カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase351 キム・サンウォン 三宅輝砂 平田直樹 透暉鷹

【Pancrase351】代打出場の三宅輝砂が平田直樹をヒザ蹴りでKO。新フェザー級KOP王座に就く

<フェザー級KOP王座決定戦/5分5R>
三宅輝砂(日本)
Def.1R1分12秒 by KO
平田直樹(日本)

リーチで勝る三宅がジャブを突く。平田はダブルレッグに入るが、三宅がそれを切る。一旦距離が離れると、平田はすぐにダブルレッグに入るが、これも距離が遠い。三宅はジャブで距離を取って右ストレートにつなげる。

平田はダブルレッグに入って体を起こし、三宅の左手を両手で押さえると、ここで三宅が顔面に右のヒザ蹴り。これが平田の顔面を打ち抜き、平田がばったりと後方に崩れ落ち、三宅が衝撃のKO勝利でベルトを巻いた。

キム・サンウォンの欠場による代打出場で王者となった三宅は「こんな形で終わると思っていなくて、めちゃくちゃ安心しています。実力的にはチャンピオンじゃないんで、もっと強くなって絶対王者になれるように頑張ります。一緒に練習している久米さんがライト級、透暉鷹さんがフェザー級とバンタム級を獲っていて、僕もそれに続きたいと思っていたので、夢が叶ってよかったです」と語った。


The post 【Pancrase351】代打出場の三宅輝砂が平田直樹をヒザ蹴りでKO。新フェザー級KOP王座に就く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase350 Pancrase351 PFL Road to UFC SASUKE UFC YouTube キム・サンウォン ギレルメ・ナカガワ ジョセフ・カマチョ ライカ リトル 三宅輝砂 修斗 名田英平 安藤武尊 小川道的 平信一 平田直樹 時田隆成 栁川唯人 武尊 水戸邉荘大 泰斗 猿飛流 砂辺光久 鈴木悠斗

【Pancrase351】グラップラー受難自体の到来で、平田直樹はタイトル戦で何を見せるのか「変わらない」

【写真】会見の日の軽めのトレーニングで追った傷で、さらに気持ちは引き締まったか(C)MMAPLANET

明日15日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase351のメインで平田直樹が、三宅輝砂とフェザー級KOP決定戦を戦う。
text by Manabu Takashima

デビューから4年、キャリア11戦目の初タイトル戦は当初、Road to UFCベテランのキム・サンウォンと対戦予定だった。しかし、キム・サンウォンがPFLと契約しタイトル戦を回避することに。急遽、三宅と戦うことになった。

キム・サンウォン戦はタイトルが掛かっているだけでなく、Road to UFCベスト4で、修斗世界フェザー級王者SASUKEをKOした相手と戦うことで――世界を目指す平田の今の位置が、明確になる一戦だった。

グラップラー受難時代の到来は、その強みを出すまでのプロセスの重要性を浮き彫りにしている。如何に組み、如何に倒すか。そこがあって初めて、インパクトを残すフィニッシュ力が問われる展開に持ち込むことができる。

次につなげるために負けられないタイトルショットに臨む、平田の想いとは(※取材は11月29日に行われた)。


――キム・サンウォンとの王座決定戦がなくなり、三宅輝砂選手が代役に名乗りを挙げました。残念というと三宅選手に失礼になるのですが、キム・サンウォン戦はタイトル戦という以外に今の平田直樹の位置が分かる。そういう点でも楽しみな試合でした。

「キム・サンウォンがPFLに行くから、彼とのタイトルマッチが無くなったと……確か発表(11月18日)の直前に聞いて。その時に代役で三宅選手が出てくれるということで、試合はできる。それも聞いてホッとしました。試合がなくならなくて良かったというのはありました。

ただ世界を目指す上で、×外国人選手。キム・サンウォンと戦うことは凄く楽しみにしていたので、そこは残念です。ただ試合があるなら、僕のやることは変わらないです。しっかりとやるべきことをやる。次につなげるために、絶対に勝つんだと気持ちを入れ替えました」

――次につなげるの「次」は、タイトル奪取が必須条件だと。

「まずタイトルを取らないと、次のステップに進めないと思うし。でも先のことばかり考えないで、まずはここを取らないと話にならないです」

――直樹選手の今回のタイトル戦での対戦相手の変更は、致し方ないです。それでも次のステップがRoad to UFCであれば、タイトルが査定の対象になるのか。何より、強さを手にしていないとアジアを勝ち抜けない。個人的にUFCに行くには、国内のタイトル以上に強さが必要になるったと思うようになりました。

「だからこそ、キム・サンウォンでした。ただの外国人選手というわけでなくRoad to UFCに出ていたし、実績がある。韓国でもチャンピオンになっていますしね。そういう選手と5R戦で戦う。もちろん、5Rを戦い抜くつもりで準備していました。そこが楽しみであり、キム・サンウォンに対してどれだけできるのかがチャレンジでした。

そういう試合で、トータルで戦って得意な寝技の部分で強さを見せてフィニッシュする。キム・サンウォンを極めると周囲へのアピールにもなりますし。テイクダウンからトップコントロール、削って極める。そういう試合が、キム・サンウォンにできなければ僕はそこまで。でも、できるつもりでやってきていたし、それを試合で出す気でいました」

――そこで三宅選手に変わっても、先ほど言われたようにやることは変わらないと。

「そうですね、三宅選手はストライカーで。寝技ができないわけでなく、打撃が凄くできる選手です。三宅選手に代わったことで、相手の仕掛けも僕がやるべきこともより明確になったと思います。立ち技と寝技、強いところがハッキリしているので。どっちが、自分の強いところで戦えるように持って行けるのか」

――キム・サンウォンと戦うことになっていた時と比較して、周囲も含め勝てるモードになっているようなことはありませんか。

「そこはどの試合でもそうなのですが、相手のことはあまり考えていなくて。自分がやるべきことをしっかりと準備して、それを試合でぶつける。だから相手が代わったから油断するとか、そういうことはないです。逆に三宅選手は打撃では、キム・サンウォンより優れているかもしれない。

キム・サンウォンと戦うよりも、組みの展開がないかもしれない。それはもうやってみたいなと分からないけど、全然油断をするとかはないです。

向こうも僕の狙いは分かっている。なら、そうさせないための練習はしてきているだろうし。だからこそ、どっちが自分の土俵で戦うのか。キム・サンウォンとの試合と違って、5Rまでもつれることはない。お互い、やることが分かっているのでフィニッシュも早くなるはずです」

