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【サムグッドマン欠場で】井上尚弥vs代役キム・イエジョンと正式決定

4月ラスベガス 井上尚弥vsピカソ 中谷潤人vsエストラーダ バム ジェシー・ロドリゲス
Prime Video Boxing 11
2025年2月24日(月・振替休日)東京・有明アリーナ
那須川天心(帝拳)vsジェーソン・モロニー(オーストラリア)
中谷潤人(M.T)vsダビド・クエジャル(メキシコ)
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
堤聖也(角海老宝石)対比嘉大吾(志成)

Junto Nakatani vs DAVID CUELLAR
Tenshin Nasukawa vs Jason Moloney
Seiya Tsutsumi vs Daigo Higa

1/24 井上尚弥vsサムグッドマン
Naoya Inoue vs Sam Goodman
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45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 ONE170 キック シッティチャイ・シッソンピーノン シャキール・タクレティ スーパーボン・シンハ・マウイン タワンチャイ・PK・センチャイ ボクシング リウ・メンヤン 野杁正明

【ONE170】野杁正明が緊急参戦→連敗脱出とONE初勝利をかけてタクレティと対戦

【写真】昨年12月のリウ・メンヤン戦は1Rにダウンを奪われたあと、猛反撃に転じた野杁。今回こそONE初勝利を掴めるか(C)ONE

24日(金・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE170に野杁正明の参戦が決定。フェザー級(70.3キロ)キックボクシングルールでイラクのシャキール・タクレティと対戦する。
Text by Takumi Nakamura


昨年4月にONEと契約し、ここまで2戦を戦っている野杁。ONEデビュー戦となった6月のONE167ではフェザー級トップファイターの一角=シッティチャイ・シッソンピーノンに判定負けし、12月のONE Friday Fights92でも中国のリウ・メンヤンにも判定で敗れて未だ勝ち星を挙げられていない。

特にメンヤンとの一戦では開始早々にクリンチからの離れ際の右ストレートでダウンを奪われ、徹底したボディへの攻撃で反撃を試みたもののダウンを奪い返せないという、手痛い敗戦を喫している。

K-1時代から「連敗したら辞める」と発言していた野杁だけに、キャリア初の連敗でその去就にも注目が集まったが、試合後の自身のInstagramで「口だけじゃんと思われるかもしれません。そこに関してはすみませんと言わせてください。ただ自分の格闘技人生は残り数年だと思います。満足いくまで、納得するまでやり切ろうと思います」と現役続行を表明していた。

この時点で野杁の復帰時期は未定だったが、約1カ月というショートノーティスで試合のオファーが舞い込み、再びリングに立つことを選択した。

対戦相手のタクレティはイラク出身のファイターで、アマチュアムエタイではIFMAアジア選手権の銀メダルを獲得。タイのパタヤに活動の拠点を置き、2023年10月のONE Fight Night15ではフランスのバムパラ・クヤテからヒジでダウンを奪って判定勝利、翌年1月のONE Fight Night18ではルンラーウィー・シッソンピーノンにKO負けしている。

ONEでの過去2試合はいずれもムエタイルール、2戦1勝1敗のタクレティだが、気をつけなければいけないのは体のサイズだ。タクレティは身長186㎝を誇り、クヤテ戦は174.5ポンド=79.15キロ、ルンラーウィー戦はライト級(77.10キロ)で試合をしており、ライト級から階級を落とす形になる。

先月野杁が苦杯をなめたメンヤンも身長184㎝、70キロよりも重い階級で戦った経験がある選手で、身体的な特徴はタクレティと重なる。当然1カ月という期間で急激にフィジカルが強化されることはないため、今回も野杁はフィジカル差という戦いにも挑まなければならない。

一方でKO負けを喫したルンラーウィー戦でのタクレティはサウスポーのルンラーウィーの左ミドルをカットできず、1Rに左ボディストレートからの左ミドル、2Rに左ハイキックでダウンを奪われ、ヒジで立て続けにダウンを奪われてマットに沈んでいる。スイッチファイターで左の蹴り・ボディへの攻撃を得意とする野杁からすればルンラーウィーの戦い方はタクレティ攻略の参考になるはずだ。

