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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 エフェヴィガ雄志 ライダーHIRO 清水俊一 西尾真輔

【Shooto2025#01】スクランブル出場のライダーをRNCで仕留めたエフェヴィガーー試合後に本音が爆発

【写真】エフェがバックからパンチを全力で打っていないように見える場面もあった。試合後に語った内容に完全同意だ(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.1R4分33秒 by RNC
ライダーHIRO(日本)

当初は環太平洋ライト級王者エフェヴィガに、西尾真輔が挑むタイトルマッチが予定されていた。しかし西尾が減量中に体調不良で病院に搬送される事態に。試合に出場できない西尾に代わり同じジムのライダーHIROが、通常はバンタム級で戦っているにも関わらず、スクランブル発進でエフェヴィガとーーライト級で対戦することとなった。

両者が向かい合うと、当然のことながら体格差が目立つ。試合が始まり、エフェヴィガの左ミドルでライダーが吹っ飛んだ。エフェヴィガの打撃に対し、下がり続けるライダーがシングレッグで飛び込む。これをスプロールしたエフェヴィガはスタンドに戻ると左ストレートでダウンを奪った。エフェヴィガがパウンド&ヒジを連打し、さらに左へパスを狙う。ハーフガードのライダーが右腕を差し上げる。そのライダーの顔面に左の鉄槌を落とすエフェヴィガが、立ち上がって離れた。

スタンドに戻ると、ライダーがケージづたいに回る。ライダーのテイクダウンは通じず、エフェヴィガがガブってバックへ。右足を差し入れたエフェヴィガがバックコントロールからパンチを打ち込む。ライダーが正対するとエフェヴィガがスタンドに戻った。ライダーのテイクダウンを切ったエフェヴィガが、バックからパンチを打ち込むが―――力を抑えているようにも感じられる。最後はエフェヴィガがRNCでタップを奪って試合を終わらせた。

勝者のエフェヴィガに笑顔はない。それはそうだ。普段はバンタム級で戦っている選手がライト級の試合に、しかもスクランブル出場で臨む。MMAでは2階級ーーリミットには約9キロの差がある。

そもそもライダーについてはMMAPLANETのインタビューで、兄の清水俊一が自身の出場について「弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって」と語っている。バンタム級のオファーを断っているライダーが、たとえライト級での代役出場を「直訴」したとしても、それを許可しないのがプロモーターや競技運営団体の役割ではないのか。それだけ危険をおかして試合を組む必要があるのか。何もなかったから良かった、ではない。何かあった後では遅いのだ。

マイクを握ったエフェヴィガも「見てのとおり、試合にならなかった。RNCで終わって良かったです。遊びでやっているわけじゃない。これで取り返しのつかない怪我に繋がっても仕方ない。相手にとっては幸運な終わり方だったと思います」と語り、首をかしげた。さらに「自分が試合をする理由は、仲間たちやお客さんのおかげで試合ができるので、精一杯恩返しがしたいから」と――このエフェヴィガの言葉を、関係者はしっかりと受け止めてほしい。


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【Shooto2025#01】修斗でまさかの揃い踏み。清水俊一&西尾真輔「宇留野道場祭りにします!」(西尾)

【写真】J-MMAの変化が感じられる清水と西尾の修斗同時出場(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、西尾真輔がエフェヴィガ雄志の持つ環太平洋ライト級王座に挑戦。清水俊一が修斗初参戦で人見礼王と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年9月にパンクラスから修斗に初参戦し、マックス・ザ・ボディをわずか36秒でKOするというインパクトを残した西尾。試合前からの怪我もあり、11月の環太平洋王座決定戦をキャンセルせざるをえなかったが、今大会で王者エフェヴィガに挑戦する運びとなった。

そして西尾と同門、デビュー20年目&キャリア80戦を越えようという清水は意外にも今回が修斗初参戦。昨年の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントではデビュー3戦目にして野瀬翔平をあと一歩まで追い込んだ人見との対戦に臨む。

2025年のプロ修斗開幕戦で揃い踏みとなった宇留野道場の清水&西尾コンビに話を訊いた。


「このタイミングを逃すと修斗には出られない」(清水)

――国内外で様々な大会で戦ってきた清水選手とパンクラスを主戦場にしている西尾選手が修斗のリングで揃い踏みという形になりました。

西尾 同じ日に試合するのも初めてですよね?

清水 そうだと思う。そもそも僕がこだわりなくあちこちの大会に出ているので。

――まず清水選手は修斗初参戦ですがオファーを受けた時は驚きましたか。

清水 もともとは弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって、それで僕に「どうですか?」と話が来たんです。ちょうど僕自身、どこからもオファーがなくてスケジュールが空いている状況で、このタイミングを逃すと修斗には出られないなと思って(オファーを)受けさせていただきました。

――清水選手は本当に多くの大会に出ていますが、修斗とは縁がなかったですよね。

清水 実はアマチュア時代にうちの宇留野(修一)とは「アマ修からやって修斗でプロになろう」という話をしていたんです。ちょうどその頃にZSTのアマチュア大会の第1回が行われて、たまたま腕試しで出ることになったら、その試合で勝って、プロの前座=ジェネシスバウトに呼ばれて。で、その大会のメインイベントで所(英男)さんの試合を見て「自分もZSTに出たい!」と思って、ZSTを目指すことになったんです。だからあの時にZSTのアマチュア大会に出ていなかったら修斗に出ていたと思います。

――そういうエピソードがあったのですね。ではこのタイミングで修斗に出ることは不思議な感じもしますか。

清水 本当にありがたいですよね。僕自身3~4年はまともに日本で試合していなくて、半分引退しているようなポジションの選手だと思うので。

――西尾選手もパンクラスを主戦場に戦っていて、昨年9月に初めて修斗に参戦しました。

西尾 あのときはマックス選手の相手が怪我をして代役を探しているなかで、パンクラス経由で僕にオファーが来たんです。そこでマックス選手に勝って、今回こうしてタイトルマッチの話をもらって、みんながみんなベルトに挑戦できるものではないので、すごくありがたい話をもらったなと思います。特に自分はパンクラスで筋肉キャラでやっていて、それを面白がってもらえたのかなと(笑)。

しかも今回は本当に強いエフェヴィガ選手が相手で、交わることはないと思っていたのですが、なんか気になる選手だったので試合はチェックしていたんですよ。そうしたらこうして試合が組まれて、なんか運命的なものを感じます。また前回に続いて快く修斗に送り出してくれたパンクラスにも感謝しています。

――もともとエフェヴィガ選手との対戦は昨年11月に一度計画されていたんですよね。

西尾 実はマックス選手とやる前から怪我があって体調も悪かったんです。試合そのものはすぐ終わったのですが、自分のコンディション的に連戦出来る状況じゃなかったし、タイトルマッチを組んでもらえるならパーフェクトな状態じゃないと失礼だと思い、その時は試合を見送らせてもらいました。

