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MMA o PFL UFC カマル・ウスマン カーティス・ブレイズ

UFC on ESPN40:第8試合・モハメド・ウスマン vs. ザック・パウガ

TUF30ヘビー級トーナメント決勝戦

再来週にタイトルマッチを行うウェルター級王者で現P4P1位カマル・ウスマンの弟モハメド。大学時代はアメフトの選手だったが、兄を追うようにMMAの道へ。ローカル時代に現UFCファイターのドンテイル・メイエスに判定負け、昨年はPFLに出場したが、初戦で2Rチョークで一本負け。以降は負傷欠場している。TUFではチーム・ペーニャにヘビー級のドラフト1位で指名されると、2試合連続判定勝ちで決勝に進出した。UFCデビューとしては遅めの33歳。打撃にやや難あり。

パウガはさらに年長の34歳だが、MMAは2年前にデビューしてからここまで5戦全勝。ウスマン同様、アメフトの選手だったが、卒業後にNFLヒューストン・テキサンズの練習生になっていたことがある。所属のエヴェレーション・ファイト・チームではUFCヘビー級ランカーのカーティス・ブレイズもチームメイト。TUFでは初戦判定勝ち、準決勝は2R30秒でKO勝ち。ウスマンと同じチーム・ペーニャで、ウスマンとは番組前から一緒にトレーニングをしたことがある仲。

 

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Cage Warriors INVICTA LFA MMA MMAPLANET o PFL UFC UFC ESPN40   アリアネ・リプスキ カマル・ウスマン グンナー・ネルソン コンバット柔術 ザック・パーガ ジェイソン・ウィット ジャマール・ヒル ジュリアナ・ミラー ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー セルゲイ・スピヴァク チアゴ・マヘタ・サントス テレンス・マッキニー ビア・メスキータ ブライアン・バトル ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ マイラ・ブエノ・シウバ モハメド・ウスマン レオン・エドワーズ ヴィセンチ・ルケ 佐藤天 河名マスト 田中路教

【UFC ESPN40】計量終了 日本には佐藤天がいる!! TUF30決勝にウスマン実弟、10thのキラーが登場

【写真】ミドル級から転向のバトル、技術やパフォーマンスに費いだたモノはない。それでも勝ち続けている点と体力が気がかり(C)Zuffa/UFC

5日(金・現地時間)、6日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」の計量が行われている。

ライトヘビー級のチアゴ・マヘタ・サントス×ジャマール・ヒルがメインの今大会には佐藤天が出場し、ブライアン・バトルと対戦する。

3月のグンナー・ネルソンはショートノーティス出場で判定負けを喫し2連敗となった佐藤にとって、約3年ぶりにフルキャンプを敢行して挑むバトル戦はUFCファイターとして真価が問われる一戦となる。

計量後のフェイスオフで、バトルと対峙した佐藤は目の周囲や頬に減量の影響が見られたが、ミドル級から落としてきたバトルとは遜色のない体躯に感じられた。

佐藤はバトルの目を一点、見続け差し出された右手を両手で握りステージを下りた。LFAで田中路教、河名マストが敗れ登竜門でも厳しい結果となった日本勢にあって、最高峰で佐藤にはその存在感を示してほしい。


今大会ではTUF30の決勝が組まれており、ヘビー級ではザック・パーガ×モハメド・ウスマン、女子フライ級ではジュリアナ・ミラー×ブローガン・ウォーカーが相対する。

パーガはプロデビューをLFAで迎え3連勝を果たすとCage Warriorsへ。

2戦目で元UFCファイターのマルクス・ペレスを下し、チーム・ヌネスの第4ピックだった。

一方、チーム・ペニャのセカンドピックだったウスマンはUFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンの実弟で、昨年はPFLヘビー級に参戦も、初戦でブランドン・セイルスに一本負けを喫し2戦目を負傷欠場していた。

