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【UFC ESPN60】イ・ジョンヨンのカウンターに、10倍返しのアミルが65秒スタンディングTKO

<フェザー級/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
Def.1R1分05秒by TKO
イ・ジョンヨン(韓国)

すぐに左ミドルハイを蹴ったアミル。イ・ジョンヨンの右に、カウンターの右を合わせる。組みから離れ、拳の届く距離のうち相手で逆にイ・ジョンヨンが右フックをカウンターを入れる。ここで止まらないのが、欧米のファイターだ。勢いを増したようにアミルはフックを振るい、テンプルを打ち抜く。ここから足を止めての打ち合いで、イ・ジョンヨンのフックを勢いを上回るアミルのフックが、顔面を捕え続ける。

殴られながら、下がる──下がらされたイ・ジョンヨンは足が揃った状態でフックの連打を受ける。ケージに詰まり、腰が一旦落ちたイ・ジョンヨンに無酸素で連打を続けるアミルが、必死にk節を放浪右フックを連続で決め、防御態勢が取れないイ・ジョンヨンは立ったまま敗れた。


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45 AB Interview UFC UFC ESPN60 イ・ジョンヨン ハイダー・アミル ブログ

【UFC ESPN60】Road FCフェザー級王者~RTU~UFC、イ・ジョンヨン「自分で言うのもなんですが……」

【写真】この拳が、強くて硬い。キム・スーチョルと1勝1敗のパク・ヘジンを僅か10秒でKOしているイ・ジョンヨンだ(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN60「Lemos vs Jandiroba」が開催され、イ・ジョンヨンがハイダー・アミルとUFC2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima

右肩上がり時代のRoad FCでデビュー。キャリア7戦目で、当時のK-MMA界で最も完成度が高かったとされるチェ・ムギョムを下しフェザー級王者に。アンチUFCの急先鋒と目されていたジョン・ムンホン代表率いるRoad FCで成功を収めながら、イ・ジョンヨンは常にUFCファイターになることを夢見ていたという。

そんなイ・ジョンヨンに初インタビューすると、自信に満ち溢れた言葉が続いた。


Road FCのチャンピオンになれたことは、今も自分の誇りです

──オクタゴン2戦目が今週末に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「過去最高のコンディションで、今回の試合でも自分がUFCでしっかりと戦っていけることを証明したいと思います」

──イ・ジョンヨン選手の試合は、実はRoad FCのYoung Guns出場時からフォローさせてもらっていたのですが、初めてインタビューする機会を得ることができました。2014年にRoad FCでプロMMAデビューをしましたが、MMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「8年間、テコンドーの練習をしてから柔術を始めました。MMAを戦うようになったのは、世界最強の人間になりたかったからです。それが自分の夢であり、浪漫でした。誰かの影響を受けてそういう人間になったのではなく、もともとそういう想いを持っていました。

そしてUFCファイターになること、それが最強の人間になる道だと思いました。一歩一歩キャリアを進むことができて、UFCファイターになれました。Road FCで戦っていた時から、凄く恵まれたキャリアを送ってきたと思っています」

──Road FCは韓国の巨大独立王国のようなプロモーションです。対して、UFCを目指すのであればTOP FCという選択もあったかと思うのですが、なぜRoad FCだったのでしょうか。

「Road FCしか選択肢がなかったのが、正直なところです。自分はRoad FCのアマ大会でキャリアをスタートさせたので、そのままRoad FCでデビューをしました。当時、TOP FCはアマチュアの大会を開催していなかったので。そしてRoad FCからRoad to UFCを戦い、UFCと契約ができました。Road FCのチャンピオンになれたことは、今も自分の誇りです」

──とはいえ、UFCファイターになることが夢というのは、Road FC時代は口にできなかったのではないですか。ジョン・ムンホン代表はアンチUFC的な発言が多かったですし。

「正直にいえば、本音を隠さないといけなかったです(笑)。指摘されたようにジョン・ムンホン代表は、そのような言動を好んでいなかったので。

と同時にRoad FCは最高のホテルをファイターに用意し、イベントの規模も大きかったです。記者会見やビデオ撮影、公開計量というファイトウィークもあります。UFCで戦う準備となる経験をさせてもらったと思っています。プロファイターの基盤をRoad FCで創ることができました」

──キャリア7戦目で、チェ・ムギョムを破りフェザー級王者になりました。個人的にチェ・ムギョムはイ・ユンジュンと並び韓国でも最もファイトIQが高いファイターだと思っていたので、あの勝利は正直驚かされました。

(C)ROAD FC

「あの試合までの自分は、虎は虎でも子供の虎のようなモノでした。

本当の自信を持ち合わせていなかったです。あの試合の時は、ただRoad FCのチャンピオンになりたくて戦っていました。結果的にあの試合がRoad FCで一番思い出に残るファイトになりましたし、本物の自信を手にすることができたと思います。自分のキャリアのなかで、本当に大きな意味を持つ勝利です」

──そのようにキャリアを振り返ることができることも、素晴らしいですね。

「先ほども言いましたが、Road FCフェザー級王者になったことは自分の誇りです。ただコロナ禍になり、Road FCが活動を休止し2年ほど戦う機会がなかったです。あの時、契約も切れるタイミングだったのでUFCで戦いたいという気持ちに従うことにしました」

