・カスタニエダ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ デニス・ボンダル フィリップ・ロウ ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー マルコム・ゴードン 平良達郎

【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
詳細はコチラ
×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
詳細はコチラ
×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
詳細はコチラ
×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


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MMA MMAPLANET UFN200 カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ

【UFN200】カザフのラクモノフが、ルタ戦士ハリスを回転カカト蹴りで破り─15連勝(8KO&7Sub)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.1R4分10秒by KO
カールストン・ハリス(ガイアナ)

頭を振り、右に回りながらローを蹴るハリス。左ジャブを伸ばすラクモノフは、右オーバーハンドを冷静に見切る。左オーバーハンドも届かないハリスの続くステップインに、ワンツーをラクモノフが入れる。攻撃を散らし、手数を多くすることでラクモノフの圧を破りたいハリスだが、序盤は上手く機能していない。

スピニングバックキックをボディに決め、左フックの空振りで姿勢を見出したハリスに組みついたラクモノフはボディロックテイクダウンを狙う。体を浮かされながら持ちこたえたハリスが、逆にケージにラクモノフを押し込む。ラクモノフは内股で投げ切るが、ハリスがスクランブルでスタンドへ。と、今度はスピニングヒールキックを右側頭部に決めたラクモノフはダウンを奪うと、ガードを取るハリスの足を捌いて強烈なパウンドを振り落とす。

2発目で意識が飛んだハリスを見て、レフェリーが試合を止めた。インパクトの強いフィニッシュで15連勝を達成したラクモノフは「ファンは僕がいつもフィニッシュすることを知っている。スピニングヒールキックは狙っていたけど、どこでも戦える」と静かに語った。

デビュー以来負け無しの15連勝、8つのKO勝ちと7つの一本勝ち──中央アジアからとんでもないウェルター級ファイターが台頭してきた。


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MMA MMAPLANET ONE UFC UFN200   カールストン・ハリス キック シャクハト・ラクモノフ ショーン・ストリックランド ジャック・ヘルマンソン ジュリアン・エロサ ダニーロ・マルケス チディ・ンジョグアニ フィリップ・ロウ ブライアン・バトル ボクシング マルコム・ゴードン 平良達郎 松場貴志

【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目

【写真】日本では、これからフライ級が最もホットになる。平良のデビューに向け、予習が必要だ(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」の計量が4日(金・同)に行われた。

全13試合、26人の出場選手のなかで計量失敗はメインカードのオープニングでジュリアン・エロサと戦うスティーブン・ピーターソンのみ。フェザー級のリミットから4ポンド・オーバーで30パーセントのファイトマネーを没収され、オクタゴンに足を踏み入れることとなった。


メインの今大会唯一のランカー対決(※ランカー自体もこの両者のみ)=ミドル級5回戦で戦うジャック・ヘルマンソンとショーン・ストリックランドは、フェイスオフの際に笑顔で言葉を交わすというリラックス・モードだった。

そのメインも含めミドル級が4試合組まれており、ライトヘビー級も2試合と中重量級中心の大会で、プレリミ第1試合はフライ級のマルコム・ゴードン×デニス・ボンダルがマッチアップされている。

今回がUFCデビューとなるボンダルは、昨年2月にUFCデビューが決まっていながら3度のキャンセルや延期を経て、ようやくオクタゴンに足を踏み入れることとなった。

国境周辺の緊張感が高まっているウクライナ人ファイターのボンダルは2015年にプロMMAをデビューし、同国のローカルMMA団体World Warriors FCのフライ級チャンピオンに輝いている。ボルダルのキャリアがユニークな点は、プロのベルトを巻いた3週間後にONEがアマ組織として提携を一時期していたGAMMA世界大会に出場し、金メダルを獲得している点にある。

アマMMAでセカンドメジャーの大会で世界王者になるだけあって、ボンダルはボクシング、ムエタイ、レスリング、グラップリングを使いこなすウェルラウンダーだ。

RNC、腕十字、肩固め、そしてヒールでも勝ち星があるボンダルだが、注視したいのはフリースタイル・レスリングとタイ・クリンチの融合という部分か。首相撲もヒザだけでなく、転がすことにも長けており──。上と下から崩しつつ、削るよりもパウンドアウトとサブミッションを即仕掛け、少しでも早くフィニッシュを狙う。

