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【DEEP Tokyo Impact2024#05】北米登竜門経験者グティエレス戦。後藤丈治「計画的偶発性フィニッシュ」

【写真】ONE FFでの異次元フィジカルを経験して、後藤のMMAが如何に変わったか。期待 (C)TAKUMI NAKAMURA

23日(土)東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2024#05で、後藤丈治がマンド・グディエレスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2023年はRIZINで2連勝し、今年5月には試合の機会を求めてONE Friday Fights 61でイリアス・エジエフと対戦した後藤。試合はエジエフの圧倒的なフィジカルとコントロール力に苦しめられ、最後はRNCで一本負けを喫した。

連勝こそストップした後藤だったが、エジエフと対戦したことで×外国人を見据えてトレーニング内容も変えて国際戦を希望。初参戦のDEEPでDWCSやTUFに出場経験のあるグディエレスとの一戦が決まった。

グディエレスのビザの都合により、試合日程が4日の後楽園大会から約3週間後ろ倒しとなったが、後藤自身は「延期前の時点で100パーセント仕上がっていたんですけど、あれからさらに110、120パーセントと上がっている」、「今の自分には覚醒の音が聞こえてきている」と頼もしげに語った。


『あっ、これは絶対強いな』と思って、成績も見ないでオッケーしました

――当初4日のDEEP122で予定されていたマンド・グディエレス戦がグディエレスのビザの都合により、約3週間後にスライドされる形となりました。最初にこの話を聞いた時はどんな心境でしたか。

「最初はマジか!と思いましたが、外国人選手が相手なので、そういったトラブルもありえる話ですし、そこまで驚きはしなかったです。あとは試合まで3週間あったらもっと整えられるなという風に前向きに捉えていました」

――試合そのものがキャンセルにならなくてよかったと。

「はい。長南(亮)さんからは『代わりの選手を探してもらうか?』とも言われたのですが、自分としてはマンドとやりたかったので『マンドとやる方向でお願いします』と伝えました」

――試合までの期間が延びた分、さらに仕上がっていますか。

「あの時点で100パーセント仕上がっていたんですけど、あれからさらに110、120パーセントと上がっている状態です」

――後藤選手はRIZINで2連勝していて、今年5月にONE FFにも参戦しました。次の戦いの舞台としてDEEPを選んだ理由はなんですか。

「1番の決め手は対戦相手ですね。今自分は新たにMAG agency(佐藤天や木下憂朔らも、マネージメント下にある)というエージェントについてもらっていて、海外の試合に繋がる話をいただくようにしているんですね。その中で長南さんから『こういう相手で話が来たぞ』という提案をいただいて、相手がマンドということで即決しました」

――どこの団体で戦うかではなく、どんな相手と戦うかで今回のDEEP参戦に至ったわけですね。

「そうですね、最初にマンドの写真を見せられた瞬間、ビビッ!ときて。『あっ、これは絶対強いな』と思って、ぶっちゃけ成績も見ないでオッケーしました」

――後藤選手としては海外での試合、外国人選手と戦っていくことが今のテーマですか。

「TRIBE TOKYO MMAはジムとして×世界を目指していて、自分もそこに向けてやっていきたいと思っていました。そのなかで5月にONE FFに出て、自分よりデカいヤツ(イリアス・エジエフ)とやって、そこで初めて身体的なことも含めてこんな強い選手がいるんだというのを肌で感じました。と、同時にこれからはそういう相手と戦っていきたいという気持ちが強くなりましたね」

――エジエフ戦が後藤選手のなかで目指すべきものを明確にしたのですか。

「自分の中ではかなり大きい試合になりましたね」

――あの試合で2人が並んだ時、見ている側も体のサイズの違いを感じました。実際にエジエフと肌を合わせて、そういった違いは感じましたか。

「組んだ時の感覚が全く違いましたね。ONEは戻しの体重にも制限があるんで試合後に計量があるんですけど、その時にエジエフは70キロ以上あったみたいで。ルール的にありなの?と思いましたが(苦笑)、それも含めていい経験になりました」