同大会ではフェザー級ムエタイ王座をかけて王者タワンチャイ・PK・センチャイと挑戦者スーパーボン・シンハ・マウインの一戦が組まれており、ルールは違えど野杁が目指す頂はこのレベルでの戦いだ。今の野杁に求められるのは確実に1勝を挙げること。常にタイトル戦線で戦ってきたK-1時代にはなかった状況だが、だからこそ勝利に飢えた野杁の貪欲なファイトを期待したい。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN27 キック サンジャル・ザキロフ 和田竜光

【ONE FN27】好きなように攻めさせなかった和田だが、ザキロフを止めることはできず……判定負け

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
サンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)
Def.3-0
和田竜光(日本)

左ハイのザキロフが、スピニングバックキックを繰り出す。和田は下がらず右を当てる。直後の組みの展開で、すぐに離れた和田が右を伸ばす。ザキロフは右ローからハイ、直後にダブルレッグテイクダウンを決める。和田は立ち上がると、離れたザキロフがスピニングホイールキックへ。と、和田のカーフで姿勢を乱したザキロフは腕十字を防がれると、足を取られた状態でトルネードキックを見せてスタンドに戻る。

直後の組みに和田は、右を差して首相撲からエルボーを放つ。ザキロフはヒザ蹴りも、急所に入り試合が中断される。リスタート後、ワンツーからヒザのザキロフ。和田はカーフで再び、尻餅をつかせる。ザキロフはダブルレッグを切られ、コーナーに和田を押し込む。ボディを打ち合い、離れてカーフの和田がザキロフの組みをかわし、右を当てる。和田はしっかりとダブルレッグを切り、回転系の蹴りも食わない。ザキロフはジャブを当てるも、和田はカーフを続ける。残り10秒で右を当てた和田に対し、ザキロフが再び急所にヒザを入れてしまう。互角の攻防だが、イケイケのザキロフは思い通りにならない試合にフラストレーションを感じているか。

2R、ザキロフが右カーフ。スピニングバックキックをかわした和田は、ボディを殴る。ザキロフは派手な蹴りとダブルのコンビも、和田は倒されない。とジャブを伸ばし、スイッチスタンスのザキロフの前蹴りがまたも急所に入る。スイッチはカーフが効いている表れか。

3度目の中断、ザキロフにイエローカードが提示された。再開後、ジャブを当てたザキロフに対し、和田はテイクダウンを切る。右アッパーも見せるザキロフが、拳の攻撃で攻勢を握りかける。和田は下がらず、スピニングバックキックを腹に受け、続くダブルレッグでエプロンに。リング中央で下の状態で試合が再開されると、すぐにロープまで移動した和田はバックを譲って立ち上がる。一度引き、直後にジャンプしてバックを制したザキロフがボディトライアングルを取って、グラウンドへ。後方からパンチを受ける和田は流血が見られ、右目が腫れている。

殴る合間に、勢いをつけてRNC狙いのザキロフ。エルボーはグローブで防ぐが、鉄槌で殴られた和田は明白にリードを許した。

2R、ザキロフはジャブからダブル。切った和田はジャブを伸ばし、右アッパーへ。ザキロフが組んでヒザ蹴り、和田は右フックを入れて離れる。和田はジャブをブロック、バックキックをかわしてテイクダウンを切る――が、待ちの状況だ。右を伸ばして前出た和田は、テイクダウンを切ると左フックを空振りする。

必死で組み続けるザキロフは、逃げ切り狙いか。ボディを殴られた直後に右を入れた和田は、テイクダウンの防御で時間を取られてしまう。ジャブから右の和田、ザキロフはテンカオを繰り出す。蹴り、テイクダウンを動き続けるザキロフは攻めている印象を残せている。一発が欲しい和田だが、右は空を切る。残り1分、右をガードするザキロフがトルネードキック。疲れているはずだが、手を出し続けるザキロフは後ろ回し蹴りから、背中をつけてガードポジションを取る。

背中を見せたザキロフを殴った和田だが、ザキロフは立ち上がってタイムアップを迎えた。基本的にバック奪取はそこまで大きな効果点でないONEルールだが、競り合いのなかではインパクトは大きいか。効果的より、手数を取る傾向もあるだけに……果たして、ジャッジは3者揃ってUNDEFETEDというTシャツを着たザキロフを支持し、13連勝を達成。MMAは厳しいということを試合展開はともかく、結果で和田は見せることはできなかった。