ヘビー級時代とは風貌がまるで違うほど引き締まっているモハメド、兄は翌週にレオン・エドワーズを挑戦者に迎えタイトル防衛戦が控えており、2週連続でウスマン・ブラザースは大勝負を迎えることになる。

女子フライ級決勝出場の両者は揃ってInvicta FCベテランだ。ただしウォーカーはPXCでキャリアをスタートさせ、インヴィクタでは3勝2敗とステッピングボードにすることはできなかった。

10thPlanetサンディエゴ=サンディエゴ・コンバット・アカデミーで腕を磨き、キラーの異名を持つミラーもインヴィクタでは1勝1敗、その後はコンバット柔術やEBIなどで活躍し、あのビア・メスキータをOTながら下している。このファイナルは、いわゆる打=ウォーカー×組み=ミラーというクラシカルMMAマッチとなる。

この他、メインカードでは佐藤のチームメイトであるヴィセンチ・ルケ、プレリミでは勝っても負けても初回決着のテレンス・マッキニーが、共に臨む再起戦も気になるところだ。

そんなUFC ESPN40ではプリシーラ・カショエイラと対戦する美獣アリアナ・リプスキが、3.5ポンド・オーバーで計量失敗。

キャッチウェイト戦を戦うこととなっている。

■視聴方法(予定)
8月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN40計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェフ・ニール: 171ポンド(77.56キロ)

<TUF30ヘビー級決勝/5分3R>
ザック・パーガ: 239ポンド(108.4キロ)
モハメド・ウスマン: 236.5ポンド(107.27キロ)

<TUF30女子フライ級決勝/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 125ポンド(56.7キロ)
ブローガン・ウォーカー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アウグスト・サカイ: 260ポンド(117.93キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 249.5ポンド(113.17キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ: 128.5ポンド(58.28キロ)
プリシーラ・カショエイラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ミハウ・オレキシェイジュク: 185.5ポンド(84.14キロ)
サム・アルヴィー: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
エリック・ゴンザレス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バトル: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 170ポンド(77.11キロ)
ジョシュ・クィンラン: 169ポンド(76.66キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミランダ・グレンジャー: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ステファニー・エッガー: 134.5ポンド(61.0キロ)

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MMA o UFC   カマル・ウスマン カムザット・チマエフ ネイト・ディアス レオン・エドワーズ

カムザット・チマエフ「タイトル挑戦まで待つことも出来たが、ネイト・ディアス戦は楽しいと思ったので受けることにした」

9.10『UFC 279』のメインイベントはカムザット・チマエフ vs. ネイト・ディアス/ネイトはUFCラストファイトか(2022年07月20日)

カムザット・チマエフ「ネイト・ディアスが9月10日に現れるのかまだ信じていない」「出場しないなら彼の兄貴と対戦する」(2022年07月28日)

 こちらの続報。


 前記事に続いて9月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 279: Chimaev vs. Diaz』でネイト・ディアスと対戦するカムザット・チマエフが以下のコメント。

「(『UFC 278』で行われる)カマル・ウスマン vs. レオン・エドワーズの勝者と対戦するまで待ちたかったらそう出来ただろう。ネイト・ディアスとやる必要なんて無かった。楽しいと思うから戦うんだ。待つことになったら時間が掛かる。ウスマンは年に1度しか戦っていない。彼は全てを持っている。金を持ってるし、パウンド・フォー・パウンド1位だからそうしたいんだ。ベルトも失いたくない。若くてハングリーな俺が狙っていることは誰だって知っている。俺はトップ10ファイターの連中よりも10歳若い。俺と戦ったらどうなるかを知っている」

「ネイト・ディアス戦の後にカマル・ウスマンが暫く試合をしたくないのなら、俺は階級を上げるかもしれない。(ウェルター級とミドル級の)両方のベルトが欲しいから185ポンドに上げて戦うかもしれない」
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MMA o   アレックス・ヴォルカノフスキー カマル・ウスマン ケイラ・ハリソン