――そういった事情があったのですね。仕切り直しでエフィヴィガ選手との試合が決まって、どんなことを意識して準備しているのですか。

西尾 しっかりチームの皆さんが協力してくれて対策…というか、いつも通り自分の長所を出せるように色々と考えてもらっています。ただ結局最後は気持ちの勝負になると思うし、相手が強いことは分かっています。まだ見せていない武器も隠し持っていると思いますが、自分は深く考えすぎず、自分のいいパフォーマンスを出せるように心がけていますね。

――清水選手は24歳の人見選手との対戦になりました。

清水 とにかく人見選手の印象は“若い”ですね。自分は今年40歳で、20歳でプロデビューしているので、その時の人見選手は4~5歳くらいじゃないですか。そういう選手が大きくなって自分とやるというのは面白いですよね。自分も仲間たちと色々と対策は考えますが、最終的に自分のスタイルをどこまで出せるか。それはデビューしたときから同じなので、今回も変わらずそれで行こうかなと思います。

「マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…、自分にとってはあれが格闘技」(西尾)

――西尾選手は”ぶん殴りマッスル”と呼ばれていますが、もともと格闘技は何をやっていたのですか。

西尾 自分は地元が岡山の田舎で、小さい頃から旧K-1やPRIDEをよく見ていて、小学2年生くらいの頃にK-1でマーク・ハント×フランシスコ・フィリオを見て、ハント推しになって格闘技をやってみたくなったんです。でも近くに空手道場しかなかったので、そこに入門しました。

――では空手がバックボーンになるんですね。

西尾 はい。試合には出ていたんですけど、特に強かったわけでもなくて、空手は高校まで続けて、勉強して東京の大学に進学しました。ただ普通の大学生活が物足りなくなってきて、また格闘技をやろうと思って、都内でジムを探したんです。それで幾つかジムを見学したり、体験入会したのですが、格闘技経験どころか運動もやったことがないような人たちばかりで、俺がやりたいのはこれじゃないと思っていて(苦笑)。そうしたら人伝に新宿スポーツセンターでMMAの練習をしている人たちがいると言われて、紹介してもらったのが清水さんたちだったんです。

清水 とりあえず身体ができていたし、格闘技がものすごく好きなのは伝わってきました。当時だったらRIZINを見ている人が多かったのに、話を聞いてみると昔のK-1や初期のPRIDEが好きと言っていて、世代的には少しずれてるじゃないですか。さっきも言っていましたが小学校の頃から格闘技にハマっていたってこと?

西尾 はい。だから周りの友達とは全く話が合わなくて、近所のおじさんたちと格闘技の話をしていました(笑)。

清水 それがファイトスタイルにも影響しているよね。

西尾 そうだと思います。マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…ヘビー級でバチバチにいく選手が好きで、自分にとってはあれが格闘技なんですよ。対策を立てて緻密に戦うのもいいことだと思いますが、僕の場合は自分のストロングポイントを出す選手に魅力的を感じるし、それに憧れて格闘技をやっていたら、自然とこうなっていました(笑)。

清水 僕たちとは階級が違うので相手を見て練習してくれますが、それでも体の強さやパンチ力が伝わってくるんです。試合になったら思いっきり全力でいくので、いつも相手が大丈夫かなと思って見ています。

「修斗に出るなら宇野さんとやりたい」(清水)

――今回色々な流れがあって2人で修斗に出ることになりましたが、今年はどのようなことをやっていきたいと考えていますか。

清水 生意気かもしれないですけど、僕はある程度やりたいことをやらせてもらえたので、自分からこういう大会に出たい、誰々と戦いたいというのはあまりないんですね。魅力的な話をいただいたら「ありがとうございます!」という感じでやっています。そのなかでまさか修斗から話が来ると思っていなかったので、本当に嬉しいです。で、せっかく修斗に出るんだったら、修斗でしか出来ないことをやりたいと思っていて。

やっぱり僕の世代で言ったら修斗と言ったら宇野(薫)さんで、修斗に出るなら宇野さんとやりたいんですよね。もともと宇野さんもうちの宇留野が教えていたと聞いていて、僕は体重も宇野さんに合わせるので、宇野さんとやりたいです。もちろん簡単じゃないことは分かっていますが、少しでも夢を持てるんだったら、それだけでもありがたいです。

――西尾選手はいかがでしょうか。

西尾 今は環太平洋のベルトを獲ることに集中しています。僕も決して若くはないので、こうして勢いに乗っている時期にどこまで上にいけるか挑戦していきたいです。

――パンクラス経由で修斗に参戦した形で、またパンクラスのベルトも狙いたいという気持ちもありますか。

西尾 もちろんあります。自分はパンクラスのネオブラッドトーナメントに出て、そこでプロとしての意識が変わりました。パンクラスには感謝しているし、僕はパンクラシストとして誇りもあるので、その誇りを大事にしたまま、偉大な修斗という場に乗り込んでいるという気持ちです。

――それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

清水 人見選手は若くてイケイケで、僕のことを倒す気満々だと思いますが、人見選手にやりたいことやらせず、気づいたら僕が手のひらで人見選手を転がしているような試合ができたらなと思っています。あとはやっぱり後輩の西尾がベルトをかけて戦うことになって、タイトルマッチは人生で何回もできるものじゃないと思うんですね。だから全力でやってほしいし、僕は西尾の試合の前にケージを温めておきます。

西尾 いつも世話をしていただいている清水さんと同じ日に試合ができること嬉しいですし、試合に関して自分は思いっきりいくだけなので、今回も思いっきりいきます。僕の清水さんで修斗の後楽園ホールを盛り上げて、その日は宇留野道場祭りにします!

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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45 J-CAGE News Shooto2025#01 エフェヴィガ雄志 ブログ 安芸柊斗 西尾真輔 関口祐冬

【Shooto2025#01】世界フライ級暫定王座戦=関口×安芸、環太平洋王者エフェヴィガ×挑戦者・西尾が決定

【写真】MMA戦績を10戦10勝としたエフェヴィガ雄志が環太平洋ライト級王者として、西尾真輔の挑戦を受ける(C)MMAPLANET

2025年1月19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 開幕戦の主要対戦カードが決定した。
text by Takumi Nakamura

2025年のプロフェッショナル修斗公式戦は1.19後楽園大会からスタートとなり、今大会では関口祐冬×安芸柊斗の世界フライ級暫定王座決定戦、エフェヴィガ雄志×西尾真輔の環太平洋ライト級タイトルマッチの2大王座戦が組まれている。


修斗世界フライ級王座は新井丈が保持しているが、現在はRIZINで2連敗中。復帰までに時間がかかることから、今大会で暫定王座を設ける形で同級1位・関口と2位・安芸が対戦が決まった。

