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【ONE131】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(04)川原波輝「悩んでいる自分が凄く小さく思えた」

【写真】和風なサクラメントでの棲家。コーンヘアーで戦うために、髪の毛を伸ばしているそうだ (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」で川原波輝がダニエル・ウィリアムスと対戦する。

ウィリアムスはONEのムエタイ戦で、ロッタン・シットムアンに判定負けも大健闘といえる奮闘ぶりを見せたストライカーだ。ムエタイ2団体で王者となり、日本ではK-1にも出場経験がある。その後、2月にMMAでデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークを右ボディストレートで下している。打撃は滅法強い。ただしMMAファイターとしては未知数。そんなウィリアムスと川原が戦うONEストロー級戦線は、UFCに無い階級で文字通り世界一の陣容が揃っている。ここで頂点に立つことは、世界の頂点に立つことを意味する。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第4弾は、ONEストロー級という場で世界一になるために、アルファメールで練習を積みウィリアムと2週間後に戦う川原波輝に話を訊いた。


──22日にダニエル・ウィリアムスと戦います。今サクラメントですが、いつ頃にシンガポールへ向かうのですか。

「1週間後、来週の土曜日ですね(※取材は4月8日(金・同)に行われた)」

──東京経由でシンガポールですよね。日本からだと7時間程度、サクラメントから現地入りするより相当に楽かと思われます。

「そうなんですよねぇ。サクラメントからサンフランシスコ、日本までで12時間ぐらいあって……トランジット、そんでシンガポールですからねぇ。ただ、これから僕はビザも取ってこっちに住んでやっていこうと思っています。だからアルファメールで最後まで調整し、サクラメントから試合に向かいたいんです。

アルファメールの人間は世界中から集まっていて、皆、サクラメントから試合に向かいます。だから特別、自分がしんどいことをしているわけでもないですし。それがアルファメールの選手のファイトライフなんで。実際2週間前に一回帰国して、時差ボケをなおして最終調整を日本ですることも考えました。でも、アルファメールで最後まで調整して、アルファメールの皆に送り出してもらいたいって思ったんです」

──当初はワクチン接種をしないと聞いていたのですが、アルファメールで練習するために主旨変えしたと聞いています。

「人生、賭けていますからね。ワクチンを接種しようが、コロナがあろうが……あるまいが人間なんていつ死ぬか分からないです。やっぱり大切なのは今、で。今を思い切りやらんで、何年後とか老後とか考えても……。僕、今が勝負時なんです。接種するかしないかと考えすぎて、鬱になるんちゃうかって。それぐらい考えました。でも、それって接種していなくても鬱になりそうで(笑)。結局、マインドなんかなって」

──ワクチン接種に関しては、色々な指摘があります。ただ、川原選手はそういうことではなく、以前にアナキラシーショックがあったと聞いていました。

「過去に2回なっているんです。揚げ豆腐とミカンで」

──えっ……。

「アレも今となったら、マインドやったって思うんです。だって揚げ豆腐もミカンも食べることできますから。多分、ああいうアレルギー症状って精神的なことが関係しているって判断したんです。もちろん僕の場合は、ですよ。でも、ミカン食ってそんなんなるって他に聞いたことないですし。それまでは食べていたわけやし。

でも、アレになった時は夢もなく、やりたいこともない。凄く迷っている時やって。皮膚に異常が出たりして。アレルギーなんて、結局のところ原因はあんまり分からんことが多いじゃないですか? 僕は自分が弱っているからやって解釈したんです」

──う~ん……。それで接種を決めたと?

「怖かったですよ。米国にいると、反対派も賛成派もハッキリしていて。日本みたいに何となくっていう論議じゃないんです。アカンって言う奴は命を懸けているかの勢いで反対理由を説明してきますからね。あんな風に本気で、こっちの目を見て話されると……信じちゃいそうになります。だから、接種するのも怖かったですし」

──MMAのサイトで話すことではないかもしれないですが、自分は「どうなるか分からん。でも、接種しないと海外でMMAの取材ができなくなる日が来るかも。それなら接種しよう」という一択でした。息をするのと生きるのは違う。MMAの取材ができないなら、俺の人生ではないなって。無責任ですけどね(笑)。ただ消費税も決まった額を文句言わず支払う。所得税も払う。『こんなに高いのか』と不満があり、将来の保障にもならないけど払う。そういうシステムのなかに生きているので。それで好きなことをやるしかない、と。

「それ分かります。一択の人って強いですよね。打たざるを得ないポジションの人っていると思うんです。ノーという選択がない人が率先して接種している。その人達の方が、確固たるものがあって。接種しない人も、そこまで確固たるものがあれば良いと思うんです。

それが海外で試合も練習もできない。日本でやっていく……これが終わるまでっていうのも選択の一つですよね。どっちだろうが選択肢の無い人の強さと比べて、悩んでいる自分が凄く小さく思えたんです。僕はアルファメールで練習したいし、ONEで世界一になりたい。それなのに悩んでいたんか……一択の人のように覚悟がないって。MMAで食っていこうとしているのに、自分の好きなことも我慢して生きている。なんか、苦しくて……」