──そして土曜日に、ハイダー・アミルとUFC2戦目を戦います。

「どの局面でも、彼が自分を倒すような力はないです。100パーセント、フィニッシュします」

──イ・ジョンヨン選手は真っ向勝負の打ち合いができるなかで、カウンターショットのタイミングが素晴らしいです。それも踏込みに合わせて打つだけでなく、バックステップで呼び込んでカウンターを打ち込むことができます。

「自分で言うのもなんですが、距離をコントロールする能力とタイミングを合わせる素質があるのだと思います。踏み込んでカウンターを合わせるのも、下がって打つのもどちらを好むということはないのですが、まずはプレッシャーをかけて相手が出てくるなら、ステップイン。相手が距離を取るようなら、誘い込むように動いてカウンターを入れます」

──今大会は3人の韓国人先輩UFCファイターが出場しており、母国での注目度も一際高いと思われます。そのなかで、ファンを驚かせる自信はどれだけありますか。

「自分は韓国のライジングスターです。ファンの期待に応える試合をします。皆がエキサイトする戦いを見せる自信は十分にあります。

今、日本のUFCファイターも凄く良い試合をしています。彼の活躍は自分にモチベーションを与えてくれています。いつか日本で練習をしたいですし、もちろん日本で戦いたいです。その時は日本のファンにアジアのファイタ―の強さを示したいと思っています」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午前6時00分~UFC Fight Pass
午後5時45分~U-

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AB Gladiator K-1 News o Road to UFC UFC イ・ジョンヨン キム・ハンスル シエ・ビン ジェカ・サラギ ソ・イェダム チェ・ドンフン パンクラス ルエル・パニャレス 三浦彩佳 原口伸 安藤達也 小崎連 本野美樹 松井斗輝 透暉鷹 野瀬翔平

Road To UFCシーズン3・5月18・19日に行われる4階級トーナメントの全試合発表。ワンマッチにパンクラスライト級王者ヤン坊出場。

jp.ufc.com

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ(中国) vs. チェ・ドンフン(韓国)
ジョン・アルマンサ(フィリピン) vs. アンガド・ビシュト(インド)
松井斗輝(日本) vs. ルエル・パニャレス(フィリピン)
キルー・シング・サホタ(インド) vs. イン・シュアイ(中国)

昨年の決勝で鶴屋1RKO負けしたニウシュイエが今年も出場。一回戦の相手のドンフンは、GLADIATORのフライ級トーナメントに出場していたが、Road To UFC出場が決まり離脱が発表されていた。

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン(韓国) vs. 野瀬翔平(日本)
ダーエミィスウ・ザウパースー(中国) vs. 小崎連(日本)
キム・キュサン(韓国) vs. 中西透暉鷹(日本)
バーエゴン・ジェライスー(中国) vs. TBD

バーエゴンは昨年のRoad To UFCにも出場し、一回戦で上久保に判定負け。相手は英語版だと同じ中国のLi Yunfengとなっている。ビザの問題のため、直前の欠場選手の場合、中国国内の選手に限定される模様。

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸(日本) vs. ホン・ジュニョン(韓国)
ズー・カンジエ(中国) vs. 安藤達也(日本)
河名真寿斗(日本) vs. ソン・ヨンジェ(韓国)
シエ・ビン(中国) vs. ハミド・アミリ(アフガニスタン

シエ・ビンは2021年にコンテンダーシリーズ出場。2022年のRoad To UFCに出場したが、一回戦で優勝したイ・ジョンヨンにガードからの腕十字で秒殺一本負けした。アフガニスタンのアミリはアフガン国内で9戦全勝の20歳。

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル(中国) vs. 本野美樹(日本)
フォン・シャオツァン(中国) vs. キラン・シン(インド)
プリヤ・シャルマ(インド)vs. ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国) vs. ソ・イェダム(韓国)

フォン・シャオツァンは前戦で本野に勝っており、2年前には本野と対戦するフェイルとも対戦し勝利。イェダムはパンクラス三浦彩佳に判定負け、2022年のRoad To UFCではワンマッチで現UFCファイター・K-1にも出場したヨセフィン・ノットソンと対戦し判定負けしている選手。

非トーナメント戦
女子フライ級
ワン・ツォン(中国) vs. パウラ・ルナ(ペルー)

女子フライ級
ヤン・チーフイ(中国) vs. リサ・キリアコウ(オーストラリア)

ウェルター
バテボラティ・バハテボラ(中国) vs. キム・ハンスル(韓国)

ライト級
キ・ウォンビン(韓国) vs. 雑賀達也(日本)

ワンマッチ4試合も発表。いずれもトーナメントが実施されない階級で、勝ち方によっては本戦契約の可能性もある試合となる。

パンクラスライト級王者のヤン坊が出場。相手のウォンビンはGLADIATOR王者で、2021年のRoad To UFCでは一回戦で鹿志村をパウンドアウトしたが、準決勝でインドネシアのジェカ・サラギにまさかのKO負け。昨年も出場したものの、パンチでダウンを奪った後に後頭部にパウンドを入れてしまい反則負けで敗退となっている。

