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【ZFN02】代理戦争→ONEでキャリアを積んだユ・チャンミン「完勝できる。河名マスト? 眼中にない」

【写真】カンナムにあるTeam HAVAS。チーム・スタンガン解散後、チームメイトがイ・ジョンウォンが創ったジムに合流した(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02に佐藤天が出場し、ジャン・ユンソンと戦う。
text by Manabu Takashima

UFCをリリースされ1年7カ月振りのファイトは、韓国となった。現在4連敗中、16勝3敗だったレコードは16勝7敗になっている。対戦相手は5勝1敗のコリアン・ヤングプロスペクト。自身のキャリアを上書きしようとする対戦相手、その師匠が開くイベントでのファイトだ。それが現実だと受け入れつつ、佐藤天は今も変わらぬ目標に向かい歩を進めている。


――計量前日にインタビューというのは御法度ともいえるのですが、ありがとうございます。

「いえ、自分も日本のメディアの方には話を訊いてほしかったですし。減量も凄く順調で、もう2キロほどでリミットなので大丈夫です」

――それにしても、これまでONEフェザー級で戦っていたので、これほど頬がこけたチャンミン選手を見るのは初めてです。

「格闘代理戦争以来ですね(笑)。しっかりと食事面も管理し3週間でここまで落とせました。ONEの一階級上のフェザー級よりも、このリミットで戦うことがベストだと感じています」

――2日後にはパク・チャンスと対戦します。ONE FFのキリル・ゴロベタス戦以来、1年9カ月振りのファイトです。このブランク、戦っていたプロモーションがONEということで日本ファンも概ね事情が想像がつくかと思います。

「この間は本当に厳しかったです。試合ができなくてストレスがたまり、2度も帯状疱疹ができて。体重も81キロまで増えてしまいました。正直、熱量が下がった時期もありました。でもMMMAが大好きで辞めようと思ったことはないです。そしてチームHAVASの皆のサポートで、ここまで戻ってくることができました」

――他のプロモーションと交渉ができるようになってから、今回の試合までどれぐらい時間があったのでしょうか。

「2カ月です」

――海外、韓国国内でもRoad FC、Black Combatなど他に選択肢もあったかと思いますが、ZFNと契約したのは?

「UFCで戦いたいからです。そうなると一番近いのはZFNです。コンテンダーシリーズからチームメイトのコ・ソクヒョン選手もUFCとサインしましたし、チームの皆がUFCを目指しています」

――UFCには30歳の壁があると言われています。そこは気にならなかったですか、

「それこそコ・ソクヒョン選手は自分よりも1歳年上で、31歳でUFCと契約をしました。力があれば、UFCへの道は開くと思っています。次の試合もリモートになったとはいえ、Lookin’ for a Fightですし。格闘代理戦争のように、特別な機会を生かすことには慣れているので」

――プロデビュー以来、初めて韓国での試合になります。

「本当に楽です。飛行機に乗る必要もないし、パッキングもしなくて良い。サウナの温度を心配しなくて済むし、食事も好きなモノを選ぶことができます。夜は家で寝て、全く違うファイトウィークを過ごせています。

母国で戦うことは、素直に嬉しいです。対戦相手のパク・チャンス選手はDouble GFCのライト級とフェザー級のチャンピオンですが、自分も海外で戦ってきたキャリアに自信を持っています。韓国国内でベルトを獲った者か、海外で戦ってきた者か。自分たちのキャリアが問われる対戦なので、燃えています」

――日本のリアリティTVショーで優勝し、ONEとは好条件でデビュー。韓国のファンから意地悪な見方をすると、お手並み拝見という感じで見られることもあるのでは?

「最初は軽く見られていましたが、ONE FFで最後に勝ったキリル・ゴロベタスがウクライナ人ファイターで12勝2敗の強豪だったことで、評価もひっくり返りました。ゴロベタス戦前の予想では、自分の勝率は8パーセントだけだったんです(笑)。

それにパク・チャンス選手のように韓国だけで戦って来たら、自分のように大きな会場で大観衆の前で試合をした経験はないはずです。なんせ自分のプロデビュー戦は両国国技館で、デメトリウス・ジョンソンの前座だったんですよ。そういう大舞台で戦った経験値は自分の方が上です。

だから母国のファンの前で、全局面で圧倒することができるはずです。ブラフでなく、本音です。パク・チャンス選手に完勝できる自信があります。この1年9カ月の苦労があった上で、成長した姿を見てもらう絶好の機会だと捉えています」

――では同じフェザー級の一戦、Angel’s FC & HEATフェザー級王者ユ・ジュサンとRoad to UFC出場の河名マスト選手の試合はLookin’ for a Fightというオーディション的な側面があるなかで気にならないですか。