──もう、これには答がなくて。選択肢がないから、覚悟があるわけでもないと自分は思っています。ただ一つ言えるのは、川原波輝は真面目で、本当に真剣に生きているなと。

「接種するって決めたら、気持ちが固まって──もう平気です。それにABEMAの北野さんが、接種後にアナキラシーショック症状が出た時のため、その万が一のために色々と用意までしてくれて。こんな俺のために、こんだけしてくれるんやって……。ワクチン接種の是非は分からないんです、僕には。でも、色々と経験できました」

──そう本人が思えるなら……。人生の分岐点、どちらを選んで後悔しないことはないですからね。ところでサクラメントに戻るまで、日本ではカルペディエム芦屋でグラップリングのプロ練だけでなく、一般の柔術クラスに出ていたと伺いました。

「自分が岩崎(正寛)さんのところへ行くんやったら、柔術のクラスで指導を受けるのが礼儀やと思うんです。ちゃんと教えてもらうなら、それなりの姿勢で臨まなアカンって思って。最初、飛び込みで体験クラスに行ったんです。何て言うんか……柔術家とMMAファイターは自分のなかでは別なんです。

柔術家の岩崎さんに、柔術を教えてもらいに行く。僕は青帯ですから、柔術は。なら青帯が柔術の黒帯の先生に習うように道場に通うのが当然なんで。だから月謝も払うつもりでしたし。そうしたら岩崎さんが『前にプロ練習で会ったことあるし。払ってくれたお金も返す』って言ってくれて。僕はそんなつもりはなかったので、ご厚意には甘えさせてもらいましたけど、その言葉を聞く以前に支払ったモノだけは受け取ってもらいました」

──いやぁ、このインタビューを読んでもらえると、川原波輝ファンが増えちゃいますね(笑)。なんて、良いヤツなんだって。岩崎さんにしても。格闘技界が良いところだって勘違いされますよ(笑)。

「アハハハ。でも岩崎さんはホントに親身になって、面倒見てくれました。2カ月程度ですけど、本当に教わって良かったです。米国でやってきたことも、言葉の問題もあって細かいニュアンスが分かっていなかったです。それでも岩崎さんの教えがスッと入って来たのは、自分がこれまでやってきた練習、ヨガも含めて体創りとか基盤があったからやと思います。

体が柔軟やから、いきなりできる技もあって。この柔らかさがあるから、教えてもらえた技もありました」

──それでも細かいニュアンスが分からない、アルファメールに戻って来るわけですね。

「新しい技をバンバン増やす必要はないですからね。自分がやってきたことを、こっちでスパーリング相手にぶつける。ダニエル・ウィリアムスのことも岩﨑さんには話していたし、試合が決まってからサクラメントにやってきたので。だからダニエル・ウィリアムス戦に向けた練習しか、まだこっちに来てからやっていないですからね」

──カルペディエム芦屋効果をアルファメールで感じることは?

「ぶっちゃけ、これまでやられていたヤツから取れるようになったというのはあります。でも、逆にやられることもあります。自信がついたと思えるところもあるし、自信を失くした部分もあります(笑)」

──なるほど(笑)。そのウィリアムス戦、1年3カ月振りの試合になります。しかも、前回はスクランブル発進でした。しっかりと調整して戦うのは、1年8カ月振りになります。ウィリアムスの印象を教えてください。

「ムエタイのチャンピオンとかでしょ、強いでしょ。そりゃ。アハハハ。強いッスね」

──MMAは前回のデェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク戦しか見たことがないのですが、あの距離はMMAとしておかしくないですか。

「ねぇ、僕はあの距離で戦うことはないでしょうね。だから参考にならないですよね。未知数ッス。アイツはムエタイの距離でしか戦えないと決めつけるのは良くないですけど、詰めてくるでしょうしね。あの距離が強いんやから。でもMMAなんで、ムエタイではないですからね。デェダムロンはムエタイ出身やから、ムエタイの距離で戦ったんでしょうけど。そこに関しては、どんだけ強いキックボクサーが来ようがMMAなんで、あんまり気にしていないです。そりゃあ怖いですけど、ムエタイとMMAは違う競技やと思っているんで」

<この項、続く>

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後5時30分~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE131】川原波輝が豪州ナックモエ=ウィリアムスと対戦。再戦=猿田✖バラルト、三浦は怖いソウザと

【写真】川原のMMAが問われる、ストライカーとの対戦だ(C)MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」の全対戦カードが発表された。

MMAではジャレッド・ブルックス✖ボカン・マスンヤネのストロー級挑戦者決定戦、そしてグラップリングでマイキー・ムスメシ✖今成正和という超注目カードが組まれることが既にONE Championshipから発表されている今大会。ここに猿田洋祐、川原波輝、そして三浦彩佳の出場が決まった。


猿田は2月11日のONE127でバラルトと対戦予定だったが、現地入り後にコロナウィルス検査で陽性となり試合はキャンセル、加えて現地で隔離措置が取られ忸怩たる想いを経験した。

2カ月と10日遅れで組まれた猿田✖バラルトと共に、ストロー級では川原がダニエル・ウィリアムスを迎え撃つこととなった。ウィリアムスは日本でK-1にも出場している豪州人ムエタイ・ファイターだ。

タイ人の母と豪州人の父の間で、タイ北部のチェンラーイで生まれたウィリアムスは、生後8カ月で父の育った豪州はパースに移り住んだ。7歳の時にテコンドーと忍術、そして8歳からフルコンタクトキックを始めるも、母方の曾祖父と叔父がムエタイ選手で、その血は争えずウィリアムスはムエタイが練習したいと常に思っていたという。

