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【ONE FN27】草原のキムラ使い。エンフォルギルが初回に、カナルテをしっかりと仕留め切る

<160ポンド契約/5分3R>
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)
Def.1R3分43秒by キムラ
アーロン・カナルテ(エクアドル)

マルロン・サンドロをセコンドに帯同したカナルテ。いきなり激しい打撃の交換のなかで、カナルテが組む。コーナーに押し込まれたエンフオルギルはヒザ蹴りを繰り出す。コーナーの攻防が続き、エンフオルギルが押し返す。ここで打撃の間合いとなり、エンフオルギルがミドルから組んでバックへ。カナルテが胸を合わせ、ここもクリンチの攻防に。ダーティーボクシングのエンフオルギルは、ボディロックテイクダウンを決める。

パスから狙いから一気の腕十字の狙いのエンフオルギルは、スクランブルで完全にキムラをセットし後方へ投げる。前転して逃げようとしたカナルテだが、エンフオルギがしっかりとステップオーバー。このままエンフオルギルがキムラを極めきり、断末魔の叫びをあげたカナルテからタップを奪った。ONEで2度目、キャリア3度目のキムラでの一本勝ちも5万ドルの声は掛からなかった。


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【ONE FN27】身長差12センチ、澤田千優対戦──モン・ボー「もうワンパンチ・ファイターじゃない」

【写真】計量前夜、動いて汗をかいていたモン・ボー。澤田とともども計量&ハイドレーションもクリア。セレモニアル計量とファイトを残すのみ(C)MMAPLANET

明日11 日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night27「Tang vs Abdullaev」が開催され、モン・ボーが澤田千優と対戦する。

11年と2カ月前のMMAデビュー戦で、ともにプロMMA初陣だった現UFC世界ストロー級王者ジャン・ウェイリを倒しているモン・ボーは、女子MMA界屈指のハードパンチャーだ。しかし、打撃主体の母国でのMMAではカバーできていた弱点=組み技の完成度の低さは、ONEで戦うと彼女の強ささえもスポイルするようになった。

そして一昨年11月に三浦彩佳にアヤカロックを極められると、タイのパタヤに拠点を移したシンジャン・ファイトジムを離れてなんか、プーケットのタイガームエタイで汗を流すようになった。徹底的にレスリングと柔術の強化に取り組んだモン・ボーは、澤田との対戦を前に「弱い自分を乗り越えることができた」と、この1年を振り返る。

身長差は12センチ、長所がハッキリした対戦は澤田、そしてモン・ボーにとって──MMAファイターとしての完成度の高さが問われるタフファイトになりそうだ。


――1昨年の11月に三浦彩佳選手のアヤカロックで敗れて以来、実に14カ月ぶりの試合となりました。この間、これだけ試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「そうね、長い間試合をしてこなかったわ。ONEから試合出場の要請がなかったこともあるけど、自分の方から急いで試合をしようとは思っていなかったのも事実で。私にはまだ組み技、寝技に穴があったから。

この14カ月の間にレスリングと柔術の練習をしっかりと積んできた。そして、ONEが私の相手を見つけてオファーがあった。新しいモン・ボーを見せる時がやってきたのよ」

──その1年強の間、タイで練習していたのですか。

「そうね。タイガームエタイで1年間、練習してきた。日本人選手とも練習してきたわ。リョースケ・ホンダとか。その甲斐もあって、今ではグラップリングやレスリングにも自信が持てるようになった。もちろん、打撃に関しては自分の力は把握している。弱点を克服しただけでなく、長所を伸ばすことができた。その成長を今回の試合で見せたいと思う。

私は自分の力を把握している。グラップリングも今では悪くない。何より、自信がついたことが大きい。以前は寝技の展開になることを恐れていた。でも今ではそういう……弱かった自分を越えることができた。まずは自分自身に勝てたと思っているわ」

──女子アトム級の最強のパンチャーが、より強い拳を持つことになったのですね。

「私のパンチは、一発で相手を倒すことができるわ。でも、それだけじゃダメだった。今ではコンビネーションを使えるし、レスリングも柔術もできる。ウェルラウンディット・ファイターになった。全ての局面で、進化できたわ。もうワンパンチ・ファイターじゃない」

──成長を感じるなかで、ONE女子アトム級最強のレスラーである澤田選手と相対します。

「彼女の試合は、全てチェックしたわ。とても気持ちの強い選手ね。1度でもテイクダウンを決めると、そこから攻撃を止めることがない。どれだけパンチを顔面に被弾しても、絶対に諦めない。本当に強いファイターで。それだけの覚悟を持って、私も土曜日には戦うつもりでいるわ」

──公称では身長差は12センチです。このサイズの違いをどのように捉えていますか。

「確かに彼女は背が低いわ。でも、凄く力強い。私は背が高いけど細い。どうなるか、試合が始まってみないと……」

──背の低い選手が、テイクダウンを得意としている。その点はどのように対策を?

