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【UFC259】足を止めての打ち合いから、ニータップを決めたドミニク・クルーズがケニーに競り勝つ

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ケイシー・ケニー(米国)

前に出るケイシー、直ぐにテイクダウンを狙ったドミニクをがぶってヒザを繰り出す。離れたケイシーに右ローから右ハイを見せたドミニクは、ワンツーをかわして後ろ回し蹴りをキャッチしに行く。リリースし、踏み込みから小内刈りという珍しい動きを見せたドミニクが直後に右ハイを放つ。

ロー&ミドルから右を当て、左右に回るドミニクは元々あるシャッフルにアップグレードした動きを見せている。右ハイに左フックを合わせていったケイシーは、右を被弾しバランスを崩す。と右オーバーハンドに続き、ボディを右で決めたドミニクはワンツーをダックでかわして右を当てる。

ケニーも左を当てるが、右ミドルを蹴られる。直後に左ローを入れたケニーは、この左ローを継続的に入れヒザ蹴りを繰り出す。ドミニクは左ミドルを蹴られ、右ローを返すがローが効かされた感もある初回の終盤だった。

2R、左を振るって前に出るケニーに対し、体を大きく振ってパンチを狙うドミニクだが左ローでバランスを崩す。ニータップをスプロールしたケニーは左ローを続け、ローからパンチを伸ばす。ドミニクは右ハイ、右ストレートを繰り出すも左ローを受ける場面は続く。

ケニーはテイクダウン防御力が高く、ハイを受けてローを返す。さらに左ストレートを当てたケニーに飛び込んでドミニクが左を当てる。ステップを封じられ、左足を蹴られるドミニクがボディを入れる。さらに左フックから連打を見せたドミニクは、ステップインと同時に右を当てる。ケニーは左ローを返し、ワンツー。ドミニクは左を被弾し、テイクダウン狙いはがぶりの役割を果たしたアームインギロチンで阻まれた。

2Rは確実に失っているドミニク、初回を取っていたとしても最後の5分を取る必要がある。まず右ハイ見せ、フックに繋げるドミニクはテイクダウンを徹底して切るケニーに対して、ケージに押し込むとついにシングルで背中をつかせる。ケニーのギロチンを防ぎ、サイドで抑えたドミニクは頭を抱えられた状態でハーフへ。続いて頭を抜いたドミニク、ケニーはシングルから立ち上がる。

スタンドに戻ると、動きが落ち体が揺れるようになったケニーだが右を当てる。ドミニクはテイクダウン狙いを切り、右を振るう。ケニーは右を当て、左を被弾すると──なんとドミニクが足を止めての打ち合いへ。ここで打ち勝ったドミニクは、右を入れボディへ。ケニーはダブルレッグ、切ったドミニクがヒザを突き上げる。

両者、完全に疲れた中でドミニクがダブルレッグからニータップを決める。ケージに押し込んだドミニクは、クローズドガードの中からパンチを入れ、最後は上体を起こしてパウンドを落とし、コントロール。洗練された最新MMAでななく、根性の打撃戦のなかで代名詞といえるニータップを決めたドミニクはスプリット戦で勝ち切り、静かに頷いた。

「以前のようにテイクダウンは重視されていないけど、MMAはミックスドアップするものだろう? 最初の2Rのケイシーのペースは予想していなかった。僕のペースについてきたね。次? タスクを見つけてトライする。ずっとそうやってきた」とドミニクは話した。


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News UFC UFC259 アスカル・アスカロフ アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング イスラエル・アデサニャ カイラ―・フィリップス カーロス・アルバーグ ケイシー・ケニー ショーン・ブレイディ ジョセフ・ベナビデス ソン・ヤードン トレヴィン・ジョーンズ ドミニク・クルーズ ピョートル・ヤン ブログ マリオ・バウティスタ ミーガン・アンダーソン ヤン・ブラボヴィッチ

【UFC259】計量終了 ジョーンズ、メディッチ、アルバーグ。アーリープレリミも注目カードがズラリ

【写真】上背でアデサニャが、ブラボヴィッチを上回っている?! (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC259「Blachowicz vs Adesanya」の計量が、5日(金・同)に行われた。

UFC世界ライトヘビー級選手権試合=王者 ヤン・ブラボヴィッチ✖チャレンジャーUFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャ、UFC世界女子フェザー級選手権試合=王者アマンダ・ヌネス✖挑戦者ミーガン・アンダーソン、UFC世界バンタム級選手権試合=王者ピョートル・ヤン✖挑戦者アルジャメイン・ステーリングというトリプルクラウンに加え、メインカードからプレリミまで気になるカードが、並びに並んでいる今大会。


まずアーリー・プレリミの第1試合にトレヴィン・ジョーンズが出場する。

PXCからTOP FC、そしてACAを経てDEEPにも来日したグアムのジョーンズは、昨年に8月に劇的な大逆転KOでチムール・ワリエフという強豪を下しながら、マリファナの服用で勝利を取り消され今回が仕切り直しの一戦となる。

