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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#05 アンバー・レイブロック エヴェリン・マルチンス オレナ・コレスニク マリーナ・モフナトキナ ラリッサ・パチェコ

【PFL2023#05】打撃戦→TDから足関節の取り合いへ。モフナトキナがマルチンスを下してプレーオフ確定

<147ポンド契約/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
エヴェリン・マルチンス(ブラジル)

マルチンスは計量失敗のため、マイナス1pを前提に試合へ臨む。試合が始まると、モフナトキナがインロー。マルチンスの右ローに右ストレートを合わせたモフナトキナが、ダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪った。背中をつかせたモフナトキナがマルチンスをケージ際に運ぶ。マルチンスはハイガードへ。パウンドを落としてくるモフナトキナの右腕を取って腕十字を狙う。

モフナトキナが体重を前に賭けて来るとマルチンスは三角に切り替えるが、モフナトキナが立ち上がった。柔術立ちの体勢に入るマルチンスに対し、モフナトキナは立たせず再びトップへ。マルチンスが右腕でモフナトキナの首を抱える。このギロチンは極まらずも、マルチンスは再び左腕でトライ。これを切られると立ち上がった。

スタンドに戻り、モフナトキナがマルチンスの顔面に右ストレートを当てる。幾度もモフナトキナの右がマルチンスを捕える。マルチンスが右を振るうと、モフナトキナが回ってミドルを当てた。モフナトキナの右ローをもらったマルチンスがサウスポーにスイッチする。モフナトキナはマルチンスの右足を取りにいくが、これはマルチンスが左ストレートで防いだ。

2R、オーソドックスのマルチンスがワンツーで前に出る。距離が詰まるとサウスポーにスイッチ。さらにオーソドックスに戻して組み付いたが、これはモフナトキナが突き放した。マルチンスの右ローをすくい上げるモフナトキナ、続いてダブルレッグで飛び込んだが、マルチンスが離れた。モフナトキナは右ストレートを打ち込むが、マルチンスがバックステップからワンツーを当てる。徐々にマルチンスのパンチとローのヒット率が高まってきた。

ケージ中央でマルチンスが右ストレートでモフナトキナのアゴを跳ね上げる。左前蹴りで下がらせ、パンチからローに繋げたマルチンス。しかしモフナトキナもマルチンスの右ローに合わせてダブルレッグで飛び込み、背中を着かせた。すぐさま下から腕十字を狙うマルチンスだが、これは潰されてモフナトキナがトップをキープする。立ち上がったモフナトキナに向けて、マルチンスが足を回す。ガードインしたモフナトキナがスクランブルを制してマルチンスのバックへ。マルチンスは正対したが、ケージに押し込まれてモフナトキナのパンチを食らってしまった。

最終回、モフナトキナが右ローを伸ばす。互いのパンチが顔面を捉えるなか、モフナトキナが一気にパンチで攻め立てる。下がったマルチンスをケージに押し込むモフナトキナ。マルチンスは小外刈りを狙ったが、反対に倒されてしまった。背中をつけているマルチンスに対してステップオーバーしたモフナトキナだが、左足を取られてしまう。するとモフナトキナもマルチンスの右足を取ってストレートフットロックへ。ともに足を極めることはできず立ち上がる。

ケージ中央でモフナトキナのダブルレッグをスプロールしたマルチンスがバックへ。モフナトキナはマルチンスの左足を取って起き上がる。再びストレートフットロックを仕掛けるモフナトキナに対し、足を抜いたマルチンスがバックを狙う。モフナトキナは前転してマルチンスの左腕を抱えるも、ここもマルチンスがバックに戻った。モフナトキナはまたも左足を取ってヒザ十字へ。マルチンスが足を抜いて立ち上がり、最後はスタンドで打ち合った。

裁定はユナニマスでモフナトキナへ。5位で3pのマルチンスを下したことで、まずはモフナトキナのプレーオフ進出が確定した。

【女子フェザー級ランキング】
1位 8p マリーナ・モフナトキナ ※
2位 6p アンバー・レイブロック
3位 5p オレナ・コレスニク
4位 3p ラリッサ・パチェコ


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【PFL2023#05】計量終了 体重オーバーのマルチンスの1P減点がシーズン結果に如何に影響するか……

