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【ONE113】ONEがついに10月30日のスーパー・メガショーを公式発表。まずはMMA世界戦4試合から!!

【写真】ついにパンデミック以前の規模のイベントを本拠地シンガポールで行うONE Championship (C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

5日(月・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が自らのSNSで10月30日(金・同)にONE113「Inside the Matrix」を開催し、4つの世界タイトル戦を組むことを明らかにしている。

ONEもいよいよCovid19パンデミックによる活動休止期間以前の規模のイベントを実施、いやそれ以上のスーパー・メガイベントが行われることがCEOのSNSに続き、6日(火・同)にオフィシャルオームページで明らかとなった。


10月のビッグショーはかねてからONE周辺で話は伝わっており、日本では9月のRoad to ONE03後に青木真也が「これで出られないと嘘でしょ」という発言もしていた。一部では10月9日のONE112「Reign of Dynasties」によって、シンガポール政府のGoサインが出るか否かの決を下すという情報もあったが、ここを待つまでもなく許可が下りたと捉えることができる──今回の発表だ。

日本人戦出場選手を含め、大会の全容はまだ見えてこないものの、4つの世界戦が組まれることでONEがどれだけ30日のシンガポール大会に力を入れているのかは容易に想像がつく。

そして今回発表されたMMA4階級の世界戦は以下の通りだ。

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

王者ンサンはミャンマーの国民的ヒーロー。

2017年6月に同級王者となり、今回が3度目の防衛戦で、この間にライトヘビー級王座にも就き、ヘビー級世界王者ブランドン・ヴェラの挑戦を退けている。現状ではONEのMMAで唯一のチャンプ・チャンプだ。

デリダーは昨年1月からONEに参戦を始め、3連勝中。今年の2月にレオナルド・アタイジに勝利し王座挑戦権を手にしていたが負傷により、この機会を他者に譲ることになっていた。

その後のパンデミックでONEもリスケが必要となり、今回の挑戦が現実のものとなった。

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

クリスチャン・リーは昨年5月に青木真也から同王座を奪取し、10月の日本大会では決勝から出場となったONEライト級GPでダギことザイード・フセイン・アサラナリエフをTKOで下し優勝。

ライト級でもトップファイターであることを世に知らせしめている。

対するラピクスはジョルジオ・ペトロシアンと同門のイタリア在住モルドバ人ファイターで、キャリア12連勝でONEと契約。

2戦目となった今年2月のインドネシア大会で元フェザー級世界王者マラット・ガフロフを払い腰で投げてRNCで秒殺し、次期タイトルチャレンジャーの座を手にしていた。

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

ベトナム系豪州人世界王者のウェンは2017年4月にフェザー級王座を獲得し、クリスチャン・リー、ジャダンバ・ナラントンガラグ、そして松嶋こよみを破り3度の王座防衛に成功している。

その一方で、同級王座獲得の7カ月後にライト級王者も奪取。ONE史上初の同時3階級制覇を狙いバンタム級王者ビビアーノ・フェルナンデスに挑戦も敗れる。この敗北によりフェザー級のベルトを守ることに専念することになったウェンは、サンフォードMMAの同門ンサンとともに、キャリアのピークを迎えようとしているONEを代表するチャンピオンだ。

ついに北米トップ級の力を持ったファイターがONE世界王座に挑む。

ベトナム系米国人のタン・リーは、ニューオリンズで競技でなく武道としてテコンドー道を邁進してきた選手でTUF出場、コンテンダーシリーズでKO勝ち、LFAではフェザー級暫定王者にもなった。グラスルーツからUFCに進出してもおかしくない力の持ち主が、ONEと契約しユーサップ・サーデュラエフ、朴光哲、高橋遼伍をKOで仕留め──ベトナム人同士の世界戦に臨む。

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

パンダことヂィンナンは2018年1月に今回の挑戦者ティファニー・テオを下した初代同級チャンピオンの座に輝くと、これまでアンジェラ・リーを含め3度の王座防衛を果たしている。

昨年10月に階級を下げてアンジェラの持つ女子アトム級王座に挑戦も、減量の影響は大きくRNCで敗れ、ストロー級こそ彼女の階級であることが立証された。現在はシンガポールのEvolve MMAの所属選手となっており、ホームで4度目の王座防衛を迎えることとなった。

他方テオはヂィンナンとの世界王座決定戦で初黒星を喫してからは、柔術界の女帝ミッシャル・ニコリニと日本の三浦彩佳を破り連勝中。

ニコリニに寝技を防ぎ、三浦の首投げにも対処して打撃からパウンドで仕留めたテオは、王座決定戦出場時より評価を高めている選手だ。在籍チームではなく、国籍としてもシンガポールが母国のテオが2月に続き無観客大会を戦う。