「ユ・ジュサン選手はチーム・スタンガン時代のチームメイトですが、特に気にならないです。あと河名マスト選手は……これはLookin’ for a Fightですよ。彼が自分のスタイルで戦うなら、その時点で眼中にないです」

■視聴方法(予定)
12月14日(土・日本時間)
午後6時30分~UFC Fight Pass

■ZFN02メイン対戦カード

<81キロ契約/5分3R>
キム・ハンスル(韓国)
ファン・インス(韓国)

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス(韓国)
ユン・チャンミン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン(韓国)
河名マスト(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
佐藤天(日本)

<ライト級/5分3R>
ドロブショク・ナホトフ(タジキスタン)
マテウス・カミーロ(ブラジル)

<71.5キロ契約/5分3R>
ナンディンエルデン・キム・インソォン(韓国)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ジャン・イクファン(韓国)
チェ・ソンヒョク(韓国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC イゴール・カバウカンチ オースティン・バシ キック クイラン・サーキルド コ・ソクヒョン ショーン・シェルビー ジジョルデン・サントス ジュネイシ・ドゥベン ダナ・ホワイト

【DECS S08 Ep04】キーワードは番狂わせ。コ・ソクヒョンがサントス、ドゥンベら5人ともにUFCへ

<ウェルター級/5分3R>
コ・ソクヒョン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
イゴール・カバウカンチ(ブラジル)

サウスポーのコ・ソクヒョンに対し、ジャブを伸ばすカバウカンチ。さらに右から左とロングフックを振るう。コ・ソクヒョンは右オーバーハンドをかわすと、組んでケージへ。ボディロックのカバウカンチが一度は体を入れ替えるが、すぐに戻したコ・ソクヒョンがエルボーを見せて離れる。コ・ソクヒョンは右を当てるが、逆に右を受けて間合いを取り直した。

カバウカンチはコ・ソクヒョンのワンツーをかわし、右を振るう。ならばと右の打ち終わりに右を当てたコ・ソクヒョンだが、直後に右を被弾する。コ・ソクヒョンは下がらずに前に出て左をヒットさせると、組みの攻防のなかでダブルレッグを狙う。切ったカバウカンチは右ミドルを蹴る。コ・ソクヒョンは動じることなく、右ミドルから右インローを蹴られても左で前に出て右を強振する。

これが空振りとなったコ・ソクヒョンはカバウカンチの左を被弾する。とはいえコ・ソクヒョンもパンチは粗く、空を切ることが多い。コ・ソクヒョンは左を入れ、右インローを蹴られると、ワンツーから組まれたところで時間となった。

2R、開始直後にダブルレッグでテイクダウンを狙ったコ・ソクヒョン。逆にカバウカンチがボディロックテイクダウンを決める。スクランブルからケージ際のクリンチ合戦のなかで、カバウカンチがワイルドな右を打ち込む。コ・ソクヒョンは頭を抱えつつ、スピングバックフィストも空振りに。ここで離れたカバウカンチは左フックを打たれ、ケージを背負う。

口が空いているカバウカンチの右がコ・ソクヒョンの顔面を捕える。コ・ソクヒョンは右&左フックを決めてクリンチ。左右のパンチを振るって離れたコ・ソクヒョン、カバウカンチの右ローが急所に入ったとしてブレイクが命じられる。ハグで再会した両者、直後にコ・ソクヒョンが左ボディを効かせる。一瞬動きを止めたカバウカンチは、すぐに右を振り打撃の打ち合いに応じる。コ・ソクヒョンは組みになると、内股を決めてテイクダウン。トップからパンチを続けるコ・ソクヒョンは離れて、スタンドで待ち受ける。コ・ソクヒョンは前蹴りを放つが、カバウカンチが右ストレートを当てる。最後にカーフを蹴られたコ・ソクヒョンだが、ラウンドを取った。

最終回、コ・ソクヒョンが左を見えて前に出る。と、右を見せてダブルレッグでテイクダウン。クルスフィクスを逃れたカバウカンチだが、ハーフを取り下の展開が続く。コ・ソクヒョンは時折り状態を起こして右を落とすも、手首を掴まれ思うようには殴ることができない。それでもトップをキープしているコ・ソクヒョンは、下からのエルボーにも右を振るっていく。コ・ソクヒョンは左足を抜き、続いてマウントへ。後方回転からスクランブルのコ・ソクヒョンは、立ち上がることができずに再びガードを強いられる。

枕で抑えるコ・ソクヒョンは、足を戻される。コ・ソクヒョンは再びパスを決め、シングルを切ってバックへ。カバウカンチは立ち上がるも、コ・ソクヒョンのバックコントロールが続く。残り20秒、離れたコ・ソクヒョンは右から右エルボーを被弾。それでも右を返すが、クリーンヒットはなくタイムアップを迎えた。

