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45 Black Combat Black Combat13 MMA MMAPLANET o キック キム・ミンウ 木下カラテ

【Black Combat13】木下カラテ、キム・ミンウの逆ワンツーからの右ハイキックに沈む

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
Def.1R1分19秒 by KO
木下カラテ(日本)

サウスポーの木下がジャブを伸ばす。ミンウはインローと左フックを返す。木下はサイドキック気味の右の前蹴りを見せつつ、ミンウの右ミドルに左ストレートで飛び込む。ミンウが左フック、木下はジャブと右の前蹴りを見せる。ここでミンウが前に出て右ストレート→左ストレートからの右ハイキックを一閃。これが木下の顔面を打ち抜き、そのまま木下がバタリと崩れ落ち、ミンウが鮮やかなKO勝利を収めた。試合後、木下は「悔しいですね。応援してくれた方、ありがとうございました。この経験を活かして強くなりたいと思います」と悔しさを滲ませた。


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45 Black Combat Black Combat13 MMA MMAPLANET o キック チャ・ジョンファン ボクシング ロッキー・マルチネス

【Black Combat13】打ち合いを凌ぎ、左を突き続けたチャ・ジョンファンがマルチネスを判定で下す

【写真】内容は微差。それでも顔面を腫らしながらチャ・ジョンファンはマルチネスと打ち合った(C)MMAPLANET

<93キロ契約/5分3R>
チャ・ジョンファン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ロッキー・マルチネス(グアム)

マルチネスは距離を詰める。チャ・ジョンファンが一度距離をつくってからワンツーを打ち込み、さらに右ローを連打した。組みつくも離れたチャ・ジョンファンが、左ジャブを伸ばす。マルチネスはガードを固めて前に出る。チャ・ジョンファンの右カーフでマルチネスの足が流れた。マルチネスはダーティボクシングへ。右アッパーを突き上げ、連打する。チャ・ジョンファンを下がらせると、マルチネスのパンチが襲う。しかしチャ・ジョンファンも左を突いて中に入れ競内。左右フックに切り替えたマルチネスが、チャ・ジョンファンをケージに押し込む。しかし展開はなく離れた。

チャ・ジョンファンのボディ攻撃に対し、効いていないとアピールするマルチネス。チャ・ジョンファンをケージに詰めると、カウンターのパンチをもらってグラついた。さらにケージに詰められパンチをもらうも、マルチネスは笑顔を見せる。減量の影響か、マルチネスの汗の量が多い。チャ・ジョンファンの右ストレートがマルチネスの顔面を襲う。首相撲に捕られたチャ・ジョンファンは、マルチネスのボディに左ヒザを突き刺した。

2R、マルチネスが左右フック、ストレートでチャ・ジョンファンにケージを背負わせる。マルチネスはダブルレッグで組むも、チャ・ジョンファンが右に回って離れた。左ジャブの差し合いから、チャ・ジョンファンが右を打ち込む。チャ・ジョンファンの左ジャブに対して、マルチネスの右クロスは空振り。距離が近くなるとチャ・ジョンファンが首相撲、あるいはプッシュで突き放す。

マルチネスの左右フックをスウェーでかわすチャ・ジョンファン。マルチネスのパンチに左テンカオを合わせた。チャ・ジョンファンはケージに詰められても、ガードを固めて前に出る。左ジャブを打ち込んだチャ・ジョンファンが、マルチネスの左右フックをかわして挑発する、さらに右スピニングバックキックをボディに突き刺したあと、会場の大声援を受けるチャ・ジョンファンはマルチネスを超過しながら、至近距離の打ち合いも制した。

最終回、チャ・ジョンファンの目元に腫れが見える。下がりながら左を突くチャ・ジョンファンは、マルチネスのパンチに対してはガードを固めて耐える。右ローに左ジャブを合わされ、尻もちを着いたチャ・ジョンファンだが、すぐにスクランブルから立ち上がった。マルチネスもチャ・ジョンファンの左ジャブがうるさく、中に入ることができない。打ち合いでチャ・ジョンファンの右がマルチネスの顔面をとらえる。しかしマルチネスのパンチも当たっており、チャ・ジョンファンの口からは出血が見られる。ケージ際の差し合いからチャ・ジョンファンが離れた。マルチネスがパンチで下がらせる。

顔が赤く腫れあがったチャ・ジョンファンは手数が少なくなり、パンチもスローに。それでも右クロスを放っていく。マルチネスの左ジャブもインからヒット。セコンドに何かを確認したマルチネスは、打ち合いに持ち込んだ。左を当てるチャ・ジョンファン、頭を低くしてフックを連打するマルチネス。マルチネスの左ジャブに右ハイを合わせたチャ・ジョンファン。しかし腰を落としたのはチャ・ジョンファンだ。マルチネスはそのままチャ・ジョンファンをケージに押し込み、連打を浴びせて試合を終えた。

裁定の前にチャ・ジョンファンが雄たけびを挙げる。マルチネスもグアム旗をまとい、自身の勝利をアピール。裁定はユナニマスでチャ・ジョンファンの判定勝ちに。チャ・ジョンファンはその場に崩れ落ち、マルチネスは立ち尽くしたあと、握手を交わしてすぐにケージを去った。チャ・ジョンファンは涙声で自身のセコンド、チームメイトたちについて語った。一方、敗れたマルチネスは「自分が勝っていたと思う」と述べつつ、今後について訊かれると「どうなるかな?」と