【写真】東のフィジカルは、やはり一枚落ちる。そんなことは承知のうえだ (C)PFL

16日(金・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05の計量が、15日(木・同)に行われている。


ヘビー級と女子フェザー級のシーズン2戦目となる同大会もヘビー級でPFLを襲うドラッグテスト陽性結果の嵐に巻き込まれ、ヘビー級で対戦予定だったブルーノ・カッペローザとリズヴァン・クニエフの両者が揃って失格となっている。

そんななか女子フェザー級では2位のマリーナ・モフナトキナと対戦するエヴェリン・マルチンスが147ポンドで計量オーバーした。

現在3Pのマルチンスがペナルティで1P減点となると、彼女が判定勝ちをした場合、モフナトキナと並んで5P止まり。

また昨年の女子ライト級を制している本命ラリッサ・パチェコは現在3Pで、首位のアンバー・レイブロックと対戦。

前者が後者を破ると、レイブロックも6P止まり──捕らぬ狸の皮算用猛々しいが、東よう子が6Pを獲得するとプレーオフ進出の可能性は残っている。

とにかく1勝。それが将来につながる東は144.2ポンドと出場10選手中、最軽量でパスしている。また今大会ではメインカードで、モハメド・アリの孫ビアッジョ・アリ・ウォルシュのアマMMA5戦目=トラヴェル・ミラー戦もマッチアップされている。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■PFL2023#05計量結果

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 251ポンド(113.85キロ)
モーリス・グリーン: 255.4ポンド(115.84キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
アンバー・レイブロック: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 259ポンド(117.48キロ)
マテウス・シェッフェウ: 260.6ポンド(118.2キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国): 145ポンド(65.77キロ)
カロリーナ・ソベック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<アマMMAライト級/3分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.6ポンド(70.57キロ)
トラヴェル・ミラー: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 246.2ポンド(111.67キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 264.8ポンド(120.11キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ: 145.4ポンド(65.95キロ)
エヴェリン・マルチンス(ブラジル): 147ポンド(66.67キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 250.6ポンド(113.67キロ)
マルセロ・ヌネス: 248.4ポンド(112.58キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マルティナ・インドロヴァ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジュリア・バッド: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
オレナ・コレスニク: 145ポンド(65.77キロ)
東よう子: 144.2ポンド(65.4キロ)

<ヘビー級/5分3R>
パトリック・ブラディ: 256.8ポンド(116.48キロ)
ジョーダン・ヘイダーマン: 247.8ポンド(112.4キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アイザイア・ピンソン: 247.8ポンド(112.4キロ)
デンゼル・フリーマン: 261.8ポンド(118.75キロ)

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【PFL2023#05】「まずは確実にPFLで一勝を挙げること」。オレナ・コレスニク戦へ、東よう子─02─

【写真】山﨑剛氏とジュカォンと。アトランタ、そしてコレスニク戦ということを考えると、ジュカの援軍は大きい (C)TAKESHI YAMAZAKI

16日(金・現地時間)、ジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05で、ウクライナのオレナ・コレスニクと対戦する東よう子のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

現在の女子フェザー級ランキングは以下のとおりだ。コレスニクは前戦で判定勝ちを収め3pを獲得するはずが、計量失敗でマイナス1p。結果、2pを得ている。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

コレスニクは初戦で体重オーバーだったが、元UFCファイターのアスペン・ラッドに判定勝ち。結果、ペナルティで獲得ポイントは2Pという状態だ。2p、されど2p。この差によってコレスニクが心理的に優位に立つことは想像に難くない。だからこそ、東はまず勝利にこだわることを決意した。

<東よう子インタビューPart.01はコチラから>


——会場の雰囲気に飲まれてしまった?

「PFLって米国でもメジャーな舞台じゃないですか。単純に相手のサイズが計量時と違っていたこともあるけど、やっぱり場の雰囲気に飲まれて相手が大きく見えてしまったかもしれないです。相手が強く見えた、ということじゃなくて。そうなると試合が始まる前から『自分はここで何するんやったっけ?』という状態になっていたと思います」

——もちろん会場の雰囲気に飲まれていなければ勝利していたか、それは分かりません。ただ、日本で試合をしていた時ほど思いきりがなかったように感じました。KINGレイナ戦やダイヤモンドローズ戦は、もっと東選手のほうから試合を創ろうとしていたと思います。