超豪華なMMA世戦4試合──過去にONEのMMA戦線では、Super Series導入以前の2014年8月のUAEドバイ大会でフェザー級からミドル級まで4階級の世界戦を予定していたが、ミドル級が実現せずに3階級のみが実施された過去がある。30日大会は立ち技の世界戦や日本勢も含めONEの総力戦になることが予想されるだけに、その全容が気になるところだ。

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【ONE】オフィシャルランキング完全版。上久保が4位で青木は5位。スタンプはMMAでランク外に

Stamp【写真】スタンプはムエタイで世界王者、キックは1位。しかしMMAでは5位に入らず(C)ONE

27日(月・現地時間)、ONE Championshipがムエタイ、キックボクシング、MMAのオフィシャルランキングを発表した。

MMAは男子がストロー級からライト級までと女子がアトム級とストロー級の7階級、ムエタイは男子がストロー級からフェザー級までで女子はアトム級と5階級、キックは男子がMMAと同様の5階級とキックも同様に男子はストロー級から5階級、女子はアトム級と計6階級となっている。


全階級で5位前の発表となった初のオフィシャルラキング、ムエタイのキックの重複は多いが、延べ人数でいえばタイ人が25人で一番多く、次いで日本と米国の11人。日本人選手は全てMMAで立ち技ではランクインはなかった。

続いて豪州はMMAではフェザー級王者のマーチン・ウェン、リース・マクラーレンがフライ級ランクに入っている。フィリピンは8名で立ち技は女子ムエタイのラズマ・アブバカーのみ、7人はMMAファイターでラカイは

【MMAストロー級】

ONE MMAの世界王者で最もアクティビティなパシオ

ONE MMAの世界王者で最もアクティビティなパシオ


C ジョシュア・パシオ(フィリピン)
1 猿田洋祐(日本)
2 内藤 のび太(日本)
3 レネ・カタラン(フィリピン)
4 アレックス・シウバ(ブラジル)
5 リト・エディワン(フィリピン)

【MMAフライ級】

若松がランク入り、和田竜光はランク外。マクラーレン戦が響くのか……

若松がランク入り、和田竜光はランク外。マクラーレン戦が響くのか……


C アンドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
1 デメトリウス・ジョンソン(米国)
2 ダニー・キンガド(フィリピン)
3 カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
4 若松佑弥(日本)
5 リース・マクラーレン(豪州)

【MMAバンタム級】

何と4位に入った上久保、ジョン・リネケル、ムイン・ガフロフより上だ(ONE)

何と4位に入った上久保、ジョン・リネケル、ムイン・ガフロフより上だ(ONE)


C ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
1 ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
2 佐藤将光(日本)
3 ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)
4 上久保周哉(日本)
5 竹中大地(日本)

【MMAフェザー級】

去年の5月から試合がない山田もランクイン。次期チャレンジャーと目されるタン・リーは3位

去年の5月から試合がない山田もランクイン。次期チャレンジャーと目されるタン・リーは3位


C マーティン・ウェン(豪州)
1 クリスチャン・リー(米国)
2 松嶋こよみ(日本)
3 タン・リー(米国)
4 山田哲也(日本)
5 ゲイリー・トノン(米国)

【MMAライト級】

本来なら5月に王座挑戦が決まっていたラピクス。青木、フォラヤンら元世界王者はランク外──

本来なら5月に王座挑戦が決まっていたラピクス。青木、フォラヤンら元世界王者はランク外──


C クリスチャン・リー(米国)
1 ユーリ・ラピクス(モルドバ)
2 ダギ・アサラナリエフ(トルコ)
3 ピーター・バウシュト(オランダ)
4 ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
5 青木真也(日本)

【MMA女子アトム級】

リン・ホーチン……誰? 去年の3月にミャンマー大会で勝利もONEではこの1勝のみ。そしてスタンプはランク外……(C)ONE

リン・ホーチン……誰? 去年の3月にミャンマー大会で勝利もONEではこの1勝のみ。そしてスタンプはランク外……(C)ONE


C アンジェラ・リー(米国)
1 デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
2 モン・ボー(中国)
3 リン・ホーチン(中国)
4 山口芽生(日本)
5 ジナ・イニオン(フィリピン)

【MMA女子ストロー級】

アンジェラはアトムとともにランクインも、パンダはストロー級のみ

アンジェラはアトムとともにランクインも、パンダはストロー級のみ


C シィオン・ヂィンナン(中国)
1 ティファニー・テオ(シンガポール)
2 ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)
3 アンジェラ・リー(米国)
4 三浦彩佳(日本)
5 マイラ・マザール(ブラジル)