――総合力というよりも、直樹選手の組み力と三宅選手の打撃力。そのぶつかり合いになるということですね。そしてMMAはスタンドから始まります。

「今回は貰っても突っ込むつもりで戦います。見合っていると、逆に相手の間合いになると思うので。そこはプレッシャーを掛けて、徐々に潰して突っ込もうと思います」

――もらうのが嫌という気持ちで戦うのと、貰っても行くという気持ちで戦うのでは爆発力が違ってきますか。

「貰っても行けると、大丈夫だとその後も思えます。貰わないで入れると、相手にプレッシャーを掛けることができる。だからクリーンヒットを貰わずに、どんどん仕掛けたいです」

――最初のテイクダウンの仕掛けが、その後に影響を与えそうです。

「ハイ。1Rが凄く大切になると思います。その後の流れが全然違ってくるので」

――そう話している直樹選手の右目の周りの傷が、なかなか気になってくるのですが(笑)。

「まさかのタイミングなんですけど、今日のお昼の軽めの練習で……当たりどころが悪かったのか、会見の日になるのかって(苦笑)」

――さきほどからやることは明確だと言われていますが、自分のタイミングで圧を掛けてテイクダウンを取る。そこの部分の強さに磨きがかかることが、今後の戦いで重要になってくるかと思うのですが、現状での手ごたえはいかがですか。

「以前と比べると、打撃にも慣れてきて少し見えるようになってきました。そんなこと言って、この目ですから(笑)。全然、説得力ないですよね(笑)。でも、これからも『ないだろう』とか油断をしているとダメだと学ぶことができました。試合ではこうならないように戦います。

あと自分は腫れやすいというのがあって。前回の試合もそうだし、練習でもダメージがなくて軽く当たって腫れることがあります。見た目の印象が悪いですよね。

同時にロータス世田谷で練習をしている選手達が相当に強いですし。その練習と比較して、相手の力が落ちる部分も分かるようになりました。『これならいける』と確信を持って組むことができます。多少見えるようになったことで、そういう判断力もつき始めていると思います。それと貰っても行けるようになりました。怖がって距離が遠くなるということが、前よりかはなくなっています。被弾しても、前に出て触りに行くことができつつあります」

――その成長を実感しているうえで、今回の試合の結末をどのように考えているのか。最後に教えていただけますか。

「3Rまでに一本か、フィニッシュします」

■Pancrase350視聴方法(予定)
12月15日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase350 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
栁川唯人(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
小川道的(日本)

<フェザー級/5分3R>
岡田拓真(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
岸田宙大(日本)

<63キロ契約/5分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
渡邉泰斗(日本)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
時田隆成(日本)

■Pancrase351視聴方法(予定)
12月15日(日)
午後16時50分~U-NEXT

■Pancrase351 対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
三宅輝砂(日本)

<フライ級/5分3R>
猿飛流(日本)
ジョセフ・カマチョ(グアム)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(日本)
船田電池(日本)

<65キロ契約/5分3R>
合島大樹(日本)
安藤武尊(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
張豊(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉荘大(日本)
小林了平(日本)

The post 【Pancrase351】グラップラー受難自体の到来で、平田直樹はタイトル戦で何を見せるのか「変わらない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase350 Pancrase351 Road to UFC UFC YouTube オタベク・ラジャボフ カリベク・アルジクル・ウルル キム・サンウォン ジョセフ・カマチョ ブログ 名田英平 平田直樹 時田隆成 柳川唯人 猿飛流 田嶋椋 砂辺光久 透暉鷹

【Pancrase350&351】透暉鷹×アルジクル、平田×サンウォン、田嶋×ラジャボフ。強くなるために必要な試合

【写真】今年はニューピアで、2に大会。クリスマスの10日前のパンクラスだ(C)MMAPLANET

13日(水)、パンクラスから12月15日(日)に行われる師走の大一番=二部制イベントの振り分けとメインを発表した。昨年&一昨年と横浜BUNTAIで掉尾を飾る大会が行われていたが、今年は東京都港区のニューピアで350大会と351大会として実施される。
Text by Manabu Takashima

既にKOP透暉鷹にキルギスのカリベク・アルジクル・ウルルが挑むバンタム級選手権試合、平田直樹とキム・サンウォンのフェザー級選手権試合を始め、15試合以上がこの日に組まれることが明らかになっていたが、本日の発表で12時15分開始の昼の部=350大会のメインは透暉鷹✖アルジクル、17時開始の夜の部=351大会のメインは平田×キム・サンウォンと決まった。


井村塁を秒殺したアルジクルが、Road to UFCで無念の準決勝敗退となった透暉鷹の持つ王座にパンクラス2戦目で挑む試合の前には、同じ中央アジア勢で高城光弘をRNCで下したオタベク・ラジャボフが田嶋椋と戦う。

そのまま次期挑戦者決定になっても不思議でないラジャボフとの試合に挑む田嶋、王座防衛戦に臨む透暉鷹と共に、Road to UFCを視野に入れているのであれば中央アジア勢との対戦は勝てば勢いはつくが、リスクの高い戦いになる。

これこそが、今のJ-MMAから世界へ出ていく、最高峰を目指すというファイターに必要なカードだ。来年のRoad to UFCには従来通り中国、韓国、インド、フィリピン、インドネシア、タイというアジアの国々以外に豪州勢、そしてニュージーランドやモンゴルが加わるという話も伝わってくる。

綺麗なレコードが絶対というなかで、それが可能なファイトで白星を並べても、さらに厳しくなることが予想されるRoad to UFCを勝ち上がることができる力が養成されるとは思えない。

そうなると、もう強い相手に勝つ。それもRoad to UFCという狭き門への出場権を得るにはコンテンダーシリーズのようなアグレッシブ&フィニッシュ必至というファイトが必要になってくるのも時間の問題だ。そうしなければ勝利が絶対のRoad to UFC=アジア・オセニア予選を勝ち抜くことは困難になってくる。

日本のMMA界の現状は国際戦を組み、実力者をふるい落とすという贅沢な試合を続々と組むことはできなくなっている。中央アジア勢を招聘しても、客席は埋まらないという考えも当然のように一理ある。

そのなかで手を出したくない。掘るべきではない中央アジア勢を招聘するパンクラスの国際戦は時代を先取りした──そして、失敗に終わると攻め過ぎと批判される可能性もある。それだけに透暉鷹、田嶋の両陣営だけでなくパンクラスというプロモーションからも勇気が感じられるマッチアップだ。