「あぁ……はい、そうなんですよ。ずっと私の試合を見てくれている人たちからも、『日本でやっている試合と全然違った』と試合後に言われていて。自分から試合を創っていくことができていませんでした」

——なるほど。結果、東選手のほうからテイクダウンを奪うことはできず、モフナトキナに倒されてしまいました。そのテイクダウンについては、いかがでしたか。

「本当は自分がモフナトキナの戦い方をしなきゃいけなかったんです。なのに『打撃を出さないといけない、出さないといけない』という気持ちになって。そう思えば思うほど、手を出すことができず――気づいたらドーンとテイクダウンに入られていました。自分たちも作戦を立てていたけど、それを実行できずに相手がやってきたわけですね」

——経験の差もあったとは思います。モフナトキナも2021年からPFLで戦っていたファイターですので。その意味では次の相手、コレスニクも2021年からPFLに参戦しており、経験値の高い選手といえます。

「海外の選手はPFLっていう舞台で、本当に堂々と戦っていますよね。コレスニクも本当にそういうファイターで。ストライキングがメインの選手で、そんなにテイクダウンに来る選手ではないです。でもずっとPFLに残っているということは、それだけテイクダウンにも強いと思います」

——当然ではありますが、コレスニクもケージレスリングとテイクダウンディフェンスの力はありますよね。

「自分としては、まず相手のストライキングに対処できるように練習してきました。今度はその作戦が飛ばないように……。前回のアスペン・ラッド戦は、コレニスクも組まれないための打撃の出し方でポイントを稼ぐようなスタイルだったと思うんです。その戦い方に付き合わない。私はスピードで対抗して、自分のほうが先に当てていきたいです」

——ATTアトランタでは、何かコレスニク対策を教えてもらっていますか。コレスニクは過去、パチェコに2度KOされており、いずれもジュカオンがセコンドに就いていました。

「はい。ジュカオンさんが『コレスニク相手にはコレが良いぞ』と、ミットを持ってくれています。パチェコは1試合目が下がりながらのフックでKOしていて、2試合目も打ち合いから左フックでKO勝ちしました。インサイドから打ったりとか、その2試合のことを凄く教えてくれていますね」

——東選手がプレーオフに進出するためには、1Rでフィニッシュしてクイックシックスを実現するほかありません。そのポイントは意識していますか。

「1位のレイブロックが6pで、パチェコも3pですからね……。もちろん一番良いのは1Rのフィニッシュです。でも、クイックシックスを意識しないようにしています」

——えっ!? それはどういうことですか。

「まずはPFLで確実に1勝を得ること。何よりも勝ちを取りに行きたいです。やっぱりプレーオフには出たいし、フィニッシュすることも頭の中に入っていますよ。でもクイックシックスのことばかり考えていると、自分のほうが足元をすくわれるような気がして」

——……。

「私が次の試合で6pを獲得したとしても、上位陣が勝ってポイントを得たら同位になって。すると2勝している他の選手のほうがプレーオフに進むんじゃないですかね」

——確かに3位で並ぶパチェコとマルチンスは、判定勝ちでも3pを得て合計6pになりますからね。

「そんな状況で私が勝つことよりも倒すことばかり考えていたら、結局は前回と同じことだと思います。コレスニクは現在2pで、私に判定勝ちでも3pを得て合計5pになる。そこで私のほうが倒しに行くと……。実は5月23日からアトランタにいたから、前回の工藤選手の試合を会場で見ていて、試合後にもお話させてもらったんです」

——工藤選手は何と仰っていましたか。

「倒すことを意識しすぎて、自分が足元をすくわれてしまった。そういう感じのことを言われていました。私としては、まずは何としてでもPFLで1勝をもぎとることに集中する。そこで6pを得られるようだったら狙います」

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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【PFL2023#05】目指せ、Quick Six。東よう子─01─「『これが米国か…』。初戦で自分の弱さが見えた」

【写真】これを最終戦にしないため──それ以上に悔いなく戦ってほしい (C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金・現地時間)、ジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05で、東よう子がウクライナのオレナ・コレスニクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
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PFL初出場となった今年4月のマリーナ・モフナトキナ戦で、東は2RにKO負けを喫した。PFL2023年シーズンの女子フェザー級ランキングは現在、以下のとおりだ。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