ウェルター級ワンマッチ出場のハンスルは昨年もワンマッチに出場しKO負け。今年1月のTOP BRIGHTSでグレイソン・チバウ戦が組まれていたが欠場した。相手のバハテボラは昨年ライト級一回戦でウォンビンの後頭部パウンドで反則勝ちしたものの、準決勝の原口戦では体重オーバーで失格となっている。

試合は18日と19日に振り分けられ、アジア圏のプライムタイム(昨年と同じなら日本時間19時開始)に行われる。

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN UFN235 イ・ジョンヨン ブレーク・ビルダー

【UFN235】RTU 2022優勝のジョンヨン、ビルダーに判定で圧勝。UFCデビュー戦を飾る

<フェザー級/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ブレーク・ビルダー(米国)

重心を落として構えるジョンヨンがプレッシャーをかける、ビルダーはサークリングしながらインローを蹴る。ジョンヨンは左ボディで飛び込み、ジャブも見せながら右ボディを打つ。組みついたビルダーはジョンヨンをケージまで押し込み、シングルレッグへ。

ジョンソンはビルダーの側頭部にヒジを落とし、ボディにヒザ蹴り。ジョンヨンも腕を一本差して、正対すると離れ際にヒザ蹴りを突き上げる。これがでビルダーが後退し、ジョンヨンは左ボディからガードを固めるビルダーに一気に連打。距離が離れるとビルダーがジャブ、ジョンヨンは左ボディを当てる。

2R、ここもジョンヨンがパンチのプレッシャーをかけて左ボディ、右のヒザ蹴り、右ストレート。ビルダーもジャブとインローを細かく見せて、ジョンヨンにダブルレッグから組みつく。ビルダーは左手を深く入れるが、ジョンヨンは両手でビルダーの右手を持ってクラッチさせない。

逆にジョンヨンが脇を差し返すと、両差しからテイクダウン。ハーフガードで上になるとヒジを落とす。ビルダーが脇を差して体を起こし、ケージに身体を預ける。ジョンヨンはそこに一気にパンチを連打。ビルダーはガードして亀になって立ち上がる。

ビルダーに押し込まれるジョンヨンだが、ジョンヨンは左手を差し上げて右のヒザ蹴り。距離が離れて打撃になると、ジョンヨンがジャブ、左アッパーから右を打ち下ろす。

3R、構えをスイッチするビルダー。ジョンヨンはすぐに右ミドルを蹴る。ビルダーは構えを戻し、シングルレッグで組み付く。ここもジョンヨンはケージに身体を預け、ビルダーの右手をコントロールして組ませない。

逆にジョンヨンはビルダーの左手を小手に巻いて投げを狙い、ビルダーをケージに押し込む。ビルダーはギロチンを狙いつつ、ネルソンで引き込み気味に下になる。ジョンヨンはネルソンを外すと、ハーフガードでトップキープしてパンチとヒジを落とす。

ビルダーも脇を差して体を起こすが、ジョンヨンは肩固めのクラッチで寝かせ、パンチを落とす。ビルダーもなんとかガードに戻し、立ち上がったジョンヨンに蹴り上げを狙った、最後はジョンヨンがインサイドガードでトップキープした。判定はジャッジ3名とも30-27でジョンヨンを支持。Road to UFC 2022フェザー級優勝のジョンヨンがUFCデビュー戦で圧勝を収めた。


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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN235 アザット・マクスン アレッシャンドリ・パントージャ イ・ジョンヨン ギルバート・ウルビナ チャールズ・ジョンソン テンバ・ゴリンボ ディアナ・ベルビシャ トーマス・ピーターソン ナソーディン・イマボフ ハファエル・エステヴァン ヘナト・モイカノ ボクシング マルケル・メデロス ムスリム・サルコフ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン ユリア・ストレアレンコ ランディ・ブラウン ランドン・キニョネス ヴィヴィアニ・アロージョ 平良達郎

【UFN235】17勝0敗のカザフスタン人ファイター=アザット・マクスン「タツローとフライ級を盛り上げたい」

【写真】非常にクール、でも親しみやすい感じのマクスンだった (C)MMAPLANET

アレッシャンドリ・パントージャを頂点とするUFCフライ級戦線には10勝以上の無敗の選手が4人在籍している。10勝0敗のムハマド・モカエフ(英国)、12勝0敗のハファエル・エステヴァン(ブラジル)、15勝0敗の平良達郎──そして17勝0敗のアザット・マクスンだ。
Text by Manabu Takashima

UFCではエステヴァンと並び1勝0敗のため、まだランク外のマクスンが3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN235:UFN on ESPN+93「Dolidze vs Imavov」に出場し、チャールズ・ジョンソンと対戦する。

中央アジアから中東で負け無しだったマクスンにとって、LFA王者だったジョンソンとの対戦はワールドクラスで戦う物差しとなる。ベルト獲りへ自信しかないマクスンにジョンソン戦、平良達郎について尋ねた。


──アザット、フライ級の新鋭としてBRVE CF時代から知る人ぞ知るファイターでしたが、日本のMMAファンにとっては未知強のままです。アザットはこれまでどのような格闘技の経験があるのか、まず教えていただけないでしょうか。

「10歳の時にフリースタイルレスリングを始めたのが、最初のコンバットスポーツとの出会いだよ。ただ住んでいる地域や市の大会では優勝できたけど、カザフスタンの全国大会では優勝できなかった」

──それにしてレスリングがベースなのですね。そう思えないほど、素晴らしい右ストレートを持っているので、ボクシングがベースだと思っていました。

「実は12歳……13歳の時に打撃の練習もするようになっていたんだ。その時、僕は天性のヘビーパンチャーだと気づいたよ」

──レスラー時代に、その天賦の才をストリートで試したことは?