また351大会のメインでRoad to UFCベテランのキム・サンウォンとベルトを掛けて戦う平田直樹にとっても、これから先を見据えたうえで非常に大切な戦いとなる。今後はタイトル戦だから勝利が絶対という思考では、もう上の舞台から引っ張られることは難しくなることが予想される。

勝利は絶対でも、その絶対へのプロセスが今後の進路に大きく影響してくる。組み倒して勝つ。それが平田のMMAだけに、組むまでパフォーマンス。そして組み倒してからの動きがこれまで以上に大切になってくる。キム・サンウォンは簡単に組める相手ではない。そして簡単にテイクダウンを奪えないことも、明らかだ。それでも組み倒しコントロールするために、平田が何を身につけてきたのか。そして、今後の武器となる要素が試合から見られるのか。その辺りが査定されるタイトル戦といえよう。

また351では猿飛流×ジョセフ・カマチョという国際戦。350では砂辺光久×時田隆成という特別感のあるファイトが見られる。その一方で、ウィニングトラックに戻ってきた柳川唯人と名田英平のフェザー級戦を始めたとしたラインナップの多くが──その特別感、あるいは将来の方向性を左右するというファイトの機会を得るために戦う、終わりのないスパイラルループの中での生き残り合戦といえる。

強さを求めるのか、自己表現の場なのか。いずれにせよ、果ての無い連鎖ファイトから抜け出すために、不可欠なのが勝利。まさに厳しい現実、世知辛い世の中を勝ち抜くことが求められるパンクラスの2024年最終章だ。


■Pancrase351対戦カード

<フェザー級KOP王座決定戦/5分5R>
平田直樹(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<フライ級/5分3R>
猿飛流(日本)
ジョセフ・カマチョ(グアム)

<フライ級/5分3R>
有川直毅(日本)
山崎蒼空(日本)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(日本)
舩田電池(日本)

<バンタム級/5分3R>
合島大樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
ギレルメ・ナガガワ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
張豊(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
織部修也(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉荘大(日本)
小林了平(日本)

■Pancrase350対戦カード

<バンタム級KOPC/5分5R>
【王者】透暉鷹(日本)
【挑戦者】カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋(日本)
オタベク・ラジャボフ(タジキスタン)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
柳川唯人(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
小川道的(日本)

<フェザー級/5分3R>
岡田拓真(日本)
敢流(日本)

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
岸田宙大(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
ギレルメ・ナガガワ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
時田隆成(日本)

The post 【Pancrase350&351】透暉鷹×アルジクル、平田×サンウォン、田嶋×ラジャボフ。強くなるために必要な試合 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 F1 Pancrase345 Report キム・サンウォン ブログ 中田大貴

【Pancrase345】1Rは組み技・3Rは打撃でポイントを取ったサンウォンが中田から判定勝利を収める

【写真】3Rの打撃戦ではサンウォンがジャブ・右ストレートを的確に当てた(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
中田大貴(日本)

サンウォンが右カーフを蹴る。中田はガードを上げてサンウォンのカーフをカットしながら前進し、ジャブからパンチを顔とボディに打ち分ける。

サンウォンは中田の左フックにダブルレッグを合わせてテイクダウンし、中田はサンウォンの首を抱えてケージに体を預ける。

サンウォンは自分の両足で中田の足を束ねて寝かせながらバックにつく。中田は両足をフックさせずに脱出しようとするが、サンウォンはすぐに組んでスタンドバックへ。

中田の身体を持ち上げてテイクダウンして寝かせると、サイドからバック、マウント、そしてバックとポジションを変える。1Rはジャッジ3名とも10-9でサンウォンにポイントをつける。

2R、サンウォンが右の前蹴り、中田も右カーフを蹴り返す。サンウォンがジャブを突き、中田は左フックを当てる。組みついたサンウォンがダブルレッグの形でテイクダウンし、立ち上がる中田のバックにつく。

一旦離れたサンウォンが左のパンチを打って、再びダブルレッグへ。中田はギロチンを狙いつつ、サンウォンのテイクダウンをディフェンスする。サンウォンは中田のヒザ裏で両手をクラッチして尻餅をつかせるが、中田も腕を差し入れて離れる。

試合がスタンドに戻ると中田が右ストレート、左ボディと左フック、左ミドル。さらに左フックを当てて突進。首相撲からヒザ蹴りを突き上げ、組もうとするサンウォンの顔面にヒジを入れる。

サンウォンも必死にダブルレッグに入ってテイクダウンを狙い、スタンドで中田のバックにつく。終了間際、両者の距離が離れると中田が右ストレートを打つ。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で中田を支持した。

3R、中田がジャブと左ミドル、右カーフを蹴る。サンウォンもジャブを突いてサークリングする。

中田はそこに右アッパーを突き上げるが、サンウォンも右ストレートを当てる。距離を取ってジャブと右カーフを蹴るサンウォン。中田もジャブを返してワンツーで前進するが、サンウォンの右ストレートが当たる。中田は右カーフを蹴って左ボディを当てる。

サンウォンはジャブを当てて組みつき、距離が離れるとワンツーを当てる。サンウォンが右ストレート、中田が右カーフ。両者の左フックが交錯する。

サンウォンが右ストレートを打つと、中田も右アッパーを変えす。ワンツーと右カーフのサンウォン。中田は右アッパーと左ボディを当てて前進。終了間際、サンウォンがワンツーから左フック。中田も左フックを打ち返して前に出る。

判定はジャッジ3名とも29-28でサンウォンとし、サンウォンが中田との一戦を制した。

試合後、サンウォンは「パンクラスにこのようなメインカードを組んでもらって感謝しています。メインということでプレッシャーもありましたが乗り越えることが出来ました。感謝している人は本当に多くて、あとでみなさんにそれを伝えたいと思います」とマイク。最後はアイ・ラブ・ジャパン!で締めた。


The post 【Pancrase345】1Rは組み技・3Rは打撃でポイントを取ったサンウォンが中田から判定勝利を収める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB LFA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase344 Pancrase345 Road to UFC RYO UAEW UFC アリ・カラダギィ キック キム・サンウォン パンクラス 上田将年 中田大貴 内藤由良 大塚智貴 小森真誉 山崎聖哉 平田直樹 泰斗 海外 眞藤源太 神谷大智 糸川義人 西尾真輔