東が今シーズンのプレーオフに出場するためには、ここでコレスニクに勝つことはもちろん、1Rフィニッシュ=クイックシックスを狙うしかない。東は前戦で感じた課題を踏まえて3週間、現地のATTアトランタで調整していた。東が感じた課題と対策とは。


——おはようございます。現在は日本時間で13日21時、アトランタは13日の朝8時ですね。

「おはようございます! それほど減量も厳しくはないので今、山﨑(剛Me,We代表)としっかり朝ごはんを食べてきました。体調も良い感じで来ています」

——いつ現地入りしたのですか。

「実は5月23日に日本を出て、ずっとアトランタで調整しています。ATTアトランタでジュカオンさんにお世話になっているんですよ」

——おお、ホアン・ジュカオン・カルネイロ!! ATTアトランタには、女子選手もたくさんいるのですか。

「ラリッサ・パチェコがいる予定だったんですが、今回はATTアトランタにいなくて。パチェコと練習できるのは、少し期待していたんですけどね。女子では、8日に工藤諒司さんと同じ大会に出ていたブレンディ・へスターと練習していました」

——そのスケジュールでは、試合直前の追い込みを日本国内ではなくATTアトランタで実施したということですね。

「今日もジュカオンさんが『ミットを持ってあげるからジムにおいでよ』と言ってくれていて。ジュカオンさんはもちろん、ジムの人たちがメチャクチャ優しいです。ジムではプロ練に参加して、女子が少なくても良い練習をさせてもらえました。あと女性の一般会員さんが――特に打撃が強いんですよ。日本だったらプロのリングに立てるんじゃないか、っていうぐらいで」

——日本での練習とATTアトランタでの練習の違いで驚いたことはありますか。

「速いミットですね。いろんなコンビネーションを速く打つミットをやります。それとジュカオンさんからは『距離! 距離!』と言われ続けていて。日本でも打撃のトレーナーさんに、ずっと打撃のスピードについて指摘されていました。こっちで練習することで、ようやく自分の中でも繋がってきたように思いますね。

もちろん3週間で何かが大きく変わるほど簡単なものじゃないです。でも自分は相手の真正面で打撃を出していることが多くて。速く打って頭をずらす、距離を保つっていう一連の流れが、自分の中で腑に落ちてきたというか。日本でも教わっていたことが、こちらで体に馴染んできたように感じています」

——なるほど。それと現地で調整することで、前回のモフナトキナ戦とは試合直前のコンディションも違っていますか。

「すごく違います。よく眠れているし、しっかりと食べることができているので、疲労度も違いますね。体重もリミット近くまで落ちて、動けていますし。前回は時差ボケのせいか現地に着いてからずっと1~2時間寝ては起きる、ということの繰り返しで。食事も慣れていないものを食べるから、お腹を下すことがあったりしたんですよ」

——それだけのコンディションを保つことができていると、精神的なストレスも軽減されるのではないですか。

「はい、ストレスがなくなるのは大きいです。自分はフェザー級の中でも体格が小さいほうじゃないですか。もちろん自分がフェザー級で出ると決めたから、体格差は言い訳にできなくて。ただ、睡眠や食事の問題でコンディションを整えることが難しかったし、試合当日はケージに入った瞬間、相手を見て『うわっ』と思っちゃったんです」

——……。

「だから、まずは米国で体の大きい選手と組むことに慣れておきたい。睡眠や食事の面も含め、コンディションも現地に合わせておきたいと思って5月23日からアトランタで調整しようと決めました」

——モフナトキナ戦でケージに入った瞬間に『うわっ』と思ってしまったことは、試合内容にも影響を及ぼしましたか。

「向かい合った時、組んだ時——もう全てですよね。正直、計量の時に相手のことを『思っていたより小さいな』と感じてしまっていました。でもリカバリーが凄くて、試合当日は違いました。自分が勝手に小さいとイメージしていて、実際は一回りぐらい大きくなっていて……。その時点でもう、ファイターとしてダメですよね。そんな自分の精神面も克服したかったんですよ。

正直、会場の雰囲気に飲まれてしまったところもあります。自分が目指していた米国の会場にたどり着いて、『これが米国か……』と思ってしまいました。PFL初戦で、そんな自分の弱さが見えたんです。それで足が動かず、蹴りも出ない。ローが出ないから、ジャブも当たらない。足が動かないために、テイクダウンをまともに受けてしまう。だからまず今回は、いつもより練習でミットを蹴っています。それとサイズの大きい選手と向かい合って、足を出すことができるように練習してきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02 エヴェリン・マルチンス カロリーナ・ソベック

