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【ONE FN24】内藤大樹、マムーディの猛攻を捌ききれず。スピニングバックフィストで3RKO負け

<キック・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
Def.3R2分56秒 by スピニングバックフィスト
内藤大樹(日本)

1R、マムーディが前蹴りで突き放して、一気にパンチをまとめて前に出る。内藤は距離を取りながらジャブとローを返すが、マムーディは前に出てパンチとヒザ蹴り。スピニングバックキックも繰り出す。さらにマムーディは右ストレートを当てると右の飛びヒザ蹴り、内藤を下がらせて左フックを打ち込むと、左のスピニングバックフィストでダウンを奪う。

再開後、マムーディは一気に距離を詰めて左右のフックとスピニングバックフィストで猛攻。何とか耐える内藤だが、マムーディはパンチとヒザ蹴り、右アッパーから左フック、スピニングバックフィストと手数を増やす。終了間際、マムーディが内藤をロープに詰めるとボディに打ち込み、顔面前蹴りも突き刺した。

2R、内藤がマムーディの前足にローを集めて、左フックを狙う。マムーディは距離を詰めて右からパンチをまとめて、左ボディまでつなげる。内藤は距離を取りながら前足へのローを蹴り続け、下がりながら左フックのカウンターを狙う。

前に出るマムーディは左ボディ、右ボディストレートから顔面への左フック、右ストレート、距離を詰めて右ボディストレートからパンチをまとめる。内藤は右ハイとスピニングバックキック、マムーディもスピニングバックキックを蹴り返す。マムーディは左ボディから顔面前蹴り、内藤はローでマムーディを削る。

3R、内藤が左ジャブを突いて左フックを狙う。マムーディがパンチから右ハイ、右ストレートを伸ばす。内藤はジャブを当てるが、マムーディは下がらず、右ストレートから飛び込む。内藤はジャブと右ストレート、マムーディは左ボディを当て、右ボディ、左フックから右ストレートと攻撃の手を休めない。

ここでマムーディがスピニングバックフィストを出すと、ヒジが当たってしまいレフェリーに注意を受ける。内藤はジャブ、ワンツー、アッパー。マムーディは顎をひいてパンチで突進。内藤をロープまで詰めるとヒザ蹴りを突き上げ、右のスピニングバックフィストを一閃。これが内藤の顎を打ち抜き、マムーディがKO勝利を収めた。


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【ONE FN24】山北渓人、世界最高峰で日本人対決。猿田洋祐「日本のストロー級を背負って来た自負はある」

【写真】長女、彩雪(いぶき)ちゃんと。ママがお迎えにくるまで、FIGHT BEAT WORKOUTで一緒に過ごす(C)MMAPLANET

明日3日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night24「Brooks vs Balart」が開催され、猿田洋祐が山北渓人と日本人対決を行う。
Text by Manabu Takashima

修斗とONEの世界王座を巻いたベテランが、パンクラス王者から世界最高峰ONEストロー級王座を目指す山北と戦う。世代、日本でのホームが違う山北との一戦はジム経営&指導をしながら、限られた時間をやりくりして現役ファイター生活を送る猿田にとって自分の戦いであり、自己肯定するためのファイトとなる。


苦しい試合になるのは分かっているので、そういう練習を小野島さんの力を借りてやっています

――2月のマンスール・マラチェフ戦、ジム経営者として初めて挑んだ試合に敗れ、今回の山北選手との試合はそれ以来となるファイトです。

「1年半以上、試合期間が空いての復帰戦でしたが、もちろん勝つつもりで戦っていました。準備期間は3週間しかなくても、ベストは尽くしました。その結果の敗北ということで、納得はしています。強かったです、あの押し込みとか。ケージだったら、もっと何もさせてもらえなかったかもしれないです。押し込みの力強さは、過去に感じたことがないモノでした。

でも3週間の準備で、あのレベルの選手とある程度戦えた。そこは把握できたので、それと同時に時間をかけないといけないということが分かりました」

──以前とは違いベルトを意識せず、強い相手と戦っていきたい。そのように話していた猿田選手ですが、復帰戦に負けても同じ気持ちで今回の試合に臨んでいるのでしょうか。

「年齢もあるので、どういうモノが残せるのか。ジムに関しても今はセミパーソナルのフィットネスジムですが、将来的には選手育成のジムを創りたいという目標を持っています。その時になって今の自分のように35歳を越えた選手が、どのような練習をして、どういうメンタルで試合に臨めば良いのか──。

