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【ONE FN03】リネケルに挑戦、ファブリシオ・アンドラジ─01─「ヒザ蹴りで6人ほど練習相手がケガを」

【写真】インタビュー中も非常にリラックスしており、笑顔が絶えなかったアンドラジ(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」。

イベント名にあるように同大会のメインはONE世界バンタム級世界選手権試合=王者ジョン・リネケル×挑戦者ファブリシオ・アンドラジだ。2020年7月、コロナ禍のタイ国内体形でONEデビューを飾ったアンドラジは、サークルケージ5連勝──ここ3試合は初回フィニッシュという段違いの強さを見せて挑戦権を手にした。

そのアンドラジはコロナで活動を止めたプーケットを離れ母国ブラジルに戻っていたが、今年の初めから再びタイに戻っていた。ノヴァウニオンの最高の練習でなく、タイガームエタイを選択した理由とリネケル戦に向けてのトレーニングについて尋ねた。


──今はタイにいるのですか。

「そうだよ。ブラジルに帰国していたのは、パンデミックがあったからで。タイでの生活は5年以上続けていたしね。ここでの練習が好きで、暮らし方も合っている。ただコロナになってから、全てがシャットダウンしてプーケットでやっていくことが困難になった。だからブラジルに10カ月間いたんだ。今年の1月、ジャレミー・パカティウ戦の2週間前にプーケットに戻ってきたよ。

ノヴァウニオンで名前のある選手たちと練習できたことは、本当に良かった。色々な選手から、多くの違ったことを学べた。でも、ノヴァでの日々は一時的なモノだと最初から決めていたんだ。僕のベースはタイにあるから」

──ブラジル人であるファブリシオにとっても、ノヴァでの練習は最高だと思うのですが。

「そうだね。練習に関しては、本当にノヴァウニオンは最高だったよ。それでもタイで変わらずやっていこうと思ったのは、いくつかの理由があるんだ。まずONEはアジアのプロモーションで、イベントが開かれる場所から近いところに拠点を置きたいというのがあった。

タイガームエタイでの練習やタイのライフスタイルは自分に合っているのも多いな理由だよ。何度でも言えるけど、ノヴァウニオンはベストMMAアカデミーだ。常にハイレベルな練習ができる。いつ行っても、どのトレーニングセッションでも素晴らしい練習パートナーと、最高の練習が可能だ。コーチも素晴らしい布陣だよ。安定して良い練習ができる。

タイガームエタイは違う。季節によって選手の入れ替わりも多い。ただ、なんというのか……ここの水が合っているんだよね。普段から食べているモノが健康的だし、アイスバスやサウナでしっかりとリカバリーがして英気を養うという生活は、リオデジャネイロの喧騒の下では望めない。プーケットにいるとファイトを中心にして生きることができるんだ。

トレーニングに関して、ブラジルはここより良い。それは言い切れる。ただし、ここのライフスタイルの方が僕は心地良いんだよ。ノヴァウニオンと同じような練習ができなくても」

──プーケットの生活はリラックスできますか。

「もちろんだよ。でも、そういうことじゃないんだ。楽しいからここに住んでいるわけじゃない。ホリデーのためじゃない。戦うためだよ。練習に専念して、しっかりとリカバリーをする。毎日、ルーティンで繰り返す。夜に出歩くことなく、ゆっくりと眠る。ファイトをする環境、ファイトを軸にした生活を送っている。ホリデーはどうでも良いから、ファイトに集中している──ここでの毎日で」

──とはいえブラジルから戻ってくると、ジョージ・ヒックマンがバンタオムエタイMMAをオープンし、タイガームエタイを離脱しており練習環境は大きく変わっていなかったでしょうか。

「ものすごく変わっていたよ。ジョージの指導を受けていた多くの選手がチームを離れていた。でも僕は元々自分のスケジュールで、自分の練習をしていたから影響は大きくなかったよ。ムエタイのシフは残っているし、変わりなく同じ質のトレーニングを続けることができている。それに時々、バンタオに行ってフランク・ヒックマンのレスリング・セッションに参加しているしね。今もジョージがいたときと変わらない練習をしているよ」

──タイガームエタイには日本からUFCファイターの平良達郎選手が出稽古に行っていましたが、一緒に練習をしましたか。

「いや、練習はしていないよ。でも、彼がジムにいるのは見たし知っているよ。僕は個人的にトレーニング・チームを構成している形だから、オープンなプロ練習にはあまり出ていないんだ。タイガーはさ、人の出入りが激しいから安定したトレーニングをするにはそっちの方が良いんだ。スパーリングパートナーも特定の選手と、継続的にする方が良いし。オープンクラスは波が激しいからね。

ずっと一緒に練習しているのは2、3人で。あとは試合の対策練習としてスパーリングパートナーに来てもらって、集中的に練習をするようにしているよ」

──そのようにしてジョン・リネケル戦も準備してきたわけですね。

「この試合に向けては、トレーニングパートナーを探すのが難しかった。リネケルは背が低いからね。あの上背で、パワーがあれだけある練習相手は見つけることができない。それに正直にいえば、小さな選手が僕とトレーニングをするのは少し難しんだよ。

僕の距離だと、そういう選手はジャブで動きを制せられる。そして突っ込んできたらヒザをエルボーが待ち受けている。本当に申し訳ないけど、今回のキャンプで6人ほど僕のヒザ蹴りでケガをしてしまって(苦笑)。タイミングが良く入り過ぎると、そうなってしまうんだ。

来てくれた初日に傷ついたスパーリングパートナーが、次の日にはもうこれなくなってしまうとかもあったよ。だからコンスタントにスパーの相手と務めてもらえることができなくてね。でもブルーノ・アウグスト、それに日本人のヒオもずっと助けてくれているよ」

──ヒオ?

「そうだよ、ヒオ。アマチュアだけど、プーケットに住んでいて」

──あぁ山口怜臣(レオ)選手ですね。

「そう、ヒオは凄く頑張ってくれる。そうやって僕のヒザを受けられる練習仲間に入れ替わってもらって、練習してきたんだ。本当はもう2人ぐらい来てもらって、クアラルンプールに向かいたかったけど、見つからなくて断念したんだ」

──スパーリングで、フルパワーは危なくないですか。

「だからといって、スパーリングで感覚を養わないとね。ミットで調整ばかりしていると、戦う状態にどれだけ近づけるのか。やっぱり、全ての力を使って5Rを戦うとスパーリングは必要だから。何よりもそういうスパーリングで、疲れを経験することは絶対に欠かせないよ。試合の前に試合と同じ状況を経験しておかないといけない。僕はそう思っている、

特に今回は初めての5R戦だからね。5Rをフルパワーで戦うとどうなるのか。そこを知っておかないといけなかった。その結果、5Rを戦い抜く自信を手にすることができたんだ。そういうメンタルを創れたことも大きいよ。

常にフレッシュな相手がラウンドごとに入れ替わって、フルパワーの僕とスパーをした。この経験は大きい。とにかく1発殴られた2発殴り返す。そんな気持ちを維持し続けたよ」

<この項、続く>

■放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

2022年10月21日(木・現地時間)
マレーシア クアラルンプール
アシアタ・アリーナ
ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE X ONE163 アレックス・シウバ アンジェラ・リー ウアリ・クルジェフ ウ・ソンフン エコ・ロニ・サプトラ オンラ・ンサン キック キム・ジェウン クリスチャン・リー グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ザイード・イザガクマエフ ジャレミー・ミアド ジョン・リネケル ダニエル・ウィリアムス チャトリ・シットヨートン チャンネル ハム・ソヒ ファブリシオ・アンドラジ ボクシング ヨッカイカー・フェアテックス リース・マクラーレン 岡見勇信 平田樹 若松佑弥 青木真也