対するマリオ・バウティスタはCombate AmericasやLFAからUFCへステップアップ。コーリー・サンドハーゲンには敗れたものの、元DEEP王者キム・ジンス、元LFA王者マイルズ・ジョンズに勝利している実力者だ。ワリエフ戦同様に苦戦は避けられないジョーンズが、どのような戦いを見せるか。

アーリー・プレリミ第2試合に出場のウロス・メディッチは昨年8月にコンテンダーシリーズで見事なパウンドTKO勝ちを収め、ダナ・ホワイトに見初められたファイターだ。

KINGS MMAでハファエル・コルデイロに師事するセルビア人ファイターのメディッチ、どのようやUFCキャリアのスタートを切るのか。

メディッチと同様に昨年のコンテンダーシリーズから注目のデビューを果たすのが、カーロス・アルバーグだ。

アデサニャのトレーニング・パートナーのアルバーグは、NZのトップ・キックボクシング・プロモーションであるKing Of the Ringの8人制トーナメントを100キロと92キロ級で制している。アデサニャが86キロ級と100キロ級で3度頂点に立っているに続く、マルチ王者がアルバーグだった。

打撃の強さは絶対的。組みは未知数のアルバーグだけに、ハードヒッター=ケネディ・ンゼチェクウとは手の合う顔合わせといえるだろう。

さらにキャリア13勝0敗のショーン・ブレイディと豪州の親子鷹ジェイク・マシューズのウェルター級戦ら、他プロモーションならメインカードでもおかしくないカードがアーリー・プレリミから見られる。

プレリミではドミニク・クルーズ✖ケイシー・ケニー、ソン・ヤードン✖カイラー・フィリップスという2つのバンタム級戦と、ジョセフ・ベナビデス✖アスカル・アスカロフ、ホジェリオ・ボントリン✖カイ・カラフランスのフライ級マッチが組まれているが、アスカロフが今大会唯一の体重オーバーとなり、127ポンド契約マッチとなった。

WEC世代の生き残りベナビデスにとって、厳しくタフなアスケロフと背水の陣で戦うマッチアップだ。

群雄割拠のバンタム級の覇権争い、アデサニャがチャンプ・チャンプを目指すメインイベント。ここで注視したいのはアデサニャの体重がリミットより5ポンド近く軽いということ。ブラボヴィッチはリカバリーが見込まれるため、このライトヘビー級世界戦はパワー&瞬発力✖スピード&タイミングの争いとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOライブ

■UFC259計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤン・ブラボヴィッチ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者]イスラエル・アデサニャ: 200.5ポンド(90.94キロ)

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス: 145ポンド(65.77キロ)
[挑戦者]ミーガン・アンダーソン: 144.5ポンド(65.54キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ピョートル・ヤン: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]アルジャメイン・ステーリング: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ: 156ポンド(70.76キロ)
ドリュー・ドパー: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・マヘタ: 206ポンド(93.44キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ: 136ポンド(61.69キロ)
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
ソン・ヤードン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
アスカル・アスカロフ: 127ポンド(57.6キロ)

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェイク・マシューズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソーサ: 116ポンド(52.62キロ)
アマンダ・レモス: 116ポンド(52.62キロ)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ: 156ポンド(70.76キロ)
アーロン・クルーズ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 134.5ポンド(61.0キロ)
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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Interview UFC UFC259 ケイシー・ケニー ドミニク・クルーズ ブログ

【UFC259】ケニーを完全解析。ドミニク・クルーズ─02─「穴がなくなっている。判断力がカギを握る」

【写真】この雄姿、あと何度目にデキるか分からない。全ての瞬間を目に焼き付けたい (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC259「Blachowicz vs Adesanya」。

トリプルクラウンが実現する今大会は、プレリミメインにドミニク・クルーズが出場し、ケイシー・ケニーと対戦する贅沢このうえないイベントとなっている。

今やドミニクは世界最高のファイターだけでなく、史上最強の名解説者としての地位を確立している。MMAの進化に伴った──ファンの目を養い、MMAをリードする立場となったドミニクらの努力の結晶こそ、対戦相手ケニーのような実力ある若い選手が大いなる台頭といえる。

そんなドミニクが、自らの試合を解析してくれた──MMAマニア垂涎のインタビュー後編を楽しんでほしい。

<ドミニク・クルーズ・インタビューPart.01はコチラから>


──ドミニクとDCのやり取りを耳にしていると、『あぁ2つのMMAの見方を解説してもらっている』と思えるようになったんです。

「それこそが、今のMMAが以前とは違うという点に尋ねられた回答になるんだ。このスポーツも10年、20年と歴史を重ね、ファイターの技術力も進化した。その進化と選手たちの努力を人々に理解してもらう解説が必要になってくる。ファンのMMAを見る目を養いたい。

