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11.4 UFCサンパウロ大会のメインイベントはカーティス・ブレイズ vs. ジャイルトン・アルメイダ/その他複数の試合が判明

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 UFCが11月4日にブラジル・サンパウロのイビラプエラ体育館でFight Nightシリーズの大会を開催することと、メインイベントがカーティス・ブレイズ vs. ジャイルトン・アルメイダのヘビー級マッチになることを発表。UFCがサンパウロ大会を開催するのは2019年11月の『UFC Fight Night 164: Blachowicz vs. Jacare』以来4年ぶり。

 ブレイズは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でセルゲイ・パブロビッチに1R TKO負けして以来の試合。現在UFCヘビー級ランキング5位。アルメイダは5月の『UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida』でジャルジーニョ・ホーゼンストライクに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で14連勝中(UFC戦績5勝0敗)。現在UFCヘビー級ランキング9位。


 同大会でヴィトー・ペトリーノ vs. モデスタス・ブカウスカスのライトヘビー級マッチが行われるとのこと。

 ペトリーノは7月の『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』でマルチン・プラチニオに3R肩固めで勝利して以来の試合でプロデビュー以来9連勝中(UFC戦績2勝0敗)。ブカウスカスは6月の『UFC on ESPN 47: Vettori vs. Cannonier』でザック・パウガに判定勝ちして以来の試合で4連勝中(UFC戦績2勝0敗)。


 同大会でカイオ・ボハーリョ vs. ヌルスルトン・ルジボエフのミドル級マッチが行われるとのこと。

 ボハーリョは4月の『UFC on ESPN 45: Song vs. Simon』でミハウ・オレキシェイジュクに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で13連勝中(UFC戦績4勝0敗)。ルジボエフは7月の『UFC on ESPN 48: Strickland vs. Magomedov』で行われたUFCデビュー戦でブルーノ・フェレイラに1R KO勝ちして以来の試合。


 同大会でホドリゴ・ナシメント vs. ドンテイル・メイズのヘビー級マッチが行われるとのこと。

 ナシメントは2月の『UFC Fight Night 223: Dern vs. Hill』でイリル・ラティフィに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。メイズは6月の『UFC on ESPN 46: Kara-France vs. Albazi』でアンドレイ・アルロフスキーに2R TKO勝ちして以来の試合。両者は2020年5月の『UFC on ESPN 8: Overeem vs. Harris』で対戦しており、この時はナシメントが2Rリアネイキッドチョークで勝利しています。続きを読む・・・
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MMA o UFC カイオ・ボハーリョ キック グンナー・ネルソン

UFC on ESPN+82:第5試合・マフムート・ムラドフ vs. ブライアン・バーバリーナ

ミドル級。

ウズベキスタン国籍のムラドフはメイウェザーのマネー・チームとマネジメント契約した最初のMMAファイター。メイウェザーは史上最高のMMAファイターと称していたが、UFCデビュー後3連続KO勝ちの後、ジェラルド・マーシャートに一本負け、カイオ・ボハーリョに判定負けで連敗。ボハーリョ戦はグラウンドで下になると、簡単にポジションを奪われてしまっていた。キック、コンバットサンボがバックボーン。33歳。

バーバリーナはUFCの新・激闘王。UFC戦績は9勝8敗と中堅クラスだが、ファイト・オブ・ザ・ナイトを5度獲得している。しかしここ2試合は、元ライト級王者ハファエル・ドス・アンジョス、元ランカーのグンナー・ネルソンに、いずれも穴の寝技に持ち込まれ一本負け。UFCデビュー戦はライト級で、ウェルターでもそこまで体が大きい方ではなく、減量も問題なかったとのことだが、連敗したことで今回から階級を上げることに。34歳。

ムラドフと比べて、体のカットが明らかにゆるいバーバリーナ。

ミドルを入れたムラドフ。ワンツーからタックルへ。ケージでこらえるバーバリーナだが尻もちをつかせた。立とうとするバーバリーナのバックに回る。寝かせようとするムラドフ。レッグマウントに。ケージを使って立ったバーバリーナ。離れた。バーバリーナが詰めるが、ムラドフ距離を取り打撃を入れる。ケージまで詰められたがサークリングで脱出。ムラドフパンチを入れてまたタックルでテイクダウン。寝かせた。残り1分。ケージまで移動し立とうとするバーバリーナ。立ってパンチを入れるバーバリーナ。離れたムラドフ。パンチで出ていくバーバリーナだが、まだ距離が遠い。出てきたところに飛び膝を合わせたムラドフ。ホーン。