【ムエタイ・ストロー級】
C サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
1 ジョシュ・トナー(豪州)
2 ロッキー・オグデン(豪州)
3 ダレン・ローラン(フランス)
4 アンディ・ホーソン(英国)
5 ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

【ムエタイ・フライ級】
C ロッタン・シットムアンノン(タイ)
1 パンピャック・シットムアンノン(タイ)
2 スーパレック・キアトモー9(タイ)
3 ジョナサン・ハガディ(英国)
4 エリアス・マムーディ(アルジェリア)
5 ペッダム・ペッティンディー(タイ)

【ムエタイ・バンタム級】
C ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
1 センマニー・サティアンムエタイ(タイ)
2 ボボ・サッコ(フランス)
3 クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
4 アラヴェルディ・ラマザノフ(ロシア)
5 ムエンタイP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

【ムエタイ・フェザー級】
C ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
1 スーパーボーン・バンチャメーク(タイ)
2 ジャマル・ユスポフ(ロシア)
3 ジョー・ナタワット(タイ)
4 サミー・サナ(フランス)
5 ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)

【ムエタイ女子アトム級】
C スタンプ・フェアテックス(タイ)
1 ジャネット・トッド(米国)
2 アン・リーネ・フグスタード(ノルウェー)
3 アルマ・ユニク(豪州)
4 エカテリーナ・ヴァンダリエバ(ベラルーシ)
5 ラズマ・アブバカー(フィリピン)

【キックボクシング・ストロー級】
C サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
1 アステミル・ボルソフ(ロシア)
2 ワン・ジュンウァン(中国)
3 ロッキー・オグデン(豪州)
4 ジョシュ・トナー(豪州)
5 ダレン・ローラン(フランス)

【キックボクシング・フライ級】
C イリアス・エナッシ(オランダ)
1 ロッタン・シットムアンノン(タイ)
2 スーパレック・キアトモー9(タイ)
3 ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)
4 パンピャック・シットムアンノン(タイ)
5 エリアス・マムーディ(アルジェリア)

【キックボクシング・バンタム級】
C アラヴェルディ・ラマザノフ(ロシア)
1 ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
2 センマニー・サティアンムエタイ(タイ)
3 ジャン・チェンロン(中国)
4 リアム・ハリソン(英国)
5 ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

【キックボクシング・フェザー級】
C 空位
1 ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
2 スーパーボーン・バンチャメーク(タイ)
3 ジョー・ナタワット(タイ)
4 タイフン・オズカン(オランダ)
5 ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)

【キックボクシング・ライト級】
C レギン・アーセル(オランダ)
1 ニキー・ホルツケン(オランダ)
2 ムスタファ・ハイダ(イタリア)
3 アンソニー・ジュングアニ(米国)
4 アンディ・サワー(オランダ)
5 エリオット・コプトン(豪州)

【キックボクシング女子アトム級】
C ジャネット・トッド(米国)
1 スタンプ・フェアテックス(タイ)
2 アルマ・ユニク(豪州)
3 カイティン・チュアン(台湾)
4 アン・リーネ・フグスタード(米国)
5エカテリーナ・ヴァンダリエバ(ベラルーシ)

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Interview ONE Special The Fight Must Go On アンジェラ・リー シィォン・ヂィンナン チャトリ・シットヨートン ブログ

【The Fight Must Go On】Must Watch !! チャトリのおススメ、ONEを知るための5番勝負─03&04─

Pand vs Lee【写真】2試合とも劣性なファイターが盛り返すというシーンが見られたうえでのフィニッシュ決着、3度目は?(C)MMAPLANET

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第20弾はMust Watch!!  このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

今回もONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長が選んだ「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」、その3試合目と4試合目だ。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれません。


チャトリが選んだ「ONEを知るために日本のファンに視て欲しい5番勝負」、今回は2試合同時発表、3試合目は2019年3月31日、ONE90で行われたONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖挑戦者アンジェラ・リー、そして2019年10月13日のONE100で組まれた再戦、ONE世界女子アトム級選手権試合=王者アンジェラ・リー✖挑戦者シィォン・ヂィンナンの2試合だ。

チャトリのMust Watch 03&04、シィォン・ヂィンナン✖アンジェラ・リー2連戦の選択理由は以下の通りだ。

チャトリ・シットヨートン
「ジィォン・ヂィンナとアンジェラ・リーの戦いは、2試合とも大好きだ。凄い接戦で、2人とも傷つき、それでも最後まで勝負を諦めない戦いだった。そしてパンチで勝ったヂィンナン、RNCで勝利したアンジェラ。2人の特徴と強さを見せ、これからさらに強くなる可能性があることを示していた。