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45 AB BELLATOR DWCS Gladiator Hexagone MMA23 KTT MMA MMAPLANET o ONE UFC YouTube アン・ジェヨン イ・イサク キック ブノワ・サンドニ マチュー・デュクロ 三上ヘンリー大智 内藤由良 岩﨑大河 巌流島 海外

【Hexagone MMA23】三上ヘンリー大智が、コンテンダーシリーズ帰りの王者デュクロに挑戦

【写真】Hexagoneはフランス語的にはイクザゴン。hexagon、英語のヘキサゴンとは綴りも違う (C)MMAPLANET&Zuffa/UFC

本日10日(金・現地時間)にフランスはパリのゼニト・ドゥ・パリで開催されるHexgone MMAのメインに三上ヘンリー大智が出場し、ミドル級王者マチュー・デュクロに挑戦する。
Text Manabu Takashima

ヘンリーは昨年2月にGladiator Challenger Serie01でアン・ジェヨンをTKOして以来11カ月振りのMMAで、初の海外での試合&5回戦のタイトル戦を戦うことになった。もともとGCSではKTT所属のイ・イサクと対戦予定だったヘンリーだが、イ・イサクがTUF出演を控えて試合をキャンセル(※公式発表前。結局、TUF出演はなかった)となりアン・ジェヨンと戦っていた。その後、7月のGCS02でイ・イサク戦が予定されたが、今度はヘンリーの負傷で実現にはいたならかった。

その負傷が原因で、半年ほどMMAを離れる必要が生じたヘンリーは巌流島で立ち技マッチに勝利し、MMAの復帰戦を今回迎える。


チャンピオンのデュクロはキャリア6勝3敗で、29歳。思春期は両親が見放すようなバッドボーイだったというデュクロはストリートで磨いたライトハンドを武器に、21歳にしてMMAのトレーニングを始める。寝技はもちろん、打撃もしっかりとした技術を持つわけでなかったデュクロだったが、パリに出てブノワ・サンドニとの出会いでMMAに目覚めた。

4戦目にBellatorパリ大会に出場し、今年の2月にアレクシ・フォントの足関節を防ぎ、これからというときにフォントが目を気にして試合続行不可能に。スッキリしない内容でHexgone MMA 暫定ミドル級の巻くと、4連勝という状況で8月にDWCSに挑んだ。

(C)Zuffa/UFC

この時は右オーバーハンドに、スピニングバックキックをボディに合わされ悶絶ノックアウト負けを喫している。

それでもスイッチヒッターで、遠近両方の距離で戦うことができるチャンピオン。6勝中5つのKO勝ち誇るデュクロは、ストライキングのポテンシャルをMMAで見せ切れていないヘンリーにとって格好の相手となろう。

去年のコンテンダーシリーズでは岩﨑大河、内藤由良というミドル級の新鋭が揃って敗れている。この両者と日本の中量級を引っ張る存在として期待されるヘンリーだけに、コンテンダーシリーズで白星を得られなかったフランスのチャンピオンを下し、ベルトを巻いて2025年を飛躍の年としてほしい。

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45 AB Breakthrough DEEP Gladiator HEAT KNOCK OUT MMA MMAPLANET NEXUS o Progress UFC YouTube キック ダナ・ホワイト パンクラス ブラジリアン柔術 プロレス ヘンリー・フーフト 中原由貴 中川晧貴 修斗 山口元気 森戸新士 海外 長谷川賢

【Banana Oil 2025─05─】ProgressとKNOCK OUT Unlimitedで強くなる日本のMMA─01─Progress編

【写真】昨年10月のBreakthrough Combat旗揚げ戦で組まれた中原由貴と中川晧貴、MMAファイター同士のProgress。MMAで強くなれるグラップリングの実戦だ(C)MMAPLANET

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」。ヘンリー・フーフトの言葉が呪文のように頭から離れない。日本のMMA界は社会構造として、選手が強くなること関して欠陥社会と表現せざるをえない。
Text by Manabu Takashima

ファイターが稼ぐには、強さ以外の要素が余りにも多く──当然のように──求められてしまっている。MMA、いや格闘技界は20年前の不祥事の影響で、未だにナショナル・クライアントが協賛企業となりえない。おかしなもので海外のMMA大会はスポンサードしている日本企業が、国内ではMMAとの距離を置いている。