1Rムラドフ。打撃戦を避けて、バーバリーナ得意の展開に持ち込ませない。

2R。ムラドフの右がヒット。よろめいてケージを背にしたバーバリーナ。また右を入れたムラドフ。右ミドル。ローをかわされバランスを崩し背中を向けたバーバリーナにワンツーがヒット。バーバリーナダウン。すぐに立ったが、ケージに詰めて右を打ち込むムラドフ。まだ慎重。バーバリーナのカーフに右を合わせるムラドフ。バーバリーナ詰めてきた。サークリングで逃れるムラドフ。またバーバリーナが飛び込んできたところに右を合わせた。プレスしてくるのはバーバリーナ。ムラドフサイドステップで詰めさせない。そこからタックル。テイクダウン。立った瞬間にダブルレッグでまた倒す。背中を向けて立ったバーバリーナ。しかし立ってもすぐにまた倒していくムラドフ。バーバリーナバックを取られた体勢からキムラをセットして自ら倒れ込んだが、腕を引き抜いたムラドフ。が、バッティングがありブレイク。しかしなぜか同じ体勢から再開。リプレイで見ても頭が当たっているが。再開後立ったバーバリーナ。すぐにまたテイクダウンするムラドフ。ホーン。

2Rムラドフ。

3R。動きは落ちていない両者。バーバリーナが詰める。ムラドフが入ってくるところに右を合わせる。さらに右ミドル。ニータップでテイクダウン。またバックに回り、バーバリーナが立つとまたテイクダウン。バーバリーナ正対しニンジャチョーク。しかしすぐ外したムラドフがボディを入れる。効いたか。パンチからタックルに入るムラドフだが切られた。また出るバーバリーナ。左がヒット。効いてないとアピールしたムラドフ。出てきたバーバリーナにパンチをヒットさせダウン奪取。バーバリーナすぐ立つ。また出ていくが、ムラドフが入ってくるところに飛び膝。両者動きが落ちてきた。ムラドフパンチにタックルを合わせるが切られた。追っていくバーバリーナ。タックルに入ったバーバリーナだが、両者頭を下げてしまいバッティング。両者ダメージがありタイムストップ。再開。残り50秒。詰めていくバーバリーナだが、ムラドフ足を使って逃れると、出てきたバーバリーナにタックル。テイクダウン。またスタンドバック。振りほどいたバーバリーナ。ムラドフ完全に逃げ切り体勢。追いかけてきたバーバリーナにタックル。こらえてパンチを入れるバーバリーナだがタイムアップ。

判定三者30-27でムラドフが連敗ストップ。

テイクダウン主体で無理せず勝利したムラドフ。

階級を上げたバーバリーナだが、体格的にもウェルターで良いのでは。

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MMA o UFC アルメン・ペトロシアン カイオ・ボハーリョ キック ドゥスコ・トドロビッチ ブログ

UFC on ESPN47:第10試合・アルメン・ペトロシアン vs. クリスチャン・リロイ・ダンカン

ミドル級。

ジョルジオ・ペトロシアンの弟、アルメン・ペトロシアンと同姓同名のペトロシアン。同じアルメニア人で、キックのキャリアがあり、ジョルジオは尊敬するファイターの一人とのこと。キックからMMA転向後4勝1敗でコンテンダーシリーズに出場して1RKO勝ちしたが、UFC本戦ではカイオ・ボハーリョに判定負けしてここまで2勝1敗。コンテンダーシリーズを含め、毎試合テイクダウンを許しており、テイクダウンディフェンスが課題。32歳。

ダンカンは3月に地元のイギリス大会でUFCデビュー。ケージウォーリアーズミドル級王者で、UFCデビュー戦はドゥスコ・トドロビッチに四つからのテイクダウンの攻防でトドロビッチが膝を負傷し、不完全燃焼のTKO勝利。多彩な蹴り技が武器。学生時代はバスケットボール選手で、バスケ引退後の20歳からMMAを始めた。27歳。

バックスピンキックを見せたダンカン。ペトロシアンはワンツーミドル。ダンカン飛び膝。トリッキーな動きを見せる。ペトロシアンはカーフキック。スイッチを繰り返すダンカン。またトリッキーな蹴りを見せたが、ペトロシアン飛び込んでワンツー。ダンカンの蹴りをキャッチしたペトロシアン。放してパンチを入れ離れる。詰めるペトロシアン。ローキック。ローで削る。ダンカンが左で飛び込むが、カウンターの右を入れたペトロシアン。ペトロシアンミドル、ロー。残り1分。ケージ際まで詰めた。バックスピンキックを入れたペトロシアン。ダンカン、背中を向けてプレスしていく。ホーン。