10歳でムエタイを始めると、叔父を頼ってタイでもトレーニングを積みK-1でこそ本領発揮できなかったがWMCムエタイ、豪州のCAGEDムエタイのベルトを巻いている。

ウィリアムスはパースのスクラッピーMMA & フィットネスでMMAのトレーニングを積むと、キャリア3勝1敗の時点でONEと契約。初戦はムエタイで、対戦相手はロッタン・シットムアンだった。この試合、判定負けこそ喫したもののロッタンと真っ向からやりあったウィリアムスへONE首脳の評価は絶対のものとなった。その後、今年の2月にMMA戦で初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークを右ボディストレートで下し、引退を決意させた。

MMAとは思えない近距離での打撃戦を制し、下になったデェダムロンの足を捌く際にはヒールに入る仕草も見せていたウィリアムス。テイクダウンと融合した打撃が攻守ともに、どのレベルにあるのかは未知数だが、テイクダウンを切る力と首相撲との応用があるようだと、川原は相当にタフなファイトが強いられることになるだろう。

世界王座挑戦、そして敗北からの再起戦となる三浦はLFAブラジル大会にダヤニ・カルドゾの名で出場し、RNCで一本勝ちしているダヤン・ソウザと相対することとなった。

(C)LFA

8勝1敗1分のレコード残すソウザは、オーソの構えで左右のローによって2度のKO勝ちを記録している。

さらに右アッパーから左フックのコンビなど拳の圧もあり──組みの局面でも柔術&レスリングを習得している。危険な──モンスターの異名を持つ相手と戦うことになった。

この他、日本勢以外では柔術世界王者のブシェシャとログログの異種格闘MMAは見逃せない。組んで倒せば間違いなく、勝負は柔術世界王者ブシェシャのモノになる。対してログログは組まれても倒れない&組んでくる相手に殴るセネガル相撲のチャンピオンだ。倒すことに疲弊すれば、まさかのログログのブシェシャ越えもあり得るヘビー級マッチにとなる。

また今大会はプレリミに韓国勢が4人と大挙出場している。韓国版アマゾンといえるネット通販大手クーパンで前回大会がPPV中継され、秋山成勲が青木真也を撃破したことでONEへの注目度が急上昇しているといわれている。今大会は通常通りYouTubeでの配信となるが、着実に韓国での足固めが勧められているなかONE世界ライト級王者オク・レユン、ヘビー級のカン・ジウォンに続くファイターが現れるか、要注目だ。

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後5時30分~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE127】試合結果 マリキン暫定王者に。VV芽生、不可解判定負け。デェダムロンは現役引退 

【写真】ウィリアムスに敗れたデェダムロンは、引退を発表した。お疲れさまでした!!(C)ONE

2月11日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「Bad Blood」が開催された。

メインの世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケル、日本から出場予定だった猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦がコロナの影響で中止となった波乱の大会。

メインのONE暫定世界ヘビー級王座決定戦ではアナトリ―・マリキンが、キリル・グリシェンコを下し、ダブルボーナスで10万ドルも獲得──正規王者アージャン・ブラーとの対戦をアピールした。

山口V.V芽生はジヒン・ラズワンに右を当て、ぐらつかせる場面を創り、テイクダウン&ポジションでも優位に立っていたが、ジャッジは2人はローとジャブのワズワンを支持。ONEのジャッジは、とにかく打撃を出せば良いという判断をしているかのような結果となった。

フライ級では韓国のウ・ソンフンが、ヨッカイカー・フェアテックスを秒殺KO、ストロー級でもダニエル・ウィリアムスが初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークをボディショットでKOした。

パフォーマンス・ボーナス=アナトリ―・マリキン、ジョナサン・ハガティー、ウ・ソンフン

ONE127「Bad Blood」
<ONE暫定世界ヘビー級(※102.01キロ)王座決定戦/5分5R>
○アナトリ―・マリキン(ロシア)2R3分42秒
KO
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
○ジョナサン・ハガティー(英国)3R
判定
×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
○チェン・ルイ(中国)3R
判定
×マーク・アベラルド(ニュージーランド)
<53.5キロ契約/5分3R>
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)3R
判定
詳細はコチラ
×山口V.V芽生(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
○ウ・ソンフン(韓国)1R0分18秒
KO
詳細はコチラ
×ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○ダニエル・ウィリアムス(豪州)2R1分35秒
KO
詳細はコチラ
×デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○ダスティン・ジェインソン(カナダ)3R
判定
×ウゴ・クーニャ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
○リン・ホーチン(中国)3R
判定
×ビー・ニューイェン(米国)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○オーディー・ディレイニー(米国)1R1分06秒
ショルダーロック
×トーマス・ナルモ(ノルウェー)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
─スノト(タイ)NC
─ティオル・タン(米国)


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【ONE127】あぁ猿田洋祐×グスタボ・バラルトもコロナで中止に。V.V芽生✖ラズワンがメインカードに

【写真】しょうがない。何度も書き記すが、社会事象。あるいは雪が降るのと同じ自然の摂理 (C)TSP

明日11日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE127「Bad Blood」で組まれていたストロー級戦=猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦が中止となったことがONEから発表された。

メインのONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケルに続き、MMAファンが楽しみにしていた試合がなくなった。ONEの発表によると、COVID19の健康安全プロトコルにより対戦がなくなったとのこと。このカードに関しては、非公式及び未確認情報ではあるが猿田が検査で陽性結果が出たという報は現場レベルで伝わって来ていた。

リネケルと同様に出国&搭乗時点では陰性、そして現地で陽性になったわけだが、猿田に症状はなく擬陽性の可能性もあるということで、予定されたように繰り返し検査は行われ、最終結果が今夜出され陽性→中止に至ったと思われる。

猿田自身がSNSで、最後まで調整していたと綴っているように体調的には全く問題なく、本人も落胆していることだろう。加えて発表が猿田個人の陽性ということではなかったため、セコンドを含めバラルト陣営も何かが起こっていたかもしれない。

なおメインの世界戦、猿田の試合がなくなったことで山口V.V芽生とジヒン・ラズワンの一戦がメインカードに昇格している。




■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/5分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】堀口恭司曰くプレイボーイ=身長150センチの猛者、グスタボ・バラルト「楽しみ」

【写真】ラテンなムードいっぱいのバラルト。強くて、明るいファイターだ (C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで行われるONE127「 Bad Blood」で、グスタボ・バラルトが猿田洋祐と対戦する。

ロンドン五輪のグレコローマンレスリングにキューバ代表として出場、MMAに転向しフロリダに移住したバラルトはTitan FCからアジアに目を向け、2019年4月からONEで戦うようになった。

しかし思いもしない3連敗を喫し、崖っぷちの状態で昨年7月に澤田龍人と対戦しサークルケージ初勝利を挙げている。ポテンシャルの高さは間違いない。その実力が、ATT移籍によってようやく発揮し始めた。堀口恭司が『プレイボーイ』と呼ぶ──身長150センチの実力者バラルトにインタビューを試みた。


──インタビューの機会を設けていただき、ありがとうございます。ムーチョス・グラシアス。

「アリガト、アリガト」

──猿田選手と金曜日に戦いますが、今の気持ちを教えてください。

「今回の試合は、楽しみでならないよ」

──Titan FC時代からグスタボの試合のフォローさせてもらっていましたが、まさかONEに来て3連敗をするとは思ってもいなかったです。

「最初の試合と2試合目は、僕に裁定がつかなったけど負けたとは思っていない。3試合目にKO負けた時は、個人的に色々な問題を抱えていた時期で、それが影響して自分に負けてしまったんだ」

──澤田龍人選手との試合で、ようやく結果が出たのですが、動きも思い切りの良さだけでなく抑えるべきところで抑えるファイトができていたように感じます。

「心機一転、新たな環境で試合に臨むことができたのが一番大きかった。個人的な問題も解説し、僕の体格にあった強い選手が多くいるATTに移籍したんだ。ONE世界フライ級王者のアドリアーノ・モライシュ、RIZINチャンピオンのキョージ・ホリグチ、UFCのアレッシャンドリ・パントージャという素晴らしいチームメイトと、しっかりとトレーニングをして、あの試合に臨んだ。成長していたし、力強いファイトができたと思う」

──堀口選手ともチームメイトなのですね。

これがバラルトの普段着?!

「キョージとは、とても仲が良いよ。

僕は結構、おしゃれに着飾るのが好きでヘアスタイルや服装も色々と拘りを持っているんだ。そうしたらキョージはいつも『プレイボーイみたいだ。それでマイアミに遊びに行くのか』ってからかってくるんだよ(笑)。ホントにキョージとは良い練習をさせてもらっているよ。

ATTではマイク・ブラウンが練習の段階から、しっかりと試合に向けて調整してくれる。それとレスリングコーチのスティーブ・モッコにも凄く助けてもらっているよ。さっきも言ったように軽量級の強い選手が多くて、凄く良いスパーリングができる。皆、やる気に満ちていて良い影響を受けまくっているんだ。

MMAのチャンピオンがいて、ボクシングではボクシングのチャンピオンレベルのスキルを持つ選手、レスリングのチャンピオン、素晴らしい空手ファイターが互いに背中を押し合っているから吸収することが多い。ATTに移籍して、本当に良かったよ」

──そのようななかで戦う猿田選手の印象を教えてください。

「強い選手だし。気持ちの入った試合をするよね。ヨースケ・サルタと戦えることが、凄く楽しみなんだ。エキサイティングな試合になることは間違いないよ。サルタのグラップリングの技術力は相当高い。でも僕も五輪レスラーだからね、負けないよ。凄く興味深い攻防になるだろうね」

──多くのファイターが長身でリーチがあればアドバンテージだという選手が多いです。逆にグスタボは、どの体格が武器になるのではないでしょうか。

「その通りだよ。僕のようなサイズの練習相手はいないことが多いからね。背が低いからこそ、コンパクトに力強い動きができると思っている。僕のコンパクトさが、パワーのあるパンチを生んでいるんだよ」

──戦車のようですね。

「アハハハ。アリガト。アリガト」

──ONEのストロー級はこの階級では他に比肩することがない、グローバルな戦いの場になっています。そのような場所で戦うことをどのように思っていますか。

「そうなんだ、だからONEで戦う理由だといっても過言でないよ。この体重で試合が組まれるプロモーションは多くない。結果、強い選手が世界から集まっている。ただ、僕としてはONEでストロー級王座を取ると、次はフライ級王座を狙うつもりだ。ストロー級と同様にフライ級でも活躍できると信じているよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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ABEMA F1 MMA MMAPLANET ONE ONE127   キック グスタボ・バラルト ジヒン・ラズワン ジュリー・メザバルバ ジョン・リネケル チャンネル ティオル・タン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク デニス・ザンボアンガ ビビアーノ・フェルナンデス ビー・ニューイェン ボクシング ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン 猿田洋祐