対してゴードンはUFCでは3戦目(※1勝2敗、通算13勝5敗)のカナダ人ファイターでTKO、HAVOC FC、WXCのフライ級王者、Prodigyのバンタム級王者になっている。カナディアン・メジャー=TKOの王者時代には松場貴志の挑戦を受けることになっていたが、大会の延期があるなどし実現せず、コロナ禍初期にUFCへのステップアップを決めた。

今はなきショーン・トンプキンスにMMAの手ほどきを受けたゴードンは、トンプキンス門下らしくキックと柔術が合体されたMMAを駆使するが、そのなかでも少数派の柔術主体のスタイルの持ち主だ。

腕十字、三角絞め、腕ひしぎ腕固め、RNCと上からも下からも極めることができるゴードン、打撃ではやや体が流れ、顔を前に出過ぎるきらいがあるので、ここ注意が必要か。その一方で上攻め、勢いよく殴るボンダルに対しては、テイクダウンされようが下から極める可能性も十分にある。

平良達郎のUFC契約が成った今だからこそ、第1試合といえどもこのマッチは見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185ポンド(83.91キロ)
ニック・マキシモフ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ブレンダン・アレン: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
スティーブン・ピーターソン: 149ポンド(57.59キロ)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・トリザノ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 184.5ポンド(83.68キロ)
チディ・ンジョグアニ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス: 135ポンド(61.24キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャイルトン・アルメイダ: 203ポンド(92.07キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
フィリップ・ロウ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)
デニス・ボンダル: 125ポンド(56.7キロ)

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【UFN200】14勝0敗のラクモノフ戦へ、カールストン・ハリス─02─「ブラジルはファイマネーがない」

【写真】UFCでもハリスは2試合連続、初回フィニッシュ勝利を挙げている (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」でシャクハト・ラクモノフと対戦するカールストン・ハリス・インタビュー後編。

ガイアナ人のハリスは、職を求めてブラジルのマナウスに赴きルタリーブリに出会った。プロMMAファイターと目指し、マーシオ・クロマドに合流しブラジルでキャリアを積み始める。そんな彼が選んだステップアップ方法は中東だった。

なぜ中東なのか、そこには我々が知らないブラジルMMA界の実状があった。さらに噛ませ犬として献上されたザイード・イザガクマエフを振り返ってもらうと──ハリスの自身への信頼度の高さが分かるワードが多く聞かれた。

ハリスが悲壮感なく、レゲェでも歌うように楽しくは話してくれた言葉は、実は重く──世界の頂点を目指すと口にする選手の心の襞にこびりつくはずだ。カールストン・ハリスが話した言葉を目に焼き付けてほしい。

<カールストン・ハリス・インタビューPart.01はコチラから>


──まさにアナコンダは、ルタリーブリがMMAの世界に広めたノーギの絞めですね。カールストンのルタリーブリとの絆が感じられるフィニッシュホールドです。そんなカールストンですが、キャリアの途中でBRAVE CFという中東のプロモーションで戦う選択をしています。ここが2つ目に尋ねたかった点です。ブラジリアンから北米でなく、中東に向かったのは?

「最初にBRAVEの試合に出たのはクリチーバで行われた大会だったんだ」

──あぁブラジル大会だったのですね。

「そうなんだ。2度目の試合もブラジル大会だった。そこでも勝ってウェルター級王者のジャラ・フセイン・アルシラウィに挑戦することになった。その時には初めて中東へ行った。アブダビの大会だったよ」

──残念ながらタイトル挑戦はならなかったですが、ブラジルでキャリアを積むことに対して、中東を選択するのにはどのような利があったのでしょうか。

「Yeah、Man──まずブラジルで試合をしても、金にならない。ブラジルの選手は海外の大会からオファーを受けるために、国内で戦っているんだ。ファイトマネーを得て、戦うためにね。ブラジルのプロモーションは金を払わないよ。UFCとは額は違っても、中東ではファイトマネーが出る。ただし、ブラジルでは出ない。逆に僕の意識では金を払って試合をしていたぐらいだよ」

──!!