メディアの変化で、PPVが最大に利益を求めることができる時代が到来したことの影響も受けている。地上波のように広く浅くというジェネラル層が対象でなく、SNS等の認知度を判断理由にスポンサーが集まるようになった。この構造はまさに貧富の格差が明白となるビジネスモデルで、地道に選手を育てるというプロモーションにその富が配分されることが少ない。

そもそも日本のMMA界は、プロレスの力を借り、それが世間に訴える方法論として成立してきたためエンターテイメントと勝負論を別軸に考えている。商売のために──と格闘技としてギリギリセーフ、ばかりか本来はアウトのことをして商売を成り立たせてきた。

UFCのように独占禁止法に触れるかというぐらいの巨大なパワーの持ち主が、Fight Passという媒体を持ち、中継料を支払って人材育成に役立っているのとは、ビジネスの根本が違う。

2020年、世界がコロナ・パンデミックに襲われた際にUFCはコンテンダーシリーズのグローバル化を一気に推し進めた。この際、ダナ・ホワイトが口にした「今、世界中で小規模の大会が立ち行かなくなっていることが本当に気掛かりだ。だから、ファイトパスで契約するスモールショーを増やして経営が成り立つようにしたい。タレントをクリエイトするために資金が必要だから」という言葉は涙が出た。

その資金があれば日本のMMA界が勝負論とエンターテイメントを同じ軸として回すことができるのか否かは別問題だが、とにかく「タレントをクリエイトするための資金」が日本のMMAプロモーションにはないのが実情だ。

強さを軸とするのか、しないのか。前者の姿勢を持ち年間5大会以上を開くプロモーションでは1つだけだと、個人的に理解している。

理想を追い求める分、苦労も多い。選手ファーストとならない現実もある。そうでない方が、選手の待遇が良い面もある。いずれにしても層が薄い中で、タイトルが持ち回りされ、国際戦が少ないのがJ-MMAの実情だ。北米との距離は広がる一方で、世界の頂点を目指すのは業界の力でなく、個人の力、ジムの力に頼らざるを得ない状況がもう20年も続いてきた。

ただ、日本のMMAファイターはMMAでない実戦で強さを磨くことができる。そんな気づきがあったのが、2024年の収穫でもあった。

その実戦とはProgressとUnlimitedという2つのルールだ。ここではUFCに絶対の価値をおくという思考のなかで、2つの戦いの活用法と現状を探ってみたい。


Progressは2021年の秋に長谷川賢が草案し、実行委員会を立ち上げたグラップリング戦だ。Gladiator、HEAT、NEXUS、Bloom FC、そしてProgress実行委員会が主催するBreakthrough Combatで実施されてきた。ケージ使用&ポイント制のグラップリングで、そのポイントの与え方に最大の特徴がある。

テイクダウンに2P、上を取り返すリバーサルとバッククラブにも同様のポイントが与えられる。特筆すべきは下になった者が立ち上がり、正対して離れる──つまりはスクランブルで1Pが挽回できる点にある。

加えてグラウンドではボディクラッチを禁じるなど、米国フォークスタイルレスリングの要素を取りいれ、ブラジリアン柔術ではポイントとならないテッポウ返しやバックで胸を合わせてトップを取る等の上下の入れ替えにも2Pが与えられている。加えて、引き込みは対戦相手に2Pを献上することなる等々、トップ重視のさながら打撃のないMMAというべきポイント方式になっている。

加えて、この柔術とMMAの中間地点といえるProgressではグラップリング界の頂点=ADCC世界大会出場を目指すグラップラーにとっても、後半のポイント無しルールを制するためのレスリング力、スクランブル力を養える要素が含まれており、森戸新士のように同ルールでMMAファイターを極めまくる柔術家も現れた。

柔術家・グラップラー×MMAファイター、柔術家×柔術家、MMAファイター×MMAファイター、レスラー×柔術家などマッチアップによって、試合内容も大きく変わる異種格闘技的感覚を持つProgress。現状、森戸に歯が立たたないMMAファイターたちは如何に寝技に付き合わず、トップでスコアリングして勝てるのかという戦い方をしている。

いうとレスリングだけでなく、北米のMMAファイターと比較すると日本のMMAファイターは柔術的な強さにも大きな課題が残っている。これだけ組み主体のファイターがいても、過去10年で高度に進化したグラップリングの技術に適応できる選手は多くない。

