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DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC ゴードン・ライアン ダナ・ホワイト ドノヴァン・ビアード ボー・ニコル 中村倫也 木下憂朔 河名マスト

【DWCS2022#10】2度目の正直なるか。2022年シーズン最終戦でNCAA3度優勝のボー・ニコル再登場

【写真】プロ3戦でUFC入りなるか。要注目のボー・ニコル(C)Zuffa/UFC

いよいよ明日27日(火・現地時間)、2022年のDana White’s Contender Seriesの最終週=第10週がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される。

木下憂朔がUFC行きを決めたことで、日本のMMAファンにとっても記憶に残るシーズンとなった今年のコンテンダーシリーズ最終章、そのオオトリ=第5試合に要・要注目のボー・ニコルが出場する。


第3週に出場し、ザック・ボレゴを62秒でRNCよって勝利しながら「経験不足。もう1試合、機会を与える」というダナ・ホワイトの達しを受けたニコルが、その言葉通りシーズン2戦目を迎える。

コンテンダーシリーズという舞台で戦う機会を得て、1分強で一本勝ちしながら経験不足を問われるのも不可解ではあるが、ニコルにとってボレゴ戦はプロMMA二戦目だった。アマMMAで2勝、プロ1勝というMMA歴でコンテンダーシリーズに出場したニコルは、カレッジレスリングでペンステートのエースとして活躍してNCAA D1王者に輝くこと3度、1年生の時は準優勝という凄まじい記録を残すエリート・レスラーだ。

最終学年時、3連覇を達成した2019年にはカレッジレスリング界のMVP=ダン・ホッジ・トロフィーを獲得し、最も優れたピンフォール奪いに贈られるシャーウス・アワードを2度獲得している。

中村倫也や河名マストと同期2019年のU23のフリースタイル92キロ級世界王者に輝き、TOKYO2020の米国予選で同五輪で金メダルを獲得したデヴィッド・テイラーに敗れ、MMA転向を果たした。

ニコルは2019年にプログラップリングでゴードン・ライアンと戦い三角絞めで敗れているが、実戦でグラップリングの怖さを知ったことも彼が短期間でMMAの精度高めた大きな要因になっているはずだ。

今回の対戦相手ドノヴァン・ビアードはキャリア7勝1敗、既にCage Fury FCミドル級王者という肩書を持っており、ニコルにとっては勝てば文句なし──UFCへの扉が開かれる相手となる。2022年コンテンダーシリーズ、最後の試合が用意されたのはUFCが如何にボー・ニコルに注目、期待しているのか表れであろう。

■視聴方法(予定)
9月27日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2022#10対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ドノヴァン・ビアード(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン(英国)
ヴィニシウス・センシ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
エミリアーノ・リナレス(エクアドル)
ジャック・ジェンキンス(豪州)

<フライ級/5分3R>
ハファエル・エステヴァン(ブラジル)
ジョアオ・エリアス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アシーク・アジム(米国)
マテウス・メンドンサ(ブラジル)

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ADCC2022 JT・トレス MMA MMAPLANET o カイナン・デュアルチ ケイド・ルオトロ ゴードン・ライアン ジオゴ・ヘイス ジャンカルロ・ボドニ ハイサム・リダ ホベルト・アブレウ ユーリ・シモエス 岩本健汰

【ADCC2022】66キロはジオゴ・ヘイス, 77キロはケイド。88キロがボドニ。KINGはゴードン・ライアン!!

【写真】タイが初日に姿を消すというなか、ケイドがADCC最年少世界王者に (C)SATOSHI NARITA

17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターにて2022 ADCC World Championshipが開催された。

イベントの規模、試合レベル共に四半世紀を迎えようかというADCC世界大会の歴史において、また他のグラップリング・イベントと比較しても、過去最高のグラップリング・イベントとなった今大会。

そんななか日本でも特に注目された66キロ級ではジオゴ・ヘイスが優勝。77キロ級ではケイド・ルオトロがミカ・ガルバォンを足関節で下し頂点に。

88キロはノーマークだったといっても良いジャンカルロ・ボドニが、これが新時代のグラップリングだという戦い方を続けた。

結果、決勝でルーカス・バルボーサをRNCで仕留め優勝している。

99キロ級はカイナン・デュアルチ、99キロ超級はゴードン・ライアンがゴールドを獲得、ゴードンはスーパーファイトも制し文字通りグラップリング界のKINGに君臨。無差別級では古豪ユーリ・シモエスが復活を遂げる勝利を挙げている。

日本から出場した岩本健汰は初戦でJT・トレスと対戦し、非ポイントの時間帯から積極的に攻めるという戦い方を選択する。

岩本のテイクダウン狙いに序盤の5分間は倒れていたJTは5分以降と延長戦では、切ってバックを伺うという展開で大善戦の岩本をレフ判定でくだした。

ハイサム・リダは初戦でホベルト・アブレウを腕十字で破るジャイアントキリングを達成するも2回戦敗退。それでも多くの新しい力の台頭の象徴──その一員であることを大いに印象づけている。

※ADCCの詳細レポートは後日、掲載となります。


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ADCC2022 MMA MMAPLANET o UFC   アンドレ・ガルバォン エドガー・クルーズ カイナン・デュアルチ ゲガール・ムサシ ゴードン・ライアン ニコラス・メレガリ ニック・ロドリゲス ラファエル・ロバトJr リョート・マチダ 堀内勇 平本蓮 高橋SUBMISSION雄己

【ADCC2022】高橋サブ&堀内勇がADCCを深掘り─04─。組み技界の平本蓮=ゴードン・ライアン

【写真】ゴードン・ライアンこそが、ミスター・グラップリングなのだる。ガルバォンとの物語も終幕を迎える(C)SATOSHI NARITA

いよいよ、スタート直前。17日(土・現地時間)&18日(日・同)にラスベガスのトーマス&マック・センターで開催される2022 ADCC World Championship。2年に1度のグラップリング界最大のトーナメントが、コロナの影響で3年振りに開催される。

グラップリング界においても特殊なポイント制が用いられながら、世界最高峰の組み技の祭典を高橋Submission雄己とMMAPLANETグラップリング・ライター堀内勇氏が、独断と偏見と愛情をもって深堀り。最終回は66キロ級と77キロ級以外の気になる選手について話を続けてもらうと、ゴードン・ライアンとグラップリングの今後という落としどころが見つかった。