「試合をするための準備にお金が必要だからね。CTスキャンやドクターのチェックも必要だし、まぁ形としては出費をして、試合の機会を得ていたようなものなんだ」

──なんと、あれだけイベントが行われてきたブラジルのMMA事情、その一片が知れたような気がします。それは海外で戦いたいですし、それでも試合に出ているのだから力があって然りで、しかもハングリーでないと無理ですね。プロフェッショナルファイターとして成功を収めようと思えば。カールストンはそんなブラジルのローカル大会で再起し、今度はUAEWでアブダビへ向かいました。

「海外の大会で戦い、タイトル戦で敗れた。また海外で試合をするには、白星が必要だったんだ。次の契約を勝ち取るためにね。結果的にブラジルでは2試合連続初回KO勝ちをしてショートノーティスだけど、UAEWから声が掛かった。確か試合まで3週間ぐらいしかなかったはずだ。対戦相手はザイード・イザガクマエフ、カビブ・ヌルマゴメドフの練習仲間で、注目度の高いファイターだったよ。

僕は準備不足で、彼に勝てないと踏んでのオファーだったことは分かっている。そういう相手に勝つことで、UFCとサインできると思って試合を受けることにしたんだ。気持ちで戦ったよ。ファイトは紙の上で行われるんじゃなくて、ケージの中で行われる。それを教えてやろうって、心の底から燃えるファイトだった」

──カールストンがイザガクマエフに勝った大会はUAEWとヌルマゴ率いるEagle FCの共催で、翌日にUFC on ABCが同じくアブダビで開かれたためダナ・ホワイトが視察し、さながらルッキン・フォー・ア・ファイト的なイベントでした。3つの関心事、最後はここでした。イザガクマエフのために試合で、噛ませ犬としての出場。しかもダナ・ホワイトの前で戦うことは、どのような心境だったのかと。やはり、それだけ想うところがあったのですね。

「でもダナ・ホワイトが大会を見に来るって知ったのは、試合の前日だった。これはもう『殺るか、殺られるか』という戦いになるなって」

──覚悟が決まったのですね。結果、ルタリーブリ・スペシャルのアナコンダで勝利し、人生を変える試合になりましたね。

「Yeah、Man──まだまだだよ。人生を変えることが、可能な場所に辿り着くことができただけで。UFCと契約するまで夜にセキュリティの仕事をしていたけど、今は指導と練習だけで生活ができるようになった。ただし、指導して収入を得る必要がある。UFCで収入を得ることができるのは試合があった時だけだし、スポンサーがついて練習だけに集中できる環境は手にしていないからね。

ただし、今ではファイトギアがUFCと契約しているヴェノムだけになったから、スポンサーを獲得することが簡単じゃないんだ。だから勝って、より良い契約を勝ち取る必要がある」

──まだまだハングリーでないといけないということですね。

「そうだね。今はまだ、スーパースターになるための第一歩を踏み出したに過ぎないからね」

──では、なおさら次の試合も負けられないですね。シャクハト・ラクモノフはキャリア14勝0敗の猛者です。

「Yeah、Man──MMAは頭脳戦であり、心理戦だ。ヤツのレコードに惑わせることはない。十分にハードな練習を積み、自信をもってオクタゴンに向かう。ケージに足を踏み入れるまでに、誰もファイトで何が起こるかなんて予測できない。戦い、時間が経過して分かることだよ。

でも自信はある。俺は殺られるんじゃなくて、殺るためにオクタゴンに入るんだ。UFCで生き残るには勝ち続けるしかないからね。殺し屋になるか、被害者になるかの2つしか道はないんだ。シャクハトがどれだけの試合をするか分からないけど、彼を上回る戦いをする。次につなげるためにね。