結果3-0の判定勝ちを手にしたコ・ソクヒョンは「ビッグアンダードッグは居心地が良かった。相手は良いレコードの持ち主だったけど、相手は大したことが無かった。3Rにはなると疲れていたので、寝技に持ち込んだ。今夜、契約できると人生最高の日になる」とバックステージで話し。ダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナードはどのような判断をするか。

運命の時──なんと、第2試合でKO勝ちをしたジュネイシ・ドゥベンを伴って合否の発表を行ったダナは「彼女は-1350が相手についたアンダードッグだった。ここで、その事実に落ち込むのか。なにくそと思って戦うのか。そういう試合が今夜は見られた。彼女がグラップリングができるのか分からない。キックができるのか、見当もつかない。テイクダウンもだ。でも、これだけのアンダードッグが秒殺でKO勝ち。こんな劇的なKO勝ちは見たことがない」と笑顔を見せ、握手まで交わした。

異例の第2試合からのサイン発表に続き、「スタンド、グラウンド、キック、ボディショットを打ち合った」とクイラン・サーキルド、そしてオースティン・バシには「時間をかけてしっかりと仕留めた。完全に支配して。どれだけ強くなれるのか、可能性を見せた」と2人のUFC契約を発表した。

続いて、下馬評を覆したジジョルデン・サントス、同様にアンダードッグだったコ・ソクヒョンは手を合わせてダナの言葉を聞いていたコ・ソクヒョンにもUFC行きが伝えられる。「今日、何があったか皆、忘れないことだ」とダナは断言し、ドゥンベと抱き合った。


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【DWCS2024 S08 Ep04】韓国からAngel’s FC二階級制覇のコ・ソンヒョクが出場。注目は12-0のバシ!!!

【写真】バック奪取能力とキープ力に注目のバシ(C)Zuffa UFC

3日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S08 Ep04が開催され、メインでは韓国から出場のコ・ソクヒョンがブラジルのイゴール・カバウカンチと対戦する。
Text by Manabu Takashima

今年のコンテンダーシリーズでは第1週に中国からティン・ワンが出場も判定負け。

9月には岩﨑大河、内藤由良の日本人ミドル級ファイターの試合が控えているが、一足早くAngel’s FCでミドル級とウェルター級のベルトを巻いたコ・ソクヒョンがUFC行きを賭けての一発勝負に挑む。


柔道ベースのコ・ソクヒョンは2017年のサンボ世界選手権、コンバットサンボ82キロ級に出場し投げ技でポイントを稼ぐスタイルで韓国サンボ史上、初の世界王者に輝いている。

MMAデビュー後は7戦目で戦績3勝3敗のアン・ジェヨン(今年の2月にGladiator Challenger Series01で三上ヘンリー大智に敗れている)を破り、Angel’s FCウェルター級王座を獲得すると初防衛に成功した後、Double GFCウェルター級王者キム・ハンソルとのチャンプチャンプ対決で67秒KO負けし王座陥落。

ミドル級に転じると、2022年12月にキャリア5勝4敗のキム・ジェウンに勝利してAngel’s FCミドル級のベルトを腰に巻いた。倒す、崩す、投げるという意味での組みは強い。一発の力もある。とはいえフィニッシュ勝利は経験値の少ない相手から挙げたケースが多く、ミドル級チャンピオンになってからは大ベテラン桜井隆多、インドネシア人で7勝7敗のアルウィン・キンカイを倒してコンテンダーシリーズ出場権をウェルター級で得たことになる。

対するカバウカンチはブラジルのInside Fightes’ Leagueなるプロモーションのウェルター級王者で戦績は9勝0敗だ。試合映像はアマ時代とプロ初陣のモノが確認できたが、12秒KO勝ちと27秒でRNCで一本勝ちで実力は測り辛い。9勝0敗、7つのTKO勝ちと2つのサブミッション勝ちというレコードは立派だが対戦相手の実力は未知数で、6勝16敗や5勝9敗という相手も含まれている。この試合は蓋を空けてみるまで予測がしずらい。

アジア枠という見方を取っ払うと注目は、ドリアン・ラモスと対戦するオースティン・バシだ。レコードは12勝0敗、ミシガン州のローカルプロモーション=Lights Out Championshipのバンタム級チャンピオンは、3つのTKO勝ちと4つの一本勝ちをしている。