1Rペトロシアン。しかしダンカン曲者。動きが読めない。

2R。ワンツー・ローを入れるペトロシアン。ダンカンも蹴りを返す。ダンカンタックルで飛び込んだが、切手パンチを入れたペトロシアン。詰めてくるダンカンにジャブのダブルをヒット。バックブローを狙ったダンカンだがペトロシアンがキャッチしてスタンドバック。パンチを入れて放したペトロシアン。スイッチを繰り返すダンカンだが、ペトロシアンインロー。ワンツーからミドル。パンチからミドル。常に連打を入れていくペトロシアン。ペトロシアン左ボディから右フック。さらにパンチがヒットし背中を向けたダンカン。ペトロシアン膝を入れるが、ダンカン組み付いた。が、ペトロシアン引き剥がした。また組み付いてケージに押し込むダンカン。入れ替えるペトロシアン。残り45秒。離れた。また組んだダンカン。四つでクラッチ。投げを狙うがこらえるペトロシアン。後方に倒そうとしたダンカンだが、逆に潰したペトロシアンが上になりパウンド。ホーン。

2Rペトロシアン。

3R。トリッキーな打撃で出るダンカン。バックブロー。ペトロシアンローからハイ。ミドル。ダンカンパンチから組み付いて四つでクラッチ。ケージを背負ってこらえるペトロシアン。入れ替えた。離れ際にバック肘を見せた。しかしダンカンのパンチが入り後退。効いたか?出てくるダンカンに逆にタックル。四つからテイクダウン成功。上を取ったペトロシアン。ダンカンのガード。三角を狙ったダンカンだが、足をサバいてパスしたペトロシアン。バックに。ダンカン立ち上がるがスタンドバック。正対したダンカンに首相撲から膝。テイクダウンを狙うダンカンだが引きはがすペトロシアン。距離を取って逃げ切り。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でペトロシアン勝利。

ダンカンのトリッキーな攻めに惑わされず、冷静に打撃を入れて、テイクダウンもすべて防いで勝利。

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o UFC カイオ・ボハーリョ マルロン・ヴェラ

UFC on ESPN+81:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:該当なし

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ソン・ヤドン、カイオ・ボハーリョ、ホドルフォ・ヴィエラ、マーカス・マクギー

メインはヤドンが下馬評を覆しての勝利。最後は判定勝ちがなくなったシモンが一か八かで打撃勝負に来たからフィニッシュできたのかもしれないが、今まではテイクダウンされて下になる時間が長かったのが、すぐにリカバリーしていることに成長が感じられた。シモンは2Rにバッティングをもらってから流れが変わってしまったのが気の毒。

次の相手として、オマリー戦は実現しないだろうが、かつて勝ったマルロン・ヴェラとの再戦は、ランキング5位と8位だし、ヴェラとしてもリベンジの機会が得られるので、実現の可能性がありそう。前回はヤドンが勝っているが、メディアのジャッジが半々で割れる接戦だった。

セミのボハーリョは4戦目でようやくフィニッシュ勝利。相手がグラウンドがあまり得意ではないオレクシェイチュクだったからかもしれないが、4連勝ならそろそろランカーとの対戦が組まれそう。

ブランク明けのUFCデビュー戦でいきなりジュリアン・エローサに1RKO勝ちしたフェザー級パディーヤ、同じくメインカードデビューで勝利したウェルター級で身長・リーチが196cmあるウォーターズも今後が楽しみな存在。

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MMA News o ONE UFC YouTube   カイオ・ボハーリョ ジュリアン・エロサ ソン・ヤードン トレイ・ウォーターズ フェルナンド ブラック リッキー・シモン

『UFC Fight Night 223: Song vs. Simon』前日計量動画

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MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Ricky Simon (136) vs. Song Yadong (136)
・Caio Borralho (185.5) vs. Michal Oleksiejczuk (185.5)
・Cody Brundage (185.5) vs. Rodolfo Vieira (186)
・Julian Erosa (145.5) vs. Fernando Padilla (145.5)
・Waldo Cortes-Acosta (258) vs. Marcos Rogerio de Lima (262.5)
・Josh Quinlan (169) vs. Trey Waters (171)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Martin Buday (265) vs. Jake Collier (265.5)
・Cody Durden (126) vs. Charles Johnson (125.5)
・Irina Alekseeva (140)* vs. Stephanie Egger (135)
・Marcus McGhee (140) vs. Journey Newson (138.5) – 140-pound contract weight
・Hailey Cowan (137.5)** vs. Jamey-Lyn Horth (135.5)

