カテゴリー
45 DWCS Grachan Hexagon MMA19 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN UFC UFN YouTube エルネスタ・カレクカイト キック シリル・ガンヌ フランシス・ガヌー プリンス・アウナラ ボクシング 海外

【Hexagon MMA19】7月25日。荒東”怪獣キラー”英貴が、フランスの古代ローマ劇場でヘビー級王座に挑む

【写真】海外進出を模索していた荒東だが、意外にもフランスでの試合に挑むこととなった(C)MMAPLANET

18日(木)、Grachan実行委員会より同ヘビー級王者の荒東”怪獣キラー”英貴が、25日(木・現地時間)にフランスのテアトル・アンティック・ドゥ・オランジュ(オランジュ古代ローマ劇場)で開催されるHexagone MMA19に出場することが発表された。荒東はプリンス・アウナラの持つ同ヘビー級王座に挑む。
Text by Shojiro Kameike

昨年2月にGrachanヘビー級王者決定トーナメントを制し、ベルトを獲得を獲得した荒東はRIZIN、シュートボクシングを経て、今回のアウナラ戦に臨むこととなった。タイのMMA大会でプロデビューしている荒東にとっては、日本に拠点を移した2021年以降では初の海外試合となる。


フランスでMMAが合法化されたのは2020年1月、わずか4年前のことだ。それまでも国内でMMAイベントが開催されていたものの、パウンドが禁止されたルールが採用されたり、スポーツ省としては非公式という形になっていた。やがて2019年になるとスポーツ担当大臣が、MMA情報サイトの取材に対し合法化を進める認めた。結果、2020年になって正式に認可されたという経緯がある。

MMAの認可後、UFCは2022年9月と翌2023年9月に、いずれもフランス最大の屋内競技場アコー・アレナ──かつて桜井マッハ速人、須田匡昇、小川秀樹らが出場したゴールデン・トロフィーもベルシーと呼ばれた時代だが、同会場が使用されている──でUFNシリーズを開催している(※2024年も9月28日に同じ会場で3年連続となる興行を予定している)。両大会ともメインにはフランス人ファイターの元世界ヘビー級王者シリル・ガンヌが出場していた。

そのガンヌもUFCフランス大会まで国内で戦った経験はムエタイの試合のみ。MMAデビューはカナダのTKOであり、他のフランス在住ファイターの多くも国外のイベントを経てUFCとの契約に至っている。また、同じく元世界ヘビー級王者のフランシス・ガヌーの場合は国内のパウンド禁止=100% Fightでキャリアを積んでおり、同国のMMAの複雑な歴史が分かるだろう。

そんなフランスのMMA界にあって、ドメスティックイベントとして最大規模なのは間違いなくARES FCだ。コロナ&フランスでMMAが合法化される以前に欧州とフランス、アフリカ、ブラジル、米国らのファイターを集め、セネガルで旗揚げされたARES FCはコロナ禍の2020年にベルギーでイベント開催も画策しキャンセルとなり、欧州進出を一旦は断念している。その後2021年12月にフランスに進出すると、この2年間半で22度のイベントを開き、UFC Fight Passでも視聴でき世界に浸透している。

対してヘキサゴンMMAはARES FCの同国進出を5カ月遡る7月にパリで第1回大会を開催。フランス勢はもちろんのこと欧州、中東、中央アジア、南米からの参戦も見られる。フランス国内選手でいえば、なんと2006年6月にPRIDE武士道でパウロ・フィリオと対戦したグレゴリー・ブーシェラゲムが、46歳になった今、主戦場としているのがこのヘキサゴンMMAだ。このヘキサゴンMMAからは、女子フライ級王者エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)がDWCSを経てUFCと契約している。

今大会で荒東と対戦するプリンス・アウナラは2012年にフランス国内でプロデビュー。その後は海外に戦いの場を移しながら、2023年からヘキサゴンMMAに出場し、7月には同ヘビー級王座に就いている。キックボクシングをベースに、長距離のストレート系パンチが武器で、特に右ボディストレートを織り交ぜてくるパンチには注意すべきだろう。一方、アウナラは直近の試合=今年4月にKSWパリ大会で、DWCSに出場経験のあるミハウ・マルチネクにKO負けを喫している。テイクダウンや削り合いの勝負では下がる場面もあり、荒東にとっては突いていきたいポイントだ。

同大会には荒東のチームメイトでもある日本在住のフランス人ファイター、ステファン・スマッシュも出場し、ミキャエル・グログエと戦う。また、コメインに出場するミドル級のイリアン・ボアフィアには注目だ。シリル・ガンヌと同じMMAファクトリー所属で、戦績は4戦全KO勝ち。まだ粗い部分も見えるものの、サウスポースタンスから伸びる左ストレートを持つ。ヘキサゴンMMA初参戦となる今回は、剛腕タイプのフレデリコ・コムエニャと激突する。