ヂィンナンとアンジェラの2人、世界のどのアトム級の選手と戦っても負けないはずだ。3度目の対戦? もちろん起こりえる。2人もそれを第三幕、決着戦を望んでいる。2人ともEvolve MMAに所属しているけど、我々は既にクリスチャン・リー✖シンヤのタイトル戦も組んだ。彼女達は間違いなく、もう1度戦うよ」

ONEオフィシャルホームページで視られる──この試合の動画、パンダ✖リー01はコチラ、パンダ✖リー02はコチラ(39分10秒頃)から

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【ONE】ライアン✖ホジャーのノーギ!! リアリティTVショーにGSP!? チャトリCEOがライブでファンに回答

Chatri【写真】写真は昨年10月の東京大会の会見から。ファンからビビアーノ✖ベリンゴンと5度目の対戦について聞かれ、「ケビンにはいくつかの勝利が必要だけど、また実現するかも」と答えていた(C) MMAPLANET

2日(木・現地時間)、ONEのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が公式Facebookで、ホストを務める新番組「The Apprentice: ONE Championship Edition」及び今後の予定や格闘技観に関して、ライブ配信で視聴者からの質問に返答した。

Apprentice(アプレンティス)とは見習いを意味する言葉で、ホスト役の実業家が自ら経営する会社のポストを与えるというリアリティTVショーで、10数名の参加者から毎週1名脱落者が出て、最後に生き残った者が本採用を勝ち取る。米国ではドナルト・トランプ大統領やその一家が出演したこともあり(※製作もトランプ・プロダクションがシーズン14まで関わっていた)、シーズン15まで放送されるなど高い人気を誇っている。


英国やブラジルでの現地版が作られてきたが、そのONE版といえる今回のアプレンティスでは、チャトリCEOがホストとして出演し13話がアジア50カ国で放映予定だ。ゲスト審査員ではアジアを代表する企業のCEOだけでなくONE世界王者やトップファイターも登場し、16名の参加者で最後までお眼鏡が叶ったウィナーは年俸25万ドルで仕事をオファーされ、チャトリCEOの見習いとして1年間ONEに迎え入れられる。

そんなアプレンティスだけでなく、今後の予定、過去の格闘技経験まで多岐に渡るファンの質問に対し、チャトリは35分に渡り対応した。

「アプレンティスをやろうと思ったのはMGM(テレビション。シーズン15から番組を制作している)から、歴史上もっともハードなシリーズを制作したいという話があったから。12人の世界チャンピオンが、ハードなフィジカルトレーニングを参加者に強いてスマートさやシャープさだけでなく、メンタルの強さを試す。そして、この中継でハードコアファンだけでなく、ONEを世界中の一般層に知ってもらえることが楽しみでならない。ドナルド・トランプ、申し訳ないけど君の視聴者数を凌駕するから」とチャトリは、アプレンティスについて語った。

ライブ配信中に日本から山口芽生から「アプレンティスの空手コーチに私を採用しないですか?」という問いかけがあり、チャトリは「メイは素晴らしいマーシャルアーチストで、伝統空手だけでなくブラジリアン柔術でも黒帯。その可能性は大いにある」と話した。

またチャトリによると、アプレンティスにはONE以外の格闘家も1~3名ほど出演する可能性があり、彼のなかで一番の候補は「ジョルジュ・サンピエール」だということを明らかにしている。

今後のONEの活動に関してはMMA、キック、ムエタイに続きグラップリングを取り入れる可能性を問われ「これまでにもトノン✖シンヤ(青木真也)など、グラップリングマッチを組んできた。例えばホジャー・グレイシー✖ブシェシャとか、そうだね……ブシェシャ✖ゴードン・ライアン、ゴードン・ライアン✖ホジャーのノーギを組んでみたい。あらゆるマーシャルアーツのベストを集う場にしたい」と答えている。

この他、「ヴィトー・ベウフォートのONEデビューはコロナの影響で遅れているが今年中に」、「インドでのイベント開催も同じくコロナの影響が出ているが遅くとも来年には行いたい」、そして「3カ月以内にONEのビデオゲームを発表するが、2年以内にさらに規模の大きなゲームを開発し発売する予定である」ことを明言している。

「最高の女子マッチは?」という問いにはシィォン・ヂィンナン✖ジャン・ウェイリ、アンジェラ・リーとスタンプ・フェアテックス絡みなら階級内で誰とでもという返答をしたチャトリ。今後に関しては5月にはこれからについての発表を行い、コロナ禍にある世界に対し「リアルヒーローが世界中の人々をインスパイアさせる──これまでの通りのことを、これまで以上に取り組む」と力強く語っていた。