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『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦オッズ/視聴方法

ロード~第15章×2 [ 高橋ジョージ ]


 BetOnlineの『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦のオッズを紹介。

▼ライト級トーナメント決勝/5分3R
原口伸+100(2.00倍)
ロン・チュー-120(1.83倍)


▼フェザー級トーナメント決勝/5分3R
イー・ジャー-210(1.48倍)
リー・カイウェン+180(2.80倍)


▼フライ級トーナメント決勝/5分3R
鶴屋怜-600(1.17倍)
ジー・ニウシュイエ+425(5.25倍)



 なお、バンタム級トーナメント決勝イ・チャンホ vs. シャオ・ロンは延期になっています。


 開始時刻、視聴方法は上記を参照。続きを読む・・・
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UFC on ESPN+93&Road To UFCシーズン2決勝戦:オッズ/予想と展望

ロマン・ドリーゼ 2.42
ナッソーディン・イマボフ 1.59
ヘナート・モイカ1.54
ドリュー・ドーバー 2.54
ランディ・ブラウン 1.37
ムスリム・サリコフ 3.20
ヴィヴィアニ・アロージョ 3.75
ナタリア・シウバ 1.29
アリアスカフ・キズリエフ 1.68
マフムート・ムラドフ 2.24
ギルバート・ウルビナ 1.49
チャールズ・ラドキ 2.70
モリー・マッキャン 1.39
ディアナ・ベルビタ 3.10
アザト・マクスム 1.44
チャールズ・ジョンソン 2.85
テンバ・ゴリンボ 1.39
ピート・ロドリゲス 3.10
リー・ジョンヨン 1.70
ブレイク・ビルダー 2.20
ルアナ・カロリーナ 2.14
ユリア・ストリアレンコ 1.74
ランドン・キニョネス 2.10
マルケル・メデロス 1.77
トーマス・ピーターセン 1.60
ジャマール・ポーグス 2.40

Road To UFCシーズン2決勝戦

ロン・チュー 2.30
原口伸 1.67
リー・カイウェン 3.05
イー・ジャー 1.42
鶴屋怜 1.17
ジー・ニウシュイエ 5.25

セミに登場するモイカノが「ファイトナイトなんてクソ。誰も見てない。APEXは選手もファンもみんな嫌い」とDisったAPEX大会。プレリムに出場するチャールズ・ジョンソンも、家族が観戦するために1600ドル(現在のレートで23万5千円)以上するチケットを買わなければならないことに不満を漏らしていた。ダナ・ホワイトも、去年の時点で「APEX開催は見直す時期が来たかもしれない」と言っていたが、結局今年も4月まで発表されているファイトナイトイベントの半分以上がAPEX開催。それでも今大会はメインカードにランカー対決が3試合あるのでマシな方だろう。

メインはミドル級ランキング8位のドリーゼ vs. 11位のイマボフ。ジョージア vs. ロシアというAPEXらしい一般層に人気がなさそうなカード。ドリーゼは前戦で王座挑戦経験のあるマービン・ヴェットーリに判定負け、イマボフは昨年1月に後の王者ストリックランドに判定負けと、両者ともにタイトルに絡むにはまだ距離があるもの同士。

ハードパンチャーだが足関も狙うドリーゼに対し、イマボフはダゲスタン出身のボクサー。ストリックランド戦は急遽のカード変更でライトヘビー級での試合となり後半失速したが、前戦のクリス・カーティス戦はパンチで圧倒(結果は2Rのバッティングによりノーコンテスト)。28歳とミドル級ランカーでは若く、将来的に期待できそうなのはイマボフ(ドリーゼは35歳)。オッズも下位ランカーのイマボフがフェイバリット。

イマボフ判定勝ち。

全試合終了後、昨年から延期となったRoad To UFCシーズン2の決勝戦3試合が行われる(バンタム級勝戦はシャオ・ロンの負傷により延期)。

3試合は日本 vs. 中国が2試合、中国人対決が1試合。原口・鶴屋の日本勢はいずれもフェイバリット。特に鶴屋はこの日一番のフェイバリット。前回は膝の負傷もありキャリア初の判定となったが、最後まで失速することなくフルタイム戦えたという収穫もあった。ニウシュイエは打撃は強いが組みでは鶴屋とだいぶ差がある。UFC契約後のことを考えても、フィニッシュしての勝利がほしい。

原口は準決勝は相手の体重オーバーで急遽ワンマッチ出場選手との対戦に変更。テイクダウンからのコントロールで勝ちに徹し、内容は盛り上がったとは言えなかったが判定勝ち。決勝の相手は一度UFCと契約し1勝2敗の戦績を残したロン・チュー。バンタム級ランカー・ソン・ヤドンのスパーリングパートナーで、原口より2歳若い23歳ながら、これが30戦目。飛び込みの速さと強いパンチを持つ。UFCでは通用しなかったが、今回のRoad To UFCでは中国勢の成長が著しかったので、原口も楽な試合にはならないかもしれない。