彼がRNCで勝利した3試合のなかで、LFAで5勝2敗のアルカル・アスカルが含まれている点は大きい。キャリア14勝2敗だったアスカルに対し、ダブルレッグでテイクダウンを奪うとバックに回って絞めあげた。このタップアウト勝利は、未知過ぎる相手からの連続フィニッシュ勝利よりも、実力の裏付けとなることは間違いないはずだ。

また第1試合のライト級=クイラン・サーキルド×ゲージ・ヤングも気になる。今や世界の五指にはいるかという実力者を生み出すパワーハウス=豪州からシーズン08初のUFC昇格を目指し、サーキルドが参戦する。サーキルドは同国のトップフィーダショーであるEternal MMAのライト級チャンピオン。日本からもEternal MMA経由でUFC行きを狙うファイターが出てきつつあるなか、ベルトを巻いたサルギルドの挑戦──その確認を怠ることはできない。

■視聴方法(予定)
9月4日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S08 Ep04対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・カバウカンチ(ブラジル)
コ・ソクヒョン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ウィル・カリー(英国)
ジジョルデン・サントス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
オースティン・バシ(米国)
ドリアン・ラモス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジュネイシ・ドベン(ベネズエラ)
シャノン・クラーク(カナダ)

<ライト級/5分3R>
クイラン・サーキルド(豪州)
ゲージ・ヤング(米国)

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【DWCS S08】Must Watch!! パンクラスがミドル級KOP内藤由良のコンテンダーシリーズ出場を公表

【写真】人生を賭けた一発勝負、痺れる展開になってきた(C)MMAPLANET

18日(水)、パンクラスが公式YouTubeチャンネルで「内藤由良選手がUFCに挑戦! 内藤選手は、ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2024に出場することが決まりました。詳細は追って発表されますが、一足先にパンクラスでの軌跡をご覧ください!」と公表した。
Text by Manabu Takashima

6月30日(日)のPancrase345のメインで、2年3カ月振りの実戦を戦ったミドル級KOP内藤。キルクリフFC所属のディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィを相手に、1R1分52秒でマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、改めてUFCを目指すことを宣言していた。


LFA、UAEW、TUF出演など実現しそうで流れたUFCへの道が、結果的に内藤にとって最上の形で歩を進めることになった。Dana White’s Contender Series=DWCSは、その名の通りダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナードというUFC首脳の前の行われる御前試合で、1年に10大会が火曜日の夜にUFC APEXで実施される。

1大会=5試合というフォーマットで、UFCとの契約が審査される真剣勝負の場だ。2017年からスタートしたコンテンダーシリーズからは既にショーン・オマリーとジャマール・ヒルがUFCの頂点に立っている。そんなUFCに直結する今年の登竜門は8月13日にスタートし、10月15日まで10週に渡って鎬が削られる。

既にEp01とEp02&Ep04は5試合が決定しており、第3週と第5週は3試合が埋まっている状況だ。あとは第9週と第6週で1試合が決まっているがEp07 、08&10は5試合全て10人のスポットが空いたままなので、これらの週に内藤の雄姿が見られることになるだろう。

アジア勢にとってUFCとの契約を賭けた戦いはRoad to UFCが並行して開催しされているが、従来はフライ級からライト級、今年はフェザー級までの3階級しか実施されず、事実上ミドル級の内藤には、アジア勢で競い合ってUFCへ進むというルートは存在していなかった。

事実今年のシーズン8では既にEp01のウェルター級戦で中国のJCKウェルター級王者ティン・ワン、Ep4では韓国Angel’s FCウェルター級王者のコ・ソクヒョンと、中量級のアジアン・ファイターの出場が決まっている。

(C)LFA

広義でアジア系でいえばLFAで戦うベトナム人ファイター(アリゾナ州在住)のアン・トゥアン・ホーが第1週のフライ級に、同じくLFAからチャンスを掴んだクァン・リーも米国に住むベトナム人選手だ。

また、ここでこのカードを組むのか──と豪州のMMAファンが歯ぎしりをしつつ、注目せざるを得ないのがEp09で決まったショーン・ガウシーとアンソニー・ドリリッチのダウンアンダー対決だ。

ガウシーはHEX FSフライ級王者で、今年の5月に中務修良を右クロスで一蹴している。対してEternal MMAフライ級王者ドリリッチは3月に猿飛流を2Rに、6月には1Rでマックス・リアリをKOしている。しかも今、豪州MMA界ではHEX FSとEternal MMAがドメスティック大会#01の称号を得るために、チャンピオンの引き抜き合戦を繰り広げるなど、骨肉の争いを展開している。

とはいえ破壊力十分の右を持つガウシー、必ず当たる左の持ち主ドリリッチが、わざわざコンテンダーシリーズで戦う必要があるのか。なんせガウシーは戦績9勝1敗で5KO勝ち、ドリリッチは8勝1敗で4つのKOと2つの一本勝ちを誇っており、揃ってUFCが求めるフィニッシャーだ。