――具体的にどこでサイズの違いを感じましたか。

「組まれた時にカチっとハマる感じというか、力強さが全く違いました。日本で階級が上の選手と組んだ時とは違う感覚で。なんなんですかね、あれは」

――そこも踏まえてエジエフ戦後に新たに取り組んでいる練習はありますか。

「1番はレスリング力の強化です。半年前から専修大学さんに行かせていただいていて、レスリングが強い大学生たちと練習しています。エジエフに負けた一週間後に中村倫也さんに連絡して、どこのレスリングシューズがいいかまで教えてもらいました(笑)」

――練習そのものを根本的に見直したのですか。

「自分はその必要性があると感じました」

――後藤選手にとってはトレント・ガーダム戦以来の国際戦でしたが、外国人選手と戦うことの厳しさ・難しさを感じましたか。

「そこは感じました。だから本当にいい経験になったというか、あの試合で色んなことが分かって、あれから半年経って、自分の中では覚醒の音が聞こえてきていますね。今回の試合で(自分が)変わるかもなというのも感じています」

お前ら全員他人事じゃねえぞという気持ちで、全員喰っていきたいと思います

――そういった経験があったからこそ、次も外国人選手と戦いたいという気持ちが強かったのでしょうか。

「はい。自分はRIZINにも出させてもらっていて、RIZINは最高の団体だと思うのですが、なかなか試合のチャンスがチャンス巡ってこないところもあって。RIZINで海外からやってくる黒船のような選手たちを叩いていきたいのですが、チャンスを待つばかりでは試合する機会を逃してしまうし、今はキャリア的に試合をして攻める時期だと思っているので、どんどん試合をしていきたいと思っています。それこそONE FFに出ていなかったら、意識も変わっていないと思うし、ここまで練習環境を変えることもなかったと思います」

――対戦相手としてグディエレスにはどんな印象を持っていますか。

「やっぱり組みとレスリングの選手で、その中で極めもある。柔術が出来る選手という印象ですね」

――そういった意味では噛み合う相手という認識ですか。

「そうですね。今回はもう作戦も決まっていて、計画的にやりつつも偶発的なところも狙うというか………計画的偶発性フィニッシュみたいなイメージです。試合を見ていたら『たまたまフィニッシュした』や『あんなことあるんだ』と思われるかもしれませんが、実はすべて計画されていたもの、みたいな。色んな仕掛けを持って、全部のゴールに向かって、そこを自由に選択していく……そういう作戦を考えています」

――かなり明確にフィニッシュのイメージができているようですね。

「色んなパターンでゴールが見えていて、色んな場面でフィニッシュができるように仕上げてきて、そこが今回1番変えた、変えて整えてきたところだと思います」

――グディエレス戦が楽しみになる言葉です。今後は海外のイベントにつながる試合をやっていく方向ですか。

「最初にお話した通り、海外に向けてというのももちろんあるし、僕がRIZINに出たのはRIZINに朝倉海選手という名実ともに強いチャンピオンがいて、 そこにどれだけ食らいついていけるか?というテーマがあったからなんですね。彼がUFCに行ったというのもあって、自分もそこに行くから待っとけよという気持ちもあるし、国内でやり残したことがあるとすれば、今RIZINのベルトを持っている井上直樹選手やセルジオ・ペティス選手にも触れてみたい。あとは秋元強真選手が何かのインタビューで僕の名前を出していて『俺はそのことを忘れてねぇぞ』というのもありますね」

――国内外問わず、バンタム級の選手たちは「待ってろよ」という気持ちですか。

「はい。お前ら全員他人事じゃねえぞという気持ちで、全員喰っていきたいと思います」

■視聴方法(予定)
11月23日(土)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

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【ONE FF61】後藤丈治、左フックでチャンスを作るも未知強エジエフにRNCで一本負け

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
イリアス・エジエフ(ベラルーシ)
Def.3R3分1秒 by RNC
後藤丈治(日本)