「ないよ。全くない。ストリートファイトをした経験は一度もないから(笑)」

──承知しました。ではMMAに転じたのは?

「レスリングの大会で良い結果を残せなかった時、MMAの人気が僕らの国でも上がってきて──興味を持ったんだ」

──アザットのMMAは上手く打撃と組みが融合しているように感じました。打撃は打撃、レスリングはレスリングとして続けていたのか、それともコンバットサンボのような打と組みがある競技の経験はあったのでしょうか。

「コンバットサンボもスポーツサンボも経験はない。アレはロシアの格闘技だから。カザフスタンにはジェクぺ・ジェックという殴って、蹴って、投げて、グラウンドでも殴って良い伝統的なマーシャルアーツがあるんだ(※zhekpe zhek=憎しみと戦うという意味で、動画ではほぼMMA。アマとプロもあり、MMAプロモーションとしてzhekpe zhekも存在している。その一方で素手、カザフ国旗と同じ青のズボンをはいて土嚢が積まれたサークルで戦う試合も。さらにケージを使用し、無差別で子供が戦う試合も見られた……)。

大会は8人トーナメントで1日に3試合を戦う必要がある。プロMMAを戦う前にジェクペ・ジェックの経験があったから、MMAに転じるのは凄く簡単だった。だからイージーにオクタゴンMMAでフライ級チャンピオンになれたんだ」

──ジェクペ・ジェックですか……、興味深いです。ところでUFC二戦目となるチャールズ・ジョンソン戦を週末控え、今はどのような気持ちですか(※取材は1月31日に行われた)。

アザットは126ポンド(57.15キロ)。ジョンソンは125.5ポンド(56.93キロ)で計量をクリアしている(C)Zuffa/UFC

「普段と変わらない。

とても落ち着いていて、オクタゴンに入って勝つ。それが僕の仕事だから。チャールズ・ジョンソンが何をしてこようが、どの局面でも準備できている。打撃戦でも、レスリングでも僕は負けない。彼の攻撃で恐れるモノは何一つないんだ。この試合で勝って、これからどんなことが起こるか楽しみにしてほしい」

──その「これから」ですが、同じフライ級で無敗の平良達郎選手とデンバーで一緒にトレーニングをしたことがあるかと思います。平良選手の印象を教えてください。

「タツローとは今、言っていたようにコロラド州のデンバーで1カ月半ほど一緒に練習した。凄く良いヤツで、すぐに打ち解けて友達になったよ。技術交換もしたし、素晴らしい時間をタツローと過ごせた」

──とはいえ、同じ階級です。勝ち進めば戦うこともあるかと思います。

「タツローは今トップ15になったばかりだけど、輝かしい未来が待っているファイターだ。僕自身の成功とともに、タツローの成功を願っている。僕らでUFCフライ級ディヴィジョンを盛り上げたいと思う。当然、ベルトは僕のモノになるけどね」

──そこは譲れないと(笑)。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「サンキュー。アリガト。ラフマット(※カザフ語でありがとう)」

■視聴方法(予定)
2月4日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN235対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ライト級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ドリュー・ドパー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ムスリム・サルコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ギルバート・ウルビナ(米国)
チャーリー・ラドキー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
モリー・マッキャン(英国)
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
アザット・マクスン(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)
ピート・ロドリゲス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレーク・ビルダー(米国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ(豪州)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マルケル・メデロス(米国)
ランドン・キニョネス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
ジャマール・ポーグス(米国)

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MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep01 SASUKE UFC イ・ジョンヒョン イ・ジョンヨン イ・チャンホ イープークールー イー・チャア ウィンドリス・パティリマ ウズアズベク・ジャフフ エプライム・ギンディン キム・サンウォン キム・サンウク キム・ハンスル キ・ウォンビン クリス・ホフマン シャオ・ロン シャン・シンカイ スミット・クマール タイラークゥ ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・スングク トップノイ・キウラム ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ ビリー・パスラタン ピーター・ダナソー ホン・ソンチャン マーク・クリマコ ユ・サンフン ラナルドラ・プラタップ・シン リー・カイウェン ルー・カイ ロナル・シアハーン ロン・チュウ 上久保周也 丸山数馬 原口伸 松嶋こよみ 海外 神田コウヤ 野瀬翔平 鶴屋怜