関口祐冬と安芸柊斗は世界フライ級暫定王座決定戦で対戦する(C)MMAPLANET

関口は2023年3月に新井と対戦。当時世界ストロー級王者だった新井が階級を上げる形でランキング1位の関口に挑み、新井が判定勝利を収めた。7月にその新井が持つストロー級王座に挑戦したのが安芸で、この試合は新井が1RTKO勝利で安芸の挑戦を退けている。

正規王者の新井に敗れている関口と安芸だが、新井戦以降の関口は内藤頌貴、ヤックル真吾、石井逸人に3連勝。安芸も猿丸ジュンジに敗れて連敗を喫したものの、2024年は西村大地と親川龍を下して連勝している。新井は正規王者として関口×安芸の勝者=暫定王者との統一戦を行うことを意思表示しており、2025年の修斗フライ級は関口と安芸、そこに新井を交える形で動いていくことになる。

エフェヴィガと西尾の環太平洋ライト級タイトルマッチは、当初11月の後楽園大会で王座決定戦として計画されていた試合だ。この時は西尾サイドと調整がつかず、エフェヴィガとマックス・ザ・ボディの王座決定戦が組まれ、エフェヴィガがRNCで一本勝ちして王座戴冠。約2カ月という短いインターバルで、西尾の挑戦を受ける形になった。

マックス戦ではマックスのパンチを被弾する場面があったものの、組みの強さで試合をフィニッシュしたエフェヴィガ。今回対戦する西尾も打撃主体のスタイルで、エフェヴィガがマック戦同様に組みをミックスして試合を終わらせるか。それとも西尾が打撃とパワーでそこを突破するかに注目したい。

また年末の大阪大会で田上こゆる×旭那拳の世界王座決定戦が組まれているストロー級では当真佳直×山上幹臣、泰斗×内藤頌貴の2試合が決定。全5階級で2024年度の新人王決定トーナメントも行われる。

■PROFESSIONAL SHOOTO 2025 開幕戦 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者]エフェヴィガ雄志(日本)
[挑戦者]西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<新人王決定トーナメント・ストロー級決勝戦/5分2R++ExR>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<新人王決定トーナメント・フライ級決勝戦/5分2R++ExR>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<新人王決定トーナメント・バンタム級決勝戦/5分2R++ExR>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<新人王決定トーナメント・フェザー級決勝戦/5分2R++ExR>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<新人王決定トーナメント・ライト級決勝戦/5分2R++ExR>
シヴァエフ(日本)
手島 響(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Shooto2024#08 エフェヴィガ雄志 ブログ マックス・ザ・ボディ

【Shooto2024#08】MMA10戦目の戴冠。マックスのパンチを被弾も、エフェヴィガがRNCで環太平洋王者に

【写真】苦戦もチャンスからフィニッシュまでは素早かった(C)MMAPLANET

<修斗環太平洋ライト級王座決定戦/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.3R3分17秒 by RNC
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

開始早々、サウスポーのエフェヴィガが距離を詰める。マックスは左に回って左ジャブを突く。エフェヴィガは自分の距離を保ちながらプレスをかけると、マックスは左右フックを振るう。エフェヴィガの右ジャブをもらったマックスが右を伸ばすも届かない。ケージを背負ったマックスが右ミドルを繰り出すと、エフェヴィガが左ストレートを合わせる。ここで組んだマックスだが、テイクダウンは奪えず。

離れたエフェヴィガが左ストレートから左ヒザを突き刺す。さらに首相撲になると崩してマックスに背中を着けさせた。パウンドを落とすエフェヴィガの両腕を抱えるマックス。エフェヴィガは右側に一本足を越え、左腕を差し上げた。右腕を枕にして、マックスの右ワキに頭を差し込んだエフェヴィガは肩固めを狙うのか。マックスはケージまで下がり、立ち上がったところで初回終了となった。

2Rはマックスから距離を詰めていく。しかしエフェヴィガがプレスをかけてマックスにケージを背負わせた。マックスは左右フックを振るい、ケージ際を脱する。ケージ中央でマックスの右がエフェヴィガの顔面を捉えた。後続打を受けたエフェヴィガは組み、マックスをケージに押し込む。左ボディでマックスの動きを止めると、首相撲からヒザを突き上げた。一度離れたエフェヴィガはケージ中央でオーソドックスにスイッチする。ボディへのヒザを効かせると、ケージを背負わせてパンチを伸ばす。サウスポーに戻したエフェヴィガの顔面にマックスの右が届く。被弾したエフェヴィガは組みついてバックに回り、跳びついてグラウンドに引きづり込んだ。

四の字フックで固めたエフェヴィガの両手を押さえるマックス。しかしエフェヴィガが右腕を抜き、パンチで削る。左腕を首に回したエフェヴィガだがRNCは極まらず。暴れるマックスに対し、四の字フックを組み直したエフェヴィガは、左腕でアゴを絞め上げながらパンチで削った。

最終回、マックスが前に出て左を伸ばす。左に回るエフェヴィガは、左ヒザを突き出したところに、カウンターで左フックを食らった。さらに追撃してくるマックスに組みついたエフェヴィガ。マックスはキムラで返そうとしたが崩されてしまう。立ち上がったマックスのバックに回ったエフェヴィガがヒザで削る。

ケージに体を預けながらマックスが正対すると、エフェヴィガは離れた。中間距離になるとマックスのパンチが当たる。組んだエフェヴィガがグラウンドに持ち込み、バックを狙う。ハーフバックのエフェヴィガの左腕を抱えるマックス。エフェヴィガはバックマウントを整え、マックスの体を伸ばすとパウンド&ヒジを連打する。そしてRNCで絞め上げてタップを奪った。

環太平洋のベルトを巻いたエフェヴィガは「ちょうどMMA10戦目でベルトを巻くことができて光栄です。でも試合内容はヒドかったので、なかなかうまくいかないですけど。だけど10戦負けなかったのは、一戦一戦勝ちながらも、しっかり失敗もあって、そのなかで学んで成長してきた証です。これからも学び続けて、勝ち続けたいと思います。この試合に向けて準備するなかで、準備が大変だった部分もあります。(涙ぐみながら)。この会場に自分の応援に来てくれた人以外も、一緒に観に来てくれた人とか、仲良い友達、仕事仲間、家族、愛する人たちがいると思うので、その人たちとしっかり時間を過ごしてあげてください」とメッセージを送った。


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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS47 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2024#05 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN LANDMARK10 YouTube ゆりな アム・ザ・ロケット エフェヴィガ雄志 キック トニー・ララミー 万智 上田直毅 中井りん 五明宏人 修斗 力也 吉田陸 小林ゆたか 山口コウタ 山本有人 後藤丈治 村元友太郎 熊谷麻理奈 狩野優 若松佑弥

【DEEP Tokyo Impact2024#05& DEEP JEWELS47】計量終了。TTM冬の3連戦、わんぱくララミー登場

明日23日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#05及びDEEP JEWELS47の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Takumi Nakamura