グラップリング技術の向上はレスリング、打撃と同様に日本のMMAファイターが世界で戦うために不可欠だ。ただし、道着ルールやノーギでもサブオンリーでは勝敗を争うという形で鎬を削ることは難しい。テイクダウン&スクランブル重視のProgressルールだからこそ、そこに勝負論が生まれ、実戦でトップ柔術家の技量を体感できる。

理想をいえば、引き込んだ柔術家から距離をとるのではなく、逆に距離を潰す。足を一本抜きハーフで固め続けたり、ケージに押し込み続けることができる技量を身につけたい。

同時にMMAファイター同士のProgressルールでは、打撃のない=ケガのリスクが減った状態で、グラップリングだからこそ可能となるプロモーションの壁を無くした対戦が実現しやすくなる。そこでテイクダウン&スクランブル能力を養い、生きた技術の蓄積も可能となるだろう。

なぜ、米国のレスラーは殴って相手をコントロールできるのか。彼らはボディクラッチ禁止のフォークスタイルで、相手の体の軸を自らの根幹で抑え、枝葉となる四肢のうち片方の腕、両足もしくは片足を制することでコントロールすることに慣れている。つまり片手が自由になるわけだ。

その余った方の手は、フォールや支配するために使われてきたが、MMAでは自由となる方の手で相手を殴ることができる。スクランブル&拳の攻撃は、相手を動かして体力を奪い、ダメージを与えるという点においてMMAで素晴らしく効率的だ。

前述したようにProgressは柔術家、グラップラー、レスラー、MMAファイターの異種格闘技的な面白さを持ち、柔術家の極め感覚を養い、スクランブルの強化にも役立つルールだ。そしてUFCに絶対の価値をおく、そうでなくてもMMAファイターとして強さを追求するうえで、打撃のないMMAという意識を持って戦うことで、テイクダウン&コントロール力の向上が見込まれる。MMAでなくても、実戦で強くなれる。それがProgressルールだ。

同様にKNOCKOUTの山口元気さんが、キックボクサーやムエタイ選手がMMAを目指す上でワン・クッションとなる──そんな位置づけで始めたUnlimitedルールも、MMAファイターは強さを磨くことができる。MMAファイターがユニファイドルールで勝つ、強くなるためのUnlimitedルールの活用法と現状を次回、考察したい。

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【Gladiator029】令和の元寇、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦。シンバートル「羊肉と乳製品」

【写真】ムービーもスチールも関係ないと思われるほど、インタビュー中に動きがない。ある意味、モンゴルの不動心シンバートル(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR029でシンバートル・バットエルデネが吉田開威とGladiator暫定バンタム級王座決定戦を戦う。
Text Manabu Takashima

昨年10月にBreakthrough Combat旗揚げ戦では、キャリア3戦目ながら下馬評をひっくり返し吉野光に快勝したシンバートル。プロMMAデビューは2022年10月で、去年の5月には母国で元Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーを下している。

モンゴル相撲、レスリングをベースにMMAを戦うシンバートルはMMAの試合経験は少ない一方で、2023年と2024年の2年間でモンゴル国内ではキックボクシング、コンバットサンボでナショナルトーナメントで優勝し、散打とシュートボクシングで準優勝という結果を残している。

テイクダウン&グラウンドコントロールの強さで定評のある吉野の抑え込みを返したブリッジ、テイクダウンもしっかりと奪ったことで──僅か1試合で、国内での評価を絶対とした。

令和の元寇、盟友オトゴンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・チャグナードルジと共にグラジのベルトをモンゴルに持って帰るべき戦うシンバートル。その強さの源はモンゴル相撲、羊肉、乳製品、そして乗馬だった。


モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本

――10月30日にBreakthrough Combat旗揚げ戦で吉野光選手に勝利し、一度は今大会で竹本啓哉選手戦のオファーがあったと伺っています。

「すぐにまた日本でデキることが決まって、信じられないほど嬉しかったです」

──吉野戦の勝利で、シンバートル選手の評価は爆上がりました。

「ヨシノ選手は、本当に強くて勉強になりました。そんな彼と良い試合ができて、良かったです。とにかく日本の人達に自分のことを知ってもらえて嬉しいです」

──あの試合、下になった時に右に左と逆方向にブリッジをして上を取っていた動きを中村倫也選手が絶賛していました。

「そうですか(微笑)」

──……(笑)。あのように相手を動かせて、上を取るということは練習でも意識しているのですか。

「抑えられた時に返す練習は、常にやっています。あの動きも練習通りの動きでした」

──凄まじい体力、そして体幹の強さを感じました。「羊肉を食らい、馬に乗った幼少期を過ごした選手は強い」。そんな柏木信吾氏の主張があるのですが、シンバートル選手も子供の頃に乗馬をされていたのでしょうか。

「乗馬はモンゴルの文化です。モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本です。自分はオブスゴル県という田舎で生まれ育ったので、馬に乗るのは生活の一部でした。今も田舎に戻ると、馬に乗っています。ナーダムのような特別な日には人間も馬も着飾っていますが、自分たちは子供の頃から暴れ馬を抑えることが役割だったので手綱も鞍もなく、裸の馬に乗っていました」

──それは……木登りどころでない、強靭な体を創り上げることができますね。

「(照れ笑いを浮かべるのみ)」

オトコンバートル こいつは質問しないと、返事をしないから(笑)。

──ハハハハ。なるほど、です。栄養価の高い羊の肉を食べて、裸の馬に乗る。よって強い肉体と絶妙なバランス感覚を養うことができたと思っていますか。

「その影響は大きいと思います。自分は勉強も好きでなかったですし、毎日のように草原で馬に乗っていたいという子供だったので。そして暇さえあれば、友達とモンゴル相撲をしていました。モンゴル相撲をして、羊の肉を食べて。お菓子も乳製品という生活をしてきたので、今の体が出来上がりました」

──そのモンゴル相撲の経験なのか、あれだけレスリングができても絶対的にアンダーフックという思考でもなく、クリンチの攻防でオーバーフックに取るところが、師匠のジャダンバ・ナラントンガラグに非常に似ていると思いました。

「それこそナラントンガラグ先生の指導の賜物です。アンダーフックを狙って来た相手の腕をオーバーフックで固定して、殴るんです。このオーバーフックはモンゴル相撲の一つの形ですね。相手の腕の自由をきかなくして、柔道でいう外無双や内無双を仕掛けるのがモンゴル相撲の特徴的な動きなので。そこはMMAでも使いやすいです」

自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので

──そこにレスリングが融合し、かつ柔術的な動きが非常にスムーズだというのが──これも中村倫也選手のシンバートル評でした。

「自分のベースはレスリングですが、MMAはそれだけでは戦えないです。なのでグラップリング、柔術も凄く練習しています」

──それは道着を着ての柔術ですか。

「いえ、ノーギです。MMAのための練習なので、道着は着ません」

──では、次の試合に向けての話を聞かせてください。竹本選手との試合から、暫定王座決定戦で吉田選手と戦うというオファーを貰った時はどのような気持ちでしたか。

「自分はどのような試合でも受ける腹積もりでいます。なので対戦相手が代わっても、それほど影響はないです。それでもタケモト選手と戦う予定だったので、タケモト選手の映像をチェックして練習をしていました。タケモト選手に勝つために努力をしてきたのですが、やはり暫定王座を賭けて戦える方が嬉しいです」

──竹本選手と吉田選手、まるでタイプが違うファイターと戦うことになりましたが。

「確かにグラップリングが強い選手から、ストライカーに代わりました。ただ、特に問題ないです。自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので。

(ここでインタビュー中に傍らにいたオトゴンバートルが、何やらモンゴル語でシンバートルに話しかけ)練習もいつも通りやっていますが、ヨシダ選手になったことで打撃戦の比重を増やしています」

──打撃で勝負をするつもりですか。

「今はまだヨシダ選手のことを研究中ですが(※取材は12月20日に行われた)、しっかりと対策を練って作戦を立てて戦います。ただ狙いはサブミッションです。レスリングやグラップリングを駆使して、一本勝ちをしたいです」