第1試合は6時開始、メインカードが9時開始で、終了後午後1時半よりRoad To UFC勝戦が中継される。

速報します。

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【Special】K-MMA、2023年・秋。RTUバンタム級決勝進出、イ・チャンホ「上久保選手の仇を取る」

【写真】試合の時の印象とは違い、常に優し気な表情でシャイな受け答えだったイ・チャンホ (C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。第六弾はRoad to UFCバンタム級決勝戦でシャオ・ロンと対戦するイ・チャンホに話を訊いた。

準決勝のダールミス・チャウパスウゥイ戦では初回と2Rは劣勢だったが、勝負を諦めることなく粘ってポジションを挽回。最終回に逆転のTKO勝ちを収めたイ・チャンホは──上久保周哉に勝利したシャオ・ロン戦に絶対の自信を持っていた。


──チームメイトの応援に駆け付けた大会後に、取材を受けていただきありがとうございます。

「いえ、こちらこそインタビューをして頂きありがとうございます」

──同じバンタム級でK-MMAをリードしてきたキム・スーチョル選手が、日本の原口央選手から衝撃的なKO勝ちを収めグローバル63キロ級トーナメントで優勝したばかりです。あの試合を見て、どのような印象を持ちましたか。

イ・チャンホと入れ替わりにやってきたキム・スーチョルと

「今日の試合を見ていると、キム・スーチョル選手がアジア圏のバンタム級ではナンバーワンでないかと思います。

体力もあって力強い、動きも本当に良かったです。凄く感銘を受けました」

──UFCを目指すイ・チャンホ選手にとって、キム・スーチョルとはどのような存在なのでしょうか。

「キム・スーチョル選手は憧れです。同時に越えなければならない、目標です。何よりキム・スーチョル選手の試合での動きを見ると、凄く勉強になります。原口選手のあのレスリングでのプレッシャーを受けると、普通の選手だとスタミナをロスして厳しい戦いになるはずです。でも、キム・スーチョル選手はその面でも強かったです。原口選手も頑張っていましたが──」

──その原口選手の頑張りに負けない、いやそれ以上の頑張りをイ・チャンホ選手も8月のダールミス・チャウパスウゥイ戦で見せていました。2Rまでの劣勢を跳ね返し、最終回に逆転TKO勝ち。Road to UFCバンタム級決勝戦進出を果たしました。

「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。もともと最終回に勝負を懸けようというのが作戦でした。なので1Rと2Rはどれだけテイクダウンを奪われても構わないという風に考えていました。攻められているように見えたかと思いますが、自分としてはずっと冷静に戦うことができていたんです。いえば最初の2Rは向うに動かせて疲れさせようというぐらいの気持ちで。スクランブルに関しては、一番自身のある部分なので問題ありませんでした」

──12月9日に予定されている決勝戦(※その後、2月4日に変更された)で戦うシャオ・ロンは、組み技の強さで定評のある上久保周哉選手を準決勝で破りました。彼の印象を教えてください。

「シャオ・ロンに関して、特に印象の残る選手ではないです。一応、何でもこなすウェルラウンダーですね。でも、スタミナ、スクナブル、柔術的なポジショニングと自分が彼を上回るところはいくらでもあります。試合がどのような状況になろうが、気にすることないですね。トーナメントに参加する選手は全員がそう思っているはずですが、絶対に優勝するつもりでRoad to UFCに出たので、優勝するのは絶対に自分です」

──昨年は韓国と日本勢の争いになると思われるなかでフライ級は韓国人対決、バンタム級は日本人対決。フェザー級は中韓決戦。そしてライト級はまさかのインド✖インドネシアという決勝戦でした。それが今年は決勝戦8試合中、日中対決が2試合。中国人対決が1試合、そしてシャオ・ロンとイ・チャンホ選手の中国✖韓国が1試合。実に決勝進出8選手中5人が中国人ファイターになりました。

「5月の準々決勝では上海にあるUFC PIの施設で練習や試合をしたのですが、MMAに必要な設備が全て揃っていました。練習システムにしても同じで、体のケアまで含め至れり尽くせりでMMAに没頭できます。あの環境がある中国人選手は、これからもっともっと強くなると思います。PIの決して大きくない会場に集まった中国人ファンの声援も凄かったです」

──今回はメルセデスベンツ・アリーナ、あの10倍以上の中国人サポーターが駆けつけるはずで、全ては中国人選手が勝てるよう舵取りがされている感がプンプンします。

「ただ自分の1人だけ生き残った韓国人MMAファイターとして、中国人サポーターが言葉を失う試合をします。十分にその自信を持っています。任せてください。自分は決勝では上久保選手と、思い切りやりあえると思っていました。残念ながら、自分のなかでも一番期待していた試合は戦えなくなりましたが、決勝戦では上久保選手の仇を打つので日本のファンの皆さんも期待してください」

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中止になっていた『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦が2月4日に行われることが決定

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ROAD TO UFC シーズン2決勝戦は2024年2月にラスベガスで実施(UFC JAPAN)
 世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC〓(Ultimate Fighting Championship)は本日、日本時間2024年2月4日(日)に、『UFCファイトナイト:ドリーゼ vs. イマボフ』に続いて『ROAD TO UFC シーズン2』決勝戦を開催することを発表いたします。

