カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET o ONE ONE FN26 YouTube エリアス・マムーディ オク・レユン キック ギルバート・ナカタニ クリスチャン・リー コール・アバテ ゴントーラニー・ソー・ソンマイ ジャレッド・ブルックス ジョン・ディベラ ダニエル・ウィリアムス ダニエル・ケリー ダンテ・リオン デニス・ピューリック ハリル・アミール ボクシング マイッサ・バストス リース・マクラーレン ルンピニー 若松佑弥 青木真也

【ONE FN26】25カ月振りの実戦。クリスチャン・リー「ラスロフは限定されたエリアで最大の力を発揮する」

【写真】ようやくクリスチャンのMMAが見られる。この間、立ち技やグラップリングの出場もなかったのがクリスチャンらしい(C)ONE

本日7日(土)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Fight Night26「Lee vs Rasulov」。同大会のメインでクリスチャン・リーが、ONE世界ライト級王座を賭けてアリベク・ラスロフ相と戦う。
Text by Manabu Takashima

2022年11月以来、2年1カ月振りのファイト。この間、妹ヴィクトリアを失くし、姉アンジェラは引退。そして弟エイドリアンがプロデビューを果たした。

17歳でプロデビュー以来、常にフィニッシュを目指すスタイルで、これまでに挙げた17勝のうちフィニッシュ勝利は実に16を数える。削り合いも、打ち合いでも冷静さを維持する若きベテランに、試合前の心境とこの2年間を尋ねた。


──2年1カ月振りにバトルフィールドに戻ってきたクリスチャンです。この2年色々なことがありました。そして、この場に戻ってきた。今の気持ちを聞かせてください。

「ファイトに戻ることに、とてもエキサイティングしているよ。この2年間、ハードトレーニングを欠かすことはなかった。そして、ずっと心待ちにしていた瞬間だから心に期するモノがある」

──トレーニングと練習は違うかと思いますが、試合勘などに不安はないですか。

「練習と試合は、それほど違うという感覚はない。オク・レユンと再戦する時も、彼の負傷が完治するのに11カ月も待つ必要があった。今回は2年間試合がなかったわけだけど、個人的には正しいタイミングで試合ができないなら、タイムオフがあるのは悪い事じゃないと思っている。

ただ、こんなに長く試合をしないでいようという気はなかった。今年の3月には戦いたいと思っていた。以来、ずっと試合の準備をしてきたんだ。今回の試合も、もともとはもっと早くに組まれることになっていたわけだし」

──ハイ。11月にアトランタで行われる予定だったのが、タイに開催場所が変わりました。ばかりかクリスチャンの試合は、今大会まで延期された。米国でのショーがなくなったことは、残念だったのではないですか。

「米国で戦いたかったね。でも、タイに場所が変わっても僕のやるべきことに大きな違いはない。だいたい開催地がアトランタからタイに変わったことに関して、僕は何もできないわけだし。そしてタイトル戦が11月から12月になったのも、色々な状況が積み重なっていてのこと。特にビザの取得に関しては、僕の力では何もできないしね。

とにかく新たに決まった日程に合わせて、練習をするだけだった。1カ月ズレたことで、その分だけ練習ができるという面もあるしね」

──この間、アンジェラは引退を選択しました。その決断に何か影響を受けることはなかったですか。

「それはなかったよ。僕のキャリアと姉の引退は関係ない。何より、もう戦いたいという気持ちがなくなったアンジェラが、自分の考えで引退を選んだことは良かったと思っている。もう戦いたくないのに、キャリアを続ける必要はないからね」

──では今回、挑戦を受けるアリベク・ラスロフの印象を教えてください。

「スタンドでラッシュを掛ける良いファイターだよ。どの局面でも戦えるけど、僕にとっては対戦相手の1人でしかない。しっかりと準備もしてきたし、彼より良い戦いができるはずだ」

──ラスロフとオク・レユンの試合は、ラスロフが従来持つフリースタイルレスリングのテイクダウンや蹴り技を使うことがなかったです。ボクシングよりも近い距離、いうとダーティーボクシングが非常に多い。タフですが、単調な試合でもありました。

「それはオク・レユンのスタイルも関係していたんじゃないかな。彼は前に前に、と出てくるボクシング・ファイターだから。加えてラスロフのテイクダウンを切ることができる。ラスロフもテイクダウンを狙っていたから、クリンチが多くなった。何より5Rを戦い抜いて、判定勝ちをしようという戦い方だった。試合で勝つことに徹し抜いた戦い。彼が勝つには、あの攻撃が一番効果的だったんだろう。そういう意味ではスマートな選択だよ。

ただし、僕はオク・レユンじゃない。だから、ラスロフはもっとフリースタイルレスリングの技を使ってくると思う。それが通じないと分かると、オク・レユン戦と同じ戦い方をしてくるだろう」

──対して、クリスチャンがあの戦い方をさせるようなことはあるのでしょうか。

「その点でいえば僕のレンジ・コントロールは彼より、ずっと優れている。それに手持ちの技の数が違うし、経験も違う。ラスロフはグッドファイターだけど、MMAとしては限定されたエリアで最大の力を発揮するタイプだ。トレーニングも、そのエリアのなかで強くなることに集中しているに違いない」

──だからこそクリスチャンの引き出しの多さが、試合を動かすのではないかと予測しています。

「そうだね。より素早く、仕掛けの多い試合をファンに見せたい。初回から動いて、フィニッシュを狙う。それもファンが望んでいる結末だし。少しでも早くテイクダウンを奪って、フィニッシュしようと思っている」

──クリスチャンは動きの多い、アクションの多い試合をエキサイトすることなく冷静に戦う印象があります。

「プロで戦い始めたのは17歳の時だよ。多くの試合をこなして、それだけ経験も積んできた。ファイト以外でも自分のマーシャルアーツジムも開いたし、子供も生まれた。全てのことが、僕を人として成長させてくれた。ファイターだけでなく、人として成熟できたと思っている」

──熱くなってしまうことはないですか。時には我を忘れて戦うようなこともあると思うのですが。

「ノー。我を忘れて、アグレッシブになり過ぎるのはレベルの低いファイター……アマチュアだ。落ち着いて戦えた方が、ずっと良いに決まっているからね」

──ではライト級とウェルター級の二冠。今回の防衛戦をクリアした先に、何を見ていますか。

「どちらもベルトも守り抜くこと。可能な限り、ね」

──クリスチャンの復活ともに、MMAライト級及びウェルター級が活性化することを期待しています。

「そうだね。もっとONEのMMAは、盛り上がって行くはずだ。弟のエイドリアンもデビューしたし、ファンも来年はもっと多くのMMAファイトを目にすることができるだろう。そう期待しているよ」