 『UFC Fight Night 223: Song vs. Simon』前日計量結果。メインカードは全員パス。プレリミナリーカードでイリーナ・アレクシーヴァが140ポンドと4ポンドオーバー。ヘイリー・カワンが137.5ポンドと1.5ポンドオーバー。アレクシーヴァは出場給の30%、カワンは出場給の20%を譲渡し試合は行われます。






 前日計量&フェイスオフ動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ソン・ヤードン vs. リッキー・シモンはソン支持3人、シモン支持8人。

・カイオ・ボハーリョ vs. ミハウ・オレキシェイジュクは11人全員ボハーリョ支持。

・ホドルフォ・ヴィエイラ vs. コディ・ブランデージはヴィエイラ支持10人、ブランデージ支持1人。

・ジュリアン・エロサ vs. フェルナンド・パディリャはエロサ支持4人、パディリャ支持7人。

・マルコス・ホジェリオ・デ・リマ vs. ワルド・コルテス・アコスタは11人全員アコスタ支持。

・ジョシュ・クインラン vs. トレイ・ウォーターズは11人全員クインラン支持。続きを読む・・・
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LFA MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK05 UFC UFN UFN223   エッガー カイオ・ボハーリョ クレア・ロペス コディ・ダーデン ジェイク・コリアー ジェイミーリン・ホース ジュリアン・エロサ ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー ソン・ヤードン チャールズ・ジョンソン トレイ・ウォーターズ フェルナンド ブライアン・ケレハー ヘイリー・カーワン ホドウフォ・ヴィエイラ マルコ・ホジェリオ・デ・リマ マルティン・ブダイ リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ

【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」

【写真】下のコンテンダーシリーズの時とは、まるで表情が違ったカーワン。インタビューの3日後に病院に運ばれてしまった…… (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN223:UFN on ESPN+81「Song vs Simon」が開催され、オープニングマッチの女子バンタム級戦でヘイリー・カーワンが、3度目の正直となるオクタゴン初陣をジェイミーリン・ホースと戦う。

昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたカーワンは2月25日にアイリン・ペレス戦でデビューを迎える予定だったが、計量前夜に卵巣嚢胞破裂による出血が見られてドクターストップに。


1カ月後の3月25日にタミレス・ヴィダルと仕切り直しのオクタゴン・デビュー戦では、対戦相手がドクターストップとなりまたも試合が流れた。

今大会、ジェイミーリン・ホース戦が組まれたカーワンが注目されるのは、彼女は器械体操、チアリーディング、そしてアクロバチックタンブリンという競技で成功を収めた後に、MMAに転向したというキャリアの持ち主だからだ。

明日のRIZIN LANDMARK05でRENAと戦うクレア・ロペスもMMAPLANETのインタビューで器械体操の経験が、如何にMMAに生きるのかを話しているが、そのロペスにはムエタイ&柔術という格闘技経験があった。

対してカーワンにはMMAを始めるまでコンバットスポーツの経験はなかった。彼女は6歳で器械体操を始めると、高校時代にはチアリーディング選手権、そして大学時代にはアクロバチックタンブリングのチーム戦で2度のオールアメリカンに輝き、個人部門でもナショナル選手権で優勝を果たしている。

大学卒業後、他の大学の指導者となった彼女はその職を辞して地元で就職をしてからMMAジムを訪れる。ここで現在の夫であり、ヘッドコーチのジェイク・ブレナンから「本気でやれるなら、世界チャンピオンを目指せる」と言われ、そのまま会社を辞めてプロMMAファイターを目指すこととなった。

アマ3連勝後にLFAでのプロデビュー戦で黒星を経験するが、その後はLFAがUFC Fight Passでストリーミングが始まったショーで戦うなど常に注目された状態で戦績を重ね、結果として格闘技的にはズブの素人だった彼女は5年で最高峰に辿り着くことになった。

体操系の競技、しかも日本ではほとんど知られていないチアリーディングとマット運動が混ざったようなチーム競技で養われたフィジカルと運動神経が、如何にMMAで役立つのか。

ここでは最初のデビュー戦直前、2月にMMAPLANETが行ったカーワンのインタビューからアクロバチックタンブリンとMMAの相関関係を語った部分を切り取り、ここでお伝えしたい。