【Pancrase345】メンタル乱降下のファイトウィーク、内藤由良「勝たないと何も始まらない」

【写真】スーツを脱げばカルバンクラインのカラダギィに対し、内藤はまさかのミーアキャット。実家でミーアキャットを飼っているそうだ (C)MMAPLANET

本日30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー夜の部= Pancrase345のメインで、内藤由良がアリ・カラダギィと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2年3カ月振りの実戦となる内藤は、キルクリフFC所属のディラン・オサリバンと対戦予定だったが、水曜日の夜にオサリバンが入国できなかったことが発覚──急遽、カラダギィと戦うことが決まった。

J-MMA重量級期待の新鋭はUFCを目指し、海外でのステップアップを図るも決まりかけた試合がことごとく流れた。この間も練習仲間の間で語られる内藤の強さは伝わってきたが、やはりファイターは公衆の面前で強さを見せつける必要がある。紆余曲折がありながらも、その場に戻って来る内藤の話を計量直後に訊いた。


――オサリバン戦が無くなったと聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「水曜日の夜でした(苦笑)。ちょうど、パンクラスのオフィスに用事があって。『ロッキーが迎えに行っているから』という話も聞いていたんです。で、チケットを配って家でゴロゴロとしていたら、彼が入国できなかったという連絡がありました。

最悪、体重オーバーはあり得るとは思っていました。でも、ここまできて試合がなくなるとは……。もう99.99パーセント、試合はないと思っていました。国内で階級下の選手がやってくれるわけがないし。外国人が3日で来れるものでもない。もう水曜日の夜から木曜日の夜まで、死んでいました(苦笑)。何もやる気がおきなくて……計量の前日なら、心が折れて食べていたかもしれないですね(笑)。

だから、良く対戦相手を見つけてもらえて……凄く人に恵まれ、パンクラスに愛されていると思います。木曜日の夜に『見つかるかもしれない』、『やってくれると言っている選手がいる』という話があって、そこで気持ちを戻しました。

これから海外で戦っていくと、対戦相手が直前で代わるなんて普通にあると思うんです。そういう場合も気持ちを切らさない必要がある。その予行演習になるんだと言い聞かせていました。で、正式に金曜日の朝にアリ選手が試合に応じたという連絡がありました」

──2年3カ月振りの試合、チャンピオンといえどもキャリアは5試合。オサリバンは北米MMA育ちで、そのポテンシャルを見せつける試合になるという期待がありました。

「ハイ、絶対に噛ませ犬じゃないし。5勝1敗で全て1Rフィニッシュ、UFCを目指している30歳。年齢も近かったですし、自分も目指す道があるので必ず倒さないといけない。そういう相手だったので、めちゃくちゃやりたかったです」

──試合が決まってからの日々は、試合が確定しない時期と比べるといかがでしたか。

「やっぱり気持ちの入り方が違いました。相手が決まってから、あっと言う間にファイトウィークになるぐらい充実していましたね。生きているというか、『これだよ、これ』みたいな。何か、体の中から出てくるモノがありました」

──その成果をアリ・カラダギィ選手にぶつけるのみ……なのですが、キックやラウェイを戦っているUAEがベースのファイターだと聞きました。

「ハイ。中井(裕樹)先生と親交が深くて、柔術をやっていると。あとは合気道とか日本の武術にも傾倒していると聞いています。MMAはやったことがないみたいですけど」

──MMAファイターとしては全く分からないです。ただ、この期間で内藤選手との試合を受けて、計量にあの表情と装いで現れる。人として、相当な強さではないかと。

「確かにそうですね(笑)。ドバイに住んでいるって、バシッとしたスーツ姿でやってきて。格闘技をやる必要なんてない人なんじゃないですか。アハハハハ。これで俺に勝てば、パンクラスのチャンピオンに勝ったという泊がつきますし、腕試しをやってやろうという気持ちなのかもしれないです」

──対して、内藤選手は……。

「もうリスクしかないですよね(苦笑)。負けるわけにいかないです。気を抜かないように、自分の得意なところで仕留めに行きます」

──そこですね。オサリバンが相手だとMMAファイターとしての成長や可能性を見せる試合になるはずでした。ただし、相手が代わってキックボクサーなら、もうベースとなる強い部分で勝つのみという試合が必要です。

「そうッスよね。いくら仲間内で評価されても、それが試合で発揮されるのか。本当に言われているような強さがあるのかっていう見方をされていると思います。そこを見せる試合が、ディラン選手とできると期待していました」

──この間、上を目指してなかなか上手くことは運ばなかったです。この試合後、その状況が劇的に変わることはないはず。そのなかで、今後のキャリアアップをどのように考えていますか。

「UFCを目指す中でUAEWなのか、LFAなのか。海外の目根―ジメントと契約していて、ここで勝てば6勝無敗になるのでゴリゴリに押してもらうしかないです。当然、コンテンダーシリーズに出るつもりでいます。その気は満々です。ミドル級だとRoad to UFCもないし、そこで引っ掛かるしかないと思っています。正規ルートなんてないし、何が正解とかもない。僕の階級だと、この島国からUFCに行くというのはそういうことで。日々、模索し続けないといけない。

とにかく明日の試合で勝つ。フィニッシュして勝つ。2年も試合をしていないので、勝たないと何も始まらない。ここで試合をするというのは、そういうことですし。これからのことは、また周囲と協力しあって……今年こそ、UFCに行かないといけないので──明日はしっかり勝ちますっ!!」

■Pancrase344&345視聴方法(予定)
6月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase345

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
アリ・カラダギィ(UAE)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
Ryo(日本)

<ライト級/5分3R>
西尾真輔(日本)
神谷大智(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
山崎聖哉(日本)

<ウェルター級/5分3R>
渡邉ショーン(日本)
武者孝大郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
さぶろう(日本)

■Pancrase344

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
中田大貴(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
眞藤源太(UAE)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
小森真誉(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
小林了平(日本)

<ネオブラットTフライ級準決勝/5分3R>
饒平名知靖(日本)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡邉泰斗(日本)
佐藤ゆうじ(日本)

<ストロー級/5分3R>
渋井宏行(日本)
日向優希(日本)

The post 【Pancrase345】メンタル乱降下のファイトウィーク、内藤由良「勝たないと何も始まらない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Pancrase344 キム・サンウォン ブログ 中田大貴