【ONE163】2022年2度目の日本向けPPV大会が決定。青木真也、岡見勇信、若松佑弥、平田樹が出場

【写真】ABEMA TVでPPV中継が行われるONE163、日本人選手の活躍は――(C)MMAPLANET

17日(月)、東京都でONE Championshipが記者会見を行い、11月19日(金)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」の追加対戦カードを発表した。

会見にはチャトリ・シットヨートンCEOをはじめ、同大会に出場する日本人選手が出席した。メインイベントとしてONEキックボクシング世界バンタム級タイトルマッチ、秋元皓貴✖ペッタノン・ペットフォーガスが行われるONE163。MMAでは青木真也✖ザイード・イザガクマエフ、岡見勇信✖オンラ・ンサン、若松佑弥✖ウ・ソンフン、そして平田樹✖ハム・ソヒの4カードが発表された。


会見にはチャトリCEO、青木真也、岡見勇信と若松佑弥が出席。外国人選手ならびに米国滞在中の平田樹は、ビデオメッセージでコメントを出している。


チャトリ・シットヨートンCEO
「現在、ONEは20人の日本人選手と契約しています。今年3月のONE Xは、ABEMA TVのPPV放送で少しではありますが成功を収めました。ABEMA TVとは毎年PPV中継を行い、日本人選手の良いカードを組んでいきたいと思います」

ザイード・イザガクマエフ(C)ONE


青木真也
「前回、前々回と負けていて、次はイージーな相手との試合だと思っていたのですが、フタを開ければ厳しい相手で。こういう厳しい試合は今の日本には少ない。(イザガクマエフは)強い相手だと思います。ONEライト級ではクリスチャン・リーを除けば、一番危険な相手です。自分自身の強さと戦いを自分の中で貫いて、戦いというのはこういうものだ、というものを見せられると思います」

青木✖イザガクマエフについてチャトリCEOのコメント
「イザガクマエフはグラウンドに持ち込んでパウンドを打つタイプ。シンヤ・アオキはグラウンドでサブミッションを仕掛ける。最初にグラウンドでトップ・ポジションを奪ったほうが勝つと予想しています」


オンラ・ンサン(C)MMAPLANET


岡見勇信
「自分の試合が3年ぶりなるので、緊張しています。自分の年齢でこの舞台に帰ってくるというのは、すごく怖さもあり、やっと来たかというワクワク、自分の仕事ができるという想いもあります。その相手がずっと対戦したかったオンラ・ンサン選手ということで、この舞台に帰って来られたことを本当に嬉しく思います。ONEではウェルター級で試合をしていましたが、彼と戦いたいと思い、ミドル級に上げました。それがこのONEでやるべきことで思っていました。全てを尽くして戦わなければ勝つことは難しいし、自分の格闘技人生を賭ける試合になると思います。精いっぱい頑張ります」

岡見✖ンサンについてチャトリCEOのコメント
「この試合もKO決着が必至のカードです。ユーシン・オカミがグラウンドに持ち込めばパウンドで、あるいはオンラ・ンサンがスタンドで、どちらにしてもKOで決まると思います」


ウ・ソンフン(C)ONE


若松佑弥
「前回の試合は相手の計量失敗で無くなり、少しガッカリしました。でも、すぐにまた試合を組んでくれたので、そのままの気持ちで次の試合に臨みます。試合は単純にブッ倒して、KOします。相手はKOするパワーがあるけど正直言って、それだけですかね。打ち合いで、1分くらいで倒そうと思っています。MMAなので寝かせてボコボコに削ってやってもいいし、いろいろ考えています。僕は強さを求めて、ONEのベルトを夢見て頑張っています。しっかりKOしますので、楽しみにしておいてください」

若松✖ウ・ソンフンについてチャトリCEOのコメント
「お互いにKOできるストライカーです。ユーヤ・ワカマツはワンパンチでKOするパワーを持っているし、ウ・ソンフンも同じ。非常に期待できる試合です。ワカマツは日本人ナンバーワンのストライカーであり、将来的にチャンピオンになることは間違いありません。現在ONEに出ている日本人選手のなかでも、最もチャンスのある選手だと思っています」


ハム・ソヒ(C)ONE


平田樹
「相手が強いことは分かっています。今ハム・ソヒが強いと言われている時にやりたかった。みんなは私がどうやって負けるのか、と考えているかもしれないけど、自分はチャンスがあると思っています。メチャクチャしんどい練習をしているからこそ、ヤバイ相手とやりたいなっていう気持ちが勝ちました。時代を変えていこう、自分の時代にします」

平田✖ハム・ソヒについてチャトリCEOのコメント
「女子アトム級最高のマッチアップです。レジェンドであるハム・ソヒと、いま勢いのあるイツキ・ヒラタとの試合もKO決着になるのではと予想しています。イツキが勝てば、次はアンジェラ・リーとのタイトルマッチを考えています」

また、チャトリCEOは今後のテレビ中継について「ABEMA TVとは、今後も土曜日のゴールデンタイムにPPV中継を行いたいと話をしています。北米でのテレビ中継は、契約上シンガポールから映像を送ることになっています。日本には日本向けのイベントを、日本のゴールデンタイムに流し、日本人王者の誕生を期待したい」と語っている。


ONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

ONE163「Akimoto vs Petchtanog」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
ABEMA格闘チャンネル

■ONE163 対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
青木真也(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

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【LFA144】乾坤一擲対決=プエルタ戦へ、堀内佑馬─02─「シン日本人どころか崖っぷち日本人」

【写真】やるっきゃない。頑張るしかない──堀内佑馬だ(C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA144「Gafurov vs Silva」でフアン・プエルタと対戦する堀内佑馬インタビュー後編。

Road to UFCからUFCと契約という道は途絶えた。しかし、プエルタはコンテンダーシリーズで勝利し、Titan FCフライ級の頂点に立った相手だ。この組み技至上主義ファイターを相手に、「寝技に付き合い、スクランブルで疲れさせます」と言い切った堀内は前回の敗北で良い意味で開き直ることができたかのようだ。

UFCに行くにはもう負けられない。しかし、勝てば大きくゲインできる相手との戦いを控え堀内からは崖っぷちの状態もアドバンテージにしたかのような絶対的な意志の強さが伝わってきた。

<堀内佑馬インタビューPart.01はコチラから>


──対戦相手が代わって、勝てばオイシイ率がグンと上がりました。

「ホントにあの負けをひっくり返せるじゃんって。最高の相手ですよね。今回は前の対戦相手と試合をするために9月の終わりまで日本で練習していて。ファイトキャンプとすれば半分は日本でやって、それからこっちにも戻ってきた日に対戦相手が代わりました。でも1週間はコーチとちゃんと話して、しっかりと対策練習はデキています」

──リーチがあって、しつこい組みをする選手という印象があります。ハイライトリール的な勝利はグスタボ・バラルト戦のヒザ蹴りのKO勝ちですが、それよりも組みの選手かと。

「バラルトに勝った時は、二段のヒザ蹴りでしたね。でも、確かに本来の試合はしつこい組みかと思います。レスリングと柔術がミックスしたみたいなスタイルで、コーチも『抑えてくるだろう』って言っています。

ここでこの相手が来るのマジで良いなぁって思って(笑)。俺の今の状況からすると、最高過ぎます。いつの間にか9勝5敗とかっていうレコードになってしまって。どんどんUFCが遠のいていて。6敗とかなると、UFCは難しいと思うので……もう負けられないです。ここからは毎試合、最後だって思いながら戦わないといけないですけど、絶対に取るべき相手です」