ヤツがどれだけ期待されていようが関係ないよ。俺だって十分にやれる。それが分かっているから、大丈夫だ。ヤツを倒して、俺はアイツとは違うということを証明する」

──アナコンダやギロチン、ルタリーブリの技でそうできると最高ですね。

「もちろん。でも、俺はそれだけが武器じゃない。KOパワーだってある。サブミッションで極めることだってできる。全てのツールを使って戦うよ」

──打撃にしても、フロントチョーク系にしてもプレッシャー、圧力が大切になってきます。

「大丈夫だ。僕がプレッシャーを掛け続ける。とにかく試合を見てほしい。ここで言うより、試合を見ると分かってもらえるだろう」

──了解しました。カールストン、興味深い話をしていただきありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本の皆、シャクハト・ラクモノフと試合を忘れずにチェックしてほしい。そして、僕を応援してくれ。ONE LOVEだよ(※一つになって世界を楽しもう)」

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ショーン・スティックランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ニック・マキシモフ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
カールストン・ハリス(ガイアナ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
スティーブン・ピーターソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ジョン・カスタニエダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
マイク・トリザノ(米国)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
チディ・ンジョグアニ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス(カナダ)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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【UFN200】イザガクマエフに一本勝ち。ガイアナ人&クロマドの弟子。カールストン・ハリス─01─

【写真】師マーシオ・クロマドとカールストン・ハリス (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」にカールストン・ハリスが出場し、キャリア14勝0敗のシャクハト・ラクモノフと対戦する。

1月14日のONEでジェイムス・ナカシマに圧勝し、衝撃を残したザイード・イザガクマエフが唯一敗北を喫した相手が、このハリスだ。

UAEWとEagle FCの共催大会──UFCファイトアイランド大会を控えたダナ・ホワイトが視察に訪れ、ハリスはカビブ・ヌルマゴメドフの一押し練習パートナーに備えられた生贄、アンダードッグだった。大方の予想を覆しアナコンダでイザガクマエフから一本勝ちを収めたハリスは、ダナに見初められUFCとの契約を果たす。

ガイアナ人ファイター、バックグラウンドはルタリーブリ。気になる要素が詰まったハリスを初インタビューした。


──カールストン、インタビューの機会を頂き感謝します。

「こちらこそ、インタビューしてくれてありがとう」

──実はカールストンには2点、いや3点非常に興味深い点がありインタビューを熱望していた次第です。

「そうなんだ、嬉しいよ。なんでも聞いてくれ」

──まず1点目はガイアナ人のカールストンが、なぜヘナヴァソン・ファイトチームの所属なのかということです。なぜ、マーシオ・クロマド率いるルタリーブリ軍団の一員なのか、と。マーシオ・クロマドは20年以上前に修斗で宇野薫選手をギロチンで下し、我々の世代には強烈なインパクトを残した選手でした。

「おお、そうなのか!! 今、奥にいるよ。呼ぶから、ちょっと待って!! ×▽〇◆△×●!!!(※何やらポルトガル語で叫ぶ)」

マーシオ・クロマド オー、イルマァオ!!(※ポルトガル語で兄弟の意) 元気でやっているか!!

──変わらずやっていますよ(笑)。

クロマド おお!!!! 息子は大きくなったかい? 東京で会った時は、まだ赤ん坊だった。

──アハハハ。娘ですが、もう20歳です。

クロマド もう、そんなになるのか!! ワーォ。凄く小さいの時の写真をまだ持っているよ。あぁ、そうなんだ……。早いなぁ。

──クロマド、私も昔話に花を咲かせたいのですが、他のメディアも控えているだろうしカールストンのインタビューに戻らせてください(笑)。

クロマド オー、ソーリー、ソーリー!!(笑)

──こういう感じなので、カールストンがクロマドの教え子ということに、もの凄く興味があったんです。

「なるほど、よくわかったよ(笑)。まず2007年に僕はリオデジャネイロではなくて、マナウスに行ったんだ。仕事を見つけるために。整備士として働き口を見つけ、趣味としてボクシングとルタリーブリの練習を始めたんだよ」

──ファイターになるためではなく?

