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【ONE FF68】テイクダウン&抑えの若林耕平が、最後に反撃を受けるもサンランフーシーをスプリットで下す

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
若林耕平(日本)
Def.2-1
サンランフーシー(中国)

サウスポーの若林が左ミドルから組みついて、ボディロックテイクダウンを決める。ギロチンのサンランフーシーに背中をつかせた若林は、クラッチがなく片手で頭を抱えるサンランフーシーに対し、頭を上げてパンチを落とす。サンランフーシーはクローズドガードで頭がエプロンに出ており、リング中央に戻される。下からエルボーのサンランフーシーだが、しがみつきが中心で寝技は防御に徹している。若林も有効なパンチがなく、ONE裁定ではスタンドに戻った時にパンチを受けないことが大切になって来る。

レフェリーが両者の頭を中央に向かせて試合がリスタートも、サンランフーシーが頭を抱える。上体を起こした若林が勢いのある右のパウンドを一発。残り30秒で、両足でアップキックという──これは寝技ができないな──というサンランフーシーをパス。ハーフに戻されも肩固め狙いの若林は、ブリッジからスクランブルを許しスタンドに戻ると初回が終わった。

2R開始早々、若林の左の蹴りに組んだサンランフーシーがバックに回る。胸を合わせた若林が体を入れ替えて、コーナーに押し込む。ここから小外刈りでテイクダウンを決めた若林が、ハーフで抑える。サンランフーシーはここもしがみつくか、エルボーや細かいパンチを下から打つ。クローズドのサンランフーシーは、レッスルアップやそこに通じるリバーサル、もしくは立ち上がる動きを一切見せない。すぐに頭を外に出すサンランフーシーを見てレフェリーがブレイクから、試合を中央に戻した。

残り45秒になって若林が左のパウンドを振り下ろす。とはいえ、頭を胸をつける時間も多い。サンランフーシーの腕十字を察知し、立ち上がった若林は、続いて立ち上がったサンランフーシーと同時にミドルを繰り出す。ここで時間となったが、サンランフーシーがパンチを一発を入れ若林に謝罪した。

最終回、若林のシングルレッグに簡単に下になったサンランフーシーは、三角絞めを防がれる。若林は足を抜きに掛かるが、直ぐに戻したサンランフーシーが下からボディトライアングルに取る。右、そして左とパンチを落とした若林に対し、サンランフーシーは下からエルボーを打つ。立ち上がって戦況を五分に戻すことができないサンランフーシーと、抑え中心の若林のファイトは残り2分15秒に。

とレフェリーがブレイクを命じ、スタンドに戻る。テイクダウン狙いを切ったサンランフーシーが、左を当てる。さらに右ミドルを蹴るが、若林が組んでボディロックに。コーナーでクリンチから離れた若林に、サンランフーシーが右ハイ。直後に左ハイをキャッチされた若林はテイクダウンを奪われ、サンランフーシーの勢いのあるエルボーを受ける。

さらにヒジを続けたサンランフーシーが立ち上がり、飛び込んでパンチへ。若林はヒップエスケープし、体が場外に。レフェリーが若林を中に戻すと、立ち上がっていたサンランフーシーがパウンドを狙ったところでタイムアップに。結果、ジャッジの裁定は割れ──若林はスプリット判定勝ちに、感極まった表情を見せた。


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【ONE FF68】パンクラス・ストロー級1位の若林耕平が、中国の14勝2敗=サンランフーシーと対戦!!

【写真】もう4時間弱で大会が始まる(C)ONE

28日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Friday Fights 68で唯一組まれたMMAマッチに日本から若林耕平が出場し、中国のサンランフーシーと対戦する。
Text by Manabu Takashima

若林はキャリア7勝1敗1分、2018年1月にGladiatorでデビューし、関西系の修斗~Grachan(×Gladiator)、DEEP大阪大会からパンクラスに転じて3連勝、今もストロー級1位にランクされている。


パンクラスのストロー級は4月に黒澤亮平が暫定王座に就いているが、その黒澤自身はリトルと暫定王座決定戦が決まった際に「1位が腑抜けなんで仕方ないんですけど(中略)、この試合で勝った方が正規王者」という発言をしている。

その1位こそ若林だったわけだが、若林自身は2月の大阪大会で高島俊哉に判定勝ちを収めており、その試合に前には「正直、このマッチメイクはメッチャ悔しいです。僕はパンクラスでトップランカー2人に勝っています。しかも宮澤雄大選手はパンクラスで王座挑戦経験があり、去年はネクサスのチャンピオンになりました。八田選手は元ZST王者ですよね。それとパンクラスに出る前にDEEP大阪大会で勝った吉村友菊選手も元グラジ王者です。そういった選手たちに勝っていることを、もっと評価してほしいなっていう気持ちはあります。でも、その評価も含めて自分の実力やから。次の試合で評価を変えたいです」とMMAPLANETのインタビューで話していた。

選手にはそれぞれ自負、そして思惑や将来への展望がある。またプロモーションにも、それぞれの事情が存在している。そしてファンは一切、そのような事情に関係なく考えられるなかで最上のカードを望む。

パンクラスを見続けているMMAファンにとっては、この流れで黒澤×若林の正規王座戦が見たかったというのは絶対だろう。実際、7月大会で両者の対戦の方向でプロモーションサイドも動いていたという話も入って来ていた。

その結果ということではないが、パンクラスとの話し合いを経て──若林はONE FFを選択した。29歳、ストロー級世界最高峰=ONE本戦に通じる道が開けるのであればそのチャンスをモノにしたいと思うのは当然のことだろう。今夜、若林が対戦するサンランフーシーはキャリア14勝2敗、今や右肩上りの勢いを持つC-MMAの国内メジャー=WLFの暫定ストロー級王者だったファイターだ。

若林とONE FFの契約内容がどうなっているのか不明だが、基本はマッチング期間付きのワンマッチ契約だ。ONE FFで勝利してから他のプロモーションで戦うファイターも存在しているし、本戦とマルチイヤー契約を結ぶ選手もいる。

ここで若林のキャリアアップに必要なのは勝利であるのは当然として、日本のファンに「黒澤とやっても勝てる」という印象を残すこと。ファイターは強さが売りの商売だ。事実はどうであれ、逃げたという印象は若林のキャリアに不必要。今夜、サンランフーシーを相手に結果と内容で──強さを見せつけることができるか。もう4時間後には、若林の将来を左右する試合が始まる。

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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