● フライ級(56.7kg以下)決勝:鶴屋怜(日本) vs. ジー・ニウシュイエ(中国)
● バンタム級(61.2kg以下)決勝:シャオ・ロン(中国) vs. イ・チャンホ(韓国)
● フェザー級(65.8kg以下)決勝:イー・ジャー(中国) vs. リー・カイウェン(中国)
● ライト級(70.3kg以下)決勝:原口伸(日本) vs. ロン・チュー(中国)

 UFCが『ROAD TO UFC』シーズン2の決勝戦を2月4日に行うことを発表。元々決勝戦は12月10日(日本時間)の『UFC Fight Night 233: Song vs. Gutierrez』で行われる予定でしたが、会場が中国・上海からラスベガスに変更されたことで中止になっていました。

 現地時間の2月3日にラスベガスのUFC APEXで『UFC Fight Night 235: Dolidze vs. Imavov』が開催されますが、その大会の中ではなく後に行われるようです。続きを読む・・・
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【Gladiator024】上久保周哉、グラジ参戦。その意図とこれから「僕のRoad to UFC。ずっとRoad to UFC」

【写真】リアリスト。誇張も悲観もなく。それだけに言葉が突き刺さる(C)MMAPLANET

9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024に上久保周哉が出場し、韓国のシン・ジェヨンと戦う。
Text by Manabu Takashima

8月のRoad to UFCバンタム級準決勝でまさかの敗退となった上久保は、再起の場にグラジエイターを選んだ理由と、変わりないUFCへの想いを訊いた。


――8月のRoad to UFC、シャオ・ロン戦の敗北は大ショックでした。スポットライトが当たっているとはいえない、同時に『これがMMAなんだ』と上久保選手の征く道を見てきたファンも、そうだったと思います。

「ハイ……。僕も同じ気持ちでした(苦笑)」

──組んで勝つ。触れば五分五分という上久保選手のMMAが、UFCではなくRoad to UFCで崩れた点が一番ショックでした。ただ1Rはあれだけ出来ていたのに、なぜ2Rから思うように戦えなくなったのでしょうか。

「実は2Rにテイクダウンを狙った時に、左ヒザが内側に捩じれてしまって。元々、半月板が悪かったのでロッキングしてしまっていたんです。でも、試合中はアドレナリンが出ているから痛みを感じなくて。それでも、踏ん張れる感がなくて。マットを蹴っても力が入っていないし、変だなと思いながら戦っていました。

普段はロッキングをしたら痛みや緩さで気付くのですが、試合中だったからそこが気付かなくて。足が疲れたのかなとか、勝手に思っていたんです。気付いていれば、インターバルにロックしたのを直すことはできたので、それをやっていれば3Rは普通に動けたのになぁという気持ちは結構あります……。足が疲れたと自分で片づけてしまって、セコンドに言わなかったので磯野(元)さんも濱村(健)さんも、急に動きが悪くなったと感じていたと思います」

──そのようなことが起こっていたのですね。

「……ハイ。あの試合に関しては、途中から試合になっていなかったです」

──逆にケガをしたということで、ホッとしました。上久保周哉の組み技がアジアで跳ね返されたわけではないので。

「まぁ、負けた言い訳はできますからね(笑)」

──そこですか(笑)。

「1Rが本来の実力だったと思って欲しいです。切られることが前提で組んでいたので、そんなに深追いもしなかったし、切るなら切るで用意していたので。1Rは思いのほか、自分の展開になったので逆に拍子抜けした感はありました。むしろ2Rの方が『こうなるよね』という展開ではありました。ただ、あの途中から……ですね。でも、結果が全てですから」

──一旦はUFCとの契約という目標が潰えたことは、どのように感じていましたか。

「悔しかったけど、それは実力を出し切れなかったことが大きくて。だから引退するとかっていうへこみ方ではなかったです。改善点や修正しないといけない点があったけど、初回の展開は思い通りにいっていたので通用する部分は通用する。だから100回やったら、100回勝てない相手とやるまでは辞められないと思いました。準決勝の相手は100回やって100回勝てない相手ではないので、辞められないです。会場からホテルに戻るまでも、全然まだやれる。こんなんじゃ辞められないという気持ちでした」

──目指すところも変わらない?

「変わらないというか、それを目指し続けないと自分が求める相手がいない。他のどっか……国内でも出てくるかもしれないけど、そういうところを目指していないと自分のレベルも上げることができない。自分が強くなっていく過程のなかで、何回やっても絶対に勝てない相手と戦わないと意味がない。強い相手と戦っていないと弱くなります。自分が弱くなると意味がないです。だから目指すところは変わりようがないです」

──そうなると、またRoad to UFCを目指すことになりますが、Gladiator出場が決まるまで、再起の道はどのように考えていましたか。

「準決勝が終わって、まずは諸々のケガを直す時間に当てて。でもRoad toUFC決勝戦が12月9日にあるから、その時にどこかで試合をしたいと思っていました(※その後、Road to UFC決勝は延期となっている)。決勝戦のリザーバーとかの話もあったのですが、それだと試合はないだろうし。海外も考えていましたが、時間もなかったので……」

──えっ、だから12月9日のGladiator参戦なのですか!!