2022年ESPY賞、ベストMMAファイター部門はチャールズ・オリヴェイラが受賞

2022年ESPY賞にアレックス・ヴォルカノフスキー、チャールズ・オリヴェイラ、カマル・ウスマン、ケイラ・ハリソンがノミネートされる(2022年07月01日)

 こちらの続報。


 ESPN主催ESPY賞(Excellence in Sports Performance Yearly Award)のベストMMAファイター部門でチャールズ・オリヴェイラが受賞しています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39   アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ カマル・ウスマン キック コルビー・コヴィントン サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ニール・マグニー ハファエル・ドスアンジョス マイケル・ジョンソン ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス レオン・エドワーズ ロニー・ローレンス ロビー・ローラー

【UFC ESPN39】計量終了 頑強な軸と重心移動の妙=フィジエフに対し、ドスアンジョスはどう戦う?!

【写真】有利なのはフィジエフ。ドスアンジョスは加齢のよる僅かな反応の変化にも対応する必要がある(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」の計量が8日(金・同)に行われた。

メインはハファエル・ドスアンジョス✖ハファエル・フィジエフのライト級戦だ。元ライト級世界王者のドスアンジョスはウェルター級で厳しい時間を過ごした後、2020年11月にライト級に再転向するとポール・フェルダーとの接戦を制し、今年の3月には今回対戦するフィジエフの代役ヘナート・モイカノをキャッチウェイト──で下している。


上に記したウェルター級の厳しい時間ですら、彼が敗れた相手は次期タイトルコンテンダーのレオン・エドワーズ、現王者のカマル・ウスマン、そしてコルビー・コヴィントンというトップファイターばかりだ。

それでも元Strikeforce王者のタレック・サフィジーヌやニール・マグニー、ロビー・ローラーには勝利しており、比較的楽な減量と引き換えに、越えられないフィジカルの差に跳ね返されたといっても良い170ポンドでの終盤だった。

とはいえ37歳になったドスアンジョスが、ライト級戦線で再びトプを目指せるかといえば、決して簡単ではない。まず、今回のフィジエフ戦で、その辺りも見極められることになるだろう。

フィジエフの強味はとにかくバランスが良いこと。それも単に体感が強いという言葉には当てはまらず、ムエタイ的に相手の蹴りをスウェイで見切ることができる反応の良さがあるからこそ、乱打戦のなかでもテイクダウンを防御できる。

また重心が移動した際も、そのまま体が流れずに振り子の反動のように、反発力を加えた次の一手に繋げることも可能だ。打ち合い上等の選手を相手にしても、殴り合っているなかで一歩下がって誘い込み、カウンターを決めるのも、フィジエフの重心が決まっている表れだろう。

よって組み勝ってケージ際の首相撲&ヒザでダメージを与えたと思えば、スピニングバックキックで相手を動かせ、そこをキャッチアップして追撃を放つなど──重心移動、過重の変化に対抗できるからこそ、粗く見えても実際は隙になっていない。

遠い距離での攻撃、中間距離での攻撃、さらに近いレンジでヒジの使い方など、どこでも戦えるのもフィジエフだ。そんなフィジエフを切り崩すには、圧倒的な組み力と極め力が必要になる。そして、その力はドスアンジョスにはない。

ただし、打撃を散らして自分の形で組む力、首相撲とレスリングの融合こそかつてのドスアンジョスの真骨頂だった。寝技になっても、紫帯とはいえチジューカ・テニスクルービ時代のムンジアルを制しただけあってコントロールと極め、流れの中のフィニッシュ力は相当なモノだ。

ただし、ウェルター級ではそこに付き合わない選手、そしてより強固なレスラーに彼の武器は殺されてきた。この階級でもフィジカルはトップ級のフィジエフと相対した時、5Rの戦いの中で、体力と精神的にも相当な覚悟が必要な打撃から組みの展開を挑み続けることができるのか。