■ONE FN26 視聴方法(予定)
12月7日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT


■ONE FN26 対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] アリベク・ラスロフ(トルコ)

<キック・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットファーガス(タイ)
ナビル・アナン(アルジェリア)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/10分1R>
[王者] マイッサ・バストス(ブラジル)
[挑戦者]ダニエル・ケリー(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)
エリアス・マムーディ(アルジェリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ギルバート・ナカタニ(米国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ナックロック・フェアテックス(タイ)
ゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャミル・ガフロフ(ロシア)
ハリル・アミール(トルコ)

<サブミッショングラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
コール・アバテ(米国)

<キック・ストロー級/3分3R>
ジョン・ディベラ(カナダ)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<サブミッショングラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
ダンテ・リオン(カナダ)
ブルーノ・プッチ(ブラジル)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PK・センチャイ(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

The post 【ONE FN26】25カ月振りの実戦。クリスチャン・リー「ラスロフは限定されたエリアで最大の力を発揮する」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN23 アリベグ・ラスロフ オク・レユン ボクシング

【ONE FN23】ラスロフにスタンドレスリングで削られたオク・レユン、パンチで巻き返すも王座奪取ならず

<変則ONEライト級(※77.1キロ)暫定王座決定戦/5分5R>
アリベグ・ラスロフ(トルコ)
Def.3-0
オク・レユン(韓国)

ラスロフが時間内にハイドレーションテストをクリアできなかったため、この試合はオク・レユンが勝った時のみ暫定王座に認定されることとなった。

ラスロフが頭を振ってから右カーフを当てる。左ジャブから右カーフに繋げるオク・レユンは、左ミドルを繰り出す。さらにオク・レユンは右カーフ、左ミドルと蹴りを散らす。ラスロフはオク・レユンの蹴り足を取りに行くが、オク・レユンも足の引きが速い。ラスロフが組みつくと、オク・レユンは首相撲で体勢を整えた。

ラスロフの左手首を抑え、左手を差し上げたオク・レユン。しかしラスロフのシングルレッグで尻もちを着かされてしまう。オク・レユンは腰を上げたが、ラスロフがコーナーに押し込み続ける。距離ができるとオク・レユンは右ヒジを打ち込む。ラスロフはダーティ―ボクシングも混ぜながら、オク・レユンをコーナーから逃さなかった。

2R、オク・レユンは右カーフのフェイントから左ジャブを突く。ラスロフが右ストレートからオク・レユンを下がらせる。右ミドルをキャッチされたラスロフが距離を取る。リング中央でオク・レユンの右ローをキャッチしたラスロフは、シングルレッグでドライブした。オク・レユンは離れて、左ジャブから右カーフ、右クロスへと繋げていく。

ラスロフが組んで来ると、オク・レユンは右アッパーを突き上げる。右腕を差し上げたオク・レユン、ラスロフが離れる。ラスロフが距離を詰めてくると、オク・レユン右アッパー、右クロスで迎え撃つ。左腕を差し上げて押し込むラスロフに対し、オク・レユンも左腕を差して崩す。スタンドに戻るとオク・レユンが首相撲から右ヒジを連打した。

3R、オク・レユンが右カーフから頭を振る。そのオク・レユンの顔面を、ラスロフのワンツーが捕らえる。右の交錯からラスロフの左フックが当たった。ロープに押し込んだラスロフが、首相撲から右ヒジを打ち込む。離れて左ジャブを突くラスロフに、右カーフを蹴っていくオク・レユン。ラスロフが首相撲でペースを握り始めている。

ラスロフのグレコスタイルで、オク・レユンが削れていく。首相撲からヒジ、ボディへのヒザを打ち込む、オク・レユンも左腕を差し上げるも口が開くように。残り30秒でオク・レユンに背中を着かせたラスロフは、起き上がる相手のバックに回り、そのままロープに押し込んでいった。

4R、ラスロフの左右フックでオク・レユンのアゴが上がる。ダブルレッグでコーナーに詰めたラスロフを突き放すオク・レユンだが、明らかに動きが落ちている。至近距離ではオク・レユンが首相撲に持ち込むも、反対にラスロフに削られてしまう。コーナー際で首相撲からヒジを打ちあう両者。ラスロフは首相撲からヒザを突き上げ、再びコーナーへ。オク・レユンの額から出血が見られ、ドクターチェックが入った。再開後、すぐにラスロフがロープに押し込み、スタンドレスリングで削り続けた。

最終回、オク・レユンの左右フックを食らいながらもラスロフが距離を詰める。右ストレートをもらったラスロフがロープに押し込むも、すぐにオク・レユンが離れた。しかしラスロフがパンチから組んでコーナーまでドライブする。オク・レユンも手数を増やし、何度もラスロフの顔面にパンチを打ち込んでいく。それでもラスロフの前進を止めることができず、ロープまで押し込まれてしまう。

ラウンド半分でラスロフがシングルレッグで組んだ。下がったオク・レユンはラスロフの右腕をキムラで抱える。バックに回るラスロフ。オク・レユンも左腕を差し上げ、押し返す。リング中央に戻ったオク・レユンが右ストレート、右ヒジ、右アッパーを打つ。残り30秒からオク・レユンがラッシュを仕掛け、押し込まれてもパンチを打ち続けた。

裁定はユナニマスでラスロフの判定勝ち。暫定王者誕生とはならなかった。


The post 【ONE FN23】ラスロフにスタンドレスリングで削られたオク・レユン、パンチで巻き返すも王座奪取ならず first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB CJI MMA MMAPLANET o ONE ONE FN23 Progress YouTube アンドリュー・タケット オク・レユン オマル・ログログ・ケニ カン・ジウォン キック キリル・グリシェンコ クレイグ・ジョーンズ ケイド・ルオトロ シェ・ウェイ ジェセフ・チェン ジェレミー・ミアド ジョセフ・チェン タイ・ルオトロ ダンテ・リオン ブラック ブラック・パンサー ルンピニー 和田竜光 岩本健汰 森戸新士 箕輪ひろば

【ONE FN23】タイ・ルオトロ戦へ、ジョセフ・チェン「完璧な技術より、確実な技術が重要に」

【写真】なぜ、19歳でここまで理路整然としているのか。データと実戦に戻づいた強さ、ルオトロ兄弟はそこに発想の自由さがある。本当に楽しみにな一戦だ (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE FN23「Ok vs Rasulov」で、ジェセフ・チェンがタイ・ルオトロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級王者にして、グラップリング界最高のアイドルといっても過言でない21歳のタイに、19歳のジョセフが挑む。

この一戦の僅か2週間前の時点でジョセフはWNOではADCC米国東海岸予選77キロ級優勝のアライジャ―・ドーシーをRNCで下し、他の大会でアンディ・ヴァレラに勝利している。そのジョセフ、ADCC欧州&アフリカ一次予選の77キロ級を制しているが、世界大会でなくB-TEAMの盟友であるクレイグ・ジョーンズ率いるCraig Jones Invitational出場を選択した。