【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」

【写真】ラズワンの話になると、既に喧嘩モードっぽくもあったV.V芽生 (C)TSP

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「 Bad Blood」が開催され、山口V.V芽生が12日前のオファーを受けてジヒン・ラズワンと対戦する。

デニス・ザンボアンガ、ジュリー・メザバルバを相手に2連敗中のV.V芽生はショートノーティスで試合に対して、「喧嘩だ」と言い放った。


──4日前の月曜日、都内某所でリングサイド・アナウンサーをしている芽生選手を目にしたような気がしたのですが(※取材は2月2日に行われた)。あの時は、ジヒンと戦うことは決まっていたのですか。

「あの時……ちょうど、行きの車のなかで決まりました。日曜日にオファーがあって、もともとは3月に試合ができないかリクエストを掛けていたので、その契約書が届いたと思いました。そうしたら2月11日だから、『これ、日付間違えていますね』ってことで、確認を取ってもらったんです(笑)」

──そうしたら間違いでなかったと。打診でなく、いきなり契約書が届いたのですね(笑)。

「ハイ、突然届いたので日付が違うと思ったんですよ(笑)。でも、日付が間違っていないことが分かったので、直ぐに『やります』と返事をしました」

──3月に戦うつもりだったとすれば、対戦相手がジヒンだとは思っていなかったのではないですか。

「そうですね。3月だと他の選手での話できていて、私はすぐにやると言っていましたけど、そこから返答はなくて……。結果、この試合の連絡が来ました」

──なんとも……それでも、12日後の試合を即答で受けたと。

「最初は 3月や2月25日の大会で試合がしたくて、そこを視野に入れて練習をしていたので、キャッチウェイトだったら出ますということは伝えていました」

──53.5キロという数字は?

「切りが良いので(笑)。あんまり考えていなかったです。水抜きが必要ない体重で戦いたいと思いました」

──なるほど、キャッチウェイトの体重が56キロに近いぐらいだと、体重を落とすよりも練習をしたいということで心配するところなのですが、1.3キロ上乗せだと練習をしてきていたはずだと安心できました。

「そうですね、普段から体重を増やし過ぎないように気をつけています。正月で少し増えましたけど(笑)、55キロはいかないようにしています。あまりオン・オフで体重が変わるようにしたくなくて、動きやすい体重にしています。もっと絞って筋量や動けるパワーをつけたいという希望もあるので」

──このタイミングで受けた試合。ジヒン・ラズワンの印象を教えてください。下の選手で、猫のヘッドホンをして可愛い子ちゃんキャラなのかと。

「あんまり油断せず、フィジカルでバンバン来るぐらいの気持ちでいます」

──フィジカルが強いという風に捉えているのですか。

「そういう風にしています。インスタとか見ても、体は割りと大きいので」

──相手との比較ではなくて、自身の感覚として体力が落ちてきたと感じることはありますか。

「年齢を重ねることでフィジカルが落ちることもあるでしょうし、超越することもあると思っています。実際に一緒に練習している重鎮たちは、そういうことはどうでも良いというスタンスで戦っていますし。『年を取って、どうなのか?』って疑問を持たれていて、勢いで勝てるのが格闘技の面白いところだと思うんですよね。だから、そういう風に思われるパフォーマンスを見せることができたら、面白いかなって思います」

──私の一番付き合いの長い異性は家内になるのですが、当然一般人ですし体を鍛えているわけでもない。体の不具合は多くなっています。ただし、人間としての強さはどんどん増しているなと感じます。芽生選手もそういうところはないですか。

「ありますね(笑)。どんどん図太くなっていますね。でも、自分よりも年上の方々と付き合っているともっと凄いので。あのう……本当に良い意味で見習っています」

──その年上の方々から『山口芽生はすぐにこっちを年長者として、自分は世代が違うと強調する』というクレームを頂いたことがあります(笑)。

「アハハハハハ。だって私は下ですから(笑)」

──女子MMAが見向きもされなかった時代からやってきたという自負は、素晴らしいと思います。ただし、実際に若い力は台頭しています。自負だけでは勝てないなか、芽生選手自身の成長をどのように感じていますか。

「自分の良さを出すために、色々と新しいことにトライしてきました。そうするとバランスが崩れたりしたことがあって、そこを見直してきました。その部分に関しては、かなり調整できつつあると思います。

それにフィジカルはそんなに心配したことはないです。だからそこよりも、テクニックを身につけたり、外国人特有のダイナミックな動きに負けない戦い方をすることが、フィジカルだけでなくメンタルも含めて必要だと思って。そこをいつも意識してやってきました」

──外国人選手特有のダイナミックな動きとは、実際に戦ってどういう点なのですか。

「雑なんですけど、動きが大きくて持っていかれてしまう。そういうところですね」

──それはデニス・ザンボアンガ戦、ジュリー・メザバルバ戦でも見られましたね。

「ハイ。だからテイクダウンを狙った時も、一度組むと放したくなくなってしまうんです。でも今回はそうじゃなくて一度離れて打ち合ってから、また組みつくとか展開を積極的に創ろうと思います。フィジカルやテクニックだけに頼るのではない、バランスを取ったMMAを戦いたいと思います」