それが今回の試合だけでなく、ドスアンジョスがライト級で復活できるのかの鍵となる。

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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ABEMA BELLATOR Bellator281 MMA MMAPLANET o ONE Special UFC UFC ESPN36 アンドレア・リー カイラット・アクメトフ カマル・ウスマン ネイマン・グレイシー ベラトール マイケル・ペイジ ヤーソラフ・アモソフ ローガン・ストーリー ヴィヴィアニ・アロージョ 佐藤天 和田竜光 大沢ケンジ

お蔵入り厳禁【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ストーリー✖MVP「一芸と穴」

【写真】MMAほど多角的に試合を見ることがデキるコンバットスポーツは存在しない。本当に愉しい (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年5月の一番。お蔵入り厳禁──5月14日に行われたUFC ESPN36で行われたヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦からのカイラット・アクメトフ✖和田竜光戦経由、5月13日のBellator281からBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー✖マイケル・ペイジ戦を引き続き語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦はコチラから>


──ONEルールであっても、結果的にチャンピオンは全ての局面で対応できて、また一つの武器も強いという選手になってきていますね。

「上に来ている選手は和田竜光選手に勝ったカイラット・アクメトフとかにしても、スタミナが切れないし手数の多さと気持ちも強いです。

精度で一つ一つとなると竜光も当てているんです。でもアクメトフは手数が多い。どんどん自分から打って、失敗してもまた自分から動く。あれは凄いです」

──左を当ててテイクダウンに成功すると、もうその左の使い等が大きく広がるように見えました。

(C)ONE

「見せるだけで、リアクションがあるので次に繋げていますよね。逆にテイクダウンを見せて、左とかパンチにも移りやすくなって。

それに色々なテイクダウンを持っています。シングル、ダブル、ボディロックだけでなく、サンボ的な動きも見られますし」

──グレコからコンバットサンボというなかで、なんでもこなせるようになったのですかね。いやぁ、引き出しが多かったです。

「穴のなさと、引き出しの多さ……。いや、実はヴィヴィアニがなんでもできるということと比較対象に、同じベラトールでMVPには穴があるってしたかったのですが、見直してみるとテイクダウンディフェンスをちゃんとやっているんですよね(苦笑)」

──まさかのオチが無くなったということですか(笑)。

「アハハハハ。それだけローガン・ストーリーのテイクダウンが特別なんですよ」

──それはサンフォードMMAのチームメイトである佐藤天選手も言われていますよね。

「それでもMVPは簡単に背中をつけることは、ないんですよね。頑張っているなぁと思っていたら、いや相手はストーリーなんだから、頑張っているどころじゃなかったんですよね。

ストーリーに対し、MVPはジャブを打つ。だから距離が遠くなって入れない。ストーリーはMVPに対してパンチに自信がないから。パンチを顔に当てる距離に入ることができないです」

──そのストーリーが、ネイマン・グレイシーと戦った時はテイクダウンをしても、ネイマンの得意のグラウンドに持ち込まれるので、全く倒しにいかないという選択をしていました。そしてジャブを当て続けると。

「そういう選択をストーリーはできるんです。見ていると面白くないのですが、それで勝てる。逆にネイマンはグラウンドでの一芸だから、そういう風に封じ込まれることがMMAにはあるということなんですよね。

でもMVPをジャブで制することができないから、強引に見えるような飛び込みと組みつき方をする。彼が本来できる、一発で良いところで組めるという展開ではなかったです。そこを創るまで時間が掛かっていて。当然、テイクダウンするまで時間も掛かっています。しかも立たれる。ここでMVPを相手にストーリーがジャブを当てることができれば、本当に怖いファイターになります」

──それこそUFC世界ウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンではないでしょうか。

「そうなんですよ。ウスマンは誰が相手でもジャブを絶対に当てに行きます。遠い距離からテイクダウンを狙いません。ジャブをしっかりと当ててから入る。逆にジャブが当たらないと組まないぐらいでいるんじゃないかと思います」

