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UFC on ABC7:第1試合・セドリケス・ドゥマス vs. デニス・トゥルーリン

ミドル級。当初は6月のサウジアラビア大会で組まれていたが、ドゥマスのビザの問題により、今回に延期されている。

ドゥマスはUFC2勝2敗。201cmの長いリーチからのパンチが武器のストライカー。前戦はウズベキスタンのヌルスルトン・ルジボエフ戦で、ルジボエフの指が顔を撫でてドゥマスがアイポークをアピールしたものの、レフェリーにスルーされたところにパンチのラッシュを浴びてのKO負けという不運な敗戦だった。28歳。

ロシアのトゥルーリンはUFC1勝4敗で3連敗中。トータル戦績も11勝9敗と、UFCファイターとしてはレアな低勝率。UFCの4敗はいずれもフィニッシュ負けで、バックマウントを取られた状態から逃げ出せずにパウンドやチョークで敗れている。前戦は試合4日前に急遽代役として出場し、クリスチャン・リロイ・ダンカンにケージに押し込まれる展開から、2Rに肘をもらってKO負け。緊急の代役だったので負けてもリリースされなかったのかもしれないが、さすがに今回勝てないようだとリリースも覚悟しないといけない。36歳。

タックルに行くドゥマス。トゥルーリン小手投げで投げたが、ドゥマスすぐに起き上がりボディロックからテイクダウンしてバックに回る。ケージにもたれて片膝をついたトゥルーリン。ドゥマスは寝かせようとするがこらえるトゥルーリン。前に倒そうとしたが、トゥルーリンが切り返して上になる。しかしドゥマスまたボディロックで立ち上がる。立ち際にヒザを入れたトゥルーリンだが、ドゥマスは放さずなおもテイクダウン狙い。ケージに押し込んで膝を入れたがローブローに。再開。トゥルーリンがパンチで出たところにタックル。トゥルーリン受け止めて切った。しかしまた出たところにタックルからすぐバックに回るドゥマス。ホーン。

1Rドゥマス。

2R。飛び蹴りを放ったトゥルーリンだが空振り。ドゥマスの右がヒットし一瞬膝を着いたトゥルーリン。スタンドでプレッシャーを掛けるトゥルーリン。テンカオ。さらに詰めてヒザを出したトゥルーリンだが、ドゥマスが組み付いてボディロック。また小手投げを狙ったトゥルーリンだが、潰れて膝をつく。片膝をついた体勢で寝かされないようにこらえるトゥルーリン。ドゥマスは足をフックして寝かせようとするも、時折太ももにヒザを入れるのみ。トゥルーリン立った。ドゥマス頭を付けてなおもテイクダウンを狙っているが、膠着気味。ブレイクがかかる。プレスしてくるトゥルーリン。ドゥマスちょっと疲れたか、ガードが下がり気味。しかしジャブを入れる。ホーン。

ややドゥマスだが、ボディロックの体勢で太ももを蹴るだけで、1Rに比べると微妙。

3R。プレスするトゥルーリン。飛び膝がヒット。ドゥマスは右オーバーハンドをヒットさせる。詰めてボディを入れたトゥルーリン。ドゥマスはサイドキックで止めようとする。ケージを背負ったところで前に出てタックルへ。しかし切ったトゥルーリンが上を取る。固めたまま右でパウンドを入れるトゥルーリンだが、ドゥマスは腕を掴んでディフェンス。ガードに戻したドゥマス。三角を狙うとトゥルーリンは頭を抜いて立った。スタンドへ。残り1分。ドゥマスタックル。切ったトゥルーリン。またタックル。切った。トゥルーリンパンチで出るが、ドゥマス距離を取る。タックルのフェイントからバックブロー。逆にトゥルーリンタックル。残り10秒だが…。テイクダウンしたが、攻める間もなくタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でドゥマス勝利。

トゥルーリン、KOが必要だった残りわずかで、なぜ打撃ではなくタックルに行ったのか。テイクダウンはしたが、攻める時間がなかった。

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UFC on ESPN+94:第9試合・ホドルフォ・ヴィエラ vs. アルメン・ペトロシアン

ミドル級。昨年11月に組まれていたが、試合当日のイベント開始後にペトロシアンが体調不良となり中止となっていた。

柔術世界王者ヴィエラ。UFC4勝2敗で、勝った試合はすべて一本勝ち(キャリアでも9勝中一本勝ちが8回)。しかし寝技の強さに反して、打撃・テイクダウンには穴がある。アンソニー・ヘルナンデスには失速してギロチンで一本負け、クリス・カーティスにはテイクダウンを奪えず、引き込みにも付き合ってもらえずで判定負け。自分の型にハマれば強いが、持ち込めないと厳しいといういびつなファイトスタイル。34歳。

元キックボクサーのペトロシアン。UFC3勝1敗。次の試合に出るカイオ・ボハーリョには組まれてバックを取られる展開で判定負け。ストライカーならタックルを切って打撃で勝負したいところだが、デビューから3戦はいずれもテイクダウンを許している。前戦はUFC1勝0敗のクリスチャン・リロイ・ダンカン相手にようやくテイクダウンをすべて防いで打撃を入れての判定勝ち。33歳。

典型的なグラップラー vs. ストライカーでオッズは拮抗している。

ペトロシアンがカーフ、ジャブを入れる。詰めるペトロシアン。前蹴り。間合いに入れないヴィエラ。蹴りを入れていくペトロシアン。ペトロシアンのジャブをかいくぐってタックルに入ったヴィエラ。バックに回るがペトロシアン立った。ケージで正対したところでヴィエラ今度はダブルレッグでテイクダウン。またバックに回る。ハーフバックにしてパンチを入れるヴィエラ。また立って正対したペトロシアン。ヴィエラまたダブルレッグに入ると抱え上げてテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。残り1分。マウントに。パウンド。脇を上げたヴィエラが肩固めへ。タップアウト!

ペトロシアン、タップじゃなかったと抗議。たしかに叩き方は微妙だったが、タップと見られても仕方がない動作。裁定はどうなる?

抗議は通らず、ヴィエラの一本勝ちに。そりゃそうだ。

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【UFC286】CLD=クリスチャン・リロイ・ダンカンのTD狙いでトドロビッチがヒザ負傷、続行不能に

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・リロイ・ダンカン(英国)
Def.1R1分52秒by TKO
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)

互いにスイッチを見せ、トドロビッチが右ロー。左ジャブから右ローを蹴ったダンカンがサイドキック、さらに右カーフを入れる。スピニングバックフィストのフェイントからサイドキック、左を伸ばしたダンカンは前蹴りをキャッチされて、クリンチへ。そのままケージに押し込む。

小外でテイクダウンを狙うダンカンが、右のウィザーから体を振ってテイクダウンを狙うとトドロビッチがしゃがみこむ。体重が掛かった際に右ヒザを負傷した模様のトドロビッチは、無念の表情を浮かべた。


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