<高橋Submission雄己&堀内勇、ADCC深堀対談Part.03はコチラから>


──66キロ級と77キロ級を相当に深く話していただきましたが、ここからは階級に関係なく気になる選手を挙げていただけますか。

高橋 僕は99キロ以下級のエドガー・クルーズが気になっています。

立ち技が強い、27歳で最近黒帯になった選手です。ニック・ロドリゲスに勝っているんですよね。レスリングで攻めて、良い場面を創って。寝技にはあまりならないで99キロ級の上位入賞候補のニック・ロッドに勝っていることと、ADCCルールというところを考えると、クルーズはダークホース的に上にくると見て良いのではないかと。

堀内 その99キロ級では最近、ノーギを始めたニコラス・メレガリがどこまでいけるのかというのは興味あります。

ダナハーのところで練習して、あえて立ち技の練習をずっとしているような。一番最近の試合では、ラファエル・ロバトJrにボディロックで2度テイクダウンを奪っています。いわゆるレスリングではなく、ADCCで取れるようなテイクダウンでした。道着柔術では世界最強の1人なので、ノーギも着実に成長しているので。カイナン・デュアルチもこの階級にますが、道着だとメレガリが少し上だと思います。ただし、ノーギだとまだカイナンの方が有利かなと。そこを踏まえて、メレガリがどれぐらいトップに肉薄できるか楽しみです。

──しかし、ラファエル・ロバトJrはノーギでリョート・マチダにテイクダウンされているじゃないですか。

堀内 アハハハハハ。2006年、LA SUB Xですね(笑)。もの凄い昔の話で嬉しいです。

リョートが空手でなく、相撲で勝ったという。いきなりグラップリングの試合に出て、ロバトJrに勝つって……でも凄いネタをぶち込んできましたね(笑)。でも、あのあとMMAをやってゲガール・ムサシからテイクダウンを取っているし(笑)。ロバトJrも進歩しています。

──当時カリフォルニア在住、歴史の証人がここにいるということで(笑)。ではロバトJrネタはこれぐらいにして、他に注目の選手は?

堀内 やっぱり、ここ数年北米的グラップリングという短いサークリングのなかを引っ張ってきたのはゴードン・ライアンなので、やっぱりゴードンは見たい選手です。SNSを駆使し、WNOでは試合前にフィニッシュの仕方を書いた紙を渡して実際にその技で勝ってしまうとか、色々と話題を提供してきました。

アンドレ・ガルバォンに張り手をかますとか。その集大成が今回のADCCだと思います。ゴードンはSNSでガルバォンを精神的に攻撃し続けてきました。ついに頭にきたガルバォンが直接文句を言うと、叩かれたという流れで。ガルバォンは最近、これまでの流れを振り返って「ゴードンのトラップにハマってしまっていた自分を認める。SNSでATOSの仲間も攻撃され、コロナもあって心がおかしくなっていた。結果、ゴードンの煽りにまんまとハマってしまい、神から心が離れてダークサイドに落ちてしまった。SNSから離れられなくなって、携帯を何時間も見て夜も眠れない日が続いた」って動画で発表しました。

「私はゴードンを許す。これからは皆でハッピーに生きよう」という締めから、なぜかATOSのプロダクトは全て50パーセントオフのセールだっていう商売に行き着いていましたよ(笑)。

──もうギャクじゃないですか(笑)。

堀内 いやいや。『もう戦うだけだ』って集中しているという話をしたかったので(笑)。対してゴードンは相変わらず「俺は精神的にヤツをコントロールしている。俺はSNSでふざけて遊んでいるけど、計算ずくなんだ。SNSから離れられなくなるのも、離れるのも術中にハマっているんだ。格闘技でも勝てるけど、格闘技を使わなくても相手をやっつけることができる」って言っているんですよね。

日本だと平本蓮選手なんかが駆使していますが、SNSも含めた具体的なストーリーラインをゴードンは創っていて。その彼とガルバォンとの物語を一つの区切りとして見てみたいです。

──しかし、ガルバォンが敬虔なキリスト教徒振りを発揮していますが、彼の信じる神はステロイドの使用を認めてくれるのですね。『そこは良いんだよ』って言ってくれる神様と。

堀内 アハハハハ。

──それにしてもゴードン・ライアンは、そこまで注目を集める活動もしているのですね。

堀内 ジョン・ダナハーが「なぜ、ゴードン・ライアンはSNSでこれほど大きな存在になったのか」ということを語っていて。「世の中の人はほとんど劣等感、あるいはそれに似たモノを持って生きている。そこでゴードンのように圧倒的に自信しかない人間を見ると、2つの反応が起こる。強烈に憧れを抱くか、あるいは凄く嫌悪感を持つか。どちらにしてもゴードンから離れられなくなる」と機械的な声で言っていました。

高橋 グラップリングが発展していく行き先とはどこにあるという点において、やっぱり柔術と同じで見るより、やって楽しむDo Sportsなんじゃないかという話になるのですが、ゴードンがプロスポーツ的な目線で売ろうとしているのは、凄く興味深いです。新しいビジネスモデルを持ちこんでいる気がします。それをやって何かが動く土壌がもう米国にはあるということだし。

──ところでゴードンのSNSには、ジェネラルも反応するものなのですか。平本選手はそういう層を転がしているわけじゃないですか。

堀内 そこはゴードンも向うのインタビューで尋ねられて「グラップリングはDo Sportsだ。UFCはジムで殴り蹴りをやっていない人間が視るけど、グラップリングの会場にいるのは実際にやっている人間とその家族だけだ。そういう人たちがどんどん増えるというところまでは持って行けるけど、そこは限界がある」と言っています。でも、SNSの活動だけでなく、絶対的な強さあって教則動画を販売して相当な額を稼いでいます。だから「メイウェザーとかマクレガーにはなれないけど、一般レベルでいえば断トツのお金持ちレベルにはなれる」とも言っていますね。

広めるには限界のあるなかで、すそ野を広げて、そのなかでコンペティションだけでなく、収入面でもトップを取るのがゴードン・ライアンですよね。

高橋 そのピラミッドのなかで、どれだけ盛り上げるのか。本質はDo Sportsとしての裾野をどれだけ広げることができるか──ということなのでしょうね。そして、米国はピラミッド自体が大きくなっているといことですね。

──押忍、最後はグラップリングの未来をゴードン・ライアンから学ぶという良い締めになりました。高橋選手と堀内さん、今日はありがとうございました。ADCC世界大会を楽しみましょう。

