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【LFA199】エリッキ・ヴィスコンジが、アリ・ファリアスのバックを逃げ切り回転バックヒジでKO

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは10日(金・現地時間)に、カリフォルニア州リーモアのタチパレス・カジノリゾートで開催されたLFA199「Farias vs Visconde」から、柔術世界王者で修斗ブラジル・バンタム級王者のアリ・ファリアスとエリッキ・ヴィスコンジのフェザー級マッチ=メインイベントの模様をお伝えしたい。
Text by Manabu Takashima

<フェザー級/5分3R>
エリッキ・ヴィスコンジ(ブラジル)
Def.2R1分08秒by KO
アリ・ファリアス(ブラジル)

手を出す以前にスイッチを繰り返すヴィスコンジに対し、ファリアスはオーソで構える。何度もスイッチを繰り返すヴィスコンジが、ワンツーで前に出る。と、最初の拳の交換でファリアスにアイポークがあったとして、試合が中断される。再開後、思い切り右オーバーハンをヴィスコンジが振るうが、届かない。とヴィスコンジのカーフで、ファリアスが姿勢を乱す。ワンツーにもカーフを入れるヴィスコンジはワンツーに組みつくと、ファリアスが投げを狙う。こらえたヴィスコンジは合い四つの状態で、ボディロックテイクダウンを決める。

ファリアスはディープハーフから外ヒールへ。ヒザを抜いたヴィスコンジに対し、ファリアスが上を取ってリバーサルを決める。担ぎパスのファリアス、嫌がったヴィスコンジが背中を見せるとスタンドで両足をフックする。ヴィスコンジは歩いてケージ際に移動し、手首を掴んでRNCを許さない。ボディトライアングルに取ったファリアスは太腿にエルボーを落とされても、背中に乗ったまま時間を迎えた。

2R、やや息が粗くなっているように見えるファリアスは右スピニングバックフィストを空振りし直後に右を被弾して、姿勢を乱す。ヴィスコンジはスイッチを続け、右オーバーハンドや左ストレートを伸ばす。左リードフックを当てたヴィスコンジは、直後にスイッチ──そして、左を見せてステップインから右スピニングバックエルボーへ。これがジャブを放ったファリアスのアゴを打ち抜き、一発KO勝ちとなった。

キャリア15勝3敗としたヴィスコンジは、「寝技だけでなく、コンプリートファイターとして打撃も見せたいと思っていた。練習通りしていた技でフィニッシュできた。UFCで戦いたい。UFCからの連絡を待っている。準備はできている」とインタビューで話した。


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【LFA199】200回イブ大会は、Tachi Palace で開催。メインにアリ・ファリアス出場。ホキットも注目!!

【写真】これでバンタム級で戦えていたのかという、バキバキなファリアス(C)LFA

10日(金・現地時間)、カリフォルニア州リムーアはタチパレス・カジノリゾートでLFA199「Farias vs Visconde」が開催される。タチパレスといえば古くは旧WECの旗揚げ戦、そしてPFC、さらにタチパレス・ファイトと四半世紀に渡り中央カリフォルニアのこの会場は、西海岸の#01フィーダーショーの拠点となってきた。
Text Manabu Takashima

規模の大きな北沢タウンホールといっても過言でないタチパレスは、LFAで解説を務めるギルバート・メレンデスとアラン・ジョーバーンの両者が、それぞれWEC09、Tachi Palace Fight08においてプロMMAデビューを果たしている会場でもある。カリフォルニアのMMAを歴史を創ってきた会場に、現代MMAの#01フィーダーショーであるLFAが200回イブ大会で初進出を果たす。そんなヒストリカル・ショーのメインでファリアスとビスコンジというブラジル人対決が組まれたのも、如何にもLFAらしい。ばかりかメインカード7試合中、米国人ファイターはヘビー級対決の4選手を含め8名しかいない。その他の出場選手はロシア、ブラジル、モンゴルから世界の最高峰を目指しLFAに辿り着いたようなファイターだ。