それができるのが、僕やDC、ポール・フェルダーという選手たちの声だと思っている。選手たちが何をして、どう考えているのかを伝えることができるのは」

──そういう声を聞いて、MMAを始めたいと思う米国の子供たちは既に耳と頭でMMAを理解し始めて、実際に体を動かすので、それこそ成長のスピードが違うということですね。

「その通りだよ」

──そのようにMMAをリードする立場にあるドミニクですが、現役としてケイシー・ケニー戦について尋ねさせてください。彼の実力をどのように思っていますか。

「君はどう思う?」

──う~ん、一つ言えることはLFAの時などは柔道とレスリングをミックスしたテイクダウンとコントロールが強い選手だと思っていましたが、UFCでは圧倒的に打撃の強さを見せています。

「まさにその通りだよ、相当なウェルラウンダーだ(笑)。強力なグラップリングのバックグランドを持ち、打撃が強くなっている。

本当に若いニューカマーたちは、MMAで必要なことを何でも備えているんだ。スイッチして、レスリングと打撃を融合させ、相手のパンチを受けないスタイルを僕はクリエイトした。でも、今やそれが世界標準だ(笑)。誰もが、そんな戦いをしている。本当にMMAの進化は急激だよ。だからこそ、挑戦し甲斐があると思っている」

──ドミニクの戦い方を皆が理解しているということは、それだけドミニクにとっては攻略が難しくなっていることにならないでしょうか。

「オクタゴンに入れば、僕のアドバンテージは明らかになるよ。僕の戦いの理屈を皆は理解したとしても、僕と同じ動きはできない。今でも人とは違う戦い方ができる。と同時に対戦相手から穴がなくっているのも事実だよ。だからこそ、しっかりと観察する必要があるんだ。でも、そういう頭を使ったチェスマッチこそ、僕の得意とするところだからね。

キャリア16勝2敗1分。LFAで2階級制覇、暫定バンタム級王座を獲得した8日後の試合でUFCデビュー(C)Zuffa/UFC

ケイシー・ケニーはタフだ。

自分にパワーがあることを分かって戦いを組み立てている。それにさっきも言ったけど、グラップリングの技術力は相当高く、しかも成長過程にある。

打撃も同じように、見るたびに良くなっている。ただし、この階級でベストといえる領域には達していない。ケイシー・ケニーはどの局面でも強さを発揮できるタフなウェルラウンダーだからこそ、僕にとってこの試合を難しいものにする。それとサウスポーの時は、より警戒が必要だよ。

でも僕にはスピード、コンディションの良さ、そして判断力がある。ゲームプランに則して戦い、互いに動き続ける時、勝敗の行方を分けるのは正しい判断ができるかどうかだ。スマートさを争うチェスマッチになることは間違いない。つまり──この判断力という点がカギを握ることになるだろう」

──いやぁ……さすがのドミニク・クルーズです。素晴らしいアナライズに感謝します(笑)。ところでドミニクがケニーと戦う土曜日の夜は、バンタム級の世界戦があります。もし良かったら、勝利者予想をしてもらえないでしょうか。

「アルジャメイン・ステーリングはグラップリングのスペシャリストで、打撃力をつけてきている。ステーリングはテイクダウンをするためでなく、テイクダウンを止められた時にどのような打撃を繰り出すことができるのか。ピョートル・ヤンに勝てるかどうかは、そこの想像力の有無に掛かっているだろうね」

──いやぁドミニクの試合を見ることができるのは、最高にハッピーなのですが、UFC世界バンタム級選手権試合はドミニクの解説が聞きたかったです。

「アハハハハ。これからも、ずっと解説はできるから。でも、試合に出続けることはできない。だから、この簡単ではない試合で自分を試したい。テストできることを、楽しみたいんだ。

僕のコメンテイターとしての仕事は、この試合が終わってからまた楽しんでもらって、土曜日の夜はファイターとしての僕を楽しんでほしい」

──了解しました。今日はインタビューを受けていただき、本当にありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。日本のMMAに関わる人達とファンの知識と広い心をリスペクトしている。そんな風にMMAを見てくれて、本当に感謝しているよ。サンキュー・ソー・マッチ」

■視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOライブ

■UFC259対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
[挑戦者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス(米国)
[挑戦者]ミーガン・アンダーソン(豪州)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ピョートル・ヤン(ロシア)
[挑戦者]アルジャメイン・ステーリング(米国)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ(米国)
ドリュー・ドパー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・マヘタ(ブラジル)
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ(米国)
ケイシー・ケニー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
ソン・ヤードン(中国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
アスカル・アスカロフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス(ニュージーランド)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
ジョーダン・エスピノーサ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ(米国)
ジェイク・マシューズ(豪州)