──吉田選手はKO宣言しています。

「KOですか(笑)。素晴しい意気込みですね。ただ、私も練習をしているので。試合でどちらが強いのか、。素晴しい戦いをファンの皆に見てもらいたいと思っています」

──今日はありがとうございました。ところでシンバートル選手はいつも、そんな風に無口なのですか。

「いやぁ……」

オトコンバートル 緊張しているだけよ。いつもは、こんなんじゃないので(笑)。

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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具鷲茶記 2 初釜と茶事 【ブルート通信vol.197 / 明生人嘉119話】

こんにちは。昔、松坂屋名古屋店の一階にあった苺タルトとコーヒーでティータイムを楽しんでいた佐藤嘉洋です。愛知県名古屋市在住、庄内で整体院、新瑞橋と池下でキックボクシングジムを営んでおります。起きて半畳寝て一畳最近東京へ行くとき、コロナ禍で気軽に泊まれたホテルが、今では名古屋から新幹線を往復した方がいいんじゃないかという値段で驚天動地、阿鼻叫喚(あびきょうかん)であります。東京はもはや海外感覚ですね。とはいえきっと愛知も順に追いついてくるはずです。私も苦しい。もうしばらくの辛抱だ!この地域格差もいい機会だと、今度は鶯谷(うぐいすだに)の安宿に泊まろうかと画策しております。野宿よりはよっぽどマシです(経験済)。翌日に近くの台東区立書道博物館で目習いをすれば、節約と勉強の一挙両得です。日本には、起きて半畳(はんじょう)寝て一畳(いちじょう)、天下取っても二合半という諺もあります。初めて聞いたとき、すっと身体に染み入ったのを覚えています。思い返せば、海外遠征の劣悪な環境下で怯みそうなときも、俺は大丈夫だと洗脳し会場控室のベンチで昼寝したこともありました。【 2003 / オランダ・ロッテルダムにて 】緊張や恐怖にかられて臆病になるとき、人は俯(うつむ)きがちです。心理学の本にもありましたが、そこであえて上を向くと多少は気持ちもマシになるそうです。試してみたら、本当でした。試合前の準備を終えて待機しているとき、なるべく上を向いて気持ちの折り合いをつけていました。今も落ち込んだときには、努めて上の方を向くようにしています。「上を向いて歩こう。涙がこぼれないように」という普遍の名曲の歌詞は、理に叶っていたということです。ところで、「下を向いて歩こう。涙をこぼしながら」という歌詞も思い浮かびましたけれど、それもまた時には吉としましょう(笑)茶道を習い始めて半年ブルート通信の広告のご縁から、昨年、茶道に触れる機会がありました。講師の香川先生から、それぞれの動きには続きをみる

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【Gladiator029】令和の元寇、今井健斗とフライ級王座決定戦。オトコンバートル「いつも通り打撃で戦う」

【写真】昨年のクリスマスに22歳になったばかり。可能性は無限大だ(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、オトゴンバートル・ホルドバートルがGladiatorフライ級王座決定戦に出場し今井健斗と対戦する。
Text Manabu Takashima

この日はフライ級だけでなくライト級、フェザー級、そして暫定バンタム級と4試合のタイトル戦が組まれ、3階級でモンゴル人ファイターが王座を狙う。まさに令和の元寇というべき、J-MMA侵略に挑む全員が20代、なかでもオトゴンバートルは22歳になったばかりでプロMMAキャリアも2年目を迎えたルーキーといってよい選手だ。

プロデビューは昨年1月、3月にグラジのフライ級王座決定戦トーナメント準々決勝で初来日を果たすと久保健太をスイッチのハイキックからギロチンで切って落とした。

この時点で韓国から出場したチェ・ドンフンとともに優勝候補に挙げられるようになったが、そのドンフンがRoad to UFCに転身。準決進出を決めていたイ・スンチョルも負傷でトーナメントを離脱し、その後にONE転出を決めた。

消去法ながらNavEと早々にタイトルを掛けて戦うことが決まったオトゴンバートルだが、NavEの負傷からの回復待ち状態が続き5月、7月、10月大会とタイトル戦を戦う機会を失していた。この間7月に漢気・和田教良をパウンドアウト、10月にはBreakthrough Combat旗揚げ戦で風我から判定勝ちを収めている。

ベースはレスリングながら、卓越した打撃のセンスを持ちながら経験値は圧倒的に少ない草原のMMAの未来=オトゴンバートルにキャリア5戦目にして、待望のタイトル戦に挑む心境を尋ねた。