【Road to UFC2023Ep01】日本の夢を砕いた男、イー・チャア「前回のトーナメントのことは頭にない」

【写真】昨年とは違い、誰もイー・チャアを認めている。ある意味、彼のとっては昨年よりもハードルが高くなったトーナメントといえる (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)&28日(日・同)の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されるRoad to UFC。そのエピソード01で組まれたフェザー級準々決勝でイー・チャアがウズアズベク・ジャフフと戦う。

イー・チャアといえば昨年のRoad to UFCの初戦でSASUKE、準決勝で松嶋こよみを破り日本の夢を砕いた張本人だ。しかし、優勢に進めたと思われた決勝のイ・ジョンヨン戦を落とした彼はUFCとの契約はなく、2年連続でRoad to UFCに挑むこととなった。

昨年の今頃は誰も注意していなかった無名のイー・チャアは、トーナメント本命としてUFCへの道を戦う。


――日本の記者としてイー・チャアには伝えておきたいことがあります。昨年のRoad to UFCでSASUKE選手、そして松嶋こよみ選手を破り日本人ファンの夢を粉砕しました。本当にショッキングな2つのイー・チャアの勝利でしたが、あの2試合によって日本のMMA関係者はイー・チャアと中国の強さが認識できました。

「まず日本のMMAファンの皆が、僕のことを認識していることに感謝している。しかも、僕の力を認めてくれているなんて。SASUKEも松嶋も本当にテクニカルなファイターだった。SASUKEは今回のトーナメントにも出場しているし、また戦えることを楽しみにしているよ」

──夢を砕いたイー・チャアだけに、決勝でも勝ってもらってUFCと契約して欲しかった。それも日本のファンの想いでした。そしてイ・ヨンジョン戦、イー・チャ―の判定勝ちだという声も多く聞かれました。

「正直、レフェリーがイの手を挙げるまで自分の勝利を信じていた。でもジャッジの見方は違った。本当に残念だった。でもUFCは試合直後にRoad to UFCに再び出場できると確約してくれた。だからすぐに100パーセント、今回のトーナメントに集中して過ごしてきた」

──とはいっても……バンタム級とライト級では決勝で敗れた選手が契約できています。より接戦だったイー・チャアが契約できなかったのもおかしな話で……。例えRoad to UFCに再チャレンジできたとしても。

「実はその状況にも試合直後はうっぷんが溜まってしまっていたよ。何よりガッカリした。でも僕の目標は何一つ変わっていない。UFCで戦うこと。だから、その目標に向かって戦うだけだ。今年のトーナメントにも優れたファイターが集まっている。前回のトーナメントのことはもう頭にない。過去に拘るのではなくて、今回のトーナメントに勝つことに集中している」

──昨年はイー・チャアのことを多くの人が知らなかったですが、今回は本命視されています。そんななかアブドゥル・アジーム・バタクジから対戦相手が同じ中国人選手のウズアズベク・ジャフフとなりました。

「そうだね、最初はアフガニスタン人ファイターと戦う予定だった。だけど、彼はすぐに欠場が決まってUFCからはフィリピン人選手と戦うことになると聞かされていたんだ。でも、20日前にそのファイターもビザの問題でドロップした。結果、中国人の対戦相手をUFCが見つけてくれた。中国人選手だろうが、海外の選手だろうが構わない。皆がどのように僕のことを見ていようが、自分がやるべきことに集中している。ただ戦って勝つ。それだけだよ。

きっと日本のファンは日本人同士の対戦は見たくないだろうし、中国のファンも中国人同士の試合は見たくないはずだ。でもファイターは皆、自分のために戦っている。対戦相手の国籍は全く関係ないよ。

どれだけ激しい戦いが続いても、UFCが用意する契約書は1枚だけだ。その契約を勝ち取るために何人であろうが、僕は勝つ。そのためにここにいるんだよ」

──本命として、まず初戦ではどのような試合をしたいと考えていますか。

「何があろうが、この試合が判定まで行くことはない。KOか、サブミッションか、パウンドか。いずれにしても、僕がフィニッシュする」

──では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「皆の応援に感謝しているよ。そして、僕……イー・チャアがこのトーナメントで優勝すると約束するよ」

■視聴方法(予定)
5月27日(土・日本時間)
Episode01
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode02
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

5月28日(日・日本時間)
Episode03
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode04
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
マーク・クリマコ(米国)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
ウズアズベク・ジャフフ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ロナル・シアハーン(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
スミット・クマール(インド)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イープークールー(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
ビリー・パスラタン(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
タイラークゥ(中国)
キム・ハンスル(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
ホン・ソンチャン(韓国)
ロン・チュウ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
上久保周也(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
丸山数馬(日本)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
野瀬翔平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ホフマン(フィリピン)
ユ・サンフン(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
ラナルドラ・プラタップ・シン(インド)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
エプライム・ギンディン(インドネシア)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
シャン・シンカイ(シンガポール)

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【UFC】Road to UFCシーズン02が5月27日&28日にシンガポールで1回戦。実施階級はフライからライト級

【写真】まずは1/8の枠を得るために、各陣営の総力戦が始まる──いや、既に始まっている (C)MMAPLANET

28日(火・現地時間)、UFC が上海発のニュースとして5月27日(土・同)と28日(日・同)の2日間に渡りRoad to UFCのシーズン2の1回戦をシンガポールで開催することを発表した。