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LFA MMA MMAPLANET o ONE WNO16 アンドレ・ガルバォン エステファン・マルチネス ゴードン・ライアン ジェイ・ロドリゲス ファブリシオ・アンドレイ ラファエル・ロバトJr

【WNO16】ADCCへ。スーパー前哨戦=ゴードン・ライアン×ペナ。柔術の神の子ミカやJ・ロッドも出場

【写真】ADCC世界大会の前に世界一が決まるような一戦だ(C)CLAYTON JONE/FLOGRAPPLING

7日(日・現地時間)、テキサス州オースチンのスポーツアカデミー・アット・スターでWNO16「Ryan vs Pena」が開催される。

ADCC世界大会を翌月に控え、最終調整なのか前哨戦なのか。本番におおきに影響を与えるであろう真剣勝負、ゴードン・ライアン×フィリッピ・ペナの時間無制限マッチが組まれた。


2017年ADCC世界大会、2016年スタジオ540スーパーファイトと帝王ライアンにとって、ペナは2敗を喫しただけでなく、初戦はRNCで敗れたという因縁の相手だ。

ADCCイヤー、昨年末の2021年ムンジアルで無差別級制覇も禁止薬物使用で失格となった柔術界最強の男ペナは、9月の世界大会にはライアンと同じ99キロ超級で出場予定だ。全く正しくはないが、それだけADCCに賭けて体を創っているともいえる。

ライアンは驚くべきことだが、99キロ超級だけでなくスーパーファイト王者アンドレ・ガルバォンに2019年無差別級王者としてチャレンジする。

ところでADCCイヤーのWNOで見られる顕著な傾向は、テイクダウンとスクランブルが増えていること。そんなADCC世界大会はペナもテイクダウンが鍵を握っているという。「テイクダウンでは僕が完全に上回っている」と言うペナは、今回はそれ故にノーポイント&サブオンリーで、ジャッジの裁定がない時間無制限をライアンが欲したとしているが――果たして……。

ライアン×ペナ以外にも、7月にWNO初陣を戦ったニコラス・マレガリが、ラファエル・ロバトJrと新旧ムンジアル王者対決を戦うという注目の一番が用意されている。両者揃ってADCCでは99キロ級に参加が決まっているが、39歳になったロバトJrは試合の2日前に地元オクラホマシティ郊外のショーニーで開催されたLFAで、教え子のセコンドに就いた際にバキバキボディが確認されている。

さらに柔術の神の子ミカ・ガルバォン×10thPlanetのアラン・サンチェスと戦う。

道着、ノーギ、ポイント制、サブオンリーとまさにオールラウンダーのガルバォンが、ADCC世界大会77キロ級でミスターADCCといえるJT・トーレス打倒を目指す直前に、エディ・ブラボー流柔術の使い手を相手にどのようなファイトを見せるか。

さらにさらに88キロ級で注目のJ・ロッドことジェイコブ・ロドリゲスが、ジェイコブ・カウチと相対する一戦も見逃せない。

レスリングと柔術、グラップリングの融合体でありながら、レスリング能力が高い最新グラップラーの代表格J・ロッドが足関使いに、本番前の試し斬り。その切れ味のほどを確認したい。

またプレリミでファビアン・ラミレスと戦うファブリシオ・アンドレイはADCC世界大会66キロ出場の新鋭だ。

現在はドリームアート所属のアンドレイだが、ミカの父メルキの指導を受けていただけあって柔術のストロングベースを持ちながらノーギ(ルタリーブリ)、レスリングと全てにおいて穴のない。いわゆるブラジルのニュージェネレーション系グラップラーの代表格だけに、ADCC前に予習しておきたい。

■視聴方法(予定)
8月8日(月・日本時間)
午前7時30分~Flo Grappling

■ WNO16対戦カード

<110キロ契約/No Time Limit>
ゴードン・ライアン(米国)
フィリッピ・ペナ(ブラジル)

<15分1R>
ニコラス・マレガリ(ブラジル)
ラファエル・ロバトJr(米国)

<15分1R>
ミカ・ガルバォン(ブラジル)
アラン・サンチェス(米国)

<15分1R>
ベア・メスキータ(ブラジル)
エリザベス・クレイ(米国)

<15分1R>
ジェイ・ロドリゲス(米国)
ジェイコブ・カウチ(米国)

<15分1R>
ファブリシオ・アンドレイ(ブラジル)
ファビアン・ラミレス(米国)

<15分1R>
ディエゴ・ヘイス(ブラジル)
エステファン・マルチネス(米国)

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MMA MMAPLANET o WNO15 アイザック・ミシェル カイル・チェンバース ゴードン・ライアン ペドロ・マリーニョ

【WNO15】セミが99分を過ぎて、バックステージへ移動。ゴードン・ライアン、圧巻のヘビー級王座奪取

<WNOヘビー級王座決定戦/30分1R>
ゴードン・ライアン(米国)
Def.25分59秒by RNC
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

Who’s NEXT決勝戦=カイル・チェンバース✖アイザック・ミシェルが99分が経過したところで、メインイベントが実施できないという理由で、バックステージのマットに移動して続行、配信はライアン✖マリーニョに移行されるという前代未聞の展開に。

そんな状況でのメイン、マリーニョが力を入れたレスリング戦を挑む。90秒を経過しマリーニョがシングルレッグへ。ライアンが体を反転させ足を抜く。さらに5分間立ちレスが続くと、ライアンがいなしからワキを潜ってバックへ。

引き込んだマリーニョはギロチンを取り切れず、ニーシールドから足を抱えていく。ヒザを畳んでバックを取ったライアンに対し、マリーニョがガードを取る。マット際から中央に移動し、試合が再開。8分が経過し、ハーフで圧を掛けるライアンは足を抜いてマウントを奪取する。懸命にフレームを創るマリーニョに対し、ライアンは胸を抑えて重く抑える。

6分間マウントが続き、ついにマリーニョのブリッジをすかしたライアンがバックマウントに。完全に背中が伸びたマリーニョが、ワキと喉下を取らせないよう耐える。ライアンは力でネルソンに取り、常に喉下、ワキの下と腕を差しいれてマリーニョを削っていく。上を向いたマリーニョは、肩固めを防ぐが足を戻せる気配すらない。

圧倒的というべきマウントポジションを取り続けるライアンは、残り12分でハーフに戻されるも、マリーニョを潜らせない。必死のニーシールドのマリーニョは、パス狙いにシングルを仕掛けるが潰され、再びマウントを奪われる。下を向いても、ネルソンで上を向かされるマリーニョは、21分30秒を経過した時に、エビから足を戻す。