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【Shooto2024 Final】計量終了 メインは田上「倒す練習しかしていない」×旭那「格闘技人生の集大成」

【写真】前日計量の模様はYouTubeでもライブ配信された(C)MMAPLANET

29日(日)、大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで、今年最後の修斗公式戦興行「Shooto2024 Final」が開催される。メインは田上こゆる×旭那拳の世界ストロー級王者決定戦、コメインは環太平洋バンタム級王者決定トーメント決勝戦=野瀬翔平×ダイキ・ライトイヤーだ。
Text by Shojiro Kameike

世界ストロー級&フライ級の2冠王であった新井丈が、ストロー級のベルトを返上したことを受けて決まった王者決定戦。田上と旭那は今年5月にノンタイトル戦で対戦し、田上がKO勝ちを収めている。ベルトを賭けた再戦、ともに念願の王座奪取となるか。


現在、修斗の中で最もランカー同士のサバイバルマッチが活発となっているストロー級――そのストーリーに一つの幕が下りようとしている。まずは毎回恒例、ランカーたちの2024年の戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

11月10日@沖縄・ミュージックタウン音市場
黒部和沙 def. 大城匡史 by RNC
畠山隆弥 def. マッチョ・ザ・バタフライ by KO

12月29日@大阪・GORILLA HALL
田上こゆる × 旭那拳

■2025年 修斗ストロー級 主な試合予定

1月19日@東京・後楽園ホール
当真佳直 × 山上幹臣
泰斗 × 内藤頌貴
田口恵大 × 知名昴海 ※新人王T決勝戦

新しい王者が決まるといえども、2025年も第1弾大会からランカー同士の潰し合いが行われる修斗ストロー級。そんななかで空位のベルトを争うのは、今年5月に対戦していた田上と旭那だ。初戦では田上が旭奈をKOしてランク1位に。直後後、当時の世界王者であった新井丈との対戦をアピールするも実現せず。旭那は2位に下がったものの、リマッチが王座決定戦となった。

プロデビュー以来4連勝、からの3連敗――田上はまさに絶頂からどん底を味わってきた。しかし、試合数こそ少ないものの昨年6月のタイガー石井戦と、旭那との初戦では、確実に新しいスタイルを見せている。それがケージ際に誘い込んでの打撃だ。それまでケージレスリング&テイクダウンで苦杯を舐めていた田上だけに、ケージ際の攻防対策は必須となる。そんななか石井戦は左オーバーフックからの右ヒジ連打、そして旭那戦は誘い込んでの右カウンターと、自身の強みを伸ばす形で2連続KO勝利を収めてきた。

それだけの成長を見せてきた田上に対し、復帰&リベンジ戦が即タイトルマッチとなった旭那が、前戦からどれだけ成長しているかは測り切れない。計量後に旭那は「前回の試合から色々見つめ直して、ベルトを獲るために全身全霊をかけて練習してきました。明日は格闘技人生の集大成となる試合です。注目してください」とコメント。対する田上も「立っても寝ても倒す練習しかしていないし、倒し切ります。5分5Rで泥臭い試合になっても勝つ自信がある。BLOWSの青井人君にも『負けたら五厘刈りやぞ』と言われているので、絶対に勝ち」と答えた。

コメインは9月の後楽園ホール大会からスタートした環太平洋バンタム級王者決定トーナメントの決勝戦だ。ダイキ・ライトイヤーは初戦の対戦相手、川北晏生が試合直前にカポジ水痘様発疹症を発症してドクターストップに。無傷で決勝に進出している。対する野瀬は初戦で人見礼王のパンチを食らい、右目が大きく腫れるもキムラで一本勝ち。

野瀬にとっては3年連続Road to UFC出場を経て、初のベルト獲得を目指すトーナメントでも、開始早々からコントロール&極めにかかるスタイルは変わらず。しかしアグレッシブすぎると、ダイキがカウンターの三角絞めを極めてしまう可能性もある。計量をクリアした両者は「終わってみれば『野瀬のためのトーナメントだったな』という内容で決勝戦を締めくくります」(野瀬)、「明日は自分と応援団のハッピーな1日にします」(ダイキ)と意気込みを語っている。

また、大会直前に出場が決まった夜叉坊はパンツを脱いで、フェザー級のリミットをジャストでクリアし、笑顔を見せた。計量後は「10年振りですかね。ここに帰ってくるまで長い旅でした。旅はこれからも続くので、明日はレフェリーが試合を止めるまで戦いを楽しみたいと思います」と挨拶した。修斗で2連勝プラスTTFCでは狩野優を下し、勢いに乗る轟は「今回は強い相手とマッチメイクしていただきました。しっかり倒して上に行きたいと思います」とアピールした。

■Shooto2024 Final 視聴方法(予定)
12月29日(日)
午後13時~ ツイキャスLIVE

■Shooto2024 Final 計量結果

<世界ストロー級王者決定戦/5分3R>
田上こゆる:51.8キロ
旭那拳:52.0キロ

<環太平洋バンタム級王者決定T決勝戦/5分3R>
野瀬翔平:61.1キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.2キロ

<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊:65.8キロ
轟轟:65.8キロ

<キックボクシング 57.5キロ契約/3分3R>
白鳥光希:57.4キロ
タカヤ・ハーデスワークアウト:57.3キロ

<キックボクシング 70キロ契約/3分3R>
シンパヤック・ハマジム:69.6キロ
荒尾祐太:69.5キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:65.7キロ
青井太一:65.7キロ

