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【Gladiator016】FSG戦で濱村健と対戦、森戸新士─02─「グラップラーの強さが伝わる試合を」

【写真】アウトサイドヒールを狙う森戸。ちなみにフォークスタイル・グラップリングでは上の状態から足関節を掛けて、相手が立ち上がるとリバーサルで2P失う (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で組まれたプログレス提供のグラップリングマッチ=フォークスタイル・グラップリングで濱村健と戦う森戸新士インタビュー後編。

IBJJFスタイルの競技柔術で日本のトップにある森戸が、ケージのなかでトップ重視のポイント制グラップリングマッチを戦う。かつてカナダでMMAの練習をしていた経験もある森戸にとって、柔術とグラップリングの相関関係はあるのか──そしてコンバット柔術をどのように見ているのかを尋ねた。

<森戸新士インタビューPart.01はコチラから>


──ADCCや海外のグラップリングに言及されていますが、道着とノーギに関しては優先順位というモノはありますか。

「う~ん、僕はどっちとも好きなんです。グラップリングの試合機会が増えれば、練習量も増やすと思います。ただ現状の大会数だと比重を増やしてもリターンが少ないというか、それで柔術の方の力が落ちてはいけないですし。道着とノーギの両方をやっている選手って、バランスのとり方が難しいと思います」

──柔術とノーギは、もう別モノと捉える柔術家が多いですが、森戸選手はどのように考えていますか。

「難しいですね。別モノですが、全く別モノではない。お互いがお互いに生きるところはあるので、グラップリングの試合に出るのであればグラップリングの比重を増やした方が良いですし、柔術の大会で実績を残したいときにグラップリングの練習ばかりをするわけにはいかないです。そういう意味で別モノですけど、技術は繋がっている。ホベルト・サトシ・ソウザ選手とかもMMAの試合前でも、道着の練習をされているみたいですし。

僕も柔術アカデミーを運営しているので、指導をしてそのままスパーリングに入ることが多いので柔術の練習の方が多いですね」

──ところでプログレスはフォークスタイル・グラップリング、コンバット柔術、サブオンリーとありますが、コンバット柔術では先日のIRE06で倉本一真選手が放ったヒザをついた瞬間に、掌底を入れるという戦い方をしました。あの試合を視て、柔術家はコンバット柔術には出たくないという風潮にならないかと危惧しています、アマMMAの経験がある森戸選手はいかがでしょうか。

「あぁ……コンバット柔術は全く練習をしていないので、今のところはサブオンリーの方に興味があり、出るならサブオンリーだと思います」

──コンバット柔術は危なく感じますか。

「危ないというか、掌底が当たると脳みそが揺れますし、リスクも高まります。ちょっと図に乗っていると思われてしまいますが、それなりの条件がないとそこまでリスクをおかして出たくはないかな、と」

──プログレスのコンバット柔術は臀部、背中、体側が付いた場合のみ掌底が使えて、立脚している状態では使えないルールにすると長谷川選手が言っていました。

「まぁヒザをついての掌底は立ち技みたいなものですし、あの辺りはルールが整備されていくのでしょうか」

──いやぁ、IREのことは分かりかねます。でも森戸選手のコンバット柔術も見てみたいですね。IBJJFルールで強い選手のコンバット柔術は、非常に興味深くて。

「打撃の距離感とかは気を使わないといけないですよね……。今はグラップリングに集中したいですけど、オファーがあれば条件なども見て考えます。プログレスがどのように発展してくのか、僕はイメージできていないのですが、ルールにタイトルマッチは5分3Rとかルールに記されていて、そういうこともプランしているのであれば実現してほしいと思っています」

──グラップリング大会ではなく、MMA興行のなかでの試合です。そこを意識することはありますか。

「こういうワンマッチの試合が組まれていくことは、良いことだと思っています。柔術家にとって一番大きな舞台である全日本選手権も関係者しか見ていないです。それがプロのMMAを見ているファンの前で試合ができる。そこで皆が興味を持ってくれる試合をしないといけないのですが、柔術を見てもらえる機会も増えますし、選手としてはプロの条件で試合をさせてもらうので、覚悟もできます。やはり自分で参加費を払って試合をするのとは違う覚悟ができます」

──でも、最近のクレイグ・ジョーンズは緩い試合が多いです(笑)。

「アハハハ。クレイグ・ジョーンズのことは僕レベルでは分からないです(笑)。僕に関してはお金を支払ってもらって試合をするのだから、そこに相応しい試合をしたいと思っています」

──素晴らしいです。では最後にコアなMMAPLANETの読者の皆さんに向けて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「今回、MMA寄りの新しいルールで戦うのですが、そのなかでグラップラーの強さが伝わる試合をしたいです。MMAファンの人の目にグラップリングがどのように映っているのか、客観的には分からないのですが、どうせなら観客の人に面白いと思ってもらえる試合になれば嬉しいです。技術的に分からないことでも、一本を取って──もっとグラップリングを見たいと思ってもらえるよう──説得力のある試合をします。何より、プログレスルールで戦うことで、僕が強くなれるように頑張ります」