Tokyo Impactは本戦11試合+JEWELSは本戦8試合が組まれ、合計19試合・38選手が最初の計量でリミットをクリアしている。後藤丈治、狩野優、後藤亮の3選手が出場するTRIBE TOKYO MMA(TTM)勢は、今大会を皮切りに、11.30修斗でエフェヴィガ雄志、12.7ONE Fight Night26で若松佑弥と3週連続で試合が続く。

TTM冬の3連戦で先陣を切る3選手のリーダー格=後藤丈治曰く、TTF CHALLENGE以外で同じ大会にこれだけ多くの選手が出ることは記憶にないとのこと。「全員でDEEPに乗り込む気持ち。3週連続で試合が続くので、みんな士気を上げて練習できましたし、全員で勝って大将(若松)までつなぎます」と3人を代表して意気込みを語った。

その後藤と対戦するマンド・グディエレスは11.17RIZIN LANDMARK10で村元友太郎に勝利したトニー・ララミーと共に計量に登場。計量をパスすると、ルールレビュー後に個別にJMOCスタッフにサッカーボールキックと踏みつけが認められるDEEPルールを細かく確認する姿が印象的だった。なおララミーは一週間前にフライ級(56.85キロ)で戦ったとは思えないほど、わんぱくなビジュアルに変貌を遂げていた。

JEWELSの計量では中井りんが女豹のコスプレで登場。前回に続いて、今回もピンヒールを履いてステージへ向かい、ピンヒールを脱いで体重計に乗って計量→写真撮影時にはピンヒールを履くプロフェッショナルぶりを見せていた。

そしてMMAPLANETが追い続けているフェイスオフ時の握手率だが、Tokyo Impactは全14試合中8試合、JEWELSは全10試合中1試合とやはり女子選手は握手しない傾向は変わらず。その一方、女子選手のフェイスオフ時の会釈率は全10試合中8試合と80%を記録。女子選手は握手はしないけど会釈はする――という新たな傾向が発見された。

■DEEP Tokyo Impact2024#05 視聴方法(予定)
11月23日(土)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP Tokyo Impact2024#05 計量結果

<フェザー級/5分3R>
五明宏人:66.30キロ
ミヨン・ジェウク:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:61.55キロ
マンド・グディエレス:61.50キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.60キロ
吉田陸:61.65キロ

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平:61.25キロ
上田直毅:61.65キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.55キロ
山口コウタ:61.50キロ

<フェザー級/5分2R>
狩野優:66.20キロ
森俊樹:66.15キロ

<ライト級/5分2R>
山本颯志:70.60キロ
後藤亮:70.70キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.25キロ
前田啓伍:76.85キロ

<バンタム級/5分2R>
清太郎:61.50キロ
柴田修斗:61.45キロ

<ライト級/5分2R>
野尻大輔:70.70キロ
ケンシロウ:70.55キロ

<フェザー級/5分2R>
荒井銀二:66.25キロ
中村雄一:66.10キロ

<アマ・フェザー級/3分2R>
ダイア:65.65キロ
千:65.55キロ

<アマ・バンタム級/3分2R>
井上セナ:61.50キロ
橋本玲音夢:61.40キロ

<アマ・バンタム級/3分2R>
左京:60.80キロ
玄:61.00キロ

■DEEP JEWELS47視聴方法(予定)
11月23日(土)
午後17時00分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP JEWELS47計量結果

<58キロ契約/5分3R>
中井りん:57.75キロ
鈴木”BOSS”遥:57.90キロ

<ストロー級/5分3R>
万智:52.60キロ
アム・ザ・ロケット:52.30キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.55キロ
MANA:61.10キロ

<バンタム級/5分2R>
百湖:61.55キロ
ゆりな:60.15キロ

<アトム級/5分2R>
サラ:47.95キロ
横瀬美久:47.90キロ

<ストロー級/5分2R>
SAAYA:50.80キロ
堀井かりん:52.05キロ

<ストロー級/5分2R>
横瀬友愛:52.45キロ
ののか:52.65キロ

<アマ・ストロー級/5分2R>
吉川桃加:52.25キロ
あきぴ:50.25キロ

<アマキック・ストロー級/5分2R>
島村優花:51.85キロ
須山はな:52.05キロ

<アマ・49キロ契約/5分2R>
横江明日香:48.85キロ
須山ゆな:49.70キロ

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45 AB ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2024#08 TTFC10 UFC   エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス ティオール・タン マックス・ザ・ボディ マーチン・ウェン 修斗 海外 西尾真輔 長南亮

【Shooto2024#08】MTBと環太平洋ライト級王座決定戦、エフェヴィガ雄志「UFCに絡めるような試合を」

【写真】試合間隔を空けない。ここに重点を置いた結果のマックス・ザ・ボディとのタイトル戦へ (C)TAKUMI NAKAMURA

30日(土)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08。今大会では3大タイトルマッチが組まれ、エフェヴィガ雄志が修斗環太平洋ライト級王座決定戦でマックス・ザ・ボディと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

8月のTTF CHALLENGE10で元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスをKOし、無敗記録を9に伸ばしたエフェヴィガ。このKO勝利を機に海外での試合に向けて調整を続けていたが、コンスタントに試合することを優先し今回の修斗参戦に至った。

当初、エフェヴィガと環太平洋王座を争う相手として、9月の後楽園大会でマックスにKO勝利した西尾真輔が第一候補に挙がっていたが、王座戦を打診された西尾サイドと調整がつかず。直近の試合でKO負けしているマックスと王座決定戦という形に落ち着いた。エフェヴィガにとっては複雑な想いもある王座決定戦となったが、この試合も自分が成長するための一戦として捉え、これまで以上に戦略を練って準備を続けていた。


――TTFC10では元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスから見事なKO勝利を収めました。サンチェス戦後は海外での試合も視野に入れていたそうですね。

「豪州で試合をするチャンスがあったんですけど、それが最終的に流れたんですよね。それでオファーをもらった修斗で試合をすることにしました」

長南亮代表 TTFC10に出たティオール・タンのセコンドで来日していたマーチン・ウェンから豪州で試合する話をもらって、それが結構いい話だったんですよね。勝てばUFCにも近づけるようなチャンスで。こちらとしては前向きに進めたかったのですが、結果的に別の選手が出ることになって、その試合は実現しなかったということです。引き続き海外の試合にはアプローチしていますが、試合がまとまるまでに時間もかかりそうだったので、今回は修斗さんで試合をすることになりました」

――やはりサンチェス戦のKO勝利を受けて、海外のイベントにもチャレンジするという目標はより具体的になりましたか。

「今の目標はUFCと契約することで、そこに向けての準備はできてきたかなという感覚はあります」

――前回のサンチェス戦は会心の勝利だったと思いますが、あの試合の修正点などはありましたか。

「結構ありますね。前回は打撃の攻防で終わって組みの展開がなかったんですけど、組みはもちろん、打撃でもあの時に良かったこととそうじゃなかったことがあるので、それこそもう一度構えから見直しています。だから今回は大きく変わっていると思いますね」