<フライ級/5分2R>
高岡宏気:56.6キロ
渡辺健太郎:56.1キロ

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志:
西村大地:

<バンタム級/5分2R>
青井心二:61.2キロ
中島陸:61.0キロ

<女子50キロ契約/5分2R>
Fukky:49.8キロ
嶋屋澪:49.7キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
伊藤琉之助:51.5キロ
山口悠真:51.4キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
酒井柚樹:51.2キロ
木下悦志:51.4キロ

<フェザー級/5分2R>
垂水稔朗:65.7キロ
稲葉祥真:65.7キロ

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【RIZIN DECADE】クレベル戦へ、鈴木千裕―02―「リングの上だけは自己中、王様、俺様になれば良い」

【写真】リングの上では身勝手。それがチャンピオンの特権か(C)MMAPLANET

31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADEの第2部=RIZIN49のメインでRIZINフェザー級王座防衛戦でクレベル・コイケの挑戦を受ける鈴木千裕インタビュー後編。
Text by Manabu Takashima

2024年、日本の格闘技界のおおとりで戦う鈴木に中央アジアの台頭とともに顕著になったキックボクサーの躍進について尋ねると、二刀流の貫く経験と自負が感じられる言葉が発せられた。

<鈴木千裕インタビューPart.01はコチラから>


いやいやいや待てよ、と。『世界のRIZINを創る時がきたな』と

──その千裕選手の戦闘意欲というのは2022年11月の今成正和戦で、飛び込んで足を取られるというシーンを見た時から他と違うという風に感じていました。

「アハハハハ。アレは死んだと思いました(笑)。蹴りに行ったのですが、蛇が大口を開けて待ち構えている感じだったんですよね。そこに自分が入っていってしまった」

──それをしなくても判定で勝てたわけではないですか。

「残り30秒だと思って、いったんですよね。それなら解除する自信があったので。でも1分も残っていて(笑)。想定していなかった30秒はきつかったです。その30秒を逃げることができた。それが自信になったんです。あれから今成辛抱十一段だと思っています」

──ダハハハ。

「クレベルとの試合もそうですけど、避けては通れないんですよ。結局、世界を取る人は全部やりますし。そこを避けて世界チャンピオンにはなれないです。相手の土俵に上がって、凌ぐ。乗り越える。それが大事ですよ」

──世界チャンピオンという言葉が聞かれましたが、朝倉海選手がRIZIN王者の実績を引っ提げて異例の初戦でUFC世界王座挑戦を実現させました。千裕選手もUFCに向けて、心境の変化はありましたか。

「一つ時代が変わったと思います。RIZINのスター選手がUFCに行った。いやいやいや待てよ、と。『世界のRIZINを創る時がきたな』と。勝てばRIZINが世界最強を証明できるので、それはきますよね。でも僕はいつも言っている通り、UFCは籠の中の鳥。もちろんUFCブランドは世界一で、世界最強が集まっている。

世界最強はUFCだと言われています。でもUFCのなかでしか戦っていないです。RIZINはウェルカムでPFLだろうが、Bellatorだろうが、KSWだろうが呼んできます。『お前ら、その金網から一歩出てRIZINとか他団体に出て勝ち続けることができるのか』と疑問を感じるんです。だから、その疑問を確信に変えたいです」

──と同時にRIZIN経由で日本人選手がUFCに進んだ。同じルートを進もうという選手もRIZINで戦うようになるかもしれないです。

「まぁ、そういう風に言いだす人も出てきていますけど『勝てんのか?』ってことですよね。朝倉海選手は堀口選手にも勝っているし、元谷選手をKOしているんですよ。たくさんの選手を倒して、今回のことにつながった。『じゃあ、それをあなた達にできるの?』と。いるかもしれないです。

でも、確率は低いです。そういう考えの持ち主だから、RIZINのリングに上がることができていないんじゃないかなって思います。それにUFCに行く人は行っていますよ。どのルートだろうが」

違うッスね。そこは。二刀流は僕の流儀で

──そのRIZINのリングですが、キックボクシングで実績を残した選手がMMAに本気で取り組み、アジャストし結果を残しています。大晦日も久保優太選手がシェイドゥラエフと。YA-MAN選手がダウトベックと戦う機会を得ました。千裕選手はMMAからキック、その後も両刀使いでキャリアを続けており、明確な違いがあります。このキャリアの積み上げ方の違いは、MMAにおける打撃でも違いが生じるものでしょうか。

「違うッスね。そこは。二刀流は僕の流儀で。僕は何だかんだと言っても、キックとMMAの両方のタイトルを取っているので。ちゃんと強い人とも戦っていますし。格闘技をやるうえで、僕には自分の教科書があります。他の人の教科書でなく、僕が創った教科書が。キックで試合をして、次にMMAを戦う。次はキックを戦う。キックのスタンス、MMAのスタンスと試合の度に変えないといけない。

切り替えるためにスイッチがあって。だから向き合った時に『相手は打ち合いモードだな』と感じると、キックのスタンスにします。『MMAをやりたがっているな』と思うと、MMAのスタンスで戦います。組みにきても、打撃で来ても問題ない。組みに対応して、打撃オンリーの展開になれば僕はキックボクシングをやれば良い」