2022年シーズンはバンタム級で中村倫也が優勝、ライト級ではインドのアンシュル・ジュビリ、フェザー級とフライ級はそれぞれ韓国のイ・ジョンヨントパク・ヒョンソンが制した。

そんななか準優勝の風間敏臣、ジェカ・サラギ、さらにワンマッチ出場のジャン・ミンヤンがUFCと契約。2階級は準優勝でもオクタゴン入りが成されたことも朗報だ。

そんななか今年のRoad to UFCはウェルター級、女子もストロー級からバンタム級に規模を拡大して行われるという噂もあったが、今日の発表では昨年と同じ男子フライ級からライト級までの4階級でトーナメントが実施されることが明記されている。


既に男子フライ級では国内外から出場決定選手、そして出場に向けて交渉中という声と共に、女子で出場が決まったという報もあったが、女子のケースは恐らくはワンマッチ出場となるのだろう。

各階級8つの枠に日本人は2名、ひょっとすると3名もあるやもしれない。正式発表までその名を明らかにすることができないが、フェザー級などこれまでのキャリアを考えると、狙いがオクタゴンにあるとは思えなかった選手も、その椅子を狙い交渉に入っているとも伝わってくる。

とにかく勝てば──優勝すればUFCと正式契約の正規ルート、世界の頂点を目指す顔触れがいかようになるか、非常に興味深い。

またUFCではRoad to UFCに力を入れるために、今年度のコンテンダーシリーズの日本人出場は見送れるという話もあるが──果たして。上記の出場枠、ワンマッチ、コンテンダーシリーズ云々は全てUFC首脳の匙加減、トーナメント開幕は3カ月先だが出場選手の正式発表が待たれる。

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【UFN218】フェザー級決勝はコントロールのイー・チャアを打撃の精度でイ・ジョンヨンが下し優勝

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
Def.2-1:29-28.29-28.30-27
イー・チャア(中国)

すぐに距離をつめたイ・ジョンヨンがワンツーを決める。腰が落ちたように見えたイー・チャアが組んでケージに押し込む。右腕を差したイー・チャアが、一度は態勢を入れ替えられたがすぐに押し込み返して、ダブルレッグへ。バックを許したイ・ジョンヨンはキムラ、さらに腕を剥がしに行くがイー・チャアが正面に回ってテイクダウンを決める。ケージを背負って座った形のイ・ジョンヨンは腰をコントロールされた状態が続き、立ち上がってもバックを取られている。

胸を合わせたイ・ジョンヨンはついに胸を合わせてケージに押し込み返すことに成功。それでもポジションを入れ替えたイー・チャアが、イ・ジョンヨンを金網に押し付けてヒジを打っていく。イ・ジョンヨンが打ち返すタイミングでシングルに出たイー・チャアは残り10秒で自ら離れ、アッパーを放っていった。

2R、イー・チャアは右に回り、イ・ジョンヨンのパンチをかわす。右を互いに見せ、イー・チャアはダブルレッグからケージに押し込んでテイクダウンを決めると、スクランブルでバックに回る。胸を合わせたイ・ジョンヨンは右エルボーを打ちこむ。スイッチから左を伸ばし、右をクリーンヒットさせたイー・チャアは、ダブルレッグを連続で繰り出す。クリンチからヒジを入れ、ダブルレッグのイー・チャアに対し、イ・ジョンヨンがヒジを落とし、ヒザを決めた。

離れたイー・チャアは効いているか、組み疲れか口が開いている。スイッチしたイー・チャアがオーソに戻すと、イ・ジョンヨンがジャブを伸ばす。さらにコリアン・スペシャルといえるステップインにアッパーを合わせたイ・ジョンヨンが、ダブルレッグを切って左をヒットさせる。残り70秒でダブルレッグでテイクダウンを決めたイー・チャアがエルボーを落とす。ここでイ・ジョンヨンがグラウンド状態に関わらず、顔面に蹴り上げを繰り出し試合が中断される。

ドクターチェックを固辞したイー・チャア、なんと試合はスタンドで再開される。反則でポジションを失ったイー・チャアはヒザ蹴りを受けそうになってもダブルレッグへ。ここは切ったイ・ジョンヨンが右を繰り出し、左ジャブを当てラウンドが終わった。

最終回、アッパーから左フックのヒットしたイ・ジョンヨン。流れが変わり、イー・チャアの左の蹴りにイ・ジョンヨンが右を合わせる。と、イー・チャアも右をヒットさせてテイクダウン狙いへ。イ・ジョンヨンはケージを競って耐え、回って離れる。すぐにダブルレッグからクリンチのイー・チャアがシングルレッグ、そして押し込むが力がなくなってきた。

対してイ・ジョンヨンは右アッパー、そしてワンツーで打ち込む。すぐにシングルからボディロックでテイクダウンに出たイー・チャアはバックに回るが前方に落とされる。イ・ジョンヨンの腕十字に、腕を抜いたイー・チャアがトップを取り、スクランブルでバックへ。ここは乗り過ぎず、バックをコントロールから右を当てて、ダブルレッグでテイクダウンを決めた。