恐らく両者は8月18日にパースで行われるUFC305出場に標準を合わせていたはず。加えていえば、2人ともカイ・カラフランスとスティーブ・アーセグの両者のうち、どちらかが欠場となればショートノーティスで母国でオクタゴンに足を踏み入れる気持ちでいることも間違いない。

UFC側として、両者ともその力があるからこそ、8月でなく10月にガウシー×ドリリッチの試合を組んだとしか考えられない。

日本からは2年前の木下憂朔に続き、内藤が挑戦することで注目度も上がるに違いないDWCS S08だが、内藤以外の出場ファイターも状況としては、ガウシー×ドリリッチ戦ほどお膳立て揃っていなくても、世界中から人生を賭けて集まって来る。それらの戦いが熱い激闘にならないはずがない。

それらの戦いから明日のショーン・オマリー、ペイトン・タルボット、モンテル・ジャクソンが生まれる可能性が高い。日本のMMAファンにとって、2時間のコンパクトな大会ということも含めて、DWCSはマストウォッチと断言できる。

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MMA MMAPLANET o キック キム・ジェウン コ・ソクヒョン

【Angel’s FC22】右カーフでコ・ソクヒョンをギブアップさせたキム・ジェウンがミドル級のベルトを巻く

【写真】 1Rから右カーフを効かせた末の勝利(C)MAPLANET

<AFCミドル級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
Def.2R終了時 by TKO
コ・ソクヒョン(韓国)

ともにサウスポー。キム・ジェウンが左カーフキックで攻め立てる。ケージを背負い、足が流れるコ・ソクヒョン。コ・ソクヒョンが右ジャブを突くが、キム・ジェウンはバックステップでかわした。キム・ジェウンの右カーフでバランスを崩したコ・ソクヒョンが、シングルレッグで組みつくも、キム・ジェウンは背中を着かされずに立ち上がった。

プレッシャーをかけていくキム・ジェウン。右カーフを当て、手をマットに着いた相手におアンチを浴びせていく。しかしヒザを着いたコ・ソクヒョンに対して繰り出した左ローが、相手の顔面を捉えてしまい試合は中断に。コ・ソクヒョンに休憩が与えられたあと、試合は再開される。出てくキム・ジェウンに右フックを打ち下すコ・ソクヒョン。しかしキム・ジェウンの右カーフでバランスを崩してしまう。

コ・ソクヒョンはキム・ジェウンの蹴り足をキャッチし、相手をケージに押し込んだ。バックに回るコ・ソクヒョン。ヒザ蹴りで削っていくもレフェリーがブレイクをかける。コ・ソクヒョンは左ミドルを当てたが、その後もキム・ジェウンの右カーフが当たり続けた。

2R、距離を詰めたキム・ジェウンが右ジャブから左ロー。さらに左ストレートにつなげる。右ジャブの突き合いから、左カーフを効かせたキム・ジェウンが、バランスを崩した相手にパンチを浴びせる。立ち直ったコ・ソクヒョンはカーフキックをもらいながらカウンターを合わせ、さらに右ジャブを突く。

コ・ソクヒョンのシングルレッグをスプロールしたキム・ジェウンは、立ち上がってプレッシャーを強め、ローやカーフだけでなく左ストレートも当てていった。

最終回の開始前に、コ・ソクヒョンが試合続行不可能を訴え、キム・ジェウンのTKO勝ちでAFCミドル級のベルトを巻いた。


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Brave CF MMA MMAPLANET o キム・ジェウン キム・ジェヨン グスタヴォ・ウーリッツァー コ・ソクヒョン チェ・ハンギル パク・チャンビン ユ・ジュサン ライカ 清水俊一

【Angel’s FC22】大晦日イブ。フェザー級王座決定戦で、清水俊一が5戦目の強者ユ・ジュサンと対戦

【写真】キャリア的には72戦目と5戦目……ただしフィジカルとレスリング力ではユが清水を上回る (C)BRAVE CF & MMAPLANET

30日(金・現地時間)、韓国はコヤンのキンテックス7AホールでAngel’s FCC22が開催される。

Double GFCとの共闘路線から、別々の道を歩むことになったAngel’s FCの2022年。その最終戦がソウルの北西、地下鉄で1時間ほどのベッドタウン=コヤンにある韓国最大級の展示・会場施設=キンテックスで行われる。


メインはDouble GFC王者キム・ハンスルとのダブルタイトル戦に敗れた元ウェルター級王者のコ・ソクヒョンが、ミドル級転向初戦でキム・ジェウンと同級王座決定に挑む。