──いきなり試合モードにすることは、心身共に可能でしたか。

「喧嘩です。今回はスポーツじゃないです。私、喧嘩したことないんです。でも、常に喧嘩をしたいとか、乱闘したいっていう気持ちがあって」

──そうなのですか! 意外です。

「ありますよ。ソフトボールをやっていた時とか、相手チームと乱闘したいなって常に思っていました。そういう抑えてきた気持ちを出すチャンスです」

──つまり受けた時点で、臨戦態勢なわけですね。

「逆をいえば、何があっても怖くない。めっちゃ準備してきて、途中でスタミナが切れましたとかって嫌ですけど。10日だから、別に良いでしょって。良い感じに吹っ切れています」

──気持ちは喧嘩でも、MMAとしてジヒンのどういうところに気をつけないといけないと思っていますか。

「さっきも言いましたけど、フィジカルと下からの寝技に気を付ける。でも、積極的に攻めたいと思っています」

──ジヒンにインタビューをした時に、立ち技でも自分にアドバンテージがあると言っていました。

「ホントですか。なるほど、そこは見せてもらいしょう。なんか頭が良さそうで、良くないですね。まぁ、必ず勝ちをもぎ取ります」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Bad Blood ONE Championship ONE Only the Brave アンダーソン・シウバ キック キム・ジェウン グスタボ・バラルト ジャレッド・ブルックス ジョン・リネケル ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ チャンネル ビビアーノ・フェルナンデス ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 猿田洋祐 箕輪ひろば 長谷川賢

【ONE Only the Brave】手塚の相手が変更&モンゴルの純真も。2月11日にビビ×リネケル、猿田&長谷川出場

【写真】真冬の栃木で寒中水泳――対戦相手の変更ごときに動じない……? (C)

24日(月・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで28日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveの対戦カードがアップデートされ、キック及びMMAで対戦カードが変更されている。

MMAでは手塚裕之の対戦相手が元ONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムから、ブラジルのアジソン・マルケスに変更された。ONE関係者によるとカデスタムはコロナ要請ではなく、体調不良で欠場になったとのこと。

コロナ陽性はメインでキックのフェザー級ワールドGP準決勝でチンギス・アラゾフと対戦予定だったマラット・グレゴリアンで、ジョー・ナタウットが代役出場となる。


またバンタム級でプレウ・オトゴンジャルガルとミカエル・デ・ジェズウスのマッチアップが加わった。ともにONE Warrior Series出身、一足先に本戦KOデビューを果たしたモンゴルの純真=オトゴンジャルガルとしては、ONEウォリアーでイ・チャンホに敗れているジェズウスとの試合を落とすことはできない。

またONE JAPANから2月11日(金・同)のONE Bad Bloodの対戦カードも発表され、メインはONE世界バンタム級選手権試合=王者ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケルが2カ月と1週間遅れで実現することとなった。

また同大会には日本から猿田洋祐、長谷川賢が出場し、それぞれグスタボ・バラルト、ムラッド・ラマザノフという難敵と戦うことも決まっている。

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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BELLATOR Combate Global DWCS S05 Ep02 LFA MMA ONE PANCRASE UFC   カーロス・ヴェルガラ グスタボ・バラルト サイモン・オリベイラ チディ・ンジョグアニ ブルーノ・コヘア ブログ ホセ・アルダイ マリオ・ソウザ ムイン・ガフロフ

【DWCS S05 Ep02】パンクラス来日オリベイラ、元ONEのガフロフらが出場。これはUFCプレリミでしょ!! 

【写真】パンクラスと強さを見せたサイモン・オリベイラとONEでジョン・リネケルと真っ向勝負をしたガフロフら、他プロモーションではメインイベンター級のファイターが勢揃いするとんでもないDWCW2021年第2週だ(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

7日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series2021の第2週が開催される。先週のエピソード01では4試合で5人がUFCと契約、例え試合に敗れても気迫を見せればステップアップもあるという状況で10人のファイターが、ダナ・ホワイトの御前試合に挑む。

メインでジョシュ・クィンランと戦う予定だったダレン・ウィークスがコロナ陽性でファイトウィークを迎えて欠場となり、代役のローガン・アーバンがスクランブル発進となった。この両者がヘッドライナーの今大会だが、その前の4試合に出場する選手が断然に興味深く、UFC本戦のプレリミと遜色ない──つまりフィーダーショーではメインイベンターが集結したイベントとなる。


まずオープニングファイトのバンタム級戦ではONEからUAEW経てコンテンダーシリーズと契約したタジキスタン人ファイターのムイン・ガフロフが、チャド・アンヘリガーと戦う。

カナダのアンヘリガーは、キャリア10勝5敗で同国のRISE FCフライ級王者だ。昨年8月にアンヘリガーは、先のTUF29ファイナルに出場したブレディ・ヒースタンドからKO勝ちしており、この記録だけで見るとUFCと契約できる力の持ち主である。

