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【PFL2024#10】ピネド欠場で急遽参戦のブラガがケネディから判定勝利をもぎ取る

【写真】1Rはブラガ、2Rはケネディ。3Rもケネディが優勢に試合を進めていたが、一瞬のスキを見逃さなかったブラガがバック→テイクダウンでラウンドをものにした。(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

ブラガが右のカーフキックと三日月蹴り。ケネディも右を蹴り返して、ブラガのパンチにニータップ気味に組みついて尻餅をつかせる。ブラガもケージを背にしてすぐに立ち上がり、ケネディは両差しでブラガをケージに押し込む。ここからケネディはバックを狙いつつ、ブラガの右足にシングルレッグに入る。

ケネディは左腕を深く入れて、ブラガの右足に足をかけてテイクダウンすると、その際でブラガがグラウンドで上を取る。ケネディは左腕を差して体を起こすと、ブラガがヒジを落とし、これでケネディが頭部をカットする。試合がスタンドに戻るとブラガが右カーフとジャブ、右ストレートで前に出る。ケネディもジャブを返すが、ブラガが左右のストレートを当てる。

ブラガは右カーフを蹴って上体を揺らしながら左フック、ケネディは右ストレートを返す。ブラガが右ストレートを当てると、ケネディは首相撲からヒザ蹴り。離れるとブラガが右カーフと左ミドル、ケネディはパンチを見せつつダブルレッグで組みついて、ブラガをケージに押し込んで右ヒジ、ブラガも右ヒジを返す。終了間際、ケネディはヒジとヒザで攻撃をまとめた。

2R、ブラガが右カーフと右ストレート、スイッチして右フックを当てる。ケネディも前に出て右アッパーから左フック、右ヒジからニータップに入ってブラガをケージに押し込む。離れるとニータップで押し込むが、ブラガも深くは組ませない。ケネディはボディロックに切り替えてサイドに崩しつつ、ブラガのバックを狙う。

ケネディはブラガを後方に倒しつつ、四つん這いになるブラガにヒザ蹴りを入れて左足をフックする。ここはブラガもすぐに足を外すが、ケネディがバックコントロールを続ける。ブラガが立ち上がると、ケネディは左腕を深く入れて右腕を股下に入れて持ち上げてテイクダウン。ここもブラガが立ち上がるが、ケネディが同じようにブラガを持ち上げて四つん這いにする。

3R、ブラガがジャブと右の前蹴り、左ミドルを蹴る。ケネディが右カーフを蹴ると、ブラガがワンツーで前に出て右カーフ。続く左ミドルはケネディがキャッチして、ブラガをケージに押し込む。ここはブラガが腕を差し上げてテイクダウンを許さない。一度離れたケネディはすぐにプレッシャーをかけ、右ストレートから組みつく。

ブラガが距離を取ると、ケネディが右アッパーから左のヒジ、ダブルレッグに入ってブラガをケージに押し込む。ケネディはブラガの左足にシングルレッグに入る形で寝かせようとするが、ブラガも左足を抜いて立ち上がる。ケネディはブラガをケージに押し込んで左足にシングルレッグに入り、それを切ったブラガがすぐにバックへ。ケネディが腰を上げると、ブラガはバックコントロールを続け、後方に投げてテイクダウンする。

ケネディもバックコントロールは許さずに立ち上がり、距離が離れるとケネディがジャブからダブルレッグ。これを切られるとすぐに右ミドルを蹴る。最後はブラガが右→左フックで前に出る。ヘスス・ピネドの欠場で急遽参戦となったブラガがケネディから判定勝利をもぎ取った。


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【PFL2024#10】MENAバンタム級決勝へ、UFC級=アリ・タレブ「拳が爆発するところを楽しみにしてくれ」

【写真】UAEWバンタム級のベルトと。あのヴィニシウス・オリヴェイラに勝っている──弱いわけがない。MENAで優勝し、北米進出を目指すアリ・タレブ。果たしてバンタム級ファイターに、その機会は与えられるのだろうか (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。同大会では今年から活動を介したPFL MENAの決勝戦4試合も組まれている。
Text by Manabu Takashima

中東&北アフリカの地区リーグ=MENAは、当然のようにアラビック&ムスリム人選手が中心に活躍している。そして、その地を持ち当地で戦うファイターも少なくない。バンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦するアリ・タレブもその1人だ。

戦禍のイラクを逃れ、スウェーデンに移住したタレブはUAEW時代に吉野光を倒し、コンテンダーシリーズからUFCにステップアップしたヴィニシウス・オリヴェイラをKOしバンタム級のベルトを巻いた実力者だ。そのタレブ、PFLファイナルとの合体したビッグショーで、その名を世界に轟かせようと気概に満ち溢れていた。


(C)PFL

――PFL MENAバンタム級決勝でラシッド・ハズと対戦します。

アリの国籍がイランだったりスウェーデンになっていたりするのですが、スウェーデン生まれのイラク系ということで宜しいでしょうか。

「いや、俺が生まれたのはイラクだよ。1997年に生まれて、2009年にスウェーデンに移住した。イラクは米国とサダム・フセインの間で紛争状態に陥り、逃れるために父、弟、妹と一緒にスウェーデンに移り住んだ。でも兄は今もイラクに住んでいるよ。より良い人生を求めて、スウェーデンにやってきたんだ」