ねちっこい展開でイ・ジョンヨンをリードするイー・チャアだが、レフェリーが攻めろという指示する。イ・ジョンヨンを絶たせ、パンチを打たせてダブルレッグを決めたイー・チャアが、ここもバックへ。そのまま後方に倒れこんだところでタイムアップを迎えた。

とにかく反則でポジションをイー・チャアが失ったのはレフェリーのミス。そこを差し引いて組みでのドミネイトがどのように評価されるか。結果はスプリットでイ・ジョンヨンの手が挙げられた。


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ABEMA Black Combat K-MMA KTT MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218   アダム・ヒューギット アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デニス・チュルリン デリック・ルイス デヴィン・クラーク パク・ジュンヨン パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ マンディ・ブーム 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】韓国MMAを知る。パク・ジュンヨンが語る韓流MMA=「自分の限界を引き上げること」

【写真】ハ・ドンジン監督、チョン・ダウンと。このちょっととぼけた感が良い (C)MMAPLANET

昨年末、大晦日に開催されたBlack Combatを取材するために渡韓し、複数のジムで選手、指導者、プロモーターに会いK-MMA界の今を探ってきた。

ここでは4日(土・現地時間)のUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」でデニス・チュルリンと戦うパク・ジュンヨンの目線で、K-MMAとUFCの関係を探りたい。UFCミドル級で5勝2敗の戦績を残す、彼にとってKTTの練習が全てだった。


──今回、韓国のMMAがどうなっているのか。選手目線からパク・ジュンヨンから語ってもらいたいと思います。まず、韓国の若い選手達はどこをゴールに戦っている場合が多いのでしょうか。

「UFCで戦うことを目標にしているんじゃないかと思います。そのためにも一番大切なのはいつでも戦えるよう気持ちを創っていることです。そうしていればUFCでも戦えるようになります」

──日本では一般層にはUFCはそれほど認知されていなくて、RIZINの知名度が高くUFCを目標としない選手も多いです。UFCファイターとしてパク・ジュンヨン選手はそのような日本の事情をどのように思いますか。

「日本がそうなっていることは、初めて知りました」

ハ・ドンジン監督 日本ではUFCのTV中継がなくて、地上波でやっているRIZINの方が有名なんだ。

「そうなのですね。韓国ではUFCが一番なので……。自分は国内とか関係なく、UFCです」

──ではパク・ジュンヨン選手も街中を歩いていると、周囲の人に注目されるような感じなのでしょうか。

「自分はあまり街とか歩かないんです(苦笑)。特にコロナになって、マスクもしていますし。ただ毎週、サッカーをやっているのですが、そこでは名前と顔は知られているようです(笑)。色々な人に声を掛けられます」

──改めてUFCで戦い続けていて、UFCの良さはどこだと思っていますか。

「もちろんUFCの環境は最高です。何よりUFCで戦っていると、試合のたびに自分が成長していることが感じられるんです。そこが一番良いところですね」

──アジア人選手がミドル級で勝ち越すというのは、凄いことですね。これまでのUFCでの活躍をどのように捉えていますか。

「岡見選手がいるじゃないですか」

──もちろん、岡見選手の功績は絶対です。と同時に、岡見選手がUFCにデビューした当時はここまえ層が厚くなかったです。

「……(苦笑)。いや……そんなことはないと思います」

──そのUFCでここまで結果を残す自信はありましたか。

「UFCで戦うようになってから、相手の動きが良く見れるようになったりして。自信はUFCで戦うようになってから持てるようになりました」

──ハ監督が近くにいて答えづらいかもしれないですが、KTTで練習していて米国に練習に行く必要性を感じたことはないしょうか。

ハ・ドンジン 俺は向うに行くから、正直に話せよ(笑)。

「自分は韓国流でやっていきたいです。結局、どれだけ優れた指導者がいようが、そこについていけるかどうかは自分次第で。自分は今のKTTでの練習で強くなれたのでハ監督とジョン監督の下で十分な練習ができています」

──韓国流とはスパルタと考えて良いですか。

「簡単にいえば最後までやりきる。そして、やり続けることです。韓国のやり方は自分を限界まで追い込んで、その限界点を引き上げることにあります。設備や世界中から選手が集まるということはないですが、ファイターとして監督と一緒にいるだけでなく、人間として一緒にいさせてもらっています。健康な精神、健康な体が一番大切です」

──2023年は2月から試合が組まれていますが、どのようにステップアップを図りたいと考えていていますか。

「まず、2月に勝つことです。UFCで一番長く戦うことができた韓国人選手になりたいと思っています」

──開催地がソウルからラスベガスに移り、残念ではないですか。

「いえ、ベガスの何も周囲の雑音がないところで戦う方が好きです。もうラスベガスで6度試合をしていて、今ではラスベガスのほう好きです」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218計量結果

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス: 265 ポンド(120.2キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ: 253.5ポンド(114.98キロ)
ブラゴイ・イワノフ: 256.5ポンド(116.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
アダム・ヒューギット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ: 155ポンド(70.31キロ)
アンシュル・ジュビリ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)
イ・ジョンヨン: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン: 124.5ポンド(56.47キロ)
チェ・スングク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 125.5ポンド(56.92キロ)
マンディ・ブーム: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
デニス・チュルリン: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヘスウ・サントス・アギラー: 125ポンド(56.7キロ)