【Pancrase344】勝負のキム・サンウォン戦へ、中田大貴「同じようなレベルで競っている。1段階超えて」

【写真】勝って、ケージのなかでティラノサウルスをやってほしい (C)TAKUMI NAKAMURA

30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー昼の部=Pancrase344で、中田大貴がキム・サンウォンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

3月のシュウジ・ヤマウチ戦はヤマウチの計量オーバーにより試合消滅、結果的に約1年ぶりの再起戦となった中田。この1年間で打撃・組技を一から磨き直し、韓国での練習を経て自分が目指すレべルがどこかを体感した。ランキング2位の強豪サンウォンとの一戦を目前にして「強い相手と戦って勝ちたいという気持ちは常にある。こういう相手と巡り会えたことは本当に嬉しい」と心境を明かした。


基本的なところをレベルアップさせるイメージで取り組んできました

──まず3月のパンクラス立川ステージガーデン大会、対戦相手のシュウジ・ヤマウチ選手の計量オーバーにより、試合そのものが消滅という形になりました。あの時のことを振り返っていただけますか。

「まず僕が計量をクリアして、相手が1.8キロオーバーだったんです。その時点では僕も大沢(ケンジ)さんもやる気だったんですよ。しょうがないねって感じで」

──ヤマウチ選手のオーバーの幅も試合が成立する範囲だったんですよね。

「そうですね。2キロ以内だったら試合が成立するんで。ただ1.8キロオーバーは危ないという意見もあったり、再計量の時に50~100グラムしか落ちてなくて、そもそも落とす気ないじゃんと思って(苦笑)。そういうこともあって当日計量の戻しを70.3キロにして、それを条件にしてもらえないかという交渉をしました」

――ようはリカバリーは1階級上までにしてくれということですね。

「そうです。そうしたら、もう体重を戻してリカバリーしてるから、それは無理だと。計量が終わって4~5時間以内の話だったんで、なんとかなるだろうと思いつつ(苦笑)、最終的には話がまとまらなかったです」

──試合がキャンセルになったあとはすぐ気持ちを切り替えられたのですか。

「1週間ぐらいは休んで、すぐに切り替えて練習を再開しました」

──結果的に昨年7月の高木凌戦(1R、TKO負け)から約1年間、試合が空く形になりましたが、この1年間で色んなことにトライしてきたと思います。もともと新しい練習をする時間が欲しいという考えはあったのですか。

「そうですね。あとはダメージですね。自分はコンスタントに試合をしていて、結構ダメージが溜まっているというか、毎回毎回顔が腫れるような試合だったので、一度ダメージを抜くじゃないですけど、頭を休ませて形もしっかり作り直したいと思いました。打撃、組み技、フィジカル、全部を見直した期間になったと思います」

――具体的にそれぞれどういう取り組みをしてきたのですか。まずは打撃から教えてください。

「もともと自分は打撃の基礎ができていなくて、ぶん回すだけでなんとかここまで来くることができてしまって、打撃のスキルがあまり伸びてないなと思ったんです。それでしっかりトレーナーについてもらって、打撃を教えてもらおうと。その時に出会ったのが良太郎さんで。良太郎さんとは髪の毛を切るところが同じで、そこのオーナーに『MMAの選手もたくさん指導しているから、練習を見てもらったら?』と言われて、一度良太郎さんにミットを持ってもらったんですよ。

その時に僕のMMAの形を崩さないように指導してもらって、脱力とか立ち位置とか本当に基本的なところを見直してくれて。それが自分的にすごくしっくり来たので、良太郎さんに練習を見てもらうことを決めました」

――MMAの選手が打撃を強化すると、打撃に特化した戦い方になってバランスが崩れることもありますが、それはないですか。

「はい。良太郎さんはMMAのことをものすごく研究されていますし、色んなタイプの選手を指導していて、それぞれみんな戦い方や特性が違うじゃないですか。だから良太郎さんは選手が持っている良さや個性を伸ばす力があるのかなと思います」

──指導内容としては構えやスタンスなど基本的なことですか。

「そうですね。『力が入りすぎ』、『足がずれている』、『立ち位置が悪い』…本当にそういう基本的なこと、自分が意識の中から抜けがちになることをしつこく言ってもらっています。自分の場合は(肩に力が入っているジェスチャーで)力がこもりすぎるので、そこで力を抜いてリラックスするみたいな。あと打撃と組みの繋ぎ、テイクダウンからパウンドまで、良太郎さんにミットを持ってもらっています」

――組み技に関してはいかがでしょうか。

「NEVER QUITやロータス世田谷に行ってスパーリングを中心にやらせてもらいつつ、HEARTSで江藤(公洋)さんに組み技を見てもらっています。基本的に自分は殴って戦いたい意識があるんで、それをやるための動きというか。逃げやディフェンスを中心にしつつ、自分から一本を取る練習やイメージを作っています」

――打撃・組み技どちらも新しいことを覚えるというよりも、中田選手の戦い方を肉付けしてペースアップするような形ですか。

「そうです。基本的なところをレベルアップさせるイメージで取り組んできました」

──またこの期間に韓国でも練習したそうですが、現地ではどんな練習をしていたのですか。

「技術練というよりもスパーリング中心のメニューが多くて、もう少し技術練ができると期待してたんですけど、日本でやっていることと変わらないと言えば変わらなかったですね。ただその分、色んな選手と練習する機会が多くて、それが自分の中で一番大きな経験になりました。

例えばコリアンゾンビ(ジョン・チャンソン)のジムは一度のプロ練習に30~40人ぐらい参加するので、あれはいい経験になりました」

──韓国のMMAファイターはタフで打ち合うスタイルという印象が強いですが、そういう選手が多いのですか。

「そうですね。ガンガンスパーやって、筋トレやりまくってみたいな。それでいくと筋トレやコンディショニングへの意識がものすごく高かったですね。もともと身体が強いのもあると思うんですけど、筋トレやフィジカルを鍛えることが文化として根付いていて、そこを強化することが当たり前みたいな感じなんですよ。日本人は筋トレやフィジカルをやる人・やらない人がいると思うんですけど、韓国はそれがないですね。筋トレはやって当たり前、そういう感じでした」

──そのうえでどのような収穫があったのですか。

「自分自身はフィジカル負けすることもなかったですし、勝負していけるなと思う一方、通用するだけじゃなくて、頭一つ抜けないといけないなと思いました。UFCで戦っているチェ・スンウ選手とも練習したんですけど、彼はやっぱり他の選手よりも抜けているなって印象があったんです。だから自分もそのレベルを目指さないといけないなと。