──プエルタもここで落とせばUFCはないという気持ちでいるかと思います。

「そうですね。12連勝とかしていて、前回の試合はUAE Warriorsで負けた。34歳とかで、年も年ですしね」

──しかも、12連勝目が去年のコンテンダーシリーズで判定勝ちしたのですが、ダナ・ホワイトに『ここはコンテンダーシリーズだぞ』とダメだしされて、契約を勝ち取れず涙目になっていました。そこからの仕切り直しで、連勝が途絶えるという……。UFCに向けてラストチャンスで、思い切り乾坤一擲ファイトを仕掛けてくる可能性もあるかと。

「あの中国人に勝ったけど、最後にテイクダウンを狙った選手ですよね。でも戦い方は同じだと思いますよ。組んでケージに詰める。そこからテイクダウンを狙って、抑えようとする。変わらないですよ。絶対、あのままで。いやぁ、楽しみで仕方ないですね。

組ませないで打撃で行っても良いですし、組まれて倒されても……本当にしつこいので。でも、そうなったら寝技で付き合います。変に警戒はせず。流れで行こうと思います。倒されても、バックを取るのは巧いから──そこは気を付けてスクランブルで疲れさせようかと」

──今回はABEMAでの中継がなくて、日本で視聴するにはUFC FIGHT PASSだけになります。

「まぁ、残念ですけど……それも良いかなぁって。なんか日本では誰も知らない、ジャングルみたいなところで俺は戦っているぞっていう感じで。俺はもともとそういうことがないところから始めているんで。それはそれで格好良いかなって(笑)。

LFAって日本からすれば未開の地ですよ。だから放送がないのも面白い。そういうところなんだって。8月に田中(路教)さん達、日本人が3人揃って負けたじゃないですか。ここでプエルタに勝てば、逆にオイシイなって思っています。全ては俺のためにあるような気がしています」

──もうRoad to UFCショックは吹っ切れて、前しか見ていない状態ですか。

「いやぁ、ホントに終わった直後はダメだったんですけど。もう何とも思っていない──って言えば、それは嘘になっちゃいます。でも、もうやるだけなんで。あの試合は済んだことだし、前を向かないと次に行くことはできないので。目指すはLFAのベルトですかね」

──では、改めて再起戦への意気込みをお願いします。

「そうッスね。ちょっと頑張って……いやぁ、前の試合ではシン日本人を見せることができなかったので。これからシン日本人というよりも、崖っぷち日本人になってしまったので1試合1試合、最後のつもりでやるしかないし、頑張るしかないんで──頑張ります」

■視聴方法(予定)
10月15日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■ 対戦カード

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ジエゴ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)
ダイクォン・バックリー(米国)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
フアン・プエルタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・レヴェル(カナダ)
ヘナート・ヴァレンチ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
イスラエル・ギャルヴァン(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ジョーンズ(米国)
クリスチャン・ターナー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ロナルド・コールマン(米国)
チャト・ワイエスト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ブレイディ・ミナー(ブラジル)
パトリック・リベラ(米国)

<バンタム級/5分3R>
アダム・アイサ(米国)
マテオ・ゴンザレス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
シャイアン・バワーズ(米国)
ナランジャガル・ツェンダユシュ(モンゴル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニールセン(米国)
ベン・シャウアー(米国)

<ライト級/5分3R>
アンドレス・マーリー(米国)
ホビソン・ジュニオル(ブラジル)

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ABEMA ADCC2022 JT・トレス MMA MMAPLANET o ONE ONE FN03 PJ・パーチ   アレックス・シウバ ウアリ・クルジェフ エコ・ロニ・サプトラ キック キム・ジェウン クレベル・ソウザ グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ジャレミー・ミアド ジャンカルロ・ボドニ ジョン・リネケル ダニエル・ウィリアムス チャンネル ファブリシオ・アンドラジ ボクシング マイキー・ムスメシ ヨッカイカー・フェアテックス リース・マクラーレン ロベルト・ヒメネス

【ONE FN03】越えろ、Do Sportsの壁。ケイド・ルオトロ「サンビストはTDもレッグロックもできる」

【写真】ケイド・ルオトロがONEを舞台にグラップリングの歴史を変えることができるか(C)SATOSHI NARITA

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」でONEサブミッショングラップリング世界ライト級王座決定戦が組まれ、ケイド・ルオトロがウアリ・クルジェフと対戦する。

ケイドといえば9月に行われたADCC2022の77キロ級で4試合連続一本勝ちを飾り、19歳9カ月という最年少ADCC世界王者に輝いたばかり。今、最も注目されているグラップラーだ。

ADCCは前半がサブオンリー、後半からポイントという特殊なルールセットとなっているが、ONEはケージ使用のサブオンリーで極めが重視される。とはいえ、先のライト級王座決定戦=マイキー・ムスメシ✖クレベル・ソウザ戦のようにテイクダウンの攻防はスルーできるルールになっている。投げ、抑え、スクランブルというのはグラップリング競技の醍醐味の一つであり、ADCCでも勝負の行方を分けるキー・ファクターであった。

ルールの違いが、試合展開の違いを生むのは当然。それでもケイドの唯一無二のゴールは対戦相手を仕留めること。ルールによってプロセスが変化するが、ケイド自身はサンビストであり柔道家のクルジェフとの対戦を楽しみにしている。その理由こそ、グラップリングを見る側にとっても楽しめる要素となっている。

グラップリング=Do Sportsという壁を破るべき、世界最高のグラップラーの組み技、柔術論に注視してほしい。


──ADCCで世界一に輝いたグラップラーの多くが、暫らくは競技会から離れるかと思いますが(※88キロ級優勝のジャンカルロ・ボドニは10月23日開催のEBI=エディ・ブラボー・インビテーショナルに出場)、ケイドは10月23日にクアランプールで、ONEチャンピオンシップのサークルケージでサブミッショングラップリング世界ライト級王座を賭けてウアリ・クルジェフと対戦します。

「今回の対戦相手はサンボと柔道出身で、上半身への攻めが強力だ。うん、凄く楽しみだよ。サンビストはテイクダウンが強くて、レッグロックに秀でている。興味深いよ。テイクダウンとレッグロックって、ADCCのメイン・スタイルだからね」

──確かにその通りですね。

「ADCCにレスリングは必須だよ。レスリングを避けているようでは、絶対に勝てない。でもADCCに出ているレスラーの弱点はレッグロックなんだよ。サンビストは違うだろう? テイクダウンもレッグロックも強いクルジェフと、僕の戦いがどうなるのか。想像するだけでも、ワクワクしてくるよ」

──ムエタイやキックボクシング、MMAを見に来ているファンの前でのサブオンリーファイト、観客を満足させることを意識するとタップを奪うことが絶対です。そのような戦いを心掛けることで、ケイドはサブミッション・ファイターとして進化するのでしょうか。

「イエス、絶対的にね。ONEでの試合はサブミッションにフォーカスしている。ただし前回のシンヤ・アオキとの試合は、そこを意識する余りにミスが多かった。サブミッションを仕掛けすぎると、対戦相手のディフェンスへの意識は高まる。だから、あの試合は極めそこなってしまったんだ。僕はサブミッションに気持ちがいき過ぎていた。フィニッシュすることが、自分の役目だと思っていたんだ。決して僕自身のためじゃなくて、柔術のために必要だと考え過ぎていた」

──柔術のために? それはどういうことでしょうか。

「柔術は普及にもの凄く時間が掛かるスポーツだ。普通の人が視て楽しむことは、とても難しい。世界最高峰の黒帯の世界大会で、どれだけ退屈な試合が続くか。一般の人が見たら、10分間何も動きがない。ずっと同じことをしていると思われる。それが柔術の最高峰の戦いなんだ。

でもONEで戦う時はムエタイやMMAというエキサイティングなマーシャルアーツと見比べられる状況にあることを忘れてはいけない。だからこそ、次の試合でも必ずフィニッシュを狙うよ」