もしくは遅くに格闘技を始めた人が、30代後半で結果を残すためにどういうトレーニングをすれば良いのか。それを自分の体を使って、実験しているような感覚で創っています」

──今の猿田選手にフィットしたMMAファイター人生を送ると。

「20代の後半、30代の前半のように長い時間の練習とか、3部練習とかは体の面、仕事の面で厳しくなっています。限られた時間で、試合に勝つために工夫をした練習をやっています。それで結果を残せるのか、それこそ今の自分がやっていることです。だから結果が欲しいです。

今できる最大限の練習をしているので、結果が伴わないと続けることができなくなるということですね」

──その限られた時間で工夫した練習というのは、どういうものなのですか。

「ジムでの指導が昼からある日は、朝早くにHEARTSに今年のネオブラTのストロー級で優勝した船田侃志に来てもらって練習して。今日のように夕方からの日は、小野島(恒太)さんと午前中に、CBW東中野でマンツーマンでスパーリングをしてもらっています。

HEARTSで皆が集まってやるプロ練習にも出たいのですが、ジムの都合で出られないのが現実で。だから自分のジムに選手に来てもらったりしています。それとマンツーマンの練習は効率が良いというのもあります」

──というと?

「自分の試合のためだけの練習ができるということですね。誰かに合わせたり、決められたことをするのではなくて。やりたいことだけを集中して短時間でできます。時間に追われているので、マンツーマンは良いと思います」

──つまり小野島選手とのマンツーマンの練習は、山北選手との試合のことを考えられたトレーニングで、小野島選手が強くなるとかということは考えていないことになるのですか。

「そこまで仮想・山北ということではないのですが、誰と戦っても最後は気持ちが大切になります。苦しい試合になるのは分かっているので、そういう練習を小野島さんの力を借りてやっています。

リバーサルジム川口リディプス時代に小野島さんが練習に来てくれて。小野島さんは打撃の選手で、僕は柔術がベース。互いにレスリング──つなぎの部分が足らないと感じていて。それこそ山北選手と同じMe.We所属でレスリングが得意な中村憲輔さんにパーソナル・レッスンをお願いして一緒にやるようになったのが12、13年前です。あれから週に1度、試合前は2度という感じでずっと一緒にやってきました」

──もうHEARTSのプロ練習には一切参加していないのですか。

「いえ、それでも金曜日にはHEARTSのレスリングとグラップリングのプロ練習に出させてもらっています」

──大沢ケンジさんと顔を合わせるのは、その日だけですか。

「ハイ。でも、ずっとLINEで連絡を取り合っています。自分が仕事でチェックできていない試合とか、『絶対に視ろ』ってメッセージが来て。視たら、その試合について話をしたり。ONEとかUFCでも、自分に合った攻撃や山北選手対策になるような動きがあると、その試合を視るように連絡が来ます。そして自分もチェックして、動いて答え合わせをする。大沢さんは格闘技の試合を見ている数が違っていて。本当に色々な試合を見ているので、たくさんアドバイスを貰っています。ここまでずっとやってきたので、毎日のように顔を合わせていなくても、大沢さんへの信頼は変わらないです」

山北選手との試合は、自分と戦うイメージです(笑)

──そんななか、山北選手のオファーを貰った時はどのような気持ちでしたか。

「今回、3カ月の準備期間があって。オファーが来た時は、ジムを任せられる人に確認を取って即答で受けました」

──国際戦の方が良かったという気持ちは?

「全然なかったです。基本的に誰とでも戦います」

──山北選手としては、世代が上の元世界王者を踏み台にする。そういう位置づけの試合かと思います。

「向うは元チャンピオンとか思っているかもしれないけど、そういう意識は自分のなかにはなくて。ジムにベルトを飾るのも本当は嫌なんですけど、ビジネスのために置いています(笑)。ベルトは1回取ったものなので。それより、今の自分がどうなのかっていうところに興味があります」

──マラチェフの押し込みの強さを経験したことで、山北選手とはどのような戦いをしたいと考えていますか。

「山北選手との試合は、自分と戦うイメージです(笑)。ONEと契約したころの自分と戦うような。勢いがありますよね。だから、自分もあるだろうし。自分は競技としてレスリングはやっていないのですが、レスリングと柔術を合わせた自分とよく似た戦い方をしています。似ている部分がたくさんあります。だからこそ、より勝ちたいという気持ちが大きいです。経験が違うということを見せたいですし……。」