「もともとグラジと〇〇〇〇〇はRoad to UFCの前から声を掛けてくれていました。日本で試合をするなら、そのどっちかになると思っていたんです。で、グラジエイターは日程がRoad to UFC決勝と同じだったので『良いじゃん』と思って。この日に戦うのは禊です。自分のせいで負けたので、自分でケツを拭かないと。

やるなら強い人とやりたい。それには外国人選手と肌を合わさないと本当のところはどうだと分からないので。そういう意味で最初に名前が出た候補とか、グラジエイターは色々と考えて用意してくれていました」

──結果的にその候補がまとまらなかったわけですね。そこでシン・ジェヨンという選手と戦うことになりました。

「スパンが短かったこともあるし、自分も直近は負けているので相手にとって美味しくない。強い人に断られてしまうのはしょうがないです」

──話を伺う限り、12月に1試合を戦ってRoad to UFCから声が掛るのを待つということでしょうか。

「Road to UFCしか選択肢がないなら、Road to UFCですよね。そのRoad to UFCが5月スタートなら、その前にもう1試合する形かと。だから12月の早めに試合を戦いたかったんです。1月になると、次の試合をするとなると時間が欲しくなりますし。2月にも試合の話があって。そのタイミングで試合をする方が、何もしないで待っているより良いと思います。負けて、そのままで声が掛るほど甘くはないので」

──モンゴル勢や竹中大地選手もいるグラジですが、ベルトを狙ったり継続参戦というのは? 練習仲間の狩野優選手などは『国内で日本人選手と戦えば、どれだけ上久保選手が強いかを知ってもらえる』と言っていましたが。

「う~ん、何というですかね。もう一つの団体からは日本選手でオファーをくれました。でも、さっきいった最初の候補に〇〇・〇〇〇〇が入っていたんです。あの名前を見た時に『いいじゃん。やりたい』って。あの名前を見た時に感じた想いが、日本人選手の対戦候補には起きなかったです。やっぱりテンションの上がり方が違って。ONEでトロイ・ウォーセンとやった時も『やりたい』って最初に感じて。それが、グラジエイターが最初に出してくれた候補……複数の候補にはめっちゃあったんです。

国内の選手云々でなくて、僕が日本の選手にそういうことを感じなくなってしまっているだけかもしれないです(笑)。知らない強いヤツ、誰もが強いと思っているヤツとやりたい。そこで最初の候補は日本人との対戦もあって、ほとんど勝っている選手だったので。ときめくか、どうか。そこはありますね。あの候補を見て、グラジエイターは自分のやりたいことに乗ってくれているのを感じました。

だから日本人対決に関しては、期待してくれるのは嬉しいですけど……。竹中選手にしても、ONEに出始めた時に自分が竹中選手と並び立つなんて思っていなかったので。並ぶだけで良いと勝手に思っています。当時、竹中選手は無敗の修斗のチャンピオンだったので。そもそも、僕のなかで特定の誰かと戦いたいとかは全然なくて。理想はここで勝って、Road to UFC。あるいはUFCに通じるとこから引っ掛かるのか。UFCを目指さないと、何のために強くなろうとしているのか分からないから」

──6年2カ月振りに日本でMMAを戦うことは?

「意外と何もないです。それに大阪なので、遠征している感覚だし。海外は試合のことだけを考えていれば良いのですが、大阪でも国内の試合なのでアレコレとやらないとはいけないですけど。ただ国内で外国人と戦うので、珍しくホームになるので……ある意味、楽なところはありますね」

──負傷があったとはいえ、8月の敗北を経て練習内容など変えた部分はありましたか。

「体の負荷を減らさないといけなかったので、MMAの練習量を減らしました。そこで色々考えて、ただ練習の中身を変えたのは負けたことよりも、吉野(光)選手のセコンドでUAEWについて行ったことの方が大きいです」

──10月17日のUAEW45、リネット・ハバロフに2RでTKO負けを喫した試合ですね。そこで何を感じたのですか。

「大会全体もあるし、吉野君の相手が同階級で7勝0敗。ヌルマゴのジムに所属していた選手で。吉野君とは肌を合わせていて、強い部分を出していけば勝負どころを創れるという作戦を色々と立てていました。ただ思っていた以上に、通用しなかった。吉野君は『自分の実力不足です』とは言っていたけど、それ以上に何かちょっとこう……これまでやってきたことは間違いじゃなかったのかと結構ショックだったんです。

正直、自分が負けた時よりも……。今までやってきたことが間違っていたかもって、凄く考えました。他の試合も見て、ヌルマゴのチームと戦い、通用している選手や勝っている選手もいました。キルギス人選手とか勝っていて、彼らの試合を見て『何かを変えないとダメだろう』って思いました。