──コンバットスポーツに出会ったのは、スウェーデンに移り住んでからですか。

「ブラザー。今、言ったように俺は5年間も紛争状態の国に住んでいたんだ。ガキのころから、頭の中も戦争状態だった。言葉が通じないスウェーデンにやってきて、拍車がかかった。でもスウェーデン語が分かるようになってから、落ち着いてサッカーにこうじるようになった。そのうち週に2度ほど、格闘技のトレーニングを始めるようになったんだ」

──どのようなスタイルの格闘技の練習を始めたのでしょうか。

「ノーギグラップリングだ。ただ楽しむために始めて、シリアスではなかった。でも2年、3年と練習をすると、真剣さが増してアマチュアの試合に出るようになった。プロデビューは2019年だ。2勝したらコロナになった。そして2021年の3月に10日前のショートノーティスでUAEWからオファーがあった。相手は7勝2敗のヌーラズ・アブザグだ。その試合に勝って、ブラザー。俺はそのままUAEWと契約をした。強い相手が続いたけど4連勝して5戦目で今はUFCで戦っているヴィニシウス・オリヴェイラとバンタム級王座決定戦を戦い、3RKO勝ちでチャンピオンになった。UAEWではほんとうに良い経験をさせてもらったよ」

──イラクの血もあってUAEWと契約したのですか。そのまま欧州でキャリアップということは考えずに?

「それは関係ない。チャンスがあったから、跳びついた。とにかく強い相手と戦いたかった。だからUAEWと契約して良かった。正直、それからCage WarriorsやUFCに進もうという考えは持っていた。でもオリヴェイラに勝った後に、PFLから連絡がきたんだ。PFLと契約できて満足している。彼らとはファミリーのような人間関係を築くこともできた」

──ただPFL欧州でなく、PFLレギュラーシーズンに参戦したいという想いはなかったですか。

「ブラザー、それはどうでも良かった。強いヤツと戦いたいというのが一番だったから。実際、PFLヨーロッパでキャリア初黒星を喫したわけだし。PFLはベストファイターを用意してくれ、俺は負けた。そして今年はMENAでのチャンスを貰ったんだ。

戦って稼いでいるんだ。文句はない。それにMENAにも良い選手が揃っている。なんといっても選手へのケアが違う。ヨーロッパの多くの大会は、ここまで選手ファーストのイベントを開くことはできない」

──MENAが活動開始をした。抜群のタイミングでしたね。

「中東のMMAは日々、成長している。サウジアラビアは多くのスポーツに投資をしていて、MMAやボクシングにも力をいれているんだ。レベル的にもUAEWが次々とUFCに選手を送りだしたように、中東のMMAはコンペティションとしても成長し続けている。ローカルファイターも力をつけているしね。ファンも熱狂的だ」

──今大会はMENAのファイナルだけでなく、PFL Globalシーズンの決勝戦も行なわれるビッグショーになりますね。

「ブラザー、これは大きな一歩だよ。ここで勝って、もっと前に進む。このショーで戦うことで、多くの人がアリ・タレブの名をその胸に刻み込んで欲しい」

(C)PFL

──では対戦相手の印象を教えてください。

「ブラザー、ラシッドは良い相手だ。でも俺の方が優れている。どこが優れているかは、試合を見てもらうと分かるだろう。ブラザー、俺の拳が爆発するところを楽しみにしてくれ。試合に関してベラベラと話すつもりはない。日本のファンにもファイトをしっかりとチェックしてもらえると、アリ・タレブがどういうファイターが分かってもらえると信じている」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午後11時15分~U-NEXT

■PFL2024#10対戦カード

<フェザー級決勝/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<女子フライ級決勝/5分5R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
インパ・カサンガネイ(米国)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<ライト級決勝/5分5R>
ブレント・プリマス(米国)
ガジ・ラバダノフ(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
コステリョ・ファン・スティーニス(オランダ)
ジョアォン・ヴィトー・ダンタス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジョウジ(フランス)
ホセ・ペレス(米国)

<MENAウェルター級決勝/5分5R>
ムハマド・アラクラー(クウェート)
オマール・エル・ダフラウイ(エジプト)

<アマチュア女子アトム級/3分3R>
ハッタン・アルセイフ(サウジアラビア)
リリア・オスマニ(アルジェリア)

<MENAバンタム級決勝/5分5R>
アリ・タレブ(スウェーデン)
ラシッド・ハズ(スペイン)

<MENAライト級決勝/5分5R>
ムーセン・ムハマドサイファイ(イラン)
ジョージ・エイド(レバノン)

<ライト級/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
アルフィー・デイビス(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
スリム・トラベルシ(チュニジア)
アブラハム・バブリー(英国)

<MENAフェザー級決勝/5分5R>
アブドゥルラフマン・アリヤサット(ヨルダン)
アブドゥラ・アルカタニ(サウジアラビア)

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【PFL2024#10】2023年王者と対戦──ジェレミー・ケネディ「ピネドは真実を知る最初のファイターになる」