そんなアンヘリガーに対し、ガフロフはキャリア17勝3敗でONEではレアンドロ・イッサからKO勝ち、2戦目ではONE初陣となったジョン・リネケルに判定負けも打撃、組み、グラウンドと真っ向勝負し互角の展開だった。ONEのバンタム級で戦う日本人選手にとって手強いライバルとなると思いきや、あっさりとアジアを離れ中東契約でUFCを目指すこととなった。

第2試合ではTUF BR04出場で僅か1戦ながらUFC本戦を経験しているブルーノ・コヘアが、カーロス・ヴェルガラと対戦する。フライ級のコヘアはバンタム級で争われたTUF BR内で公式記録には残らないが、現在Bellatorバンタム級のトップ戦線にいる初代LFAフェザー級王者のレアンドロ・イーゴをRNCで破っている。

TITAN FCではONEで本領を発揮し始めたグスタボ・バラルトに僅差のスプリット判定負けを喫しているが、過去3年で1分を挟み5連勝中のコヘア、捲土重来6年振りのUFC復帰を目指す。ただし、そのチケットを争うヴェルガラが強い。フィーダーショー大手のFURY FCフライ級王者のヴェルガラはスイッチヒッター、強烈な左ミドルを持つ。打撃からテイクダウンの流れもあるヴェルガラだけに、テコンドーからムエタイ&柔術を融合させたコヘアもタフファイトは避けられないだろう。

(C)KEISUKE TAKAZAWA

第3試合には2019年12月にパンクラスに来日し、2日前に同門の金太郎の欠場でスクランブル発進を極めた三村亘を76秒ギロチンで一蹴したサイモン・オリベイラが出場する。

キャリア17勝3敗のオリイラはベイラは、三村戦でも魅せたように驚異の11の一本勝ちと5つのKO勝ちを誇るフィニッシャーだ。

67キロという体重に応じ、強烈な印象を残したオリベイラはパンクラスでバンタム級タイトル・コンテンダーになることが予想されたが、コロナパンデミック発生により来日機会は途絶え、またこの試合が三村戦以来の実戦となる。オリベイラは元々、英国在住アフガニスタン人選手のジャビッド・バジャラトとの試合が組まれていたが、ビザが修得できずホセ・アルダイが代役出場となった。

アルダイはCombate Americas、そしてCombate Globalでキャリアを積んできたストライカーだ。

(C)SCOTT HIRANO

とはいえ、このメキシカン・ストライカーは一撃KOタイプではなく、ガチャガチャとした組み有り打撃戦で競り勝つタイプで、根性を見せれば契約がなるかもという状況は追い風になっているだろう。

(C)Zuffa/UFC

コメインはもはやUFCカードといってもおかしくないミドル級の試合が組まれた。

昨年のコンテンダーシリーズで勝利しながら契約できなかったマリオ・ソウザは、12勝1敗というレコードの持ち主で、コンテンダーシリーズという場では何が必要かを噛みしめて、セカンドチャンスに掛けているに違いない。

(C)BELLATOR

そんなソウザの最終査定マッチの相手は、チディ・ンジョグアニだ。

元WEC及びUFCファイターのアンソニーを兄に持つンジョグアニはBellatorで5勝3敗と勝ち越していながらLFAに転身、そしてUFC入りを目指す。とはいえ19の勝ち星(※7敗)のチディは、既にメルギン・ギラードを筆頭に5人のUFCベテランから勝利を手にしている。チディがコンテンダーシリーズに出場というだけで、UFC目線で見た世界のMMAがどれだけレベルアップしているのかが分かる──今週のコンテンダーシリーズだ。

■視聴方法(予定)
9月8日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■ DECS S05 Ep02対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ローガン・アーバン(米国)

<ミドル級/5分3R>
マリオ・ソウザ(ブラジル)
チディ・ンジョグアニ(米国)

<バンタム級/5分3R>
サイモン・オリヴェイラ(ブラジル)
ホセ・アルダイ(メキシコ)

<フライ級/5分3R>
ブルーノ・コヘア(ブラジル)
カーロス・ヴェルガラ(米国)

<ブラジル級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
チャド・アンヘリガー(カナダ)

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Interview Special グスタボ・バラルト ブログ 澤田龍人 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番─番外編02─バラルト✖澤田龍人「反則やり得になる」

【写真】ここから後頭部に入っているパンチは、複数回見られた (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番─番外編─第二弾は7月30日に行われたONE Battle Groundからグスタボ・バラルト✖澤田龍人戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、番外編として複数の試合を取り上げたいということですが、次の試合はいかがでしょうか。

「澤田龍人とグスタボ・バラルトですね。この試合、澤田龍人の負けっておかしくないですか? 相手はイエロー2枚ですよ。これで負けるって可哀そうですよ」

──自分も勉強不足なのですが、イエロー1枚で攻勢点の20パーセントが差し引かれると。それって……。

「分からないですよね(笑)。どういうことなんだよって。それにしても20パーセントが2回で40パーセントだし。なら澤田龍人は判定負けにならないだろうって」

──2回目は20パーセント引かれた80パーセントのなかから20パーセントなのか。

「全く分からない。どっちしてもイエロー2回で、あの流れだと負けてねぇだろうって思いますけどね」

──急所攻撃もそうですが、イエローにならなかった後頭部へのパンチ、あれは確実にダメージを与えたと思います。澤田選手の動きが止まりましたし、その後のバラルトの攻勢は反則攻撃があったからこそと見ることもできます。