今のパンクラスのフェザー級もランカーは同じようなレベルで競っているので、そこからさらに1段階超えてチャンピオンにならないと、そこから先の舞台には行けないんじゃないかなと思います」

──手応えがある、通用すると思っていても、一歩引いてみれば韓国でプロを目指す選手たちの平均的なところにいるということですよね。

「そうです。10回やって5回勝てる、じゃなくて、10回やって7回、8回、9回、10回勝てる。それぐらい頭一つ抜けないと、この格闘技界を生き残っていけないと感じています」

キム・サンウォンは全然UFCに出ていてもおかしくないレベル

──そして今大会では奇しくも韓国のキム・サンウォンと対戦することになりました。どんな印象を持っていますか。

「基本ストライカーよりの選手で、フィジカルが強い。組みも結構タイミング良くタックルやバックを取ってきたり、RNCも極めてくる選手だと思います。まさに韓国で練習してきた選手の中のハイレベルな選手の1人かなという印象ですね」

──個人的にサンウォンはランキングの数字以上の強さを持っている選手だと思います。

「そうですよね。全然UFCに出ていてもおかしくないレベル、ランカーまではいかないまでも、ランカー手前ぐらいにはいるレベルの選手だと思います。だからこそ今回サンウォン選手に勝ったら本当に大きいと思いますね。ただ、今の僕は負けが込んじゃっているので、ここで負けちゃうと負け数が多くなってきてどうしよう?みたいな感じになるので(苦笑)、ここは勝ちに行きたいと思います」

──いろんなマッチメイクの巡り合わせもあると思いますが、このタイミングでサンウォンと戦えることはモチベーションになっていますか。

「強い相手と戦って勝ちたいという気持ちは常にあるので、こういう相手と巡り会えたことは本当に嬉しいです」

──話せる範囲でどういう試合をイメージしていますか。

「やっぱりストライキングがポイントだと思います。相手は距離を取りながら、ドーン!とワンツーで倒しにきたり、自分が追いかけていったところでタックルに入ってきたり、そういうイメージを持っています。だから相手のやりたいことをやらせないで、自分のやりたいことを押し付ける、プレッシャーをしっかりかけていくみたいな。まあいつも通りなんですけど、そこの精度が上がっていて、倒すイメージを用意してきました」

──反省点や伸ばしたい点があっても、自分の中で「こういう戦いをして勝つ」という信念は崩れてないようですね。

「結局自分って別に運動神経も良くないし、小さい頃からスポーツも得意じゃなくて、格闘技が好きという気持ちや何をやっても恐れないという気持ちで、ここまでやってきました。他の選手みたいに身体能力が高いわけじゃないし、打撃のキレがあるわけでも組技が上手いわけでもないから、自分の強いところを相手に押し付けて勝っていく、勝負していくというのは絶対に変わらないです。

ここから勝ち上がっていくためにも、そこの信念はブレたらいけないなと思うし、その信念はしっかり大切にしながらドンドンドンドンいろんなことができるようになっていきたいなと思います」

■視聴方法(予定)
5月5日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

The post 【Pancrase344】勝負のキム・サンウォン戦へ、中田大貴「同じようなレベルで競っている。1段階超えて」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB K-MMA KTT MMA MMAPLANET o Pancrase344 キム・サンウォン ブログ 中田大貴

【Pancrase344】中田大貴と対戦、キム・サンウォン「彼は炎。なら自分は水になって熱を冷まさせます」

【写真】今はしっかりと胡坐をかくこともできます (C)MMAPLANET

30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー昼の部=Pancrase344のメインで中田大貴とキム・サンウォンが戦う。KTT所属のK-MMAファイターは昨年のRoad to UFC準決勝敗退後、パンクラスでキャリアの再構築を選択した。
Text by Manabu Takashima

名田英平、高橋遼伍を下したパンクラス3戦目に挑むキム・サンウォンをKTTの壁を使わないレスリング──スタミナ強化の追い込み練習後にインタビュー。試合前はナーバスになるというパンクラスでの戦いに向け、揺るぎない自信をキム・サンウォンは見せていた。


イー・チャア戦は尾てい骨を折っていました

壁を使わないレスリング・スパー。5R×5Rを回すと、摺り上げやその場ジャンプなど地獄の追い込みが待っている

――パンクラスで3戦目。

もうその空気にも慣れましたか。

「歴史のあるプロモーションなので、いつも緊張しています。でも今回の試合はそれ以上にナーバスになっています」

──場慣れしてきたわけでなく?

「言葉では言い表すのは難しいのですが、なんとなくそんな風になってしまっています」

──Road to UFCを経験していても、緊張してしまうものなのですね。

「パンクラスの試合を会場で見ていると、実力者が多いです。なのでRoad to UFCの経験も、それほど自信にはならないです。パンクラスで戦っていると、初心に戻ることができるからこそ、試合に向けてまた緊張をするようになったのかと思います」

──対戦相手も名田英平選手、高橋遼伍選手とマニアがニヤリとするようなファイターとの対戦でした。

「ハードな相手か、ぬるい相手か。自分はハードな選手と試合をしてきたと思いますが、それも上を目指す限り遅かれ早かれ戦うことになっていた選手たちだと思ってきました。なので対戦が決まった相手に集中するだけだという気持ちで戦ってきました」

レスリング、補強のあとはMMAスパー。出来上がっていました

──その2試合のパフォーマンス、どれほど手応えを感じることができていますか。

「反省することが多い2試合でした。決して満足できるような戦いはできていません。だからこそ、貴重な経験になりました。逆をいえば、そういう試合を経験できたことで凄く自信になったので、満足していると考えることもできますね」

──では次に戦う中田選手の印象を教えてください。

「凄くアグレッシブで、タフなファイターです。そして基本を大切にしている。自分も基本を重視しているので、どちらの基礎がより強固なのかが試される試合になると思います」

──中田選手はガンガンと出てくる選手ですが、距離を保つ選手とどちらが戦いやすいですか。

「自分の戦いをどれだけできるか。常にそれが課題になっています。なので、相手がどのように攻めてくるかは深く考えたことはないです」

──圧という部分ではRoad to UFC準決勝のイー・チャア戦は、彼の圧力に下ったように見えた試合でした。1回戦でSASUKE選手をカウンターで倒した時とは、まるで別人のようでもありました。中田選手と戦ううえで、あの試合が活きてくることはあるのでしょうか。