組み技ファン垂涎のタイ×ジョセフだが、当のジョセフにとってはこの試合も結果が全ての勝負の時に向けてのプロローグ──。そう割り切ることができるからジョセフとの戦いだからこそ、タイにとってもONEで初めて苦戦する可能性が生まれてくる。


あのダイナミックな動きこそルオトロ兄弟の持ち味

――ジョセフ、今もまだオースチンなのですか(※取材は6月29日に行われた。

「明日、テキサスをでるよ。香港経由でタイまで、24時間のフライトが待っているんだ(笑)」

──おお……それは大変です。タイ・ルオトロとの戦いが迫っていますが、直近でも試合に出て続けていますね。

「先週の木曜日にWNOではアライジャ―・ドーシー、日曜日にアンディ・ヴァレラと戦ったよ」

──WNOの方は映像をチェックさせていただきました。ADCC米国東海岸予選77キロ級優勝者を相手に、見事な大内刈りからパス、そしてワンアームからRNグリップを組んでチョークで一本勝ち。でも、その3日後にもう1試合戦っていたとは……。

「メインキャラクター柔術っていうローカルショーに出て、ウェルター級のベルトを賭けて戦ったんだ。ポイント勝利だけどベルトを巻いたよ」

──それはおめでとうございます。

「ありがとう。予行演習を兼ねた実戦もこなし、しっかりとB-TEAMで練習もできているし、凄く調子は良いよ。技術的なことを磨くだけでなく、ハイペースで戦うことにも重点を置いてきた」

──仮想タイとなる練習相手は、B-TEAMでもなかなかいないのではないかと思ってしまうのですが……。

「そんなことはないよ。チームではハイペースの練習をしてきたんだ。タイはスピードがあって、凄くアグレッシブな柔術家だから。ダースもそうだし、肩固めも本当に強い。そこの対策もB-TEAMでしっかりとできているよ。タイの試合運びにも十分に対応できるはずだよ」

──タイもケイドも、あれだけ積極的なのにミスがないように見えます。ただしONEでのルオトロ兄弟は、観客にグラップリングの面白さを見せるために、必要以上に動くというか。そこまでしないで良いだろうというぐらい動いています。

「アハハハハ。それでミスをしてくれることを願っているよ(笑)。でも、あのダイナミックな動きこそルオトロ兄弟の持ち味で、それこそリスクのある攻撃をしている。それは本当に防御能力が高いから可能になるんだ。

下になっても、ずっと攻めているからね。そうだね、そういう展開になってミスがあれば良いけど、とにかくディフェンスも固いから。ルオトロ今日は受けに回っても、本当に強い」

──日本のグラップリングファンは、今もProgressルールでの森戸新士選手との試合。そしてQuintetで見せた動きを忘れていないです。パスの強さ、トップゲームの的確さが特に印象残っています。あの頃と比較して、今のジョセフはどこか一番進化しているのでしょうか。

「あの頃と比べると、レスリングは相当に伸びたと思う。以前は引き込んでガードゲーム、Kカードなんかと多用していた。でも、今はレスリングの組手が強くなり、あの頃よりも全然クリンチが得意になった。

タイは基本的にトップゲームを仕掛けてくるだろう。いずれにせよ、トップもボトムもしっかりと練習を重ねてきた。試合になっても、その時の判断で上でも下でも戦うつもりさ」

──ではリングでの戦いというのは?

「リングで試合をするのは始めてだし、リングを使った練習はしたことがあっても、普段からやってきたことではない。でも90度のコーナーがある戦いがどうなるのか、楽しみだよ(笑)。

ロープがあることで、どのような展開になるのか。リングでの試合が僕にとって最高の戦いやすい環境になる必要はないし、どんどん動き回るつもりだよ。でもルンピニーで戦うことも、とても興味深い」

──グラップリングの超新星もルンピニーに想い入れがあるのですか。

「うん? ないよ。ムエタイのメッカで、僕が戦ことが面白なって思っているだけで(笑)。でも歴史のある有名な会場だから、戦えて光栄だよ」

精度の高い動きで、非効率的にならないよう

──なるほど。ところで84キロという契約体重は、77キロ以下で戦うことが多いジョセフにとっては重くはないですか。

「最初はもっと軽い体重で話は進んでいたんだ。たしか80キロとか81キロで。そうしたら急に86キロになるって話が変わって。ノーノ―(笑)。それだと重すぎるから、83キロでは──とか、色々をあった。その結果、84キロになったんだ。

今もそうだけど、僕は普段から82キロだから通常体重で戦うことになるね。僕の柔術をタイにぶつけたい。ルオトロ兄弟ほど派手に動き回ることはないかもしれないけど、精度の高い動きで、非効率的にならないように戦う僕のスタイルを貫きたいね。

戦術的にはパーフェクトなテクニックが重要になってくるのではなくて、絶対的に確実な技術が重要になってくる。それこそが、最高レベルの相手と戦う時に必要なことだから」

──タイとの試合は楽しみでならないですが、8月にADCCでなくCJIを選択した理由を尋ねても構いませんか。

「理由はいくつかある。もちろん、マネーもその一つだ。そしてCJIが何をしようとしているのか。そこに関心があった。柔術の試合に出て、出場するだけで1万ドルが支払われる。こんなに素晴らしいことはない。そして、多額の資金がグラップリングに投入され、アスリートにも回って来る。そんな背景があるトーナメントだから、心が搔き立てられるよね」

──意義のある大会に出場すると。

「ADCCは1990年代から、優勝賞金が変わっていない。しかも貨幣価値は変わっているんだから、事実上の減額だよ。クレイグは出場費を払うことで、グラップリングの規模の拡張にトライしている。

それにクレイグはYouTubeでの無料配信を決めた。よって、より多くの人がグラップリングのトーナメントを視聴することになるに違いない。彼は他にないグラップリングのトーナメントを開こうとしている。Flo Grapplingはグラップリングの発展に大いに役立ってくれたけど、ファンを増やすという点において、無料配信は大きいよ。

プレーはしないけど、ただグラップリングを見るだけのファンがこのスポーツが大きくなるために欠かせないんだ。見る人が増えること。それがグラップリングの発展に欠かせないことだから」

──盟友の岩本健汰選手を始め、ADCCに残る選手もいます。

「ケンタは僕の上の部屋に寝泊まりしているんだ(笑)。まだ朝の8時過ぎだから、きっと寝ているね。本当にテイクダウンとスクランブルが強くて。ケンタは僕にとって最高のトレーニング・パートナーだよ。