■Gladiator016対戦カード

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤(日本)
神田T-800周一(日本)

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
富田翔市(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口翔(日本)
神野翼(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
福島啓太(日本)

<ストロー級/5分2R>
N.O.V(日本)
蒔田真吾(日本)

<ライト級/5分2R>
井上啓太(日本)
春川広明(日本)

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
中西哲生(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
松本一郎(日本)

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
濱村健(日本)

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
飯田健夫(日本)
伊東元喜(日本)

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
斎土泰斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

<バンタム級/5分2R>
大前健太(日本)
尾崎大和(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
永輝亜(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
那須”独歩”育夫(日本)

<フェザー級/5分2R>
大和(日本)
桑本征希(日本)

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MIKE MMA MMAPLANET WNO12 WNO13 アンディ・ヴェレラ オーランド・サンチェス クレイグ・ジョーンズ ジャンカルロ・ボドニ スティーブ・モウリー タイ・ルオトロ タリソン・ソアレス ニック・ロドリゲス ハイサム・リダ ハンター・コルヴィン ブリアナ・ステマリー ペドロ・マリーニョ リーヴァイ・ジョーンズレアリー ロベルト・ヒメネス ヴィニシウス・フェヘイラ

【WNO13】ハイサム・リダがジェイコブ・カウチと!! ニック・ロッド、コンバット2冠のステマリーも出場

【写真】ハイサムにとってもADCCイヤーが始まる (C)MIKE CALIMBAS

21日(金・現地時間)にテキサス州フリスコにあるスポーツ・アカデミー・アット・ザ・スターで開催されるWNO13の追加対戦カードが続々と発表されている。

WNOライトヘビー級王座決定戦=クレイグ・ジョーンズ×ペドロ・マリーニョ、WNOミドル級選手権試合=王者タイ・ルオトロ×挑戦者リーヴァイ・ジョーンズレアリーという2つのタイトル戦が組まれている同大会で、ハイサム・リダの出場とジェイコブ・カウチとの対戦が決まった。


ハイサムは9月のWNOヘビー級王座決定トーナメントでは初戦でティム・ブルックスに敗れたものの敗者復活戦に回りオーランド・サンチェス、ジャンカルロ・ボドニに勝利して3位入賞を果たした。

一躍世界中から注目を集める存在となったものの、その後はノーギワールズでは2回戦でヴィニシウス・フェヘイラに0‐7、SUGでアンディ・ヴェレラにOTで遅れを取るなど――ノーマークの存在でなくなった洗礼を浴びている。

(C)MIKE CALIMBAS

対するカウチはミドル級王座決定トーナメントに代役出場。

初戦で優勝候補のロベルト・ヒメネスをヒールで下したことで、ハイサムと同様に存在感を増したグラップラーだ。同トーナメントでは柔術の神の子ミカ・ガルバォンに敗れたが、連続参戦となったWNO12でハンター・コルヴィンをストレートアームバーで一蹴している。

ADCC北米予選では88キロ級に出場したカウチは、優勝したボドニに準決勝で遅れを取った。ボドニを軸に考えると、ハイサム有利という見方も成り立つもののグラップリングに三段論法は通じない。

ライトヘビー級で実施されるこのカード。ヒール、ストレートフットロックという尖端系から、三角絞め系の体のコアを制するサブミッションの持ち主に対し、ハイサムはスピードと反応、どちらも遅れを取ることができないタフファイトとなる。

またムンジアルではタリソン・ソアレスにエゼキエル・チョークで敗れたが、ノーギワールズ・ルースター級優勝& ADCC北米予選66キロ級3位とグラップリング界最軽量級のブレイクスルー・ファイター=エステファン・マルチネスが、バンタム級でジョン・カレスティンと戦う試合も見逃すことはできない。フィニッシュ率72パーセントを誇るマルチネスのパスガードとサブミッションに要・注目だ。

さらにFury Pro Gralling03でスティーブ・モウリーをRNCで一蹴したニック・ロッドことニック・ロドリゲスが、ADCC予選88キロ級準優勝のエルダー・クルーズと相対する一戦。加えて女子マッチではトビー・アレキンとコンバット柔術ストロー級及びバンタム級の世界王者ブリアナ・ステマリーのマッチアップと、粒揃いのカードが揃っている。

ADCCイヤーとなる2022年、WNOを追うことで世界の情勢が見えてくることは間違いない。

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FPG03 MMA UFC   クレイグ・ジョーンズ ショーン・ブレイディ

【FPG03】これは何? クレイグ・ジョーンズはニーシールドのみで、パス狙いのブレイディに下る……

<200ポンド契約/8分1R>
ショーン・ブレイディ(米国)
Def. Decision
クレイグ・ジョーンズ(豪州)