──二刀流でない選手たち、キックに区切りをつけてMMAに専念する選手はそうはならないということですか。

「できないですよね。まだ知らないです。その道を通っていないので、経験値が足りない。打撃だけじゃもちろんダメですけど、MMAに真面目に取り組んでいる打撃上がりの人、そうなると最初は勝てる。MMAの選手は、彼らの打撃が分かっていないから。どんな攻撃がくるのか、分からない。彼らの得意分野が分からないんですよ。

対してMMAの人のやってくることは、分かりやすいです。組んで勝とうとしてくるので。組みを切るか、ヒザを合わせるのか。そこを徹底すれば良いので。だから最初は勝てる。でも、トップや中間層の選手と戦うと違ってきます。

打撃ができて組み技ができる選手が、相手になってきます。例えば三日月がメチャクチャうまい選手いる。でも、それがもう分かる。ジャブが上手い選手がいて、そのデータが揃う。結果、組むための対策が整ってきます。打撃が競って来ると、自分の攻撃が当たらないことも出てきます。そうなると、それまでは切れていたのにテイクダウンを許すことになります」

──斎藤裕選手に勝った久保優太選手にも、それが当てはまる?

「ありますね。彼は打撃が凄く見える。相手の打撃が見える。K-1の時から、凄くディフェンス能力が高くて巧い選手でした。ただテイクダウンの圧力が上がると、被弾率は上がります。もちろん、対戦相手の技量にもよってきますけど。このままMMAを戦っていくと、K-1時代と比べると被弾率は上がると思います」

──やってきたことが違う。そのような気持ちが伝わってきます。

「そうですね。僕はちょっと異例ですからね」

久保選手に関しては、分からない。でもYA-MAN選手とダウトベックは、ダウトベック

──防衛戦を控えたチャンピオンに失礼なお願いですが、久保優太×シェイドゥラフ、YA-MAN×ダウトベックの行方を占ってもらえないでしょうか。

「勝負は何か起こるか分からないので断言はできないですけど、圧倒的に不利なのはキックボクサー勢です。ダウトベック、何だかんだと言って打撃も相当上手いですし。ただシェイドゥラエフは打撃はそんなに上手くない。けど組みのパワーは凄い。そこを久保選手が、どう崩すのか。

久保選手に関しては、分からないです。正直、分からない。でもYA-MAN選手とダウトベックは、ダウトベックだと思います」

──久保×シェイドゥラフ戦は2025年のRIZINフェザー級シーンに大きな影響をもたらすかもしれない一戦ですね。

「そうですね。僕はファンが求める試合をやっていきたいです」

──解説をするたびに、フェザー級の勝者が対戦をアピールしてきます。ある意味、気持ち良くないですか。それこそRIZINフェザー級の頂点にある者の証で。

「ありがたいですね。それがチャンピオンの特権です」

──ではチャンピオンとして、クレベル戦ではどのような姿をファンに見せたいと考えていますか。

「本来の鈴木千裕で戦うことです」

──本来?

「僕のファイトスタイルは、人の話を聞かない。聞かないというのは、セコンドの指示を聞かないということ」

──!!

「指図は受けない。俺は俺のやりたいように戦う。自己中に生きる。それができれば勝てます。リングの上では、ですよ。練習中はしっかりと、指導してもらいます。試合、リングの上だけは自己中、王様、俺様になれば良いと思っています」

■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)

<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)

<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)

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【RIZIN DECADE】芦澤竜誠と本能の戦いへ。福田龍彌「単純にどっちが強い生き物か。それだけの話」

【写真】RIZINがなければ交わらなかったであろう福田と芦澤。しかし戦いの思考やファイトスタイルなど間違いなく噛み合う2人だ(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADEの第2部=RIZIN49で福田龍彌が芦澤竜誠と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2024年はバンタム級に階級を上げ、雅駿介と瀧澤謙太を1Rで仕留めている福田。今年の大晦日RIZIN49の最後の追加対戦カードとして芦澤と対戦することが決まった。

対戦相手の試合映像を見て対策を立てることに時間を割くのではなく、自分のクオリティを上げて対戦相手の向かいった時の感覚で戦う。本能に任せた戦いで強さを発揮するという意味では福田と芦澤には共通するものがある。福田自身も「単純にどっちが強い生き物かっていう、それだけの話」と語る。


――大晦日での芦澤戦が発表されて、周りの反響も大きかったのではないですか。

「周りの反響は大きいですね、特に大晦日というところで。『やっぱり大晦日出るんですか!?』って感じでしたね。芦澤戦というより大晦日みたいな。みんなそこなんやなと思いました」

――福田選手自身も大晦日のオファーは意外な部分もありましたか。

「もしかしたら試合があるかもみたいな感じだったんですけど、フライ級まで落とすのは無理やなと思っていて。そしたら(大晦日は)難しそうな感じやったんで、オファーをもらった時はびっくりしましたね」