ライアンは慌てずニースライス狙いから、バックに回る。ここも上を向かせたライアンが、強烈な勢いで、肩固め気味に抑える。必死で腕を押して耐えたマリーニョに対し、ライアンが上を向く。マット中央に移動し、ボディトライアングルのライアンがマリーニョの左腕の上から足をフックしてRNCへ。ついにマリーニョが観念しタップした。

実質階級が違うとはいえ、ノーギワールズを優勝しWNOでもライトヘビー級王者になったマリーニョを圧倒したゴードン・ライアンが、グラップリング最強を改めて見せつけた。

なお、この間にWho’s NEXT決勝戦は決着がついた模様でメイン終了後の中継ブースで「2時間越えの試合で、腕十字を極めて勝利した」と紹介されたミシェルに優勝賞金1万ドルが贈られた。


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Gladiator018 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube ゴードン・ライアン 岩本健汰 森戸新士 河名マスト 試合動画 高橋SUBMISSION雄己

【Gladiator018】プログレスFSGで河名マスト対戦、森戸新士が語る日本グラップリング界の分岐点

【写真】森戸新士の言には、信頼感が存在する(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、森戸新士と河名マストがPROGRESSフォークスタイルグラップリング戦で激突する。

森戸はこれまで、Gladiatorで組まれるPROGRESSフォークスタイルグラップリングで2連続一本勝ちを収めている。今回のインタビュー前編では、柔術で全日本選手権を制する一方でグラップリングを研究するようになったきっかけ――2019年ADCCオセアニア&アジア予選と、その舞台で感じた世界のグラップリングについて語ってくれた。


――プログレスの試合に関するお話の前に、19日に豪州で開催されるADCCオセアニア&アジア予選にエントリーしなかったのは、何か理由があるのでしょうか。

「タイミングが合えば出たかったです。エントリーしていないのは、日本開催ではなかったことが大きいですね。豪州へ行こうと思ったら、自分の道場を1週間ぐらい空けなければいけないのですが、そのための人繰りがつかず……。

それと予選の開催延期が続いていて、シンガポールで開催されると発表されてからチェックしていたんですけど、いつの間にか6月19日に豪州開催が決定していました。僕がそれに気づくのが遅くて、準備が間に合わないと思いました。岩国と広島で道場を運営していて、すぐに身動きが取れる状態ではないので」

――なるほど。

「正式決定も、それほど話題になっていなかったですよね。僕もチェックしていたつもりではあったのですが、ちょうど同じ日に自分の道場で、女性とキッズ向けの柔術大会を開催することになっているんです」

――えっ、レオス主催の大会ですか。

「レオスと藤田柔術、それから江木(一郎、NR柔術)さん主催という形です。大人の男性も含めると人数も多すぎるので、今回は女性とキッズの大会にしています。外部の方も参加していただくオープンの形で、60名ほど参加してくれることになりました。うち30名ほどはレオス柔術の会員さんたちですが、広島、岡山、福岡からも参加者があります」

――それだけの規模の大会を開催するとなれば、なかなか動きづらいのは確かですね。

「そうですね(苦笑)。ただ、急きょ開催を決めたので、ずっとこの日にやろうと思っていたわけではないです。あとは7月24日に岩国市内の体育館を借りて、大人の男性も含めた柔術大会を行います。

選手にとっても大会が行われれば目指すものがあって、成長できると思います。JBJJFも今年は広島で大会を開催するのかどうか分からない状態で。キッズの大会に至っては全然なく、ドゥマウやSBJJFの九州大会や大阪大会に遠征していました。そこは協力できるよう、エジソン籠原さんと話をしていますが、それ以外に自分たちでも大会を開催しようと。他の大会よりも参加費の面では敷居を低くして、それでも利益は出るように設定して大会を継続できるようにと考えています」

――練習会だけでなく、大会も中国地方では岩国が中心になっていきそうですね。ADCCの話に戻すと、2019年の予選で森戸選手は77キロ級で初戦敗退という結果でした。いま振り返って、当時はグラップリングに対してどのような印象を抱いていたのでしょうか。

「ラクラン・ジャイルスと対戦して、インサイド・ヒールフックを極められて負けました。そのままラクラン・ジャイルスは世界大会の無差別級でヒールフックを極めまくって、一気に有名になったじゃないですか。そのヒールフックを体感できたことは、良い経験になったと思っています。

あの時はラクラン・ジャイルスが豪州から強い選手をたくさん連れてきていて、世羅(智茂)選手も66キロ級で負けていましたよね(準々決勝でジェレミー・スキナーに一本負け)。でも同じ階級では岩本健汰選手が足関節をバンバン極めていて……。そうした足関節の流れを初めて感じたのが、前回のオセアニア&アジア予選でした。その最先端の流れが日本ではあまり見られていなくて、世界大会を目指す強い選手が集まり、最先端の攻防を繰り広げてくれたという印象です。

僕も当時はギばかりやっていて、グラップリングについては最先端の技術を研究しきれていませんでした。そこから僕も足関節とか、グラップリングを研究するようになりましたね」

――当時は森戸選手の中で、ギの練習をしていればグラップリングでも通用するという考えがあったのですか。

「通用するというか、グラップリングの大会自体が少なかったんですよね。そのあとに勝村(周一朗)さんがZSTのグラップリング大会を開催したり、グラップリングの大会も増えていったじゃないですか。その前に行われたのが前回のオセアニア&アジア予選で、僕もメインの練習はギでしたし、大会がないとグラップリングの練習も行わなくて。もちろん予選前はグラップリングの練習をしましたけど、それもギのクラスの後に藤田(善弘)先生と二人でやったり……というレベルだったので。力を入れた練習はできていなかったです。

そう考えると、2019年のADCCオセアニア&アジア予選が、日本グラップリング界にとっての分岐点になったのかもしれないですね。あの時点で岩本選手は体現していたと思います。もうグラップリングで行くと。日本にそういう選手が出始めて、高橋SUBMISSION雄己君のようなグラップリングに専念する選手もいたり。その前にグラップリング専門の選手はいなかったですし」

――その岩本選手も、MMAPLANETのインタビューで「もうサドルからエントリーする戦い方をしても勝てない」という発言をしています。

「カウンターのディフェンスの技術が上がっていますからね。サドルを取ったら裏に回ってベリンボロ、みたいなことをATOSの選手がやり始めて。今では、みんなその技術が高まっていて……。確かに足関節だけでバンバン極めるのは難しいでしょう」