【写真】巧さの裏にどこか喧嘩の弱さが感じられたケネディだったが、敗れたとはいえパトリシオ戦ではしっかりと打撃で勝負ができていた (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。米国から始めて離れて、PFL決勝大会は中東サウジアラビアで行われることになった。
Text by Manabu Takashima

6階級の決勝戦に加えPFL MENAファイナル4試合、キャンセルされたBellator CSパリ大会からスライドされたかのようなGlobalショーケースバウトとご当地カードのMENAショーケースバウトと合計16試合のロングランイベント。その第3試合でヘスス・ピネドと戦うのが、ジェレミー・ケネディだ。

MMAが回転するウェルラウンディット・ファイターのケネディは、今年の4月に念願のパトリシオ・フレイレが持つBellator世界フェザー級王座への挑戦を実現させるも、3Rに逆転TKO負けを喫した。あれから8カ月、復活の舞台は2019年以来のPFLで、対戦相手は2023年のPFL世界フェザー級ウィナーとなった。

強烈な打撃力を持つピネドに対して、絶対の自信を持つケネディに中東の市場拡大の影響とキャリアのリストラについて尋ねた。


――ジェレミー、ドライブ中ですがインタビューは大丈夫なのでしょうか。

「全然、問題ないよ。ドバイのハイウェイは凄く渋滞しているから」

──今、ドバイなのですか。

「そうなんだ。時差の調整のために1週間前にドバイにやってきて、月曜日にリヤドに移る」

──今や中東が大きなマーケットとなり、北米在住のファイターも時差のある場所で試合をすることが多くなりましたね。

「長い間アジアのファイターが長旅をして北米で戦ってきたけど、今では君が言ったように中東市場が巨大化している。僕たちも遠征して戦う重要性を理解しないといけない。ただ僕のキャリアは旅が多かったから、特別新しいことでもないし何をどういう風に準備をすれば良いのかも分かっている。

早目に中東にやってきてトレーニング・スケジュールを考え、最後の調整をしているんだ。ファイトウィークになる前から時差ボケは解消できているから、何も問題なく試合に臨むことができるよ」

──UFC時代にブラジルや豪州、Bellaltorでは英国やアイルランドで試合をしていますが、中東で戦うのはまた違う感じなのでしょうか。

「そこは変わりないよ。ヨーロッパとは少し時差が違うぐらいで。食事やミネラルウォーターの違いで、ソディウム(塩)の取り方が違うこともあるかな。でも、BRAVE CFで戦っていた時にサウジアラビアやモロッコでも試合をしてきた。それに僕はその土地のことを事前に徹底的に調べる性格で。ちょっと周囲から病的だって思われることもあるんだ(笑)」

──アハハハハ。でも備えあれば憂いなしです。

「そうなんだ。どういうところに滞在するのか。どんな場所で、どのようなスケジュールが組まれているのか。それを把握することは、責任を持って試合をすることに通じている。だから、どの国だろうが僕は思ったようにモノゴトを進めることができるんだ。現地で色々と悩むことになるぐらいなら、事前に解決しておかないと」

──さすがの言葉です。ところで2019年以来、実に5年振りのPFLでの試合になります。そのあたりはどのように捉えていますか。

「PFLで戦った1年は、試合数も確保されていて凄く楽しめた。ただコロナになって、PFLは年間スケジュールを全てキャンセルした。試合がなくなった僕にとって、セカンド・オプションはBellatorで戦うことだった。2000年からBellatorで戦ってきた期間は、凄く幸せな時を過ごせたよ。そしてBellatorとPFLが合体した。またPFLのシーズンフォーマットで戦えるかもしれないし、そこは凄く楽しみにしている。

だからこそ、今回の試合はとても重要になってくる。なんせ去年のチャンピオンと戦うんだ。この試合はPFLに戻るためにうってつけの試合だよ」

──3月のBellator世界フェザー級王座挑戦から、8カ月を経ての再起戦でもあります。パトリシオ・フレイレとの一戦は、ジェレミーが優勢でMMAが回転していた時に打撃の猛攻を受けて敗れました。

「大きな敗北だったよ。でも、色々と勉強になった試合だ。パトリシオはこの階級でベルトを誰よりも長く巻いているチャンピオンだ。その彼を相手にして、今言ってもらったように打撃戦でも優位に立っていた。つまりは僕が誰とでも、打撃戦をやり合える能力を持っていることを証明したことになる。だからこそ、試合に必要なことは何でもできるという強い意思を持つべきだった。

前向きに捉えると、今後は誰もが僕には打撃もあるということを頭に入れて戦う必要が出てくるということ。もちろん、僕には絶対的なグラップリングという武器がある。グラップリングなくして、僕のファイトは成り立たないぐらいの。

そこに打撃があることを、僕の相手は考えないといけなくなったんだ。そういう意味で、彼にとっては残念なことだけどピネドはこの僕の真実を知る最初のファイターになる。パトリシオに挑戦という本当に重要な試合で負けてなお、そこは収穫だった。同時に、もうあんな想いは2度としたくないという気持ちだよ」

──この8カ月というインターバルは、あえて次戦まで時間を置いたのでしょうか。

「何度か試合の話はあったけど、実現しなかった。でも、それだけしっかりとトレーニングを積むことはできている。もちろん休息も必要だったし、8カ月前と比較すると凄く成長できたよ」