ヘイリー・カーワン

「アクロバチックタンブリンは女子だけ行う体操競技で、器械体操にアクロバットの要素を加えたモノ。女子同士が、互いの体を抱え上げて、放り投げ、またキャッチしたり、ホント器械体操に近い競技よ。

チアリーディングのように男の人がいなくて、私は飛び跳ねて、人の支え=ベースもやり、頭の上で他の子を抱える役割と全てをこなしたわ。

体操競技はMMAだけでなく、どのスポーツに転向しても役立つモノよ。自分の体を知り、頭の体のコーディネーションがスムーズだから、他に何を学ぶにしてもスンナリと体にも頭にも入って来て動くことができるから。

体の軸が抜群に強くて、バランスが良い。体は強度があり、柔軟性がある。パーフェクト・ファイターになれる基盤をアクロバチックタンブリンで身に付けることができたともいえるわ。

コンバットスポーツで身に付ける必要があるテクニックって、軸が大切でバランスを取れないといけないでしょ? そしてフレキシブルだし、言うことない。

何よりアジリティはスバ抜けているわ。だって、スピンしながジャンプしたと思ったら、今度はキャッチする側に回るのだから。それに体操の動きは、とてもレスリングに役立ったわ。体の使い方が似ているの。

打撃に関しては素早さと柔軟性が役立ったと思うけど、バランスという部分ではレスリングに一番役立ったわ。あっ、レスリングだけでなく柔術も含め、全てのグラップリングに役立っているはずよ。

もちろん競技的はアクロバチックタンブリンは自分との戦い、パフォーマンスを評価されるもの。でもMMAは相手が私を殴ってきて、投げて、極めにくる。自分を磨く時に、対戦相手がいることを考える必要があるのがMMA。相手によって練習内容も変って来るし。自分たちの持つべき技術を伸ばせば良いっていうことがないのが、コンバットスポーツだから。

だから体操競技がいくらMMAに役立つとしっても、違いの方が大きい。だからMMAを学ぶことが楽しくてしょうがない。しかも対戦相手ごとに、自分のすべきことに変化が加わって、色々な動き、技術を身に付けることができるわけだし」

カーワンとロペスの共通点は、一つの競技を十分にやりつくし、新しいことにチャレンジしたくなったということ。

「ファイトと練習、全ての要素が継続して繋がっている。そんなMMAのアスペクトが大好き」と言っていたカーワンが、UFCという舞台でどのようなファイトを繰り広げるか。

コーディネーションに長けているという利点を持つというカーワンだが、その実、動きのなかで思考が止まったように体が固まることが過去にあった。相手が自分を壊しにくることで、思考と体が止まるのは格闘競技の最大の特徴だ。

そこをスムーズにするのは、精神力の強化のみ。運動と戦いの溝を埋める精神力がカーワンに伴っているようであれば、オクタゴンのなかでも抜群の結果をもたらすだけの運動神経を彼女は持っている。非常に興味深い、ヘイリー・カーワンのUFC初陣だ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
リッキー・シモン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
ジェイク・コリアー(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ステファニー・エッガー(スイス)
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ジャーニー・ニューソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・カーワン(米国)
ジェイミーリン・ホース(カナダ)

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o UFC カイオ・ボハーリョ キック

UFC280:第3試合・アルメン・ペトロシアン vs. A.J.ドブソン

ミドル級。

ジョルジオ・ペトロシアンの他人・アルメン。ペトロシアンらしくキックがバックボーンで、ローカルでは勝った試合はすべてKOしていたが、UFCデビュー戦は打撃で押される場面もあってのスプリット判定勝ち、2戦目はカイオ・ボハーリョにポジションを奪われる展開で判定負け。

こちらもコンテンダーシリーズからデビューしたドブソン。初戦はUFC1勝1敗のジェイコブ・マルクーンと対戦し、テイクダウンされると逃げられず判定負け。アメフト出身。セコンドにUFC殿堂入り・マーク・コールマンがついている。

蹴りを出すペトロシアンだが、キャッチしてテイクダウンしたドブソン。しかし押さえ込めず、振りほどかれ立たれる。パンチを打ち込むとカーフキックを入れたペトロシアンだが、ドブソンのパンチがヒット。しかしペトロシアンの蹴りの間合い。コールマンはゴー!とアドバイスを送るが、出られないドブソン。ペトロシアンが打撃を入れていく展開が続く。ドブソン出て行くが、距離をキープするペトロシアン。またカーフキック。ミドル。パンチで出るドブソン。残り30秒でタックルからテイクダウンしたドブソンだが、ペトロシアンすぐに立とうとする。スタンドバックからなおも倒そうとしていたが正対され肘を入れられる。ホーン。