あまり良い言い方じゃないですけど、日本のMMAのレベルの話をした時に韓国、中国の次という風にいわれるようになったじゃないですか」

──はい、アジアにおいて。

「それにフィリピンも強くなっていて、正直──世界的に見ると下から数えた方が早いんじゃないかって。個々の力で突破できることはあっても──藤田大和選手が、カザフスタンの戦績の良い選手に勝ったように。そういう選手が時折り出てくるかもしれないけど、全体的な総数を見た時に日本人はどれぐらい強いのかと考えると、インドネシアの次ぐらいじゃないかって……。このままじゃ、日本人でヌルマゴのチームと10対10で試合をしましょうってなると、0勝10敗になる。そんな風に思うぐらい、ショックでした。

日本だけで練習していると、う~ん、日本人のなかでは強くなれるかもしれないけど、UFCのチャンピオンになれない。海外に練習に行くのもそうだし、根本的に練習への向き合い方、考え方から変えない限り──敵わない。ジムの設備とかあるのかもしれないけど、変えられる部分から変えていかないといけないと考えるようになりました。もう年齢的にも焦って、直ぐに変えないといけないと思った部分はあります」

──この国のMMA業界は世界的な強さを手にするという方向に向いていません。必要なのはLFAでありContender Seriesであって、KSWではない。でも、業界を変えることは一選手ではできないです。

「MMAを練って考えていたものが、UAEWで打ち砕かれて……。今、やれることはまずは自分を変えること。自分が練習で思っているテーマを変えました。本当は大人数で同じ考えでないといけないのですが、まずは身近の人たちから、と。監獄の人たちは考え方も似ているので、そこから変えて行こうかと。

だたし、自分達が今やっていることが正しいとは限らないです。正しいと思った方向に進んでいれば、変えようという考えが広がっていく。別に日本を強くしようなんて考えはないけど、自分の練習環境を良くするために回りに強くなってもらいたいという感じです」

──監獄グルグルの2分のスパーリングでは、あの速いペースで戦えるものなのかと驚かされました。

「ペースはだいぶ上げました。これまでは2分という限られたなかで丁寧に一つの山を創ろうという形だったのですが、ミスをしても良いからとにかくペースを上げること。山場を2分の間にいくつも創るのが、今のテーマです。

やっぱりリズムの違いっていうのは、大きいし。如何に早く自分の流れにもっていけるのかを大事にする。それが今、意識していることです」

──リカバリーも早くなっていないですか。練習のなかで矢継ぎ早に動くので、バックを取り切れないで落とされることも出てきた。そこからのディープハーフからスクランブルなど立て直しが目を見張る速さでした。

「本当ですか……」

──ロータス世田谷でのグラップリングとは明らかに目的が違うことも伝わってきました。

「ロータスでは5分のグラップリングを回していて。5分を2分、2分、1分と考えて、2分を2回取れば絶対にラウンドを取ることになります。なので最初の2分を如何に取れるのか。そこのアプローチを変えて……手数、種類を増やし、今までやっていなかったことを試す。当然、失敗します。でも練習で失敗するのは全然構わないので。これまでミスを少なくするためにアタックが少なかったと思います。そこも大事なのですが、練習でやっていると失敗が少ないから、自分のなかの色々な判断材料も少なくなってしまうのかなって考えて。情報収集もかねて、色々とやっています」

──新たな技術を手にすることも考えていますか。

「ハイ。色々やりたい技もあるし、体のケガも多いから同じことを今までのようにできなくなる。なら武器を増やすことが必要になってきています」

──12月の試合でも、そのペースという部分を試すことはあるのでしょうか。

「う~ん、今やっているペースを出す……ことが間に合えば良いですね。UAEW後から取り組み始めたことなので、間に合えば良いなぁ……と。ただ間に合わなくても、この間に取り組んできたことは絶対に無駄にならないので。やっているペースなり、アタックの部分とかは出せるようにしたいと思います」

──全てはUFCに辿り着くために?

「これが僕のRoad to UFC──ずっとRoad to UFCです」

■【Flash】上久保周哉の対戦相手が、ペ・ジョンウに変更

6日(水)、Gladiatorより9日(土)、豊中市176BOXで開催されるGladiator024で上久保周哉と対戦予定だったシン・ジェヨンが、練習中に負傷しエキストリーム・コンバットの同門ペ・ジョンウが代役出場すること発表された。

ペ・ジョンウは1995年12月31日生まれの27歳。テコンドーとボクシングの経験があり、ブラジリアン柔術は青帯で韓国軍士官服務時代にはテコンドーとボクシングの教官を務めていたというが、今回がMMAデビュー戦となる。

同ジム所属でRoad to UFCバンタム級決勝戦を控えるイ・チャンホのトレーニングパートナーであるペ・ジョンウは、スクランブル発進&初陣にも関わらず──さらには上久保の承諾の知らせを聞く前から、自ら航空券を抑え今回の試合出場に尋常でないやる気を見せていたという。そんなペ・ジョンウのこの試合に向けた意気込みは以下の通りだ。