<女子ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソーサ(ブラジル)
アマンダ・レモス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
アーロン・クルーズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
マリオ・バウティスタ(米国)

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【UFC259】ケニー戦前のドミニク・クルーズ─01─「成長するスピードは僕らの時代とは比較にならない」

【写真】どうやらスマホを手に持って、Zoomインタビューに答えてくれていたようなドミニクだ(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC259「Blachowicz vs Adesanya」。

メインのUFC世界ライトヘビー級選手権試合=王者 ヤン・ブラボヴィッチにUFCC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャが挑む一戦を筆頭に、UFC世界女子フェザー級選手権試合=王者アマンダ・ヌネス✖挑戦者ミーガン・アンダーソン、UFC世界バンタム級選手権試合=王者ピョートル・ヤン✖挑戦者アルジャメイン・ステーリングと3試合の世界戦を含む、15試合が組まれている同大会。

そのプレリミメインに元UFC世界バンタム級王者ドミニク・くるーズが出場し、LFA二階級王者からUFCに転じて5勝1敗のケイシー・ケニーと対戦する。35歳になったMMAに革命を起こした元王者、ガラスのヒザを持つ──世界をリードしてきたドミニクに、今回の試合と勝つ説業について話を訊いた。


──ドミニク・クルーズは唯一の無二の存在です。ただし、ここ10年は常に体調が不安要素であり続けました。

「過去2試合、僕は敗れている。そしてフィジカル・コンディションの面でいえば……決して良い状態ではなかった。コディー・ガーブラントと戦った時は肩を負傷しており、足の調子も良くなかった。あの年は3度の世界戦を戦い、少し厳しい1年だったからね。

言い訳でなく、体調面を尋ねられたから答えるんだけど、自分の肩のような気がしなかった。それにコディーは素晴らしい戦いをやってのけたしね。

ヘンリー・セフードと戦った時は3年半試合をしていない状態で、ショートノーティスの試合を受けた。そんなつもりはなかったけど、タイトル戦を戦ってみないかという要求にイエスと答えた。しかも、Covid19の感染拡大という普通ではない状況下でね。

あの試合から、僕はノンストップでトレーニングをしてきた。そして、全くケガがないんだ。試合前としては、本当に素晴らしい状態にある。ホント、こんなに良い体調でファイトできることが、とてつもなく嬉しいんだ。

ずっと体を気遣ってきた。今回は精神的にもケガのことを気にすることなく、戦いに集中できる状態で自分を試す戦いに臨むことができる。心身ともに素晴らしい状態で戦うことができてワクワクいているんだよ」

──フランキー・エドガーと並びステップやサークリング、相手を混乱させるスタイルでMMAに革命を起こしたドミニクですが、ここ数年のMMAの進化は凄まじいものがあります。WECからUFCで王座防衛戦を戦っていたころと比較し、今のMMAは何が一番違っていると考えていますか。

「技術的云々ではなく、今はMMAを戦う準備をするための設備、環境が以前とは全く違うということが一番に挙げられると思う。ジムの数も違うし、検索率市場になっている。つまりファイターになりたいと思う人間の数だけ、ファイターが生まれているんだ。

僕らがMMAを始め、WECで戦うようになった頃でさえMMAが許されていない地域はいくらでもあった。でも、今や世界中でどこに住んでいようが子供たちはMMAを目にすることができ、ネガティブな意見なんて耳に入ることがない。

そして凄く若いうちからMMAの一つの要素となるレスリング、柔道、柔術、キックボクシング、ムエタイを始めるだけでなく、全てをミックスしたMMAを学ぶことができる。

以前はMMAで戦うための準備する場所も限られ、対戦相手対策をするならトレーニング・パートナーを懸命に探す必要があった。

そんな練習仲間も生活するための仕事を持っていて、仕事を終えてからトレーニングするのが普通だった。でも、今は皆が練習だけしているんだよ。皆がいつでもジムに通えて、必要な練習はなんだってできる。

そして彼らはすぐに僕やフランキー・エドガー、デメトリウス・ジョンソン、チャック・リデル、ティト・オーティス、ランディ・クートゥアーが試行錯誤の上で身につけて、成果を残すことができた成功例を学ぶことが可能だ。そりゃあ成長するスピードは僕らの時代とは比較にならないだろう」

──ドミニク達がトライ&エラーで創り上げた強くなるための方程式を最初から学ぶことができるわけですね。それにファイトを視ると、ドミニク・クルーズのような素晴らしい解説者がMMAとは何たるものかをしっかりと説明してくれます。

「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」

──アナリストという仕事をしているとドミニク自身も、どの階級のどのような選手の試合もチェックすることになります。今も自分の試合しか興味のない選手もいますし、自分の階級の試合しか見ない選手も多いかと思います。アナリストという仕事が、現役ファイターとしてのドミニク自身のアドバンテージになっていると感じることはありますか。