──観客がエキサイトするのは、サブオンリーかポイント制か、議論の余地があるかと思います。サブミッション決着は、ファンの求めるところでしょう。ただポイントがあれば、どちらが優勢なのか可視化できるという良さもあります。それにサブオンリーでは引き込みにより、テイクダウンの攻防がなくなることも多いです。

「テイクダウンの攻防がなくなるのは、僕の戦い方じゃない。僕はテイクダウンして、パス。そしてサブミットする。誰と対戦しても戦い方は変わらないよ。作戦も同じだ。テイクダウンが強い相手とレスリングで勝負する。そういう風に戦うことが、エキサイティングなんだ。そして素早くサブミッションを仕掛ける。もちろん、上手くいくかどうかは分からない。でも、僕のゴールは常にサブミッションだよ」

──柔術はポイントを取れば守って勝てます。ケイドは優勢でも、フィニッシュを狙うのですね。

「柔術ではサブミッションの前のポジションが重視される。そこがちょっと僕と違うところで。僕はポジションよりも、先にサブミッションを仕掛ける。ポジショニングを重視過ぎると、その先にあるサブミットするという意識が希薄になるからね。そして、守りのファイトになってしまう。

同様にサブミッションを意識し過ぎると、さっきも言ったように、相手が防御一辺倒になってしまって結果的には、エキサイティングな試合にならない」

──やはりグラップリングを観賞用スポーツとするのはハードルが高そうです。

「結果としてサブミットすれば良いんだよ。ただし、一つの技にトライしてタップを奪えないなら、違う技を仕掛けなければならない。ADCCでもノーポイントの時間帯からテイクダウンを取ってフィニッシュを狙った。でも一本を奪えないなら、ガードを取っても構わない。一つの技に拘ると、ポイント制だろうがサブオンリーだろうが、退屈な試合になってしまうんだ。

ミカ(ガルバォン)のガードからのアタックは同じことが繰り返されて退屈な試合になってしまう。僕はそういう戦いはしない。ミカがガードに固執すると、エキサイティングな試合にはならない。ガードが上手く機能しないなら、レッスルアップしてスタンドでレスリングをすれば良い。そういう風に戦い方を変えることで、グラップリングはエキサイティングなスポーツとして普及できるよ」

※ADCCを制した4試合、ステロイド・フリーの大会で「ナチュラルなのは僕とタイ(ルオトロ)、ロベルト・ヒメネスの3人だけ」(※注インタビュー中のケイドの発言)という爆発力とアイソメトリック・ストレングスの違い。2回戦のヒメネス戦、準決勝のPJ・パーチ戦、そして決勝のミカ・ガルバォン戦とJT・トレス論が聞かれたケイド・ルオトロのインタビューは、10月28日発売のFight & Life#93に掲載されます。

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

2022年10月21日(金・現地時間)
マレーシア クアラルンプール
アシアタ・アリーナ
ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE156 グスタボ・バラルト 猿田洋祐

【ONE156】警戒していた左オーバーハンドをカウンターで受けてダウン。猿田がバラルトに無念の判定負け

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
Def.3-0
猿田洋祐(日本)

サウスポーのバラルトにジャブ、右を伸ばす猿田。さらに猿田は右を見せ、バラルトが左オーバーハンドを当てる。バラルトは左ハイ、かわした猿田が右を放つ。左のカウンター、飛び込んで左オーバーハンドのバラルトがスイッチしてジャピング左ハイを繰り出す。す―パーマンパンチは外した猿田はガードの上からハイを蹴り、近距離で右を打つ。すかさずバラルトもパンチを返し、両者が距離を取りなおす。

粗いパンチから始めて組んだバラルトだが、猿田は回って外し、打撃戦のなかでテイクダウンへ。尻もちから立ち上がり笑みを見せたバラルトの左で、猿田がバランスを崩す。今度は左から飛び込んだ猿田だが、頭が当たりそうになる。猿田の跳びヒザの着地に左を狙ったバラルトは、打ち終わり左を合わせる動きが多かった。

2R、右に左を合わせていくバラルト。ジャンピングハイでスリップし、尻もちをついたバラルトの立ち上がり際に猿田が跳びヒザを狙う。当たらずバラルトが組んでケージへ押し込むが、すぐに打撃の間合い戻る。猿田は左ローに左を合わせ、飛び込んでフックを振るうグスタボの頭が猿田に当たる。そのまま頭が飛び込むようにフックを振るったバラルトが組んで、ケージに押し込み。左を振りながら離れたバラルトに対し、猿田はワンツーからスリー、そしてフォーを振るう。

バラルトが左フックを入れるが、息が荒くなっているか。猿田の右フックは空振り、左も空を切るが右を届かせる。猿田はバラルトが左の打ち終わりにパンチを入れるなど、序盤と試合展開が変わっている。右から左を入れた猿田は、バラルトのカウンターのタイミングを掴んできつつある。フェイクにつられるバラルトが右から左のオーバーハンド、首筋に上腕が当たるようにパンチに、猿田が右を打ち返した。

最終回、パンチの打ち終わりに左を貰った猿田は近い距離でスラッピーな左右のフック、振りが大きい。バラルトのダブルレッグを切った猿田は、逆にダブルレッグからバックを狙うが、バラルトの反応が早い。離れた猿田は右を振るった際にカウンターの左を受けて後方にダウン、さらにパンチを受けるがヒザを返す。持ちあげてスラム狙いのバラルト、猿田は足をキャッチして耐える。

鼻血が流れる右を打って組んだ猿田が、ヒザを急所に受ける。再開と同時に、ダブルレッグの猿田だったが、バラルトがスプロールする。左右のフックの打ち合いのなかで、猿田は右エルボーを繰り出す。さらに三日月を繰り出す。頭を下げてフックを振りまわすバラルト、猿田はハイから組むもすぐに離れる。打ち終わりに左を入れた猿田に対し、バラルトが左を打っていく。

シングルに反応したバラルトに飛びヒザを狙った猿田は、最後の30秒でカウンターの左を入れる。バラルトは足がでない強烈な左オーバーハンドを見せ続け、猿田もヒザを狙ったが極め切れず──時間に。

結果は3-0でバラルトに凱歌が挙がり、猿田は握手をして笑顔を見せた。


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【ONE156】「この試合はベルトの掛かっていない世界戦」ジャレッド・ブルックス戦へ─ボカン・マスンヤネ

【写真】ボカンはこれまで中東経由で22時間かかっていたシンガポール行が、直行便ができたため14時間になったことを歓迎していた (C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」でボカン・マスンヤネがジャレッド・ブルックスと対戦する。

2020年12月のハイキック秒殺KOから、1年5カ月振りの実戦復帰が過去最強の相手=ブルックスに。それでもボカンはクールさを失わず、自身のクイックさで世界王座挑戦へ最後の一里塚を越えようとしている。


(C)ONE

──ボカン、お久しぶりです。ONEでの試合も1年5カ月振りになります。あのハイキック秒殺KO劇から、ファンももっと早く試合が見たかったはずです。

「全てはパンデミックの影響だよ。南アフリカは国境を閉じられ、欧州にも中東にもアジアへも渡航できなくなった。前回の試合からの後からの方が、締め付けが強くなったんだ。

でもビジネスに関してだけボーダーが開かると、すぐにONEは多くの作業が伴う僕のシンガポール行きを実現させるために動いてくれた。本当に感謝しているよ」

──では練習環境も厳しいままだったのですか。

「それがね、国内はいくらでも移動できる。練習もできた。ただし、練習では食べていくことはできない。スポンサーもない。だから練習するためには、他に仕事をしないといけない状況だった。僕はこの間にスタントの勉強をして、スタントマンとして試合以外の副収入を得るようになったよ。スタントが終わって、すぐにジムにいって練習してね」