ペ・ジョンウ
「昨日までにもイ・チャンホのRTU決勝戦準備を一緒にしたので、4日前のオファーでも問題ないです。このところ、トレーニングキャンプで毎日のようにハードトレーニングをしてきたので、今はもう減量に集中するだけで、むしろ楽な状態です。

上久保選手のような強いファイターと試合ができることになって光栄です。上久保選手には楽しい試合をしようとお願いしたいです。本当にお願いします」

■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペ・ジョンウ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分3R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分3R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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AB F1 MMA o ONE Road to UFC UFC   イ・チャンホ シャオ・ロン リー・カイウェン 原口伸 平良達郎 鶴屋怜

12.9 UFC上海大会で『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦4試合が行われることが正式決定

シン・中国人 ――激変する社会と悩める若者たち(ちくま新書1710)


12.9 UFC上海大会で平良達郎とカルロス・ヘルナンデスが対戦(2023年10月31日)

 こちらの続報。



 UFCが12月9日に中国の上海インドアスタジアムでFight Nightシリーズを開催することと、『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦4試合を行うことが正式発表されています。





 フライ級決勝戦は鶴屋怜 vs. ジー・ニウシュイエ、バンタム級決勝戦はシャオ・ロン vs. イ・チャンホ、フェザー級決勝戦はリー・カイウェン vs. イー・ジャー、ライト級決勝戦はロン・チュー vs. 原口伸です。続きを読む・・・
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Road To UFC準決勝パート2第3試合・ダーエミィスウ・ザウパースー vs. イ・チャンホ

バンタム級準決勝。

キャリア7戦全勝のザウパースー。しかしローカル戦績は対戦相手の実力が不明。一回戦はテイクダウンされチョークを狙われる場面もあったが、すぐにバックを取り返しチョークで勝利したものの、相手がインドネシア勢のため参考にならない。23歳。

チャンホは12勝1敗で、12勝はすべてフィニッシュ勝利。一回戦の相手はインド人ファイターのプラタプ・シンで、あまりにも一方的過ぎる内容でチャンホが勝利しており、プラタプ・シンの実力がわからないだけに、こちらもなんとも言えない。29歳。

パンチから組んだチャンホだが、ザウパースーは小手に巻いて入れ替えケージに押し込む。小手投げで強引に投げを狙う。こらえるチャンホ。立った。ダブルアンダーフックからテイクダウンを狙うチャンホだが、ザウパースー際で上を取った。バックに回る。チャンホバックを取られた体勢でキムラを狙うが、ザウパースー持ち上げて頭から落とした。バックマウントに。チョークを狙うザウパースー。顎の上。股下から抜けたチャンホ。またテイクダウンを狙ったが、また際で上になるザウパースー。腰が強い。またバックマウント。チョークを狙うがチャンホ前に落とすとボディロック。そこからテイクダウンするが、また倒され際に反転して上になるザウパースー。立ったチャンホの背中に乗るが降りた。肘を入れてタックルに入るザウパースー。テイクダウン。パウンド。ホーン。

1Rザウパースー。

2R。パンチで出るチャンホ。左ハイ。キャッチしてテイクダウンしたザウパースー。ハーフ。スクランブルで逃れようとするチャンホだがついていくザウパースー。チャンホ立って正対。入れ替えたザウパースー。シングルレッグで持ち上げてテイクダウン。またバックマウント。チャンホ足のロックを外して立ったが、スタンドバックから足をかけて倒したザウパースー。チャンホまたボディロックからテイクダウン。今度は倒したがすぐ立ち上がるザウパースー。なおもボディロックからテイクダウンするが、ケージを蹴って上になったザウパースー。チャンホケージを使って立つ。タックル。スイッチを狙うザウパースー。チャンホ返さえずにバックマウントを狙ったが、足がフックできず前に落ちた。ホーン。

2Rザウパースー。

3R。チャンホタックルでケージに押し込んだが、ザウパースーが入れ替えた。離れる。パンチで出たチャンホ。タックル。テイクダウン。バックマウントに。四の字バック。コツコツ殴るチャンホ。ザウパースー反転。許さずマウントに行こうとしたが、ザウパースーが上に。解除して立ち上がるチャンホ。ザウパースー消耗したか。チャンホがパンチを入れる。ケージに詰めた。ザウパースー首相撲から膝を入れるが、チャンホ両足を束ねて倒した。マウント!パウンド連打!動けず打たれるザウパースー。レフェリーストップ!