【PFL2023#02】初回を落としたマルチンス、ソベックを金網に押し込みTDで逆転判定勝ち

<女子フェザー級/5分3R>
エヴェリン・マルチンス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カロリーナ・ソベック(ポーランド)

チャレンジャーシリーズで2勝し、シーズン参戦の権利を得たマルチンスはスマートケージで今年3試合目となる。ローを2発蹴ったマルチンスがアグレッシブに手足を出すが、蹴り足を取ったソベックがテイクダウンを決める。スイープを潰したソベックはパス狙いへ。マルチンスが足を戻してクローズドガードを取る。頭を抱えたマルチンスがアームインギロチン。ケージに押し込まれながらタイトに絞めるマルチンスに対し、手首やヒジを押してソベックがエスケープを計る。残り2分、ソベックは頭を抜いた。

ガードの中で時折りパンチを見せるソベックだが、効果的な攻撃はそれほどない。ソベックは三角絞めを察知して手首を振り払い、頭をつけて細かいパンチを打ちつつ初回を戦い終えた。

2R、マルチンスのテイクダウン狙いを切ったソベックがケージに押し込む。離れたマルチンスはジャブを伸ばし、組んで小外刈りもソベックがここも切ってケージまでドライブする。ウィザーのソベックをボディロックから後方に倒したマルチンスが、サイドで抑える。枕で圧をかけニーインベリーのマルチンスは、サイドに戻ってヒザをワキ腹に入れる。

マウントを防ぐために左ヒザを立てたソベックだが、マルチンスはレッグドラッグへ。マルチンスは直ぐに足を抜いて立ち上がると、ソベックも続いた。ソベックはスイッチして左を伸ばし、マルチンスが左フックを決める。真っ直ぐクリンチのソベックに対し、体を入れ替えたマルチンスはヒップトスを耐え、ポジションを入れ替えながらケージに押し込み続けラウンド終了を迎えた。

最終回、すぐにクリンチとなりマルチンスがダブルアンダーフックでソベックをケージに押し込む。ソベックが体を入れ替えるが、マルチンスがすぐに戻す。こうなると、テイクダウンの是非が勝敗を左右する。ソベックの強引な頭を抱えての投げを耐え、バックに回ったマルチンスが間合いを取る。打撃の攻防はなく、即組み合いになるとマルチンスがここもケージにソベックを押し込む。

残り90秒、ついにボディロックテイクダウンをマルチンスが決める。体を起こしたマルチンスだが草刈りでとされる。マルチンスはマイキーロック気味に足首を抱え、その足をリリースしてトップを選択する。マルチンスのパウンドに、スクランブルから立ち上がったソベックだったが、最後もケージに押し込まれてしまった。

結果、マルチンスが3-0で勝利を手にした。


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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02   アスペン・ラッド エヴェリン・マルチンス ケイラ・ハリソン ジュリア・バッド ダニーロ・マルケス ビアッジョ・アリ・ウォルシュ ブルーノ・カッペローザ マテウス・シェッフェウ マリーナ・モフナトキナ マルティナ・インドロヴァ ラリッサ・パチェコ リズヴァン・クニエフ 東よう子

【PFL2023#02】計量終了 東よう子&マリーナ・モフナトキナ、モハメド・アリ孫も問題なく揃ってパス

【写真】本計量時のマリーナ・モフナトキナと東 (C)PFL

7日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02の計量が行われている。

PFL2023年シーズン第2週はヘビー級と新設された女子フェザー級の初戦が組まれている。しかし、アスペン・ラッドと対戦するオレナ・コレスニクが 146.4ポンドと計量をパスせず、ファイトマネーの20パーセントをボッシュされラッド戦は実施される。

昨年まで計量を失敗すると、勝っても3Pは手に出来ず-1Pとなるが、今回プレスリリースではリーグポイントから1Pが奪われるという表記になっている。


ケイラ・ハリソンがいない初めての女子シーズン、そのケイラに初黒星を与え昨年の女子ライト級王者となったラリッサ・パチェコは、元Bellator世界フェザー級王者のジュリア・バッドと対戦。