UFCファイターによる組み技の祭典で、しっかりとコメインを務めるクレイグが座って、ジリジリと前に出る。左右に回り、体に触れて離れるブレイディが胸を合わせてワキ差しパスを果敢に狙う。クレイグはZハーフガードからクローズドを取る。ハイガード、ストレートアームバーを軽く仕掛けるクレイグは、ガードを開けブレイディが立ち上がる。

もう一度、ワキを差してきたブレイディは、ニーシールドから足関節へのエントリーのないクレイグの腕関節をしのぎ、トップを維持する。果敢にパスを仕掛けるブレイディに対し、クレイグはZハーフも相手に合わせたようなファイトに徹する。

残り3分でブレイディが立ち上がり、ヒザをついてパス狙い。クレイグのニーシールドが続く。ヒールではなく、足関節禁止の特に特別ルールなのかと勘繰りたくなる試合は、下のクレイグのZハーフが続く。ニーシールドからZハーフに対し、ブレイディは足を抜けず。クレイグのストレートアームバーも極まらず時間に。

結果は上攻めのブレイディが判定勝ち――「なぜだ?」というポーズを見せたクレイグは「ヒール禁止のルール変更云々でなく、何も起こらなったといこと」とマイクで話したが、グラップリング界からすれば、なんてことをしてくれるんだという試合内容――そして結果になってしまった。


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MMA ONE WNO Championships WNO13 オリバー・タザ クレイグ・ジョーンズ タイ・ルオトロ ダヴィ・ハモス ドナルド・セラーニ ペドロ・マリーニョ リーヴァイ・ジョーンズレアリー

【WNO13】2022年のWNOはクレイグ×ノーギワールズ2冠マリーニョ、タイ・ルオトロ×リーヴァイから

【写真】反応という部分をとっても、若いマリーニョがクレイグを食う可能性は十分にある (C)MMAPLANET

1月21日(金・現地時間)にテキサス州フリスコにあるスポーツ・アカデミー・アット・ザ・スターでWNO13が開催され、WNOライトヘビー級王座決定戦=クレイグ・ジョーンズ×ペドロ・マリーニョ、WNOミドル級選手権試合=王者タイ・ルオトロ×挑戦者リーヴァイ・ジョーンズレアリーという2つのタイトル戦が組まれることが発表されている。

ムンジアルが2年振りに開催された今も、北米でのグラップリング熱は収まらず、MMAファイターも多く参戦するなか、純粋グラップラーの活躍でこのジャンルをリードするWNOが2022年も早速注目カードを揃えてきた。


新設されるライトヘビー級王座を争うクレイグとマリーニョは揃って9月に行われたWNO Championshipsのミドル級王座決定トーナメントを欠場しているが、翌月にクレイグはPolarisノーギ・ミドル級王座をダヴィ・ハモスを相手に防衛し、今月19日には──なんちゃってコンバット柔術でドナルド・セラーニを下している。

一方、グレイシーバッハの黒帯マリーニョは10月に開催されたノーギワールズで無差別級とヘビー級を制し、ポイント有りノーギで──黒帯初年度にして世界最強グラップラーの地位を獲得している。

レスリング力もあり、足関節も使いこなしながら、ギロチンというスクランブル系の極めを持つマリーニョ。ADCCイヤーの戦い初めでクレイグを相手に、どのような試合を見せることができるのか、非常に興味深い。

(C)CLAYTON JONES/WNO

そんなクレイグとマリーニョが欠場したトーナメントを制し、ミドル級王者となったタイの初防衛戦の相手=ジョーンズレアリーは10月のWNOに初参戦し、オリバー・タザを判定で下している。

その後、アブダビ・ワールドプロ、ムンジアルを経てWNO王座挑戦という機会を得た。

(C)CLAYTON JONES/WNO

オープンガードとベリンボロのユニティらしいコンビネーションで、10代の百戦錬磨=タイへの攻略は可能か。

ノーギにおけるベリンボロ攻防が、どのようなグラップリングの未来を見せてくれるのか──見逃せないミドル級選手権試合だ。

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CJJW2021 JJ Globo Report クレイグ・ジョーンズ ドナルド・セラーニ ブログ

【CJJW2021】緊張感なし、ゆるゆる。クレイグ・ジョーンズがドナルド・セラーニをRNCで仕留める

<10分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def.5分14秒 by RNC
ドナルド・セラーニ(米国)

左腕を差していくセラーニ。クレイグが軽く内股を仕掛けると、簡単にセラーニが下になる。バタフライガードのセラーニに対し、それを越えようとしたクレイグは手押し車のように上方に移動し、そのまま両者がスタンドに戻る。

ここも左腕を差したセラーニが腰に手を回し、クレイグはツーオンワンを取る。ここで頭を押したセラーニが一瞬ヒザ蹴りの素振りを見せる。その直後にセラーニが小外掛けでテイクダウンに成功。クレイグは簡単にスイープを決め、足を抜いたセラーニが走って逃げる仕草で笑顔に。