■視聴方法(予定)
7月26日(金・日本時間)
午前3時00分~FIGHT NATION TV

The post 【Hexagon MMA19】7月25日。荒東”怪獣キラー”英貴が、フランスの古代ローマ劇場でヘビー級王座に挑む first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFC301 エルネスタ・カレクカイト キック ジオニ・バルボーザ

【UFC301】TDからバック奪取のバルボーザが、最終回に盛り返したカレクカイトから逃げ切り判定勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)

長身、ジャブを伸ばすカレクカイトに対し、バルボーザが右ローを蹴る。右ミドルを入れたバルボーザは左ボディから右ストレートを決める。一瞬、動きが止まったカレクカイトは右クロスを放ち、右オーバーハンドへ。バルボーザはダブルレッグからドライブして、ボディロックテイクダウンを決めるとバックを制して、ボディトライアングルへ。手首を掴んで絞めを防ごうとするカレクカイトが、立ち上がりにかかる。潰そうとするバルボーザはヒザ立ちのカレクカイトに絞めを仕掛けるもセットしきれない。ならばとパンチに切り替えたバルボーザは前方に落ちつつ腕十字の機会を伺うが時間となった。

2R、前に出るカレクカイト。左に回るバルボーザが右を当てる。さらにスピニングバックエルボーを顔面に決めると、カレクカイトが手をマットにつく。バルボーザは組んでケージに押し込むも、自ら離れる。すかさずシングルレッグでテイクダウンしたバルボーザだが、カレクカイトがリバーサルを決めて立ち上がる。カレクカイトはローを続け、レフェリーがブレイクを命じた。

直後に右を放ったバルボーザはワンツーを被弾。カレクカイトの質量がここで上がり、スピニングバックフィストにもバックを取ってグラウンドへ。バルボーザは足関節狙いから、対処をミスして背中を見せたカレクカイトの背中に回る。ここも前方に落ちつつ腕十字を狙うが、カレクカイトが察知してトップを取る。バルボーザは下のままラウンド終了を迎えた。

最終回、カレクカイトがワンツーで前に出る。バックステップでかわしたバルボーザは、左に回りつつダブルレッグへ。カレクカイトはスプロールして殴り、立ち上がり際に左ハイを狙う。カレクカイトは右を当てると、前に出て右ストレート。バルボーザはシングルを切られたところで右を打って離れる。圧を高めるカレクカイトはスピニングバックキックにもワンツーで前に出て、ダブルレッグを切る。

さらに右を当て、近い距離ではアッパーを見せたカレクカイトが右ハイを繰り出す。バルボーザもパンチを見せて組みつくが、テイクダウンは奪えず劣勢の打撃戦に戻される。残り90秒、シングルで飛び込みスクランブルで足関節を狙ったバルボーザだが、足を抜いたカレクカイトがパウンドを落とす。

離れてスタンド戦を要求したカレクカイトは、バルボーザの右を額で受けると、ダブルレッグを切って右ハイを蹴っていく。タイムアップと同時に両者が両手を広げて勝利をアピール。初回はバルボーザ、最終回はカレクカイト。2Rがどのように判断されるか。結果はバルボーザが29-28というスコアを3つ集めて判定勝ちを手にした。


The post 【UFC301】TDからバック奪取のバルボーザが、最終回に盛り返したカレクカイトから逃げ切り判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DWCS MMA MMAPLANET o UFC エルネスタ・カレクカイト エンジェル・パチェコ. カーリー・ジュディシー ダニー・シルバ ダニー・バーロウ ブログ ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ

【DWCS S08Ep08】ビッグKOのバーロウ、第1試合のオリヴェイラ──そして第2&第3試合は敗者もUFCへ!!

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
Def.1R1分19秒by TKO
ラヒム・フォレスト(米国)

テネシー州メンフィス在住フィター同士の一戦。左ハイを見せたバーロウが、左オーバーハンドを伸ばす。フォレストがステップインして右ジャブ、前蹴りへ。バーロウは左ストレートを入れるなど、インパクトの強い打撃を両者が繰り出す。右フックでバランスを崩したバーロウだが、続き右に左を合わせる。

完全に足が泳いだフォレストをダーティーボクシングで削り、リリースするとケージにつまったところで左ストレート、左アッパーから左ボディを2発打ち込んだバーロウが、勝負を決めた。

勝ち名乗りを受けるとバック宙を見せ、運動神経の良さを見せたバーロウが「友人と戦うことはタフだけど、これが仕事だから」とインタビューに答えた。

ビッグKOと激闘、そして反則決着があった第8週──ダナ・ホワイトはヴィニシウス・オリヴェイラを絶賛し契約、エルネスタ・カレクカイトに対しては「この試合に敗者はいない」とカーリー・ジュディシーと共にUFCへ。