ケンタがADCCに残ることは理解できる。僕も悩んだし、両方の良さが分かっているから。だからCJIの80キロ以下級も、ADCCの77キロ級も良いメンバーが集めっているんだ。どちらもハードなトーナメントになることは間違いない。

前回のADCCウィナーのケイド・ルオトロはCJIに出る。ただし準優勝のミカ・ガルバォン、3位のダンテ・リオンはADCCに出場する。出場選手のアベレージはCJIの方が高いだろう。でも頂点はとても似通っている。

ケンタがADCCに出ることで、僕的には彼と戦う可能性がゼロになった。そこは気が楽だよ。これは凄く個人的なことだけど、ケンタは必ずやってくれる。それが楽しみで。WNOのミカ・ガルバォン戦を見る限り、ケンタが世界のトップにあることは間違いからね。

ファンの立場からすると金曜日はCJI、土曜日は見たい試合をピックして視聴する。日曜日はADCCと、最高の試合を3日連続で楽しむことができるし、良いことじゃないかなって。ライブで観戦するにしても、会場は車で7分しか離れてないしね」

クレイグが動いたことで、過去には見られなかった変化が、既に起こっている

──いやジョセフ、そこに関していうと77キロの真の世界一は2024年には生まれないことになります。結果、どこかでADCCウィナーとCJIウィナーの戦いが組まれそうですが。

「う~ん、クレイグが同じ週末にCJIをぶつけたのは、ADCCに異議を唱えているということなんだ。ADCCという組織が、これでどう変わっていくのか。このままADCCの独占状態だったら、選手の待遇はずっと変わらないだろう?」

──我々のなかで、グラップリング競技で食べていくことは難しいという風に固定概念になっていたことを、クレイグは崩そうとしているのですね。

「そうなんだよ。クレイグが動いたことで、ADCCは出場費として2500ドルを選手に支払うことを決めた。過去には見られなかった変化が、既に起こっている。このスポーツにとって、素晴らしいことだよ。

これまで世界トップのグラップラーが試合をするのに出場費が支払われないばかりか、参加費を払う必要があったんだ。そうでなくショーペイがあるなら、選手は大歓迎さ。僕は、この方向にこのグラップリングが進んで欲しいと願ってやまないよ」

──純粋にアスリートとして、CJIで戦っておきたい相手は誰になりますか。

「う~ん、そうだなぁ……PJ・バーチとダンテ・リオンはADCCに残ったし──そうだねっ、アンドリュー・タケットとは戦いたいと思っている。彼とは1勝1敗で……まぁCJIに限らず、アンドリューとはこれから何度も顔を合わせることになるだろう」

──タイとONEで戦うという経験が、CJIで戦う時に武器になると考えていますか。

「そうなって欲しいね。僕は試合によってプライオリティが違う。勝つことが大切な試合と、そこで経験を積むことを重視している試合があるんだ。勝つことが絶対的な目標なのはADCCであり、今回はCJIなんだ。そのために、どれだけ自分を仕上げることができるか。ADCCはトーナメントに勝って、スーパーファイトで戦う。それが一番価値のあることだから、そこを目指していて。

ONEでタイと戦うことで、凄く確かな情報が僕に入ってくる。結果、CJIで最高の動きができるようになるはずだから」

──今回の試合の位置づけもそこなのですね。ところでONEで戦うと、ADCCやCJI以外の試合に出られなくなるのでは?

「ONEとの契約に関しては、本当に慎重に判断をした。だから1試合契約で、ノンタイトル戦なんだ。チャンピオンになると契約が延長されるから。その結果のキャッチウェイト戦だし。そこはクレイグを始め、色んな人が進言してくれたよ」

──ではCJI後にまたジョセフの雄姿が日本で見られるかもしれないですね。

「本当は柔術のアジアオープンに出たかった。来年のアジアには出場するつもりだ。それにProgress、あのケージで戦うグラップリングはルールやポイント制も凄く楽しかった。僕はいつだって、日本を訪れたいという気持ちでいる。試合に出るかどうか分からないけど、ケンタと練習するためにも年内にはまた日本を訪ねたい」

■放送予定
7月6日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ONE Fight Night23対戦カード

<ONEライト級暫定王座決定戦/5分5R>
オク・レユン(韓国)
アリベグ・ラスロフ(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ニコ・カリーロ(英国)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<サブミッショングラップリング186ポンド契約/10分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
ジョセフ・チェン(ドイツ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ(米国)
バンパラバムパラ・クヤテ(フランス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
シェ・ウェイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アリ・サルドエフ(ロシア)
ブラック・パンサー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(マレーシア)
エリス・バルボーサ(英国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)
ブシェ・ケチャップ(セネガル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アレクセイ・バリカ(ロシア)
ステファン・コロディ(アイルランド)

The post 【ONE FN23】タイ・ルオトロ戦へ、ジョセフ・チェン「完璧な技術より、確実な技術が重要に」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA o オク・レユン キック パンクラス 修斗 天弥

Eternal MMA85:ジャック・ベッカー vs. 松本光史

ライト級。

ベッカーはEternal MMA元王者。しかし2022年からの4戦では1勝3敗。2018年にはHEATでオク・レユンとライト級タイトルマッチで対戦している。31歳。

修斗王者松本は3月のパンクラスでキャリア4戦目・19歳の新星・天弥に敗れて以来の試合。40歳。

お互いオーソドックス。カーフを蹴る松本。スリップダウンしたベッカー。またカーフ。ベッカーの前蹴りをキャッチしようとする。ジャブ。ボディ。ベッカーのジャブをかわして右を打ち込んだ。右の今日だで出てきたベッカー。松本下がる。ベッカー左ハイ。ブロックした松本。しかしベッカーのカーフをもらってスリップダウン。すぐ立つが、蹴られた左足が効いた素振りを見せる松本。飛び込んで右を入れた松本。カーフにつなげる。詰めて右を打ち込み、返しのパンチをダッキングでかわしてさらに右を入れた松本。残り1分。ジャブの差し合いからベッカーのカーフキックがヒット。ホーン。

1Rは大きな差はない。

2R。ベッカージャブで出る。左ミドル。プレッシャーを掛けられケージ際まで下がった松本。ジャブを打ち込むベッカー。松本もジャブを入れて出る。ジャブから踏み込んで右ストレート。ベッカーはクリンチアッパーを打ち込む。左フック。タックルを見せたベッカーだが松本切った。またジャブの差し合い。松本右ボディをヒット。残り1分。カーフを蹴ったベッカー。松本が詰めていく。ジャブ・カーフの打ち合い。松本の右ボディの打ち終わりに右を返したベッカー。残りわずかで出た松本に、ベッカーは左右のフックを振るが空を切る。ホーン。