──先ほど言われたようにサウジアラビアで対戦するヘスス・ピネドは2023年のPFLフェザー級王者でレギュラーシーズンのブレンダン・ラウネーン戦、準決勝のバッバ・ジェンキンス戦、決勝のガブリエル・ブラガ戦の勝利によって、あの時点では確実に世界トップのフェザー級ファイターでした。

「もともとピネドがパトリシオとスーパーファイトを戦う予定だったのが欠場して、僕がパトリシオに挑戦することになった。そのピネドと僕が戦う。面白いよね。確かにピネドは2023年に素晴らしい結果を残している。ただし、まだ色々と分かっていないことが多い選手のままでもある。

彼の力が発揮される部分では、確かに危険な相手だ。でも、そうでないときにはどうなるのか。加えて僕は8カ月振りの試合だけど、ピネドはそれ以上ブランクがある」

──スタイル的にはどのように捉えていますか。

「相手に恐怖を抱かせることができるファイターだと思う。パンチ力が絶大で、無類のスタミナを誇る。何よりアグレッシブだ。ただ、彼のその良さすら僕にとっては都合が良い。彼にとって僕は本当に嫌なタイプの対戦相手だと思う。

なぜ? 彼はグラップリングに穴があるからだよ。それに打撃戦でも、下がって戦うことはできない。常に前に出て戦う。ピネドが前に出てくる時こそ、テイクダウンする恰好の機会になる。背中をつけたり、背中を譲ってのファイトはピネドにとっては嫌な時間だ。もちろん1年の間に、違う戦い方ができるようになっている可能性はある。でも、劇的にスタイルを変えることは難しいだろう」

──同時にピネドも、ジェレミーがテイクダウンを狙うことを理解している。ならば、ヒザ蹴りを準備して待っていることもあるのではないでしょうか。

「ノー。ヒザは出せないよ。そこで組まれることを絶対に避けたいから。僕の戦い方は、そういう彼の武器を無力化できるはずだ。パトリシオに敗れ、また一から頂点を目指すようなキャリアの再構築はしたくなかった。ピネドに勝てば、即タイトル戦やパトリシオとリマッチが用意されてもおかしくない。そういう相手だと思っている。

この試合は僕の将来に向けて、複数のドアを開けてくれることになる。この機会を得ることができて、とてもハッピーだよ。そして、僕はフェザー級で世界のベストの1人だと証明する」

──そのドアの向こうはBellator CSなのか、PFLなのか。今のジェレミーの気持ちはどちらにありますか。

「う~ん、難しい質問だよ。僕はいつだってタイトルを欲している。BellatorでもPFLのどちらでも。ただ、PFLのタイトルには100万ドルがついてくるよね(笑)」

──ここはケネディ夫人の意見を尊重するのが、一番ですね(笑)。

「アハハハハハ。彼女がどちらを欲するのか、もう明白だよ(笑)。ただ、今はとにかくピネドを倒さないことには何も始まらないよ」

──MMAファイターのなかでも、本当のウェルランディット・ファイターであるジェレミーの戦いは日本ではファン、ファイター、関係者の間で高く評価されています。最後に日本のファンに一言メッセージをお願いできないでしょうか。

「僕にはMMAを戦ううえで、まだ夢が残されている。それが日本で試合をすることなんだ。引退をするまでに、最低でも1試合は日本で戦いたい。Bellatorで戦っていると、そのチャンスがあるかもしれない。でも、本当に将来のことは誰にも分からない。それでも本当に日本で試合がしたいと思っている。そして、日本のファンが僕を応援してくれることに感謝している」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午前11時15分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET PFL PFL2024#09 Report ガブリエル・ブラガ チムール・カイズリエフ ブログ

【PFL2024#09】ボディ攻撃でブラガを単発にさせた無敗カイズリエフ。猛追を振り切り判定勝ちで決勝へ

<フェザー級準決勝/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29.
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)

ジワリジワリとプレスをかけるブラガ。しかしカイズリエフが左フックからニータップを狙う。これを突き放したブラガが右ローを見せた。スイッチしたブラガが左ローを蹴る。カイズリエフは左ジャブを上下に散らすも、右カーフを受けた。ブラガの右カーフにカイズリエフが右ストレートを合わせる。左ジャブから右ボディに繋げたカイズリエフに対し、ブラガは右カーフを軸に攻め立てていく。

右ボディを突き刺したカイズリエフ。ブラガはサウスポーにスイッチする。しかしカイズリエフが右ストレートを伸ばすとオーソドックスに戻した。カイズリエフがケージ中央から飛び込む、ニータップからケージに押し込む。スタンドに戻るとパンチを当ててから再び飛び込んだが、これはブラガが切った。互いに蹴り合いで初回を終えた。

2R、ブラガが左ジャブを伸ばす。右カーフは空振り。カイズリエフが右ショートを打ち込んだ。ブラガの攻撃を空振りさせるカイズリエフが左ジャブを突き続ける。ブラガは右カーフから左フックに繋げた。手数が少ないブラガに対し、カイズリエフが右ボディアッパーを突き上げる。ボディを食らうとサウスポーにスイッチするブラガ——このボディ攻撃のために攻めづらいか。