10thPlanetの支部=チャンヤンMMA所属のキムはキャリア4勝4敗のグラップラーで、ADCC韓国大会などグラップリング大会で優勝経験がある。柔道家、投げでコンバットサンボ世界王者に輝いたコ・ソクヒョンは、MMAでもテイクダウンまでは力強く、そこからのフィニッシュ力は乏しいという印象がある。

寝技上等のキム・ジェヨンとしては投げられても、自らのフィールドに持ち込まれるのは都合が良く、この誰もが想像できる展開のなかでコ・ソクヒョンが、下からの対応をいかに捌いていけるのかに勝負は掛かっている。

またコメインでは日本の清水俊一が、フェザー級王座決定戦をユ・ジュサンと戦う。ユはプロボクサーのライセンスを保有しているストライカーだが、キム・ドンヒョン譲りのレスリング力も高いレベルにある。

ユ・ジュサンは4月にはBRAVE CF韓国大会で勝利し、9月には1月にGladiatorライト級王座に挑戦するグスタヴォ・ウーリッツァーにライト級マッチで判定勝ちを収めている。バンタム級で戦ってきた清水とは体格も違う。それ故に真っ向勝負は難しいとはいえ、清水は簡単に下にならない戦い──引き込むのであれば、ここ一番というタイミングで全力に極めに懸かるファイトを心掛けたい。

また第7試合にはコリアンゾンビMMA所属のチョ・ハンギルが出場し、新垣聖太と戦う。ハンギルは師匠譲りのゾンビファイターで、実際にキム・ドンキュウとの試合では前歯を3本へし折られても判定勝ちを手にしたブルファイターだ。この試合の勝者が、バンタム級王者ソン・ヨンジェとのタイトルマッチが有力視されている。

■AFC22対戦カード

<AFCミドル級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
コ・ソクヒョン(韓国)

<AFCフェザー級王座決定戦/5分3R>
清水俊一(日本)
ユ・ジュサン(韓国)

<フライ級/5分2R>
パク・チャンビン(韓国)
キム・ジンミン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
新垣聖太(日本)
チェ・ハンギル(韓国)

<無差別級DIEDIE決戦/5分2R>
アジベク・ガフロフ(ロシア)
キム・ヨンウ(韓国)

<フライ級/5分2R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
キム・テフン(韓国)

<無差別級DIEDIE決戦/5分2R>
キム・イゴル(韓国)
サルマン・カン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ペク・スンデ(韓国)
チェ・ジス(韓国)

<無差別級DIEDIE決戦/5分2R>
ジャン・スンヒョ(韓国)
ジャン・ドヒョン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ソン・ヒョンジョン(韓国)
パク・ミンジェ(韓国)

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Double GFC12 K-MMA MMA MMAPLANET o ROAD FC UFC YouTube   イ・ジュンヨン コ・ソクヒョン ジュン・ユンジェ チェ・ドンフン パク・サンヒョン パク・ジョンミン ファン・ヨンジン

【Double GCF】Angel’s FCと友好関係終了? Double GFCは3階級の王座決定戦

【写真】パク・ジョンミンはキャリア7連勝で、K-MMAの実力派プロモーションのベルトを巻くことになるか(C)DOUBLE GFC

5日(土・現地時間)、韓国ソウルはシンドリム・テクノマート11階特設ケージでDOUBLE G12が開催される。
Text by Choi Woo Suk

3階級の王座決定戦が組まれた今大会。メインはキム・ハンスルのUFC契約により返上したウェルター級王座決定戦が、パク・ジョンミンとジュン・ユンジェの間で行われる。


パク・ジョンミンはキャリア6戦6勝の新鋭でデビュー戦はAngel’s FCだったが、以降はDouble GFCで4勝、Top FCで1勝と3団体で負け知らずの成績を残している。打撃、レスリング、サブミッションと三拍子そろったチームMAD産のウェルラウンダーだ。

対してジュン・ユンジェはパク・ジョンミンの盟友コ・ソクヒョンにAngel’s FCウェルター級王座に挑戦し一方的な判定負けを喫したことがあるレスラーだ。チームMAD勢は既に研究していることもあり、ジュン・ユンジェはベースのレスリング以外の部分で成長がないと厳しいタイトル戦と予想される。

コメインのDouble GFCバンタム級王座決定戦は、元ROAD FCミドル級王者でチャンピオンメイカーでもあるチャ・ジョンファンの教え子パク・サンヒョンが、元Top FC王者でコリアンゾンビのトレーニングパートナーであるファン・ヨンジンと対戦する。

テイクダウンが強いファン・ヨンジンに対し、パク・サンヒョンの持ち味はスピードのある打撃と柔術だ。対照的な両者、上下がはっきりするスクランブルMMAと対局の攻防が見られるか。