ハイタッチから組んだ両者、クレイグがビクトル投げから足を──とらず、セラーニが離れる。セラーニのボディロックに、緩いカニバサミを仕掛けたクレイグは下になると2度目のフックスイープを簡単に成功させる。トップを取ったクレイグのニーリンベリー、シングルに対し、クレイグがバックを狙う。前転したセラーニだが、クレイグがトラックポジションに入る。

背中を取られたセラーニが、ペチャパチャと掌底を打って体を反転させる。とクレイグがバギーチョークへ。一瞬にしてセラーニがタップしたようにも見え、技を解いたクレイグはレフェリーが試合を止めないと見ると、もう一度セットアップする。

ここも自ら技を解いたクレイグに対し、セラーニが軽くボディに掌底をいれ両者がスタンドに戻って握手をかわす。ここでも左腕を差していくセラーニに対し、クレイグは前転──足を抜いたセラーニは、シングルへ。切ったクレイグは左腕を腰に回されると、右足を腰前に持ってきて、回転というよりここも下になって足を絡ませる。

これまでの動きと違い、切れが感じられたエントリーから50/50を取ったクレイグだが、こ簡単に足を抜かせる。パス狙いからバックに回ったクレイグはワンフック、ロールしたセラーニに対し両足をフックも場外際に。

マット中央、四の字フック&シートベルトで再開となるとクレイグがRNCをセット。セラーニが掌底のようなタップをし、勝敗は喫した。「試合前に言ったようにバギーチョークを狙った。タップがハードだったね(笑)。コンバットのルールは、殴られそうになるなかでサブミットを狙い、スクランブルも起こりやすく気にいった」とクレイグは話した


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CJJW2021 MMA クレイグ・ジョーンズ ドナルド・セラーニ ブログ ライアン・エイキン ラシャド・エヴァンス

【CJJW2021】クレイグ✖セラーニに続き、ラシャド・エヴァンス出場。コンバット柔術ミドル級王者と対戦

【写真】ラシャドのコンディションはどうなのか懸念されるが、コンバット柔術が攻めまくっている (C)MMAPLANET & EBI

12月19日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州カンクンにあるプラサ・デ・トロス・カンクンで開催されるCJJW2021 Feather weightにラシャド・エヴァンスが出場することが明らかになっている。

エディ・ブラボー主催のCJJW、既にスーパーファイトでドナルド・セラーニ✖クレイグ・ジョーンズというとんでもないマッチアップが決まっていたが、MMA界のレジェンドが掌底有りの柔術マッチに挑むことになった。


TUFシーズン2ウィナーから元UFC世界ライトヘビー級王者に登り詰め、MMAを米国の主流スポーツに押し上げたレジェンドは業界への寄与が認められ、2019年にUFCの殿堂入りを果たしている。

そんなラシャドが、最後のUFC出場となった2018年7月以来の実戦に挑む。NCAA D-1レスラーでホーレス・グレイシーの黒帯でもあるラシャドだが、コンバット柔術ルールで勝つ手立ては、テイクダウンもしくは引き込んだ相手への掌底攻撃であることは確かだ。

そんなラシャドと対戦するのは、10thPlanetアトランタ所属のライアン・エイキンだ。エディ・ブラボー門下、茶帯のエイキンは10月に開催されたCJJW2021 Middle weightで優勝、185ポンドのワールドチャンピオンに輝いている。

3日後のADCC北米トライアルではポイントで敗れており、ノーポイント&サブオンリーに長じていることは明白だ。CJJWでは初戦でニック・グリーンを外ヒール& RNグリップで下し、それ以外の3試合は全てオーバータイムで勝ち上がった。

特に準決勝では10thPlanetの実働部隊といっても過言でないFreaks(10thPlanetサンディエゴ)のカイル・チェンバースをエスケープタイムで下しており、エイキンは名実ともに10thPlanet最強のミドル級グラップラーということができる。

ラシャドが勝つために掌底を落とすには、エイキンの庭に飛び込んで殴る必要がある。もちろん、エイトキンとしてはサブミットするチャンスだが、ラシャドの掌底がそこを如何に切り崩すか。エイキンの秒殺、ラシャドのTKO勝ち、いずれも有り得るスーパーファイトだ。

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CJJW2021 MMA ONE UFC クレイグ・ジョーンズ ドナルド・セラーニ ブログ

【CJJW2021】メキシコの闘牛場で、ドナルド・セラーニとクレイグ・ジョーンズがコンバット柔術で対戦!!