――そのなかで、森戸選手はグラップリングの技術に関して、どのようにアップデートしているのでしょうか。

「やっぱり教材と試合動画ですね。今はWho’s Number Oneとか。ADCCは前回の世帯会を見たとしても、そこから結構変わっていると思います。それだけ技術の進化が速いです」

――教材とは、オンラインで視ることができるものですか。

「はい。ジョン・ダナハーやゴードン・ライアン、ラクラン・ジャイルスとかですね。試合だと、ミカ・ガウヴァオンはどんな動きをしているんだろうか、と思って見たり。

ただ、そういった動画を見ていると世界との差は感じます。しかも自分がその技術を身につけた時点で、教材を出している選手はその先に行っていて……難しいですよね。一番手っ取り早いのは、その現場に行くことなんですよ。だから今回、高橋君が米国に行っているのは良いなと思いました。僕も道場で大きな利益を出して、定期的に米国へ練習に行けるよう頑張ります(苦笑)」

<この項、続く>


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FNC06 K-1 MMA MMAPLANET o UFC   ゴードン・ライアン ダン・スポーン チャーリー・ミルナー ローリー・マクドナルド 石井慧

【FNC06】ベアナックルボクサーと対戦。K-1とダナハーの指導を経て─石井慧「培ってきたことを出す」

【写真】本当に貪欲で、真っすぐだ。ただし試合では狡猾に!!(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)、クロアチアはカーロヴァクのドゥボラナ・ムラドストで開催されるFNC(Fight Nation Championship)に石井慧が出場し、コメインでチャーリー・ミルナーと対戦する。

K-1での活躍後、5月のHEAT参戦が流れた石井は予定されていたとおり、テキサス州オースチンのダナハー・デス・スクワッドでジョン・ダナハーの師事を仰ぎ、ゴードン・ライアンらとグラップリングの特訓及び今回の試合に備えてきた。

打撃、組み技と充実した練習で得た成果を試合で試したい。そんな石井の前に立ち塞がるミルナーはベアナックルファイトも経験しているストライカーだ。大会を翌日に控えた石井の声を訊いた。


──HEATでのダン・スポーン戦が流れた石井選手ですが、クロアチアでの試合が決まりました。いつのタイミングでのオファーだったのでしょうか。

「ちょうど試合がキャンセルになった日に、たまたまオファーを貰いました。開催地に住んでいる友達が今回の大会を手伝っていて、僕の試合がキャンセルになったことを知らずに連絡がありました(笑)」

──凄いタイミングですね!!  

「このオファーがあったので、すぐに頭と気持ちを切り替えることができました」

──今回出場するFNCはクロアチアでどのようなポジションにある大会なのでしょうか。

「クロアチアのなかでは一番大きな大会ですね。最初は小さなイベントでしたけど、最近は規模が大きくなっています。次の大会は9月にプーラという街のアンフィシアター・ウ・プーリ(プーラ円形闘技場)で開催されるので、凄く話題になっています」

──HEAT出場前にテキサスのダナハー・デス・スクワッド(DDS)でグラップリングの練習をすると言われていましたが、試合が決まっても出稽古は敢行したのでしょうか。

「ハイ、航空券も買ってあったので予定通りオースチンでダナハーたちと1カ月間練習してきました」

──MMAの試合があってなお、対策ではなくて底上げの練習をしていたのですか。

「DDSは午前中と夕方にグラップリングの練習が2時間ほどあるのですが、その合間の昼の時間にMMAの指導をジョン・ダハナー先生がしてくれて。だいたい90分ぐらいMMAの練習もしていました。ローリー・マクドナルドやティム・ケネディとかもいて、あとはTUFでロイ・ネルソンと戦ったジャスティン・レンというヘビー級の選手とも練習してきました」

──MMAの練習もダナハーが指揮しているのですか。

「ハイ、そうです。主にケージレスリングで柔道の技とレスリングのテイクダウンのコンビネーションを徹底して教えてもらえました。僕はリーチが短いので、そういう体形の選手に合うテイクダウンを教えてもらって。レスリング技と〇〇〇〇や〇〇〇〇〇の融合や、ノーギの柔道が研ぎ澄まされたように思います」

──おお、それは楽しみです。最近はシングルやダブルが多く、以前使っていた大外刈りと大内刈りも単独技としてノーギ柔道スローで完結していた感があったので。

「ダブルレッグ自体も成長したと思います。それに〇〇〇〇や〇〇〇とか柔道技もレパートリーが増えましたね」

──いやぁ、それは楽しみです。

「夢中になっていたのですが、もう本当に練習が厳しくて……試合がなくなったこと、次の試合のこととか考えられないほどしんどかったです」

──練習が厳しい……ひょっとして石井選手は朝夕のグラップリングと昼のMMAと3部練をしていたということですか。

「そうですね(苦笑)。MMAファイターでグラップリングの練習に毎回顔を出す選手は一人もいなかったです(笑)。土日も休みなく練習があるので、本当にきつかったです(苦笑)」

──試合前にそこまで純粋グラップリングの練習に費やすというのは異例ではないでしょうか。

「やはり試合もありますけど、そこと関係ない部分で積み上げようと思ってテキサスに行ったので。グラップリングの部分の練習を疎かにするわけにはいかないです」

──DDSのグラップリング練習はどのような流れで進むのですか。

「まず打ち込みをしっかりとやってからマウント、亀、クローズド、ハーフ、50/50なんかのシチュエーションスパーリングですね。時間はダナハー先生の匙加減で、10分間だったり8分間だったり(苦笑)。そしてラウンド間の休憩がないんです」

──うげぇ……ですね。

「最後に20分のADCCルールのスパーリングがあって」

──20分ですか!!!!