3つのタイトル戦はチェ・ドンフンとイ・ジュンヨンが相対するDouble GFC暫定フライ級王座決定戦だ。チェ・ドンフンはTOP FCで台頭した元海軍士官ファイター。テコンドーベースでディスタンスコントロールに長じており、テイクダウンも強い。

対するイ・ジュンヨンは1月のRoad to BRAVE KoreaでKO勝ちを収めているストライカーだ。蹴りのあるチェ・ドンフンに対し、イ・ジュニョンはボクサー。ここは距離、間合が鍵を握るか。

またDouble GFCでは本計量でパスしなかった選手はラウンド毎に1Pのマイナスで、判定勝ちをしても引き分けとなり、フィニッシュした場合のみ白星を得ることができるという規定がある。今大会の計量はすでに終了しており、ライト級でジョン・ジェイルと戦うチェ・ウヒョック、女子ストロー級でキム・ナヒと対戦するチェ・ジュンユンがその対象だ。

またミドル級でイ・イサックと対戦するチェ・ジェヒョンは計量に失敗し500グラム・オーバー規定より450グラム重く、84.95キロ契約で試合は実施されることとなった。

なおDouble GFCでは王座統一戦を行うなど、Angel’s FCと協力体制が敷かれていたが、選手のやり取りなどで関係にヒビが入り両プロモーションの交流は終焉を迎えそうだ。選手にとっても活躍の場が限定されることになるだけに残念は話だ。

■視聴方法(予定)
5月13日(金・日本時間)
午後6時00分~ YouTube Double GFC Official Channel

■Double GFC12対戦カード

<Double GFCウェルター級王座決定戦/5分3R>
パク・ジョンミン(韓国)
ジュン・ユンジェ(韓国)

<Double GFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
パク・サンヒョン(韓国)
ファン・ヨンジン(韓国)

<Double GFC暫定フライ級王座決定戦/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
イ・ジュンヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
パク・チェンス(韓国)
ユン・ダウォン(韓国)

<ライト級/5分3R>
チェ・ウヒョック(韓国)
ジョン・ジェイル(韓国)

<ミドル級/5分3R>
イ・イサック(韓国)
チェ・ジェヒョン(韓国)

<女子58キロ契約/5分3R>
キム・スヨン(韓国)
キム・ナムヒ(韓国)

<女子ストロー級/5分3R>
キム・ナヒ(韓国)
チェ・ジュンユン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
イ・スンジュン(韓国)
ジン・イクテ(韓国)

<ライト級/5分3R>
チェ・ジョンミン(韓国)
ジン・ジェヨン(韓国)

<フライ級/5分3R>
パク・シンウ(韓国)
キム・ジュンソク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
キム・ジングック(韓国)
ジョ・ミンギュ(韓国)

<ライト級/5分3R>
キム・ミンヒョン(韓国)
ウィ・ジョンウォン(韓

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Double GFC11 MMA キム・ハンソル コ・ソクヒョン

【Double GFC11】キム・ハンソル、圧に負けず左を当ててDouble GとAngel’sのウェルター級王座統一!!

<Double GFC & Angel’s FCウェルター級王座決定戦/5分3R>
[Double GFC王者]キム・ハンソル(韓国)
Def.1R1分07秒by KO
[Angel’s FC王者]コ・ソクヒョン(韓国)

ジャブを伸ばす両者、圧を賭けるコの左フックをかわしたキムだが、引き続き前に出てくるコに対し、パンチが大きくなる。間合いを取り直したキムは、コのステップインからの左フック、そして右オーバーハンドを空振りする。

キムはここで左ショートフックをヒットさせ、動きが止まったコに左右のフックを連打する。殴られながらヒザをついたコを見てレフェリーが試合をストップ。キム・ハンソルがDouble GFCとAngel’s FCのウェルター級王座を統一した。


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Angel's FC17 MMA キム・ハンソル コ・ソクヒョン ジュン・ユンジェ ブログ

【Angel’s FC17】仕留めない王者コ・ソクヒョンが王座防衛。Double GFC王者キム・ハンソルと統一戦へ

<Angel’s FCウェルター級選手権試合>
コ・ソクヒョン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-28
ジュン・ユンジェ(韓国)

サウスポー同士、左を振って前に出たジュンがクリンチも王者コが右腕を差してテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったジュンに対し、コがヒザをボディに入れる。ジュンはダブルアンダーフックも、オーバーフックで投げを決めたコがパンチを打ち下ろす。