――今年から本格的にバンタム級で試合を続けていますが、バンタム級に照準を絞ってやきたいと思っていたのですか。

「今年はそうっすね。今年はフライ級の話が来そうになかったんで、それやったらバンタム級で開拓していこうと思っていました」

――同じバンタム級とは言え、芦澤選手と対戦することは想像していましたか。

「全然想像してへんかったし『ええ?マジで?』みたいには思いました」

――カード発表時に初めて顔を合わせたと思うのですが、どんな印象を受けましたか。

「思っていたより自分のことをリスペクトしてくれてるんやなっていうのは感じて。あとはすごいキレイな目をしていましたね。めちゃくちゃ真っ直ぐやな、と」

――対戦が決まって試合映像は見ましたか。

「見てないっす。あんまりそこは意識してへんかな。実際現場でどう感じるかを大事にしたいというか。芦澤くんに限らず、いつもこんなな感じなんで」

――芦澤選手はK-1での実績があり、MMAファイターの中ではすぐれたストライキング技術を持っている選手です。そこも実際に試合で向かい合って感じたいですか。

「はい。芦澤竜誠っていう生き物がどういう動きをする生き物なのかなって。そこは実際現場で感じて、狩りにいこうと思います」

――福田選手は京都のWIZARDキックボクシングジムでも練習されてるんですよね。

「そうです。だから斗麗とか“狂拳”迅とか大夢とか、Krushでチャンピオンになったり、K-1のトーナメントで結構上まで行ったような選手とは普通にやり合ってます。だからそういう選手とやり合う方が難易度は高いんかなと思ってますけど」

――昔から打撃の専門家との練習は続けていたのですか。

「やってましたね。ボクシングでももう引退しちゃいましたけど、WBAでランキング1位になったり、日本タイトルを獲ってるような子らとスパーしてきてるんで。結構立ち技競技で結果を出してる人と殴り合う経験はいっぱいしてきてるんで、あんまりそこは気にならへんかな」

――福田選手自身はバンタム級での2試合を振り返って、自分の中で手応えを掴んでるものはありますか。

「減量苦がない分、自分を削る作業をせんでいいというか。自分を削らずに、ずっと積み上げる練習ができるんで、そういう意味で強くなってるというのは感じます。階級を上げてすごい充実した練習が出来てるし、結果も出ているんで。ただ今年は2試合やって6分くらいしか戦えてへんのですよ、雅(駿介)戦が2分ぐらいで終わって、タッキー(瀧澤謙太)戦が4分ぐらいで終わっちゃったから」

――2試合とも1R決着だったので、2Rまで行ってないんですね。

「そうなんですよ。で、1試合は俺が怪我して試合を飛ばしちゃったから、6分しか戦えてへんのはちょっと寂しいなと。そういう意味では大晦日に試合さしてもらえるのがすごい嬉しいし、まだまだ見せてへんものがいっぱいありますよ」

――それは打撃だけじゃなくてMMA的なところでまだまだ出していないものがあるということですか。

「そうです。それはどの試合でもそうですよ。お客さんが見て喜んでくれるのってやっぱりKOじゃないですか。僕、修斗のデビュー戦で一本勝ちしてるんすけど、そのときお客さんが全然沸かへんかったです(苦笑)。絞め落として失神させたのに。会場がなんであの人やられたの?みたいな感じになっちゃったんで、やっぱりKO勝ちの方がみんな喜びますよね」

――福田選手はストライキングの印象が強いですが、試合の流れでそうなってるだけで、MMAとして出来ることは多いわけですよね。

「別にテイクダウン取ってパウンドでゴスゴスにしてもいいし、そっから組み伏せて、ちゃんとパスガードして、順序を追ってバックチョークを取ってもいいし。選択は自由なんすけど……やっぱり殴るのが一番好きっす」

――そういった意味ではバンタム級では体も動く・反応がいいという感覚もありますか。

「めちゃめちゃあります。なんて言うのかな、ほんま普段通りできるんですよ。調子いいというか。普段の力が10だとしたら、フライ級まで落とすと7ぐらいで試合してる感じなんです」

――フライ級は自分が弱体化している感覚なんですね。

「これは力が出ねえな…みたいな。どちらかというと自分のクオリティが落ちた状態でリングに上がってました。(フライ級の)最後の方はそこがずっと自分でも歯がゆくて。それでバンタム級に上げたんすけど、やっぱり大正解って感じです」

――パンチ威力や正確性が上がったわけではなく、全体のクオリティが上がっていて、試合で出ているのがそこ(パンチ)ということですか。

「そうです。流れで勝手に(打撃が)出ちゃっただけだし、打撃は良くなってるところの片鱗やから。あれしかできひんわけではないです」

――見る側からすると、芦澤竜誠て生き物と福田選手が遭遇したら何が起こるんだろうというワクワクがあります。ファイトスタイル的にもリングで向かい合った感覚を大事にしているタイプだと思いますし。

「間違いないですね。単純にどっちが強い生き物かっていう、それだけの話やから。めちゃめちゃ楽しみっすよ。わくわくするし。早く向き合いたいっすね」

――福田選手にとっては初の大晦日ですが、大晦日に戦うということで何か変化はありますか。

「あんまり自分は箱にこだわってはいいひんから。後楽園ホールで試合するのも、高松シンボルタワーで試合するのも、さいたまスーパーアリーナで試合するのも一緒。全力で向き合う気持ちは変わらないです。でも大晦日に声がかかるような選手になれたんやなっていうのはあります。キャリア13年ぐらいかかりましたけど、それはすごく嬉しいです。地方とか四国の小さい会場で試合してたやつが、大晦日のさいたまスーパーアリーナで戦っているおっさんになって、多分、17歳の俺にそれを言ったら『マジで?』って驚くと思います」