──相手によって戦い方を変える強さと、変えない強さがあるということですね。

「そうなるとMVPですよ。変えられない強さではなくて、変わらない弱さがある。基本的に変わっていない。組みが強い相手にはジャブまでで入って行けない。ずっとカウンター狙いで。

遠い距離でミドルとか、ちょっと派手な蹴りを見せているだけ。相手が来たところしか狙えない。

だからストーリーもジャブを出さなかったというのはあると思います。ストーリーは組んでしまえば、逃げられることはあっても、反撃される怖さがないですからね。下からの仕掛けがある選手を相手にした時、ストーリーはどうなったのか」

──ネイマン・グレイシー戦ですね。

「そこです。MVPに寝技があれば、ストーリーは強引に組みに行けなかった。そしてMVPにはジャブは打てない。MVPに寝技の圧力が少しでもあれば、試合展開は変わったかもしれないです」

──それこそMMAの妙ですね。

「同時にストーリーの手堅さ、そこで勝てるけどフィニッシュの怖さがない。ジャブとテイクダウンとコントロ―ルで。UFCのトップどころは試合を終わらせる怖さがある。それは勝負にいけるからですよね。

ストーリーと戦うと漬けこまれるかもしれないけど、フィニッシュされる怖さはないというか……。ストーリーもBellatorの暫定世界王者になりましたけど、そこがUFCのトップとの違いかとは思います。そうやって考えた時に、ストーリーはMVPやネイマンのような一芸系の選手に勝って来たんだなって。

それがUFCとBellatorの違いで、Bellatorの面白さではあるんです。ただし、ウクライナ情勢があるので統一戦はすぐにできないかもしれないですけど、ヤーソラフ・アモソフが試合ができるようになったらどうなるのか。そこは興味深いですね」

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MMA o UFC   カマル・ウスマン コルビー・コヴィントン ソルト ネイト・ディアス パウロ・コスタ レオン・エドワーズ

UFCが8.20『UFC 278』の開催とカマル・ウスマン vs. レオン・エドワーズのウェルター級タイトルマッチを発表


 UFCが8月20日にユタ州ソルトレイクシティのヴィヴィット・アリーナで『UFC 278』を開催することとメインイベントがカマル・ウスマン vs. レオン・エドワーズのウェルター級タイトルマッチになることを発表。

 ウスマンは昨年11月の『UFC 268: Usman vs. Covington 2』でコルビー・コヴィントンに判定勝ちして以来の試合で今回が6度目の防衛戦。エドワーズは昨年6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でネイト・ディアスとノンタイトルかつメインイベントではないのに異例の5ラウンドマッチを行い判定勝ちして以来の試合。1つの無効試合を挟んで9連勝中で現在UFCウェルター級ランキング2位。

 両者は2015年12月の『UFC on FOX 17: dos Anjos vs. Cowboy 2』で対戦しており、この時はウスマンが判定勝ちしています。エドワーズはこの試合以降負けなしです。

 既報ですが、この大会ではルーク・ロックホールド vs. パウロ・コスタも予定されています。続きを読む・・・
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MMA o   カマル・ウスマン ニック・ディアス

デイナ・ホワイトがカマル・ウスマン戦を希望したニック・ディアスについてコメント

ニック・ディアス「年末に試合をしたいが、やるならカマル・ウスマンのタイトルに挑戦したい」(2022年05月27日)

 こちらの続報。


 ニック・ディアスがカマル・ウスマンとの対戦を希望した件についてデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「カマル・ウスマンはパウンド・フォー・パウンド世界一のファイターだ。我々はニック・ディアスがケガをしないように配慮する必要がある」

「私は世界のベストファイターの試合を組んでいる。ニックは何歳だ? バカげた質問だよ」



 また、シーザー・グレイシー柔術アカデミーによると、ニック・ディアスは最近首の椎間板2枚の交換手術を受けたとのこと。完全な回復と試合復帰を望んでいるとのことです。続きを読む・・・
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Column MMA o ONE   カマル・ウスマン カムザット・チマエフ コルビー・コヴィントン ネイト・ディアス レオン・エドワーズ