【写真】10月9日に英国のポラリスでミドル級王座の防衛を果たしたクレイグ・ジョーンズ。次はメキシコでセラーニとコンバット柔術で戦う。文字通り、世界を股にかけてグラップルしている(C)SUG & POLARIS

エディ・ブラボー主催のCombat Jiu-Jitsu World 2021のスーパーファイトで、ドナルド・セラーニ✖クレイグ・ジョーンズが組まれることが発表されている。

12月19日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州カンクンにあるプラサ・デ・トロス・カンクンで開催されるCJJW2021 Feather weightで、コンバット柔術史上最高のスーパーファイトが決まった。


プラサ・デ・トロス──Plaza de Toros、カンクンにある客席数5000を数える屋根有りの闘牛場で行われる同大会。両者はミドル級で相対することとなった。

今年の5月にアレックス・モロズに敗れて以来、UFCから遠ざかっているセラーニがまさかのクレイグ・ジョーンズ戦、しかもコンバット柔術で再起戦に挑む。セラーニとグラップリングといえば、昨年12月にケージグラップリングのSUGのハファエル・ドスアンジョス戦が思い出される。

5分間のサブオンリーの戦いでは劣勢だったが、OTで腕十字を極めて勝利している。対して、グラップリング界の重鎮といえるクレイグが、エディ・ブラボー主催のイベントに出場するのは2017年3月のEBI 11以来、4年9カ月振りとなる。

この時、クレイグはEBIウェルター級GPに出場し、準決勝でヴァグネウ・ホシャにOTのエスケープタイムで敗れている。ちなみに同GPの優勝はゴードン・ライアン。ホシャをRNCで下した彼も、クレイグも非常にほっそりした体格だった。

クレイグは2019年1月に来日した際、1カ月後にコンバット柔術の無差別級GPで、ゴードン・ライアンとファブリシオ・ヴェウドゥムが対戦することに関して(※ライアンがヒザの負傷で欠場し、ベウドゥムも出場を取りやめた)、「一つ言えることは、僕はルールによってトレーニングを変えることはないということだよ。自分がすべきことに専念している。MMAファイターはMMAファイターとして戦い、グラップラーはグラップラーとして戦うだけだろう。コンバット柔術をどれだけの人が楽しんでいるのか僕には分からない。確かに次のEBIは多くの人が見るだろう。それはコンバット柔術だからでなく、スター選手が出場するからだ。あの顔合わせならグラップリングでもファンは見るはずだ」と語っていた。

ルールによって練習方法を変えることはないと言うクレイグだが、技術変遷に則して彼の使うテクニックは変わってきている。2年前には、まだダナハー門下のトランジッションとなる足関節は普及段階で、彼らにとっては必殺技といえる技術であった。

しかし、瞬く間に世界中にこれらのテクニックは広まり、クレイグやニッキー・ライアンなどは、グラップリングで勝つためにガードから上を取るレッスルアップを多用するようになっている。

スクランブルが大切なのはMMAもグラップリングも同様になっているが、コンバット柔術といえば掌底有り。クレイグが引き込むと、セラーニは容赦なくKO可能な手首の付け根を打ちつける──スラッピングと訳すことは相応しくない、オープンハンドを打ちつけるだろう。

とはいえ、掌底を落とす距離こそクレイグが得意としてきた50/50やイリミ・アシからの内ヒールという流れに持ち込める体制だ。セラーニには今回の試合では2つの勝ち方しか存在しないといっても過言でない。そのうちの一つが掌底攻撃で、これを仕掛けると足関節のカウンターアタックのリスクがある。

もちろん、このリスクは足関節を仕掛けて殴られるという意味ではクレイグにも当てはまる。リスク承知で両者が攻めない場合、セラーニのもう1つの勝機はOTにある。

上記にあるようにEBIでOTで敗れているクレイグは過去2年間で喫した敗北は2度、いずれもSUGでOTでメイソン・ファウラーに敗れている。

もちろんファウラーとセラーニでは、OTの強さは違うだろう。しかし、OTはいわばグラップリング界のタイブレーク、いやホームラン競争のようなモノだ。強引に勝敗を決する手段であるOTを意識しない──掌底有りのグラップリングの成立を期待したい。

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MMA NOGI Worlds2021   クレイグ・ジョーンズ ジョセフ・ダーカイジング ディヴォンテ・ジョンソン ハイサム・リダ ヴィニシウス・フェヘイラ

【NOGI Worlds2021】ハイサム、無念。優勝候補─結果3位─のフェヘイラに0-7で2回戦負け

7日(木・現地時間)から10日(日・同)まで、テキサス州ダラス郊外ガーランドのカーティス・コーウェル・センターで、World IBJJF Jiu Jitsu NO-GI championship2021=ノーギワールズ2021が開催された。
Text by Isamu Horiuchi

ノーギグラップリングの大会としては、ADCC世界大会に次ぐ権威を持つこのトーナメントの黒帯アダルトスーパーヘビー級に、ハイサム・リダが参戦。

先日のWNOチャンピオンシップの黒帯の部で見事に3位入賞、世界のトップグラップラーの一角に食い込んできたハイサムの戦いをレポートしたい。


<スーパーへビー級1回戦/10分1R>
ハイサム・リダ(ガーナ)
Def.3分10秒 by 三角絞め
シャビエル・シウバ(ポルトガル)