──えっ、スタントマンですか。危ない仕事ではないですか。

「そんなことはないよ。パンチ、キックで戦いの真似をド派手にするんだから。ジャンプしたり、危険なスタントもあるけど僕はレスリングができて、ファイトができるからそういうシーンの撮影ばかりで。まぁ、手慣れたものだよ」

──なるほど高い所から落ちたり、車から飛び降りるとかをしているのかと思いました。

「アハハハ、そんなことはしないよ。カースタンスも絶対にしない。そんな危ないことはしない(笑)。ファイティングスタントだよ。良い経験になっている。もちろん、もっと試合がしたいけど……将来は試合の合間にスタントではなくて、ムービーに出られるようになると最高だね」

──確かにその通りですね。とはいえ、まずはキャリア最強の相手がシンガポールで待っています(※取材は4月14日に行われた)。

「ジャレッドは間違いなく、この階級で最強の1人だ。パンチも強く、レスリングも強い。ただし、僕のスキルセットは彼を上回っている。僕の方が速い。いつも、僕の対戦相手は僕のスタイルを過小評価してくる。そういうなかで、僕は世界チャンピオンになる。パンデミックが起こっていなければ、もうとっくになっていたはずさ。チャンピオンになるために、ジャレッド・ブルックスに勝つ。そしてタイトルショットを手にする」

──日本ではボカンが過小評価されることは一切ないですよ。この試合はタイトルショットでなくても、ストロー級最強決定戦と見ている日本のファンや関係者もいます。

「ありがとう。イエス、その意見の通りだと思っている。ジョシュア・パシオのことをリスペクトしているけど、僕とジャレッド・ブルックスの試合の勝者は彼に勝ってチャンピオンになれる。それだけブルックスの能力は高くて、僕の能力も高い。この試合はベルトが懸かってないチャンピオンシップだ。もちろん、ジョシュア・パシオとの試合が簡単になるはずはないけどね。

ONEストロー級は世界で最もコンペティティブな階級だ。なんせ、他のプロモーションにはタイトルがなくて試合も組まれていない。世界中のトップがONEに集まってくるんだから。これから、この階級はもっと光り輝くよ」

──猿田洋祐選手は、ストロー級GPが開かれる時期が来たと勝ってアピールするそうです。

「素晴らしいアイデアだよ。ユースケは良いことを言うね。チャトリもこの意見に耳を傾けてほしいね。ストロー級はGPが開かれるにふさわしい階級だよ。年内にぜひとも実現してほしい。例え、その時に僕が世界チャンピオンになっていてもストロー級の良さを皆に知ってもらうためにトーナメントに出たいと思っている」

──その前にブルックス戦という大切な試合があります。

「この試合はこれまでの試合とは違うモチベーションがある。僕はこれまでアフリカの人々に影響を与える試合をしたいと思って来たけど、この試合は世界中をインスパイアできる。僕の戦いで、世界にエネルギーを送りたい。人生には思いもしないことが起こることを、この2年で世界中の人が知った。

でも自分の目指すゴールにたどり着くために、絶対に諦めることはない。簡単なことじゃないし、時間もかかる。でも、夢を実現するためには絶対に諦めないこと。こんなに試合前からエキサイトしているファイトもなかったよ。諦めないこと──その大切さを世界中の人々に僕の試合を見て、知って欲しい」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE156】川原波輝と戦うダニエル・ウィリアムス「ナミキはTDがあるし、あの距離にならない」

【写真】まさに未知……グラップリングへの対応力が想定以上なら、すでにトップ3の実力があるかもしれない (C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」で川原波輝とダニエル・ウィリアムスが戦う。

K-1に来日経験のあるムエタイファイターは、昨年4月にロッタンとムエタイで真っ向からやりあい、今年の2月には初代ONE世界ストロー級王者デェダムロンをボディに倒し、引退を決意させた。

MMAはまだ6戦目だが、ムエタイ以前に空手、テコンドー、忍術、そしてハップキドーの経験があるウィリアムスは、自らをライフタイム・マーシャルアーチストと呼ぶ。柔術の練習をし、MMAに挑むウィリアムス──近距離ファイトでの強さはもう誰もが認めている。ではMMAでの打撃はどうなるのか。注目の川原波輝とのサバイバルゲーム前に、その心境を尋ねた。

本来、両者の試合は2月11日に行われる予定だったが、現地入りした猿田がコロナ陽性となり流れた。王座返り咲きよりも、自身のキャリアをやり切るというマインドになった猿田は、盛り上がるONEストロー級戦線にあって強豪バラルトをフィニッシュし、ストロー級ワールドGPの開催をアピールすると断言した。


──2週間後にONEで川原波輝選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は4月9日に行われた)。

「良い感じだよ。キャンプも上々のデキで、タフなカワハラと戦えることが楽しみだ。彼は僕とは違うタイプのストライカーで、ファンに楽しんでもらえるストライキングMMAになるだろうね」

──キャンプは所属するスクラッピーMMAで行っているのですか。

「そうだね、80パーセントはスクラッピーMMAで練習し、残り20パーセントはカオ・ソク・ムエタイジムでトレーニングしてきた。ムエタイの試合の時はカオ・ソクで練習しているんだ。この2年間は海外で練習できない状態だったから、常にパースにあるこの2つのジムで練習してきたよ。

ただ、この間の厳しい状況は僕を強くしてくれたと思う。どんな時でも強くなるという自分の意志が確認できた期間でもあったよ」

──ところでダニエルはタイで生まれて、生後7カ月で豪州パースに移り住んだにも関わらず、ムエタイ選手を目指していたと。タイ人の血のなせる業でしょうか。

「母がタイ人で、叔父がムエタイ選手だったんだ。それに曾祖父もね。僕自身、6歳の時にタイの村祭りでムエタイを見てムエタイ選手になりたいと思った。それに兄の影響も大きかったよ。兄はマーシャルアーツが好きで空手を習っていて、僕も兄に続いて空手の練習をしていた。10歳か11歳の時に自分の街にムエタイのジムがオープンして、悩むことなくムエタイの練習を始めた。そうだね、僕に流れるタイ人の血のせいかもね(笑)。

2013年から2015年にかけて大学に通っていたけど、年の半分はタイでムエタイの練習をし、試合に出ていた。この3年間がキャリアのなかでも一番試合数が多かった時期だよ」

──だからK-1の資料ではチェンマイからやってきたことになっているのですね。

「そうだね、ジムはチェンマイにあった。生まれたのはチェンライで。よく混同されるんだ(笑)」

──立ち技は色々なルールがありますが、やはりムエタイが好きだったのですか。

「そうだね、エルボーが使えるしね。ずっと練習してきたことが出せるからね。ただし、一番好きなのはケージで、MMAグローブで戦うことなんだ。なんかリアルじゃん? 空手、テコンドー、忍術、ハップキドーと多くのスタイルのトレーニングをしてきて、これからもマーシャルアーツとともに生きようと思っている。だから、全てを生かして戦えるMMAが今では一番好きな戦いだよ」

──ケージ・ムエタイの王者にもなっていますが、リングで戦う時と首相撲でのブレイクは同じタイミングです。ケージのムエタイでは、ケージを背負ってのクリンチを無制限にしてほしいと思ってしまいます。

「その通りだ。ムエタイを戦っていて、MMAに転じると違うことが多い。まずはグローブがそうだし。ただしケージ・ムエタイで戦っていたときは、ケージを背負って戦うということはなかった。リングと変わらず中央で戦っていたよ。それでもケージ・ムエタイはMMAグローブだったから、ブロッキングで防御しようものならパンチを被弾してしまっていた。

今はMMAグローブでのガードの仕方も覚えた。MMAを戦うようになるとケージ・コントロールはとても大切になってくる。そうだね、ちょうどDJがロッタンとミックスファイトを戦った際、ケージを背負ってそれほどパンチを出さなかった。凄く戦略的に戦っていた。ああいうことなんだよ。ムエタイとMMAの違いって」

──そんなダニエルは、なぜMMAに興味を持ったのですか。

「ずっと見ていたからだよ。色々なマーシャルアーツの練習をして、ムエタイを始めてからも将来的にはMMAを戦うと決めていたんだ。ムエタイで2つの世界王座を取り、K-1で負けた時に……MMAに転向する時が来たと思った。もう6、7年前だよ。

ムエタイの経験も生きてくるけど、とにかく柔術が必要だった。今も寝技で足のきかせ方は勉強中だ。上半身のクリンチは慣れているけど、寝技で足の使い方はマスター中なんだ」

──柔術歴は?