チャンホ逆転KO勝ち。ザウパースー、最後はガス欠だったか。1Rの腰の強さはすごかったが、今日の中国人ファイターで唯一の黒星。

決勝は上久保に買ったシャオ・ロンと。

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【Road to UFC2023Ep05】上久保、2R以降はグラウンドの展開を作ることが出来ず。無念の準決勝敗退

【写真】1Rこそバックコントロールできた上久保だが、2R以降はシャオ・ロンの打撃のプレッシャーにテイクダウンを奪えず。(C)MMAPLANET

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
Def.2-0:29-28.29-27.28-28
上久保周哉(日本)

いきなり飛びかかるロン。距離が離れると右のカーフキックを蹴る。上久保はシングルレッグを狙い、スタンドでは左ミドルを蹴る。ロンが左フック、上久保がシングルレッグから組みついてテイクダウンし、ケージを背にするロンの腰と足をコントロールする。上久保は立ち上がるロンの左脇を差してケージに押し込む。ケージ際でテイクダウンの攻防になるが、ここは両者離れる。

スタンドになるとロンが右アッパーを連打。上久保もジャブを当ててシングルレッグへ。ここからボディロックでロンをケージに押し込んで、尻餅をつかせる。

上久保は右手をついて立とうとするロンの右手を後ろからとって、左足をフックしてバックへ。そのあまグラウンドでバックキープし、ロンが正対しようとしたところでネッククランクを狙う。

2R、ロンが鋭いローを飛ばし、シングルレッグを狙う。これを切られたロンが左フックを当て、右アッパーを突きあげる。上久保もジャブ・左フックを当てて、打撃で応戦。一度組みの攻防になるがどちらのテイクダウンできずに離れる。

打撃の攻防になるとロンが上久保のシングルレッグを切って右ストレート。上久保が組みつくと、ロンがケージに押し込む。

ここで上久保はボディにヒザ蹴り、ロンのシングルレッグにアームロックを狙いつつ、腕のクラッチを切って正対する。ダブルレッグから組みつく上久保。ケージ際でテイクダウンの攻防になるが、ここも両者譲らない。

距離が離れるとロンが右アッパーから左フック。上久保はロンの打撃のプレッシャーを受けて深く組めない。上久保が前蹴りから右ストレート、シングルレッグに入るがテイクダウンを奪えない。逆にロンが右アッパーから左フックを打ち込む。

3R、ロンが右ストレートから返しの左フック。ガードの上から右フックを叩きつける。上久保のクリンチを首相撲で阻止し、左フックから右ストレートを打ちこむロン。

上久保の左の蹴りに右ストレートを合わせ、組みつく上久保を突き放して右ストレートから左。組みにになるとロンが上久保をケージに押し込んで右ヒジ。上久保のテイクダウンを切ってヒザ蹴り、右ストレートから左フックと打撃を打ち込む。

上久保も必死に組んでヒザ蹴りを返すが、ケージに押し込むのロンの方だ。ロンはクリンチからボディと顔にパンチを打ち分け、距離が開くと左右のパンチを振り回す。

これを被弾して動きが止まる上久保。何度も組みつこうとする上久保が力強さがない。最後は何とか上久保がシングルレッグで組みつき、ダブルレッグで押し込むも、ロンがケージに身体を預けて倒れない。

このまま試合終了となり、判定2-0でロンが勝利。1Rこそバックコントロールできた上久保だったが、2R以降は得意の組み技の展開を作ることができず。トーナメント準決勝敗退となった。


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【Road to UFC2023Ep05】非Tの実力者対決、ニャム戦へ。ダナソー「タイ人男子初のUFCファイターに……」

【写真】近所のお兄ちゃん的だけど、危険な技を多く持っている(C)MMAPLANET

本日27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05ではフライ級のワンマッチ=ピーター・ダナソー×ナムジャルガル・トゥメンデムベレエルが組まれている。
Text by Manabu Takashima

フライ級トーナメントに出ていたインドやインドネシアの選手よりも、強い。多くがそう思っているであろうタイ人とモンゴル人の一戦を前に、ダナソーをインタビュー。日本と違いMMAの練習をすることすら簡単でない国で育まれた探究心、それこそハングリー精神の塊といっても過言でないダナソーのMMA、いやUFCへの想いだった。


――ピーター……ピーターも、ダナソーもタイ人では凄く珍しい名前ではないですか。

「ダナソーはデンマークの姓なんだよ。父がデンマーク人で、コペンハーゲンで生まれて4歳の時まで向こうで育った。それからチェンマイに移り住んで、ずっとタイで生活してきた。父と母は別れてしまったんだけど、ダナソーという名前をずっと続けているんだ。実はレンワットというタイの名前も持っているよ」

――なるほど。では格闘技を始めたきっかけを教えていただけますか。

「タイでは当然のようにムエタイが盛んで、僕もTVでいつも見ていた。でも、自分でやろうとは思っていなくて、ずっとサッカーをしていたんだ。そんな時に友人の家にはケーブルTVがあって、UFCを視ることができた。グラウンドで殴る試合があるなんて、凄く興味深かったよ。

15歳の時サッカーのチームが解散して、お金のある友人たちは他のチームに移っていったけど僕の家は裕福ではなかったから、サッカーを続けることはできなかった。それにチームでもクラスでも一番小さかったし、その時に友人がMMAジムを見つけてきたんだ。それがチーム・クエスト・タイランドだった」

――ムエタイではなかったのですね。

「でもね、僕には格闘技経験がなかったからMMAの練習には参加できず、まずはムエタイと柔術の練習をしないといけなかった。そして……僕には月に50ドルを支払って、両方を習うことはできなかった。なら、まずムエタイをやり、試合をして――そのお金でMMAを習おうと決めたんだ。数カ月後、ジムからスカラシップを貰って練習できるようになったよ。代わりにジムの掃除が僕の仕事になったけどね(笑)」