――そのぐらい最近の福田選手は勝ち方にインパクトがあるし、期待感も上がってるからこそのオファーだと思います。来年以降はどんなキャリアを積んでいきたいと考えていますか。

「来年はどういう話をもらえるかですけど、どっちにしろヒリヒリしたものを見せたいです。俺にしかできひんぐらいのもんを戦うことで見せていきたいと思ってるし。それとやっぱり常にチャレンジャー精神を持っておきたいです。なんか今年は赤コーナー側の試合が続いたんで、2025年はできるんやったら青コーナー側の試合、チャレンジ的な試合をやりたいです」

――福田選手には何度か取材させてもらっていますが、リングに上がったときの緊張感など、日常にはないものを味わうのが好きですか。

「そうですね。あの時間が一番必死に生きれてるでしょう。一番濃い時間。全力で今を生きてる感」

――確かに5分3R=15分間、相手が必死になってぶん殴りに来るような場面は普通に生きていて遭遇しないと思います。

「それが何て言うのかな…本能として人間として大事な感覚な気がするんですよね。そういうものを常々感じられる人生にしたいなとは思ってます」

――階級を上げたことも含めて、そういった本能的なものを感じられる相手や試合が増えそうですね。

「そう思います。どうしても13年やってるとマンネリ化しちゃうし、そういう意味では、自分もキャリア終盤だと思うんで、残りの格闘技人生も楽しめそうやなって思いますね。バンタム級で」

――それでは最後にこの試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「芦澤くんも言ってましたけど、辰年最後ってことで。ドラゴンが頑張って締めさせていただきます。しかも来年はへび年で、僕のキャッチコピーが壬生の大蛇なんですよ。なんで大蛇か分からないけど(笑)」

――メデューサのタトゥーが入ってるから……ですかね。

「でもメデューサの蛇は髪の毛やから大蛇じゃないよなぁ、みたいな(笑)。それはさておき、来年も良い働きができたらいいなと思ってます!」

■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)

<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)

<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)

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【Black Combat13】ムン・ギボムとライト級王座初防衛戦、大原樹理「生きていれば必ずチャンスが来る」

【写真】大原は前日計量を70.3キロでクリアした(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、同ライト級王者の大原樹理がムン・ギボムを挑戦者に迎えて初防衛戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

今年9月、イ・ソンハにリベンジを果たすとともにBCライト級王座を獲得した大原。韓国で人気も高まるなか、早くも初防衛戦が決まった。そんな大原が語る、イ・スンハ戦の大逆転勝利とBCの今後について――。


――試合から3カ月が過ぎましたが、改めてBlack CombatCライト級王座獲得おめでとうございます。

インタビューは韓国入り前の23日に(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ありがとうございます! いやぁ、あのフィニッシュを誰が予想していましたか? 僕自身が予想していなかったです(笑)」

――アハハハ。フィニッシュの瞬間、大原選手が一番驚いている表情を浮かべていました。ただ、もう一人……イ・ソンハ全く予想していなかったでしょう。

「そうでしょうね。僕としてはケージに押し込まれた時、ニンジャチョークを狙うのは練習でよくやる形なんですよ。ピエロ(イ・ソンハのニックネーム)との試合でも、あの体勢になった時『あれ、ニンジャが入るんじゃない?』と思って試してみたら――練習でやっているとおりの形になったので、しつこく狙い続けました。
その前にカウンターのヒザを3発ぐらい入れていたのも大きかったですね。あのヒザは効いていたと思います。ピエロもヒザを受けたあとは組み方が雑になり、力も入りきっていなくて。だから押し込まれた時に、ニンジャが入りそうだなと感じたんですよ」

――なるほど。イ・ソンハのパンチに対して、大原選手のテンカオがグサリとボディに突き刺さっていました。そのテンカオが効いていたために、イ・ソンハもボディを隠すように頭を下げていたかもしれないですね。

「そういうことだと思います。ケージに押し込んでも雑にシングルレッグで組んで、それに固執していましたし。そのあと僕が捻った時、ピエロは仰向けになって逃げようとしたじゃないですか。初戦は僕がピエロのリーチにビックリしましたけど、今回はピエロが別の立場になったと思うんですよね。ピエロにとっては今までの相手はリーチ差も大きくて、ああやって回転すれば逃げられたでしょう。でも僕はリーチが長いほうだし、彼が仰向けになった時に回転して逃げられなかったのは想定外だったんじゃないですか」

――そうですね。イ・ソンハが仰向けになった時点で、大原選手の腕はほぼ首に回りきっていました。

「あの状態になれば僕も離さないし、絶対に外れない。ただ、タップを取れるという感じではなかったので、このまま首をヘシ折って殺そうと思っていました」

――しかし大原選手が下になってイ・ソンハをガードの中に入れたら、タップしました。

「僕が上になった状態でも、首がバキバキと鳴っていたんです。やっぱり苦しいのか『クフッ、クフッ』という声も聞こえて。このまま足をかけたいけど、相手に逃げられるかもしれない。だけどピエロのほうからスクランブルで僕を下にしてきたので、やっと足をかけることができて極め切りました」

――試合展開としてはフィニッシュまでは相手のペースでした。顔も綺麗で、致命傷を食らっているわけではない。ただ、開始早々はピンチに陥りました。あの場面はピンチだったのか、あるいはBCの試合はピンチになることも多いので、安心していたのか。