「7年だよ。ただ、ケガの治療なんかで間が空いてしまっているのは事実だよ。ムエタイを戦ってきたことで、自分の体がどれだけくたびれているのか知ることがデキた。負傷もいえ、本格的に柔術の練習をするようになってからまだ2年なんだ。柔術は青帯だからね」

──おお川原選手と同じではないですか。

「そうなの? 試合の映像を視ると足をきかせるのが上手くて、もっと上の帯を巻いているんだと思っていた。チョークも上手いからね」

──ところで前回の試合では、立ち技の展開が多くデェダムロンに引退を決意させる完勝でした。

「ONEでデェダムロンと戦う、一つの夢がかなった試合だった。僕はずっとデェダムロンの試合を見続けてきたから。彼は僕の元コーチとフィリピンで戦って勝っている。その彼がMMAを始めて世界王者にもなった。デェダムロンのMMAの活躍を見て、MMAに本格的に挑戦しようと思うようになったんだ。年を重ねていたけど、彼のこの年まで現役を続けてくれ、僕の挑戦を受けてくれたことは凄くハッピーだったよ」

──デェダムロンからダニエルにバトンが渡された試合にも感じました。

「あぁ、素敵な考え方だね。そう……僕はムエタイ出身のMMAファイターとして、デェダムロンに続き世界王者になるつもりだよ」

──とはいえ、あの試合はMMAとしては相当に近い距離で戦っていました。

「アハハハ。デェダムロンが相手だからだよ。今はレスリングとグラップリングに時間を割いてはいるけど、あの試合はデェダムロンが相手だからこそムエタイで勝負しようと思っていたんだよ。

ナミキはテイクダウンがあるし、あの距離にはならない。でも、僕だって彼にテイクダウンを仕掛けることもある。今も打撃の方が自信はあるけど、どれだけ自分が組み技の展開になっても対抗できるか、寝技とテイクダウンもデキるということを見せたい」

──ストロー級の序列が大きく変わるかもしれない大会です。

「あらゆるスタイルのファイターが、同じ夜に戦うね。ファンはストロー級で誰が最も強くて、エキサイティングな試合ができるかを判断できる。この大会を終えてファンはダニエルとボカンが見たい。ジャレッドとグスタボが見たい。いやサルタ×ボカンだ──とか、きっと話しはじめるよ。トップ5が揃った大会で、僕はナミキに勝つ自信は100パーセントある。もし、そうでなければアリーナに行くべきじゃない。

全ての試合が最もハードな試合だよ。ただし、ナミキ・カワハラとの試合は僕のキャリアのなかで最もハードなチャレンジになる。それでも僕のようなスタイルの持ち主で、アグレッシブなファイターと彼は戦ったことがない。そしてファンが喜ぶようにアグレッシブな試合をする。判定にはならないよ。あと……K-1では結果を残すことがデキなかった──今後はONEとともに日本に行き、勝利を手にしたいと思っている。だからナミキに負けてなんかいられないんだ」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE156】難敵、仕切り直しのバラルト戦へ。猿田洋祐「フィニッシュしてフェザーGP開催をアピール!!」

【写真】改めてストロー級でこの身長差は、まずないだろう……と思ってしまう(C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」で猿田洋祐がグスタボ・バラルトと対戦する。

本来、両者の試合は2月11日に行われる予定だったが、現地入りした猿田がコロナ陽性となり流れた。王座返り咲きよりも、自身のキャリアをやり切るというマインドになった猿田は、盛り上がるONEストロー級戦線にあって強豪バラルトをフィニッシュし、ストロー級ワールドGPの開催をアピールすると断言した。


──前回インタビューをさせてもらった分が、実はお蔵入りになった状態で猿田洋祐選手インタビューTAKE2となります。2月11日のバラルト戦──オフィシャルの発表前に猿田選手がシンガポールに到着後、検査で陽性になったという情報が入り記事のアップを控えた次第でした。誰もが可能性がある世の中ですが……いやぁ、猿田選手の心境を察すると……。

「シンガポールに行くのに48時間前のPCRテストで陰性証明を取り、シンガポールの空港のPCR検査で陽性でした。まさかでしたね。日本でクリアできれば、試合はできると安心はしていました。検査後にスパーリングはしなかったのですが、ジムで少し動いたので……今回は、もう検査後は自宅で1人でいようと思います。奥さんは子供が生まれて大変なので、シンガポールに出る1週間ほど前から実家に戻っているので(※取材は4月12日行われた)。

あのときは特に症状もなくて擬陽性かなという気持ちもあったのですが、再テストで陰性なら試合はできるので……ずっとホテルの部屋から出られない状況でしたけど、体は動かしていました。体重も創って」

──体重も落としていたのですね。

「ハイ。練習はできなくても、試合はやってやろうと。検査の結果を待って計量はできる状況だったので。試合前日の再テストでも陽性だったので、もう戦うことはできなくなりました」

──ケガがコロナ以外の体調不良なら、試合がなくなると日本に戻れます。

「そこなんですよ。最初の検査から1週間ホテルの部屋から出ることができずに、そこから1週間はホテルの中は移動できましたが、外には出られない。最初の検査から2週間過ぎれば誰かにうつす確率はとても低くなるということでしが、陰性になるまで外に出ることはできなくて」

──いやぁ……辛いです。

「ハイ。試合を終えてすぐに帰国するつもりだったので、PCも持っていなかったですし。ただ部屋から出られるようになってからはセコンドの新井丈とは会えるようになりました」

──新井選手も陽性だったのですね。

「ハイ。だから彼とプールサイドで軽く打ち込みをした時は、久しぶりに人に触れて感動しました(笑)」

──アハハハ、それも分かります。

「2人とも症状がなかったわけですし、ただ僕の方が陰性になったのが1日早くて。自分が先に帰国することになって、いやぁ本当に申し訳なかったです(苦笑)。セコンドに来てくれて17日間ぐらい隔離されてしまったわけで。もう本当にこりごりですね」

──改めて2カ月遅れで対戦することになったバラルトの印象を教えてください。

「グレコの五輪レスラーですから、組み力が強くてテイクダウン能力が高い。背の低さが武器になっています。リーチが短くて打撃の距離も短いのですが、組みがあるので警戒していると右オーバーハンドを持っています。当たらなくても組みにくる。自分の体格を生かした戦い方をする選手だと思います」

──対して猿田選手のすべきことは?

「気を付けないといけないことはたくさんあります。ただ、前回の試合で色々とやろうと戦略を立てて上手くいなかったので、今回は考えずに。もう、たくさんやってきたので。試合では何をやるのかを意識せずに真っ向勝負してやろうと思います。

雑にやるわけじゃないです。時間をかけて、戦略も立ててやってきたので。自然に出るものだろうと思っています。それが出ないようであれば、練習が足らなかったということで。自分を信じて戦います」

──2月に話を伺ったとき、チャンピオン云々より自分をやり切る。そのフェーズに入っているということを猿田選手は言われていました。

「2月との違いは、あれからストロー級の試合がたくさん組まれたことですよね。凄く面白いことになっています。ちょっとずつ、新しい世代やランキングに入っていない選手が強くなってきています。そういう選手たちと戦ってみたいという気持ちが強くなりました。

なので今回勝てば、ストローGPの開催をアピールしたいと思います」

──おお、それは面白いですね!!