ローを蹴り合う両者。カイズリエフは右アッパーを見せる。ブラガの左フックに、カイズリエフも左を合わせる。大きなアクションが見られない展開に、場内からブーイングも聞こえる。ラウンド終了間際、ブラガがヒザで攻め立てて、バランスを崩したカイズリエフはマットに手を着いた。

最終回、カイズリエフがシングルレッグで組みつく。下がるブラガをケージに押し込み、組み手を切り替えるがブラガに突き放された。ブラガはケージ中央からパンチを振るって距離を詰めるも、ここは再びカイズリエフが捌く。右カーフを当てるブラガ。カイズリエフがバランスを崩す場面も。しかしブラガに後続打がない。

左ミドルを当てるも単発で終わってしまうブラガ。左ジャブを突いてサークリングするカイズリエフ。ブラガはその左ジャブに右ストレートを合わせるも、カイズリエフの顔面には届かず。カイズリエフもニータップを狙うが、ブラガに切られてしまう。イーブンペースで捌き続けるカイズリエフが、逆転を狙うブラガを振り切った。

1名のジャッジが29-28でブラガの勝利としたことには疑問しかないが、カイズリエフが自分のペースを保ちトーナメント決勝に進んだ。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#09 アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ エリック・アレキン ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ シャミル・ムサエフ タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ムハメド・ベルハモフ ルカ・ポクリ レイ・クーパー3世 ローガン・ストーリー

【PFL2024#09】躍進のカマカ3世がラウネーンに挑むフェザー級。ウェルター級は4人揃って初ベスト4

【写真】カイ・カマカ3世が番狂わせを起こすことは──??(C)PFL

23 日(金・現地時間)、ワシントンDCのジ・アンセムでPFL2024#09が開催される。PFL2024年プレーオフも最終戦を迎え、フェザー級とウェルター級の準決勝が組まれている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級準決勝はブレンダン・ラウネーン×カイ・カマカ3世とガブリエル・ブラガ×チムール・カイズリエフ。ウェルター級はハメド・ウマラトフ×ネイマン・グレイシー、シャミル・ムサエフ×ムラッド・ラマザノフという組み合わせだ。

ネイマンはシーズン5位だったが、3位のドン・マッジの負傷欠場により繰り上がりでセミファイナル進出を果たしている。


2022年のフェザー級王者ラウネーンはボーナスだけでも5Pの荒稼ぎで、11Pで堂々のシーズン1位通過。対するカマカ3世はアダム・ボリッチの脱落というのは大きなファクターになっただろうが、バッバ・ジェンキンスとペドロ・カルバーリョから連勝して4位通過というのは、想像できなかった躍進といえる。

カマカ3世はスイッチを織り交ぜ、オーソでも左右のどちらにも緩急をつけてサークリングし、一瞬の左リードフックや右を合わせるタイミングが非常に良くなっている。その左フックをテイクダウンの踏み込みにシャープに振り、相手の姿勢を崩させて好印象とダメージという2つのゲインがある攻撃も得意になってきた。

それでもさすがにジェンキンスにテイクダウンは奪われたものの、背中を譲って立ち上がるというスクランブルに即持ち込んでマイナス評価を与えない動きも徹底されていた。ラウネーンとは近い距離でやり合うことも増えそうだが、一発のKOパンチだけでなく、打撃の神経戦で精神とスタミナを削ることができた者が決勝に近づきそうだ。

昨年準優勝で引退報道から一転、シーズン参加を果たしたブラガは2位で、3位に入ったチムール・カイズリエフとファイナル進出を賭けて戦う。他方ウェルター級ではネイマンはBellatorから、ラマザノフはONEから、ムサエフはRCC経由でKSWからと、ウマラトフ以外はPFL参戦経験がない選手たちがベスト4に残ったことになる。

ウマラトフも昨年はシーズン途中で欠場を強いられ今回が初のプレーオフ進出だ。結果としてはアンドレイ・コレシュコフ、ゴイチ・ヤマウチ、ローガン・ストーリー、ブレナン・ワード、ルカ・ポクリというBellatorベテランが、PFLのニューフェイス&ロシアンの軍門に下った形ともいえる。

そんななかプレリミメインのウェルター級で組まれたレイ・クーパー3世✖ムハメド・ベルハモフのウェルター級戦も見逃せない。

連敗中の2度のウェルター級世界王者ブラダボーイが、15勝1敗という鳴り物入りでBellatorと契約も際立った印象を残せていないベルハモフを相手に、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか。下手をすると、結果次第ではブラダボーイは、このままフェードアウトしかねない状況だけに、息の良さが戻っているのか気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ3世: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 146ポンド(66.22キロ)
チムール・カイズリエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムラッド・ラマザノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・アレキン:──
ルカ・ポクリ: 170.2ポンド(77.2キロ)
※アレキンが計量を行わず、この試合はキャンセルとなった

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェシー・スターン: 145.6ポンド(66.04キロ)
ホゼ・ペレス: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マックススウェル・ジャントォ・ナナ: 263.8ポンド(119.65キロ)
ケント・マフィーレオ: 248ポンド(112.49キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シトー・ボリ・エスペランカ: 170.8ポンド(77.47キロ)
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)