サウスポーの両者、エジエフが右手を前に出してプレッシャーをかける。エジエフが左ストレートを伸ばすと、後藤も左オーバーフックを返す。エジエフがジャブを突くと、ここも後藤が左ストレート。エジエフは後藤がロープを背負ったところでダブルレッグへ入る。後藤はギロチンを狙いつつ立ち上がり、エジエフはダブルレッグで寝かせる。

立ち上がったエジエフがパンチを振り下ろしてパスガードしてバックへ。後藤は背中を見せて立ち上がり、エジエフは後藤を持ち上げて寝かせようとするが後藤は立ち続ける。エジエフが正対してシングルレッグに入ると、後藤はコーナーに体を預けてスタンドをキープし続ける。エジエフは首相撲からヒザ蹴りを蹴って離れる。

後藤は左ストレートと前蹴り。エジエフが左ストレートを当て、バランスを崩す後藤だったが、すぐに立ち上がる。後藤は左ストレートをボディに振り、エジエフがワンツーからダブルレッグに入る。後藤は左腕を差し上げて倒れず、左ロー、左ストレート、左ハイ。エジエフはジャブからワンツーを打つ。

2R、エジエフがパンチからダブルレッグに入り、シングルレッグに変えてテイクダウンを狙うが、後藤はコーナーに体を預けて倒れない。試合がスタンドに戻ると、後藤が左ストレート・フック、そして左ロー。エジエフがダブルレッグに入ってバックへ。寝かせてバックコントロールしようとするが後藤は足をフックさせずに立ち上がる。

エジエフがスタンドでバックを取る時間が続くが、後藤も正対して離れる。後藤がボディへの左ストレートを散らして、左のオーバーハンド見せる。今度は後藤がテイクダウンを狙うが、エジエフは組ませない。エジエフは後藤の左ストレートに合わせてダブルレッグに入り、エジエフがスタンドでバックコントロールする。終了間際、試合がスタンドに戻ると後藤が下がりながら左ストレートを狙った。

3R、後藤がジャブと右フック、左ボディストレート、そして顔面への左フック。これがエジエフの顔面を打ち抜いて、エジエフが崩れる。エジエフが組みつくと、後藤はギロチンを狙う。エジエフもすぐに立ち上がって後藤をロープに押し込む。後藤はボディにヒザ蹴りを突き刺して離れる。

距離を取った後藤が左ボディ、左ロー、左ストレート。エジエフがシングルレッグで倒してバックへ。立とうとする後藤の後ろについて寝かせる。後藤も必死に動くがエジエフにバックを取られる時間が続き、最後はコーナー際でエジエフがRNCを極めて、後藤が無念のタップ。ONE初参戦となった後藤だったが勝利を掴むことが出来なかった。


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【ONE FF61】未知強エジエフ戦へ、後藤丈治「未来の自分に感謝される選択」「ツイスターから新技2つ」

【写真】リスクがありまくる、エジエフ戦へ。昨年の狩野優のONE FF挑戦といい、これがTRIBE魂だ(C)ONE

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF61に後藤丈治が出場し、イリアス・エジエフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

RIZINで連勝した2023年、その後藤がONE FFで7カ月振りの実戦を戦う。なぜ、ここでONE──しかもFriday Fightsなのか。未知強を求める、強さを追求する後藤の意気込みと自身の程を訊いた。


──今回、後藤選手がONE FFで戦うことを全く把握できていなくて、計量当日のインタビューとなり申し訳ありません(※取材は2日に行われた)。

「いえいえ、ありがとうございます」

──昨年10月にRIZIN LANDMARKで日比野”エビ中”純也選手にオタツイスターで勝利。あれから半年以上を経て、ONE FFで戦うようになったのは? ケガなどがあったのでしょうか。

「いえ、体は何も問題なかったです。ずっと次の試合の準備をしてきました。シンプルにRIZINでは自分の試合が組まれないという状況が続いたということです」

──一本勝ちをして、「なぜだ」という気持ちは?