「ストロー級GPはONEにしかできないグランプリです。世界中から強い選手が集まって、アレックス・シウバが負けたり、箕輪選手も負けてしまいました。デェダムロンは引退し、1年後には今のランキングが総入れ替えになっている可能性もあります」

──そういうなかで今大会はストロー級の品評会の様相を呈しています。

「他の試合より圧倒的な強さや良いモノを見せることができれば、自分の発言が通る可能性が出てきます。簡単じゃないのは分かっていますけど……彼をKOすることは難しい。そのなかで、しっかりとフィニッシュすれば良いアピールになり、自分の強さを証明することになります。なので、ここでしっかりと勝ってグランプリを戦いたいという気持ちを伝えます」

──その発言、猿田洋祐の最終章宣言のように聞こえます。

「そうですね……それを自分のゴールにしたいという気持ちが強いです。バラルトはアグレッシブな試合をします。激しい試合をしたいのではなく、激しい試合になります」

──本来は気にしないで良い部分ですが、頭突きが怖いです。

「そこは頭を下げて攻めてくることを想定して練習してきたので、頭が試合中に当たることはないと思っています」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE131】Must Watch !! ボカンと対戦、ジャレッド・ブルックス「グランビーロールからスクランブル」

【写真】終盤部分など、インタビュー中に涙がこぼれそうになってしまった…。好漢としか表現ができないようになったジャレッド・ブルックス (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」でジャレッド・ブルックスがボカン・マスンヤネと対戦する。

ストロー級王者ジョシュア・パシオへの挑戦権を賭けた戦うストロー級トップ対決だが、ブルックスはマスンヤネの運動神経の良さを認めても、MMAで自分と渡り合えることはないと絶対の自信を持っている。

その自信の源は彼のベースが、フォークスタイルレスリングであることだった。


──ボカン・マスンヤネ戦が決まったジャレッドですが、その前に前回の箕輪ひろば戦を振り返ってもらえますか(※取材は4月6日に行われた)。

「とにかくミノワにとって、厳しい状態を強いること。そういう状況に置き続けようと戦った。ミノワは3Rを戦い抜くファイターだ。僕も3Rはハードにフィニッシュしようとしたけど、ならなかったし勉強になったよ。ミノワとの試合は、ボカン戦に役立つだろう」

──階級、ルールセットと北米MMAよりONEはジャレッドに適している。そう確信できた2試合目でした。

「絶対的に、ね。僕は通常体重が120ポンド程度で減量なしに戦っている。だから、破壊力のある戦いができる。そうしたらすぐに『ステロイドパワーだ』なんて揶揄されるんだ。僕はジューサーじゃない、ただ減量の必要がないだけなんだ。

6歳からレスリングをやってきた。その力が十分に出し切れる階級で戦っている。グリップが特別強いんだよね。父もそうだし、ファミリーの特徴でもあるんだ。レスリングで養ったグリップの強さは、グラップリングに生きてくる。それがMMAにおける僕の強さになっているんだ」

──北米MMAとONEでは実質的に1階級上のクラスですし、もう同じ階級でない。ルールも違う。厳密にいえば違う競技です、既に。

「でもね、ONEだけでなく北米もジューサーだらけだよ。僕は自分がクリーンであることに誇りを持っている。でも、ジョシュア・パシオも僕がステロイドを使っているって言っていたんだよ」

──えぇ、ジョシュアがですか!!

「インスタグラムで、注射器の写真をアップしやがった(笑)」

──OMG!! ジョシュアが、そんなことをしたのですか。そんなことをすると、カウンターアタックが待っていますよ……。

「彼がどうだか僕は知らないけど、そういうことを言うならお前らはどうなんだって、言われるのがオチだよ──このスポーツは。誰だって疑われるんだから。だってジョシュは、125ポンドで戦うのに普段は何キロなんだよってね(笑)。どうせ、140ポンドぐらいから落としてきてんだろ(笑)。例えハイドレーションがあったってね。僕は今、体重計に乗って122ポンドだった。血もサラサラしているよ(笑)。

でもジョシュア・パシオが僕と戦うなら、ステロイドを使うべきだ。そうでないと相手にならないよ(笑)」

──……。とにかく、次の対戦相手はボカンです。この試合は世界タイトル戦ではないですが、ストロー級最強決定戦という声もあります。

「そうは思わないよ。ボカンはそう言われるだけのことをやり遂げていない。彼のキャリアをけなしているんじゃないよ。信じられないぐらい運動神経もが良いし。でも、ボカンが勝って来た相手は誰なんだって話だよ。サワダに勝って、次はレネ・カタラン。43歳とかだよね。その年齢まで戦っていることは素晴らしいよ。でも、彼に勝ったことで最強云々と言われるのは早い。

運動神経だけで勝ってきたのは凄いことだけど、個人的にONEストロー級のトップ3は僕、パシオ、そしてセンゾー・イケダ、もしくはジャレミー・ミアドだと思う。ボカンのレスリング力は認めるけど、最高にハードでエンターテイメントな試合をするのは僕ら4人さ」

──ただし、強さは認めているということですね。では両者がファイトの軸となるレスリング能力でボカンが上回ると、ジャレットはいつものように打撃と柔術を使えない可能性があるかと。

「ボカンはね、グッドなフリースタイルレスラーでありグレコローマンレスラーだよ。僕は中西部のカーニバルレスリング、フォークスタイルレスリングを続けてきた。フォークスタイルは柔術とスクランブリングに強く関係している。きっとボカンは僕を他の選手に決めたように投げることはできない。組みついてきた時、どれだけ僕がパワフルなのか気付くよ。

彼ができることはバックをとること。そして、そのままキープすることだけだよ。でもグランビーロールを続けて、スクランブルに持ち込む。その攻防でボカンは疲れる。そうだね、約束するよ──仮に1Rで僕がKO勝ちできなくても、ボカンは2Rと3Rにはもうテイクダウンを仕掛けてくることはできない。エルボー、ニーの餌食になる。ホント、もうボカン対策は出来上がっているんだ」

──ボカンにバックは譲っても、パンチもサブミッションもないと?

「さっきも言ったけど、グランビーロールや普通にスイッチして、ボカンはバックコントロールを続けることができない。組むにしても、僕のほうがリーチが長くてテイクダウンの前の攻防の際に打撃でリードできるしね。良い試合がしたいけど、そういうことで彼にはハードな試合になるだろう」

──自信満々ですね。

「めちゃくちゃ自信はあるよ。もう2カ月、練習してきた。ジャスティン・スコッギンスと練習してきて、打撃も精度が上がっているんだ。ボカンは打撃で僕より劣る。レスリングも僕の方が上だ。彼が僕を上回っている点は……スピードかな。そこだけだよ。ただ僕が遅いわけじゃい。まぁ、どんな試合になるのか見てのお楽しみだよ」

──ジャレッド、今日も楽しい話をありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕は日本の皆を愛してやまない。WSOF GCで初めて日本に行った時から、一度として日本の皆から変な扱いを受けたことがないんだ。全てが良い思い出になっている。僕がパンクラスに行った時なんて、逆に酷い態度をとっていたよ。それでも日本のファンの皆は、僕を好意的に見てくれた。まだ尻の青いガキだったんだ。それなのに皆は僕に優しい目を向けてくれて、RIZINで日本に戻った時も声援を送ってくれた。日本で初めてインタビューをしてもらった。日本での全ての出来事に感謝している」