「もちろん対策練習はしてきたわ。でも、彼女のような体格で、彼女のように強い練習相手を見つけることは簡単じゃないから(笑)。それでも、しっかりと作戦を立てて練習はしてきた。それに私の方が、リーチがある。距離をコントロールして、自分の間合いで戦いたい。

ファイトはファイト。本当に次の1秒で何が起こるか分からない。でも、ファンにKOを見せたいと思う」

■放送予定
1月11日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN27対戦カード
<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・カイ(中国)
[挑戦者] アクバル・アブデュラエフ(キルギス)

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)暫定王者決定戦/5分5R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ(米国)
コディ・ジェロム(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)
パルハム・ゲイラティ(イラン)

<サブミッショングラップリング・180ポンド契約/10分1R>
トミー・ランガカー(ノルウェー)
ダンテ・リオン(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
ジョン・リネケル(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
サンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アーロン・カナルテ(エクアドル)
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
モン・ボー(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49(タイ)
ドミトリー・コフトゥン(ロシア)

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN24 アーロン・カナルテ キック シャミル・ガサノフ

【ONE FN24】ガサノフがTDとトップ&バックキープでカナルテをコントロールし続けて判定で圧勝

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャミル・ガサノフ(ロシア)
Def.3-0
アーロン・カナルテ(エクアドル)

ガサノフが右カーフと左ミドル、カナルテも右カーフを蹴る。ガサノフがジャブからシングルレッグに入ってテイクダウンすると、右腕を差して立ち上がろうとするカナルテの頭をがぶってヒザ蹴り。そのままガサノフがカナルテをしっかりと寝かせて、左足を超えてハーフガードでトップキープする。

ガサノフは細かく右のパンチとヒジを落とし、カナルテが脇を差して立とうとするとがぶってコントロール。ここはカナルテが頭を抜いて立ち上がる。カナルテは続くガサノフのダブルレッグを切って、試合はスタンドの攻防へ。右カーフを蹴り合い、ガサノフがジャブからダブルレッグへ。ここでカナルテの体がロープの外に出てしまい、ブレイクとなる。

再開後、ガサノフはスピニングバックキックからダブルレッグに入り、カナルテも小手を巻いて何とかディフェンスする。ここはガサノフがテイクダウンに成功し、先ほどと同じようにカナルテが起きてくるとがぶってヒザ蹴り。ギロチンを狙ったところでラウンド終了となった。

2R、カナルテがパンチと右カーフ、ガサノフは左ミドルを蹴ってパンチからダブルレッグに入ってテイクダウンする。ガサノフはサイドポジションで抑え込みつつ、カナルテの動きに合わせてバック、トップキープを繰り返す。

そしてカナルテが体を起こそうとするとバックにつき、両足をフックしてRNCへ。かなりタイトに極まっていたが、カナルテが腕を外してディフェンスする。極めを逃したガサノフだったが、そのままトップキープを続けてギロチンからマウントへ。最後はガサノフがバックキープする形でラウンドを終えた。

3R、カナルテがパンチで前に出ていく。ガサノフはカナルテの右ローの蹴り終わりにシングルレッグで組みつき、コーナーまで押し込む。ガサノフは右腕を深く差して四つ組からテイクダウンを狙い、シングルレッグからカナルテを寝かせる。必死に立ち上がるカナルテだが、ガサノフはスタンドでバックキープし、カナルテが正対するとダブルレッグで寝かせてバックにつく。

2R同様にガサノフはRNCを狙いつつ、カナルテが上を取り返そうとするとがぶってコントロールし、立ち上がるカナルテのバックに就く。そこからカナルテを寝かせてトップキープを続ける。最後は背中を見せたカナルテにパンチを入れ、両者が立ち上がったところで試合終了。ガサノフがテイクダウン、がぶり、バックキープでカナルテをコントロールし続けて判定勝利した。


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