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PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表



 PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表。

 8月2日にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催する『2024 PFL 7』はヘビー級と女子フライ級のプレーオフが行われ、デニス・ゴルツォフ vs. ティム・ジョンソン、ダコタ・ディチェバ vs. ジェナ・ビショップ、オレッグ・ポポフ vs. リントン・ヴァッセル、リズ・カモーシェ vs. タイラ・サントス等が行われます。

 8月17日にフロリダ州ハリウッドのハードロックライブで開催する『2024 PFL 8』はライトヘビー級とライト級のプレーオフが行われ、インパ・カサンガナイ vs. ジョシュ・シルベイラ、ロブ・ウィルキンソン vs. ドブレトジャン・ヤグシムラドフ、ガジ・ラバダノフ vs. マイケル・デュフォート、ブレント・プリムス vs. クレイ・コラード等が行われます。

 8月23日にワシントンD.C.のザ・アンセムで開催する『2024 PFL 9』はウェルター級とフェザー級のプレーオフが行われ、ブレンダン・ラフネイン vs. カイ・カマカ3世、マゴメド・ウマラトフ vs. ドン・マッジ、ガブリエル・ブラガ vs. ティムール・ヒズリエフ、シャミル・ムサエフ vs. ムラド・ラマザノフ等が行われます。続きを読む・・・
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MMA PFL PFL2024#06 Report ガブリエル・ブラガ バッバ・ジェンキンス ブログ

【PFL2024#06】体重超過のブラガが右腕負傷のジェンキンスにTKO勝利。プレーオフ進出を決める

<150.6ポンド契約/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
Def.2R1分48秒 by TKO
バッバ・ジェンキンス(米国)

ブラガは計量失敗のため、勝ち点からマイナス1のペナルティが与えられる。お互いにサウスポー、左のローを蹴り合う。ジェンキンスがシングルレッグから組み付いて、ブラガをケージまで押し込む。ブラガの右足を持つ形となり、サイドに振って寝かせようとする。

ここからジェンキンスは両差しで組んで持ち上げるようにしてテイクダウンを狙い、ダブルレッグでケージまで押し込む。ブラガはケージに体を預け、ジェンキンスの頭を押してディフェンスする。ジェンキンスがブラガの立ち際にバックについたところでラウンド終了となる。

2R、ジェンキンスが左ハイと左ミドル。ブラガは右ストレートを返して前に出ていく。ジェンキンスのダブルレッグを切ると、ワンツーと左のカーフキック。ブラガが構えをスイッチしながら前に出ていくと、ジェンキンスはダブルレッグに入る。

ブラガが足を抜いて距離を取ると、ジェンキンスは右腕を押さえて立ち上がる。そこにブラガがパンチをまとめたところでレフェリーが試合をストップした。この勝利でブラガは5Pを獲得し、プレーオフ進出を決めた。

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PFL2024#6:第3試合・ティムール・シズリエフ vs. エンリケ・バルゾラ

フェザー級。シズリエフ3点・3位、バルゾラ0点・7位。

Bellator5位のシズリエフ。2022年からBellatorに出場し3連勝。ここまでキャリア15戦全勝で、地味ながら優勝候補の一角。が、一方で15勝のうちフィニッシュが4回しかない極めのなさが、リーグ戦のルールには不向き。初戦も元UFC&Bellatorのブレット・ジョーンズ相手にテイクダウンして上からコツコツパウンドを入れるファイトスタイルで手堅く判定勝ち。しかし、2戦目も判定勝ちの6点だと、他の試合の結果によっては勝ち上がれない可能性がある。28歳。

バルゾラはUFC10戦で6勝3敗1分けと勝ち越していたがFAでBellatorに移籍。UFCでの主戦場はフェザー級だったが、Bellatorではバンタム級に専念。ハイペースで動きまくり、相手を消耗させるスタイル。PFLでは再びフェザー級に戻し、初戦はBellator1位のアダム・ボリッチと対戦。2Rにダウンを喫し判定負けしたものの、常に動き続けるスタイルで、持ち味を出してみせた。こちらもフィニッシュ勝利が必要な状況だが、UFC・Bellatorではトータル10勝で1フィニッシュと、やはりファイトスタイルは手堅い。35歳。

両者オーソドックス。ワンツーを入れたシズリエフ。前蹴りを入れたシズリエフ。バックスピンキック。かわしたバルゾラ。パンチから右ハイを放ったバルゾラ。シズリエフカーフキック。バルゾラがパンチで出る。シズリエフはカーフキック。0ポイントのバルゾラが積極的にパンチで出る。シズリエフタックル。倒されかけたが下にならず立ったバルゾラ。パンチのコンボを打ち込むバルゾラ。残り1分。飛び込んで右を打ち込んだシズリエフ。足を止めて打ち合うバルゾラだが、シズリエフの前蹴り・ジャブをもらう。バルゾラのタックルを切ったシズリエフ。ゴング。