──ジャレッド、日本のファンも「あの悪ガキがそんな風に言ってくれるようになったか」と嬉しくて仕方ないはずですよ。

「そう言ってもらえると、本当に嬉しいよ。ところでケント・カンベはどうしているんだ? 試合をしている様子がないんだけど」

──神部選手は2015年の12月以来、負傷してから復帰を目指して練習を再開するとまた負傷するという状態が続き試合に出ていないです。ただ、今も戦うことを視野に入れて練習を続けています。

「そうなのか……カンベがそんな、状況だったとは知らなかった。もし、良かったらこのインタビューを通して彼にメッセージを伝えてくれないか」

──もちろんです。

「ケント・カンベ、ジャレッド・ブルックスだよ。たくさんケガをしても、まだ諦めないで前向きでいると聞いたよ。また……その戦いを克服して、ケージに戻れるから。そう、ケージで少しでも早く会おうじゃないか。個人的にもお前とはケージで再開したい。いいかい? 俺たちのパンクラスでの因縁はまだ終わっていないぜ。とにかくケージで会おう。そうならなくても、ブラザー──君がハッピーでヘルシーであることを願っている」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【ONE131】世界と戦う日本人(04)川原波輝─後編─「それでホンマにエェん? それが恰好エェこと?」

【写真】日本でも米国でも、試合に出るのは日々の成果 (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」でダニエル・ウィリアムスと対戦する川原波輝インタビュー後編。

未知のウィリアムス戦へ向け、寝技の極めという部分に対し自身を持つことを明らかとした川原がインタビューの最後に言いかけたこととは……。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第4弾─後編─、川原波輝の話に耳を傾けたい。

<川原波輝インタビューPart.01はコチラから>


──日本では柔術の練習しかしていなかったですが、アルファメールでは打撃も十分に?

「それとレスリングばっかりですね。日本で柔術しかやっていなかったので、こっちに着いた時は距離感とか、ちょっと分からんようになっていて。でも去年は半分ぐらいアルファメールにいたので……その時の調子が良かった感覚にだいぶ戻ってきました。

向うがMMAをしてくるのか。グラップリング、レスリング……自分は全部、できるようになってきたので試すつもりです。今回みたいに分からない相手は初めてで。ただ戦績を見ても4勝1敗で勝ったんは全部KOですよね……まぁ強いは強いけど、どういう相手と戦ってきたんか」

──デェダムロンも柔術は駆使しますが、あの試合はもう動けていなかった部分もあります。とはいえ、ある程度は寝技に対応できていました。

「でもデェダムロンには極めがないです。僕には極めがあるんで。そこは取れると思っています」

──今大会、ストロー級の試合が他にも組まれています。ボカン✖ブルックス、猿田選手✖バラルト、どの試合もタフで非常に楽しみです。チャンピオン以外のライバルが総出のイベント、この点を気にすることはありますか。

「う~ん……マスンヤネとジャレッドは勝った方がタイトル挑戦ですよね。で、僕の試合はメインカードに入れてもらっている。それは、それなりの評価を受けていると思っています。まぁ、でも別に気にしていないかもしれないですね。咄嗟に言葉が出てこないんで(笑)。

チャンピオンになるつもりでやっているし、そのために自分が勝つことだけ考えて他の選手がどうなろうが……僕は自分の相手をフィニッシュすることしか考えていないです。とにかくフィニッシュしないと始まらないと思っています」

──MMAの間合いと手数として、ONE Xのミキーニョ×若松選手、スティーブン・ローマン✖佐藤将光選手の注意とイエロー、「手を出せ。攻めろ」のレフェリングをどのように感じましたか。

「う~ん、ビックリですよね」

──あのレフェリングが来ると、準備をしているものとは違う攻めが必要になる可能性があります。しかもイエローでファイトマネーが10パーセントの減額があるとか……ないとか。

「あぁ、ありますねぇ(笑)。う~ん、まぁ出すんやったら出したらエェえやん。もう、そんなこと考えないで戦います。15分のうちに終わらせたらエェんです。僕、自分がどれだけ相手をボコボコにしても判定になったら負けになってもしょうがないと思ってやっているんで。ジャッジを下してもらう──それで負けても、戦いは倒すか倒されるかしかないと思っているんで。

だから自分がやるように戦ってイエローが出たから、『あと何分あるんや?』ぐらいで。もちろん競った戦いで判定に納得できへんことはあるやろうけど、倒し合いでしかないんで。そやから間に入ってくれている人に対し、何もないですね。ただ金的を見逃したり、アイポークがあってもそのままやったり、ケージ掴みを流したりするんは別ですよ。それは勘弁してくれってなります。そこはちゃんとやってくれって思います。

それと──攻めろや、殴り合えやってONEのやり方じゃないですか。それも分かってONEという場所を選んだし、ONEで戦う以上はそういうこともある。そういうつもりでいます。自分の手でジャッジを下す──それが自分のやるべきことですよね」

──では5万ドルの人参にはひかれますか。

「ひかれるでしょ(笑)。それはひかれますよ。これまでの数年間を取り戻すのが、今からになってくるので。やっぱ、ひかれますね。ていうか、しっかりといつも通りの戦いをしてフィニッシュしたら取れると思っています。

あれがあって自分のスタイルを変えるわけじゃないんで。判定で勝ってきた人間が、お金欲しさにKO狙うわけじゃないですから(笑)。これまでにあの制度があったら、アレが取れる試合なんかナンボでもあります。だから、いつも通りです。それで取れると思います。自然とついてくるモンです」

──そんななか日本人対決がONE Xで組まれました。ということはいずれ川原✖猿田という試合が組まれるかもしれないです。

「あるかもしれないけど、ONEが評価しているのは僕じゃないですか。僕はメインカードっていうのは、偉そうやけどONEも分かっているなって(笑)」

──……。そういえば田中路教選手から、週に2度ほど打ち込みを一緒にやっていてシンガポールにセコンドで行くという連絡がありました。本件は向うで練習したいから、どうしたら良いかという質問だったのですが……。

「アハハハハ。ノリピーが僕にも夜叉坊にも心を開いてくれて、なんか嬉しいですよ。チームメイトとして、普通に嬉しいッスよね。僕と夜叉坊とノリピーの3人で週に2回、1時間ほどやけど僕らだけでやっていて。夜叉坊も凄くノリピーのサポートを一生懸命やっていますよ。夜叉坊も、ホントに変わってきましたよ」

──それは良かったです。では日本のファンに、こんなところを見て欲しい、期待してほしいということはありますか。

「今、ストロー級はONEが最高じゃないですか。UFCにストロー級があれば、僕はUFCを目指していました。まぁUFCとは違って、ストロー級ならONEが世界一っていう説明はせなアカンのですけど、世界一になるために戦っています。そのためにやっていて……今の日本の格闘技界に関して……僕はSNSとかやらないけど、遠くから見ていて……それでホンマにエェん? それが恰好エェことなの?って思ってしまうんです。

でも、僕は世界イチが見えてきているので。本気で世界イチを目指して、本気で倒し合いをしている選手がおるっていうことは……う~ん、やっぱ止めておきます。こんなん言うても、しょうがないですよね。今、言うても一緒になってしまうから……。言うんやったら本当に世界イチになってから言います。ハッキリ、言います。

俺には憧れた選手がいて、そういう風になりたいっていうんがあるんで。だから期待して欲しいのは──世界イチのMMAファフィターが誕生するんのを期待して見て欲しいです」

──本当に言いたいこと、言わないといけないことを口にすることがデキる日がやってくることを期待しています。

「ありがとうございます。必ず、やりとげます」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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