2Rも明確な差はない。

3R。ベッカーの左ハイをかいくぐってかわした松本。またボディ。前に出る松本をジャブで止めるベッカー。ベッカーのカーフで足が流れた松本。ちょっとダメージがあるか。詰めてパンチをrんだした松本だが、ベッカーまたカーフキックをヒット。詰めた松本が四つに組んだが、すぐに放して離れる。ベッカーが右をヒットさせると前に出る。ワンツーで出ていく。クリンチしようとする松本に飛び膝。ベッカーパンチで猛攻。徐々に防戦一方になる松本。ケージを背負う。また飛び膝。ベッカーのパンチのラッシュをなんとかしのいだ松本だが、残り45秒でベッカーがケージに詰めてダブルレッグでテイクダウン。パウンド。マウントに。背中を向けた松本にチョークを狙ったが正対して防ぐ。しかしなおもマウントのベッカー。パウンド連打。タイムアップ。

3Rはベッカー。10-8あってもおかしくない。

30-26×2、30-27の3-0でベッカー勝利。

最初の2Rも手数でやや押されていた。

カテゴリー
Eternal MMA78 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC アラン・フィルポット イーサン・トーマス オク・レユン ショーン・エッチェル ジャック・ベッカー スティーブ・アーセグ ダヴィッド・ドヴォルザーク デヴィッド・マルチネス パク・ジェヒョン 原口伸 平井総一朗 竹中大地

【Eternal MMA78】2月に続き、UFCウィークに大会開催。猫の目タイトル戦線、ライト級のベッカーに注目

【写真】豪州トップ・フィーダーショーのタイトルラインにあるファイターたちの実力は? (C)ETERNAL MMA

8日(金・現地時間)、これから30後に豪州はシドニーのリバティ・ホールでEternal MMA78が開催される。
Text by Manabu Takashima

Eternal MMAといえばHex FC、BRACEと並び豪州MMA界の登竜門といえるイベントで、今日のイベントも2月の73回大会に続きUFCファイトウィークの金曜日に行われるわけだ。

2月のパース大会では日本の平井総一朗を破ったスティーブ・アーセグがUFCとサインし、6月のオクタゴン初陣でフライ級10位のダヴィッド・ドヴォルザークを破っているが、今大会でもアーセグと同じ青写真を選手だけでなくプロモーションも描いていた。


それがメインのミドル級選手権試合=マット・マイヤース✖ブローガン・アンダーソンの一戦だ。しかし、王者マイヤースがファイトウィークになって負傷欠場が決まり、ブローガンの対戦相手は見つからずメインは消滅──代替ヘッドライナーはバンタム級のジャック・ベッカー✖デヴィッド・マルチネスが務めることに。

ベッカーはかつてHEATに来日し、2勝1敗。5年前の2018年5月にはオク・レユンの持つライト級王座に挑戦も判定負けを喫した過去がある。

ベッカーにとって、この試合は昨年5月にエイデン・アギレラの持つEternal MMAライト級王座に挑むも開始直後にカーフで足を折り、TKO負けを喫して以来の再起戦となる。

そのアギレラを破って、ライト級に王者になったのが今大会でベッカーと対戦するマルチネスだが、マルチネスも既にブレイク・ドネリーにベルトを譲り渡しており無冠だ。

さらにはドネリーも今年の6月にクイラン・サルキルドに敗れ王座陥落──サルキルドは8月のRoad to UFCワンマッチで、パク・ジェヒョンと対戦予定だったが、トーナメント繰り上がりで原口伸と戦ったために、シンガポールで戦う機会は失してしまったファイターだ。

とにかく王座が猫の目のように変わり、王者はUFCを目指すというEternalのライト級戦線だが、日本を知るベッカーがどのようなファイトを見せるのか。実はベッカーは再起戦を日本で戦いたいという意向を持っていたが、Eternalのオファーを受けて母国でのファイトを選択したという話も伝わってくる。

そして、そのベッカーの相手には平井のように日本人ファイターを招聘するプランをEternalも持っていたものの実現はせず、今回はマルチネスと事実上の次期挑戦者決定戦といえるマッチアップが決まった。

日本繋がりでいえばコメインでショーン・エッチェルと戦うアラン・フィルポットは、7年目にVJT大阪大会に来日し、竹中大地に敗れていたファイターだ。その後はONE Warrior Seriesを経て、Eternalに出場もそのONE WSから4連敗中でキャリアの崖っぷちにあるフィルポットだ。

■視聴方法(予定)
9月8日(金・日本時間)、
午後7時00分~UFC Fight Pass

■ Eternal MMA78対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ベッカー(豪州)
デヴィッド・マルチネス(豪州)

<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
ショーン・エッチェル(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ロッド・コスタ(豪州)
イーサン・トーマス(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョー・デイヴィス(豪州)
セバスチャン・ショーライ(豪州)

<150ポンド契約/5分3R>
ジョシュ・クーン(豪州)
ジェイムス・マクブライド(英国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ラーシニーズ(豪州)
トロイ・フーモ(豪州)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ジュンギョ(韓国)
チョウ・ニエンラ(中国)

<バンタム級/5分3R>
クーパー・スミス(豪州)
ダニエル・ミッチェル(豪州)

The post 【Eternal MMA78】2月に続き、UFCウィークに大会開催。猫の目タイトル戦線、ライト級のベッカーに注目 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE RYO TOP FC UFC オク・レユン キック ソン・ヒョンジョン チャン・ユンソン チョン・ダウン ボクシング ユウト ユ・ジュサン 三上ヘンリー大智 倉本拓也 堀友彦 平山学 清水俊一

【HEAT52xAngel’s FC27】副将戦&HEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦、ユ・ジュサン「楽勝だと」

【写真】1994年1月21日、ソウル出身。チーム・ピンナックルを中心に出稽古をしているそうだ (C)MMAPLANET

19日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるHEAT52xAngel’s FC27。4月の韓国での対抗戦を経て、第2弾が日本で実現する。
Text by Manabu Takashima

MMA&キック、8✖8の対抗戦の副将戦及びHEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦するユ・ジュサンをインタビューした。ボクシングからMMAへ。大きなケガを経てプロデビュー後は1年7カ月で5連勝、その5勝目は清水俊一を判定で下したAngel’s FCフェザー級王座決定戦だった。試合前からテーピングだらけだったユ・ジュサンは、ベルトを手にしたもののヒールでヒザを負傷し、今回が王座奪取以来初の実戦となる。

夢はUFCトップファイターになることと断言するユ・ジュサンは、今回の試合に向けて余裕しか感じられなかった。


──今週末、HEATでタイトル戦が控えています。今の調子はいかがですか。

「試合の準備をしてきて、過去最高といえます」

──HEATとの対抗戦ですが、HEATの印象を教えてください。

「今ではUFCファイターのチョン・ダウン選手や、ONEのオク・レユン選手が活躍してきたこともあり、身近に感じていた団体です。ここで2つ目のベルトを巻くことができれば、自分も成長していると思えます」