「時には違うこともあるけど、色々な面で役に立っているよ。色々な選手の試合を見て、ミスも見ることもある。そこで見たことに対して、考え過ぎて固まってしまうことも実際にはあるけど、アナリストの仕事で学んだことを、自分の試合に直結させるんじゃなくて、試合の準備期間なんかにゆっくりと試みてみるんだ。そうすることで、解説をすることで得た知識を自分の戦いに生かすことができる──こともある。

でもね、試合になればそんなことは考えず、自分の膨らんだ知識ではなく、自分ができる戦いをするんだ。頭でなく、体で戦うことが大切になってくる。アナリストとファイターと両立させるためには、スイッチのオン・オフは大切なカギを握ることになると思うよ」

──なるほどぉ。自分も以前は解説をしていたことがあるのですが、視聴者の耳障りをよくするために、一緒に解説している人と意見が違っても反論せず、そこを聞き入れて次の話題にいくということは少なくなかったです。それがドミニクはダニエル・コーミエーと一緒に中継するときなど、2人が自分の意見を曲げずに言い合いのようなやり取りが見られることがあり、凄く新鮮なんです。でも、空気を読む日本の中継ではこれはないなって(笑)。

「凄く楽しんでいるよ(笑)。DCはこのスポーツで最高のチャンピオンだ。それに解説者としての発言は、ただ自分のことをアピールするのではなくて、ファイターたちのことを分かってもらうために話すという責任がついて回る。だから、映像を見たり、本当に色々と勉強をして中継に向き合っているよ。

そして自分の意見には自信を持っている。自らも経験もそうだし、研究してきたモノに対する自分の考えを信じているからね。でもDCとは言い合っているわけじゃないんだ。時々、違う意見を述べ合っているだけで。ダニエル・コーミエーを言い負かそうなんて気は一切ないよ(笑)。彼は最高にスマートな相棒だからね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOライブ

■UFC259対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
[挑戦者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス(米国)
[挑戦者]ミーガン・アンダーソン(豪州)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ピョートル・ヤン(ロシア)
[挑戦者]アルジャメイン・ステーリング(米国)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ(米国)
ドリュー・ドパー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・マヘタ(ブラジル)
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ(米国)
ケイシー・ケニー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
ソン・ヤードン(中国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
アスカル・アスカロフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス(ニュージーランド)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
ジョーダン・エスピノーサ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ(米国)
ジェイク・マシューズ(豪州)

<女子ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソーサ(ブラジル)
アマンダ・レモス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
アーロン・クルーズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
マリオ・バウティスタ(米国)

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Report UFC UFC254 ケイシー・ケニー ナサニエル・ウッド ブログ

【UFC254】これでプレリミか!! 疲れても、パンチを当て組んでコントロールしたケニーがウッドに競り勝つ

<140ポンド契約/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ナサニエル・ウッド(英国)

ウッドのローをチェックするケニーだが、ワンツーを被弾する。ケニーは左ミドルをいれるが、ボクシングはウッドが攻勢だ。ローを蹴り合い、ウッドの左にワンツーを当ててケニーだが、ウッドがパンチは鋭く伸びる。ケニーは左ミドルも、ガードが空くのが気になる。踏み込んでワンツーの左を当てたケニー、スピニングバックフィストを空振りし、左フックを被弾する。

それでも右から左ストレートをケニーは決め、左ローを蹴る。さらに右から左を当てたケニーが形勢逆転、左フックをクリーンヒットさせる。パンチがオープン気味になってきたウッドは左ローに続き、左フックを打たれる。後ろ回し蹴りを見せあった両者、右を当てて左ハイを蹴ったケニーが初回は競り勝ったか。

2R、左フックをダブルで放ったウッドに対し、ケニーが後ろ回し蹴りを2発繰り出す。ケニーは左縦ヒジから右フック、さらに左を当てる。左右のローを返したウッドに対し、ケニーのダブルレッグは距離が合わない。それでも右を当てたケニーが、左ローから左ハイもやや動きが落ちてきたか。

ウッドは対照的に動きが落ちないが、パンチは被弾する。左ミドルを入れるも、体の軸が乱れるようになったケニーは、パンチを被弾しながらも左ストレート、ワンツーを当てる。組んでも倒せないケニーだが、ワンツーフックとパンチは当たる。首相撲&ヒザを見せて離れたケニーはローに左を合わせ、直後にウッドがワンツーからスリーフォーとパンチを打っていく。ローでヒザをつかされたウッド、動きはキープしているが攻撃を受けた数は多く、この回も落としたか。

最終回、素早い左リードフックをリズムを変えて見せるウッドに対し、ケニーは構えを変えてロー、左ボディを入れる。スピードで優るウッドは跳ねるように左右のローを蹴る。とケニーがシングルからバックに回り、ホールディングダウン。すぐに起き上ったウッドのワキ腹にバックコントロールからヒザを突き上げる。