――構えそのものから、ですか。

「自分は割と試合ごとに色々と試していて、結果的に構えごと変わるというのはよくあることなんですよ。それこそオーソドックスとサウスポー、どちらもできますし、そこも踏まえて結構構えは変えますね」

――エフェヴィガ選手は新しいことにチャレンジするうえで、周りのアドバイスを参考にするのか、自分で試したいと思ったものをやってみるのか。どちらのパターンが多いですか。

「もちろん周りにアドバイスされてやってみることもありますし、自分で思いついたことはとりあえず練習でやってみます。当然最初から上手くいくことは少ないので、練習でやってみて上手くいかなかったら、上手くやるにはどうしたらいいかを考えて、コーチ陣や周りの選手たちに『どうしたらいいですか?』みたいな感じでアドバイスを聞きますね。そうやって新しいものをどんどん作っていくようなイメージです」

――SNSを拝見すると専修大学でのレスリングの練習にもかなり力を入れていますよね。

「去年の夏に米国から帰ってきてから行くようになったので、練習している期間としては結構長いです」

――サンチェス戦は短い時間で終わりましたが、レスリング力や組み技のレベルアップにも手応えを感じていますか。

「そうですね。(レスリングを始めた)1年前と比べたら段違いぐらいに組みのレベルは上がってきていると思います」

――練習で色々と手応えを感じているからこそ、コンスタントに試合をやっていきたいですか。

「自分は今25歳で、試合のスパンで言ったらたくさん試合が出来る時期なので、出来る時にたくさん試合をやりたいというのが一つあります。もう一つはさっき言ったように色んなことを試すのが好きなので、もちろん試合は勝つためにやりますけど、試合=自分がやっていることの答え合わせみたいな感じになるんですよね。やっぱり新しく取り組んでいることや試していることは練習で使えるだけじゃなくて、試合で使えてこそ意味があると思うので、そういう意味でも試合は頻繁にやりたいです」

――では冒頭に話が出た豪州の試合が流れたとしても、どこかで試合はやるつもりでしたか。

「戦う舞台は問わず年内に1試合やりたいという気持ちが強かったです」

――そういったなかで30日の修斗後楽園大会での環太平洋王座戦=マックス戦が決まりました。オファーを受けた時は率直にどんな心境でしたか。

「9月の修斗を後楽園で見ていて、西尾真輔×マックス・ザ・ボディの勝った方とやるかもしれないと言われていたんです。で、西尾選手が勝ったので、じゃあ西尾選手とやるんだなと思っていたら、まさかの試合そのものをやらないと言われて、やらないの?みたいな(苦笑)。

結果的に負けた方のマックス選手か……と思いましたけど、まあまあまあまあ、みたいな感じです。年内に試合ができるならっていう」

――サンチェス戦後の練習の話を聞いていると、対戦相手が誰だからというよりも、自分がどう戦うかにフォーカスしていますか。

「まさにそうですね。自分のやりたいことをやるというのはもちろん、もう一つつけ加えるなら、僕は新しいことを試すという意味では次の対戦相手に対して有効なスタイル、どう戦えば次の相手を効率的に倒せるかを考えるので、マックス選手に決まったら決まったで、マックス選手の対策をしっかり練っています」

――それこそ今後マックス選手のようなタイプと戦うこともあるでしょうし、そうなった時に今回の試合経験がプラスになりますよね。対戦相手としてマックス選手にはどんな印象を持っていますか。

「結構パンチを振ってくる、やることはシンプルな選手だと思います。殴って押し込んで、みたいな。スタイル的に出来ないこともあるタイプですが、その分、一つの突き抜けた強さはあると思います」

――その突き抜けた部分がハマれば強い、ハマらなかったら脆さもある。そういったタイプだと思いますが、攻略するイメージは出来ていますか。

「それは大分できてますね。逆にここまで突き詰めて対策を練ったことがないと思うぐらい、突き詰めています」

――今回は叶いませんでしたが、この試合をクリアしたら海外の試合も目指していきたいですか。

「そうですね。もちろん修斗でベルトを獲ったら防衛戦もやりますし、そのうえでUFCに絡んでいけるような試合、それこそもし来年のRoad to UFCでライト級でも試合があるなら狙っていきたいですし、そういうチャンスは視野に入れていきたいです」

――そういった意味でもサンチェス戦の勝利で今後の可能性や選択肢が増えましたよね。

「そこは本当に大きく広がったと思います。今までも海外の選手とはやってきましたけど、サンチェス選手ほど実績がある選手はいなかったですし、Bellatorでやってきた北米の選手に勝てたことは、ある意味、一つのテストで結果を出せたと思っています。今後も変わらず、いいタイミングでUFCに絡めるような試合をしていきたいと思っています」

――練習に関しても米国、キルクリフFCには定期的に行く予定ですか。

「今年はもう時間がないので、来年行くつもりで考えています。去年・今年と米国に行かせてもらって、やっぱり行くたびに発見もあって吸収することが多いので、必ず行きたいと思います」

――米国の練習も回数を重ねて覚えることが増えていますか。

「そうですね。自分の場合はまだ2回しか行ってないんですけど、初めて行ったときは新しい練習環境に圧倒されすぎて、何かを学ぶ体制になるまでに時間がかかったんです。ちょっとずつ慣れていって(米国合宿の)後半になって、ようやく練習でやっていることを吸収できる感じで。それまでは練習についていくのと生活に慣れるのに必死で、何を学んでいいかも分からないような状況でした」

――しかも初めて米国に行った時はキャリア3戦目くらいでしたよね。

「はい。で、向こうで1試合やって帰ってきて。2度目の時は7戦くらいやっていて、初めて行った時よりも深いところ・細かいところまで見ることが出来て、同じ練習をやっていても見え方が全く違ったんですよね。だから次行った時には、また前回とは違う見え方出来るので思うので、そこはすごく楽しみです」

――米国ではトータル的にレベルアップ出来る環境ですか。

「自分の場合は特にレスリングですね。最初に行った時は全くレスリングもやったことない状態でしたが、2回目に行った時はレスリングの練習もやった状態で行って。日本でやってきたレスリングと米国のレスリングを組み合わせて、新しい発見があったというか。もちろん打撃でも発見はあったんですけど、自分としては組みの部分で発見が大きかったですかね」

――同じレスリングでも日本と米国では多少違いはありますか。

「そうですね。日本では大学のレスリング部でピュアレスリングを学ばせてもらって、米国はMMAのジムでやるレスリングなので、やっぱりMMAのためのレスリングなんですよ。そこの違いを学ぶことが出来ました。逆に打撃でいうと向こうは結構スパーを激しくやるので、新しいことを試す・やりたいことにチャレンジするのが難しい。新しいことは試しにくい分、強度が高いスパーリングができるって感じなんです。打撃に関しては日本で細かいテクニックや距離感を磨いて、米国で強度が高いスパーリングをやるのがいいと思っています。だから日本と米国の練習も一長一短で、それを理解したうえでいい練習のサイクルを作りたいと思っています」