「言いわけになってしまいますが、準決勝のイー・チャア戦の直前に尾てい骨を折ってしまって、本来のパンチは打てなかったです。2日間、座ることも不可能でした。トイレも大変でした(笑)。いずれにせよ、イー・チャアに負けて失った自信をパンクラスで取り戻すことができました。緊張はしているのですが、次の試合も問題ないと自信は持っています。

以前は対戦相手が体調不良だったり、ケガをしていないかという間違った期待をすることもありました。でも今では、中田選手には万全を期して、最高の状態で試合当日を迎えてほしいと思っています。そういう風に思えるようになった時に、試合は相手選手云々ではなく自分の力を出し切るモノだと考えることができるようになったんです」

──なるほどぉ!! 今、パンクラスでキャリアを積んでいる先に何を見ていますか。

「これまでの自分のキャリアは関係なく、新たにパンクラスでキャリアを築いていこうと思って参戦しました。プロとしてメジャーの舞台を目指すのは当然です。今はパンクラスで強い選手と戦い勝利を手にし続けることで、その道が開かれると思っています。同時に今主戦場としているパンクラスのトップを目指すことは当然のことです。ベルトは獲りたいですが、とにかく目の前にある試合に集中して結果を残すことです。

実はパンクラス初戦で勝利した後、すぐに王座挑戦の機会が巡って来ると考えていました。でも、そうでなかった時に自分のなかで焦らず、落ち着いていこうという気持ちが芽生えました。なので先ほどから言って来たように、目の前にある試合に集中しようと思っています」

──タイトル戦を目指し、中田選手とどのような試合をしないといけないという気持ちでしょうか。

「中田選手は殴られて、殴るという炎のような熱い選手です。彼がそうであるならば、自分は水になります。その熱さを冷ましてあげようと思います」

■視聴方法(予定)
6月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

The post 【Pancrase344】中田大貴と対戦、キム・サンウォン「彼は炎。なら自分は水になって熱を冷まさせます」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase344 RYO キム・サンウォン ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ パンクラス 中村京一郎 中田大貴 佐藤天 佐藤藏ノ介 内藤由良 原田惟紘 平田直樹 諸石一砂

【Pancrase344】九州MMA男児に『NO』なし。原田惟紘がギレルメ・チャイ・ナカガワと対戦!!

【写真】ギレルメが原田と対戦。受けた原田も要注目のバンタム級マッチだ(C)MMAPLANET

4日(火)、Pancraseより30(日)に東京都港区のニューピアホールで行われるダブルヘッダー=Pancrase344&345の昼の部344大会にギレルメ・ナカガワが出場し、原田惟紘と対戦することが発表されている。
Text by Manabu Takashima

原田は当初、同大会でランク10位の谷内晴柾と対戦予定だったが、谷内の負傷で中止となっていた。5年7カ月ぶりのパンクラス再戦が宙に浮いた原田だったが、先の格闘代理戦争―MAX―にクレベル・コイケ→ホベルト・サトシを監督したギレルメと相対することに。


昨年のIBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位、アマMMAで10戦10勝という振り込みで代理戦争に挑んだギレルメは、初戦でTHE BLACK BELT JAPANの諸石一砂を40秒腕十字で斬って落とすも、準決勝で優勝した中村京一郎を相手に3R2分14秒で左ストレートから連打でキャンバスに沈んだ。

しかし、得意の組みを切られ、ボディショットを打ち抜かれるなど劣勢から、右でダウンを奪った追い詰められた時の気持ちの強さでインパクトを残していた。そのギレルメは5月の決勝大会にもワンマッチに出場し、見事なストレートフットロックで佐藤藏ノ介を76秒で一蹴している。

優勝こそ逃したが、絶対的な強さを誇る柔術力と、気持ちが折れない荒々しい打撃――そしてクレベルがいうとことのチャイ(シャイ)で寡黙なキャラも相まって今後のキャリアの積み方に注目が集まっていたギレルメが適正体重=バンタム級でパンクラス参戦。結果として3月から4カ月連続でMMAを戦うこととなった。

代理戦争は3分×3Rの参考マッチ、今回は5分×3RとなりフルパワーMMAもペース配分が必要となってくる。対してMMAの中に柔術を落とし込んだ原田が、大注目株といえどもルーキーとの試合を受けたのは、やはり北九州在住で中央で試合をするために相手を選ぶことはない――というMMAファイター人生の指針を貫いたといえよう。

なお同大会では中田大貴×キム・サンウォンが組まれ、夜の部345大会では内藤由良が佐藤天推薦のディラン・オサリバンと対戦するなど国際戦が2試合、さらに5月25日大会から延期のフェザー級の次期挑戦者決定戦=平田直樹×Ryoがスライドで組まれた30日のパンクラス。漢気などではない、それが地方在住ベテランの習性といえる原田の意地が、ギレルメを相手に爆発するのか。ギレルメが静かに猛攻を仕掛けて、新たな一歩を踏み出すのか。要注目の一戦が、加わった。

The post 【Pancrase344】九州MMA男児に『NO』なし。原田惟紘がギレルメ・チャイ・ナカガワと対戦!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB LFA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase343 Pancrase346 Road to UFC RYO UFC YouTube   キム・サンウォン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 上田将年 中田大貴 伊藤盛一郎 内藤由良 原田惟紘 海外 神谷大智 西尾真輔

【Pancrase344. 345&346】7/21伊藤盛一郎が防衛戦。6/30内藤由良出場&リッチザウルスはサンウォンと

【写真】存在感をアピールするために変顔をリクエストすると、「変顔はできないですけど、物真似ならできます」とティラノザウルスの物真似をしてくれた中田──会見場が一気に氷河時代に……(C)MMAPLANET

13日(月)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで開かれるPancrase343出場5選手が出席した会見第一部に続き、6月30(日)に同所にて開催されるPancrase344&344に出場する内藤由良、キム・サンウォン戦が決まった中田大貴、そして直接対決となる西尾真輔と神谷大智に加え、7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデン大会=Pancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎が出席した会見第2部が行われた。
Text by Manabu Takashima

ここでは出席した5選手の会見冒頭における挨拶とMMAPLANETの質問への返答に特化して、同会見の模様をお伝えしたい(要約)。

神谷大智
「自分のやるべきことをしっかりとやって、勝ちたいと思います」

西尾真輔
「今回、勝つと負けるのとじゃ凄く違ってくると思うので。今回は泥臭くても、何が何でも勝っていきたいと思います」

中田大貴
「前回の試合、キャンセルになっちゃってどうしようかと思っていたら、パンクラスの方からゴツイ相手を用意していただいたので自分の全てを出してぶつかって行こうと思います」