ウッドのスイッチをすかしてバックをキープするケニーは、胸を合わせられるとダブルレッグへ。ヒザをついて耐えたウッドは、立ち上がると逆にシングルを見せる。残り90秒、クリンチから足払いバランスを崩したウッドは、ケニーのシングルからのバック狙いに反応して離れる。と、ケニーが左を当て、ウッドが右を返す。疲れながらも、疲れ切らなかったケニーは組んでからパンチを見せ、ウッドも最後までその動きを見極め、タイムアップに。

結果3-0で勝利したケニーが、「年内にもう1試合戦い」と話した。


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【UFC ESPN16】左ミドル、左ストレート、左ロー、15分間の猛攻でケイシー・ケニーがアラテンヘイリに圧勝

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
Def.3-0:30-25.30-26.30-27
アラテンヘイリ(中国)

サウスポーの構えから左ミドルを放ったケニーは、右ストレートをかわして左を伸ばす。さらに左ローから左ハイを放ち、ミドル&左でアラテンヘイリを下がらせる。アラテンヘイリもパンチを伸ばすが、左ハイをガードの上から蹴ったケニーは右に左を合わせ、蹴りには右を受けたがプレッシャーを緩めない。

左ミドル、左ストレートを入れたケニーは、打ち終わりを狙って左を当て、さらに左ミドルにつなげる。アラテンヘイリに付け入る隙を与えず、ワンツーをヒットさせたケニーは左フックに左を合わせ、左ロー&左ストレートと圧倒する。必死に向き合うアラテンヘイリだが左を被弾してマウスピースを落とし、一瞬視線を落とす。ケニーはすかさずミドルから左ハイ繰り出し、ボディ、左フック、左ミドルと続けたところでようやくレフェリーがブレイクを命じてマウスピースを拾う。

再開後、左ロー、左ミドル、右ジャブから右フックのケニーに対し、ようやくアラテンヘイリが右ストレートを届かせる。ブレイク前の猛攻から一旦は息を整出たケニーは左ミドルから、ロー、ワンツー、そして左ミドルと再びギアを上げて初回を圧倒した。

2R、初回と同様に左のローとミドルから、左ストレートを打ち込むケニーに対し、アラテンヘイリは防戦一方だが気持ちは折れない。ついに左フックに左フックを合わせたアラテンヘイリはローを蹴り合うと左フックを入れる。ケニーも下がることは全くなく、左ストレートに続き左ローを入れ、アラテンヘイリの左ジャブに右ジャブを打ち込む。さらに左ミドル2発から、左ハイ、右クロス、そして左ミドルと攻撃の手を緩めないケニーは、テイクダウンを仕掛けることなく、打撃戦でアラテンヘイリを詰めていく。

左ミドルに体が曲がったアラテンヘイリは、ローでも頭が落ちる。右ジャブから左ミドルを決めたケニーはガードの上から左ハイを蹴り込むと、左ミドルを重ねる。左ジャブにミドルを決め、ヒザまでボディに入れたケニーは倒れない相手にも気持ちが乱れることなく攻め続けた。

最終回、ケニーが左ロー、左ミドル、右ジャブ、左前蹴りをややテンポを落として見せる。アラテンヘイリは左ミドルを蹴られ続け、ローに体がよれながらハイをかわして笑顔を浮かべる。ケニーは右アッパー、左ミドル、左ストレート、そして左ローと繰り出し、ハイキックは空振りに。

アラテンヘイリは組むこともなく、打撃を矢面に立つ戦いを強いられ左ミドルから左ストレートを被弾する。スピニングバックフィストは見せあった両者、完全にガードが下がり、腹を守る形になっているアラテンヘイリスピニングバックエルボーを2度狙ったケニーは、左ミドルを続ける。右ジャブ2発、左ミドルからハイ、アラテンヘイリのステップイン&フックにガードを固め、後ろ回し蹴りへ。最後の30秒でダブルレッグを狙ったケニーは、こだわることなく左ミドル、左ストレート、首相撲&ヒザ蹴りと最後まで攻め続けた。

タイムアップと同時にケージを乗り越えたケニーは、マッチメイカーのミック・メイナードに「来週も戦うことができる」とアピールし、フルマークの判定勝ちを手にした。


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【UFC ESPN16】計量終了 アラテンヘイリがケイシー・ケニ―に挑み、ローマはフレイと真っ向勝負

【写真】アラテンヘイリがケイシーを相手に、どかまでやれるのか。日本のファンからすればメインよりもプレリミが興味深いかもしれない大会だ(C)Zuffa/UFC

2日(金・現地時間)、4日(日・同)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFC on ESPN16 「Holm vs Aladana」の計量が行われている。