――前回のサンチェス戦を経て、エフェヴィガ選手への期待も大きくなっていると思います。次の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回は自分のちょうどキャリア10戦目の試合で、しかも初のタイトルマッチを後楽園でできることになりました。自分がデビューしてから積み上げてきた時間と経験、さらに良くなった自分を見せたいと思うので、応援よろしくお願いします」

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45 BELLATOR Eterna MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE Shooto Shooto2024#08 UAEW UFC エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キム・ジェヨン ジョングウェン・パン マックス・ザ・ボディ 修斗 岡見勇信 工藤諒司 椿飛鳥 海外 田中半蔵 西尾真輔 飯田健夫 齋藤翼

【Shooto2024#08】SASUKEが椿飛鳥と3度目の防衛戦、環太平洋王座戦でエフェヴィガ×マックス

【写真】昨年12月の田中半蔵戦以来、3度目の防衛戦となるSASUKE(C)MMAPLANET

11月30日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08。今大会では世界ミドル級王座決定戦=岡見勇信×キム・ジェヨンに続いて、2つのタイトルマッチが追加決定した。
text by Takumi Nakamura

新たに決まったのは世界フェザー級王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥、環太平洋ライト級王座決定戦=エフェヴィガ雄志×マックス・ザ・ボディだ。


SASUKEは2021年7月に工藤諒司に判定勝利して世界王座を獲得。 Road to UFCは2年連続敗退に終わっているが、修斗ではたてお(飯田健夫)と田中半蔵を下して2度の王座防衛に成功し、今年5月には中国・YFUからの刺客ジョングウェン・パンにスロエフ・ストレッチを極めて圧倒的な強さを見せている。

SASUKEに挑む椿は同級1位、2023年1月の試合で左ヒジを脱臼する大怪我を負うも、復帰後は齋藤翼、結城 大樹、たておを下して3連勝を飾っている。このレコードもさることながらSNS上でSASUKEに対して挑発的な発言を繰り返し、王座挑戦のチャンスを掴んだ。

そのキャラクターと言動がクローズアップされる椿だが、今月10月に決まっていた某所でのグラップリングマッチを回避してSASUKE戦に備えるなど、王座戦にかける想いは強い。受けて立つSASUKEはUAEWやZFNからオファーがあり、Eternal MMAではタイトル戦も予定されていたが実現には至らず。そういった海外での試合に向けて、修斗において片づけておくべき相手として椿を捉えている。

実力・実績的にはSASUKE有利だけに、椿が王座戦にかける想いと共に、どんな戦略・対策を持って試合に臨むかが勝負の流れを決める試合になるだろう。

そして8月の「TTF CHALLENGE10」で元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスをKOし、無敗記録を8に伸ばしたエフェヴィガが自身初のタイトル戦に臨む。当初は9月の後楽園大会でマックスにKO勝利した西尾真輔とエフェヴィガによる王決定戦が計画されていたが、王座戦を打診された西尾サイドと調整がつかず、マックスに白羽の矢が立った。

エフェヴィガとしては自身が希望する海外での試合を見据え、VSマックスだけでなく、どれだけ自分のクオリティを上げて試合に臨めるがテーマになってくる。逆にマックスとしては偶発的に巡ってきたチャンスをモノにする力があるか試される王座戦だ。

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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o TTFC10 エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キック 木下憂朔

【TTFC10】世界への扉をこじ開けるKO勝利! 左でダウンを奪ったエフェヴィガがサンチェスをパウンドアウト

【写真】激勝!!(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.1R3分40秒 by TKO
エマニュエル・サンチェス(米国)

サウスポーのエフェヴィガが左ハイで先制する。さらに左インローを浴びせるエフェヴィガ。右ジャブ、左インローから試合をつくっていくエフェヴィガに対し、サンチェスも距離を詰めていく。エフェヴィガの左ストレートがサンチェスの顔面を捉えた、右カーフキックも当たる。サンチェスも細かくローを返すが、エフェヴィガが右ヒザでチェックした。

左ローから左ストレートを伸ばすエフェヴィガは、オーソドックスにスイッチして左ハイを繰り出した。右カーフからサンチェスを捌くエフェヴィガ。左テンカオからオーソドックスにスイッチして右を浴びせた。至近距離になるとサンチェスの右が襲い掛かる。エフェヴィガは左ストレート、右ジャブをクリーンヒットさせる。左ストレートで尻もちを着かせたエフェヴィガは、そのままパウンドを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

元Bellator戦士のサンチェスを完全にKOし、世界への扉をこじ開けたエフェヴィガ。米国キルクリフで練習を共にし、今回セコンドについた木下憂朔と抱き合った。試合後にマイクを握ったエフェヴィガは「これが9回目の試合で、圧倒的にレベルの高い相手と戦えて光栄でした。自分も普段からTRIBEで厳しい練習をしていて、米国でも揉まれて、ちょうど良いタイミングで練馬で試合を組んでくれました。これが自分にとって大きな区切りになると思います。これから世界へ行ってトップになります!」と語った。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL TTFC10 UFC YouTube エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス ソルト ティオール・タン 上田直毅 唐沢タツヤ 室谷勇汰 小森真誉 岩倉優輝 工藤諒司 永井奏多 渡辺謙明 狩野優 轟轟

【TTFC10】メインでエフェヴィガ雄志と対戦、闘牛エマニュエル・サンチェス「戦うこと、それが全てだ」

【写真】この暑さを歓迎できる。それだけで、タフさが伝わってくる…… (C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区のココネリ・ホールで開催されるTribe Tokyo Fight Challenge 10のメインで、エマニュエル・サンチェスがエフェヴィガ雄志と対戦する。
Text by Manabu Takashima

Bellatorフェザー級タイトルコンテンダー、フェザー級ワールドGPベスト4とサークルケージで9年間に渡り活動してきた34歳のベテランファイター=サンチェス。エルトロの異名を持つ彼にインタビューを試みると、初めての日本での試合を心底楽しみ、暑さも含めて日本で経験できることを全てエンジョイしている様子が伝わってきた。

そんなサンチェス、Bellator以降のキャリアの目標をUFCと断言した。


――飛行機の問題で来日が1日遅れ、東京に着いたのは昨日だったそうですね。疲れはないですか。

「全くないよ。米国で戦う時もトレーニングのスケジュールによっては、夜にしっかりと眠れないこともある。大したことじゃない。それでもすぐに起きて、トレーニングに向かう。時差はあるんだけど、たいして影響はないみたいだ」