「ノー。ホビーだよ。ファイターになるなんて考えたこともなかった」

──私も大昔にマナウスに行ったことがあるのですが、柔術は相当に普及していました。ルタリーブリを学ぶというのは珍しい選択のように感じます。

「まずルタリーブリの練習をしようと思ったのは……いや、柔術をしなかったのは道着があったからだよ。道着を着て格闘技ををする気にはなれなかった(笑)」

──マナウスは異様に暑いですしね(笑)。

「アハハハ。ルタリーブリの方がMMAに近いよ。MMAには道着なんてないからね。でも、今は全て、柔術の練習もしているけどね」

──ということは、ガイアナ時代にもMMAには興味があったのですか。

「いや、ガイアナに住んでいた時はクリケットしかやったことはなかった。プロじゃないけど、学生時代はずっとクリケットをしていたんだ。ガイアナでは皆がクリケットをやっているよ(笑)。

MMAに興味を持ったのは、ルタリーブリを始めてからで。BJ・ペンがディエゴ・サンチェスに勝った試合を見たせいなんだ(※2009年12月12日)。小さなBJが、大きなディエゴに何もさせなかった。あの試合を見て、BJみたいになりたいと思った。そしてMMAもやろうと決めたんだ。

MMAでプロになろうと思ったのは2011年で、その時にリオデジャネイロに引っ越した。マナウスでルタリーブリを教えてもらっていたコーチがクロマドの友人で。彼がクロマドに連絡を取ってくれて、『トライアウトをするから、アカデミーに』という流れになったんだ。結果、ヘナヴァソン・ファイトチームに合流した。

もうマナウスとは全く違っていた。何より2012年や2013年になると外国から多くのファイターが集まって練習するようになっていたんだ。色々なことを吸収して、短期間で力をつけることができた。

それと勝とうか負けようが、ルタリーブリのトーナメントにもたくさん出ていた。ルタリーブリ歴は15年で……今も茶帯だよ(笑)。ブラウンベルトを6年も巻いている(爆)」

────クロマドはなかな黒帯にしてくれませんか(笑)。ところでカールストンが挙げたダース、アナコンダでの勝利はまさにギロチンと並んでルタリーブリを象徴しているかのようなフィニッシュです。

「アカデミーではギロチン、アナコンダの練習を徹底している。ギロチンとアナコンダのルーツはルタリーブリだからね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ショーン・スティックランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ニック・マキシモフ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
カールストン・ハリス(ガイアナ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
スティーブン・ピーターソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ジョン・カスタニエダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
マイク・トリザノ(米国)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
チディ・ンジョグアニ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス(カナダ)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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MMA UFN190 キック シャクハト・ラクモノフ

【UFN190】MMA遊牧民シャクハト・ラクモノフ、プラゼレスを打・組み・寝技で寄せつけずRNCで圧勝

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.2R2分10秒by RNC
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)

文字通り頭一つ大きなラクモノフが左ジャブ、プラゼレスが右ローを返す。続くローにワンツーを合わせたラクモノフは、ジャブを入れプラゼレスの左フックをかわす。さらに右を当てたラクモノフだが、プラゼレスが組んでケージに押し込む。ここでも身長差、リーチ差を生かしたラクモノフがクラッチを組んで、小外掛けに成功する。ガードを開き、立ち上がって鋭いパウンドをラクモノフが連打する。スクランブルに持ち込んだプラゼレスはギロチンを許さず、小手投げも同体から立ち上がる。ラクモノフは落ち着いて体を入れ替え、ボディにヒザを突き刺し、初回を取った。

2R、左ジャブを突き刺し、スピニングバックキックを見せたラクモノフが、プラゼレスのローをかわして右ストレートを伸ばす。すでに相当に疲弊しているように見えるプラゼレスは、後ろ回し蹴りが顔面をかすめた直後にヒザ蹴りを受け、シングルレッグへ。ラクモノフは切ってワキを潜ろうとしたプラゼレスをまたいでマウントを狙う。プラゼレスは引き込んでガードを取るが、強烈な勢いと切れのあるパウンドを被弾する。

ハーフで潜ろうとして殴られ、シングルもつぶされバックを許したプラゼレスはRNCに入られ、そうそうにタップした。キャリア14連勝、MMA界の遊牧民は「トップ15と戦いたい。カザフスタンで家族と過ごし、少しでも早く戻ってくる」と話した。


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