──1つ目のベルトは昨年の12月に日本の清水俊一選手と対戦し、Angel’s FCのフェザー級王座を獲得しました。あの試合は足関節に苦しむ場面もありましたが、バックを取り続けてベルトを巻きました。ただヒザや足首にガッチリとテーピングがされており、試合前からケガをしていたようにも見えました。

「そうですね、まぁケガはありました。同時にずっと打撃で戦ってきたので、寝技ができるところも見せたいという気持ちだったことも事実です。それでも清水選手のヒールで、ヒザが鳴って。あのダメージは大きかったです。本音を言えば、相当に痛かった(苦笑)。ただ表情に出すと、相手チームに悟られるので我慢していました」

──では、ダメージも残ったのではないですか。

「そうですね、数カ月間はリハビリが必要でした。それでもリハビリの先生が優秀で、以前よりも調子は良い感じがしています」

──そんなユ・ジュサン選手ですが、まだまだ日本のファンは知らないことが多いです。そもそもMMAを始めた理由は何だったのでしょうか。

「中学3年生の時にボクシングを始め、プロでも試合をしました。ただ、色々あって続けることができなくなりました。それからは普通に仕事をしていたのですが、格闘スポーツに対する想いが強くてキム・ドンヒョン選手のジムに入って、プロデビューを目指していました。ただヘルニアでデビューまで時間は掛ってしまいました」

──なので2018年1月にTOP FCのアマチュアの試合に出てから、プロデビューまで3年5カ月も要したのですね。

「ハイ、2021年5月にデビューして今は5連勝中です」

──韓国には他にもプロモーションがありますが、Angel’s FCでキャリアを積もうと決めたきっかけは何だったのでしょうか。

「一番良い条件を出してくれたのはAngel’s FCでした。Angel’s FCは選手の待遇が良いプロモーションで、試合も選手の都合を優先してくれます」

──そのAngel’s FCを代表して、HEATとの対抗戦に挑みます。

「自分の意見を知ったパク・ホジュン代表がどのように思うか分からないですが、そう言う団体を背負うということを考えると、プレッシャーになってしまいます。これは常に言い聞かせていることですが、スパーリングをして収入を得る。そういう感じで試合に臨んでいます」

──では対戦相手の倉本選手の印象を教えていただけますか。

「4月の対抗戦第一弾で。ソ・ドンヒョン選手と戦った試合(※倉本が判定負け)を見ていますし、油断しないように戦う。楽勝だと思ってしまうような相手です。あまり強くはないです」

──自信たっぷりですが、倉本選手に対してどのような点でユ・ジュサン選手が勝っていると考えていますか。

「全てです。倉本選手に劣る箇所を見つけるのが、難しいです。秒殺するか、5分5Rの間ずっと底なし沼のような時間を経験してもらうのか。試合の時の気分で決めます」

──ところで、この先のキャリアはどのように青写真を描いていますか。

「最終目標はUFCのトップファイターになることです。それまで一つ一つ、ステップアップしていこうと思っています。試合毎に成長していく。それが今の目標です。UFCしか見ていないです」

──では土曜日の試合に向けて、改めて意気込みをお願いします。

「試合を見てもらえると、自分がどれだけ良い選手か理解してもらえると思います。それだけです」

■視聴方法(予定)
8月20日
午後3時分~ TIGET LIVE

■ HEAT52 x Angels FC27対戦カード

<キック・ミドル級/3分5R>
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール)
ヤン・チャンウォン(韓国)

<HEATフェザー級王座決定戦/5分5R>
倉本拓也(日本)
ユ・ジュサン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
堀友彦(日本)
ソン・ヒョンジョン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
チョン·ホチョル(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
ユウト・ヌンポンテープ(日本)
パク·ジョンジュン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
大道翔貴(日本)
チャン・ユンソン(韓国)

<ライト級/5分3R>
平山学(日本)
ソン・ミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
AXEL RYOTA(日本)
チョ·ジュンゴン(韓国)

<ムエタイ64キロ/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
シン·ドンヒョン(韓国)

<キック57.5キロ契約/3分3R>
一仁(日本)
ウォームONE LINK(タイ)

<フェザー級/5分3R>
今井舜也(日本)
菊川功武(日本)

<フェザー級/5分3R>
サイヤドガディー坂井(日本)
萩原悠人(日本)

The post 【HEAT52xAngel’s FC27】副将戦&HEATフェザー級王座決定戦で倉本拓也と対戦、ユ・ジュサン「楽勝だと」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10   アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン オク・レユン オンラ・ンサン カイラット・アクメトフ コンバット柔術 スタンプ・フェアテックス ゼバスチャン・カデスタム タイ・ルオトロ タミー・ムスメシ チャンネル デメトリウス・ジョンソン トミー・ランガカー ファン・ロン マイキー・ムスメシ マテウス・ガブリエル ライニア・デリダー リース・マクラーレン ロッタン・シットムアンノン ロベルト・ソルディッチ ローウェン・タイナネス

【ONE FN10】MMA王者デリダー組み技戦、タイ・ルオトロ─02─「コンバット柔術ルール? 悪くない」

【写真】ナチュラルでも、こうなれる (C)ONE

既にイベントが開始されているONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でONE世界ミドル級王者ライニア・デリターと対戦するタイ・ルオトロ・インタビュー後編。

若年層にも蔓延しつつあるステロイド使用に警鐘を鳴らしたタイ&ケイドのルオトロ兄弟がアグレッシブなグラップリングに関して熱弁を振るった。

<タイ・ルオトロ・インタビューPart.01はコチラから>


──と同時に参加型のグラップリングや柔術ですら、勝利を手にするために禁止薬物に手を染めるなか、タイやケイドたちはグラップリングがプロスポーツとしてよりメジャーになり、競技生活によって得るモノを増やそうと努力をしている。そして、そのような世界が実現するとより禁止薬物を使用する選手が増えることも容易に想像できます。

「だから、僕らのようなナチュラルな選手がジューサーを破ることで、子供達の手本になりたい。僕らが子供のとき、いつだって好きな選手はディアス兄弟だった。彼らは爆発力がもっともある選手じゃなかった。でも、ストロイドを打っている選手を相手に最高のパフォーマンスを見せていたから」

ケイド 今の柔術界はジュベニウでもステロイドを使用しているティーンがいる。僕らはステロイドを使わず、自分の力でもやれることを彼らに見せたいと思っている。

──ところで柔術家同士の対戦は両者が防御力に優れ、重厚な攻防になる一方で取られないことを第一に考える選手が多い。そのためにONEでは柔術家とMMAファイターやサンビストとの対戦を増やしているようにも見受けられます。柔術家同士の対戦が、一般受けするようなエキサイティングな試合になることは難しいでしょうか。