1Rペトロシアン。

2R。パンチを入れたペトロシアン。カーフキック。ドブソンもパンチを出しているが、パンチの間合いにならないので手数で負けている。打撃で先手を取るペトロシアン。ドブソンも打ち返しているが、突破口が見えない。パンチからカーフを入れるペトロシアン。手数を増やしてきた。ドブソン出るとペトロシアンは首相撲。しかしドブソンタックルへ。スイッチで凌ぐペトロシアン。立った。しかしステップがおかしい。足を痛めたか?残り1分。ステップは変だが手を出しているペトロシアン。ホーン。

2Rペトロシアン。足は大丈夫か?

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AJ・ドブソン Brave CF IMMAF LFA MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UFC UFC280   アルジャメイン・ステーリング アルメン・ペトロシアン イスラム・マカチェフ カイオ・ボハーリョ ケイトリン・チューケイギアン シャーウス・オリヴェイラ ショーン・オマリー ショーン・ブレイディ ダナ・ホワイト ニキータ・クリロフ ピョートル・ヤン ベラル・モハメッド マテウス・ガムロ マノン・フィオホ マルコム・ゴードン ムハマド・モカエフ 平良達郎

【UFC280】セレモニアル計量終了 プレリミ出場ダゲスタン系英国人モカエフもメイン級の声援集める

【写真】将来的に平良との対戦が実現することも十分にありうるモカエフ――凄まじい僧帽筋だ(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 280「Oliveira vs Makhachev」のセレモニアル計量が21日(金・同)に同所で行われた。

昨日の会見以上にファンが集まったセレモニアル計量は、輪をかけてアラブ&ダゲスタンのイスラム連合の声援が大きくなっていた。


なかでもプレリミ2試合目のフライ級マッチでマルコム・ゴードンと戦うムハマド・モカエフ:への声援はPPVカード出場選手に見劣りしないものだった。

ダゲスタンで生まれ、幼少期を過ごしたモカエフは家族ともに英国に移住。英国籍も取得しているが、コーカサスの戦闘民族の血は確実に流れており、イギリスで始めたレスリングですぐに頭角を表し、パリ五輪候補ともいわれている。

IMMAFにユース時代から出場し、2度世界王者に輝くとアマMMA22連勝でバーレーンのKHKジム所属ファイターとなり、BRAVE CFでプロデビューを飾った。5連勝で今年の3月にUFCデビューを飾り、2戦目にはLFAフライ級王者だったチャールス・・ジョンソンを破っている。

そのモカエフ、大声援にすっかり気を良くしたのか、フェイスオフではゴードンに拳をつきつけ、ダナ・ホワイトが急ぎ割って入る場面も。

平良達郎のライバルになることは間違いないモカエフ、まだ喧嘩的な強さをオクタゴンの中で見せていたが、ゴードンを相手にしても淡々、堅実な試合展開に持ち込むことができるか――注目だ。

コメインのUFC世界バンタム級選手権試合は王者アルジャメイン・ステーリング、挑戦者TJ・ディラショーの両者にブーイングが送られるという珍しい状況に。

フェイスオフで激しく言葉を交わした両者、まずディラショーが「俺はケージの中で勝負にしにきた。あのマ〇ーフ〇ッカーを眠らせるよ」と話すと、さらに大きなブーイングを浴びたステーリングは「アブダビ、皆、来てくれてありがとう。凄いカードが揃ったグレートなショーだ。明日は〇ザー〇ァッカーを倒す」とコメントした。

メインのUFC世界ライト級王座決定戦に出場するイスラム・マカチェフを大チャントで迎えた会場のファン。そのマカチェフとシャーウス・オリヴェイラはフェイスオフでは鼻が触れるまで超接近していた。

まずマイクを握ったマカチェフは「アブダビ、思い切り応援してほしい。インシャラーラー(アラーの意思があれば)」と短いマイクに、対してオリヴェイラは「ライト級のライオンは、まだ吠え続けている」とポルトガル語でまくしたてると、訳を待たずにステージを下りた。

■視聴方法(予定)
10月22日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午前3時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWプライム

■UFC280計量結果

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ: 154.5ポンド(70.08キロ)
イスラム・マカチェフ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]TJ・ディラショー: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
べニール・ダリューシュ: 156ポンド(70.76キロ)
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 127.5ポンド(57.83キロ)
マノン・フィオホ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分5R>
ベラル・モハメッド: 170ポンド(77.11キロ)
ショーン・ブレイディ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル/5分3R>
マフムド・ムラドフ: 185ポンド(83.91キロ)
カイオ・ボハーリョ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア: 206ポンド(93.44キロ)
ニキータ・クリロフ: 206ポンド(93.44キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ガジシ・オマルガジシエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン: 186ポンド(84.37キロ)
AJ・ドブソン: 185ポンド(83.91キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ: 135ポンド(61.24キロ)
カロル・ホザ: 135ポンド(61.24キロ)

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AJ・ドブソン MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UFC UFC280   その他 アルジャメイン・ステーリング アルメン・ペトロシアン イスラム・マカチェフ カイオ・ボハーリョ ケイトリン・チューケイギアン シャーウス・オリヴェイラ ショーン・オマリー ショーン・ブレイディ ズベア・トホゴフ ニキータ・クリロフ ピョートル・ヤン ベラル・モハメッド マテウス・ガムロ マノン・フィオホ マルコム・ゴードン ムハマド・モカエフ ルーカス・アルメイダ

【UFC280】オフィシャル計量終了 ステーリングが雄叫び。TJ・ディラショーは水抜きの影響大??

【写真】エネルギーが漲っているような本計量だったアルジャメイン・ステーリング(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 280「Oliveira vs Makhachev」のオフィシャル計量が21日(金・同)午前9時より、クラウンプラザホテル内ミーティングルームで行われた。

まず計量開始前に減量に問題があったとしてフェザー級のズベア・トホゴフ×ルーカス・アルメイダの中止が発表され、タイトルマッチ2試合を含む、12試合24選手が計量台へ。

女子フライ級でマノン・フィオホに戦うケイトリン・チューケイギアンがリミット125(+1)ポンドに対し、127.5ポンドで計量失敗となった。


その他のファイターは全員クリアーしており、メインで世界ライト級王座を賭けて戦う両者がいの一番に登壇し共に154.5でパスした。

昨日の会見時に比べると、イスラム・マカチェフはシャーウス・オリヴェイラよりも目のくぼみが目立ち、水抜きの影響がより強く感じられた。

一方、最も減量の影響が見られたのは、アルジャメイン・ステーリングの持つ世界バンタム級王座にチャレンジするTJ・ディラショーだった。

歩く姿も力なく、リミット丁度でパスしてもガッツポーズもない。うつむき加減でシャツを拾って、そのままステージを下りた。対してチャンピオンは、同じ135ポンドでパスの声を聞くと同時に大きく叫び声を挙げている。

もう一人シャウトしたのは、べニール・ダリューシュと対戦するマテウス・ガムロだった。やや時間を置き、ラスツーでステージに力を現したガムロは156ポンドのコールを受ける。

まず両手を高々と掲げたガムロはその手を振り下ろしつつ、ここからが本当の戦いの始まりと告げるような、雄叫びを見せたのだった。

■視聴方法(予定)
10月22日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午前3時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWプライム

■UFC280計量結果

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ: 154.5ポンド(70.08キロ)
イスラム・マカチェフ: 154.5ポンド(70.08キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]TJ・ディラショー: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
べニール・ダリューシュ: 156ポンド(70.76キロ)
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 127.5ポンド(57.83キロ)
マノン・フィオホ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分5R>
ベラル・モハメッド: 170ポンド(77.11キロ)
ショーン・ブレイディ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル/5分3R>
マフムド・ムラドフ: 185ポンド(83.91キロ)
カイオ・ボハーリョ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア: 206ポンド(93.44キロ)
ニキータ・クリロフ: 206ポンド(93.44キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ガジシ・オマルガジシエフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン: 186ポンド(84.37キロ)
AJ・ドブソン: 185ポンド(83.91キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ: 135ポンド(61.24キロ)
カロル・ホザ: 135ポンド(61.24キロ)

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【UFC280】マカチェフ人気一色。二番人気はヌルマゴメドフ!! オリヴェイラ&ステーリングは大ヒール

【写真】ファイトウィーク、公開イベントはこの会見から(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 280「Oliveira vs Makhachev」の記者会見が20日(木・同)に同所で行われた。

Showdown weekとして、さまざまなUFC関連の催しが会場の外で実施されており、お祭り的な雰囲気だったアリーナ周辺。会見はロシア人ファンとローカル:ファンが一体化し、マカチェフ・サポート一色という空気で大いに盛り上がった。


