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【ONE】2022年中に話が訊きたかったファイター。3人目、ジャレッド・ブルックス―01―「第2弾でDJと」

【写真】練習後のドライブ中にインタビューを受けてくれたブルックスは、話に夢中で道を間違えることが何度かあった(笑)。気を付けて運転してください (C)MMAPLANET

2023年が始まり、MMAワールドでは6日(金・現地時間)に米国でLFAが開催され、アジアではONEのタイ大会=14日(土・同)のFIGHT NIGHT06からスタートを切る。日本の戦い初めは15日(日)、後楽園ホールの修斗公式戦だ。

そんな2023年のMMAに向け、『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビューを行った。第3弾は昨年12月にジョシュア・パシオを破り、ONE世界ストロー級の頂点に立ったジャレッド・ブルックスに話を訊いた。

実質、米国には存在しないストロー級という階級で世界の頂点に立ったブルックスが、5月に予定されるONEの米国進出をどのように考えているのか。


──ジャレッド、ONE世界ストロー級王者として迎えたクリスマス・ホリデーはいかがでしたか。

「最高だったよ。何人かの本当の親友たちと一緒に時間を過ごした。ただ残念なことに天候が凄く悪くて、僕のフライトがなくなったから家族に会いに行けなくなったんだ。それでも電話で話せたし、良いホリデーを送ることができたよ」

──MMAワールドには数多くの世界チャンピオンが存在しています。個人的には女子ストロー級からフェザー級、男子ではフライ級からヘビー級までUFCのチャンピオンが世界の頂点という理解でいます。そして男子ストロー級ではONE、つまりジャレッドだと。

「ありがとう。実際、ONEは今凄い勢いで米国でも認知されている。米国市場でも確かな存在になっている。ONEのような成長著しい団体のチャンピオンになれたことをとても光栄に思うよ。家族や友人たちが、僕がONEの世界チャンピオンになった時の喜びようは言葉で言い表すことができるもんじゃなかったしね」

──米国ではONEの注目度は依然としてコアファン中心だと思っていたのですが、米国のMMA関係者によるとAmazon Primeの反響は予想以上のようですね。某フィーダーショーのトップが「アナトリ―・マレキンがあんなに話題になるなんて。UFC Fight Pass以外にも伝え方があることを頭に入れないといけない」と言っていました。

「米国ではMMAはすっかり定着している。そのMMAだけでないONEに米国のファンも関心を持っているようだ。僕自身はONEが特に他のMMAプロモーションと違うところがあるとは思っていないよ。

ただし、ハイドレーション・テストがあることや、ルールの違いを映像で流してより理解を深めようとしている。あとメディア用にセレモニアル・フェイスオフを派手にやったりね。その辺りは従来のプロモーションと差別化を図ろうとはしているようだ」

──ジョシュア・パシオに挑戦した試合ですが、判定勝ちは文句のないモノでした。ただし、パシオもまた強さを見せた。決して、一方的な試合ではなかったです。

「ジョシュアのテイクダウン防御は本当に素晴らしかったね。ずっと僕との試合を想定し、試合に関しても組み立てができていたように感じた。ジョシュアは良い試合をしたよ。僕自身、彼のサークリングから繰り出されるスピニングバック系の攻撃を受けないことを第一に考えていたから、手数も6発ぐらい殴れるところが3発程度に抑えられてしまった。

でも、次があるなら違った試合展開になる。僕は手数を増やし、テイクダウンにより良い形で繋げることができるようになるだろう。前回の試合ではできなかったことを、次があれば実戦する。結果、僕は彼をフィニッシュできるだろう。

ただ僕自身は何事も忘れやすい気質の人間で(笑)。勝っても負けても、次のことを考える性分なんだ。確かにONE世界ストロー級王座に就いたことは、とても達成感のあることだよ。でも、もう過ぎたことだ。こうやって祝ってくれる言葉は有難いけど、僕自身はこれからのことに集中しているよ」

──現状ジョシュア・パシオとの再戦を頭に置いているということでしょうか。それとも新たなチャレンジャーの出現を考えていますか。

「対戦相手は誰でも良いよ。そこは問題じゃない。チャンピオンは僕だ。この場所に立ち続け、ベルトを守り続ける。誰だろうが、チャレンジャーが現れれば戦うよ。どの国でも戦うし、そこには必ず意味がある。

ただし、ONEの米国進出が決まった。米国にジョシュアがやってきて、僕と戦うとなればイベントは盛り上がるよね。僕の試合はどの階級の選手と比較しても、ファンが楽しめるに違いない。だから、誰が僕の前に立ち塞がろうともただ殴り倒すだけだよ。そして、最高のショーにしてみせる。ONEの世界チャンピオンとしてね」

──ジャレッドはもう誰かと戦うことをアピールする必要もない?