セレモニアル・フェイスオフでシングルレッグを仕掛けて、大笑いしたタイ。楽しんでいる

「柔術は退屈な試合にいくらでもある。

それは今言ったように守り重視だからだ。対してMMAファイターはより攻めてくる。今回の試合でもライニアは絶対に攻めてくるだろう。だから僕は彼をコールアウトしたんだ。観客の皆にとって、良い試合ができる相手だから。彼の攻めのプレッシャーのなかで、僕はベストを尽くして戦う」

──ケイド、6月にはトミー・ランガカーを相手にライト級王座の防衛戦が控えています。ランガカーもサンビストやMMAファイターと戦う時はアグレッシブに攻めるかと思います。その一方で、ケイドを相手になるとそのリスクを背負ってくるのか。

ケイド 僕らはいつだってフィニッシュして、エキサイティングな試合をしたいと心掛けている。だから、そこがいつも問題になってくるんだ。トミーは柔軟で強いガードファイターだ。マテウス・ガブリエル戦と似てくることも十分にある。でも、僕が一本勝ちを狙うことは間違いないよ。

──高い防御力を生かして攻める。それが一番の理想かと思いますが、前回のタミー・ムスメシとビア・バシリオ戦ではレフェリーが一瞬のスクートにブレイクを掛けるシーンが続きました。あれはあれでレフェリーが試合に介入し過ぎで、見ていて気持ちの良いモノではなかったです。

「座っている選手を立たせるのは、悪いことじゃないと思っている。僕らはアルティメット・スク―ティング・チャンピオンシップを戦っているわけじゃないから(笑)」

──アハハハ。

ケイド そうでしょ?(笑)。座って、何も起こらないモノを見たがる人はいない。

「確かにガードワークからは素晴らしい技が繰り出される。そこからアタックする場合はね。そういう美しい動きが見られるのは楽しいよ。でも、何をしないのならレフェリーが立たせることは問題ないと思う。なぜ、皆がガードを取るか。それはパスガードが難しいから。安全に戦いたいんだ」

ケイド だからガードって呼ばれているんだよ。

「多くの選手がガードを駆使し、時間とにらめっこという退屈極まりない試合をしようとする。テイクダウンでなく、座った選手を立たせるのは悪くない。ただし、そこに至るまでにレフェリーももう少し展開を見ても良いんじゃないかと思う」

──ハーフを取って足に触れているのに、ブレイクを命じたこともありました。そうやって立たされ続けるということは注意が入っているのと同じで。でも勝ったのはタミーだった。これはもう見ている人が戸惑うばかりです。なぜ、評価された動きをしているのにブレイクが入るのかと。

「それはそうだね。ガードから攻撃も柔術の醍醐味だから」

ケイド 攻めようとガードを一方が取り、また上の選手も攻めようとすることで攻防が生まれる。そうでない展開なら、ブレイクを命じるべきだよね。攻める気がないなら、立たせれば良い。

──ADCCでは逆にスクートした選手から、上の選手が3歩以上離れるとペナルティが与えられています。

「そうペナルティだ。MMAだと下になった選手が、ただ柔軟性を生かして防御に徹するなら──上の選手はパンチを落とせるよね。柔術はそれが許されない。だからさ、コンバット柔術のように下の選手が何もしないなら、掌底をバンバン入れてやれば良いんだよ(笑)。そうすれば、上の選手はもっと攻めやすくなる。僕らはエキサイティングな試合がしたいから、防御に徹せられるとイライラすることは確かだからね」

──ルオトロ兄弟はコンバット柔術の実現をチャトリに提言しますか(笑)。

「それは悪いアイデアじゃないよ(笑)」

ケイド ライニア・デリダーとコンバット柔術で戦えば良いんだよ(笑)。

──タイ、ケイド、いつもありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「モシモシ。アリガト。いつも、応援ありがとう」

ケイド アリガト。サヨナラ!!

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

The post 【ONE FN10】MMA王者デリダー組み技戦、タイ・ルオトロ─02─「コンバット柔術ルール? 悪くない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 オク・レユン ボクシング ローウェン・タイナネス

【ONE FN10】マイルハイで、疲れが顕著に。オク・レユンがローウェン・タイナネスを3-0で下す

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
オク・レユン(韓国)
Def.3-0
ローウェン・タイナネス(米国)

左ローを蹴るオクに対し、タイナネスが右オーバーハンドから組む気配を見せる。オクがジャブから右を伸ばし、タイナネスが右カーフを蹴る。距離を詰めてボディを殴ったオクは、さらにカーフから左ミドルを入れる。引き続きオクは右アッパー、ボディを入れてジャブ、右を伸ばす。打撃の圧を掛けるオクに対し、タイナネスは右フック、オーバーハンドを繰り出してカーフを蹴る。ケージを背負ったタイナネスにパンチをまとめたオクだが、タイナネスも右フックを返す。

オクはアッパーを突き上げ、ここでクリンチの攻防に。押し込まれたオクは右エルボーを入れ、タイナネスはヒザを繰り出す。タイナネスも左ヒジを入れ、間合いが離れるとオクが前蹴りを入れる。タイナネスはヒザ、左右のフックを見せてカーフへ。誘い込むような動きのタイナネス、いつテイクダウンを見せるか。

オクは左ボディ、タイナネスが左右のフック&左ミドル、さらに右フックと両者が激しい攻防を繰り返す。ボディを入れ、ヒザからパンチをまとめたタイナネスが終盤盛り返すラウンドとなった。

2R、まず右カーフを蹴ったタイナネスはワンツーの打ち合いから、ジャブを受ける。オクはジャブを続け、間合いを取ったタイナネスのカーフで蹴られてもワンツーを入れる。ここでタイナネスが初めてテイクダウンを狙い、ダブルレッグで上を取る。オクはフックガードを取り、下で耐える状態に。右側に一気にパスを狙ったタイナネスは、嫌がって背中を見せたオクのバックを取る。

後方へ右ヒジを繰り出すオクが、足をフックさせないようケージを蹴りに行く。腕の上から右足をフックしたタイナネスに対し、オクが振り払う。それでもワンフックを取ったタイナネスはオクの立ち上がり際に両足をフックする。自ら着地し、胸を合わせてきたオクをケージに押し込んだタイナネスはエルボーからヒザを被弾。オクがヒジ&エルボー、オクがダーティーボクシングを繰り出すが、疲れを感じさせる表情を見せた。

最終回、インターバル中にオクも明らかに疲れを見せたオクに対し、USAチャントを受けるタイナネスはジャブを連続で被弾する。口を開けたタイナネスは、右カーフや左フックを繰り出し、必死に前に出るとボディ、ダーティーボクシングで殴っていく。オクもパンチを返し、タイナネスが左ハイを蹴る。オクはワンツー、タイナネスが残り2分30秒を切ってダブルレッグを決める。