──サクッと勝てる相手ではないですし、疲れる試合が予想されます。

「楽に勝ちたいとは思わないです。サーキットトレーニングとかで追い込んでいるのに、1Rで勝つと勿体ない。これだけ練習をしてきたのに。5分3R、全て戦いたいです」

──そういうモノなのですね……。

「試合が終わると、色々な感情があって。厳しいことを乗り越えて、反省会じゃないけど試合を振り返る。その時、厳しかった試合を振り返るのが、一番楽しいです。アハハハハ」

──マゾでナルじゃないですか(笑)。

「アハハハハ、確かに。自分に負けなかった。そこなんですよね。なんか普通じゃないことをやりたいんです。子供の頃から、ずっと普通って言われてきて。体操時代もそう。身体能力は決して高くなかったし、体力テストも平均的で。そんな感じだったから普通でないことに憧れていました」

──ならばタイトルには興味はなくても、ここで勝ってさらに上の相手と戦いという気持ちになりませんか。その方が、とことんしんどい試合ができます。そのために、山北選手とどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「毎試合、気持ち的には変わらないですけど……自分から逃げないこと。楽な道とキツイ道があれば、常にキツイ道を選択していけるのか。そして、キツイ方に山北選手も引きずり込む。ただ、山北選手もそういうつもりで戦っていると思います。そこで競り勝てるのかどうかですね」

──個人的には山北選手がボカン戦の最終ラウンドで下になった時、彼の試合で初めて気持ちが途切れるような表情になったように見えました。

「マシーンになり切れていないのかも知れないですね。試合で感情を出さない。それも僕のテーマです。一生懸命になることも、なるべく出さないように戦っています。練って来た戦略通りに動いて、セコンドの声に従う。そこでスイッチを入れるという感覚でいて、それをまたやりたいですね」

──それこそマシーンになりきれた試合はありましたか。それが猿田選手の満足感に繋がると思うのですが。

「1度目のパシオとの試合ですね。あの時は途中から、疲れも感じていなかったです。ラウンドも分からない。ただ、大沢さんの指示通りに動く。マシーンになれましたね」

──つまり無心ということですからね。

「あの時も、準備期間がなかったんですよ。それこそ、普通じゃない。でもHEARTSに移籍してから、大沢さんは常に『普通じゃないことをやれ』って言っていて。だから試合スパンとか、修斗のチャンピオンになってからも、すぐに2階級制覇を目指して試合をしたり。大沢さんとやってきたから、僕もこうなったんだと思います」

──HEARTSから1分や2分の所に住んでいた時と変わらず、同じ気持ちで戦えるのか。本当に勝負ですね。

「まぁ『デキるのかな?』って不安に感じることはあります。普通の人なら諦めるなって思えるから、やり切れます」

──追い込みも指導が終わって、マシーンで一人でやっていると聞きました。ケツを叩く人がいなくても、それができるというのも……。

「正確にいうと、指導中にも同じ時間に自分を追い込んでいます(笑)。そこしか時間がないので。絶対にやると決めていることで、あとは夜にやるか朝にやるか。それだけです。スケジュールに書いたことをやらないと、自分は満足できないので」

──やはりマゾですね(笑)。

「アハハハ。本当にできるのかなっていう不安は、付きまとっています」

和田選手……やりたいですね。ストロー級、甘くないぞって

──この生活を続けるには、この努力に相応な相手を求めることかと思いますが、山北選手との試合後はどのような相手と戦っていきたいと思っていますか。

「戦ったことがない選手と、やりたいです。リト・アディワン、こないだ負けてしまったけどジェレミー・ミヤド。上の方だとボカン。そしてジャレット・ブルックス。あと5試合、契約が残っているので試合をするなら触れたことがない相手と戦いたいです」

──ストロー級転向を宣言した和田竜光選手とは?