スタンドで前に出るハイサムに対し、体格で劣るシウバはフットワークで距離を取る。ときおりテイクダウンのフェイントを見せるシウバは、ダブルレッグを仕替けて押してゆくが、ハイサムは倒れずに場外へ。

スタンドから再開。足を飛ばすシウバだが、ハイサムはその首を掴みつつ、長い左手を伸ばしてのニータップでテイクダウンに成功、2-0と先制した。が、シウバもすぐに手足を効かせて距離を作り、レッスルアップして右足のシングルに移行する。しかし、懐の深いハイサムは倒すことはできず試合は再びスタンドの攻防に。

距離をとってテイクダウンのフェイントを見せるシウバが前に出ると、ハイサムは前に出てきたその右腕を両腕で掴み、アームドラッグから引き込みに。さらに下から右足を旋回させて仕掛けるが、シウバも腰を引いて回避する。

シウバは両足担ぎで攻撃に転じる。さらにハイサムの左足をヒザで潰しにかかるシウバだが、ハイサムはその左足を自由にして素早く三角絞めへ。足のロックを作った後に頭を押し下げると、シウバはあっさりタップ。ハイサムが見事に一本勝ちで初戦突破してみせた。

あっさり三角絞めに仕留められたシウバだが、ハイサムの長く強靭な足を制するのはそれだけ困難ということだろう。ハイサムとしては、積極的に攻撃を仕掛けてフィニッシュと、世界の舞台でもその持ち味を存分に発揮した会心の勝利だった。

<スーパーヘビー級準々決勝/10分1R>
ヴィニシウス・フェヘイラ(ブラジル)
Def. by 7-0
ハイサム・リダ(ガーナ)

見事な三角絞めで初戦を突破したハイサムを準々決勝で待っていたのは、優勝候補のヴィニシウス・フェヘイラ。2019年のADCC世界大会99キロ以下級にて準優勝に輝き、同年のノーギワールズの無差別級を制覇。まさに世界重量級のトップに君臨するグラップラーの一人だ。

対峙する両者。そのタンク型の体型ゆえに「トラクター」の異名を取るフェヘイラと、長身のハイサムの対称が際立っている。

開始早々座り込んだフェへイラに対し、素早くその足を捌いて右に動いてパスを仕掛けるハイサム。さらにハイサムは上から覆いかぶさるようにフェヘイラの背後を取ると、次の瞬間右腕を狙って腕十字に。フェへイラが背筋を伸ばしてポイントをずらすと、すぐにオモプラッタに移行するハイサムだが、フェへイラは立ち上がって腕を抜き、ハイサムのオープンガードの上になった。

開始早々嵐の如き攻撃を仕掛けたハイサムが、これでアドバンテージを獲得。が、同時に結果的に上になったフェへイラにも2点が与えられた。ハイサムが先日3位入賞を果たしたWNOならば、ジャッジに攻勢の印象を強く与えるこの攻防だが、IBJJFではこうしてフェヘイラがポイント先行となる。

ハイサムがクローズドガードを取ると、立ち上がるフェヘイラ。ハイサムはその両カカトを掴んでのスイープを狙うが、フェへイラは堪える。ここでハイサムが素早く距離をとって立つが、フェへイラがすかさずダブルレッグへ。今度はハイサムがそれをこらえて両者は場外へ。重量級の両者による、ダイナミックにしてスピードと迫力溢れる攻防だ。

試合はスタンドから再開。再びシッティングガードを取ったフェレイラは、ハイサムの右ヒザ裏を左腕で抱えて引き寄せ、得意のシングルレッグエックスの形を作る。さらに右足を引き寄せてバランスを崩されたハイサムだが、長い左足でフェへイラの頭を大きくステップオーバーし、逃れることに成功した。

が、フェへイラは再びハイサムの右足を抱えてシングルレッグエックスへ。今度はすぐ右足を取ったままレッスルアップにつなげ、ハイサムに背中を付けさせて上を奪取して4-0とリードを広げた。

左ヒザを入れてくるフェへイラに対し、ハイサムは右のニーシールドで守る。さらに右足を頭にかけてフェヘイラの左腕を狙うが、すかさずフェへイラはその足を押し除けて体重をかけてパスガード。サイドに付いて点差を7-0としてみせた。

下になったハイサムは、エビで距離を作り、前転してガードに戻すことに成功。が、ここで足がフェヘイラの足に当たってしまい、時間残り約半分の時点で試合が中断することに。

フェへイラが頭に包帯巻かれて再開。ハイサムが立ち、フェへイラ座って上下が入れ替わる。パスを仕掛けるハイサムだが、フェへイラの頭に手をかけたところで包帯が取れ、試合はまたしても中断。取れないように頭に包帯をぐるぐる巻きにされたフェヘイラは、まるで交通事故の被害者のような外見に。