「もう死ぬかと思いました。ただ最初から力でやると練習が続けられないから、技術が伸びるのかと思いました。結果的に最後のスパーリングはスタミナと根性勝負になって。グラップリングの練習でスタミナが完全に強化されましたね。ダナハー先生も『最後の勝敗の行方を別けるのは技術でなく、スタミナと練習量だ。練習したヤツが勝てる』という風に常に言っていました」

──そこまでの練習量なのですね。

「それが1日に2度で、土日も続ける。それでも新しい技術を色々と教えてもらいましたし」

──加えて石井選手はMMAの練習もしていて。

「ダナハー先生にも『よく練習するな』って褒められました(笑)」

──それはさすがのダナハーも脱帽だったのではないでしょうか。

「でも彼らはADCCに向けて、さらにスケジュールが厳しくなるようです」

──なんとも……そこまでの練習量が彼らの強さの源になっていることが分かりました。ところでグラップリングでの主な練習相手は誰でしたか。

「ゴードン・ライアンやダニエル・マナソイウですね。ダニエルは20歳で2m&140キロぐらいあるのにメチャクチャ動きが柔らかい最初の2週間ぐらいゴードンは、何かを尋ねると教えてくれるという感じで、打ち解けた関係ではなかったです。でも、僕は限られた時間しかDDSにいることができないので、可能な限り多くのスパーリングをゴードン・ライアンとやっていると、後半は付きっ切りで教えてくれるようになりました」

──ゴードン・ライアンも認めざるを得ない練習への向き合い方だったのですね。K-1で試合をするために立ち技を強化し、ここでグラップリングも徹底してやりこんだ。いやぁ、次の試合が本当に楽しみです。

「僕も楽しみです。練習をしていてMMAが面白くて。当然、勝敗は大切です。それ以上に、自分が蓄積してきたモノを試合に出したいという気持ちが大きいです。グラップリングに特化したポジションの練習をすることでも、MMAに役立つと思います。ファイトIQが上がり、とにかくディフェンス面が強化できるので。

打撃もミルコに『打撃の選手とそうでない選手の違いは、リミットが分かるかどうか』と言われたことが昔にあったんです。打撃を見た時に『これを貰うと終わる』ということが分かるのと、分からないのでは違いが大きいと。ミルコは打ち返すことができるパンチ、被弾すると危ないパンチを分かって戦っていて。そういう風に言われていたことが、最近は少し分かってきました。ここで貰うと危ないけど、この距離では大丈夫と分かってきたんです」

──今回の相手はMMAではテイクダウンも仕掛けていますが、ベアナックルファイトも戦うボクサーのようです。

「パンチでもいけると思っています。でも、打撃に固執せずに総合力で勝負したいです。どの局面でも、やってきたことを出して大きくまとまった戦いを見せたいですね」

──ここからUFCを目指すという方向は変わらないですか。

「変わりないです。DDSでも1人ひとりが目標を打ち明けるというミーティングがあって、『UFCで戦いたい』と話しました。そのために必要になる技術を6つ書くようにダナハー先生に言われて、その6つを習得できるようDDSでの練習期間を終えても集中してやっています」

──UFCに行くために、どのようなステップアップ方法を考えていますか。

「今、チェコのオクタゴンMMAからオファーを貰っていて。最近は元UFCファイターも出ているし、ヨーロッパの中でも大きな規模でやっている大会です。良い相手と戦えそうなので次はそこになると思います」

──なるほどぉ、では最後に人知れずクロアチアで戦う石井選手から日本のファンへ一言お願いします。

「明日、自分の培ってきたことを出して納得のいく勝ち方ができるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
6月18日(土・日本時間)
午前3時00分~FNC.TV

■FNC06対戦カード

<FNCヘビー級王座決定戦/5分3R>
イヴァン・ヴィタソヴィッチ(クロアチア)
オリ・トンプソン(英国)

<ヘビー級/5分3R>
石井慧(クロアチア)
チャーリー・ミルナー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァソ・バコチェヴィッチ(モンテネグロ)
キリル・メドヴェドフスキー(イスラエル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴラド・ネフェラノヴィッチ(クロアチア)
ウラディミール・フィリポヴィッチ(セルビア)

<ウェルター級/5分3R>
スタニスラフ・クロファク(クロアチア)
パトリック・チェリッチ(クロアチア)

<ライト級/5分3R>
イヴァン・シッチア(クロアチア)
マテオ・ボルファン(クロアチア)

<ミドル級/5分3R>
マリン・ミクリッチ(クロアチア)
イリア・ブルカン(クロアチア)

<女子フライ級/5分3R>
キャスリン・ホテンブルギ(ブラジル)
アドリアナ・ヴコヴィッチ(クロアチア)

<ミドル級/5分3R>
ミレンコ・スタマトヴィッチ(セルビア)
マティヤ・ヴコヴィッチ(クロアチア)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE157 アンドレ・ガルバォン ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン ゴードン・ライアン タイ・ルオトロ ダニエラ・ケリー チャトリ・シットヨートン ブラジリアン柔術 マイキー・ムスメシ レオナルド・ヴィエイラ 青木真也

【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!!

【写真】ONEのグラップリング部門の拡充が、凄まじい。チャトリはヘンゾ・グレイシー系の茶帯だが、チェックマットのレオジーニョがグラップリング部門を統べることになった(C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)、ONE Championshipからレオ・ヴィエイラがONEのグラップリング部門を統べる職に就いたことが発表されている。

レオジーニョのニックネームで日本でもブラジリアン柔術第一世代に愛され、尊敬されていた希代の柔術家レオナルド・ヴィエイラがONEの組み技部門をリードすることとなった。


レオジーニョはマーシオ・フェイトーザ、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、レオナルド・サントスとブラジリアン柔術レヴィ(ライト)級の天井人と称されたレジェンドで、世界王者クラスのライバルがこれだけいたことでムンジアル制覇は1998年の一度だけだが、ADCCでは2003年と2005年の2度に渡り66キロ級で世界一に輝いている。

2002年5月には日本初のプロ柔術イベントGiの第1回大会(※前日に前夜祭的な0回大会が行われている)のメインで、中井祐樹にブラボーチョークを極めて柔術界の頂の高さをまざまざと見せつけた。

そのレオジーニョは現役時代から優れた指導力も認められていたが、アリアンシ~ブラザ、そしてチェックマットと指導者から組織のリーダーとしても活躍。その手腕がONEに買われての今回の要職就任だ。

チャトリ・シットヨートンはレオジーニョのONEへの合流に関して「最も成功を収めた柔術家の1人がONEに加わり、グラップリング部門のトップになったことを光栄に思う。今後、ONEのグラップリングは彼のガイドによって、その才能豊かなタレントと技が披露されていくことになる」とコメントを発表している。

またレオジーニョは「チャトリがこの機会を与えてくれたことにワクワクしている。25年以上、柔術の黒帯として選手、指導者、チームリーダーとして活動してきたことをONEで生かす。地球の別サイドで同じ価値観を持つ人々と一緒にやっていくことは夢が叶ったような想いだ。最高の陣容と共にONEを世界で最もエキサイティングなサブミッション・グラップリングのプロモーションに発展させる」とプレスリリースに抱負を寄せている。