成す術なく下になったオクは、口を開けてフックガードへ。左に回ったタイナネスは背中をつけさせ、オクが背中を見せる。ワンフックを許し立ち上がったオクは、ここも自ら下りたタイナネスにケージに押し込まれる。ウィザーで耐えるオクが離れる。最後の30秒、フックからダブルレッグのタイナネスがスクランブルでも最後にキレのある動きを見せ、パンチを打ち合ったところで時間に。

ラウンドマストでない分、難しい判断となった試合は3-0でオク・レユンに凱歌が挙がった。ダメージ云々よりも、疲れが顕著だったタイナネスが軍門に下った形か。


The post 【ONE FN10】マイルハイで、疲れが顕著に。オク・レユンがローウェン・タイナネスを3-0で下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 UFC アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン オク・レユン オンラ・ンサン カイラット・アクメトフ キック ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス ゼバスチャン・カデスタム タイ・ルオトロ チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マイキー・ムスメシ ライニア・デリダー リース・マクラーレン ロッタン・シットムアンノン ロベルト・ソルディッチ ローウェン・タイナネス ローマ・ルックンブンミー

【ONE FN10】米国デビュー、アジアの顔スタンプ・フェアテックス「しっかり踊って、打撃も見せる」

【写真】アジアン・グッドシェイプなスタンプに対し、アンダーソンのバキバキさがアメリカン (C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで開催されるONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でスタンプ・フェアテックスが、アリス・アンダーソンと対戦する。

アジア在住アジア人MMAファイターとして、今大会唯一のメインカード出場となるスタンプ。いわば米国路線で、アジアの顔として活躍するスタンプは米国デビューに向け、相当にダンスに力を入れていることが伺えた。


今回はいつにも増して「マイペンライ」さが目立っていたスタンプ

──アリス・アンダーソンと今週土曜日に対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は1日に行われた)。

「ONE初の米国大会で戦うこと、米国で初めて試合をすることが凄く嬉しいわ」

──アジアの時間帯から、時差の大きな米国での試合に向けてコンディションの方はいかがですか。

「標高の高いデンバーに慣れるために、4月9日にやってきて。試合まで1カ月をデンバーで過ごしてきたけど、最初の1週間は時差ボケが大変だった。一晩中眠ることができなかったり。それに息もすぐに切れて、練習に慣れるのが大変だった。そこも2週目から徐々に大丈夫になってきて、今では普段と変わりなく練習できるようになったわ」

──試合前、最後の調整をデンバーで行ってきたということですが、どのジムで練習してきたのでしょうか。

「イーストン・ハイ・アルティトゥードMMAで練習させてもらって。UFCファイターも多くいて、私に必要な技術なんかを指導してもらった。スパーの相手が、私に何が必要かも指導してくれた。レスリングに関してテイクダウンはできないけど、私も懸命にやれば倒されなくなったし。レスリングに対応できるという自信がついた」

──食事の方はどうですか。体重を落とすには、米国は糖質が多い食事が溢れていますが。

「スーパーマーケットで買い物をして、自炊していたから問題なかったわ。この1カ月はトレーニングとスーパー、ダンスの練習、そして料理の連続で1日が終わった感じだった(笑)」

──アハハハ。ところで前回の試合はミックスファイトで戦う予定から、スーパーガールとキックボクシング戦に急遽変わりました。2年5カ月振りの立ち技のみの試合を戦ってみて、どのような想いでいましたか。

「私はアトム級で、彼女はストロー級だから違いはあったけど、練習でずっとムエタイを続けているから問題はなかった。ただ急にルールも相手も変って、少しナーバスにはなっていたけど。ムエタイのトレーナーもいないなかで勝てたので、私にとっては凄く意味のある試合になったわ」

──ところでタイではローマ・ルックンブンミー、ジヒン・ラズワンと一緒の写真をSNSにアップしていましたね。両者とタイを出るまでは練習していたということでしょうか。

「今回の試合のため、2人はフェアテックスに来て私をサポートしてくれた。ローマは10日間、ジヒンとは1カ月一緒に練習をし、練習以外の時間でも彼女たちのトレーナーも交えて色々と話すことができて凄く良かった」

──UFCのローマとONEのスタンプの合体は、タイMMA界のドリームタッグです。

「ローマは経験豊かだし、学ぶべき点も多かった。指導者が違うから別のテクニックを持っていて。私の方が少し小さいけど、本当に良い練習ができたわ」

──米国で戦うことでもアドバイスがありましたか。

「米国で戦うことに関してアドバイスはしてもらっていないけど、戦い方についてはフットワークをもっと使った方が良い、動きを止めないでというアドバイスをしてもらった。あっ、それと米国は税金が高いから大変だって教えてくれた(笑)」

──アハハハハ。ではアリス・アンダーソンの印象を教えてください。

「身長が高くて、リーチも長い。グラウンドでも戦えて腕十字が得意ね」

──スタンプは、どこにアドバンテージがあると考えていますか。

「ダンスよ。私の方がずっと上手く踊れるから(笑)」

──……(苦笑)。

「それは冗談で。背が高く、リーチも長い彼女と戦うには打撃に代わる攻撃も考えているわ。スタンプ・フェアテックスとは何者なのか。米国のファンに覚えてもらえるよう、しっかりとダンスを踊って(笑)、打撃のスキルを見てもらう。米国だけでなく、タイのファンも絶対にガッカリさせたくないので。ダンスの練習もしっかりとやってきたから」」

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

The post 【ONE FN10】米国デビュー、アジアの顔スタンプ・フェアテックス「しっかり踊って、打撃も見せる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MIKE MMA o ONE ONE Championship UFC   エディ・アルバレス オク・レユン パウロ・コスタ

エディ・アルバレスとルーク・ロックホールドがBKFCと契約、4.29『BKFC 41』でアルバレスはチャド・メンデス、ロックホールドはマイク・ペリーと対戦



 Bare Knuckle FCが4月29日にコロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで『BKFC 41』を開催することと、エディ・アルバレス vs. チャド・メンデス、マイク・ペリー vs. ルーク・ロックホールドを行うことをBKFC代表のデイブ・フェルドマンが発表。アルバレスとロックホールドはBKFCデビュー戦となります。

 アルバレスは2021年4月の『ONE on TNT 4』でオク・レユンに判定負けして以来ONE Championshipを離脱しフリーエージェントになっていました。ロックホールドは昨年8月の『UFC 278: Usman vs. Edwards 2』で3年ぶりに復帰し、パウロ・コスタに判定負けした後にMMA引退を表明していましたが、最近になりフリーエージェント宣言をし他団体で復帰する可能性を示唆していました。続きを読む・・・