さらにダニー・シルバとエンジェル・パチェコ、両者が病院にいる状況で2人揃ってサインすることを明言。そして第4試合をほぼスルーし、バーロウに契約が告げられた。


The post 【DWCS S08Ep08】ビッグKOのバーロウ、第1試合のオリヴェイラ──そして第2&第3試合は敗者もUFCへ!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
K-1 MMA MMAPLANET o UFC エルネスタ・カレクカイト カーリー・ジュディシー ボクシング

【DECS S07Ep08】拳、ヒジ、ヒザの真っ向勝負。気持ちもスタミナも切れない激闘はカレクカイトが制す

<女子フライ級/5分3R>
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
カーリー・ジュディシー(米国)

前に出て左右のパンチを振るうカレクカイト。ジュディシーもパンチで迎え撃ち、蹴りには蹴りを返す激しい打撃戦が序盤から繰り広げられる。ジュディシーが左ミドルを決め、ヒザ蹴りに繋げる。腹が効いた感のあるカレクカイトだが、右ストレートをヒットさせ前へ。ジュディシーは左ヒザ、右ローを蹴る。まるでK-1のような打撃戦を繰り広げるなかでジュディシーが組んでカレクカイトをケージに押し込む。

ヒザを繰り出すジュディシーはケージから離れてニーを続ける。カレクカイトは右ハイを繰り出し、右フック。ディフェンス無視の殴り合いではなく、頭を振り、ステップを駆使しながら打撃戦は、スタミナ勝負となってくるか。ワンツーから右ハイを見せたカレクカイト、ジュディシーがシングルレッグへ。ハイクロッチから小外を耐えたカレクカイトはダーティーボクシングも左エルボーを被弾。カレクカイトもヒジ打ちを返して、時間となった。

2R、エルボーから組み相撲のジュディシーが、ヒザ&ヒジを入れて離れ左ミドルを入れる。両者とも攻撃が荒くなってきたが、それでも手数は減らない。そのなかでジュディシーのパンチ、蹴りの精度がカレクカイトを上回ってきた。ジュディシーは左ミドルを決め、パンチに繋げる。カレクカイトも右インローを返すが、スピードが落ちてきた。近づくとヒジ&ヒザのジュディシーに対し、長身のカレクカイトは首相撲で優位に立てない。

圧されるなかでカレクカイトが右クロスを決め、前に出て再び右、続いて右ローを決める。ジュディシーも右フックをカウンターで入れ、テンカオから左ヒジを打っていく。右を当てて組んだカレクカイトだが、ポジションを入れ替えられジュディシーがハイクロッチへ。組みの攻防は長続きせず、再び打撃で拳を交換しカレクカイトが組んでいったところで2Rが終わった。

最終回、蹴り足を掴んで右を入れたカレクカイトが、ジュディシーのバックに回る。胸を合わせたジュディシーが体を入れ替えると、ヒジを打ち合う。ジュディシーがボディロックでドライブ、ここもハイクロッチへ。ウィザーで耐えたカレクカイト、ジュディシーも体力の消耗を嫌がり打撃の間合いに戻る。自らの右ハイで姿勢を乱したカレクカイトだが、もちなおしてパンチを纏める。

ジャブの相打ち、ヒジと拳の交錯。カレクカイトが前に出ると、ジュディシーがヒザ蹴りをボディに決める。ならばとカレクカイトが右ミドルを入れ、前に出る場面が目立ってきた。左を打たれたジュディシーはヒジが届かず、ミドルのあとにパンチを纏められる。プレッシャーを強めるカレクカイトだが、組まれてボディロックで捉えられる。ヒザをつくまで崩したジュディシー。カレクカイトも持ち返して立ち上がると、離れて最後の30秒へ。

パンチの交換、首相撲でヒザとヒジの応酬、近距離でパンチを打ち合う両者。仮にUFCで行われていれば5万ドル獲得間違ないの両者の激闘は、スプリットでカレクカイトに凱歌が挙がった。

「本当の戦いを求めていたわ。チャンピオンになるには、こういう戦いを乗り越えないといけない。彼女は足を使っていたから、私は前に出続けた。リトアニアは小さな国で、まだ溝が存在しているけど、ちゃんとした指導を受けることができればチャンピオンになれる。ジムだけでなく、リトアニアを代表して戦っていることを光栄に思う」と勝者は話した。


The post 【DECS S07Ep08】拳、ヒジ、ヒザの真っ向勝負。気持ちもスタミナも切れない激闘はカレクカイトが制す first appeared on MMAPLANET.