メインカード出場10選手、プレリミからはベラル・モハメッドとショーン・ブレイディが出席し、1人ずつ登壇する形で会見はスタート。

まずパレスチナ系米国人のモハメッドが、米国大会では考えられない高いファンの支持を集めており、ブレイディには大きなブーイングが送られる。

質疑応答中もシャーウス・オリヴェイラやアルジャメイン・ステーリングにブーイングを送るファンに呼応し、何度両手を広げて煽るモハメッドの姿が確認されている。

べニール・ダリューシュと対戦するマテウス・ガムロはテンション高めでステージ上でTシャツを脱いで、ファンに投げ込む。

一投目はメディアシートにしか届かないと、わざわざ取り戻して、Tシャツを丸めて結い、二投目で目的を果たした。

ピョートル・ヤンも高い人気を誇る一方で、会場には欧州や米国、ブラジル人サポーターの姿もあり、対戦相手ショーン・オマリーにはブーイングだけでなく、かなりの声援が集まっていた。

グラサン、レザーのオマリーは「全ての局面で上回っている」とコメントした際、ヤンの表情は弱冠強張ったように見えた。

ヤンの天敵ステーリングは絶えることのないブーイングと野次のなかで、対戦相手のTJ・ディラショーのコメントに対し「聞こえない。男らしく堂々と話せ」とイチャモンをつける。

TJは「テストは口でするもんじゃない。『テスト、テスト、テスト1、2』って上手くいったか?」という返答をし、ファンの大声援を受けていた。

さらにライバルのヤンの隣に座っている状況には「今、この男のことは気にしてない。TJのことを考えている」と発言したステーリング、ここで会場はまたも大ブーイングに包まれることとなった。

オリヴェイラへの質問はブーイングでかき消され、マカチェフへの大声援で質問者が間を置く必要がある館内。体重超過でベルトを失ったオリヴェイラは「誰がチャンピオンか皆に聞けばよい」と立ち上がって手を広げると、ブーイングの雨に晒された。

そのオリヴェイラがメディアデーで「マカチェフがタイトルに挑戦できるのは、ヌルマゴメドフの力だ」と言ったことに尋ねられると、マカチェフが「マイケル・チャンドラーに勝ってタイトルを獲ったけど、その前に誰と戦ってきた。教えてくれ」と答えるだけで、ファンは拍手喝采だった。

さらにオリヴェイラがアブダビがマカチェフのホーム状態であること関しては「いつも彼を僕のホームに招待しているけど、一度も来なかった。ここで戦いたかったんだろう」と言えば、マカチェフは「俺はブラジルで行くとダナに伝えている。何度もブラジルで戦うと言ってきた。この男は英語を話さないから、誰も何を話しているのか分からない」と粗い口調になる。

ここからは両者はマイクを掴み、身を乗り出して顔を合わせると、食い気味にトラッシュトークを続けた。

会見中から最前列に座るヌルマゴメドフ・チャントが起こるなど高い人気を維持する元世界王者は、会見終了後からフェイスオフまでの間、ファンの注目を一身に集め、その様子を携帯で撮影するや、マカチェフに負けない大声援がわき起こった。

フェイスオフでは意外にも胸を押して一触即発状態になったのはピョートル・ヤンで、対応が遅れたオマリーはやり返すことはなかった。

ステーリングとオリヴェイラがブーイングの矢面に立っていたフェイスオフが終了すると、ファンは会場外のアトラクションへ一目散。

昼は35度以上のアブダビも、日が落ちると28度ぐらいで海風もあり、やや涼しく感じられる。そんななか、ファンはベルトを手に写真撮影、Esportsブースでもしっかりと列を作るなど、会見中とは様子でファイトウィークを満喫、砂漠の決戦に向けエティハド・アリーナは夜の帳が下りても、さらに熱が帯びていた。

■視聴方法(予定)
10月22日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午前3時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWプライム

■対戦カード

<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
イスラム・マカチェフ(ロシア)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[挑戦者]TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
べニール・ダリューシュ(米国)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分5R>
ベラル・モハメッド(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<ミドル/5分3R>
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
ズベア・トホゴフ(ロシア)
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ガジシ・オマルガジシエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アルメン・ペトロシアン(アルメニア)
AJ・ドブソン(米国)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
マルコム・ゴードン(カナダ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ(スウェーデン)
カロル・ホザ(ブラジル)

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