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【UFN218】韓国MMAを知る。UFC4勝1敗1分のLH戦士チョン・ダウン「他国から出稽古? 無理だと思います」

【写真】同じような背格好の練習仲間がいなくてもUFCで結果を残せているチョン・ダウン (C)MMAPLANET

昨年末、大晦日に開催されたBlack Combatを取材するために渡韓し、複数のジムで選手、指導者、プロモーターに会いK-MMA界の今を探ってきた。

そのなかに4日(土・現地時間)のUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」でデヴィン・クラークと戦うチョン・ダウンも含まれていた。UFCライトヘビー級戦線で4勝1敗1分けという戦績は、まさにMMA版漢江の奇跡。チョン・ダウンは自身がUFCで結果を残せているのは、所属するKTTでの練習にあると考えていた。


──かつて日本のHEATでライトヘビー級王者に君臨し、6連勝と強さを見せつけていたチョン・ダウン選手ですが、UFCにステップアップを果たした時、アジア人のライトヘビー級ファイターがオクタゴンでこれだけ活躍できるとは、本当に思っていなかったです。スミマセン。

「いえいえ……そんなことないです。まだまだです」

──日本人選手だとUFCで5連勝は水垣偉弥選手、そして岡見選手が4連勝。ダウン選手は引き分けを挟んで岡見選手と同じ結果をライトヘビー級で残しました。そしてジョン・チャンソン選手の3連勝を既に越えています。UFCと契約をした時に、ここまでやれるという自信はありましたか。

「実は連勝できるとは思っていなかったです。ただ1試合、1試合と勝とうと思ってやってきました。この連勝は運が良かったと思っています」

──謙虚ですね。ただUFCで勝利を重ねることで、自信がついたのではないですか。

「初めてUFCで戦った時は、もの凄く緊張しました。だけど2試合目、3試合目と経験を積んでいくと対戦相手も自分と同じ人間だと思えるようになり、自信はついてきました」

──前回、敗北を経験しましたが、そこから学んだことは何でしょうか。

「負けたことによって、気持ちがスッキリしたというのはあります。負けたことで、学ぶべき点に気付けました」

──今、UFCで勝つには米国のジムに行くという風潮が世界中であります。日本でもウェルター級の佐藤天選手が、スパーリングパートナーを求めてフロリダに拠点を移しています。ライトヘビー級のダウン選手も韓国にいると同じ体格のスパーリングパートナーを見つけることも簡単でないと思いますし、米国で練習をしようという考えは持たないですか。

「それぞれの選手が、何を求めているのかだと思います。自分に関しては、ことが上手く行かなかったときに練習環境のせいにしたくないんです。それでもハ(ドンシン)館長から、米国で練習しないかと言われています。だから米国に行って練習し、そこで学んだモノをKTTに持ち帰ろうと思っています。

今はまだどこで練習するのか決めていないですが、ATTかキルクリフFCに行きたいと考えています。ただし、所属はKTTのままです。米国に行かなくても、KTTにはUFC選手でなくても強い選手がいますから」

──KTTは10年以上前から取材をさせてもらっていて、ハ監督とジョン(チャンヨル)監督の『私は殴ります』という言葉が今も鮮明に耳に残っています。そして、そのスパルタ指導の印象も強いままです。

「この厳しさこそが、自分の精神を強くしてくれました。自分はこのKTTの練習が合っています」

──KTTの練習に他の国から出稽古にくると、ついていけるでしょうか。

「多分、無理だと思います(苦笑)」

──その言葉を聞けば、米国でなくても日本人選手もKTTで練習するのも良いと考えてしまいます。

「選択できる権利を持っているのは、選手です。だから韓国でなく日本人選手が米国に行きたがるのは理解できます。自分自身、KTTの所属選手でここの練習が欠かせないですが、米国や日本に練習に行き、経験値を高めたいと思っています」

──なるほどぉ。では2023年、初戦は2月に決まっていますが、どのような1年にしたいと思っていますか。

「自分も30歳になりました(※韓国の年齢の数え方で、日本では昨年12月18日に29歳になったばかり)。年を重ねるほど、技術の上達にしても強くなることが難しくなっています。なので34歳になるまで、1年に4試合はしたいと思っています。試合に勝る経験はないので、どんどん戦っていきたいです」

──UFCで脚光を浴びるには英会話は欠かせないです。その点、どのように考えていますか。

「努力しています……。(※非常に小声で)英語の勉強をします」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218計量結果

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス: 265 ポンド(120.2キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ: 253.5ポンド(114.98キロ)
ブラゴイ・イワノフ: 256.5ポンド(116.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
アダム・ヒューギット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ: 155ポンド(70.31キロ)
アンシュル・ジュビリ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)
イ・ジョンヨン: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン: 124.5ポンド(56.47キロ)
チェ・スングク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 125.5ポンド(56.92キロ)
マンディ・ブーム: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
デニス・チュルリン: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヘスウ・サントス・アギラー: 125ポンド(56.7キロ)

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