「和田選手……やりたいですね。強いことは分かっているし、試合を見て勉強もさせてもらっています。練習でも触れたことがないから戦ってみたいです。それにストロー級、甘くないぞっていう気持ちもあります。階級を落としたからって、勝てるわけじゃない。ストロー級にはストロー級の厳しさがありますから、そんな楽じゃないぞと教えたいです。

自分も元々は修斗フライ級から、ストロー級に落としました。今は勝てていないので大きなことは言えないのですが、日本のストロー級を背負って来た自負はあります。そこの強さを見せたいし、まだ終わっていないということも証明したいです」

──UFCにストロー級がない限り、計量方法の違いでリミットも違いますが、ONEのストロー級は世界最高峰ですよね。

「ハイ。ONEのストロー級は世界一なんで。世界中のストロー級のトップがONEにやってきます。そこで強さを証明したいという気持ちは普通にあります。

だからこそONEのストロー級で6年、7年間やってきました。試合はどうなるか分からないですけど、自分のなかでは山北選手を圧倒する自信はあります」

■放送予定
8月3日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FN24対戦カード

<ONE暫定世界ストロー級(※56.7キロ)王座決定戦/5分5R>
ジャレッド・ブルックス(米国)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/10分1R>
[王者]ダニエル・ケリー(米国)
[挑戦者]マイッサ・バストス(ブラジル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ナビル・アナン(アルジェリア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
デッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)
ナックロップ・フェアテックス(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャミル・ガサノフ(ロシア)
アーロン・カナルテ(エクアドル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ドミトリー・コフトゥン(ロシア)
フェラーリ・フェアテックス(タイ)

<キック・フライ級/3分3R>
内藤大樹(日本)
エリアス・マムーディ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
猿田洋祐(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)
クレイグ・コークレイ(アイルランド)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)
カルロ・ブーミナアン(フィリピン)

<ムエタイ128ポンド契約/3分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(ロシア)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ユー・ヨーペイ(香港)
エイミー・ピルニー(英国)

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【ONE FN24】マムーディとランカー対決へ、内藤大樹「分かりやすい形で勝ち切ることが自分の課題」

【写真】ONEで戦い続けるファイターとしてのプライドも言葉にした内藤だった(C)TAKUMI NAKAMURA

3日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night24「Brooks vs Balart」が開催され、内藤大樹がエリアス・マムーディとキックボクシングルールで対戦する。
Text by Takumi Nakamura

武尊の参戦で一気に注目を集めることになったONEのフライ級キックボクシング。内藤は2019年からONEの舞台で戦い、王者スーパーレック、ロッタン、武尊に続いてランキング3位に名を連ねている。今回は日本でも活躍したマムーディとの対戦となり、この試合を通して内藤は自分の存在をアピールしたいと語った。


──計量前のインタビューありがとうございます。試合に向けた調整・コンディションはいかがですか。

「コンディションはいつも通り良いかなっていう感じで準備できています」

──前回のデッドゥアンレック・ティーデ99とのリマッチは内藤選手のロー×デッドゥアンレックのミドルという攻防の末に、内藤選手が判定で敗れるという結果でした。あの試合を振り返ってもらえますか。

「自分的にはキックボクシングルールだったこともあって、手応えはあったんですけど、それでもやはり相手のミドルキックの印象の方が強いのかなというのがあって。一番は1回でもダウンを取れていれば間違いないと思ったので、そこは切り替えて自分の課題である倒し切るとか、そっちをレベルアップした方がいいなと思いました」

──内藤選手はキック・ムエタイの両ルールで試合をしていますが、相手を倒す・明確なダメージを与えるという根本的なところを伸ばさないといけないと感じていますか。

「そうですね。自分はテクニック的なところを見せられていると思うので、あとはその中でしっかり誰が見てもわかりやすい形で勝ち切ることが自分の課題だと思っています」

──3分3Rの短期勝負で明確に差を付ける難しさも感じますか。

「やっぱりレベルの高い者同士の戦いになるし、特にムエタイのトップ選手だったりすると、なかなか倒し切るのは難しい部分だと思います。でもやっぱりそこを突き詰めていかないといけないし、自分も倒せるパワーはあると思っているんで、あとは本番で早く出したいなとは思いますね」

──ONEのムエタイルールは、それまでのムエタイとは違ってアグレッシブな試合試合になることが多いですが、そこにしっかりアジャストするタイ人の強さを感じることもあります。

「タイ人×タイ人の試合だとあまり出ないかもしれませんが、タイ人が外国人選手とやる時に、そういう部分が目立つというか。より(タイ人は)負けたくない気持ちがあると思うし、本当に全てを使って勝ちに来るな印象はありますね」

──そして今大会ではキックルールでエリアス・マムーディと対戦することになりました。

「相手がマムーディという世界的にも名前のある選手になって、そういう選手に分かりやすい形で勝つことができれば、タイトル戦線に一気に駆け上がれると思っているので、しっかり今回は結果でアピールしたいと思っています」