1Rは打撃のヒットでシズリエフ。

2R。パンチを打ち込むバルゾラだが、シズリエフは出てくるところに打ち下ろしの右を合わせる。バルゾラ右ハイ。シズリエフはジャブから右オーバーハンド。前蹴り。腹に入ってちょっと嫌がったバルゾラ。下がる。シズリエフがプレスする。ケージを背負ったバルゾラ。左目の上をカットしている。前蹴りからタックルでテイクダウンしたシズリエフ。バルゾラ押さえ込ませず立ったが、さかんに目を気にしている。シズリエフのアッパーがヒット。バルゾラが詰めるところに右フックを合わせる。バルゾラタックルに入るが、切って逆にバックに回ったシズリエフ。バルゾラ立ったがスタンドバック。残りわずかで打撃を入れて離れた。ゴング。

2Rシズリエフ。まぶたをカットしたバルゾラのドクターチェックが入るが続行。

3R。シズリエフが打ち下ろしの右をヒット。圧を強めてきた。バルゾラが打撃で出たところにカウンターのタックルでテイクダウン。寝かせてパスを狙う。バックに回った。片膝をついたバルゾラに後ろから覆いかぶさる。バルゾラ立ったがテイクダウン狙い。正対したバルゾラ。シズリエフ離れる。バルゾラパンチで出るが、シズリエフの右をもらう。左右の連打から前蹴り。シズリエフタックル。切りかけたが、シズリエフはバルゾラが立て直す前に再度タックルに入りテイクダウン。またバックに回る。バルゾラが立つとこだわらずに離れるシズリエフ。パンチで出るバルゾラだがシズリエフは冷静に距離を取る。残り1分。バルゾラのアッパーがヒット。シズリエフタックル。がぶったバルゾラだが、シズリエフ立って振りほどいた。勝ち逃げ狙いのシズリエフ。バルゾラがスタンドで出るも入ってくるところにパンチを入れるシズリエフ。タイムアップ。

三者30-27でシズリエフが3点獲得。

  1. *(P)ブレンダン・ラウネーン・6点
  2. (B)ティムール・シズリエフ・6点
  3. *(P)ガブリエル・ブラガ・5点
  4. (B)カイ・カマカ3世・3点
  5. (B)アダム・ボリッチ・3点 E
  6. (B)タイラー・ダイヤモンド・3点 E
  7. *(P)バッバ・ジェンキンス・0点
  8. (B)エンリケ・バルゾラ・0点 E
  9. *(B)ジャスティン・ゴンザレス・0点
  10. (B)ペドロ・カルヴァーリョ・0点
  11. (P)ブレット・ジョーンズ・0点 E

無理にフィニッシュを狙いに行かなかったシズリエフ。この後に0点の選手の1Rフィニッシュ勝利があれば、勝ち上がりは微妙になるが…。

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AB BELLATOR o PFL UFC アダム・ボリッチ ガブリエル・ブラガ タイラー・ダイヤモンド ダニー・サバテーロ ブレンダン・ラウネーン

PFL2024#6:第1試合・タイラー・ダイヤモンド vs. ブレット・ジョーンズ

フェザー級。ダイヤモンドは2戦目からの出場、ジョーンズは0点・8位。

ダイヤモンドは当初は補欠戦で出場予定だったが、アダム・ボリッチの欠場に伴い本戦に代役出場。2018年にTUFに出演し、3位決定戦でUFCで試合が組まれたことがあるが、ブライス・ミッチェルに敗れUFCとの本契約はならず。2021年からPFLに出場し、初年度は予選敗退。2022年は出場なし、2023年はやはり欠場選手の代役で2戦目から出場したが、2R一本負けで決勝進出ならず。今年は4月のPFL.3にも補欠戦に出場し判定勝ちしている。33歳。

ジョーンズはUFCで5勝2敗と勝ち越していたが、契約満了で2020年にBellatorと契約。Bellatorではバンタム級で、ダニー・サバテーロに敗れた後2連勝。しかし昨年は試合が組まれず、またFAとなり、12月にフェザー級に上げてPFLヨーロッパに出場している。リーグ初戦はティムール・シズリエフ相手に組みで対抗し善戦したが判定負け。32歳。

ダイヤモンドはフィニッシュ勝利しなければ脱落が確定。ジョーンズは可能性としては判定勝ちでも決勝進出できるが、事実上フィニッシュしないと難しい。

お互いオーソドックス。ジョーンズシングルレッグへ。ダイヤモンドは首をギロチンに抱えて上を取ろうとする。ダイヤモンドが上に。ケージ際で体を起こそうとするジョーンズにパンチを入れるとボディロックして立たせない。アミールで腕をロックしてパンチを入れる。殴りつつパスを狙う。ジョーンズはケージで立とうとするが、ボディロックで腰をコントロールして立たせないダイヤモンド。ようやく立ったが残り1分。ジョーンズが四つからテイクダウン。スクランブルで逃れようとしたダイヤモンド。がぶったジョーンズ。できれば1Rフィニッシュが欲しいジョーンズだが立たれた。ジョーンズ飛びヒザ。ゴング。

1Rダイヤモンド。

2R。ジョーンズタックル。ケージに押し込んだ。脇を差してこらえるダイヤモンドを投げた。すぐに立ったダイヤモンド。ボディロックから投げたジョーンズ。膝を着いたダイヤモンドに両足フックしバックマウント。足のフックを外して立ったダイヤモンド。ジョーンズはバッククリンチからまたテイクダウン。ケージを使って立つが、すぐにまたテイクダウン。押さえ込んでパウンドを入れるジョーンズ。マウントへ。残り30秒でバックマウントに。パウンド。ゴング。