「めちゃくちゃありました(笑)。勝ち方だけじゃダメなのかと。大晦日に秩父の山間でキャンプをし、年越しを過ごしながらRIZINを視ていたのですが、名実揃わないとダメなのかとかチョット思いました」

──本来は強さが一番尊重されるべきですが……。TRIBE勢はSNS等で自己アピールという選手がほぼ見られないですよね。一番、主張をされているのが長南亮代表かと思うぐらい。

「長南さんが一番主張してくれています。そうですね……SNSの活用というのは、表層的にはそうかもしれないです。自分が強くなりたいのか。強さとは何かと考えていることなんか、自分の考えを言葉で表していくべきかと考えました」

──では試合がなかった期間、他の国内プロモーションで戦うという選択はなかったですか。ONE FFの現状で自身をアピールできる場なのか。正直、MMAPANETでは単に海外で試合をすることに価値を置いていません。このメディアとしての意思は最近、明確に再確認できたことです。海外での試合は最強を目指すための挑戦、どの道程の場であるという考えで、国内である程度の結果を残して挑む選手達を追わせて欲しいと。

「今回、ONE FFで戦うことを決めたのは──結論として、未知強がいる場所だからです。できるなら、より高見を目指したい。RIZINで強い選手と戦うことができなければ、海外で戦うことを望んで待っていました。ぶっちゃけ日本のファンも知らないまま試合をして、ちょっと稼いで帰国する──そんな選手もいるかと思います。でも、それは自分では良しとしないので。

RIZINで次の機会を待つという選択肢もありましたが、それだと6月、7月がなくて夏過ぎになるかもしれない。一方でONE FFは直ぐに試合ができるけど、相手は未知強でレコードを汚すことになるかもしれない。この2つの選択肢があった時に、後者の方が未来の自分に感謝されるんじゃないかと。挑戦したことを感謝されるんじゃないかと思ってONE FFを選びました。強くなるため……そして、外を知らないと何も語れないと思って挑戦させてもらうことに」

──ここから先というのは? ONE本戦を目指すのか、ここで勝って名前を挙げることを優先したのか。

「今回の試合は後者の意味合いが強いです。ここで勝って、次を選ぶ権利を持ちたい。なので単発の契約になっています。優先交渉期間は設けられていますが、長期契約ではないです」

──そこはONE本戦も含め上を目指すと選手と、ONEとWIN WINの関係で良いですね。

「試合ができないのに縛りが長くなることは避けようと、長南さんが話してくれました」

──そのなかでベラルーシ国籍のイリアス・エジエフと対戦します。まぁデカいし弱いわけがないという相手かと思います。

「ずっと圧を掛けて、打撃も組みも使う選手です。組みの展開にも十分になると思います」

──つまりはこの間に培ってきたモノが、全局面で問われる対戦相手だと。

「その通りですね。間違いないです。そういう相手だからこそ、ラスト1秒までフィニッシュを狙います。正直、打撃でも組みでも戦えると思っています。確かに相手の方がデカいですし、パワーもあるはずです。でも、自分の拳はソレを越えます。向うも貰うと分かるはずです。しっかりと当てたいと思います」

──後藤選手も含め、日本のMMAファイターの打撃が欧米列強と相対した時に質量が落ちないか。殴られても、「なんでもないわ」と立ち向かってくる相手に、通用するのかをMMAPLANETでは命題として見させてもらってきました。

「ホント、祖根寿麻戦(2020年4月17日)の時からずっとその指摘をしてもらってきていましたよね(笑)」

──MMAだから打ち合う必要はない。テイクダウンに転換していくのもMMAという前提がありながら。またオタツイスターという必殺技も備えた後藤選手の総合力にも期待しています。

「(和田)竜光さん直伝の技なので。さっきも言ったように拳一発で倒すこともできる。それを証明する試合であり、組みの展開になってもオタツロック・ツイスターがどこまで通用するのか試金石となる試合です。ツイスターに関しては、あの形から自分で編み出した技が2つほどあるので──そこも機会があれば、披露したいと思います」

──押忍。メチャクチャ楽しみです!!

「ありがとうございます。宜しくお願いします」

■放送予定
5月3日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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