――MMAの練習をするのに、それだけのことがあったのですね。

「ONE Warrior Seriesでは勝てなかったけど、MMAの試合も出るようになった。でも直後にコロナで練習ができなくなったから、バンコクに移った。そしてタイでも格闘技の大会が再開され、フェアテックス・ファイトやLegend FCタイラントで戦うようになり、Legend FC で56キロでチャンピオンになった。

今年の2月にはONE FFで勝った時に、ジョージ・ヒックマンに声を掛けてもらって、プーケットのバンタオに合流したんだ。レスリング、柔術、ムエタイ、なんでも学べて最高の環境さ」

――ONE FFではムエタイを駆使しながらも、MMAを消化していたように感じたのはピーターの格闘技歴に関係していたからなのですね。ただONE FFからONE本戦というステップアップは考えなかったですか。

「僕はずっとUFCで戦いたいと思ってきた。それが僕の夢で。世界最高の場所で戦えば、世界のベストと戦えるようになるから」

――ところでRoad to UFCではワンマッチ出場です。トーナメントにはインドネシアやインドの選手も出ていますが、韓国、中国、日本の選手とレベルの差は大きく、ピーターやニャムジャルガル、それこそトップノイの方が強い。そういう意見も多いです。

「インドネシアやインドは人口が多くて、マーケットとして期待されているんだろうね。それに彼らは僕のようにレコードに2敗という数字がなくて、どんな大会で戦っていようが戦績が綺麗だったから。僕にはトーナメントで戦うスキルがあることは絶対だ。そう思っているよ。練習環境も違うし、でもしょうがない。今はとにかく与えられた試合を戦って、勝つことが大切だ。

もちろんタイ人男子で初のUFCファイターになりたいけど、ワンマッチで勝ってもそのままステップアップできなければコンテンダーシリーズや次のRoad to UFCで戦いたい。どの世界チャンピオンも、最初からUFCで戦っているわけじゃないからね」

――日曜日の対戦相手も同じように思っているかと。では、そのニャムジャルガルの印象は?

「強い選手だよ。でも、僕の方がタフな試合をしてきて。しっかりと準備している。どの局面でも戦えるけど――しっかりとムエタイを見せて、打撃で勝ちたい。ヒジとヒザはレスラーやグラップラーにとても有効だからね。」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep05】今大会屈指の好カード。イー・チャア戦へ、キム・サンウォン「水のように戦う」

【写真】神田コウヤ×リー・カイウェン戦の予想という問いには「両者にはそれぞれの強みがありますが、今は自分の試合に集中しています。試合が終われた、勝った方の選手の研究をし始めます」ということだった (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05のフェザー級準決勝、韓中対決=キム・サンウォン×イー・チャアが組まれている。
Text by Manabu Takashima

昨年準優勝のイー・チャアは既にUFCレベル、アジアのサーキットと目される。対してキム・サンウォンは初戦でSASUKEをKOし、準決勝に歩を進めてきた。今大会屈指の好カードを前に、キム・サンウォンに話を訊いた。


――今の体調はいかがですか。

「普通です。いつのもように普通に良い感じです」

――ところで眉毛もカラーリングしているのですね。

「特別な意味はなく、髪の毛の色に合わせただけで。まぁ、気分転換です(笑)」

――日本の選手もそうですが、髪の毛をいじって臨戦モード突入ということなのでしょうか。

「いえ、練習の邪魔になったのでカットしたら、ちょっとダサかったので染めました(笑)」

――分かりました(笑)。初戦のSASUKE戦のKO勝ちは、日本の関係者からしっかりと戦術を練った上で実行した素晴らしい勝利だという声がありました。

「そういう風に言ってもらえることは、凄く嬉しいです。ありがとうございます。実際に作戦を細かく立てて、その通りの勝ち方ができました。自分はフットワークが遅いので、SASUKE選手は蹴りを使う。その時に動きが止まるのでパンチを当てようという作戦がそのままはまった形です。チーム、先生を信じた結果です」

――ずばり、今回の試合もそのように準備をしてきたわけですね。

「もちろんです。バッチリです(笑)」

――ではイー・チャアの印象を教えてください。

「自分にとっては、火の玉みたいな選手ですね。勢いで戦う。自分はそういう火を消す、水のようなファイトを心がけて――冷静に戦います」

――つまりカッとしてしまうと良くないということですか。

「イー・チャア選手を疲れさせる。そのためには冷静でいないといけないです」

――自身も疲れるタフファイトですね。

「自分が疲れないように戦う。それが一番の理想です。彼はグラップリングが強いのですが、自分もそこは自信があります。そして自分の方がイー・チャア選手より、打撃は上回っています。何より彼がこの試合の前にタイで練習していたと聞き、自分の打撃を警戒するだけでなく怖がっているレベルにあることと確信できました。そうなると、彼が何を仕掛けてくるのかは、もう分かっています。その時が訪れる時が、楽しみでならないです」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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