「アハハハ、前にもありましたね。だから両方です(笑)。もちろんゴリゴリのピンチでしたよ。最初はピエロも打撃を出してきて『今回は打ち合ってくれるのかな?』と思っていたら、あっさりとテイクダウンされちゃいましたからね。予想外すぎて、相手の戦略に引っかかってしまいました(苦笑)。ただ、とりあえずどんな体勢になろうと極められないようにする。生きていれば必ずチャンスが来ると思っていたので」

――なるほど。その気持ちが最も表れていたのが、1R後のインターバルだったと思います。イ・ソンハとの初戦は気持ちで押されていたということでしたが、今回はしっかりと表情が生きていました。

「確実に1Rは取られた。2R、3Rはどうしようかと考えながら――そうですね。そう言われると確かに今回のほうが、気持ちが楽な面はありました。相手が強いことは分かっている。自分も勝ちたいし、リベンジしたいという気持ちが強くて。そういう挑戦する立場のほうが性に合っているのでしょうね」

――その気持ちが表れたのが、試合のポイントにもなったテンカオだと思います。相手のパンチに対して下がらず、逃げずに、もらう覚悟でヒザを合わせていく。

「ピエロってイメージ的に、勝つ戦い方ではなく負けない戦い方なんですよ。打ち合う気はなく、ある程度は手を伸ばしていて、その中に入ってきたらテイクダウンに行く。そうなると僕のほうがリーチは短いので、中に入らないと当たらない。でも入りすぎると倒されてしまうじゃないですか。

ただ、1Rでピエロのパンチを食らっても、一発で飛ばされることはないと感じました。それなら自分が入るフリをして、相手が来た瞬間だけヒザを合わせようと思ったんです」

――結果、BCのベルトを獲得し、イ・ソンハへのリベンジも果たしました。BCで戦う目標を果たした後はどのように考えていましたか。

「ソレが――ですね。ブラック・コンバットは3回防衛したら、そのベルトをくれるらしいんですよ。『じゃあ、とりあえず3回防衛しよう!』と思いました(笑)」

――初防衛戦の相手はライト級3位のムン・ギボムです。現在ランキング1位がイ・ソンハで、2位がハンターことパク・ジョンホンです。大原選手は1位と2位に勝っているので……。

対戦相手は元AFCフェザー級王者のムン・ギボム。計量は70.1キロでクリアしている

「ジグソー(ムン・ギボム)は皆に認められた挑戦者、というよりはタイミングで選ばれたというか。そもそも僕がランキング上位を焼け野原にしちゃったから仕方ないですよね。まぁ、誰と対戦するにしても相手は死に物狂いで向かってくる。僕も、僕も死に物狂いで戦わないと勝てない。それは変わらないので。ベルトを獲ったことで自信にはなりましたけど、今でも試合前になったら『相手をブチ殺してやる』という気持ちになるのは変わらないし」

――とはいえ、大原選手のほうが完全にBCのレギュラー選手となっています。

「次が7回目の出場ですからね。しかも今年ブラック・コンバットに4回出て、3回がナンバー・シリーズで――韓国人ファイターでも、ナンバー・シリーズに3回出ている選手はいないんですよ(笑)。今年は試合前の撮影も含めて、もう8回も韓国に行っています」

――ムン・ギボムは前回、サッカーボールキックで勝利しています。これはサッカーボールキック対決となるのでしょうか。

「どうなんですかね? 組んで来るんじゃないですか。でも相手にそこまでの組み力があるわけではないし。だからといって僕を相手に打ち合いを挑んでくるとも思えないんですよ」

――なるほど。しかし咄嗟にサッカーボールキックで仕留めることができるというのは、思いきりが良いのでしょうね。

「思いきりは良いです。パンチで倒す時も、思いっきり右のオーバーを振って倒している。一発はありますし、そこは気をつけないといけないですね。結局のところは僕が勝つと思っていますけど、しっかりと足元を見直して、ベルトを日本に持って帰ります!」

■Black Combat13 視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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女子ノーギ柔術 #武道塾 #柔術 #総合格闘技

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少年男女から一般男子・一般女子まで年齢性別関係なく実戦重視の技を学んでいます。
空手の突き蹴りに柔術の投げ、寝技、絞め技、関節技を習得し万能な護身空手を身に付けられます。
立ち技に特化したキックボクシングも学びます。
live配信も行っています。
#空手 #武道塾 #総合格闘技 #柔術 #女子柔術 #女子格闘技 #キックボクシング #l武道 #少年空手 #空手女子

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東温市 本部道場 (南吉井小学校体育館東側)
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【KNOCK OUT】栗秋祥梧と無制限キック戦、カルロス・モタ「僕の打撃を甘く見てくるに違いない」

【写真】非常にクール。そして、精悍なモタだった(C)MMAPLANET

30日(月)、KNOCK OUTが横浜市中区の横浜武道館で開催するK.O CLIMAX 2024で元UFCファイターかつ元LFAフライ級チャンピオンのカルロス・モタがUNLIMITEDルールで、栗秋祥梧と対戦する。
Text Manabu Takashima

MMAグローブ着用&3分3R、サッカーボールキック、踏みつけ、テイクダウン&パウンドが認められたキックボクシング無制限ルール。自らの打撃に絶対的な自信を持つモタにとって、UNLIMITEDルールはラジカルなキックなのか。あるいはモディファイドMMAなのか。