2Rジョーンズ。

3R。すぐ四つに組んだが、ジョーンズがパンチで引き剥がすとタックルへ。潰して上になったダイヤモンド。立ったジョーンズ。パンチを打ち込みタックルに入ろうとしたが、ダイヤモンドのパンチを貰い後退。ケージを背負ったジョーンズのボディを打ち込むダイヤモンド。そのままケージに押し込む。離れたがダイヤモンドのパンチがヒット。さらに首相撲から両者クリンチアッパー。ジョーンズ大外刈り。テイクダウンすると即腕十字を狙ったが、外され下に。上になりパウンドを入れるダイヤモンド。ジョーンズ三角を狙ったが防がれる。パウンドを入れるダイヤモンド。タイムアップ。

三者29-28でダイヤモンド勝利。

  1. *(P)ブレンダン・ラウネーン・6点
  2. *(P)ガブリエル・ブラガ・5点
  3. *(B)ティムール・シズリエフ・3点
  4. (B)アダム・ボリッチ・3点
  5. *(B)カイ・カマカ3世・3点
  6. (B)タイラー・ダイヤモンド・3点 E
  7. *(P)バッバ・ジェンキンス・0点
  8. *(B)エンリケ・バルゾラ・0点
  9. *(B)ジャスティン・ゴンザレス・0点
  10. *(B)ペドロ・カルヴァーリョ・0点
  11. (P)ブレット・ジョーンズ・0点 E

ダイヤモンド勝利も5位以下が確定で、両者脱落。

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【PFL2024#06】計量終了 残念過ぎるボリッチの離脱。混戦フェザーと、ウェルター級は消化試合も??

【写真】この身長差があるうえで、大幅に計量失敗(C)PFL

28日(金・現地時間)、サウスダコダ州スーフォールスのサンフォート・ペンタゴンで開催されるPFL2024#06の計量が26日(木・同)に行われた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズン最終戦はフェザー級とウェルター級の2階級の2戦目が実施される。しかしフェザー級で2位で、6位のバッバ・ジェンキンスと戦うガブリエル・ブラガが150.6ポンド(68.31キロ)と1Pオーバー規約からも4.6ポンド──2キロもオーバーに。獲得Pから1Pをペナルティで失うが、これだけ体重オーバーでポイント獲得できるのは、如何ともしがたい。

現在ポイントのないジェンキンスは不戦勝の3Pではプレーオフ進出は果たせないので、計量失敗したブラガとの試合に臨むしかない状況下にある。とはいえ少しでも対等な条件で戦うというコンバットスポーツの前提から、大きく逸脱しているといっても良いだろう。


そのフェザー級、プレーオフ出場権圏内の4位(3P)につけていたアダム・ボリッチが負傷欠場で、残念ながらシーズン終幕を迎えた。SNSでボリッチは電動キックボードのような乗り物に台を置き、その上に固められた右足を乗せてヒザ立ち状態で欠場を報告し、再起を誓っていた。

残念すぎるボリッチの離脱、代役はリザーブ戦で勝利したテイラー・ダイヤモンドが務め、8位のブレット・ジョンズと対戦する。

1位のブレンダン・ラウネーンは9位のジャスティン・ゴンザレスと。3位(3P)のチムール・カイズリエフは無得点=7位のエンリケ・バルゾラと。5位(3P)のカイ・カマカ3世は最下位のペドロ・カルバーリョと戦う。

そして下位のファイターが上の選手を食う力を持っているなか、ブラガは勝利Pから1Pが差し引かれることもあり、プレーオフ進出の行方は最後まで予想がつかないフェザー級だ。

対してウェルター級は1位のドン・マッジと、0点で6位のネイマン・グレイシーとの対戦はウェルター級の初戦で組まれている。

結果マッジは3Rまでにフィニッシュをすれば、早々にプレーオフ進出が決まる。

この他、2位のムラッド・ラマザノフが3位のシャミル・ムサエフ、4位のマゴメド・ウマラトフは9位に甘んじるブレナン・ワードと。

3Pを持ち、5位のゴイチ・ヤマウチは7位のアンドレイ・コレシュコフと相対する。8位のローガン・ストーリーは最下位ラウレアノ・エスタロポリの欠場で、代役ルカ・ポクリとウェルター級最終試合で戦う。

その他の試合結果次第、特に2位と3位の潰し合いがあるなかで、プレーオフ進出のボーラーラインが何ポイントになっているのか。ローガン×ポクリは消化試合になる可能性もある。

なお今大会はレギュラー戦でなく、Bellatorからロレンツ・ラーキンがワンマッチでアラン・ドミンゲスとPFLデビュー戦を戦うことが決まっている。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#06計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ルカ・ポクリ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ブレナン・ワード: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 150.6ポンド(68.31キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 170.8ポンド(77.47キロ)
アラン・ドミンゲス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 146ポンド(66.22キロ)
エンリケ・バルゾラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ2世: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ: 169.8ポンド(77.01キロ)
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブレット・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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