フェイスオフ後にバッドはインタビューで「全ての経験が今に生きている。全ての準備はできているので、私が何者が証明する。ハードな練習をしてきたから15分間動き続ける」と話し、バチェコは「去年の調子を持続し、PFL初の2階級制覇を成し遂げる。それとクィーンと呼ばれるより、チャンピと呼ばれたい。彼女はハングリーで勝利を目指しているけど、私は準備が整っている」とコメントした。

日本から出場する東よう子は、セレモニアル計量でのフェイスオフ後、マリーナ・モフナトキナとしっかりと両手で握手を交わしている。

またアマMMAながらメインカードで組まれたライト級は、モハメド・アリの孫ビアッジョ・アリ・ウォルシュがアイザイア・フィゲロアと対戦。

セレモニアル計量ショーではこの2選手はインタビューを行われおり、アリ・ウォルシュは「地元で全ての力を出しきる。僕はスピードもあって爆発力もあるけど、ただ勝利を目指すよ」と話した。

■視聴方法(予定)
4月8日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#02計量結果

<女子フェザー級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 146ポンド(66.22キロ)
ジュリア・バッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 240.8ポンド(109.22キロ)
マテウス・シェッフェウ: 258ポンド(117.02キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
オレナ・コレスニク: 146.4ポンド(66.4キロ)
アスペン・ラッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<アマMMAライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アイザイア・フィゲロア: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
リズヴァン・クニエフ: 249.8ポンド(113.3キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 244.8ポンド(111.03キロ)
モーリス・グリーン: 251.2ポンド(113.94キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 249.2ポンド(113.03キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 264.4ポンド(1119.92キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マルティナ・インドロヴァ: 145.6ポンド(66.04キロ)
アンバー・レイブロック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
エヴェリン・マルチンス: 145.8ポンド(66.13キロ)
カロリーナ・ソベック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ: 146ポンド(66.22キロ)
東よう子: 144.8ポンド(65.68キロ)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2023#02 エヴェリン・マルチンス ジェスリン・ミシェル ライカ

【PFL CS2023#02】ファンの支持は間違いないドッグファイトで、計量失敗のマルチンスがRNCで快勝

<146.8ポンド契約/5分3R>
エヴェリン・マルチンス(ブラジル)
Def.2R1分38秒by RNC
ジェスリン・ミシェル(米国)

計量オーバーのマルチンスは右ローを蹴り、ミシェルの前進に右ストレート、左フックを当てる。それでもミシャルは前に出て組みつくが、入れ替えたマルチンスがアッパーを繰り出す。ハイから離れたミシェルが、ステップインにパンチを被弾する。左フックを打ち込んだマルチンスは、ミシェルの前蹴りや荒い打撃戦に間合いを外そうとする。

そこに右ハイを繰り出したミシェルだが、右を被弾し一瞬動きが止まる。それで蹴りを交えて前に出るミシェルは殴られながら前に出る。残り90秒、足を止めての打ち合いでマルチンスがボディにヒザを突き刺すも、直後にミシェルは右ハイを蹴っていく。マルチンスも左ハイを繰り出し、左ジャブから右オーバーハンドを決める。続いて右フックをヒットさせたマルチンスはスイッチして左ハイを狙う。さらに左の蹴りに左フックを合わせたマルチンスが、ファン投票で確実に票を獲得できる試合をリードした。

2R、初回と同じように手を出し続けることができるか。両者、序盤の動きは落ちていない。ミシェルは蹴りを多用し、パンチで前に出るとマルチンスが左右のパンチを顔面に打ち込む。と、右ローに右ストレートを合わせたマルチンスはダウンを奪ってバックに回る。一度は足のフックができず、もう一度バックを取り直したマルチンスが両足をフックしきれないなかでRNCを極めてタップを奪った。

「こういう試合をしたいと思っていた。打ち合いになって、極めることを準備してきたの。私はただのストライカーじゃない。柔術で試合を終らせることができる。私のために米国に移住してくれた両親、そしてコーナーについてくれたシスター(エミリー・マルチンス)。彼女は4度のIBJJF世界王者よ。未来のチャンピオン、私たちは殴れるし、柔術もできる。見ておいて」とマルチンスはまくし立てた。

その一方でボードメンバーのランディ・クートゥアーからは試合内容を称賛されたうえで、計量失敗を指摘された。


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