今大会のメインは女子バンタム級のホーリー・ホルム✖アイリーン・アルダナで、セミ前も同級のジャーメイン・デランダミーとジュリアナ・ペニャ戦と、世界を制した経験のあるファイターに下位ランカーが挑む一戦が用意されている。


プレリミでもカーロス・コンディットやシャルル・ジョーダンという注目すべきファイターが出場しているが、序盤に組まれたアジア勢絡みの試合がやはり気になる。第2試合のLFA2階級制覇からUFCにステップアップし、オクタゴンで3勝1敗のケイシー・ケニーはRoad FCやクンルンファイトで活躍し、佐々木郁矢に勝利、朝倉海に敗れている中国人ファイターのアラテンヘイリと戦う。

UFCで連勝中のアラテンヘイリ、簡単ではないがケニーのテイクダウン込みの打撃と渡り合えることができれば、上位進出も見えてくるカードだ。

また第3試合ではタイのローマ・ルックンブンミーが、元Invicta世界アトム級王者で、そのインヴィクタやRoad FCで浜崎朱加、ハム・ソヒと戦ってきたジン・ユ・フレイと対戦する。

ストロー級としては小さな2人だが、今回の試合は技術的にも真っ向から渡り合えるだけに本領発揮が期待できる。そしてフレイというモノ差しを持つことで、ローマの力がどれほどなのかも図ることができる興味深いマッチアップだ。

■視聴方法(予定)
10月4日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN16計量結果

<女子バンタム級/5分5R>
ホーリー・ホルム: 136ポンド(61.69キロ)
アイリーン・アルダナ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヨーガン・デ・カストロ: 261ポンド(118.38キロ)
カルロス・フィリッピ: 263ポンド(119.29キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジャーメイン・デランダミー: 136ポンド(61.69キロ)
ジュリアナ・ペニャ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
キャメロン・エルス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
デクアン・タウンゼント: 186ポンド(84.37キロ)
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)
コート・マッギー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ: 145.5ポンド(66.0キロ)
シャルル・ジョーダン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 182ポンド(82.55キロ)
ナソーディン・イマボフ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー: 116ポンド(52.62キロ)
ジン・ユ・フレイ: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)
アラテンヘイリ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
イエシン・アヤリ: 156ポンド(70.76キロ)
ルイジ・ヴェンドラミニ: 156ポンド(70.76キロ)

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Interview Special UFC ESPN09 ケイシー・ケニー ブログ ルイス・スモルカ 岡田遼

【Special】修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミ戦─01─ケイシー・ケニー✖ルイス・スモルカ

【写真】修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が受けたケイシー・ケニー✖スモルカ戦の衝撃とは?(C)Zuffa/UFC

今回より、正式スタートする新企画=修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ。

第1回は5月30日(土)のUFC ESPN09で行われたバンタム級戦=ケイシー・ケニー✖ルイス・スモルカ戦について話してもらった。

タイトル戦を控えた朝、岡田の目にケイシー・ケニーはどのように映ったのか。

<修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ─序章─はコチラから>


──ケイシー・ケニーのどこに興奮させられたのでしょうか。

「僕、ATTでコーチに口を酸っぱくして言われていたのが、『チェンジ・レベル』、『チェンジ・アングル』、『チェンジ・スピード』の3つだったんです。高さ、角度を変えて緩急をつける。これをずっと言われていて、日本に戻ってきてからも気を付けていたんですけど、だからって簡単にモノにできることではないです。

それがケイシー・ケニーを見て、『これだ。コイツ、全部チェンジしてるじゃん!!』って思ったんです。緩急がついていて、角度も変える。で、高さも違いをつけて戦っていました。正直、これまでケイシー・ケニーのことを知らなくて、漫然と眺めていたら、『なんだ、この選手は?』ってなったんです。

しかも流れるように、ごく自然にできている。『これ、マイク・ブラウンに言われたわ』って(笑)。答を見ることができ、凄く興奮しましたね」

──UFCでの2試合はテイクダウン中心で戦っていたのが、LFA時代に戻ったような試合でした。

「ローとミドルを散らして、どっちも重い。レスラーのスタンスじゃないですよね、あれだけ重い蹴りを使えるなんて。パンチも下がりながら当てていて、メチャクチャ上手い。ちょっと衝撃的でしたね。最後も左から右の返しを決めて、そこからスモルカが、テイクダウンに逃げて」

──一旦切ってから、ギロチンに入りました。あれでスモルカのスクランブルを止めることができるのかと。

「普通はそのままアームインで入るのが定石で。受け止めてからハイエルボーを選択するというのは、僕の常識にはなかったです。いやぁ強いし、美しいとすら思いました」

──ダメージがあったのは確かですが、普通にアームインよりも念を押すかのようにハイエルボーに入ったのかと。確実に上を取るために。

「スモルカが逃げるために背中をつけて、隅返しみたいに返そうとしたけど、それもしっかりと潰してハーフでトップを取って極め切りました。あれで極めてしまうんですよねぇ」