「その通りだし。あの攻撃を不当だと認めたのだから、注意が入った。つまり反則ですよね。反則だから、攻勢点はないわけで。なら、さすがに澤田龍人が勝つだろうと思っていたら、負けたのは……何なんだろうなって。反則した者勝ちになりますよね、これでは」

──キムラの態勢でのボディロックテイクダウンも、下手すると頭が落ちる角度ですし。頭を打つからダメなのか、頭を打つ可能性がある投げがダメなのか。その辺りを我々も明確に知る必要があると改めて感じました。

「そこもあるし、後頭部への反則パンチはエディ・アルバレスとユーリ・ラピクスの試合で、エディの反則負けが無効試合に覆ったのも影響しているのかと勘ぐってしまいますね。判断が難しいからレフェリーが思い切って、試合を止めることができなくなったのか」

──澤田選手があのまま頭を抑えて、試合できないとアピールしたら反則勝ちになっていたかもしれない。でも、頑張るから反則攻撃で受けたダメージを引きずって戦う……。

「そうなんですよ。澤田龍人が思い切り痛がっていれば……頑張らないで終わらせていた方が良かったのかって。でも、それはそれで少しの後頭部へのパンチで、メチャクチャ痛がる振りをする奴も出てくるでしょうし」

──サッカーみたいに、ですね。とりあえずアピールする。そしてレフェリーを欺く行為──シミュレーションが適用される(笑)。

「反則か、シミュレーションの罰則かって。それも技術になってしまいます。サッカーなんて、完全にそうじゃないですか」

──そんな見苦しいMMAは見たくないですねぇ(苦笑)。

「反則を厳格に取ると、MMAだってそうなるかもしれない。それにしても、あのレフェリーは酷いです。それ以前の問題です」

──映像を確認して、後頭部へのパンチが何発あり、そのうち何発をレフェリーが見逃したのかプロテストしても良いですよね。 ONEの競技運営陣はどういう組織なのか、ここも我々は見過ごしてきましたけど由々しき問題です。

「いやぁ、あのレフェリーは余りにも……ですよ。あれは酷いです。後頭部へのパンチで動きが止まるなら、ちゃんと対処してほしいですよね。あのレフェリングは怖さがあるッスね」

──コロナの隔離措置で梅木レフェリーがシンガポールへ行けない状況になっています。そして昨年の大会などは、島田裕二レフェリーがレフェリングをしていました。

「島田さんの方が全然、上手いですよ。止める間合いとか、タイミングとか。島田レフェリーも梅木レフェリーも、微妙なところには『コーションだすぞ』と選手にプレッシャーを掛けることができるじゃないですか。

あれがあるのとないのとでは、まるで違ってきます。コーションがあるということは、反則をグレーゾーンのうちに制止できる。あのレフェリーみたいに、やらせ放題にしているとナンボでも続ける選手も出てきますよ。今回のバラルトは完全にそれで、反則やり得になっている。澤田龍人は災難です。

で結局のところイエローより、減点の方が分かりやすい。ラウンドマストの方がMMAは判断がつきやすいというところに落ち着きます。『お前、何をいまさら言っているの』って言われそうですけど、トータルのジャッジって分かりづらいですよ。対してラウンドマストの10-9システムは公平性が担保されやすいです。

スプリットになろうが、シンプルに理解しやすいです──結果を受け止める時に」

──異論を唱えるにしても、うやむや感がない?

「そういうことですね。『おかしいだろう!』って言えるのが、トータルジャッジだと『あれ、なんなんだろうな』ってことになってしまう。澤田龍人は可哀そうですよね、アレで負けにされて連敗になるって。

入られたところから頑張っていたのに。ただ得意な部分のレスリングで攻められると、手詰まりになって引き込んでしまいます。本当はレスラーじゃないのかもしれないから、あのレスリングを途中まで使うスタイルを創っていかないと、ですね。とにかく、今回の澤田龍人の負けは気の毒でした」

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『ONE Championship: Battleground』試合結果/ハイライト動画

ONE Championship video: Aung La N Sang rebounds with powerful first-round knockout, Victoria Lee scores submission(MMAFighting)
Aung La N Sang def. Leandro Ataides via first-round KO (3:45)

Gustavo Balart def. Ryuto Sawada via unanimous decision

Ritu Phogat def. Heqin Lin via unanimous decision

Jeremy Pacatiw def. Rui Chen via unanimous decision

Victoria Lee def. Wang Luping via first-round submission (armbar) (3:22)


【ONE Battle Ground01】ヴィクトリア・リー、ワン・ルーピンを寝技で圧勝&一蹴(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground01】打撃に圧されず、TD&TCとパウンドでリン・ホーチンに快勝(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground01】ローブロー、後頭部のパンチで動きを止めた澤田、バラルトに0-3で敗れる(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground01】アタイジの組みを凌いだンサンが、フックの連打から右を打ち抜きKO勝ち(MMAPLANET)

 7月30日にシンガポール・インドアスタジアムで開催された『ONE Championship: Battleground』の試合結果。アンラ・ンサンがレアンドロ・アタイデスに1R KO勝ち。澤田龍人はグスタボ・バラルトに判定負けしています。


 アンラ・ンサン vs. レアンドロ・アタイデス ハイライト動画。


 ヴィクトリア・リー vs. ワン・ルーピン ハイライト動画。続きを読む・・・