再開後、左にパスを仕掛けるハイサムだったが、フェへイラも器用についてゆく。やがて上体を起こしてシッティングを取ったフェへイラに対し、ハイサムはそのワキに右腕をこじ入れてダース狙い。が、フェレイラは背中を付けて距離を取りながら、ディープハーフの体勢を作ってディフェンスする。チョークのグリップが解けると、フェヘイラは下から煽り、ハイサムの左足に絡んでのシングルレッグエックスを作る。

跳躍するようにそれを引き抜いたハイサムは、一気に左に動き、さらに大きく右に飛んでのバックを狙いへ。が、ここもフェへイラはマットに背中をつけて守る。ならばとハイサムが体を起こして別の攻撃を仕掛けようとしたところで、フェレイラは包帯が取れかけていることをアピール。試合は三たび中断された。

再開後、フェへイラは距離をとってシッティングへ。ハイサムは右のニースライスでの侵攻を試みるが、フェへイラは巧みにその右足を掴んで後方に煽り、クローズドガードに入った。

残り2分。攻撃したいハイサムが立つと、フェへイラは再びその右足を掴んでシングルレッグエックスに。それをハイサムが立って引き抜いたのに続き、フェへイラも立つ。ハイサムになかなか攻撃をさせない巧みなフェヘイラのインサイドワークだ。

スタンドでハイサムは足を飛ばしてから片足を取りにゆくハイサムだが、フェへイラは距離を取る。なんとか展開を作りたいハイサムは残り20秒で引き込み。そこから回転して足を狙うが、守りに徹したフェへイラに試合終了まで防がれてしまった。

序盤からダイナミックな攻撃を仕掛け、大いに持ち味を発揮したハイサム──特に開始早々の腕十字の仕掛けには、極めさせないことには定評のあるフェヘイラ──本日まで黒帯になってからの一本負けは、19年ADCC世界大会決勝のゴードン・ライアン戦のみだった──をもヒヤリとさせるものだった。

が、結果は0-7で完敗。ポジションを失っての仕掛けが即失点につながるIBJJFルール故にリードを許し、その後はフェヘイラの巧みなシッティングガードやシングルレッグエックスを攻略しきれず、点差を広げられてしまった。

果敢に極めを狙ってゆく今のハイサムのスタイルは、F2WやWNOには向いていてもIBJJFではどうしても不利となる。今後パスガードやスイープ等のポジション取りを磨いてゆくか、それともフェヘイラのような超強豪たちをもフィニッシュする強烈な極めを追求するか。新天地米国にて、その凄まじい潜在能力を開花させつつあるハイサムにこれからも注目していきたい。

ちなみにフェヘイラは次戦、現在クレイグ・ジョーンズらが主催のBチームで練習する米国の新鋭ジョセフ・ダーカイジングにバックを許し、そこからヒザ固めに移行されてまさかの一本負け。そのダーカイジングも決勝でディヴォンテ・ジョンソンに敗れて準優勝。世界の層の厚さを改めて感じさせる結果となった。

【スーパーヘビー級リザルト】
優勝 ディヴォンテ・ジョンソン(米国)
準優勝 ジョセフ・ダーカイジング(米国)
3位 エリオット・ケリー(ブラジル)&ヴィニシウス・フェヘイラ(ブラジル)

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MMA Polaris17 クレイグ・ジョーンズ ダヴィ・ハモス ラファエル・ロバトJr

【Polaris17】優柔不断レフェリーをスルー、勝手に試合を再開したクレイグが戦わないハモス相手に王座防衛

<Polarisノーギ・ミドル級選手権試合/10分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def.3-0
ダヴィ・ハモス(ブラジル)

座ったクレイグがZハーフガード、ハモスは右腕を差しにいく。グラウンドでの組み手争いはハモスが立ち上がり、仕切り直しに。すぐに同じ形とならい、潜ろうとするクレイグをハモスが制する。再び立ち上がったハモスのパス狙いに対し、クレイグは右足をすくいつつ右足でニーシールドを創る。Kガードからクローズドを取ったクレイグ、ハモスはガードの中で内側、内側へと左右の腕を差しいれていく。

再度クレイグは足関節のエントリーもラモスが走って足を抜く。スクートで圧を掛けるクレイグが、座ったままで足を払いハモスが姿勢を乱す。Zガードのなかでヒザをついたハモスは、ニーシールドから足を絡まれそうになり急ぎ距離を取る。

デラヒーバもカカト抱えられそうになると、大きく足を挙げて防御するハモス。ここまで攻防ではなく、クレイグの攻、ハモスの防という試合展開が続き、試合時間は残り5分半に。Zハーフからヒザ裏をとりにいくクレイグに対し、とにかく足を腕では触らせないハモスは抜いて離れる。ならばとスクートでアンクルピック狙いのクレイグは、Zハーフを取ると2度目のアイポークがあったとアピールする。