――初めての日本ですか。

「そうだよ。街を歩いている人が、きちんとしているね(笑)。渋滞もあるけど、それほどじゃない。暑いね。最高だ。湿度も高いけど、それほど気にならない」

――この猛暑がお気に入りですか……。

「ホテルにいればエアコンがあるし、水をたくさん飲めば良いだけだよ(笑)。体調は凄く良い。ビタミンを摂って、ホットバスにエプソムソルトを入れて浸かれば、どんどん汗をかける。

そういえば昨日、イーブスがエプソムソルトを探しにいって言葉が通じずに困ったそうだよ(笑)。ちょっと日本語を勉強しないといけないね。ファイトで旅行でも、日本が話せると助かることもあるだろう(笑)。でも、凄く気に入っているよ。フライトは長い。でも、それだけの価値がある」

――そういえば、今回はイーブス・エドワースを伴っての来日と聞きました。エマニュエルは長年、ミルウォーキーのルーファスポートでトレーニングをしていた印象が強いですが、イーブスとはどのような関係なのでしょうか。

「1年前にテキサスのヒューストンに移ったんだ。イーブスやUFCやBellatorで戦うファイター、そして若くて活きの良い選手が揃っている。凄く良い練習ができているよ。皆で、一緒にハードなトレーニングに向き合うことができるからね。

ミルウォーキーと同じでテキサスには同胞(※メキシコ人)も多いし、何と言ってもバカ暑いのが良いよ(笑)。日本と同じぐらい暑い。寒いのは嫌いだ。バイオセラピーでコールドバスには浸かっているけど、屋外だと冬も雪も嫌なんだ。暑くて、汗ばんでいるのが好きで。水やジュースをたくさん飲んで、しっかりとハイドレーションができる。暑さはファイターにとって、都合が良いよ」

――キャリア13年、30戦以上の経験を持つエマニュエルが日本でアップカミング・ファイターのエフェヴィガ雄志選手と対戦する。今回の試合には、どのような気持ちで臨んでいるのでしょうか。

「戦うこと、それが全てだ。誕生日の5日後に戦うのも最高だしね。コールがあったとき、『レッツゴー』と即答したよ。でも、日本だと聞いて『何だって?』、『マジか』と(笑)。8月に日本で期待されている選手と戦う。もう神様からの贈り物かと思ったよ。神に感謝している。本当にハッピーだ」

――昨年6月を最後にBellatorを離れ、MMAファイターとして新たなチャプターを歩んでいるかと思いますが、今はどこに目標を置いて現役生活を続けているのですか。

「UFCだ」

――えっ……。

「UFCとは長い間、話をしてきた。Bellatorで戦っている時もね。Bellatorは全てにおいて素晴らしいプロモーションだった。でもPFLに売却した時にマネージャーやチームメイトと話して、『思ったように試合機会を得ることができないかもしれない』という結論に至った。本当に大きな変化が起こったわけだし。今後が不透明過ぎたんだ。僕は試合数を確保したかった。体が言うことを聞かなくなる前に……戦うことができている間は、少しでも多く試合をしたい」

――とはいえ34歳になったファイターがUFCと契約するのは、本当に難しくないですか。

「ハードだよ。だから戦う。1試合、1試合を正しい相手、正しいプロモーションで戦う。自分が強くなり、成長する試合を続けるんだ。もちろん、勝ち続けないといけない。マネージャーとチームからOKが出た相手と戦い、勝って正しい道を進む。前進あるのみだ」

――そこで戦うエフェヴィガ雄志選手の印象を教えてください。

「とても強いファイターだ。いや、とても強くなる可能性を持っているファイターだ。これまでもそうだけど、対戦相手のことを意識過ぎて戦ったことはない。しっかりと技術面はチェックするけどね。フィジカルが強いと言われているようだけど、俺もそっちは強いからね。

ユージはサムライ・スピリットを持つ尊敬すべきファイターだ。そんなユージが相手だから、MMAとして良い試合を皆に見てもらいたいと思っている。全ての力を駆使して戦いたい。ユージもそうあってほしい。そして、僕が勝つ。凄くワクワクしているよ。ユージとの試合を楽しみたい」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTFC10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+Ex>
大越崇宏(日本)
小森真誉(韓国)

<ライト級/5分2R+Ex>
岩倉優輝(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリング78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
渡辺謙明(日本)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+Ex>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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45 AB ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC TTFC10 UFC アーイージアコ・アーケンビエコア エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キャプテン☆ キャプテン☆アフリカ パトリシオ・フレイレ 上田直毅 佐藤天 修斗 唐沢タツヤ 大尊伸光 室谷勇汰 小森真誉 永井奏多 海外 狩野優 轟轟

【TTFC10】元Bellator戦士と対戦、エフェヴィガ雄志「世界のトップに食い込む準備はできている」

【写真】様々なプレッシャーもありながら、明るく話すエフェ。それだけ今が充実していることの表れだろう(C)MMAPLANET

13日(火)にTTMより、16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10のメインで、エフェヴィガ雄志が米国のエマニュエル・サンチェスと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike

2022年2月のプロデビュー以来、8戦無敗のエフェヴィガが、北米での戦いを目指して元Bellatorファイターのサンチェスを迎え撃つ。サンチェスはBellatorで9年ものキャリアを過ごしたベテランファイターだ。過去にKO負けはゼロで、一本負けもパトリシオ・フレイレ戦の一度のみ。このタフなファイターを相手に、エフェヴィガはどのような試合を見せるのか。試合直前のエフェヴィガを直撃した(取材は8月12日に行われた)。


北米のプロモーターも『この選手に勝っているのか』と分かってくれる

――元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスとの対戦が決まったそうですね。

「いやー、焦りましたよ。軽いトラブルがあって、サンチェスが予定の飛行機に乗れなかったみたいで。『相手が飛行機に乗れなかった』という連絡が来た時は、心臓が止まりそうになりました(苦笑)。その後、ちゃんと飛行機に乗れて日本に着きそうなので良かったです」

――今年は3月5月に修斗で国際戦を行っています。この2試合に勝利した後の展開は、どのように考えていたのですか。もう北米ファイターと対戦していきたい、と?

「実は前回の試合(中国のアーイージアコ・アーケンビエコアに2R KO勝ち)の1~2週間前には、長南(亮TRIBE代表)さんから『またTTFを開催する。お前がメインだ』と言われていたんです。そう言われると、5月の試合はまず絶対に負けられないじゃないですか。『うわっ、めっちゃプレッシャーかけてくるじゃん!』と思いました」

――アハハハ! ここ2試合の国際戦と比べて、今回は元Bellatorファイターとの対戦で気持ちも違いますか。

「気持ちが違うかといえば、毎試合違うとは思います。でも今回だけ気合いが違うとか、そういうことはないですね。いつも気合いは十分入っていますし。それよりもメンタル的には、だんだん安定してきているんですよ」

――メンタル面が安定してきている、というのは?