元々ファリアスはカザフスタンのサビット・ズサポフと対戦予定だったが、後者の負傷欠場で柔術世界王者とパンクレーション世界王者の対戦は流れた。結果、ヴィスコンジと相対することとなった。

2016年ムンジアル・ライトフェザー級王者(パウロ・ミヤオが禁止薬物使用による王座剥奪で、準優勝より繰り上げ)のファリアスはバンタム級でMMAキャリアを積んできたが、今回はフェザー級での参戦となる。そのバンタム級時代の2022年8月に田中路教をスプリットで下し、去年の5がつにはカルロス・ヴェラスを2-1で破り修斗ブラジル・バンタム級のベルトを巻いている。

当然組み力は強く、極め力もあるファリアスだが、田中やヴェラス戦のように競り合いになった時にポジションを奪取して勝ち切る勝負強さこそ、一番の長所といえるだろう。対する通算戦績14勝3敗で、14勝4敗のファリアスを上回る勝率を残すヴィスコンジも黒帯柔術家だ。

とはいえ、柔術力ではファリアス優位は動かない。相手の長所を上回る長所を持つファリアスだけに、あまりMMAを意識し過ぎずに柔術勝負で優位に試合を進めたい。パワフルかつ荒いパンチよりも、パワフルかつ正確な組み力でヴィスンコンジを逃さない戦い方ができれば、ファリアスの勝利は固い──が、果たして。

またコメインではタチパレスの程違いフレズノ大出身で、D1オールアメリカンレスラーでありながら、サンフランシスコ49ersに在籍経験(公式戦出場はない)があるなどスーパーアスリートのジョシュ・ホキットが、LFAデビューをジョン・ロペス相手に戦う一戦も気になる。

Bellatorと契約し、PFL傘下のサークルケージで2連勝を飾るも、ここでのLFA出場は何を意味するのか。単にPFLからフリーになったに過ぎないのか、それとも2025年のPFLには地殻変動が起こる予兆なのか。ただ単にホキットが世界最高峰を目指すためにキャリアの仕切り直しを狙うのか。その辺りも踏まえて、注目したい。

■視聴方法(予定)
1月11日(土・日本時間)
午後12時00分~UFC FIGHT PASS


■ LFA199メイン対戦カード

<フェザー級/5分3R>
アリ・ファリアス(ブラジル)
エリッキ・ヴィスコンジ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ジョン・ロペス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハファエル・ド・ナシメント(ブラジル)
ブランドン・アルトモア(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
エンフトル・バヤルツォグト(モンゴル)
ショフコル・チュルチャエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
サイード・マゴメド・アブドルガジエフ(ロシア)
テオ・ヘイグ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ラリー・ゴンザレス(米国)
ビリー・レイ・ヴァルデス(米国)

<ライト級/5分3R>
シェルド・ストルーブル(米国)
エドモンド・クワン(米国)

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【LFA179】ベタっと背中をつけたサルダーニャが、ヴィスコンジのパスにギロチン極める

<バンタム級/5分3R>
ジョアォ・ペドロ・サルダーニャ(ブラジル)
Def.1R3分08秒by ギロチンチョーク
エリッキ・ヴィスコンジ(ブラジル)

スイッチしたヴィスコンジが、オーソに戻して一気にダブルレッグでテイクダウンを決める。バタフライガードからクローズドのサルダーニャをケージに押し込んだヴィスコンジが、足をぬきにかかる。バタフライガードを一気に越えてサイドからマウント狙いのヴィスコンジは、ギロチンを防いで抑えいに行く。サルダーニャも足を戻すが、ヴィスコンジがエルボーを落とす。ハーフバタフライのサルダーニャはスクランブルでなく、クローズドガードを選択し下が続く。

ヴィスコンジのパス狙いに、ギロチンをセットしたサルダーニャ。足を抜かれそうになった側のワキで頭を抱え、足を戻しつつ反転したサルダニャがマウントと奪取する。そのままが絞めあげ、ヴィスコンジがタップした。


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