今後、彼が描く青写真とともに栗秋戦への自信のほどを訊いた。


──KNOCK OUTのアンリミテッド・キックボクシングに遥々ブラジルから来日したカルロスです。日本は寒くないですか(※取材は24日に行われた)。

「本当に寒い。そして遠かった。ブラジルからスイスのチューリッヒ経由でやってきたからね。でも2021年と2022年にセントルイスやノースダコダで試合をしているし、1月のセントルイスは寒さはとんでもなかったよ。にしてもホテルの中は暖かいし、外を出歩くわけじゃないから問題ないよ」

──創世記の日本のMMA界では「強いブラジル人を呼ぶなら冬。寒さで実力を発揮できないから」という風に言われていたものです(笑)。

「アハハハハ。確かに、それはあるかも。でも、僕には当てはまらないよ。正直なところ日本には昨日、到着したばかりで少し疲れを感じたけど、少し体を動かせば調子は戻った。何より日本という素晴らしい国に来ることができのだから、ワクワクする気持ちの方が大きいよ」

──UFCをリリースされてから26カ月。サスペンドが明けてから、他にMMAのオファーはなかったのですか。

「この2年間、試合に出ることはできなかったけど、ずっとトレーニングを続けてきた。人生は良い時があれば、悪いこともある。何もつらい経験は初めてじゃないし。タイムオフの間もやるべきことをやっていれば、その後に役立つと思って過ごしてきたんだ。

この間、コーチのフランシスコ・ブエノとも試合ができるようになればLFAで戦うというプランを立てていた。だから10月にでも戦いたかったけど、米国のビザがなかなかとれない時に今回のオファーを日本から貰えた」

──それはMMAでなく、このキックボクシング・アンリミテッドというルールセットでのオファーでした。

「僕の戦い方はこのルールに凄く適している。確かに僕はテイクダウン技術を持っているけど、そこから固めて勝つのではなく打撃を使ってダメージを与える攻撃をしてきた。今回のルールで戦うことが楽しみでしょうがないんだ」

──このルールをテイクダウンのあるキックボクシングとして捉えるのか。サブミッションのないMMAと捉えるのか。

「どちらでも構わない。とにかくさっきも言ったように、僕にフィットしたルールだから。僕は打撃を多用するなかで、レスリングと柔術を混ぜ合わせて戦うことができる。まあ、試合が始まるまで本当のところは分からないだろうけど、自分ではとても戦いやすいと思っているよ。

テイクダウンの機会があれば、テイクダウンする。そしてダメージを与えるつもりだ。僕の相手は素晴らしいストライカーだ。だから、僕の打撃を甘く見てくるに違いない。UFCで戦った時はケガがある状態で、ファイトウィークになってから試合を受けた。UFCと契約したかったから。

でも、あの時の僕はまるで自分の力を出すことができなかった。加えて、この試合は純粋なキックボクシングではない。テイクダウンされた時のことを考えると対戦相手はキックボクシングの時にように、好きに打撃を使えないはずだ」

──今回の試合、MMAではないとはいえ日本での初めての試合です。この試合を機に、RIZINなど日本のMMAプロモーション出場に受けてデモンストレーションにしたいという気持ちはありますか。

「ルールの違いはあっても、日本という国に住む人々はマーシャルアーツに敬意を払ってくれる。それに今大会にはRIZINでMMAを戦うファイターも出場していると聞いた。ならRIZINの関係者も、僕の試合を目にすることになるだろう。今回のファイトが今後も日本で戦う機会を得ることに通じるなら、嬉しい限りだ。

と同時に僕は今回、KNOCK OUTというキックボクシングのプロモーションで戦う。日本にやって来てから、プロモーションの誰もがフレンドリーで素晴らしい人達ばかりなんだ。今回のルールもそうだし、僕はムエタイでもキックボクシングでも戦える。引き続きKNOCK OUTでも試合をしていきたい。それをマネージャーに伝えるよ」

──今後に繋げるために、12月30日にはどのような試合をしたいと思っていますか。

「過去2年間で培ってきた技術、動きを全ての局面で見せたい。僕はリングやケージで戦ってきただけじゃない、人生が戦いだった。フィジカル、メンタル、スピリチュアル、全てにおいて以前とは違う新しいカルロス・モタを皆に見て欲しい。

日本のファン、世界中のファンが退屈するようなことがない最高の試合をしたいと思っている。瞬きすることもできないような、ね」

■視聴方法(予定)
12月30日(月)
午後1時30分~U-NEXT

■ UNLIMITEDルール対戦カード

<58キロ契約/3分3R>
栗秋祥梧(日本)
カルロス・モタ(ブラジル)

<61.5キロ契約/3分3R>
重森陽太(日本)
倉本一真(日本)

<63キロ契約/3分3R>
バズーカ巧樹(日本)
平野唯翔(日本)

<バンタム級/5分2R>
吹田琢(日本)
大沢文也(日本)

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【井上尚弥の現状】最高峰とのスパーリング、タンクデービスの試合が中止だと!?世界ランカー亀田京之介の次戦が!

井上尚弥 原田周大
井上尚弥vs中谷潤人の行方
2月 AmazonPrimeボクシング
中谷潤人 那須川天心 堤聖也
栗原慶太vsケーネスラバー
西田凌佑が中谷潤人に宣戦布告
WBAバンタム級暫定王者
アントニオバルガス antonio vargas

Instagram→https://www.instagram.com/djsjboxing/

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