「誰だろうが、僕の後ろについてくるヤツらが前に出ようとするなら戦うよ」

──タイトル奪取直後にはデメトリウス・ジョンソンとの対戦をアピールしていました。米国人ファイター同士のチャンプ・チャンプ・ファイトは凄く興味深いです。しかし、そのDJはアドリアーノ・モライシュとのトリロジーマッチを5月の米国進出第一弾で戦うことが発表されています。DJと戦うのであれば、さらにそこから時間を要します。

「DJが僕にとって最高の相手だということは変わりない。だから僕がONEの米国進出第1弾で勝ち、彼も勝利すれば……ONEの米国大会第2弾でDJと戦えるように、僕は彼を対戦相手に指名する」

<この項、続く>

■ ONE FN06放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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【ONE FN06】佐藤将光がキム・ジェウンとキャッチ戦。マイキーは草原のコンバット柔術世界王者と

【写真】佐藤にとって10カ月振りのファイトはショートノーティスか (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)にタイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE Fight Night06の全対戦カードが発表された。

キック2階級の世界戦、スタンプ・フェアテックスとアニッサ・メクセンのミックスファイト、ロッタンのキックとスーパーガールの女子ムエタイ戦が確定カードとなり、イベントまで2週間を切ってもMMAが組まれないイベントのなるのかと危惧された同大会。

結果として本日のアナウンスでMMA3試合と仕切り直しのグラップリングの世界戦が組まれONEにとって2023年のスタートを切る相応しい混合イベントとなった。


その3つのMMAマッチとは215ポンドキャッチ戦=オンラ・ンサン✖ジルベウト・ガルバォン戦、フェザー級のゲイリー・トノン✖ジョニー・ヌネス戦、そして佐藤将光✖キム・ジェウンの150ポンドキャッチ戦だ。

佐藤とキム・ジェウンの1戦は女子ムエタイのスーパーガール・ジャルーンサックムエタイ✖エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ戦とともに米国&カナダ向けのAmazon Prime カードのメイン終了に行われるポストリミ・ファイトとして実施される。

佐藤は昨年3月のONE Xでスティーブン・ローマンに敗れて以来、実に10カ月振りのファイトとなる。対するキム・ジェウンは、そのONE Xでタン・カイに敗れバンタム級に転向すると10月にシャミル・ガサノフにRNCで一本負けも、11月にはケビン・ベリンゴンをパウンドアウトしている。

つまり同じ大会で敗れながらキム・ジェウンにはその後も2度も戦う機会があり、佐藤にはなかった。今回の対戦はバンタム級同士の顔合わせながらキャッチウェイト戦になったことで緊急オファー&準備期間が十分でないことは予想される、が、佐藤は過去にキム・ジェウンのチームメイトであるキム・ウォンイルにはRNC初回で一本勝ちしているだけにエクストリーム・コンバット勢を何としても連破して、存在感を上げたいファイトだ。

またグラップリングでは、コメインの1戦としてONEサブミッショングラップリング世界フライ級王者マキシー・ムスメシがガントゥルム・バヤンドォーレンの挑戦を受けることも決まっている。

昨年10月1日にクレベル・ソウザを破り、初代フライ級組み技王に輝いたマイキーは本来、昨年のサンボ世界選手権58キロ級優勝のロシア人サンビスト&柔道家のサヤン・ヘルテックの挑戦を受ける予定だった。

しかし、ヘルテックの負傷欠場となり、ここでマイキーは同じく昨年のサンボ世界大会の金メダリスト=ガントゥルム・バヤンドォーレンに対し、インスタを通して「サンボ・ワールズ優勝おめでとう。ONEで僕と戦うことに興味はないかい? 君と戦えると凄く光栄だ」とメッセージを送った。

バヤンドォーレンはこれをFacebookで公開し、両者の対戦が実現に向かったという背景がある。実はバヤンドォーレンはRoad to ONE Mongolia決勝大会で、グラップリングマッチに出場しており一本勝ちを収め、ONE関係者の目にも止まっていたファイターのようだ。

とはいえバヤンドォーレンはヘルテックのようにスポーツサンボの世界王者ではなく、コンバットサンボの58キロ級金メダリストでMMAでも3勝1敗の戦績を残している選手だ。柔術では茶帯のバヤンドォーレンが、サブオンリーでマイキーに如何に対抗できるのか。MMAとグラップリングのフリースタイルやコンバット柔術でも見てみたい顔合わせだ。

■放送予定
1月14日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN06対戦カード

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<150ポンド契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
佐藤将光(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者] チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦/3分5R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] ガントゥルム・バヤンドォーレン(モンゴル)

<フリースタイル女子アトム級(※52.2キロ)/3分4R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<215ポンド契約/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
ジドゥオ・イブ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
ジョニー・ヌネス(米国)

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