なおレオジーニョのグラップリング部門トップ職就任のリリースには現状、ONEにはゴードン・ライアン、アンドレ・ガルバォン、ダニエラ・ケリー、マイキー・ムスメシ、タイ&ケイド・ルオトロに加え、ヘナート・カヌート、タイナン・ダルプラ、ジェッサ・カーンのグラップリング部門の陣容と、グラップリングとMMAの両部門で戦う選手として柔術時代にレオジーニョの指導を受けていたマーカス・ブシェシャとゲイリー・トノンの名前が明記されている。

それにしても昨年のミドル級ムンジアル王者で、今年もヨーロピアンとパンを制しているダルプラという道着専門家までロースターに加わっているのは驚きだ。

そんなONEのグラップリング部門、20日(金・同)のONE157で青木真也×ケイド・ルオトロ、ゲイリー・トノン✖タイ・ルオトロの2試合が組まれている。

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HEAT50 K-1 MMA MMAPLANET o UFC   キック ゴードン・ライアン セルゲイ・ハリトーノフ ダニエル・スポーン ダン・スポーン ボクシング 石井慧

【HEAT50】ダン・スポーン戦へ、石井慧「大きくまとまったMMA。どの局面でもレベルの差を見せる」

【写真】拳の誇示できる柔道金メダリスト、MMA界の稀人の力を見せてほしい(C)MMAPLANET

7日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50で石井慧がダン・スポーンと戦う。

このコロナ禍の過去2年、MMAを戦ったのは2試合。ただしサブミッション・アンダーグラウンドでグラップリング、K-1でキックボクシングを戦ってきた。このMMAに欠かさせない要素を持つ、個々の競技で実戦を経験したことがMMAファイター石井慧に、どのような意味があったのかを尋ねた。


――K-1の無差別級Tを初戦突破も負傷で準決勝を辞退。その後、体調の方はいかがですか。

「もう今は大丈夫です。今となってはあの時、踏みとどまって良かったです」

――今回のHEAT昨年でのスポーン戦、7月にドイツのEMCでピエトロ・カッペーリに勝利して以来のMMA戦です。

「あの時はHEATでの試合が流れたのですが、岡見さんとも練習をしていましたしMMAをあのタイミングで戦っておきたかったです。僕はMMAファイターなので」

――カッペーリ戦以前はSUGでグラップリングを3試合、その後はK-1でキックボクシングを3試合と技術的にはMMAの一部である競技で試合をしてきました。この経験はMMAファイター石井慧にとって、どのような経験になっているのでしょうか。

「これは柔道の技術でもそうなのですが、柔道の試合や練習を1度もしたことがない人がMMAのなかで柔道の技を学ぶのと、柔道の下地がある人間がMMAで技にアジャストを加えるのとでは自力の差が明らかです。

MMAも長くやっていると取捨選択の重要性やつなぎの選択という部分の大切さが分かってきます。グラップリングにしてもキックボクシングにしても試合と練習も違いますから、試合になって勝敗が絡んでくると自分のできていること、できていないことがより明白になります。

実際SUGで本戦とオーバータイムを戦うことで、自分の苦手な部分……MMAを戦っていく上で習得をしないといけないことが何かが分かりました。実はこの試合を終えると、テキサス州オースティンのゴードン・ライアンのところに合宿に行くことが決まっているんです」

――おお、そうなのですか。それは楽しみです。K-1は日本人選手が相手でしたが、打撃であの距離で戦う。そこはどう生きてきそうですか。

「やはり集中して打撃の練習をしていましたし、それこそ拳のどこの位置を当てるのかなど細かな部分を考えるようになりました。グラップリングでは苦手な部分が分かり、打撃は得意な部分を掴めたような気がします。

キックボクサーを相手に試合をすると、やはり打撃が上手いです。そういう人たち戦ったことで、自分の良い部分が見えた感じですね」

――なるほどぉ。組みベースだからグラップリングで課題を見つけ、課題としていた打撃で長所を見つけることができたと。

「ただ打撃でも自分は腹が弱いという意識はなかったのですが、K-1の試合であれだけ腹を攻撃されると、効かされることは分かりました。実方(宏介)君の三日月蹴りとかも、初めてくらうような痛さでした」

――攻撃面ではMMAでも長所だった左のオーバーハンド、ショートのオーバーハンド気味のパンチの威力が再確認できた部分かと思います。

「こういうので倒せるんだというのが、分かってきた……掴めてきた気はします。ただK-1はボクシンググローブなので、MMAグローブになるとより当てる位置を意識しないといけないと思います。

実方君との試合前に、ギリギリのタイミングでしたけど1カ月ほどロシアでボクシングの練習をしてきました。ヒョードルのチームやアクマットの選手も練習しているモスクワの ブーパス・ジムでクラシック・ボクシングを学びました」

――クラシック・ボクシング、魅惑的な言葉の響きです。実際、どのようなボクシングなのでしょうか。

「ボクシングって究極、個人差が大きな競技じゃないですか」

――ハイ。ですから、合同練習というよりもトレーナーと選手がマンツーで創り上げていく印象があります。

「だからキューバや黒人のトレーナーが教えるボクシングは、合う・合わないが出てくると思うんです。でも僕がロシアで経験した練習は、規律を重んじて一つ一つ細かいところを指導してくれるので、誰がいってもある程度まで強くなれる。そういうシステムでした。フットワークの指導にしても。皆が伸びることを教えて、そこから各々のスタイルを構築するという風で。それ以前の基礎の部分を徹底して練習できました。

ただし、それはMMAで見せないと。MMAの試合で使えることで、K-1に出た成果だと初めて言えると思います。だから試合に出したいです。今回は岡見さんにも『MMAに生きる打撃になっている』という風に言ってもらえたんです。僕が元立ちで岡見さん、米田(奈央)君、赤沢(幸典)君とスパーリングをしてきて。だからこそ試合で出して初めて成長できたといえるので……K-1での経験を無駄にしないよう戦いたいです」

――その試合の相手、ダニエル・スポーンにはどのような印象を持っていますか。

「サウスポーで長身、ジャブから創ってくる選手です。ただ、打撃だけでも自信があります。これまでとは違った試合ができると思います」

――スポーン、穴はないのですが大きな武器もない。失礼な言い方ですが、小さくまとまっている。それもMMAの特徴ではあるかと思うのですが……。

「ハイ。だから、僕は大きくまとまったMMAを見せたいです(笑)」

――アハハハ。具体的には?