再開後、頭を下げてパスの圧を高めるかと思われたハモスが、立ち上がって間合いを取り直す。カカトを両手で取られたハモスは、足を振り上げて抜こうとすると、これが前蹴りのような形となり、観客から非難の反応が起こる。直後に飛び込みつつ、ヒールでカカトを抱えようとしたハモスだが、取れずに離れようとしたところでクレイグが起き上りバックを伺う。前転から座ったハモスに対し、初めてトップを取ったクレイグはパスやスクランブルでバック狙いの圧力を掛ける。

ハモスが蹴り上げで場外に出て、試合はマット中央で再開される。シッティングのハモスはヒザの裏を取られた姿勢での再開を断固拒む。と、何と同体での再開を諦めたレフェリーがスタンドでの再開を指示する。

なんともナンセンスなレフェリーの判断に、クレイグは両手を広げて不満のアピール。観客からはブーイングが起こる。するとレフェリーは再び、ハモスに座るように指示を出すという優柔不断ぶりを見せる。となるとハモスが徹底的に抵抗の構えだ。さらにハモスは、なら場外際で再開とばかりに、マットサイドに出て寝転がる。

勝利への執念か、審判への意地か──全く潔さのないなかに、リアルさが垣間見えるシーンが続く。マット中央に戻されても、座らないハモス。ここでモニターでリプレイが流されるが、痺れを切らしたクレイグは自分が座るよとシッティングを取り、試合が再開される。全くもって自らの役割を全うできないレフェリーは心なしか両者から離れた位置に立ち、クレイグは構わずKガードを狙うとハモスが離れる。

タイトに組もうとせず、トップから離れるという動作に終始するハモスは、足を取られて下がるという動きに終始すると勝ち目はない。ADCCのようにスクートに対し、下がるとマイナスポイントというルール設定がないだけに、ハモスの負けない動きを否定することはできないが、勝ちにいかない姿勢は否定できる。

このまま試合はタイムアップとなり、Zハーフから足関節の機会を伺い続けたクレイグがレッグロックゲームには徹底して付き合わなかったハモスを3-0で下して王座防衛に成功──「みんな、この試合はクソ退屈だったろうね。以前はジャンピングしてから攻撃するとか、彼はリスキーでワイルドな動きを見せていたけど、今日は歴史上はじめてトップを取ってレフェリーを抗議する人間になったね(笑)。ポラリスでは次はライトヘビー級王座防衛戦をラファエル・ロバトJr相手にしないといけない。皆、今日は本当に超退屈な試合になってしまい申し訳ない」とマイクで話した。


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【Polaris17】WNO欠場のクレイグ・ジョーンズが、苦悩のダヴィ・ハモスと対戦。CJJ王者スティールも

【写真】WNO Championships、出れんかったんか~いとどうしても思ってしまうクレイグの今大会出場だ (C)MIKE CALIMBAS/FLOGRAPPLING

9日(土・現地時間)、英国サウサンプトンのサンサウプトン・セントラル・ホールでPolaris17が開催される。ここ3 回、Polaris Squadsというチーム戦が続いたポラリスが昨年7月以来のワンマッチ大会を開く。

その大会もコロナ禍の影響でほぼ国内勢のGP形式、最低参加人数で実施されており、本格的な国際戦はコロナパンデミック以前の2019年11月大会以来、実に1年10カ月振りとなる。


そんな今大会のメインはクレイグ・ジョーンズとダヴィ・ハモスがミドル級ノーギマッチで戦うというもの。WNOミドル級チャンピオンシップTの本命ながら、負傷欠場したクレイグが、2週間後の今大会の大トリを務める。

2018年12月のキーナン・コーネリアス戦(※結果はスプリット判定勝ち)以来のポラリス参戦となるクレイグは、コロナ禍では12戦をこなし、SUGでメイソン・ファウラーに2度OTに敗れただけで、本戦決着の戦いでは10連勝中だ。

対して、ハモスはこのところグラップリングとUFCで悪夢の5連敗中で厳しい状況にある。今回のクレイグ戦もMMAではライト級、グラップリングではウェルター級で戦うハモスにとって、ミドル級はしぼる必要がない体重だけでに、フィジカル面での優位性もない。しかも上になる戦いを身につけつつあるクレイグが相手となると、ハモスには非常に厳しい戦いになることが予想される。

(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

また今大会ではチェックマットからコディ・スティールがポラリス初参戦を果たす。

2019年コンバット柔術ウェルター級GPウィナーのスティールは、アンディ・ムラサキ&タイ・ルオトロという新世代に敗れるも、ここ2戦はエドウィン・ナジミ、フィリップ・ロウを相手に連勝中だ。

80キロキャッチウェイトというやや重めの体重で、ジェッド・ヒューを相手に得意のトップゲームを展開できるか──楽しみだ。

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