──アームインで頭を抜かれると、下になることもありますしね。

「自分の試合がこれからあるので、『また、ちゃんと後で視よう』って思いました。凄い試合を見てしまったというのが正直なところでしたね……『うわぁ』って。で、会場ですれ違った時にUFCのプレリミと比べるからと言われて、食いついて話してしまったんです(笑)」

──食い気味だったから、驚きました(笑)。

「でも、試合後の共同インタビューで『ケイシー・ケニーと戦ったらどう?』って聞かれて……(苦笑)。情けない話だけど、『今やったら、絶対に勝てない』と思ったんです……もうギクッとして」

──いやぁ、申し訳ない質問でした。では、続いてブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット戦をお願いします。

<この項、続く>

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UFC ESPN09 UFC Result ケイシー・ケニー ジルベウト・ドゥリーニョ ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFC ESPN09】試合結果 ウッドリーに圧勝、ドゥリーニョが世界獲りへ。ロイヴァルはベストファイト賞

【写真】初回のダウンダッシュからウッドリーを圧倒したドゥリーニョ(C)Zuffa/UFC

5月30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN09が開催された。

聖地ベガスに戻ったUFC。メインのウェルター級戦は前世界王者タイロン・ウッドリーとの打撃戦を制し、テイクダウンまで決めたジルベウト・ドリーニョ・バーンズが一方的な判定勝ちでウェルター級転向後4連勝を達成。同門の世界王者カマル・ウスマンへの挑戦をアピールした。

マッケンジー・ダーンはハナ・サイファースのダーティボクシングに苦しむシーンもあったがヒザ十字を極め、UFC女子戦史上初の足関節での一本勝ちを記録した。

LFA時代にフライ級王座を賭けて戦ったブランドン・ロイヴァルとケイシー・ケニーは、そろってティム・エリオット、ルイス・スモルカに一本勝ちしフライ級とバンタム級で確実に注目される存在となった。

ファイト・オブ・ザ・ナイトブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジルベウト・ドリーニョ、マッケンジー・ダーン

UFC ESPN09
<ウェルター級/5分5R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)5R
判定
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×タイロン・ウッドリー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○アウグスト・サカイ(ブラジル)3R
判定
×ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
<150ポンド契約/5分3R>
○ビリー・クゥアンティロ(米国)3R
判定
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×スパイク・カーライル(米国)
<157.5ポンド契約/5分3R>
○ルーズベルト・ロバーツ(米国)2R3分26秒
RNC
×ブロック・ウィーバー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○マッケンジー・ダーン(米国)1R2分36秒
ヒザ十字
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×ハナ・サイファース(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ケイトリン・チューケイギアン(米国)3R
判定
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×アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
<ウェルター級/5分>
○ダニエル・ゴンザレス(米国)3R
判定
×ゲイブリエル・グリーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャマハル・ヒル(米国)1R1分51秒
TKO
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×クリジソン・アブレウ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○ブランドン・ロイヴァル(米国)2R3分18秒
肩固め
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×ティム・エリオット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ケイシー・ケニー(米国)1R3分03秒
ギロチンチョーク
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×ルイス・スモルカ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○クリス・グティエレス(米国)2R4分27秒
TKO
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×ヴィンス・モラレス(米国)


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Report UFC UFC ESPN09 ケイシー・ケニー ブログ ルイス・スモルカ

【UFC ESPN09】ケイシー・ケニー、スモルカのスクランブルゲームを許さずハイエルボーギロチンで一蹴

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
Def.1R3分03秒by ギロチンチョーク
ルイス・スモルカ(米国)

サウスポーの構えからローを蹴るケニー、スモルカは右ミドルを返す。ケニーは左ボディフック、右ロー、スモルカはボディフックを入れる。前蹴りを腹に入れたスモルカと、ローを蹴るケニー。近距離でワンツーのコンビネーションは放つケニーは、ローでバランスを崩したスモルカの立ち上がり際にパンチを纏めようとする。スモルカはボディを徹底して狙い、ワンツーボディフック。顔面を殴られながらも、腹を狙うスモルカに対し、ケニーが距離を取り直す。

蹴り足をキャッチしたスモルカが顔面を殴り、離れたケニーは首相撲からヒザ蹴り、左フックから返しの右フックを入れる。下がったスモルカが組んでいくと、左腕を差したケイシーがハイエルボー・ギロチンに捕えたケイシー。背中をつけて逃げようとしたスモルカだが、頭を起こされるように絞められタップした。

「15分間ばかり戦ってきたけど、嫌だったんだ。ランキングに入れば凄くハッピーだよ。10日前のオファーでも体重を落とす。誰とでも戦う」と勝者はバックステージ・インタビューで話した。