「プロデビューして最初の1、2戦はだいぶ緊張していました。もっと言うと、プロの試合よりもアマチュア修斗に出ていた時のほうが緊張していて。そこから経験と慣れもあって、今は良い感じの緊張感で試合に臨めるようになってきましたね。4戦目はABEMAの武者修行プロジェクトで米国に行かせていただいた時ですけど、その時はもう落ち着いて試合をすることはできていました」

――初めて海外で試合をする時のほうが緊張してしまいそうですけども……。

「初めての海外で勝手は分からなかったですけど、緊張はしなかったですね。あの試合は緊張しなさすぎて、開始10秒ぐらいでダウンを奪われちゃいました(苦笑)。緊張しなさすぎて良くなかった例だと思います。アハハハ」

――なるほど(笑)。続くグラジエイターの試合は、動きが堅かったように見えました。

「そうなんですよね。あの試合は調子が良くなかったです。気持ちはいつもの試合と同じだったんですけど、いつもの試合よりバテたりして。振り返ってみると当日、試合に入るまでに自分の中で良くなかった点がありました。その部分を直してから、ここまで3戦は全てフィニッシュしていますし、良い感じで来ていると思います」

――5月の試合ではKO勝ちを収めたあと「修斗の上位ランカーに対戦を断られている」という発言もありましたね。

「ちょいちょい断られているみたいですね。全ての話が自分まで降りてきているわけじゃないでしょうけど。少なくとも自分が聞いているかぎりは……。それなら、自分は自分でやりたいことがある。行きたい場所があるので」

――先日、修斗世界ライト級の王座決定戦が行われ、ランキング1位のキャプテン☆アフリカ選手が2位の大尊伸光選手を下してベルトを巻きました。エフェヴィガ選手は現在同級3位で、新王者に挑戦する権利は有しています。今、ここで修斗のベルトを賭けて国内対決に臨むことに興味はないですか。

「あまり興味はないですね。特に今回は北米のトップ団体で戦っていた選手と試合できるわけで。ここで勝って次を目指す時、北米のプロモーターも自分の戦績を見たら『この選手に勝っているのか』と分かってくれるじゃないですか。今は北米を見て戦っていきたい、という気持ちは大きいです」

――エフェヴィガ選手にとっても、今回のサンチェス戦は北米への大きなチャンスが近づいてきたと捉えているのですね。

「近づいてきましたよ。最初はUFCと言われても、ポカーンとするぐらいで。一番凄いところだとは知っていても、その実態が分からないですからね。選手のレベルがどんなモノなのか、自分とどれぐらい差があるのか――とかも分からないですし。

でもABEMAのプロジェクトで米国に行かせてもらって。キルクリフFCは大きなジムだから、UFCやBellatorの選手とも一緒に練習できて。しかも試合もできた。そこで『何となくだけど形が見えてきたなぁ』って感じでした。それが今回またキルクリフに行って、その形が明確になってきている。だから今『まさに近づいてきた』という感じですね」

――もし今年のRoad to UFCでライト級トーナメントが開催されていたら、エントリーしたかったですか。

「いや、今年は出る気はなかったです。長南さんからは『今年はしっかり準備して、実力が整ってから』と言われていて、自分もそう思います。もし今年ライト級トーナメントがあって、とんとん拍子に勝ち進んでUFCと契約しても……本戦で勝つための準備できていなければ、結局はそこからが一番シンドイわけで。UFCと契約することがゴールじゃない。であれば、そんなに急ぐ必要はないと思っています」

タフな削り合いになることも想定しているけど、今回もフィニッシュしたい

――確かにそうですね。今回キルクリフFCにはどれくらいの期間、滞在していたのですか。

「6月に入ってからすぐ行って、8月4日に帰国しました。だから2カ月間ですね。向こうに行くと『だいぶ変わったな』と言われましたよ。まぁ初めて行った時は――違う国だし、環境も全然違って、そこに適応するだけでも時間が掛かりましたから。

でも今回は2度目で、自分の実力や技術を細かいところまで見えてきましたね。前回気づけず今回新しく気づけたところもありましたし、もっと詳細な収穫を得られました」

――ちなみに何が一番変わったと言われましたか。

「みんなに『体がデカくなったなぁ』と言われました。それほど体重は変わっていないんですけど、みんなのイメージだと最初に来た時はヒョロヒョロに見えたみたいで。今回は『体もデカくなって強そうに見える』と。

たぶん自分の態度も関係しているとは思うんですよ。初めての時は何も分からないし、自信もないし。だけど今回は2度目だし、向こうのジムについても勝手を知っているような感じで行きましたから(笑)」

――アハハハ。体が大きくなったことは、何か効果をもたらしているのでしょうか。

「明らかに組みは強くなっています。去年行った時はレスリングが全然ダメで。向こうはレスリングのレベルが高いですからね。だから帰国してからちょくちょく、専修大学のレスリング部へ練習に行かせてもらったんですよ。それでまたキルクリフに行って、向こうの選手に対して技術もそうだし組み力にも慣れました。テイクダウンする、テイクダウンされないという攻防は強くなったと思います。

もちろんレスリングの練習をしても、良いことだけじゃないとは思うんですよ。レスリングだけやっても疲労して終わるだけだったら意味がないし。ちゃんとMMAに落とし込んでいく、自分のスタイルに落とし込んでいくことも大切ですよね」

――今、レスリングやキルクリフの練習を自分のMMAに落とし込めている状態ですか。

「そうですね。この試合が終わったら、米国から持ち帰ったものを消化していこうと思っています。帰国する1週間前に対戦相手が決まって、今は試合の対策練習をしています」

――キルクリフでは対策練習などは行えなかったのですか。

「いえ、決まった時に伝えました。ヘッドコーチのヘンリー・ホーフトさんも、ジムの選手たちも知っているぐらい知名度のある選手で。それとキルクリフには佐藤天さんがいますし、メチャクチャ対策を手伝ってくれました」

――では対戦するサンチェスの印象を教えてください。

「KOしたことはないけど、KOされたこともない。一本負けもピットブル戦ぐらいで、フィニッシュしにくい選手ですよね。結構プレッシャーもかけながら頑張る選手なので、タフな試合になるとは思います」

――これまでエフェヴィガ選手が対戦したことのないタイプのファイターですね。

「サンチェスは打撃でも頑張るじゃないですか。打撃でも頑張って、ゴリゴリ来る選手は対戦したことがないですね。打たれても打ち返してくる。噛み合うと面白い試合していると思うんですよ。でもそれが噛み合わないと――ピットブルとの試合は全てカウンターを合わされて」

――打って打ち返す、リスクのある攻防ではあります。そのなかで自分の打撃を効かせる自身はありますか。

「はい、倒せると思います。タフな削り合いになることも想定はしていますけど、今回もフィニッシュしたいですね。僕はこれから世界のトップに食い込む準備はできている。そんな自分を世界に見せたいです」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTF CHALLENGE10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+ExR>
大越崇宏(日本)
小森真誉(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岩倉優(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリングマッチ 78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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