――対戦相手はNavE選手でなくなりましたが、ようやくグラジのフライ級王座決定戦を戦うことになりました。

「本当に嬉しいです。5月からずっとベルトが懸かった試合を待っていたので。毎回、オファーのたびにベルトは賭けられないのですかと尋ね続けてきました。なのでNavEが戦えなくても、イマイとタイトル戦を組んでもらえたことは凄く嬉しいです」

──12月25日のBreakthrough Combat02でチェ・スングクとのオファーがあり、受けました。その後グラジの王座決定戦の話が来て、BTC側からタイトル戦を優先させてもらっても構わないという話があってまとまった話だと伺っています。

「チェ・スングクはRoad to UFCで準優勝をしていたり、本当に素晴らしい選手で良い相手だと思っていました。ただグラジのフライ級タイトル戦は、ずっと待っていた試合だったので、チェ・スングク戦よりタイトル戦を選ばせてもらった形です。ハセガワ(長谷川賢)さんからは『どちらでも、戦いたい試合を戦って欲しい』と言って貰えて、凄く感謝しています」

──Road to UFCに出場したいという考えがあるなら、Gladiatorのベルトなのか。準優勝者に勝つこと、どちらが評価されるのかなど悩むことはなかったですか。

「どちらも良い機会だと思えました。ひょっとすればチェ・スングクに勝つ方が評価されるかもしれないです。ただ、グラジのチャンピオンはニャムジャルガルもそうですが、Road to UFCに毎回のように出ているので、グラジのベルトを待つことも可能性を広げるモノだと信じています。

なにより今井選手は米国のサイト(tapologyの日本フライ級で今井が34位で、オトゴンバートルが37位)のランクが、自分よりも上で試合経験も3倍あります。そういう選手に勝ってベルトを巻くことに意味があると思いました」

──その今井選手の印象を教えてもらえますか。

「オールラウンドで、全ての局面で自分の強さを出すことができる選手だと思います」

──前回勝利した風我選手の方が知名度は高いという見方も成り立ちますが、今井選手は地道に戦績を積み重ねてきた強味があるかと。

「自分は誰と戦っても、楽観視することはないです。イマイとフウガを比較することもないですし、相手のことが弱いと思って試合をしたことは1度もないので。それに試合というものは強い選手が勝つということでなく、運も影響するので読めるモノでないです。ただ自分は頑張るだけです」

──なるほど、です。風我戦で3Rを戦ったことをどのように捉えていますか。

「3Rを戦ったことがなかったのでフウガとの戦いは、凄く良い経験になりました。色々な攻撃を仕掛けてきたので、自分の課題も見つかりましたし。あの試合以降は、その課題の克服に努め練習してきました」

──その課題というのは?

「スタミナですね。この試合に向けて、心肺能力を高めるトレーニングを徹底しています」

──あの動きで、スタミナ不足を感じていたのですか!! 何度かリズムを崩すことがありましたが、すぐに自分の間合いを取り戻していました。

「蹴りを使った後、打撃のなかでバランスを崩すこともありました。そこは常に気をつけて、そのまま流れが悪くならないように立て直すことを習慣づけ、練習をしてきました」

──アジャスト振りは本当に見事でした。

「ありがとうございます(笑)」

──それについにテイクダウンの強さも見せてくれました。あの試合を解析してくれた中村倫也選手から、テイクダウンからグラップリングのつなぎが上達すると世界でも敵は少なくなるという言葉が聞かれました。

「自分は打撃戦が好きで、打撃を試合で見せたいと思っています。フウガ戦でも本来はレスリングを見せるつもりはなかったです。試合の流れで、レスリングの技術までは見せたのですが、グラップリングに関しては出す必要がある選手と戦った時に見せます。そんな試合が将来的にやってくることを期待してください(笑)」

──では次のタイトル戦、やはり打撃勝負ですか。

「いつも通り、打撃で戦うつもりです。ただイマイは組んでくると思うので、それを跳ね返して打撃をいれます。組まれても自分のベースはレスリングなので問題ないです。切って殴ります。

とにかく互いに悔いのないように頑張りたいです。12日のGladiatorはモンゴル人3選手がタイトル戦を戦う特別な日になります。皆、本当に頑張っているので会場に来て自分たちの試合を見て欲しいです。絶対に良い試合をします。アリガトウゴザイマス」


■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ

■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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