左の勢いのあるパンチを打ち込んだコだが、やはりしっかりと抑えることはなく試合はスタンドに戻る。左を当てられ組んでいくジュンだが、がぶったチャンピオンがヒザを顔面、ボディに突き上げる。離れたコはローに左を合わされる。ジュンが左カーフ、続いて左フックを見せてステップインするとダブルレッグでテイクダウンを奪う。コがケージを背負って立ち上がり、ジュンがシングルからクリンチに出たところで時間となった。

2R、右を伸ばしたコだが、ジュンもワンツーで前に出る。ダブルを切ったコは、真正面から自身もダブルを仕掛け切られる。直後にジュンがダブルレッグでテイクダウンを決めるも、コはすぐに立ち上がる。クリンチから再びダブルのジュンは、抱えにきたコを倒せず離れる。

王者のローに左を当てた挑戦者ジュンが、右ボディ、左アッパーを入れる。続くテイクダウン狙いを切ったコは、クリンチで肩パンチを貰いながらケージへ押し込む。ジュンは体を入れ替えて離れると、右に左を合わされる。続くテイクダウン狙いに右オーバーハンドが入り、ふらつくジュンにコは左右のフックでダウンを奪う。

左右のパウントを打ちながらハーフで抑え、左のパンチを打ちつけるコは、ジュンに潜らせずパンチを続ける。残り1分、マウント狙いに反応したジュンに左右のパンチをコが打ちつけ、スクランブルでバックへ。ここでフィニッシュがないコは、胸を合わされケージに押し込まれるとダブルレッグで担がれ、逆にテイクダウンを取られる。

最終回、圧倒しながら仕留めることができないコは、ケージに押し込まれるとヒザを2発顔面に突き上げる。頭をあげたジュンをギロチンで抱えヒザを続けるチャンピオンは、離れてワンツーフックを繰り出す。ジュンは左ストレートからのダブルレッグを切られ、バックを許す。

引き込むように下になったジュンは、ハーフからシングルレッグでレッスルアップして距離を取り直す。コはダブルを切られてクリンチの展開で、アッパーを打って離れる。ジュンは左を当て、右を振るいつつ組みへ。ここでクリンチでは逆転はなく、離れたジュンは右を空振り。組んだ王者がケージへ移動する。

ジュンは体を入れ替えるも、押し返したチャンピオンが離れて左フックを当てる。続く左を被弾しながら、左を返したジュンはジャブを連続で被弾し、ステップインに左を合わされる。最後はジャブでジュンを突き放したコは、タイムアップと共に勝利を確信、笑顔を浮かべた。

結果、3-0でコ・ソクヒョンが王座初防衛戦し、ケージサイドで視察するDouble GFCウェルター級王者キム・ハンソルと統一戦を戦うことが決まった。


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Angel's FC17 K-MMA MMA ROAD FC YouTube コ・ソクヒョン ジュン・ユンジェ ブログ

【Angel’s FC17】グラジ経験者ジュン・ユンジェが、Double GFC経由でAngel’s FCウェルター級王座に挑戦

【写真】倒せるが抑えに課題がある王者コ・ソクヒョン。挑戦者ジュン・ユンジェは打撃を当ててからのテイクダウンも上手い (C)AFC & MMAPLANET

15日(金・現地時間)、韓国はソウルのシンドリム・テクノマート11階特設ケージでAngel’s FC17「War of Monsters」が開催される。

Road FCも活動再開し、Angel’s FCとDouble GFCも引き続き大会を開き、なぜか同じ週末などイベントのバッティングが目立つK-MMAワールド。

今大会のメインはコ・ソクヒョンの持つAFCウェルター級王座にジュン・ユンジェが挑戦する一戦だ。


チャンピオンのコ・ソクヒョンはコンバットサンボで2度世界を制しているファイターで、5月にアン・ジェヨンを下し、ミドル級王者のキム・ジェヨンとチャンプチャンプ対決を要求、一度は両者の対戦が決定かと思われたかが、今回は実現しなかった。

挑戦者のジュン・ユンジェは元ROAD FCバンタム級王者イ・ギルウのチームメイトだ。2019年4月にGladiatorに来日し、レッツ豪太とノンタイトルで戦い優勢のドローだった。その後、Road FCで2試合を戦った後、コロナに突入し今年の9月にDouble GFCのキム・ジュンギョ戦で1年10カ月振りの実戦復帰を果たし、RNCで一本勝ち。同大会を視察していたAFCのバク・ホジュン代表が挑戦者に抜擢した。

打撃のレンジコントロールに優れたジュン・ユンジェと、絶対的なテイクダウン能力を持つコ・ソクヒョン──王者が空回りする展開も十分にあり得る。

■視聴方法(予定)
10月15日(金・日本時間)、
午後5時00分~YouTube

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