ネイト・ディアス「カムザット・チマエフと対戦しようとしたが断られた」→チマエフ「お前面白いな」

ネイト・ディアス「俺にカムザット・チマエフ戦をオファーするなんて失礼だ。彼はルーキーだし俺とはレベルが違う」→チマエフ「ビビってんのか?」(2021年12月03日)

 こちらの続報。昨年ネイト・ディアスはカムザット・チマエフ戦のオファーをされて「ルーキーとの試合をオファーするなんて失礼だろ」「俺とはレベルが違うんだから彼の名前は聞きたくもない」とコメント。それに対しチマエフは「ビビってんじゃねーよ」と返答していましたが、


 ネイト・ディアスがツイッターで「この1年半の間に試合をしようとしたし、1ヶ月半前にはカムザット・チマエフと戦おうとしたが、彼はケガをしてるし、ビザの問題があるし、オーバーウェイトということだった。そして現在、彼は戦うことなく代わりに結婚している。どういうことだ? 俺はできるだけ早く、7月までに本物のファイターと戦いたいんだ」とコメント。

 これに対しチマエフは「お前面白いな。ハイになってるのか? 大麻でも吸ってるようだな(笑)」とコメントしています。

Video: Khamzat Chimaev gets married in Chechnya, Ramzan Kadyrov attends(MMAmania)

 チマエフは5月21日にチェチェン共和国で結婚式を挙げており、ラムザン・カディロフ首長も出席しています。




 また、チマエフはカマル・ウスマンに対し「戦う準備ができたら言ってくれ」、レオン・エドワーズに対し「やろうぜ」、コルビー・コヴィントンに対し「どこにいるんだ?」とコメントしており、ネイト戦にはあまり興味がないようです。続きを読む・・・
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MMA o UFC UFC274   カマル・ウスマン コナー・マクレガー ジャスティン・ゲイジー トニー・ファーガソン マイケル・チャンドラー

『UFC 274』マイケル・チャンドラーとチャールズ・オリヴェイラが相次いでコナー・マクレガー戦をアピールした件についてマクレガーがコメント


 『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でトニー・ファーガソンに2R KO勝ちしたマイケル・チャンドラーが以下のコメント。

「コナー・マクレガーよ、お前は戻って来て誰かと戦わなきゃいけない。俺は地球上で最も面白いライト級ファイターだが、賭けに出るよ。コナーよ、最大級のお前と戦いたい。最大級でベストな状態のお前とだ。170ポンドで夏でも秋でも冬でもいい」

 これに対しマクレガーはツイッターで以下のコメント。

「俺は彼を上手くノックアウトするだろう、間違いない。バチバチの戦いだ。170ポンドと言ってくれたのも嬉しい。ブッ倒すよ。俺のキャリアのどこかで彼と戦うことだけは間違いない。それはいずれ分かるだろう。マイケルの素晴らしい勝利を祝福する」

 マクレガーは最近ライト級に戻るつもりがないことと、カマル・ウスマンとの対戦をアピールしていました。

 同じく『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でジャスティン・ゲイジーに1Rリアネイキッドチョークで勝利したチャールズ・オリヴェイラが以下のコメント。

「ヘイ、コナー・マクレガー。やるのか、それとも逃げるのか?」

 これに対しマクレガーはツイッターで以下のコメント。

「もう減量したいと思っちゃいない。冷蔵庫のような体格になることを本当にエンジョイしている。見返すだけでこのサイズで戦いたい気がしている(笑)。だが、ブラジル人とは100%戦いたいね! 俺はブラジルが大好きだしブラジル人には無敗だ。全てKO勝ちだ。ちょっと考えさせられたな」

 どちらのコメントも現在は削除されています。続きを読む・・・