──ランキング的には内藤選手の方が上位ですが、チャレンジするという意識ですか。

「そうですね。ぶっちゃけランキングが上とか下とか、このONEのランキングに入っている時点で、あんまり順位は関係ない、みんな横一線だと思っているので、今回は本当に自分が挑戦に行くつもりで、彼をしっかり超えたいなと思っています」

──ファイトスタイル的な部分でのマムーディの印象はいかがでしょうか。

「ガンガン来る選手で、試合後半のことを考えていないぐらい飛ばしてくる印象があります。マムーディのことはK-1に出ていた時から見ていたんですけど、当時から強い選手でアグレッシブな印象があって、今もそのままの印象ですね」

──攻撃力や勢いで9分間乗り切ってしまうスタイルですよね。

「そうですね。最初から全力を出し切って、最後はフラフラになるけど、出し切るみたいなタイプだと思います」

──そういうタイプだからこそ突ける穴や攻略できるポイントもあると思うのですが、勝つイメージはできてますか。

「今回もガーッ!とくると思うんで、その勢いに飲まれないように戦うことが頭にありますし、その中でもしっかり隙間隙間細かいところだと思うんですけど、狙っていきたいなと思っています」

──今回の試合前に武尊選手の次戦も発表され、ONEの立ち技が日本でも盛り上がっています。内藤選手はこの状況をどう捉えていますか。

「やっぱり武尊選手や野杁(正明)選手のような日本のスター選手たちがONEに参戦してきていますし、改めてONEは本当に世界で一番の強さを求める選手たちが集まってきている、立ち技に関してはどこの団体よりも世界一だと胸を張って言えるレベルだと思っています」

──その一方で内藤選手のなかには、ずっとONEで闘い続けているファイターとしての意地やプライドもありますか。

「そうですね。そうやって日本で有名な選手たちがONEに入ってきている中で、自分はONEで2019年から戦っていますし、自分も世界の強豪の1人として新しい選手たちを迎えて、その上で勝っていきたいという気持ちはあります。ONEで戦い続けているプライドというか、新しくきた選手に簡単に上に行かせてたまるかという気持ちは常に持っています」

──フライ級のキックボクシングはスーパーレック、ロッタン、武尊選手がトップ3という状況ですが、この試合をクリアしてそこに割って入りたいですか。

「ランキング的にも自分の上にその3人がいて、強敵ですけど、しっかりまずここをクリアして、先に繋がる戦いをしたいなと常に思っています」

──「内藤大樹がいることを忘れるなよ」と思いますか。

「はい。僕はかなり負けず嫌いなんで、そう思いますよね。上の3人が取り上げられがちになっていますけど、別にそこと比べても全然負けないと思っているし、思うところはたくさんあります」

──そういう意味でも日本でも認知度があるマムーディとの試合は内藤選手のことをアピールするうえで大きな試合だと思います。

「僕もそういう捉え方をしています。当時K-1を見ていた日本のファンの方たちも、マムーディのことはONEに行っても知っていると思いますし、その中で年月が経って、マムーディがより強くなっていることも日本のファンの皆さんは知っていると思います。オファーをもらった時から自分をよりアピールしやすい相手だなと思っています」

──そこも含めて、どんな試合を見せたいですか。

「前回の試合は、自分もそうだったんですけど、若干見ている人たちにモヤモヤさせてしまったと思います。今回はマムーディという分かりやすくガンガン来てくれる相手に、自分もわかりやすい結果で返したいなと思っているので、その辺りを期待してもらって見ていただけたらなと思っています。今回は次に行くためにもきっちり勝ちたいと思っています」

■放送予定
8月3日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FN24対戦カード

<ONE暫定世界ストロー級(※56.7キロ)王座決定戦/5分5R>
ジャレッド・ブルックス(米国)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/10分1R>
[王者]ダニエル・ケリー(米国)
[挑戦者]マイッサ・バストス(ブラジル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ナビル・アナン(アルジェリア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
デッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)
ナックロップ・フェアテックス(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャミル・ガサノフ(ロシア)
アーロン・カナルテ(エクアドル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ドミトリー・コフトゥン(ロシア)
フェラーリ・フェアテックス(タイ)

<キック・フライ級/3分3R>
内藤大樹(日本)
エリアス・マムーディ(アルジェリア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
猿田洋祐(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)
クレイグ・コークレイ(アイルランド)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)
カルロ・ブーミナアン(フィリピン)

<ムエタイ128ポンド契約/3分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(ロシア)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ユー・ヨーペイ(香港)
エイミー・ピルニー(英国)

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