内藤由良
「チャンピオンになってから2年振りの試合になるんですけど、世界で戦っていく準備等々──紆余曲折、色々とあった2年でした。最後にパンクラスで試合をしてから、今年中にはUFCに参戦できるようにやっていきたいと思います。まず第一ステップとして、相手はまだ誰になるのか分からないのですが、しっかりと倒して、しっかりと今年は世界に向かっていきたいと思います」

伊藤盛一郎
「パンクラスさんがまた強い海外の選手を連れてきて、今ランキング1位にとても強い選手がいるんですけど、ぶちのめしたい。勝って今後、皆に違う舞台で試合を見たいと言ってもらえるような試合で勝って盛り上げていきたいと思います」


──伊藤選手と内藤選手、前回の試合から目指していたところがあったかと思いますが、結果としてこのタイミングでパンクラスで再び戦うことになった。そこへの意気込みの方をお願いします。

伊藤 前回の試合が終わってチャンピオンになってから、自分もRoad to UFCにエントリーして──通らなかったのですけど、チャンピオンになってから世界へという違う道が見えてきて。今回、海外の選手とやれるんで。この試合が自分の実力を試す良い場なのかと。ここで負けているようじゃ、Road to UFCに行ってもダメだっただろうし。世界に出て行っても、どうせ勝てないと思うので。ここでしっかりと勝って、グランドスラムから世界で戦っていける選手になりたいです。

内藤 パンクラスは想い入れのある団体でもあるし、前回の試合が終わってから海外のマネージメントとは契約をさせてもらいました。でもなかなか試合の機会……例えばLFAとかUAW Warriorsだったりだとか。あの辺との掛け合いとかもあったんですけど、決まっていた試合がなくなったり、色々と様々な問題があって……。これから世界に出ていくには、どうしようかなと考えた時に、とにかく試合をしないと。格闘家なので試合をしないと始まらないので、何か1つアクションを起こすとして、さまざまな色んな声があるなか、最後はパンクラスでやらせてくれるということだったので。ここでしっかりと勝って、世界に向かいたいと思います。

──中田選手、会見の第一部でフェザー級挑戦者決定戦を戦う2選手がいました。そこを見て、ご自身の現状とこの試合に向けての気持ちを教えていただけますか。

中田 ちょっと前と比べると、大分ランキングも落ちちゃって(笑)。試合も1年振りになっちゃって、悔しい想いをしているんで。平田選手とRyo選手の試合ももちろん注目していますし、とにかく今は勝ちたいという気持ちが強いです。ずっと苦しい気持ちでいたので、まずは勝ちたいです。

──神谷選手、BRAVEジムの先輩と後輩には他競技で実績を伸している選手達が一気にステップアップを果たすような形で試合をしています。対して神谷選手は、パンクラスでコツコツとキャリアを積んできました。派手な後輩たちと、ご自身のキャリアの積み方の違いをどのように捉えていますか。

神谷 ジムの後輩たちは派手にKOしたり、派手に勝ったり、色々と魅せ方もありますけど、強さも持っているので。そこは僕も羨ましいと思います。対して、自分は地道に勝っていてレコードは良いかもしれないですけど、魅せ方としてはアマチュアというか、まだダメだという面もあると思います。でも自分は自分なので。先輩として後輩たちに強いところを見せていく、回りの人たちにもこの戦い方でも違う意味で華があるよう魅せていけるような選手になっていきたいです。

また6月30日のニューピア大会は上田将年×眞藤源太のフライ級戦、谷内晴柾×原田惟紘のバンタム級戦など他4試合も明らかとなっている。上田&原田、筑豊パンクラシストの揃い踏みとなる。

The post 【Pancrase344. 345&346】7/21伊藤盛一郎が防衛戦。6/30内藤由良出場&リッチザウルスはサンウォンと first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE Shooto UFC YFU武林笼中对 エフェヴィガ雄志 キム・サンウォン ソルト ライカ 中池武寛 修斗 川北晏生 新谷琴美 田中半蔵 西條英成 飯田健夫

【Shooto】日中対抗戦 7対7のカード決定!現世界フェザー級王者SASUKE、エフェヴィガ、ソルトらが参戦

【写真】昨年末に世界王座を防衛したSASUKEが対抗戦の大将戦に登場(C)MMAPLANET

5月19日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦昼夜大会の第2部=修斗×YFU 7対7 日中対抗戦の全対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

今大会で組まれた修斗と中国のMMA団体=YFU武林笼中对による対抗戦。女子2試合を含む、以下の7試合が決定した。

フェザー級:SASUKE×ホワーン・ユエロア
ライト級:エフェヴィガ雄志×アーイージアコ・アーケンビエコア
女子ストロー級:ソルト×ハイライ・ウーシャアモー
バンタム級:川北晏生×ドウ・ガーシュエ
ウェルター級:西條英成×ジャン・シイジェン
フライ級:中池武寛×ゾウ・ジンボウ
女子ストロー級:新谷琴美×リー・グワーンジェン


この中でも最注目はやはり大将戦、修斗世界フェザー級王者SASUKEとユエロアによる一戦だろう。2023年のSASUKEは3月に飯田健夫をスピニングバックエルボーでKOして王座を防衛すると、2年連続となるRoad to UFC出場へ。

キム・サンウォンとの準々決勝では初回をリードしたものの、2Rにサンウォンの右ストレートを浴びてTKO負け。SASUKEのRoad to UFC挑戦は2年連続初戦敗退という結果に終わった。12月には修斗に戻り、田中半蔵をパウンドアウトして2度目の王座防衛に成功すると、2024年の初戦を迎えた。

そのSASUKEと対戦するユエロアはプロ戦績10戦9勝1敗、打撃格闘技をバックボーンに持ち、ローを散らして右ストレートにつなげるストライカータイプ。唯一の敗戦は昨年10月に元UFCファイターのレジナルド・ヴィエイラにギロチンチョークを極められて喫したものだ。

サンウォンの右一発で苦杯をなめさせられているSASUKEにとっては、ユエロアの右に警戒しつつ、どうユエロアを攻略するか。サンウォン戦での教訓が試される一戦になった。

The post 【Shooto】日中対抗戦 7対7のカード決定!現世界フェザー級王者SASUKE、エフェヴィガ、ソルトらが参戦 first appeared on MMAPLANET.