「セルゲイ・ハリトーノフのように圧をずっとかけて、相手が折れるような試合をしたいですね。どの局面でもレベルが違うというのを見せたいです」

――この相手にしっかりと勝つことは、とても重要です。ここからMMAファイターとして目指すターゲットはどこになりますか。

「そうですね……ここで勝ってからだと思います。僕的には最終目標がUFCであることは変わらないので、そこを目指す戦いをしていきたいです」

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【ONE130】チャトリ大会総括「ベストバストは秋元×カピタン」&「遼伍が勝っていた」&「秋山の勝利は」

【写真】チャトリが試合後に満足度のある笑みを浮かべることは珍しい(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されたONE130「ONE X」。第1試合のスタートがシンガポール時間で午後1時20分、メインイベントが終わったのは午後11時50分。20試合、10時間30分の10周年ロングラン・イベントはONEという一風変わったファイト・プロモーションが過去に形を創ってきた外枠に対し、中身が詰まりつつあることが感じられる──これからの10年に向けてスタートを切る大会だった。

イベント終了直後の記者会見で開口一番「世界にONEを訴えかけることができるイベントになった。特にメインとコ・メインは、世界中の人々に楽しんでもらえる試合だったと思う」と話した──チャトリ・シットヨートンの言葉を抜粋してお届けしたい。


「スペシャルルール(ミックスファイト)の試合を今後も組んでいくことになると思う。凄く興味深い戦いだった。どんな選手でも登用していくし、マット・ヒュームともどんなクレイジーなアイデアだろうが、ファンに少しでも喜んでもらえることを実現していこうと話した。

来週、このことについてもより深く話し合いを持とうと思っている。DJが2Rに一本勝ちすることは予想できたけど、初回に逃げ回ることなく打撃で対抗したのには本当に驚かされた。殴って、蹴っていったんだよ」

ハム・ソヒはデニスに勝ったから、次のタイトルコンテンダーに相応しいと思う。今日のパフォーマンスに関しては、十分じゃなかったけど誰だって良い日と悪い日がある。彼女はこのスポーツのレジェンドで、どの局面でも戦える技量の持ち主だ」

「ベストファイトはヒロキ・アキモト×カピタンだ。ベリー・ベリー・ベストファイト・オブ・ザ・ナイトだよ。世界最高のキックボクシングだった。カピタンが首相撲を多用し、レフェリーがイエローカードを出したことが論議になっている点だけ残念だ」

ライニアがガルバォンにあれだけの試合ができたことには、ビックリさせられた。アンドレがパスをしてマウントを取ったけど、寝技では勝負にならないと思っていたんだ。いくら彼がMMAでミドル級からヘビー級まで制しようというファイターでも。とんでもない柔術のスキルを見せたね」

アキヤマの勝利によりONEにとって初の韓国大会開催の追い風となった。オク・レユンという世界ライト級チャンピオンもいる。凄く可能性は高まったよ。アキヤマはショックを与えた。

アオキが最初の30秒でバックを取った。これはもう終わりの始まりだ。立って粘ったことが勝因になったね。しっかりと落ち着いて戦っていた。2Rになりアオキの顔を見えると、自信を失っていたよ」

「エドゥアルドは速くて、強すぎた。5年前のジョン・ウェイン・パーだったらね……。でも最後のラウンドの最後の20秒で彼は魅せてくれた。ジョン・ウェインはジョン・ウェインのままだったよ。

散打×空手、エドゥアルド×セイジ・ノースカットの一戦をアピールしていたけど良いアイデアだ。ONE Super Seriesでそういう力のある者同士の対戦も組んでいければと思う」

「ゴードン・ライアンは今年の後半にサブミッション・グラップリングでONEデビューする」

「タン・カイがタン・リーに挑戦するかって? 十分にあり得る。皆、どう思う? 完全に試合を掌握していたよね。信じられないよ、キム・ジェウンを相手に。

彼は80、90パーセントのKO率を誇っているんじゃないかな」

「フランシスコ・ガヌーのことは好きだけど、特に興味があるわけじゃない。アナトリ―・マネキン(ONE世界ヘビー級暫定王者)はロシアのナショナルチーム・レスラーだ。速くてサブミッションでもヨーロッパのチャンピオンで、フランシスコよりずっと寝技が強い。アルジャー・ブラー(ONE世界ヘビー級正規王者)のレスリングとボクシングと比較してもね。

フランシスコは寝技はそれほどでなく、パンチ力はあるけどテクニカルじゃない。まだ発表はしていないけど、何人かヘビー級とサインするし、今年はヘビー級が本格的に活動してUFCに対抗できるディヴィジョンになるだろう」

「今年はシンガポール以外にも戻るよ。バンコク、マニラ、東京、そしてソウルを視野にいれている」

「ダニエラ・ケリーへのボーナス? 彼女は良い試合をしたよ。ただグラップリングマッチは一方が攻めても、もう一方が固めると良い試合にはならない。

今夜のメイはずっと守っていた。クローズドガードの時だけでなく、オープンガードになっても攻めることがなかった。そこは残念だったけど、そういうことはありえるんだ。

私はメイのことが好きだよ。ONEを形成する大切な1人だ。すぐにまた試合をする。強調しておきたいことは、メイはMMAファイターでサブミッション・グラップラーじゃないということ。もっとエキサイティングな試合になるかと期待したけど、彼女はベストを尽くしたんだ」

「コロナで制限があってもファンがアリーナに戻ってきた。コロナ予防対策で非常に窮屈な感染であっても、エネルギーを感じることができた」

「正直に言えば、アミール・カーンは負けていた。タカハシも勝利を決定するには不十分だったかもしれないけど、ホームタウンの観客の声援が影響したかな。でもリョーゴの方がダメージを与えていたし、効果的な打撃を当てていた。

アミールの粘りは本当に印象的だったよ。彼は私の大切な友人の1人だ。でも勝っていない。負けていたよ」

「私は100万のミスを犯してきた。今年に入っても毎日失敗の連続だ。でも素晴らしいチーム、素晴らしい選手たち、最高のファンに支えられている。彼らなくして、私は今ここにいない。でもまだDAY 1だ。今日は序章に過ぎないよ。数週間以内に米国での中継に関して、ビッグニュースを発表するし、新たな契約選手のアナウンスも行う予定だ」

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